JP6430146B2 - 鋼管被覆コンクリートパイル - Google Patents
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Description
一方、地盤の地面付近では、地震などの際に大きな水平力が作用するするために、この対策で、コンクリートパイルの外周を鋼管で被覆したいわゆるSCパイルを使用する場合があった。SCパイルの場合、一般に構造鉄筋を使用しないため、一の方法では、フーチングと定着させるために、鋼管の外面に定着用の鉄筋を現場で溶接し、あるいは各種治具を使用して取り付けていた。また、他の方法では、SCパイルの上端部に軸方向の鉄筋を埋設しておき、フーチングに定着する部分で、鋼管を切断して、コンクリートを崩し、鉄筋を露出させる。
一の方法では、作業が溶接では天候に左右されやすく、また鋼管に泥が付着しやすく溶接作業や適切な治具がなかなかなかった。また、他の方法では、鋼管を切断して、コンクリートを崩す作業は煩雑となっていた。
また、SCパイル内に下端部を埋設した異形鋼棒を、SCパイルの頂部端板から大きく突出させ、突出させた異形鋼棒に、頂板を付けたコンクリート円筒で覆う工夫が提案されている(特許文献2)。この場合、SCパイルを埋設した後に、コンクリート円筒を破壊して、さらに異形鋼棒に被せていた剥離補助材(発泡ポリスチレン管、ビニール管など)をはがして、異形鋼棒を露出させていた。
また、前記特許文献2の技術では、コンクリート筒内の異形鋼棒には輪筋(環状の補強鉄筋)が必要であり、コンクリートを破壊する際には、この輪筋も除去しなければならなかった。この場合、輪筋を取り外し、コンクリート筒を破壊する作業が煩雑となっていた。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端側の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記パイプ部材を係止できる切欠を有する環状の固定部材本体の内周に少なくとも3つの突片を円周方向で等間隔環状に連設して固定部材を構成し、前記突片を前記鋼管の内面に当接させた。
(8) 前記パイプ部材の一端を前記一端側の端板に固定させない。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端側の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に透孔を形成する。
(8) 前記透孔より大径の本体部に保持部を連設したキャップを構成し、
前記一端側の端板の外面側から、前記透孔内に前記キャップの保持部を着脱自在に挿入して、前記保持部の挿入孔に前記軸方向鋼材を挿入して、前記保持部の先端に前記パイプ部材の一端を当接密着させる。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端側の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に、かつ前記軸方向鋼材のより大径に、透孔を形成する。
(8) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端側の端板の前記透孔の厚さ内に位置させ、あるいは前記端板の外面と略同一の高さ位置とし、あるいは前記端板の外面より突出させる。
パイル本体1の一端3側(中間部から一端3の間)に埋設する長さL1(<L0)の軸方向鋼材10、10(通常、いわゆる異形鉄筋)の18本を環状に並べ、中間位置に3枚の中間板13、14、14を取り付ける。中間板13、14は、ドーナツ状で、軸方向鋼材10、10の配置に合わせて、透孔が形成され(図示していない)、その透孔を、各軸方向鋼材10、10が貫通している。中間板13、14は、各軸方向鉄筋10、10の移動を拘束して保形するとともに、軸方向鋼材10のせん断補強の役割をする。
また、軸方向鋼材10で、最も一端11側に位置する中間板13は、設定する切断位置(切断位置表示9)が中間板13の一端側(使用時に上側)の面16と略面一となるように配置される。なお、切断位置表示9は中間板13の面16と略面一となるのことが望ましいが、切断位置表示9は、中間板13の面16より若干(0〜5cm程度)他端11a側寄りに配置することもできる。
軸方向鋼材10で、中間板13より一端11側にパイプ部材20を被せる(図1(a))。パイプ部材20の他端22aは、中間板13の一端側の面16に当接し、パイプ部材20の一端22は、軸方向鋼材10の一端11と同じ位置又は一端11から若干突出して、パイプ部材20が軸方向鋼材10で中間板13より一端11側を完全に覆うように形成される。またパイプ部材20の内径は、軸方向鋼材10の最大外径よりも多少大きく形成し、軸方向鋼材10に対して、パイプ部材20が軸方向に移動自在となっている。
なお、ここで、軸方向鋼材10の最も一端11側の中間板13は必須であるが、他の中間板14、14は軸方向鋼材10、10が保形できれば省略して、環状の鉄筋などを取り付けることもできる(図示していない)。
また、前記において、パイプ部材20を軸方向鋼材10に被せた後に固定部材24、24を取り付けたが、予めパイプ部材20に固定部材24を固定した状態で、パイプ部材20、20を軸方向鋼材10、10に被せることもできる。
また、前記において、固定部材本体24aは内周側に、パイプ部材20を係止できる切欠を形成したが(図3(b))、遠心成型時にパイプ部材20を保持できるように対処すれば、外周側に切欠を形成することもできる(図示していない)。
また、軸方向鋼材10の一端11は、端板32に固定されない。
また、鋼管5の他端7a側の端板33の内面と軸方向鋼材10の他端11aとは充分な距離が空いており、当然に固定されない。
また、パイプ部材20を固定部材24で鋼管5の内壁面6aに固定したので、遠心成型の際に、パイプ部材20、20及び軸方向鋼材11、11が大きくたわむなど変形することはない。また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されることはない(多少のセメントミルクが入ることはある)。
なお、前記において、成型型枠に設置した鋼管5に鉄筋かご30を挿入したが、鋼管5に鉄筋かご30を挿入して端板32、33を固定した後に、その全体を成型型枠に設置することもできる。また、通常の成型と同様に、成型型枠を使用せずに、鋼管5に鉄筋かご30を挿入した状態で、コンクリートを打設し、そのまま鋼管を回転させて成型することもできる。
以上のようにして、SCパイル40を構成する。
この際、パイプ部材20は軸方向鋼材10の最大外径より大きな内径で形成されているので、また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されず、さらに、軸方向鋼材10、10が、鋼管5や端板32やパイプ部材20に固定されていないので、軸方向鋼材1、1を残置させて、パイプ部材20のみを容易に引き抜きできる。この引き抜き作業によって、軸方向鋼材10、10に負荷を生じるなど影響は無い。
また、もし、パイプ部材20が残った場合には残ったパイプ部材20を引く抜き、総てのパイプ部材20、20を引き抜けば、軸方向鋼材10、10が露出する。軸方向鋼材10、10には、剥離剤なども使用していないので、そのまま、パイルとフーチングの定着用鉄筋として使用できる。
また、鋼管5及びパイル本体1の切断作業は、カッターなどで切断するが、この際、パイプ20にカッターが至っても良いが、軸方向鋼材10を傷付けないように作業する。
パイルの長さ(鋼管5の長さ)≒軸方向鋼材10の長さ
の場合もあり、この場合には、軸方向鋼材10が他端11aの端板33に当接する場合もある。この場合には端板33の内面と軸方向鉄筋10の他端11aとを溶接などにより固定しても支障はない。すなわち、軸方向鋼材10がパイル本体1内に充分な定着長さを確保されていれば、任意であるが、定着長さを確保できない場合には、軸方向鉄筋10の他端11aを端板33の内面に溶接などにより固定することもできる。
まず、第1の実施態様と同様に、このパイル40は、中空円柱状のコンクリート製のパイル本体1の外周2を鋼管5で覆い、一端3(一側。使用時に上向きに位置し、最上端となる)、他端3a(他側。使用時に下向きに位置し、最下端となる)に、それぞれ端板32、33を固定して構成する。なお、以下の各部材で、「一端」は、パイル本体1の一端3側、「他端」はパイル本体1の他端3a側の端を指す。
パイル本体1の一端3側(中間部から一端3の間)に埋設する長さL1(<L0)の軸方向鋼材10、10(通常、いわゆる異形鉄筋)の18本を環状に並べ、中間位置に3枚の中間板13、14、14を取り付ける。中間板13、14は、ドーナツ状で、軸方向鋼材10、10の配置に合わせて、透孔が形成され(図示していない)、その透孔を、各軸方向鋼材10、10が貫通している。中間板13、14は、各軸方向鉄筋10、10の移動を拘束して保形するとともに、軸方向鋼材10のせん断補強の役割をする。
また、軸方向鋼材10で、最も一端11側に位置する中間板13は、設定する切断位置(切断位置表示9)が中間板13の一端側(使用時に上側)の面16と略面一となるように配置される。なお、切断位置表示9は中間板13の面16と略面一となるのことが望ましいが、切断位置表示9は、中間板13の面16より若干(0〜5cm程度)他端11a側寄りに配置することもできる。
軸方向鋼材10で、中間板13より一端11側にパイプ部材20を被せる(図2(a))。パイプ部材20の他端22aは、中間板13の一端側の面16に当接し、パイプ部材20の一端22は、軸方向鋼材10の一端11より若干短く形成され、パイプ部材20が軸方向鋼材10で中間板13より一端11側で一端11周辺を除く範囲を覆うように形成される。またパイプ部材20の内径は、軸方向鋼材10の最大外径よりも多少大きく形成し、軸方向鋼材10に対して、パイプ部材20が軸方向に移動自在となっている。
なお、ここで、軸方向鋼材10の最も一端11側の中間板13は必須であるが、他の中間板14、14は軸方向鋼材10、10が保形できれば省略して、環状の鉄筋などを取り付けることもできる(図示していない)。
また、キャップ26は、透孔35より大径の本体部27に、透孔35に嵌挿できる保持部28が連設された構造で、保持部28に、軸方向鋼材10を緩く挿入できる挿入穴28aが形成されている(図5(b))。キャップ26は主にある程度柔軟性を有する樹脂製を想定しているが、硬質の樹脂製や金属製でも可能である。
端板32の総ての透孔35に、キャップ26の保持部28を嵌挿する。したがって、端板32の外面32aにはキャップ26の本体部27が位置し、透孔35を貫通した保持部28は、端板32の内面32b側に突出して、突出側に挿入穴28aを向けている。
このように形成したキャップ26、26を装着した端板32を、パイプ部材20の一端22側(すなわち、軸方向鋼材10の一端11側)に、取り付ける。この際、軸方向鋼材10の一端11はキャップの挿入穴29a内に位置し、また、キャップ26の保持部28の先端面がパイプ部材20の一端22に当接して密着する(図5(b))。
以上のようにして、鉄筋かご30を構成する(図2(b))。
また、必要ならば、パイプ部材20の一端16の内面21a(パイプ20の端面)と軸方向鋼材10の隙間をガムテープなどで塞ぐこともできる(図示していない)。
また、パイプ部材20及び軸方向鋼材10は、キャップ26で端板32に保持されているので、遠心成型の際に、パイプ部材20、20及び軸方向鋼材11、11が大きくたわむなど変形することはない。また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されることはない。
なお、前記において、成型型枠に設置した鋼管5に鉄筋かご30を挿入したが、鋼管5に鉄筋かご30を挿入して端板32、33を固定した後に、その全体を成型型枠に設置することもできる。また、通常の成型と同様に、成型型枠を使用せずに、鋼管5に鉄筋かご30を挿入した状態でそのままコンクリートを打設し鋼管を回転させて、成型することもできる。
この際、パイプ部材20は軸方向鋼材10の最大外径より大きな内径で形成されているので、また、パイプ部材20内にコンクリートが充填されず、さらに、軸方向鋼材10、10が、鋼管5や端板32やパイプ部材20に固定されていないので、軸方向鋼材1、1を残置させて、パイプ部材20のみを容易に引き抜きできる。この引き抜き作業によって、軸方向鋼材10、10に負荷を生じるなど影響は無い。
また、もし、パイプ部材20が残った場合には残ったパイプ部材20を引く抜き、総てのパイプ部材20、20を引き抜けば、軸方向鋼材10、10が露出する。軸方向鋼材10、10には、剥離剤なども使用していないので、そのまま、パイルとフーチングの定着用鉄筋として使用できる。
パイルの長さ(鋼管5の長さ)≒軸方向鋼材10の長さ
の場合もあり、この場合には、軸方向鋼材10が他端11aの端板33に当接する場合もある。この場合には端板33の内面と軸方向鉄筋10の他端11aとを溶接などにより固定しても支障はない。すなわち、軸方向鋼材10がパイル本体1内にで充分な定着長さを確保されていれば、任意であるが、定着長さを確保できない場合には、軸方向鉄筋10の他端11aを端板33の内面に溶接などにより固定することで定着長さを補足できる。
要は、キャップ26は、遠心成型時に、パイプ部材20の一端22または軸方向鋼材10の一端11が当初位置を保つように(鋼管5の内面6aまたは端板32の内面32bに対して位置を保つように)、端板32(端板32の透孔35)に保持されていればよい。さらにパイプ20内に(パイプ20と軸方向鋼材10の間に)コンクリート(セメント)が混入されないように機能することが望ましいが、必要があれば、ガムテープなどでパイプ部材20の一端22を塞ぐことでも対応もできる。
2 パイル本体の外周
2a パイル本体の内周
3 パイル本体の一端
3a パイル本体の他端
5 鋼管
6 鋼管の外周
6a 鋼管の内周
7 鋼管の一端
7a 鋼管の他端
9 切断位置表示
10 軸方向鋼材
11 軸方向鋼材の一端
11a 軸方向鋼材の他端
13 中間板
14 中間板
15 中間板の外周
16 中間板の一端側の面
16a 中間板の他端側の面
20 パイプ部材
21 パイプ部材の外面
21a パイプ部材の内面
22 パイプ部材の一端
22a パイプ部材の他端
24 固定部材
24a 固定部材本体(固定部材)
24b 突片(固定部材)
25 固定部材の外周側の端
25a 固定部材の内周側の端
26 キャップ
27 キャップの本体部
28 キャップの保持部
28a キャップの保持部の挿入穴
30 鉄筋かご
32 端板(一端側)
32a 端板の外面
32b 端板の内面
33 端板(他端側)
34 端板の外周
34a 端板の内周
35 端板の孔
40 パイル
Claims (3)
- コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイル。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端側の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記パイプ部材を係止できる切欠を有する環状の固定部材本体の内周に少なくとも3つの突片を円周方向で等間隔環状に連設して固定部材を構成し、前記突片を前記鋼管の内面に当接させた。
(8) 前記パイプ部材の一端を前記一端側の端板に固定させない。 - コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイル。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端側の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に透孔を形成する。
(8) 前記透孔より大径の本体部に保持部を連設したキャップを構成し、
前記一端側の端板の外面側から、前記透孔内に前記キャップの保持部を着脱自在に挿入して、前記保持部の挿入孔に前記軸方向鋼材を挿入して、前記保持部の先端に前記パイプ部材の一端を当接密着させる。 - コンクリート製のパイル本体の一端を上方に位置させて地上構造物との連結部を形成し、前記パイル本体の他端を下方に位置させて使用する鋼管被覆パイルであって、以下のように構成したことを特徴とした鋼管被覆コンクリートパイル。
(1) 前記パイル本体の全長に亘り鋼管で被覆し、前記パイル本体の一端から所定距離だけ他端側に周方向の切断位置を設定し、該切断位置より一端側を前記連結部とする。
(2) 前記パイル本体で、一端及び他端に、端板を配置し、前記切断位置と同位置または他端側に中間板を設置して、前記両端板及び中間板を、前記鋼管に固定する。
(3) 環状に配置した複数本の軸方向鋼材を、前記パイル本体の軸方向に埋設し、前記軸方向鋼材は、前記中間板を貫通して、前記切断位置及び前記中間板を挟んでその両側に配置する。
(4) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端の端板に固定せずに、配置する。
(5) 前記中間板の一端側の面と前記一端側の端板の中間板側の面との間で、前記軸方向鋼材の外周に、パイプ部材を緩く被せる。
(6) 前記パイプ部材の一端または軸方向鋼材の一端を、前記鋼管に対して位置を保つように保持して、構成する。
(7) 前記一端側の端板に前記軸方向鋼材の位置に合わせて環状に、かつ前記軸方向鋼材のより大径に、透孔を形成する。
(8) 前記軸方向鋼材の一端を、前記一端側の端板の前記透孔の厚さ内に位置させ、あるいは前記端板の外面と略同一の高さ位置とし、あるいは前記端板の外面より突出させる。
Priority Applications (1)
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