JP6430146B2 - 鋼管被覆コンクリートパイル - Google Patents

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Description

本発明は、鋼管を被覆したコンクリートパイルであって、施工後にフーチングとの定着作業を容易としたことを特徴とする鋼管被覆コンクリートパイルに関する。
地上構造物は、下端部のフーチングに、地中に埋めたパイル(基礎杭)の上端部を一体に固定して、地上構造物の荷重をパイルに伝えていた。この場合、一体に固定するために、パイルに固定した鉄筋類をフーチングのコンクリート内に定着させていた。一般にコンクリート製のパイルの場合、パイルの上端部のコンクリートを崩して、軸方向の構造鉄筋を露出させて、この構造鉄筋をフーチングに定着させていた。
一方、地盤の地面付近では、地震などの際に大きな水平力が作用するするために、この対策で、コンクリートパイルの外周を鋼管で被覆したいわゆるSCパイルを使用する場合があった。SCパイルの場合、一般に構造鉄筋を使用しないため、一の方法では、フーチングと定着させるために、鋼管の外面に定着用の鉄筋を現場で溶接し、あるいは各種治具を使用して取り付けていた。また、他の方法では、SCパイルの上端部に軸方向の鉄筋を埋設しておき、フーチングに定着する部分で、鋼管を切断して、コンクリートを崩し、鉄筋を露出させる。
一の方法では、作業が溶接では天候に左右されやすく、また鋼管に泥が付着しやすく溶接作業や適切な治具がなかなかなかった。また、他の方法では、鋼管を切断して、コンクリートを崩す作業は煩雑となっていた。
そこで、SCパイルの端板から、ねじ付きのアンカー鉄筋を短く突出させておき、このアンカー鉄筋にロックナットを使って、他のねじ付き鉄筋を連結して、鉄筋を上方に延ばす工夫があった(特許文献1)。この場合、SCパイルの鋼管の内壁とねじ付きの鋼管とをスペーサーで予め固定しておく必要があった。
また、SCパイル内に下端部を埋設した異形鋼棒を、SCパイルの頂部端板から大きく突出させ、突出させた異形鋼棒に、頂板を付けたコンクリート円筒で覆う工夫が提案されている(特許文献2)。この場合、SCパイルを埋設した後に、コンクリート円筒を破壊して、さらに異形鋼棒に被せていた剥離補助材(発泡ポリスチレン管、ビニール管など)をはがして、異形鋼棒を露出させていた。
特開2011−111848号公報 特開2011−80313号公報
前記特許文献1の技術では、端板の上方に、アンカー鉄筋がある程度の長さ突出するので、パイル打ち機によっては保持し難い問題があった。また、製造する際には、型枠内で突出したアンカー鉄筋を遠心成型に支障が無いように保持する工夫が必要であった。
また、前記特許文献2の技術では、コンクリート筒内の異形鋼棒には輪筋(環状の補強鉄筋)が必要であり、コンクリートを破壊する際には、この輪筋も除去しなければならなかった。この場合、輪筋を取り外し、コンクリート筒を破壊する作業が煩雑となっていた。
本発明は、フーチングと連結するために軸方向鋼材をパイル本体のコンクリート内に位置させ、かつフーチングと連結するために軸方向鋼材にせん断補強筋を用いることなく、固定部材又はキャップなどで保形するので、前記課題を解決した。
即ちこの発明は、コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイルである。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記パイプ部材を係止できる切欠を有する環状の固定部材本体の内周に少なくとも3つの突片を円周方向で等間隔環状に連設して固定部材を構成し、前記突片を前記鋼管の内面に当接させた。
(8) 前記パイプ部材の一端を前記一端側の端板に固定させない。
また、他の発明は、コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイルである。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端側の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に透孔を形成する。
(8) 前記透孔より大径の本体部に保持部を連設したキャップを構成し、
前記一端側の端板の外面側から、前記透孔内に前記キャップの保持部を着脱自在に挿入して、前記保持部の挿入孔に前記軸方向鋼材を挿入して、前記保持部の先端に前記パイプ部材の一端を当接密着させる。
また、他の発明は、コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイルである。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端側の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に、かつ前記軸方向鋼材のより大径に、透孔を形成する。
(8) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端側の端板の前記透孔の厚さ内に位置させ、あるいは前記端板の外面と略同一の高さ位置とし、あるいは前記端板の外面より突出させる。
前記における切断位置は、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側で、周方向に設定して、切断位置に対応させて中間板を配置し、切断位置から一端側が連結部となる。したがって、切断位置または中間板の位置は、SCパイルの施工時に、露出させた軸方向鋼材の連結部が、フーチングとの充分な定着長さを確保できる長さであればよい。
この発明は、フーチングと連結するために軸方向鋼材をパイプ部材を被せた状態で、パイル本体のコンクリート内に位置させ、かつフーチングと連結するために軸方向鋼材にせん断補強筋を用いないので、鋼管を切断位置で切断すれば、軸方向鋼材を容易に露出させることができる。また、パイプ部材を固定部材又はキャップなどで保持し、あるいは軸方向鋼材の一端を端板の透孔内に位置させて保持するので、成型時にパイプ部材を被せた軸方向鋼材がぶれることなく所定の位置を保つことができる。
(a)〜(e)は、この発明の第1の実施態様のパイルを製造する工程を表す正面図及び右側面図である。 (a)〜(e)は、この発明の第2の実施態様のパイルを製造する工程を表す正面図及び右側面図である。 第1の実施態様の拡大図で、(a)は端板付近の一部縦断面図、(b)はA−A断面図である。 第2の実施態様の拡大図で、(a)はキャップを外した状態の一端の側面図(平面図)、(b)はB−B断面図で、キャップを外す前の状態を表す。 同じく第2の実施形態の拡大図で、(a)〜(e)は一端側の端板周辺を表す部分縦断面図である。
1.第1の実施態様
A.パイル40の製造
(1) このパイル40は、中空円柱状のコンクリート製のパイル本体1の外周2を鋼管5で覆い、一端3(一側。使用時に上向きに位置し、最上端となる)、他端3a(他側。使用時に下向きに位置し、最下端となる)に、それぞれ端板32、33を固定して構成する。なお、以下の各部材で、「一端」は、パイル本体1の一端3側、「他端」はパイル本体1の他端3a側の端を指す。
(2) パイルとして、所定の長さL0、外径D0の鋼管被覆コンクリートパイル(SCパイル)を製造する場合について説明する。図1中右側が一端3で使用時に上側に位置し、左側が他端3aで使用時に下側に位置する。
パイル本体1の一端3側(中間部から一端3の間)に埋設する長さL1(<L0)の軸方向鋼材10、10(通常、いわゆる異形鉄筋)の18本を環状に並べ、中間位置に3枚の中間板13、14、14を取り付ける。中間板13、14は、ドーナツ状で、軸方向鋼材10、10の配置に合わせて、透孔が形成され(図示していない)、その透孔を、各軸方向鋼材10、10が貫通している。中間板13、14は、各軸方向鉄筋10、10の移動を拘束して保形するとともに、軸方向鋼材10のせん断補強の役割をする。
また、軸方向鋼材10で、最も一端11側に位置する中間板13は、設定する切断位置(切断位置表示9)が中間板13の一端側(使用時に上側)の面16と略面一となるように配置される。なお、切断位置表示9は中間板13の面16と略面一となるのことが望ましいが、切断位置表示9は、中間板13の面16より若干(0〜5cm程度)他端11a側寄りに配置することもできる。
軸方向鋼材10で、中間板13より一端11側にパイプ部材20を被せる(図1(a))。パイプ部材20の他端22aは、中間板13の一端側の面16に当接し、パイプ部材20の一端22は、軸方向鋼材10の一端11と同じ位置又は一端11から若干突出して、パイプ部材20が軸方向鋼材10で中間板13より一端11側を完全に覆うように形成される。またパイプ部材20の内径は、軸方向鋼材10の最大外径よりも多少大きく形成し、軸方向鋼材10に対して、パイプ部材20が軸方向に移動自在となっている。
なお、ここで、軸方向鋼材10の最も一端11側の中間板13は必須であるが、他の中間板14、14は軸方向鋼材10、10が保形できれば省略して、環状の鉄筋などを取り付けることもできる(図示していない)。
(3) パイプ部材20の一端22側よりやや中央側(他端22a側。他端22から「1〜30cm」程度)の外面21に、固定部材24、24を取り付けて、鉄筋かご30を構成する(図1(b))。固定部材24は、環状でパイプ部材20、20を係止できる切欠を有する固定部材本体24a(鋼管5の内周6aより小径)の外周に、鋼管5の内周に固定するための突片24bを連設して構成し、パイプ部材20(軸方向鋼材10、鋼管5、パイル本体1)の軸方向に対して直交する向きに配置されている。突片24bはその放射側の外端25が、鋼管5の内面6aに当接する形状及び大きさで形成され、固定部材24は、成型時にパイプ部材20、20(固定部材本体24a)が移動しない程度に、鋼管5とパイプ部材20とを緩く固定している。突片24bは、円周方向(環状)で等間隔に、6個配置したが、突片24b、24bは円周方向で等間隔であれば、最低3個用いれば良い。なお、図3(b)では、パイプ部材20及び軸方向鋼材10は一部省略して、8本のみを記載してある。
また、前記において、パイプ部材20を軸方向鋼材10に被せた後に固定部材24、24を取り付けたが、予めパイプ部材20に固定部材24を固定した状態で、パイプ部材20、20を軸方向鋼材10、10に被せることもできる。
また、前記において、固定部材本体24aは内周側に、パイプ部材20を係止できる切欠を形成したが(図3(b))、遠心成型時にパイプ部材20を保持できるように対処すれば、外周側に切欠を形成することもできる(図示していない)。
(4) 遠心成型用の型枠(図示していない)に設置した鋼管5内に鉄筋かご30を挿入し、固定部材24の外端25と鋼管5の内壁面6aとの当接部分を溶接する(図1(c))。また、各中間板13、14の外周縁15と鋼管の内壁面6aとの当接部分を溶接するが、最も一端の中間板13のみを鋼管5に固定すれば、中間板14、14の固定は省略することもできる。
(5) 続いて、鋼管5の一端7、他端7aに、それぞれドーナツ状の端板32、33を被せて、鋼管5の一端7と端板32と、他端7aと端板33との当接部分をそれぞれ溶接する(図1(d))。また、この状態で、パイプ部材20の一端22は、端板32の内面32aに当接しているが、固定する必要はない。なお、パイプ部材20の一端22は、端板32の内面32aに当接したが、なるべくパイプ部材20内にコンクリートは入らないようにしてあれば、パイプ部材20の一端22は端板32の内面32aから多少離すことも可能である。また、必要ならば、パイプ部材20の一端16の内面21a(パイプ20の端面)と軸方向鋼材10の隙間をガムテープなどで塞ぐこともできる(図示していない)。
また、軸方向鋼材10の一端11は、端板32に固定されない。
また、鋼管5の他端7a側の端板33の内面と軸方向鋼材10の他端11aとは充分な距離が空いており、当然に固定されない。
(6) 続いて、通常のSCパイルの成型と同様に、成型型枠内、すなわち、鋼管5内にコンクリートを打設して遠心成型して、所定のパイル本体1(所定のパイル本体1の中空部)を形成し、その後脱型、養生をする(図1(e))。
また、パイプ部材20を固定部材24で鋼管5の内壁面6aに固定したので、遠心成型の際に、パイプ部材20、20及び軸方向鋼材11、11が大きくたわむなど変形することはない。また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されることはない(多少のセメントミルクが入ることはある)。
なお、前記において、成型型枠に設置した鋼管5に鉄筋かご30を挿入したが、鋼管5に鉄筋かご30を挿入して端板32、33を固定した後に、その全体を成型型枠に設置することもできる。また、通常の成型と同様に、成型型枠を使用せずに、鋼管5に鉄筋かご30を挿入した状態で、コンクリートを打設し、そのまま鋼管を回転させて成型することもできる。
(7) また、製品が完成後に鋼管5の外面に、切断位置表示9を刻印、印刷、シールの添付、目印物の溶接などの手段により明示する。切断位置表示9は、コンクリート打設前、鉄筋かご挿入前など予め鋼管5の外面に形成することもできる。また、切断位置表示9は、前記のように、中間板13の一側の面16(鋼管5の一端7側の面)より一端7側の位置にあればよく、通常は切断位置表示9に対して、中間板13の面16の位置を0〜5cm程度、他側7aに配置する。
以上のようにして、SCパイル40を構成する。
B.SCパイル40の施工
(1) このSCパイル40は、通常のSCパイルと同様に施工する。
(2) 各種工法で、最上のパイル(最も地上側に位置するパイル)として、端板32(軸方向鋼材11の一端11側、鋼管5の一側7)を上にして、既設のパイルの上端に、SCパイル40を連結する。
(3) SCパイル40で、少なくとも切断位置表示9を露出させるように、フーチング構築用の根掘りをする。
(4) 切断位置表示9で、円周方向に鋼管5及びパイル本体1(コンクリート部分)を切断して、鋼管5及びパイル本体1を上下で分割して、鋼管5の上側(端板32側。連結部)及び端板32を引き上げれば、中間板13及び軸方向鋼材10、10は残置され、鋼管5の連結部(上側)及びパイル本体1の連結部(上側)並びに端板32のみが引き抜きされる。この際、パイプ部材20、20も、鋼管5の連結部(上側)及びパイル本体1の連結部(上側)と共に引き抜かれ、中間板13の上方の軸方向鋼材10、10が露出する。
この際、パイプ部材20は軸方向鋼材10の最大外径より大きな内径で形成されているので、また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されず、さらに、軸方向鋼材10、10が、鋼管5や端板32やパイプ部材20に固定されていないので、軸方向鋼材1、1を残置させて、パイプ部材20のみを容易に引き抜きできる。この引き抜き作業によって、軸方向鋼材10、10に負荷を生じるなど影響は無い。
また、もし、パイプ部材20が残った場合には残ったパイプ部材20を引く抜き、総てのパイプ部材20、20を引き抜けば、軸方向鋼材10、10が露出する。軸方向鋼材10、10には、剥離剤なども使用していないので、そのまま、パイルとフーチングの定着用鉄筋として使用できる。
また、鋼管5及びパイル本体1の切断作業は、カッターなどで切断するが、この際、パイプ20にカッターが至っても良いが、軸方向鋼材10を傷付けないように作業する。
(5) 続いて、必要なフーチング用の型枠、配筋をして、コンクリートを打設すれば、パイルと適切に接合されたフーチングを構築できる(図示していない)。
C.他の実施態様
(1) また、前記実施態様で、パイプ部材20を硬質材料で形成したが、成型時に打設したコンクリートの圧力で多少つぶれた場合でも、施工時に軸方向鋼材10から容易に分離させることができれば、柔らかい材質でも可能である。
(3) また、前記実施態様において、一般に、必要なパイルの長さ(=鋼管5の長さ)に対して、必要な軸方向鋼材10が短くて済むので、軸方向鉄筋10の他端11aと端板33とは図1のように充分に離れているが、必要なパイルの長さ(鋼管5の長さ)が短い場合には、
パイルの長さ(鋼管5の長さ)≒軸方向鋼材10の長さ
の場合もあり、この場合には、軸方向鋼材10が他端11aの端板33に当接する場合もある。この場合には端板33の内面と軸方向鉄筋10の他端11aとを溶接などにより固定しても支障はない。すなわち、軸方向鋼材10がパイル本体1内に充分な定着長さを確保されていれば、任意であるが、定着長さを確保できない場合には、軸方向鉄筋10の他端11aを端板33の内面に溶接などにより固定することもできる。
2.第2の実施態様
A.パイル40の製造
(1) この実施態様では、端板32で、軸方向鋼材の位置に併せて透孔35、35が形成され、第1の実施態様の固定部材24に替えキャップ26を使用し、あるいは使用しないで軸方向鋼材10がぶれないように処理する。
まず、第1の実施態様と同様に、このパイル40は、中空円柱状のコンクリート製のパイル本体1の外周2を鋼管5で覆い、一端3(一側。使用時に上向きに位置し、最上端となる)、他端3a(他側。使用時に下向きに位置し、最下端となる)に、それぞれ端板32、33を固定して構成する。なお、以下の各部材で、「一端」は、パイル本体1の一端3側、「他端」はパイル本体1の他端3a側の端を指す。
(2) パイルとして、所定の長さL0、外径D0の鋼管被覆コンクリートパイル(SCパイル)を製造する場合について説明する。図1中右側が一端3で使用時に上側に位置し、左側が他端3aで使用時に下側に位置する。
パイル本体1の一端3側(中間部から一端3の間)に埋設する長さL1(<L0)の軸方向鋼材10、10(通常、いわゆる異形鉄筋)の18本を環状に並べ、中間位置に3枚の中間板13、14、14を取り付ける。中間板13、14は、ドーナツ状で、軸方向鋼材10、10の配置に合わせて、透孔が形成され(図示していない)、その透孔を、各軸方向鋼材10、10が貫通している。中間板13、14は、各軸方向鉄筋10、10の移動を拘束して保形するとともに、軸方向鋼材10のせん断補強の役割をする。
また、軸方向鋼材10で、最も一端11側に位置する中間板13は、設定する切断位置(切断位置表示9)が中間板13の一端側(使用時に上側)の面16と略面一となるように配置される。なお、切断位置表示9は中間板13の面16と略面一となるのことが望ましいが、切断位置表示9は、中間板13の面16より若干(0〜5cm程度)他端11a側寄りに配置することもできる。
軸方向鋼材10で、中間板13より一端11側にパイプ部材20を被せる(図2(a))。パイプ部材20の他端22aは、中間板13の一端側の面16に当接し、パイプ部材20の一端22は、軸方向鋼材10の一端11より若干短く形成され、パイプ部材20が軸方向鋼材10で中間板13より一端11側で一端11周辺を除く範囲を覆うように形成される。またパイプ部材20の内径は、軸方向鋼材10の最大外径よりも多少大きく形成し、軸方向鋼材10に対して、パイプ部材20が軸方向に移動自在となっている。
なお、ここで、軸方向鋼材10の最も一端11側の中間板13は必須であるが、他の中間板14、14は軸方向鋼材10、10が保形できれば省略して、環状の鉄筋などを取り付けることもできる(図示していない)。
(3) ドーナツ状の端板32は、鋼管5の一端7に被せる構造で、軸方向鋼材10、10の位置に合わせて、環状に透孔35、35が形成されている。透孔35が軸方向鋼材10が緩く挿入できるように、軸方向鋼材10より大きな径で形成されている。
また、キャップ26は、透孔35より大径の本体部27に、透孔35に嵌挿できる保持部28が連設された構造で、保持部28に、軸方向鋼材10を緩く挿入できる挿入穴28aが形成されている(図5(b))。キャップ26は主にある程度柔軟性を有する樹脂製を想定しているが、硬質の樹脂製や金属製でも可能である。
端板32の総ての透孔35に、キャップ26の保持部28を嵌挿する。したがって、端板32の外面32aにはキャップ26の本体部27が位置し、透孔35を貫通した保持部28は、端板32の内面32b側に突出して、突出側に挿入穴28aを向けている。
このように形成したキャップ26、26を装着した端板32を、パイプ部材20の一端22側(すなわち、軸方向鋼材10の一端11側)に、取り付ける。この際、軸方向鋼材10の一端11はキャップの挿入穴29a内に位置し、また、キャップ26の保持部28の先端面がパイプ部材20の一端22に当接して密着する(図5(b))。
以上のようにして、鉄筋かご30を構成する(図2(b))。
(4) 遠心成型用の型枠(図示していない)に設置した鋼管5内に鉄筋かご30を挿入し、各中間板13、14の外周縁15と鋼管5の内壁面6aとの当接部分を溶接するが、最も一端の中間板13のみを鋼管5に固定すれば、中間板14、14の固定は省略することもできる。また、鋼管5の一端7に、端板32の外周を溶接にて固定する(図2(c))。
(5) 続いて、鋼管5の他端7aに、ドーナツ状の端板33を被せて、鋼管5の他端7aと端板33との当接部分を溶接する(図2(d))。また、鋼管5の他端7a側の端板33の内面と軸方向鋼材10の他端11aとは充分な距離が空いており、当然に固定されない。
また、必要ならば、パイプ部材20の一端16の内面21a(パイプ20の端面)と軸方向鋼材10の隙間をガムテープなどで塞ぐこともできる(図示していない)。
(6) 続いて、通常のSCパイルの成型と同様に、成型型枠内、すなわち、鋼管5内にコンクリートを打設して遠心成型して、所定のパイル本体1(所定のパイル本体1の中空部)を形成し、その後脱型、養生をする(図1(e))。
また、パイプ部材20及び軸方向鋼材10は、キャップ26で端板32に保持されているので、遠心成型の際に、パイプ部材20、20及び軸方向鋼材11、11が大きくたわむなど変形することはない。また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されることはない。
なお、前記において、成型型枠に設置した鋼管5に鉄筋かご30を挿入したが、鋼管5に鉄筋かご30を挿入して端板32、33を固定した後に、その全体を成型型枠に設置することもできる。また、通常の成型と同様に、成型型枠を使用せずに、鋼管5に鉄筋かご30を挿入した状態でそのままコンクリートを打設し鋼管を回転させて、成型することもできる。
(7) また、製品が完成後に鋼管5の外面に、切断位置表示9を刻印、印刷、シールの添付、目印物の溶接などの手段により明示する。切断位置表示9は、コンクリート打設前、鉄筋かご挿入前など予め鋼管5の外面に形成することもできる。また、切断位置表示9は、前記のように、中間板13の一側の面16(鋼管5の一端7側の面)より一端7側の位置にあればよく、通常は切断位置表示9に対して、中間板13の面16の位置を0〜5cm程度、他側7aに配置する。
(8) また、養生完了後、または養生をする前(遠心成型後)に、端板32からキャップ26、26を取り外す(図2(e))。以上のようにして、SCパイル40を構成する。
B.SCパイル40の施工
(1) このSCパイル40は、通常のSCパイルと同様に施工する。また、前記実施態様1のSCパイル40とも同様の施工になる。
(2) 各種工法で、最上のパイル(最も地上側に位置するパイル)として、端板32(軸方向鋼材11の一端11側、鋼管5の一側7)を上にして、SCパイル40を連結する。
(3) SCパイル40で、少なくとも切断位置表示9を露出させるように、フーチング構築用の根掘りをする。
(4) 切断位置表示9で、円周方向に鋼管5及びパイル本体1(コンクリート部分)を切断して、鋼管5及びパイル本体1を上下で分割して、鋼管5の上側(端板32側。連結部)及び端板32を引き上げれば、軸方向鋼材10は、鋼管5または端板32と固定されていないので、中間板13及び軸方向鋼材1、1は残置され、鋼管5の上側及びパイル本体1の連結部(上側)並びに端板32のみが引き抜きされ、中間板13の上方の軸方向鋼材10、10が露出する。
この際、パイプ部材20は軸方向鋼材10の最大外径より大きな内径で形成されているので、また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されず、さらに、軸方向鋼材10、10が、鋼管5や端板32やパイプ部材20に固定されていないので、軸方向鋼材1、1を残置させて、パイプ部材20のみを容易に引き抜きできる。この引き抜き作業によって、軸方向鋼材10、10に負荷を生じるなど影響は無い。
また、もし、パイプ部材20が残った場合には残ったパイプ部材20を引く抜き、総てのパイプ部材20、20を引き抜けば、軸方向鋼材10、10が露出する。軸方向鋼材10、10には、剥離剤なども使用していないので、そのまま、パイルとフーチングの定着用鉄筋として使用できる。
(5) 続いて、必要なフーチング用の型枠、配筋をして、コンクリートを打設すれば、パイルと適切に接合されたフーチングを構築できる(図示していない)。
C.他の実施態様
(1)また、前記実施態様で、パイプ部材20を硬質材料で形成したが、成型時に打設したコンクリートの圧力で多少つぶれた場合でも、施工時に軸方向鋼材10から容易に分離させることができれば、柔らかい材質でも可能である。
(2) また、前記実施態様において、一般に、必要なパイルの長さ(=鋼管5の長さ)に対して、必要な軸方向鋼材10が短くて済むので、軸方向鉄筋10の他端11aと端板33とは図1のように充分に離れているが、必要なパイルの長さ(鋼管5の長さ)が短い場合には、
パイルの長さ(鋼管5の長さ)≒軸方向鋼材10の長さ
の場合もあり、この場合には、軸方向鋼材10が他端11aの端板33に当接する場合もある。この場合には端板33の内面と軸方向鉄筋10の他端11aとを溶接などにより固定しても支障はない。すなわち、軸方向鋼材10がパイル本体1内にで充分な定着長さを確保されていれば、任意であるが、定着長さを確保できない場合には、軸方向鉄筋10の他端11aを端板33の内面に溶接などにより固定することで定着長さを補足できる。
(3) また、前記実施態様において、キャップ26を取り付けた状態の端板32を、鋼管5の一端7に溶接したが、キャップ26を取り付けていない端板32を鋼管5の一端7に溶接をして、コンクリートを注入して成型を開始する前までに、端板32の透孔35、35にキャップ26を取り付けることもできる(図示していない)。
(4) また、前記実施態様において、端板32の透孔35をねじ孔として、キャップ26の保持部28の外周に対応したねじを切ることもできる(図5(c))。また、軸方向鋼材10の一端11部分をねじ切りして、キャップ26の挿入穴も対応したねじ孔とすることもできる(図5(a))。
要は、キャップ26は、遠心成型時に、パイプ部材20の一端22または軸方向鋼材10の一端11が当初位置を保つように(鋼管5の内面6aまたは端板32の内面32bに対して位置を保つように)、端板32(端板32の透孔35)に保持されていればよい。さらにパイプ20内に(パイプ20と軸方向鋼材10の間に)コンクリート(セメント)が混入されないように機能することが望ましいが、必要があれば、ガムテープなどでパイプ部材20の一端22を塞ぐことでも対応もできる。
(5) また、前記実施態様において、キャップ26を省略することもできる(図5(d)(e))。この場合、軸方向鋼材10の一端11を端板32の透孔35の厚さ内に位置させ(図5(e))、あるいは軸方向鋼材10の一端11を、端板32の外面32aと同じ程度の位置とし(図5(e))、あるいは外面32aから若干突出させれば(図示していない)、キャップ26が無くても、成型時に軸方向鋼材10及びパイプ部材20の位置を保持できる。また、この場合、パイプ部材20の一端22は、端板32の内面32bの内側近傍に位置させ(図5(d)(e))、あるいは端板32の内面32bに当接させ(図示していない)ることもできる。なお、このとき、必要ならば、透孔35、35からコンクリート(セメントミルク分)が漏れないように、ガムテープなどで透孔35、35を塞ぐこともできる(図示していない)。
1 パイル本体
2 パイル本体の外周
2a パイル本体の内周
3 パイル本体の一端
3a パイル本体の他端
5 鋼管
6 鋼管の外周
6a 鋼管の内周
7 鋼管の一端
7a 鋼管の他端
9 切断位置表示
10 軸方向鋼材
11 軸方向鋼材の一端
11a 軸方向鋼材の他端
13 中間板
14 中間板
15 中間板の外周
16 中間板の一端側の面
16a 中間板の他端側の面
20 パイプ部材
21 パイプ部材の外面
21a パイプ部材の内面
22 パイプ部材の一端
22a パイプ部材の他端
24 固定部材
24a 固定部材本体(固定部材)
24b 突片(固定部材)
25 固定部材の外周側の端
25a 固定部材の内周側の端
26 キャップ
27 キャップの本体部
28 キャップの保持部
28a キャップの保持部の挿入穴
30 鉄筋かご
32 端板(一端側)
32a 端板の外面
32b 端板の内面
33 端板(他端側)
34 端板の外周
34a 端板の内周
35 端板の孔
40 パイル

Claims (3)

  1. コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイル。
    (1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
    (2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
    (3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
    (4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
    (5) 前記中間板の一端側の面と前記一端の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
    (6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
    (7) 前記パイプ部材を係止できる切欠を有する環状の固定部材本体の内周に少なくとも3つの突片を円周方向で等間隔環状に連設して固定部材を構成し、前記突片を前記鋼管の内面に当接させた。
    (8) 前記パイプ部材の一端を前記一端側の端板に固定させない。
  2. コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイル。
    (1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
    (2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
    (3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
    (4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
    (5) 前記中間板の一端側の面と前記一端端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
    (6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
    (7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に透孔を形成する。
    (8) 前記透孔より大径の本体部に保持部を連設したキャップを構成し、
    前記一端側の端板の外面側から、前記透孔内に前記キャップの保持部を着脱自在に挿入して、前記保持部の挿入孔に前記軸方向鋼材を挿入して、前記保持部の先端に前記パイプ部材の一端を当接密着させる。
  3. コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイル。
    (1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
    (2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
    (3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
    (4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
    (5) 前記中間板の一端側の面と前記一端端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
    (6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
    (7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に、かつ前記軸方向鋼材のより大径に、透孔を形成する。
    (8) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端側の端板の前記透孔の厚さ内に位置させ、あるいは前記端板の外面と略同一の高さ位置とし、あるいは前記端板の外面より突出させる。
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