JP6737927B2 - 周期的屈曲塩水噴射チャンバ及び方法 - Google Patents

周期的屈曲塩水噴射チャンバ及び方法 Download PDF

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Description

本明細書中に記載される態様は、一般に、材料システムの動作性能を決定するための装置及び方法に関する。
動作の耐用期間にわたって、航空機は、該航空機の構成部品の劣化をもたらす、繰り返される厳しい状態に直面する。そのような劣化は、例えば、腐食及びその後の金属疲労並びに破壊の形態を成す場合がある。腐食は、航空機構成要素の完全性及び強度の低下に寄与し得る。より具体的には、航空機の外部にある胴体又はスキンパネル、2つの金属パネル間のコーティングされたラップジョイント、又は、翼−胴体アセンブリなどの航空機構成要素を構成する材料システムは、航空機の使用中に機械的及び化学的なストレスに晒されることにより経時的に腐食する場合がある。材料が航空機材料システムとしての使用に適していると決定される前に、材料システムの腐食性向を決定することが望ましい場合がある。しかしながら、航空機の実際の実環境使用中のパネルなどの航空機材料システムの性能は、腐食検査データと殆ど相関しない。また、腐食検査は、しばしば、検査間で一貫性を欠く。例えば、同様の材料システムが異なる検査装置内で腐食されるときには、検査条件が名目上同様であっても、ばらつきが観察される。実際の使用中の材料システム腐食と検査中に直面される腐食との対比は、材料システムが合金を備える場合或いは材料システムが該材料システムに塗布される表面仕上げ、プライマー、又は、トップコートを有する場合に特にばらつきがある。また、腐食を検査するための従来のプロセスは、検査材料システム上の或いは検査材料システム内の任意の特定の部位で環境を制御するのに有効でない。
したがって、当該技術分野においては、動作環境固有の性能の決定、寿命評価、及び、故障モード調査のための制御された暴露環境、すなわち、材料システムが実際の実環境使用中に航空機の構成要素として組み込まれる場合に直面する状態に非常に良く似ている暴露環境を伴う方法及び装置の必要性がある。
本明細書中に記載される態様は、一般に、材料システムの動作環境固有の性能の決定、寿命評価、及び、故障モード調査のための方法及び装置に関する。
1つの態様において、材料性能を決定するための方法は、材料システムを塩霧に暴露することを含む。方法は、材料システムを屈曲させることを更に含む。
他の態様において、材料性能を決定するための方法は、材料システムを塩霧に暴露するステップであって、塩霧のpHが約3.0〜約9.0の範囲である、ステップを含む。方法は、材料システムを約0.1Hz〜約60Hzの周波数で屈曲させるステップを更に含む。
他の態様では、材料性能チャンバが、塩水噴霧チャンバと、材料システムを屈曲させるように構成されるジョーとを備える。
本開示の先に挙げられた特徴を詳しく理解できるように、その一部が添付図面に示される態様を参照することにより、先に簡単に要約された開示の特定の説明がなされる場合がある。しかしながら、添付図面が、この本開示の単なる典型的な態様を示しているにすぎず、したがって、本開示の範囲を限定していると見なされるべきでないことに留意すべきである。これは、本開示が他の等しく有効な態様の余地を残し得るからである。
材料システムの腐食関連故障モードを加速して制御するための本開示の一態様に係る装置の平面図である。 材料システムの腐食関連故障モードを加速して制御するための本開示の一態様に係る装置の側面斜視図である。 材料システムの腐食関連故障モードを加速して制御するための本開示の一態様に係る装置の平面図である。 本開示の一態様に係る周期的屈曲を行なうように構成される屈曲器の斜視図である。
理解を容易にするべく、可能な場合には、複数の図に共通の同一要素を示すために同一の参照数字が使用されている。図は、原寸に比例して描かれておらず、また、明確にするために簡略化される場合がある。更なる列挙を伴わずに1つの態様の要素及び特徴が有益に他の態様に組み入れられてもよいと考えられる。
本開示の様々な態様の説明は、例示目的で与えられているが、包括的であるように或いは開示された態様に限定されるように意図されていない。記載される態様の範囲及び思想から逸脱することなく、多くの変更及び変形が当業者に明らかである。本明細書中で使用される用語は、態様の原理、実用的な用途、又は、市場で見出される技術に優る技術的な向上を最も良く説明するべく、或いは、本明細書中に開示される態様を当業者が理解できるようにするべく選択されている。
本明細書中に記載される態様は、一般に、材料システムの動作性能を決定するための装置及び方法に関する。例えば、材料システムの動作環境固有の性能の決定、寿命評価、及び、故障モード調査は、本明細書中に記載される態様によって達成されてもよい。装置は一般に塩水噴霧チャンバを備え、塩水噴霧チャンバは、パネル、2つの金属パネル間のコーティングされたラップジョイント、及び、翼−胴体アセンブリなどの航空機材料システムの腐食をより正確に検査するために材料システム屈曲構成要素を備える。1つの態様では、腐食チャンバが、筐体と、噴霧ノズルと、液体リザーバと、材料システムを把持して屈曲させるための固定支持体とを備える。腐食を決定するための方法は、材料システムを塩霧に暴露して、材料システムを所定の周波数で屈曲させることを含む。1つの態様において、腐食を決定するための方法は、材料システムを約1時間〜約4500時間の継続期間にわたって塩霧に暴露するステップであって、塩霧のpHは約3.0〜約9.0であるステップと、約0.1Hz〜約60Hzの周波数でパネルを屈曲させるステップとを含む。
図1は、材料システムの腐食関連故障モードを加速して制御するための本開示の一態様に係る装置100の平面図である。図2は、図1の装置100の側面斜視図である。装置100の1つ以上の構成要素は、塩霧を含む環境などの腐食環境に対する耐性を示す材料から形成される。図1及び図2に示されるように、装置100は、1つ以上の噴霧ノズル102(1つが示される)が内部に配置される筐体160を含み、噴霧ノズル102は、塩霧などの処理液を筐体160内に噴射するように構成される。材料システムを筐体内での暴露及び屈曲のために支持するべく筐体内には固定支持体が配置される。装置100は、処理液を噴霧ノズル102へ供給するために液体リザーバ104を含む。噴霧ノズル102は、霧化ノズル、空気消費量に関して較正されたノズル、BETE完全円錐ノズル、中空円錐ノズル、ファン霧吹きノズル、タンク洗浄スプレーノズル、水噴射霧化及び液滴制御のためのNASAMod1ノズル、Q−LabOEM噴霧ノズル、CoolCleanChilAireLiteスプレーアプリケータノズル、及び、これらの組み合わせなどのノズルであってもよい。噴霧ノズル102は、硬質ゴム、プラスチック、又は、他の不活性材料などの材料から構成されてもよい。
固定支持体は、材料システムを屈曲させるように構成されるジョー124a−124eを備える。プレート146がジョー124a−124eを支持するように構成される。幾つかの態様において、プレート146は、I−Beam格子上に配置される装着プレートを備える。プレート146は、(図1及び図2に示されるように)噴霧ノズル102とジョー124a−124eとの間に位置され、それにより、処理液は、1つ以上のジョー124a−124eにより保持される材料システムに直接に衝突することなく筐体内に入ることができる。この形態は、航空機材料システム上への直接的な降雨と比べて、一般的な湿潤大気状態に良く似ている。或いは、ジョー124a−124eが噴霧ノズル102とプレート146との間に位置されてもよく(この形態は示されない)、それにより、1つ以上のジョー124a−124eにより保持される材料システムへ向けて処理液が直接に流れることができる。この形態は、航空機材料システム上への直接的な降雨又はエアロゾル堆積に良く似ている。噴霧ノズル102は、流れ角度を調整できるように構成されてもよく、それにより、処理液が材料システム表面に対して1つ以上の角度で流れることができる。幾つかの態様において、材料システム表面は、検査される主表面に基づいて、装置100を通じた液体の主要な流れ方向と平行であってもよく、それにより、装置100内で行なわれる腐食検査中に材料システム上での液体収集が減少される。そのような態様において、噴霧ノズル102は、液体が材料システムに直接に衝突しないように方向付けられ或いは逸らされてもよい。(噴霧ノズル102、ベント122、モータ126、外側筐体136、及び、脚148a−148fは、図1に示される態様ではこれらの部分がプレート146の背後に位置することを示すために、図1に破線として示される)
霧ポンプ108が、液体リザーバ104から第1の流体ライン106及び第2の流体ライン110を介した噴霧ノズル102への液体の流れを助けるように構成される。第1の流体ライン106は、液体リザーバ104と霧ポンプ108との液体連通をもたらすべく第1の端部にある液体リザーバ104を第2の端部にある霧ポンプ108と結合する。第2の流体ライン110は、霧ポンプ108と噴霧ノズル102との液体連通をもたらすべく第1の端部にある霧ポンプ108を第2の端部にある噴霧ノズル102と結合する。
圧縮空気供給源112及び気泡塔114が湿潤空気を噴霧ノズル102へ供給するように構成される。幾つかの態様において、筐体内の圧力は、実際の使用中に様々な高度で航空機により直面される圧力に良く似るように調整されてもよい。したがって、圧縮空気供給源112は、約2PSI〜約50PSI、約5PSI〜約30PSI、約12PSI〜約18PSIの範囲の圧力で空気を流すように構成される。これらの範囲内で、より低い圧力値は、より高い高度で航空機が直面する圧力に良く似ており、一方、より高い圧力値は、海水位により近い更に低い高度で航空機が直面する圧力に良く似ている。空気は、例えば幾つかある気体の中で特に約78%N、約21%O、及び、約0.039%COを備える大気雰囲気中で見出される混合気体と同様の混合気体を含んでもよい。第3の流体ライン116が、気泡塔114と噴霧ノズル102との空気及び液体の連通をもたらすべく第1の端部にある気泡塔114を第2の端部にある噴霧ノズル102と結合する。圧縮空気ライン118が、圧縮空気供給源112と気泡塔114との空気連通をもたらすべく第1の端部にある圧縮空気供給源112を第2の端部にある気泡塔114と結合する。気泡塔114は、圧縮空気供給源112から圧縮空気ライン118を介して流される空気に対して初期加湿又は付加的加湿をもたらすために水などの液体を収容してもよい。
装置100の内側で圧力調整を行なうために、ベント122が、第1のチャンバ壁130、第2のチャンバ壁132、又は、第3の壁152(図2)と結合されてもよい。ヒータ120が設けられて筐体160などの装置100の内側を加熱するように構成されてもよい。ヒータ120は、装置100の第1の壁130に隣接して配置されて第3の壁152(図2)と結合されてもよい。ヒータ120は、リベットなどの任意の適した付着を使用することによって第3の壁152に付着されてもよい。ヒータ120は、コントローラ138と結合されてコントローラ138により制御されてもよい。
固定支持体は、検査のために筐体内に位置する材料システムを支持して屈曲させるように構成される。ジョー124a,124b,124c,124d,124eは、パネル、2つの金属パネル間のコーティングされたラップジョイント、翼−胴体アセンブリ、及び、これらの組み合わせなどの材料システムを屈曲させるように構成される。材料システムは、パネル、例えばスキン又は胴体フラットパネルなどの航空機材料システムであってもよい。材料システムは、例えば約4インチである幅と、例えば約6インチ〜約14.5インチである長さとを有してもよい。固定支持体は、約0.05%〜約50%、約0.1%〜約30%、約0.3%〜約5%の範囲、例えば約0.37%などの歪みまで材料システムを屈曲させてもよい。
1つ以上のジョー124a−124eを備える固定支持体は、材料システムを把持して解放するように構成される。ジョー124a−124eは、材料システムを第1の開始位置から完全に或いは部分的に屈曲される第2の位置まで屈曲させるように構成される。ジョー124a−124eは、屈曲プロセス中に、材料システムを、第1の位置から、開始位置から0°よりも大きく約180°にまで至る角度まで、例えば約5°〜約90°、例えば約5°〜約45°の角度まで屈曲させるように構成される。ジョー124a−124eは、同じサイズであってもよく或いは異なるサイズであってもよい。例えば、ジョー124aは、(図1に示されるように)ジョー124bと同じサイズであってもよいが、ジョー124dとは異なるサイズであってもよい。また、ジョー124a−124eは、ジョー124a−124eの異なる対間の距離と同じ或いは異なる距離だけ互いから隔てて位置されてもよい。例えば、ジョー124aとジョー124bとの間の第1の距離は、ジョー124dとジョー124eとの間の第2の距離とは異なっていてもよい。様々なジョーサイズ及び様々なジョー間距離は、例えば、装置100内での暴露及び屈曲のプロセス中にパネルなどの異なるサイズの材料システムの同時検査を可能にする。幾つかの態様では、ジョー124a−124eのうちの1つ以上がスチールを備える。幾つかの態様では、ジョー124a−124eのうちの1つ以上が陽極酸化される。幾つかの態様において、ジョー124a−124eのうちの1つ以上は、硬質ゴム及び/又はプラスチックなどの不活性材料を備える。幾つかの態様において、ジョー124a−124eは、パネルなどの材料システムを第1の壁130及び/又は第2の壁132に対して約15°及び約30°から支持するように構成され、それにより、装置100内で行なわれる腐食検査中に材料システム上での液体収集が減少される。幾つかの態様において、ジョー124aは、材料システムを材料システムの第1の端部で把持するように構成され、また、ジョー124bは、材料システムを材料システムの第2の端部で把持するように構成される。幾つかの態様において、ジョー124a−124eは、材料システムを同時に或いは交互に屈曲させるように構成される。
モータ126がジョー124a−124eを動作させる。空気などの冷却材料をモータ126へ供給するために、注入チューブ128が第1の端部でモータ126と結合されるとともに第2の端部で第1の壁130と結合される。高温空気をモータ126から排出除去するために、排出チューブ134が第1の端部でモータ126と結合されるとともに第2の端部で第1の壁130と結合される。外側筐体136は、モータ126を取り囲んで、モータを収容するとともに、噴霧ノズル102から放出される液体或いは装置100の内側に存在する任意の他の液体からモータを保護する。ジョー124a−124eはプレート146によって支持される。プレート146は脚148a,148b,148c,148d,148e,148fによって支持される。脚148a−148fは、第1の端部がプレート146と結合されるとともに、第2の端部がチャンバ壁、ラック150a、又は、ラック150bと結合される。本明細書中に記載される装置100の一部は、周期的屈曲霧噴射プロセス中に装置100内の状態に対して適切に不活性である材料を備えてもよい。適切に不活性な材料としては、プラスチック、ガラス、石、金属、ゴム、及び/又は、エポキシを挙げることができる。
装置100は、コントローラ138などのプロセッサベースのシステムコントローラによって制御されてもよい。例えば、コントローラ138は、装置100部品と周期的屈曲霧噴射プロセスに関連付けられる処理パラメータとを制御するように構成されてもよい。コントローラ138は、周期的屈曲霧噴射プロセスの制御を容易にするために装置100の様々な構成要素に結合される、メモリ142及び大容量記憶デバイスと共に動作可能なプログラマブル中央処理ユニット(CPU)140、入力制御ユニット、及び、ディスプレイユニット(図示せず)、例えば電源、クロック、キャッシュ、入力/出力(I/O)回路等を含む。コントローラ138は、例えば、排出チューブ134、ベント122、ヒータ120、及び/又は、ジョー124a−124eと電子的通信状態にあってもよい。
前述した装置100の制御を容易にするために、CPU140は、様々なチャンバ及びサブプロセッサを制御するためのプログラマブル論理コントローラ(PLC)などの工業環境で使用され得る任意の形態の汎用コンピュータプロセッサのうちの1つであってもよい。メモリ142はCPU140に結合され、また、メモリ142は、持続性であるとともに、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フロッピーディスクドライブ、ハードディスク、又は、局部的又は遠隔的な任意の他の形態のデジタル記憶装置などの容易に入手できるメモリのうちの1つ以上であってもよい。従来の態様でプロセッサをサポートするためにサポート回路144がCPU140に結合される。装置100を用いた周期的屈曲霧噴射プロセスから得られる情報は、一般にソフトウェアルーチンとしてメモリ142に記憶されてもよい。また、ソフトウェアルーチンは、CPU140により制御されているハードウェアから遠隔配置される第2のCPU(図示せず)によって記憶され及び/又は実行されてもよい。メモリ142は、CPU140により実行されるときに装置100の動作を容易にする、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体の形態を成す。メモリ142内の命令は、本開示の方法を実施するプログラムなどのプログラムプロダクトの形態を成す。プログラムコードは、多くの異なるプログラミング言語のうちのいずれか1つに適合してもよい。幾つかの態様において、本開示は、コンピュータシステムと共に使用するためのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるプログラムプロダクトとして実施されてもよい。プログラムプロダクトのプログラムは、態様(本明細書中に記載される方法を含む)の機能を規定してもよい。例示的なコンピュータ可読記憶媒体は、(i)情報が永久的に記憶される書き込み不可能な記憶媒体(例えば、CD−ROMドライブによって読み取ることができるCD−ROMディスクなどのコンピュータ内のリードオンリーメモリデバイス、フラッシュメモリ、ROMチップ、又は、任意のタイプの固体不揮発性半導体メモリ)、及び、(ii)可変情報が記憶される書き込み可能な記憶媒体(例えば、ディスケットドライブ又はハードディスクドライブ内のフロッピーディスク、或いは、任意のタイプの固体ランダムアクセス半導体メモリ)を含むがこれらに限定されない。そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、本明細書中に記載される方法及び装置の機能を管理するコンピュータ可読命令を伴うときには、本開示の態様である。
図3は、材料システムの腐食関連故障モードを加速して制御するための本開示の一態様に係る装置300の平面図である。図3に示されるように、装置300の構成要素は、モータ126が外側筐体136(外側筐体136は存在しない)によって取り囲まれず、モータ126が第1のチャンバ壁130の外部に位置され、かつ、注入チューブ128及び排出チューブ134が存在しない点を除き、図1の装置100に示される構成要素と同じである。モータ126は第1のチャンバ壁130に結合される。幾つかの態様において、モータ126(第1のチャンバ壁130に結合される)は、チャンバ内へ入るボールスクリュー、アクメスクリュー、リードスクリュー、ローラースクリュー、及び、スクリューマウントなどのスクリュー、或いは、アクスル(図示せず)を介してチャンバの内側の曲げ動作を伝える。スクリューは、屈曲中に固定ブロック406と可動ブロック404との間の間隔を維持する。
図4は、本開示の一態様に係る周期的屈曲を行なうように構成される屈曲器400の斜視図である。屈曲器400は、図1に関して記載されるように、材料性能チャンバの内側に位置されてもよい。図4に示されるように、屈曲器400は、可動ブロック404と固定ブロック406とを含む。固定ブロック406は、装着ボルト410a,410bによってプレート146に装着される。可動ブロック404は、固定ブロック406に隣接してプレート146上にスライド可能に配置される。固定ブロック406と可動ブロック404との間の直線状の変位は、ガイドロッド408a,408bによって維持される。ガイドロッド408a,408bは、ステンレススチール、高密度ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、クロム、例えばArmologyコーティング、及び、これらの組み合わせを備えてもよい。ガイドロッド408a,408bのそれぞれは固定ブロック406及び可動ブロック404と結合される。ガイドロッド408a,408bは互いに平行である。固定ブロック406及び可動ブロック404はジョー124a−124fを装着する或いはさもなければ支持する。固定ブロック406は、屈曲中にジョー124a−124fの第1の側を固定位置に装着し、一方、可動ブロック404は、屈曲中にジョー124a−124fの第2の側を装着してジョー124a−124fの第2の側の移動を許容する。固定ブロック406及び可動ブロック404は高密度ポリエチレンを備えてもよい。屈曲中、可動ブロックは、始点から、ジョー124a−124f内に位置する材料システムの屈曲をもたらす終点まで、固定ブロックに対して横方向に移動される。始点、終点、及び、移動距離は、試験装置機械的境界制限、機械的ストッパブロック、又は、固定駆動システムソフトウェア制御に基づいて、屈曲器400のユーザによって制御されてもよい。固定ブロック406及び可動ブロック404のそれぞれは、ベースと、該ベースからこのベースに対して垂直に延伸する複数の支柱とを含む。各支柱は、ジョー124a−124fのそれぞれを装着できる角度を与えるために長方形であってもよく或いは傾斜していてもよい。ジョー124a−124fはヒンジ結合され、それにより、材料システムを圧縮させた状態で材料システムを曲げることができる。例えば、ジョー124a−124eは、それぞれの支柱の一方側に装着されるとともに、ベースと垂直な線に対して例えば15°〜30°の角度で配置されてもよい。垂直に対する他の角度は、材料パネルにとって望ましい検査状態を得るべく考慮される。ジョー124a−124fの角度は、材料システムの角度位置を決定する。幾つかの態様において、材料システムは、ベースと垂直な線に対して例えば15°〜30°の角度で配置される。幾つかの態様において、ジョー124a−124fは、材料システムに対して電気的影響を殆ど及ぼさない或いは全く及ぼさないように非導電性であり且つ非金属である。ジョー124a−124fのうちの1つ以上は、検査中にジョー及び材料システムの電解腐食を(部分的に或いは完全に)防止する高密度ポリエチレン、ポリエチレンインサートを伴う商用グレードのチタン(II)、ポリエチレンインサートを伴う犠牲316SS、又は、これらの組み合わせを備えてもよい。ジョー124a−124fのうちの1つ以上は、検査中にジョー及び材料システムの電解腐食を更に防止する例えばポリエチレンを備えるスリーブカバーを備えてもよい。本開示の幾つかの態様では、材料性能チャンバが複数の屈曲器400を含む。材料性能チャンバが複数の屈曲器400を含む幾つかの態様では、ガイドロッド408a,408bが複数の屈曲器400を貫通して延伸する。
屈曲器400などの屈曲器は、リアルタイムで調整できる可変周波数で可動ブロック及び材料システムの可変変位をもたらす。また、屈曲器は、材料システムに対して引張り及び圧縮を加えることもできる。
装置100内での例えば周期的屈曲霧噴射プロセスなどの材料検査プロセスは、パネルなどの材料システムを塩霧などの処理液に暴露して材料システムを屈曲させることによって行なわれてもよい。暴露は、約1時間〜約4500時間、例えば約200時間〜約2000時間、例えば約500時間〜約1000時間にわたって行なわれてもよい。材料システムを約1時間にわたって処理液に暴露することは、例えば、乾燥した気候で航空機の一部としての材料システムが直面する塩霧暴露に良く似ている。材料システムを約4500時間にわたって処理液に暴露することは、例えば、非常に湿った気候で或いは適度に湿った気候で長期間にわたって航空機の一部としての材料システムが直面する塩霧暴露に良く似ている。液体は、試薬グレード水である水を含んでもよい。液体が塩溶液であってもよい。塩溶液が塩化ナトリウムを備えてもよい。塩溶液は、98パーセント水中約2パーセント塩化ナトリウム〜94パーセント水中約6パーセント塩化ナトリウム、例えば95パーセント水中約5パーセント塩化ナトリウムを含んでもよい。塩溶液などの液体は、約0.1%未満の臭化物、フッ化物、及び、ヨウ化物を含んでもよい。塩溶液などの液体は、質量で約1ppm未満、例えば約0.3ppmの銅を含んでもよい。塩溶液などの液体は固化防止剤を含まなくてもよい。これは、そのような固化防止剤が腐食防止剤として作用し得るからである。検査されてもよい材料システムは、例えば、航空機のスキン又は胴体を形成してもよい航空機パネル、2つの金属パネル間のコーティングされたラップジョイント、翼−胴体アセンブリ、及び、これらの組み合わせを含む。材料システムが金属又は合金を備えてもよい。一般的な材料システムはアルミニウムを備えてもよい。パネルは、アルミニウム及び/又は合金、例えばAA2024、AA7075、AA5083、アルミニウムリチウム、又は、高エントロピー多成分合金を備えてもよい。液体は、約3〜約11、例えば約5〜約8、例えば約6.5〜約7.2の範囲のpHを有してもよい塩霧などの処理液を形成するように霧化されてもよい。pHは、適切なガラスpH検出電極、基準電極、及び、pHメーターシステムを使用して測定されてもよい。処理液のpHを調整することが望ましい場合がある。例えば、低いpHを有する処理液は、酸性雨等を含む汚染大気に良く似ている場合がある。また、処理液へと霧化される液体のpHは、暴露プロセス中に液体を再較正するように調整されてもよい。pHは、例えば、pHを減少させるための塩酸(HCl)の付加によって或いはpHを増大させるための水酸化ナトリウム(NaOH)の付加によって調整されてもよい。塩霧などの液体は、80cmの水平収集面積ごとに約0.5ミリリットル/時(mL/h)〜約5mL/hの割合で、例えば80cmの水平収集面積ごとに約1mL/h〜約2mL/hの割合で流されてもよい。幾つかの態様において、パネルなどの材料システムは、ジョー124a−124eのうちの1つを使用して或いは複数のジョー124a−124eによって固定支持体により屈曲されてもよい。屈曲は、実際の条件下で航空機材料システムにより直面される腐食状態における機械的応力の作用に良く似るように周波数を変えることによって行なわれてもよい。例えば、材料システムは、約0.1ヘルツ(Hz)〜約150Hz、約0.1Hz〜約100Hz、約0.1Hz〜約60Hzの周波数で屈曲されてもよい。また、屈曲される材料システムの曲率が大きければ大きいほど、本開示の装置及び方法を使用した材料システムの劣化が大きくなる。例えば、6インチの長さを有するフラットパネルは、2つのジョー間の距離を6インチにした状態で2つのジョーにより把持されてもよい。パネルは、塩霧溶液への暴露中に0.33Hzの割合で屈曲されてもよい。他の例において、7.5インチの長さを有するフラットパネルは、6インチの距離を間に有する2つのジョーによって把持されてもよい。パネルは、塩霧溶液への暴露中に0.33Hzの割合で屈曲されてもよい。7.5インチの長さを有するパネルは、その他の点では同一の条件下にある6インチの長さを有するパネルと比べて大きな曲率を有するとともに大きな劣化を受ける。理論により縛られることなく、材料システムに対して曲率を与える機械的応力は、材料システムのクラッキングをもたらし、このクラッキングは、塩霧などの腐食性流体が材料システムの亀裂中へ入るのを許容する。腐食性流体は、材料システムの亀裂に入った後、材料システムの表面上に様々な更なる層が存在する場合にはそれらの層間に更に入り込む場合がある。更なる層としては、例えば、表面仕上げ、プライマー、及び/又は、トップコートを挙げることができる。したがって、腐食性流体は、材料システム及び/又は材料システムの更なる層のうちの1つ以上の腐食を引き起こす場合がある。そのような状態は、実際の使用中にパネルなどの航空機材料システムにより直面される状態に良く似ている。
幾つかの態様において、装置100の筐体160などの暴露領域は、材料システムを処理液(例えば、塩霧へと霧化される塩溶液など)に暴露している最中に及び/又は材料システムを屈曲している最中に約−196℃〜約100℃の範囲、−50℃〜約95℃の範囲、0℃〜約50℃の範囲、例えば約33℃〜約37℃の範囲など、例えば約35℃の温度に維持されてもよい。温度は、記録デバイスによって或いは装置100の外面から読み取られ得る温度計(図示せず)によって監視されてもよい。幾つかの態様において、パネルなどの材料システムを塩霧などの液体に暴露すること、及び、材料システムを屈曲させることは、同時に行なわれてもよい。幾つかの態様において、パネルなどの材料システムを塩霧などの液体に暴露すること、及び、材料システムを屈曲させることは、順次に行なわれてもよい。幾つかの態様において、材料システムは、塩霧に暴露されて同時に及び順次に屈曲されてもよく、これにより、就航中に材料システムにより直面される場合がある不規則な或いは可変の飛行特有の歪みプロファイルがもたらされる。幾つかの態様において、材料システムを液体に暴露すること及び/又は材料システムを屈曲させることは、材料システムを検査する、再配置する、又は、除去するために、及び/又は、溶液、例えば液体リザーバ104内の溶液などを補充するために、中断されてもよい。
暴露プロセスが完了した時点で、腐食の程度が測定される。材料システムは、処理溶液の副生成物、例えば塩堆積物を材料システムの表面から除去するために、例えば水を用いて洗浄され、その後、材料システムが乾燥される。これに加えて或いは代えて、材料システムは、HCl溶液及び/又はヘキサメチレンテトラミンを用いて洗浄されてもよく、その後、試薬グレードの水を用いて濯がれてもよい。洗浄後、材料システムが乾燥されてもよい。腐食の程度は、洗浄/乾燥後に材料システムの重さを量って、その重量を塩霧などの液体に暴露して屈曲させる前の材料システムの重量から差し引くことにより、質量損質技術によって決定されてもよい。
パネルなどの材料システムは、表面仕上げ、プライマー、及び/又は、トップコートなどの1つ以上の表面層を有してもよい。腐食は、実際の環境では、機械的及び化学的なストレスに起因してこれらの層のうちの1つ以上で生じ得る。本明細書中に記載される装置及び方法は、材料システムを機械的及び化学的なストレスに晒すことによって実際の条件下で材料システムにより直面される腐食に良く似ている腐食の検査を可能にする。本明細書中に記載される装置及び方法は、材料システム表面、仕上げ表面、プライマー表面、及び/又は、トップコート表面のうちの1つ以上で腐食検査を可能にする。
例1:
3.75インチ幅×14.5インチ長さのアルミニウムパネルが図1に記載される装置における固定支持体内の2つのジョーによって固定された。パネルを約1Hzで屈曲させつつ、パネルが500時間にわたって塩化ナトリウム塩霧(pH6.8)に暴露された。暴露及び屈曲の後、アルミニウムパネルが水を用いて洗浄されて乾燥された。これらの条件下でパネルの全体の腐食を決定するために、その後にパネルの重さが量られ、また、この重量は、暴露及び屈曲の前のパネルの重量から差し引かれた。更に、検査中に与えられた腐食損傷の度合い及び程度を評価するために電気化学測定が材料システムに関して行なわれた。
幾つかの態様において、材料システムは、コーティングされ得るフラット金属パネルである。フラットパネルの材料性能は、パネルを少なくとも塩水噴霧のサイクルに暴露しつつパネルを周期的に屈曲させることによって検査される。暴露及び屈曲の後、パネルは、腐食の兆候、伝搬速度、及び、性能に関して評価される。
幾つかの態様において、材料システムは、少なくとも塩水噴霧のサイクルに暴露される前に、金属製の締結具、ネジ、ボルト、又は、他のハードウェアを使用して互いに接続される、結合される、又は、締結される2つのフラット金属パネルを備える。その後、材料システムは、腐食の兆候、伝搬速度、及び、性能に関して評価されてもよい。
幾つかの態様において、材料システムは、周期的な塩水噴霧に暴露される前、腐食の兆候、伝搬速度、及び、性能に関して評価される前に、金属材料又は複合材料から形成されてコーティングされてもよい機械的結合部又はナックルジョイントを備える。
幾つかの態様において、材料システムは、本体結合部側面、ストリンガー−胴体アセンブリ、胴体パネル、又は、翼−スパー−胴体アセンブリに相当する航空機構成要素を再現した構造的システムを備える。製造されたアセンブリは、腐食の兆候、伝搬速度、及び、性能に関して評価される前に少なくとも塩水噴霧のサイクルに暴露されつつ作動され或いは屈曲されてもよい。
本明細書中に記載される装置及び方法は、制御された塩水噴霧環境を与えて、例えばパネル、2つ以上のパネル間のコーティングされたラップジョイント、翼−胴体アセンブリ、及び、これらの組み合わせといった航空機材料システムなどの様々な材料システムに関して腐食などの材料性能の監視を行なう。本明細書中に記載される装置及び方法は、制御された暴露環境で航行中の実際の故障モード及びメカニズムを再現できる能力を与える。
本開示の装置内での材料システムの機械的な屈曲は、パネルなどの材料システムの腐食の増大をもたらし得る。機械的及び化学的なストレスの複合作用は、組み合わさって、実際の環境内で航空機パネルなどの材料システムにより直面される腐食をより正確に再現する腐食を誘発させる。したがって、本開示の方法及び装置は、航空機の実際の使用中に航空機材料システムを用いて観察される腐食をより正確にシミュレートする。本開示の方法及び装置は、航空機の一部としての材料システムの実際の使用中にパネルなどの材料システムにより直面される腐食をより正確に表わす、スタンドアロン材料システム及びコーティング層間の界面の腐食の検査を可能にする。本開示の方法及び装置は、航空機材料システムの改善された予見的で且つ法医学的な調査を行なうことができるように不規則な飛行特有の歪みプロファイルの再形成を更に可能にする。
更に、態様は、以下の項にしたがって表わされる。
項1.材料システムを塩霧に暴露するステップと、
材料システムを屈曲させるステップと、
を備える、材料性能を決定するための方法。
項2.屈曲が約0.1Hz〜約60Hzの周波数で行なわれる項1の方法。
項3.材料システムを屈曲させるステップと材料システムを塩霧に暴露するステップとが同時に行なわれる項1又は項2の方法。
項4.材料システムを屈曲させるステップと材料システムを暴露するステップとが順次に行なわれる項1から3のいずれか一項の方法。
項5.材料システムを塩霧に暴露するステップであって、塩霧のpHが約3.0〜約9.0の範囲である、ステップと、
材料システムを約0.1Hz〜約60Hzの周波数で屈曲させるステップと、
を備える、材料性能を決定するための方法。
項6.屈曲は、材料システムと結合されるジョーと、ジョーと結合されるモータとによって行なわれる項5の方法。
項7.材料システムを塩霧に暴露している最中に暴露領域を約−50℃〜約95℃の温度に維持するステップを更に備える項5又は項6の方法。
項8.材料システムを暴露するステップと材料システムを屈曲させるステップとが同じチャンバ内で行なわれる項5から7のいずれか一項の方法。
項9.材料システムを暴露するステップと材料システムを屈曲させるステップとが同時に行なわれる項8の方法。
項10.塩水噴霧チャンバと、
材料システムを屈曲させるように構成されるジョーと、
を備える材料性能チャンバ。
項11.チャンバの内部に位置するモータと、
第1の端部がモータと結合されるとともに第2の端部が第1の壁と結合される注入チューブと、
第1の端部がモータと結合されるとともに第2の端部が第1の壁又は第2の壁と結合される排出チューブと、
を更に備える項10の材料性能チャンバ。
項12.チャンバの外部に位置するモータを更に備える項10又は項11の材料性能チャンバ。
項13.モータは、該モータを塩霧から保護するための外側筐体を備える項12の材料性能チャンバ。
項14.ベント、ヒータ、及び、ジョーと電気的通信状態にあるコントローラを更に備える項11から13のいずれか一項の材料性能チャンバ。
項15.ジョーは、高密度ポリエチレン、高密度ポリプロピレン、ポリエチレンインサートを伴う商用グレードのチタン(II)、ポリエチレンインサートを伴う犠牲316SS、及び、これらの組み合わせから成るグループから選択される材料を備える項11から14のいずれか一項の材料性能チャンバ。
項16.ジョーがスリーブカバーを備え、スリーブカバーがポリエチレンを備える項11から15のいずれか一項の材料性能チャンバ。
項17.ジョーが非導電性で且つ非金属である項11から16のいずれか一項の材料性能チャンバ。
項18.可動ブロックと固定ブロックとを更に備える項11から17のいずれか一項の材料性能チャンバ。
項19.第1のガイドロッドと第2のガイドロッドとを更に備える項18の材料性能チャンバ。
項20.ジョーは、ベースと垂直な線に対して約15°〜約30°の角度を成して配置される項19の材料性能チャンバ。
以上は本開示の態様に向けられるが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の更なる態様が考え出されてもよい。また、本開示は、例えばパネル、2つ以上のパネル間のコーティングされたラップジョイント、及び、翼−胴体アセンブリといった航空機材料システムなどの材料システムに向けられるが、本開示の態様は、航空宇宙産業、自動車産業、海洋産業、エネルギー産業等で使用される多成分の材料システムなどの航空機と関連付けられない他の材料システムに向けられてもよい。
100 装置
102 噴霧ノズル
104 液体リザーバ
106 第1の流体ライン
108 霧ポンプ
110 第2の流体ライン
112 圧縮空気供給源
114 気泡塔
116 第3の流体ライン
118 圧縮空気ライン
120 ヒータ
122 ベント
124a〜124f ジョー
126 モータ
128 注入チューブ
130 第1のチャンバ壁
132 第2のチャンバ壁
134 排出チューブ
136 外側筐体
138 コントローラ
140 プログラマブル中央処理ユニット(CPU)
142 メモリ
144 サポート回路
146 プレート
148a〜148f 脚
150a,150b ラック
152 第3の壁
160 筐体
300 装置
400 屈曲器
404 可動ブロック
406 固定ブロック
408a,408b ガイドロッド
410a,410b 装着ボルト

Claims (9)

  1. 材料システムをpHが約3.0〜約9.0の範囲の塩霧に暴露するステップと、
    前記材料システムを約0.1Hz〜約60Hzの周波数で屈曲させるステップと、
    暴露及び屈曲の後、前記材料システムの腐食の程度を測定するステップと、
    を備える、材料性能を決定するための方法。
  2. 前記材料システムを屈曲させるステップと前記材料システムを塩霧に暴露するステップとが同時に行われる、請求項に記載の方法。
  3. 前記材料システムを屈曲させるステップと前記材料システムを暴露するステップとが順次に行われる、請求項に記載の方法。
  4. 前記屈曲させるステップは、前記材料システムと結合されたジョーと、前記ジョーと結合されたモータとによって行われる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記材料システムを塩霧に暴露するステップの最中に、暴露領域を約−50℃〜約95℃の温度に維持するステップを更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記材料システムを暴露するステップと前記材料システムを屈曲させるステップとが同じチャンバ内で行われる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 暴露領域の圧力が約2PSI〜約50PSIに調整される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 約0.05%〜約50%の歪みまで前記材料システムを屈曲させる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記材料システムを約1時間〜約4500時間の継続期間にわたって塩霧に暴露する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
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