JP6742127B2 - 貫通孔形成用型枠及び貫通孔形成方法 - Google Patents
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Description
また、前記課題は、硬化材を用いて成型される被施工体に形成される貫通孔の型枠となる貫通孔形成用型枠であって、枠基材と、前記枠基材を被覆する被覆部材と、を備え、前記被覆部材は、前記枠基材に当接し、緩衝構造を有する内周部と、前記硬化材からの剥離防止構造を有する外周部と、を備え、前記枠基材は、筒状体であり、前記筒状体の一方の開口部と係合する蓋部を備え、前記蓋部は、前記蓋部の回転操作に応じて前記筒状体の内周面を外側に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする貫通孔形成用型枠により解決される。
また、上記構成において、前記内周部は、空気が封入された複数のセルを有し、前記セルが、前記緩衝構造として機能するとよい。
また、上記構成において、前記外周部は、前記被施工体に対し楔となる突起部を有し、前記突起部が、前記剥離防止構造として機能するとよい。
また、上記構成において、前記外周部は、空気が封入された複数のセルを有し、前記セルが、前記突起部となるとよい。
また、上記構成において、前記蓋部と前記筒状体との間に配置される、前記筒状体と同径の延長部材を備えるとよい。
また、上記構成において、前記蓋部に係合するクッション部材を備えるとよい。
また、前記課題は、硬化材を用いて成型される被施工体に貫通孔を形成する貫通孔形成方法であって、前記貫通孔を形成する領域に、枠基材と、前記枠基材を被覆する被覆部材と、を備える貫通孔形成用型枠を配置する工程と、前記配置された前記貫通孔形成用型枠の周囲にコンクリートを打設する工程と、前記打設したコンクリートの硬化後に、前記枠基材を抜き取る工程と、を含み、前記被覆部材は、前記枠基材に当接し、緩衝構造を有する内周部と、前記硬化材からの剥離防止構造を有する外周部と、を備え、前記被覆部材を前記被施工体に残留させ、前記枠基材は、筒状体であり、前記筒状体の一方の開口部と係合する蓋部を備え、前記蓋部は、前記蓋部の回転操作に応じて前記筒状体の内周面を外側に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする貫通孔形成方法により解決される。
図1には、本実施形態に係る貫通孔形成用型枠1の斜視図を示す。図1に示されるように、貫通孔形成用型枠1は、円柱状のボイド管20と、ボイド管20の外周を被覆する被覆部材10を備える。図2には、被覆部材10とボイド管20のそれぞれの斜視図を示す。
図2に示されるように、被覆部材10は、被覆部材10の内周面を構成する内周部11と、外周面を構成する外周部12とを有する。
次に、図2、図4及び図5に基づいて、ボイド管20の構成について説明する。本実施形態では、ボイド管20が、貫通孔を形成するための型枠の基材(枠基材)となる。
次に、図6乃至図10を参照しながら、上述した貫通孔形成用型枠1を用いてコンクリートの壁体に貫通孔を形成する方法について説明する。図6乃至図10は、コンクリートを流し込んで壁体を成型するための壁体成形枠2に関し、貫通孔形成用型枠1の軸方向に沿った垂直断面図を示している。
また、被覆部材10の外周部12は硬化した壁体に接着後、剥離しにくくなるため、壁体に形成された貫通孔にボイド管20の筒状体21と同径の配管5を配設することで、配管5と壁体との隙間を被覆部材10により埋めることができる。これにより、壁体に形成された貫通孔4と配管5との隙間を埋める後処理作業が不要になる。
すなわち、貫通孔形成用型枠1によれば、壁体に貫通孔を形成する作業と、貫通孔4と配管5との隙間を埋める後処理の作業負担を軽減することができる。
上記の構成により、壁体からボイド管20を取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、筒状体21のそれぞれの開口部を覆う蓋部30、底部23を設けたことで、筒状体21の中に硬化材が入り込むことを防止できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下、本発明に係る実施形態の変形例について説明する。
本発明の代表的な態様は以下の通りである。
また、被覆部材の外周部は硬化した被施工体に接着後、剥離しにくくなるため、被施工体に形成された貫通孔に枠基材と同径の配管を配設することで、配管と被施工体との隙間を被覆部材により埋めることができる。これにより、被施工体に形成された貫通孔と配管との隙間を埋める後処理作業が不要になる。
すなわち、上記の貫通孔形成用型枠及び貫通孔形成方法によれば、被施工体に貫通孔を形成する作業と後処理の作業負担を軽減することができる。
これにより、空気が封入されたセルが被施工体と枠基材との緩衝材となり、セルが変形することで、硬化した被施工体から枠基材を取り外すことが容易となる。
これにより、外周部に設けられた突起部が被施工体に入り込む楔として機能するため、外周部が被施工体により強固に固定される。これにより、被覆部材が被施工体から剥離しにくくなる。
これにより、外周部に設けられた空気が封入されたセルを被施工体に入り込む楔として機能させることができる。
これにより、貫通孔形成用型枠に設けられる蓋部を操作することで、蓋部と筒状体とを強固に係合させることができる。そのため、蓋部と筒状体とを強固に係合させた状態で、蓋部を被施工体から取り出すことにより、枠基材を被施工体から容易に取り出すことができる。すなわち、上記の貫通孔形成用型枠によれば、被施工体からの枠基材の取外しの作業性を向上させることができる。
また、蓋部を設けたことで、枠基材の中に硬化材が入り込むことを防止できる。
これにより、蓋部を構成する芯部を引き出す操作により枠基材を被施工体から取り外すことができる。すなわち、上記の貫通孔形成用型枠によれば、被施工体からの枠基材の取外しの作業性を向上させることができる。
これにより、枠基材の中に硬化材が入り込むことを防止できる。また、筒状体の形状を保持することができる。
これにより、貫通孔形成用型枠の長さを調整することができる。
これにより、蓋部を保護することができる。また、蓋部のサイズ調整が容易となる。
1 貫通孔形成用型枠
2 壁体成形枠
3 コンクリート
4 貫通孔
5 配管
10 被覆部材
11 内周部
11A セル
12 外周部
12A セル
20 ボイド管
21 筒状体
21A 延長部材
23 底部
23A 係合部
23B 突起部
23C 底面部
25 クッション材
30 蓋部
31 外装体
31A 環状部
31B 側壁部
31C ねじ山
31D 切欠き部
32 内芯体
32A 把持部
32B ねじ山形成部
32C テーパー部
40 蓋部
41 端部
41A 孔部
42 側壁部
42A 突起
43 リング
44 バネ
45 ワイヤー
45A 端部
46 保持部
47 保持部
Claims (9)
- 硬化材を用いて成型される被施工体に形成される貫通孔の型枠となる貫通孔形成用型枠であって、
枠基材と、
前記枠基材を被覆する被覆部材と、を備え、
前記被覆部材は、
前記枠基材に当接し、緩衝構造を有する内周部と、
前記硬化材からの剥離防止構造を有する外周部と、を備え、
前記枠基材は、筒状体であり、
前記筒状体の一方の開口部と係合する蓋部を備え、
前記蓋部は、前記蓋部の操作に応じて前記筒状体の内周面を外側に向けて押圧する押圧部を有し、
前記蓋部は、
前記筒状体と係合する環状部と、
前記環状部の内部に配置され、前記環状部に対して移動可能な芯部と、を有し、
前記芯部は、第1領域と、前記第1領域よりも径が大きい第2領域とを有し、
前記環状部は、前記第1領域と係合する第1係合領域を有し、
前記第1領域が前記第1係合領域に係合した状態から前記芯部の位置を移動させることにより、前記第2領域が前記第1係合領域を押圧する前記押圧部となる
ことを特徴とする貫通孔形成用型枠。 - 硬化材を用いて成型される被施工体に形成される貫通孔の型枠となる貫通孔形成用型枠であって、
枠基材と、
前記枠基材を被覆する被覆部材と、を備え、
前記被覆部材は、
前記枠基材に当接し、緩衝構造を有する内周部と、
前記硬化材からの剥離防止構造を有する外周部と、を備え、
前記枠基材は、筒状体であり、
前記筒状体の一方の開口部と係合する蓋部を備え、
前記蓋部は、前記蓋部の回転操作に応じて前記筒状体の内周面を外側に向けて押圧する押圧部を有する
ことを特徴とする貫通孔形成用型枠。 - 前記内周部は、空気が封入された複数のセルを有し、
前記セルが、前記緩衝構造として機能する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の貫通孔形成用型枠。 - 前記外周部は、前記被施工体に対し楔となる突起部を有し、
前記突起部が、前記剥離防止構造として機能する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貫通孔形成用型枠。 - 前記外周部は、空気が封入された複数のセルを有し、
前記セルが、前記突起部となる
ことを特徴とする請求項4に記載の貫通孔形成用型枠。 - 前記蓋部と前記筒状体との間に配置される、前記筒状体と同径の延長部材を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の貫通孔形成用型枠。 - 前記蓋部に係合するクッション部材を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の貫通孔形成用型枠。 - 硬化材を用いて成型される被施工体に貫通孔を形成する貫通孔形成方法であって、
前記貫通孔を形成する領域に、枠基材と、前記枠基材を被覆する被覆部材と、を備える貫通孔形成用型枠を配置する工程と、
前記配置された前記貫通孔形成用型枠の周囲にコンクリートを打設する工程と、
前記打設したコンクリートの硬化後に、前記枠基材を抜き取る工程と、を含み、
前記被覆部材は、
前記枠基材に当接し、緩衝構造を有する内周部と、
前記硬化材からの剥離防止構造を有する外周部と、を備え、
前記被覆部材を前記被施工体に残留させ、
前記枠基材は、筒状体であり、
前記筒状体の一方の開口部と係合する蓋部を備え、
前記蓋部は、前記蓋部の操作に応じて前記筒状体の内周面を外側に向けて押圧する押圧部を有し、
前記蓋部は、
前記筒状体と係合する環状部と、
前記環状部の内部に配置され、前記環状部に対して移動可能な芯部と、を有し、
前記芯部は、第1領域と、前記第1領域よりも径が大きい第2領域とを有し、
前記環状部は、前記第1領域と係合する第1係合領域を有し、
前記第1領域が前記第1係合領域に係合した状態から前記芯部の位置を移動させることにより、前記第2領域が前記第1係合領域を押圧する前記押圧部となることを特徴とする貫通孔形成方法。 - 硬化材を用いて成型される被施工体に貫通孔を形成する貫通孔形成方法であって、
前記貫通孔を形成する領域に、枠基材と、前記枠基材を被覆する被覆部材と、を備える貫通孔形成用型枠を配置する工程と、
前記配置された前記貫通孔形成用型枠の周囲にコンクリートを打設する工程と、
前記打設したコンクリートの硬化後に、前記枠基材を抜き取る工程と、を含み、
前記被覆部材は、
前記枠基材に当接し、緩衝構造を有する内周部と、
前記硬化材からの剥離防止構造を有する外周部と、を備え、
前記被覆部材を前記被施工体に残留させ、
前記枠基材は、筒状体であり、
前記筒状体の一方の開口部と係合する蓋部を備え、
前記蓋部は、前記蓋部の回転操作に応じて前記筒状体の内周面を外側に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする貫通孔形成方法。
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JP2016072813A JP6742127B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 貫通孔形成用型枠及び貫通孔形成方法 |
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