JP2006231891A - 電磁石を利用した孔を有するスランプコンクリート成形品の製造方法 - Google Patents

電磁石を利用した孔を有するスランプコンクリート成形品の製造方法 Download PDF

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敏男 森田
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Abstract

【課題】 鉄製の四角錐台の孔成形型枠を鉄製の型枠に溶接しないで固定させ、孔を有するスランプコンクリート成形品を製造する方法を提供する。
【解決手段】 スランプコンクリート2次製品製造型枠装置において、スランプコンクリート成形品を得ようとする鉄製型枠の面側に、錐台の高さが、孔を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みと同じ長さである鉄製の錐台の孔成形型枠を設置し、その鉄製型枠を対称軸とした線対称の位置に、鉄製の錐台の孔成形型枠を電磁石で固定させる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、電磁石を利用した孔を有するスランプコンクリート成形品の製造方法に関するものである。
図1に示すような、孔2を有するスランプコンクリート成形品1を製造する場合、図2に示すような鉄製の型枠11,12,13,14,15と鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を有する製造装置を使用していた。そして、この鉄製の四角錐台の孔成形型枠21は、鉄製の型枠11に溶接して固定させていた。
図1の孔2の形状は四角錐台であるが円錐台の場合もある。孔の形状が異なるものを製造する場合、孔成形型枠を取り外すことになるが、この様なときは、切断機を用いて、溶接した鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11から切り離していた。
これには、次のような欠点があった。
(ア)鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11に溶接する手間がかかっていた。
(イ)溶接した鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11から切断する場合、切断機を使用するので危険を伴う上、大変な時間がかかっていた。
(ウ)溶接を切り離す際、切断機で鉄製の四角錐台の孔成形型枠21や鉄製の型枠11を誤って傷付けてしまうことがあった。
(エ)切断する際の音が騒音になっていた。
このため、鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11に溶接しないで固定させ、孔2を有するスランプコンクリート成形品1を製造する方法を発明した。
その方法を次の手順で示す。
スランプコンクリート2次製品製造型枠装置において、
(イ)スランプコンクリート成形品42を得ようとする鉄製の型枠11の面側に、錐台の高さX25が、孔2を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みY45と同じ長さである鉄製の錐台の孔成形型枠21を位置合わせする。
(ロ)次に、鉄製の型枠11を対称軸として、鉄製の錐台の孔成形型枠21を設置した位置と線対称の位置に、電源をオフにした電磁石31を位置合わせする。
(ハ)次に、電磁石31の電源をオンにして、鉄製の錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11に磁着させ固定させる。
(ニ)次に、鉄製の型枠11,12,13,14,15を、得ようとするスランプコンクリート成形品が成形できる位置に設置する。
(ホ)次に、鉄製の型枠11,12,13,14,15で囲まれた部分に養生硬化していないスランプコンクリート41を注入する。
(ヘ)スランプコンクリート41をバイブレータで振動を与え攪拌する。
(ト)次に、電源をオフにして電磁石31を鉄製の型枠11から取り外し、スランプコンクリート41を硬化させるために養生を行う。
(チ)次に、鉄製の型枠11,12,13,14,15をスランプコンクリート成形品42から引き離す。
(リ)スランプコンクリート成形品42内に残っている鉄製の錐台の孔成形型枠21を押し出して取り外し、スランプコンクリート成形品42の完成品を得る。
次に、請求項2であるが、図11で示すように、上底面22の一部あるいは全部にゴムパッキン51を取り付けた鉄製の錐台の孔成形型枠21を発明した。
この場合も、請求項1で説明したと同じように、ゴムパッキン51を含めた錐台の高さが、孔2を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みY45と同じ長さであるようにすることは自明である。
(カ)鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11を電磁石31で固定するので、溶接する手間が省ける。
(キ)鉄製の四角錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11から取り外す場合、切断機を使用しないので安全な他、切断する手間が省ける。
(ク)切断機を使用しないので、鉄製の四角錐台の孔成形型枠21や鉄製の型枠11を傷付けることがなくなる。
(ケ)溶接しないので切断する際の音による騒音の発生がなくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
スランプコンクリート2次製品製造型枠装置において、図3に示すように、スランプコンクリート成形品42を得ようとする鉄製の型枠11の面側(内側)に、錐台の高さX25が孔2を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みY45と同じ長さである鉄製の錐台の孔成形型枠21を位置合わせする。(図10参照)
本発明は、スランプコンクリートを主にして説明しているが、他のコンクリート、例えば、レジンコンクリートなども含まれることは自明である。
同様に、ここで取り扱う型枠の金属は鉄製にしてあるが、磁気を帯びる金属やプラスチックなどでもよいことは自明である。
次に、図3に示すように、鉄製の型枠11を対称軸として、鉄製の錐台の孔成形型枠21を設置した位置と線対称の位置に、電源をオフにした電磁石31を位置合わせする。
次に、図4に示すように、電磁石31の電源をオンにして、鉄製の錐台の孔成形型枠21を鉄製の型枠11に磁着させ固定させる。
次に、図5に示すように、鉄製の型枠11,12,13,14,15を、得ようとするスランプコンクリート成形品が成形できる位置に設置する。
次に、図6に示すように、鉄製の型枠11,12,13,14,15で囲まれた部分に養生硬化していないスランプコンクリート41を注入し、バイブレータで振動を与え攪拌する。
電磁石31の電源をオフにし、電磁石31を鉄製の型枠11から取り外し、前記のスランプコンクリート41を養生し硬化させる。
次に、図8に示すように、鉄製の型枠11,12,13,14,15をスランプコンクリート成形品42から引き離す。
次に、図9に示すように、スランプコンクリート成形品42内に残っている鉄製の錐台の孔成形型枠21を押し出して取り外し、スランプコンクリート成形品42の完成品を得る。
次に、請求項2であるが、図11で示すように、上底面22の一部あるいは全部にゴムパッキン51を取り付けた鉄製の錐台の孔成形型枠21を発明した。
これは、養生硬化していないスランプコンクリート41を攪拌するために、バイブレータで振動を与えるが、この振動によって鉄製の錐台の孔成形型枠21が鉄製の型枠11からずれないように、ゴムパッキン51によって鉄製の型枠13との摩擦を大きくし、安定させるためである。
この場合も、請求項1で説明したと同じように、ゴムパッキン51を含めた錐台の高さが、孔2を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みY45と同じ長さであるようにすることは自明である。
図1は、孔のあるスランプコンクリート成形品の斜視図である。
図2は、孔をあるスランプコンクリート成形品を製造するための装置の概略図である。
図3は、請求項1の本発明の側面図である。
Figure 2006231891
図10は、請求項1の本発明の孔成形型枠の高さとスランプコンクリート成形品の厚みを示す図である。
図11は、請求項2の本発明の側面図である。
符号の説明
1 スランプコンクリート成形品 2 孔
11,12,13,14,15 型枠
21 孔成形型枠 22 上底面 23 下底面
25 x(孔成形型枠21の高さ) 31 電磁石 32 コード
41 養生硬化していないスランプコンクリート
42 スランプコンクリート成形品 43 孔
45 y(スランプコンクリート成形品の厚み)
51 ゴムパッキン

Claims (2)

  1. スランプコンクリート2次製品製造型枠装置において、スランプコンクリート成形品を得ようとする鉄製型枠の面側に、錐台の高さが、孔を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みと同じ長さである鉄製の錐台の孔成形型枠を設置し、その鉄製型枠を対称軸とした線対称の位置に、鉄製の錐台の孔成形型枠を電磁石で固定させることを特徴とする、孔を有するスランプコンクリート成形品の製造方法。
  2. ゴムパッキンを含めた錐台の高さが、孔を得ようとするスランプコンクリート成形部の厚みと同じ長さであるように、鉄製の錐台の孔成形型枠の上底面の一部あるいは全部にゴムパッキンを取り付けた請求項1の孔を有するスランプコンクリート成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104057535A (zh) * 2014-05-16 2014-09-24 郑州东方炉衬材料有限公司 浇注成型轻质耐火砖的去模具方法
JP2016097560A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 株式会社高見澤 コンクリートブロックの製造方法

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