JP6735950B1 - 炭化珪素半導体装置、電力変換装置および炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置、電力変換装置および炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

炭化珪素半導体装置は、トレンチゲート型のMOSFETと、トレンチ型のSBDを備える。MOSFETのゲート電極(13)が埋め込まれるゲートトレンチ(11)は、ソース領域(5)およびボディ領域(4)を貫通してドリフト層(3)に達する。SBDのショットキー電極(22)が埋め込まれるSBDトレンチ(21)は、ソース領域(5)およびボディ領域(4)を貫通してドリフト層(3)に達し、その側壁はゲートトレンチ(11)の側壁よりも緩やかな傾斜を有する。

Description

本発明は、トレンチゲートを有する炭化珪素半導体装置およびそれを用いた電力変換装置に関するものである。
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のユニポーラ型のスイッチング素子と、ショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky barrier diode)等のユニポーラ型の還流ダイオードとを内蔵する電力用の半導体装置が知られている。そのような半導体装置は、同一のチップにMOSFETセルとSBDセルとを並列に配置することで実現でき、一般的には、チップ内の特定の領域にショットキー電極を設け、その領域をSBDとして動作させることで実現できる。
スイッチング素子のチップに還流ダイオードを内蔵させることで、スイッチング素子に還流ダイオードを外付けする場合に比べてコストを低減できる。特に、炭化珪素(SiC)を母材として用いたMOSFETでは、SBDを内蔵させることにより寄生pnダイオードによるバイポーラ動作を抑制できることもメリットの一つとなる。炭化珪素半導体装置では寄生pnダイオード動作によるキャリアの再結合エネルギーに起因する結晶欠陥の拡張により、素子の信頼性が損なわれることがあるからである。
また、半導体層に形成されたトレンチ内にゲート電極が埋め込まれた構造を有するトレンチゲート型MOSFETでは、半導体層の表面上にゲート電極が形成された構造を有するプレーナ型MOSFETに比べ、トレンチの側壁にチャネルを形成できる分、チャネル幅密度を向上でき、オン抵抗を低減できるというメリットがある。しかし、半導体装置のオフ状態において高い電圧が印加された際に、トレンチ底部に電界集中が発生しやすいという問題を持っている。特に、トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置では、SiCが高い絶縁破壊強度を有するため、ドリフト層内でのアバランシェ破壊よりも先に、トレンチ底部の電界集中に起因するゲート絶縁膜破壊が生じやすく、トレンチ底部での電界集中が問題となりやすい。
例えば下記の特許文献1には、トレンチゲート型の半導体装置において、トレンチ底部にドリフト層とは異なる導電型の保護層を設けることで、トレンチ底部での電界集中を緩和する技術が開示されている。なお、この技術では、トレンチの間隔すなわち保護層の間隔が広くなると電界緩和の効果が低くなるため、一般的には、トレンチの間隔を小さく保つことが重要となる。
また、例えば特許文献2には、トレンチゲート型MOSFETを備える半導体装置において、一部のゲート電極をショットキー電極に置き換えることで、ショットキー電極がトレンチに埋め込まれたSBD(以下「トレンチ型SBD」)を形成し、そのショットキー電極をMOSFETのソース電極と接続させることで、トレンチゲート型MOSFETに還流ダイオードとしてのSBDを内蔵させる技術が開示されている。この技術では、トレンチの間隔を小さく保つことができるため、トレンチ底部に印加される電界を抑制しつつ、内蔵したSBDから高いユニポーラ電流を得ることができる。
特開2006−210392号公報 特開2009−278067号公報
特許文献1,2の半導体装置のように、トレンチゲート型MOSFETのゲート電極が埋め込まれたトレンチ(ゲートトレンチ)の間に、トレンチ型SBDのショットキー電極が埋め込まれたトレンチ(SBDトレンチ)を設ける場合、SBDトレンチ内の金属はスパッタ法などの物理蒸着法で形成することが一般的である。しかし、SBDトレンチの側壁がウエハ表面に対して垂直に近い場合、すなわちSBDトレンチが非テーパ形状の場合、SBDトレンチ内のすべてに電極を形成するのは難しく、コンタクト不良や空洞形成による熱的信頼性の低下が懸念される。
一方、ゲートトレンチ内の電極は、化学堆積法で形成することが一般的であり、ゲートトレンチの側壁は良好なチャネル特性を有する面方位であることが好ましい。そのため、ゲートトレンチの側壁はウエハ表面に対して垂直に近いことが求められる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、トレンチゲート型MOSFETおよびトレンチ型SBDを備える炭化珪素半導体装置において、SBDの良好な熱的信頼性およびMOSFETの良好なチャネル特性の両立を図ることを目的とする。
本発明に係る炭化珪素半導体装置は、炭化珪素から成る半導体層と、前記半導体層に形成された第1導電型のドリフト層と、前記ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト層に達するゲートトレンチと、前記ゲートトレンチの内面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲートトレンチ内の前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト層に達し、前記ゲートトレンチよりも側壁の傾斜が緩やかであり、当該側壁が底部までテーパ形状であるSBDトレンチと、前記SBDトレンチの底部に接するように形成された第2導電型の保護層と、前記SBDトレンチ内に形成され、前記ドリフト層とショットキーコンタクトを成し、前記保護層とオーミックコンタクトを成すショットキー電極と、を備える。
本発明によれば、MOSFETにおいては、トレンチゲートが非テーパ形状であるため良好なチャネル特性が得られる。また、SBDにおいては、SBDトレンチがテーパ形状であるため、ショットキー電極のカバレッジ性がよく、空洞形成を抑制することができるため、良好な熱的信頼性が得られる。
本発明の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成の変形例を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る電力変換装置を適用した電力変換システムの構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す縦断面図である。当該炭化珪素半導体装置は、MOSFETとして機能するMOSFET領域10と、ショットキーバリアダイオード(SBD)として機能するSBD領域20とを備えている。なお、以下の説明において、各領域の「不純物濃度」とは、その領域における不純物濃度の最高値を表している。
実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置は、第1導電型の炭化珪素半導体基板である半導体基板1を用いて形成されている。本実施の形態では、半導体基板1は、炭化珪素の結晶多形のうち六方晶系に属する4H−SiCから成り、ウエハ表面と(11−20)面との間に1度以上、8度以下のオフ角を有する炭化珪素半導体基板であるものとする。
半導体基板1の上には、炭化珪素のエピタキシャル成長層である半導体層2が形成されている。半導体層2の表層部には、第2導電型の半導体領域であるボディ領域4が形成されている。ボディ領域4の表層部には、第1導電型の半導体領域であるソース領域5が形成されている。半導体層2のうち、ボディ領域4およびソース領域5を除く第1導電型の部分はドリフト層3となる。
ここで、ドリフト層3の第1導電型の不純物濃度は、1.0×1014cm−3以上、1.0×1017cm−3以下であり、炭化珪素半導体装置に求められる耐圧性能などに応じて設定される。ボディ領域4の第2導電型の不純物濃度は、1.0×1014cm−3以上、1.0×1018cm−3以下とする。ソース領域5の第1導電型の不純物濃度は1.0×1018cm−3以上、1.0×1021cm−3以下とする。
MOSFET領域10においては、半導体層2に、ソース領域5およびボディ領域4を貫通してドリフト層3に達するゲートトレンチ11が形成されている。図1に示すように、ゲートトレンチ11は、側壁が半導体層2の表面に対して急峻な傾斜角を有する、非テーパ形状である。具体的には、ゲートトレンチ11の側壁と半導体層2の表面との成す角は、80度以上、90度以下である。
ゲートトレンチ11の内面(底面および側面)には、ゲート絶縁膜12が形成されている。また、ゲートトレンチ11内のゲート絶縁膜12上には、ゲートトレンチ11に埋め込まれるようにゲート電極13が形成されている。
ゲートトレンチ11は、半導体層2の平面視で、半導体基板1の<11−20>方向に伸びたストライプ状に形成されている。すなわち、半導体層2には、複数のゲートトレンチ11が等間隔に形成されている。本実施の形態では、半導体基板1の表面は、(11−20)面に対するオフ角を有するため、<11−20>方向は半導体層2のエピタキシャル成長におけるステップフローの方向に相当する。
ゲートトレンチ11の長手方向をステップフローの方向に対して平行にした場合、ゲートトレンチ11の左右の側壁の面方位を一致させることができるため、左右の側壁での特性のばらつきが抑制され、ゲート絶縁膜12の信頼性が向上する。また、ゲートトレンチ11の長手方向をステップフローの方向に対して垂直にした場合、チャネルが形成されるゲートトレンチ11の側壁をチャネル移動度の高い面とすることができる。
MOSFET領域10の半導体層2の上面には、ゲートトレンチ11に埋め込まれたゲート電極13を覆うように、層間絶縁膜14が形成されている。層間絶縁膜14には、ソース領域5に達するコンタクトホールが形成されており、コンタクトホールに露出したソース領域5上に、ソースコンタクト電極15が形成されている。ソースコンタクト電極15は、NiやTi等の金属とソース領域5の炭化珪素半導体とが反応して形成されたシリサイドであり、ソース領域5とオーミックコンタクトを成している。
なお、図1では省略しているが、ボディ領域4の表層部に、ボディ領域4よりも不純物濃度が高い第2導電型のウェルコンタクト領域をさらに設け、ソースコンタクト電極15が、ソース領域5およびウェルコンタクト領域の両方とオーミックコンタクトを成すようにしてもよい。ウェルコンタクト領域の第2導電型の不純物濃度は、1.0×1018cm−3以上、1.0×1021cm−3以下とする。
層間絶縁膜14の上には、ソース電極16が形成されている。ソース電極16は、層間絶縁膜14に形成されたコンタクトホールを通してソースコンタクト電極15と電気的に接続している。これにより、ソース電極16は、ソースコンタクト電極15を介してソース領域5と電気的に接続される。なお、図1の例では、後述するショットキー電極22の一部である金属膜が、ソース電極16とソースコンタクト電極15との間に介在している。また、半導体基板1の裏面(半導体層2とは逆の面)には、ドレイン電極17が形成されている。
SBD領域20においては、半導体層2に、ソース領域5およびボディ領域4を貫通してドリフト層3に達するSBDトレンチ21が形成されている。図1に示すように、SBDトレンチ21は、ゲートトレンチに比べて側面が緩やかに傾斜したテーパ形状である。すなわち、SBDトレンチ21の幅は、深い位置ほど狭くなっている。具体的には、SBDトレンチ21の側壁と半導体層2の表面との成す角は、45度以上、85度以下である。SBDトレンチ21は、半導体層2の平面視で、ゲートトレンチ11と同様に、半導体基板1の<11−20>方向に伸びたストライプ状に形成されている。すなわち、半導体層2には、複数のSBDトレンチ21が等間隔に形成されており、ゲートトレンチ11とSBDトレンチ21とは互いに平行である。
SBDトレンチ21内には、ショットキー電極22が埋め込まれている。ショットキー電極22は、SBDトレンチ21の内面(底面および側面)に接している。ショットキー電極22は、TiあるいはMoを含む金属膜または金属シリサイドであり、ドリフト層3とショットキーコンタクトを成している。
本実施の形態では、ショットキー電極22は、SBDトレンチ21の内面に沿って形成されており、ソース電極16の一部が、SBDトレンチ21内のショットキー電極22上に形成されている。すなわち、ソース電極16の一部は、ショットキー電極22と共にSBDトレンチ21に埋め込まれている。
このように、実施の形態1の炭化珪素半導体装置は、MOSFET領域10に形成されたトレンチゲート型MOSFETと、SBD領域20に形成されたトレンチ型SBDとを備えており、MOSFETのゲートトレンチ11は非テーパ形状、SBDのSBDトレンチ21はテーパ形状である。
ここで、図1の炭化珪素半導体装置の動作について簡単に説明する。まず、MOSFET領域10の動作を説明する。MOSFET領域10では、ゲート電極13に閾値電圧以上の電圧が印加されると、ボディ領域4におけるゲートトレンチ11と隣接する部分に導電型が反転したチャネル、すなわち第1導電型のチャネルが形成される。それにより、ソース電極16からドレイン電極17までの間に第1導電型の電流経路が形成され、MOSFET領域10はオン状態となる。
それに対し、ゲート電極13の電圧が閾値電圧以下のときは、ボディ領域4にはチャネルが形成されないため、ドレイン電極17とソース電極16との間に電圧が印加されていても、ドレイン電極17からソース電極16へは電流がほとんど流れない。すなわち、MOSFET領域10はオフ状態になる。このように、MOSFET領域10は、ゲート電極13に印加された電圧に応じてオン状態とオフ状態とが切り換わる。
次に、SBD領域20の動作を説明する。MOSFET領域10がオフ状態のとき、SBD領域20のショットキーバリアダイオードに順方向電圧が印加されると、ショットキー電極22とドレイン電極17間にユニポーラ電流が流れる。このとき、順方向電圧を上げていくと、しばらくはユニポーラ電流が増大していくが、ソース電極16とドレイン電極17との間の電位差がある値以上に達すると、ボディ領域4とドレイン電極17との間に、ボディ領域4とドリフト層3との間のpn接合に由来したバイポーラ電流が流れる。
バイポーラ電流が流れ始める直前に流すことができるユニポーラ電流を「最大ユニポーラ電流」と呼ぶ。この最大ユニポーラ電流の大きさは、ボディ領域4とドリフト層3との間のpn接合や、ドリフト層3に生じる電位差によって影響される。
続いて、図2から図6の工程図を参照しつつ、実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法について説明する。
まず、上面に半導体層2が形成された炭化珪素半導体から成る半導体基板1を用意する。具体的には、第1導電型の半導体基板1上に、第1導電型の半導体層2をエピタキシャル成長法によって形成する。そして、半導体層2の表層部に、不純物のイオン注入を行うことで、ボディ領域4およびソース領域5を形成する(図2)。このとき、ボディ領域4およびソース領域5が形成されない半導体層2の第1導電型の部分がドリフト層3となる。
なお、ボディ領域4の表層部にウェルコンタクト領域を設ける場合には、マスクを用いた選択的なイオン注入によって、所望の領域にウェルコンタクト領域を形成する。
ソース領域5などの第1導電型の領域を形成するときは、ドナーとして例えばNやP等のイオン注入が行われる。ボディ領域4などの第2導電型の領域を形成するときは、アクセプタとして例えばAlやB等のイオン注入が行われる。また、半導体層2の各領域を形成する順序は任意の順序でよい。なお、各領域の形成手法はイオン注入法に限られず、例えば、一部または全部の領域をエピタキシャル成長によって形成してもよい。
次に、反応性イオンエッチング(RIE)またはドライエッチングにより、MOSFET領域10の半導体層2に、ソース領域5およびボディ領域4を貫通してドリフト層3に達する非テーパ形状のゲートトレンチ11を形成する。また同様に、RIEまたはドライエッチングにより、SBD領域20の半導体層2に、ソース領域5およびボディ領域4を貫通してドリフト層3に達するテーパ形状のSBDトレンチ21を形成する(図3)。非テーパ形状のゲートトレンチ11と、テーパ形状のSBDトレンチ21との作り分け、すなわち、各トレンチの側壁の傾斜角度の調整は、例えばトレンチの底に到達する活性種量や、ガス分圧、直流バイアス値などを制御することによって行うことができる。
その後、半導体層2に注入した不純物を電気的に活性化させるための熱処理を行う。この熱処理は、アルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気、若しくは、真空中で、1500℃以上、2200℃以下の温度、0.5分以上、60分以下の時間で行うとよい。この熱処理は、半導体層2の表面を炭素から成る保護膜で覆った状態で行ってもよい。そうすることにより、熱処理時に、半導体層2内の残留水分や残留酸素との反応によってエッチングが生じることを抑制でき、半導体層2の表面が荒れることを防止できる。
次に、ゲートトレンチ11およびSBDトレンチ21の内面(底面および側面)にゲート絶縁膜12を形成する。さらに、化学堆積法などにより、例えば多結晶シリコンなどをゲートトレンチ11およびSBDトレンチ21内に埋め込むことで、ゲートトレンチ11およびSBDトレンチ21内にゲート電極13を形成する(図4)。ただし、SBDトレンチ21内のゲート絶縁膜12およびゲート電極13は、この後の工程で除去される。
続いて、半導体層2上に層間絶縁膜14を形成し、レジストマスク等を用いた選択的なエッチング等によって、層間絶縁膜14に、ソース領域5(および不図示のウェルコンタクト領域)に達するコンタクトホールを形成する。そして、コンタクトホール内に露出したソース領域5(およびウェルコンタクト領域)の上面に、ソースコンタクト電極15を形成する(図5)。
ソースコンタクト電極15の形成方法としては、例えば、コンタクトホール内を含む層間絶縁膜14上にNiを主成分とする金属膜を成膜し、600℃以上、1100℃以下の熱処理により金属膜と炭化珪素半導体と反応させてシリサイド膜を形成し、その後、層間絶縁膜14上に残留した未反応の金属膜をウェットエッチングにより除去する、という方法がある。未反応の金属膜を除去した後に、再度熱処理を行ってもよい。この場合、2回目の熱処理を、1回目の熱処理よりも高温で行うことで、ソースコンタクト電極15とソース領域5(およびウェルコンタクト領域)との間に、コンタクト抵抗のより低いオーミック接触を形成することができる。
その後、マスクを用いた選択的なエッチング等により、SBDトレンチ21内のゲート電極13およびゲート絶縁膜12を除去する(図6)。続いて、SBDトレンチ21内を含む半導体層2の上面にショットキー電極22を形成し、さらに、その上にソース電極16を形成する。ショットキー電極22は、少なくともソース電極16とドリフト層3とに接していればよいが、図1のように、さらにソースコンタクト電極15、ソース領域5およびボディ領域4とも接してもよい。そして、半導体基板1の裏面にドレイン電極17を形成する。ショットキー電極22、ソース電極16、ドレイン電極17はスパッタ法などの物理蒸着法を用いて形成することができる。
以上の工程により、図1に示した構成の炭化珪素半導体装置が形成される。
実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置では、ショットキー電極22がSBDトレンチ21内に埋め込まれているため、SBDトレンチ21の側壁でもSBDコンタクトの面積を確保できる。よって、図1の横方向の寸法を小さく抑えつつ、広い面積のSBDコンタクトを得ることができる。その結果、同じユニポーラ電流を流すために必要なチップ面積を小さくすることができ、チップコストを安くすることができる。
また、ゲートトレンチ11が非テーパ形状であるため、ゲート絶縁膜12の形成レートの制御性、チャネル特性、ならびにゲート絶縁膜12およびチャネルの信頼性が高い面方位に、MOS構造を形成することができる。よって、MOSFETにおいて良好なチャネル特性が得られる。
さらに、SBDトレンチ21がテーパ形状であるため、ショットキー電極22のカバレッジ性が向上し、SBDトレンチ21の内壁のドリフト層3の全面にショットキー電極22を接触させることができる。その結果、コンタクト面積増加によるユニポーラ電流増大、コンタクト領域狭窄による局所的な電流集中の抑制が可能となる。
さらに、SBDトレンチ21がテーパ形状であることにより、図1のように、ソース電極16を、ショットキー電極22で覆われたSBDトレンチ21内に形成することができる。ソース電極16は、スパッタ法などの物理蒸着法でSiを添加したAlを堆積させることによって形成されるが、SBDトレンチ21がテーパ形状であることは、ソース電極16の空洞形成抑制や表面平坦化に効果的である。SBDトレンチ21に空洞が形成された場合、熱的信頼性の低下や電流経路の狭窄のため局所発熱の懸念があるため、ソース電極16はSBDトレンチ21内に隙間なく埋め込まれていることが望ましい。またソース電極16の表面形状がラフである場合、ワイヤーボンディングの密着性低下による熱的信頼性の低下や電流経路狭窄のための局所発熱の懸念があるため、ソース電極16の表面平坦性は高いことが望ましい。
[変形例]
以下、実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の構成の幾つかの変形例を示す。
図7のように、SBDトレンチ21の深さは、ゲートトレンチ11よりも浅くてもよい。この場合、後で図11に示すように、SBDトレンチ21とその下に設けられる第2導電型の保護層31との接触を回避することができ、SBDがオフ状態のときのリーク電流を低減することができる。逆に、図8のように、SBDトレンチ21の深さを、ゲートトレンチ11よりも深くしてもよい。この場合、ゲートトレンチ11内のゲート絶縁膜12にかかる電界強度が低減され、炭化珪素半導体装置の信頼性が向上する。
図9または図10に示すように、ドリフト層3内において、ゲートトレンチ11およびSBDトレンチ21の片方または両方の底部に接するように、第2導電型の保護層31を形成してもよい。保護層31は、ゲートトレンチ11またはSBDトレンチ21の底部周辺にかかる電界を緩和する効果を奏する。
図11のように、SBDトレンチ21の下に設けられる保護層31は、SBDトレンチ21から離間した位置に形成されてもよい。この場合、SBDがオフ状態のときに保護層31を経由して流れるリーク電流を低減することができる。
図12のように、SBDトレンチ21内に、保護層31とオーミック接合するオーミック電極23を形成してもよい。すなわち、SBDトレンチ21内のショットキー電極22と保護層31との境界部分に、保護層31とオーミックコンタクトを成すオーミック電極23を介在させてもよい。これにより、SBDトレンチ21底部の保護層31周囲の空乏化挙動に伴う電荷移動がスムーズになり、SBDの高速スイッチングが可能となる。
図1においては、ショットキー電極22はソース電極16とは異なる材料で形成されていたが、図13のように、SBDトレンチ21内のソース電極16をSBDトレンチ21の内面に接触させることで、ソース電極16の一部をショットキー電極22としてもよい。言い換えれば、ショットキー電極22はソース電極16と同じ材料で形成されてもよい。この場合、ソース電極16とショットキー電極22とをそれぞれ異なる材料で形成するのに比べ、製造コストを下げることができる。
図14のように、ドリフト層3内に、ゲートトレンチ11およびSBDトレンチ21の片方または両方の側壁と隣接するように、ボディ領域4と保護層31との間に接続する第2導電型の接続層32を形成してもよい。この場合、ターンオン時やターンオフ時に、保護層31から電荷を抜き取ったり、戻したりする際の経路長が短くなり、電位上昇が抑えられ、その結果、ゲート絶縁膜12の信頼性が向上する。
図15のように、ドリフト層3内に、ゲートトレンチ11の側壁に隣接するように、ドリフト層3よりも不純物濃度の高い第1導電型の第1低抵抗層41を形成してもよい。第1低抵抗層41の不純物濃度は、例えば1.0×1016cm−3以上、1.0×1019cm−3以下である。これにより、MOSFET領域10のボディ領域4と保護層31の間の空乏化を抑制することができ、MOSFETがオン状態のときにドレイン電極17からソース電極16に流れる電流を増大させることができる。
図16のように、ドリフト層3内に、SBDトレンチ21の側壁に隣接するように、ドリフト層3よりも不純物濃度の高い第1導電型の第2低抵抗層42を形成してもよい。これにより、SBD領域20のボディ領域4と保護層31の間の空乏化を抑制することができ、SBDを通してドレイン電極17からソース電極16に流れるユニポーラ電流を増大させることができる。第2低抵抗層42の不純物濃度は、ドリフト層3の第1導電型の不純物濃度よりも高く、第1低抵抗層41の第1導電型の不純物濃度よりも小さく設定され、例えば1.0×1016より大きく、1.0×1019cm−3より小さい範囲に設定される。
図17に示すように、接続層32、第1低抵抗層41および第2低抵抗層42は、1つのユニットセル内に共存させてもよい。これにより、ゲート絶縁膜12の信頼性向上、MOSFETのオン時にドレイン電極17からソース電極16に流れる電流の増大、SBDを通してドレイン電極17からソース電極16に流れるユニポーラ電流の増大という、接続層32、第1低抵抗層41および第2低抵抗層42のすべての効果が得られる。
図18に示すように、炭化珪素半導体装置が、ゲートトレンチ11およびSBDトレンチ21の片方または両方の底部に形成された保護層31が複数設けられる場合、保護層31同士の間に、ドリフト層3よりも不純物濃度の高い第1導電型の第3低抵抗層43を形成してもよい。第3低抵抗層43の不純物濃度は、第1低抵抗層41、第2低抵抗層42と調整する必要はなく、1.0×1016cm−3以上、1.0×1019cm−3以下の範囲で設定されればよい。第3低抵抗層43は、保護層31の間の空乏化を抑制し、MOSFETのオン時にドレイン電極17からソース電極16に流れる電流を増大させることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、上述した実施の形態1に係る半導体装置を電力変換装置に適用したものである。実施の形態1に係る半導体装置の適用は特定の電力変換装置に限定されるものではないが、以下、実施の形態2として、三相のインバータに実施の形態1に係る半導体装置を適用した場合について説明する。
図19は、本実施の形態に係る電力変換装置を適用した電力変換システムの構成を示すブロック図である。
図19に示す電力変換システムは、電源100、電力変換装置200、負荷300から構成される。電源100は、直流電源であり、電力変換装置200に直流電力を供給する。電源100は種々のもので構成することが可能であり、例えば、直流系統、太陽電池、蓄電池で構成することができるし、交流系統に接続された整流回路やAC/DCコンバータで構成することとしてもよい。また、電源100を、直流系統から出力される直流電力を予め定められた電力に変換するDC/DCコンバータによって構成することとしてもよい。
電力変換装置200は、電源100と負荷300の間に接続された三相のインバータであり、電源100から供給された直流電力を交流電力に変換し、負荷300に交流電力を供給する。電力変換装置200は、図19に示すように、直流電力を交流電力に変換して出力する主変換回路201と、主変換回路201の各スイッチング素子を駆動する駆動信号を出力する駆動回路202と、駆動回路202を制御する制御信号を駆動回路202に出力する制御回路203とを備えている。
負荷300は、電力変換装置200から供給された交流電力によって駆動される三相の電動機である。なお、負荷300は特定の用途に限られるものではなく、各種電気機器に搭載された電動機であり、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車、鉄道車両、エレベーター、もしくは、空調機器向けの電動機として用いられる。
以下、電力変換装置200の詳細を説明する。主変換回路201は、スイッチング素子と還流ダイオードを備えており(図示せず)、スイッチング素子がスイッチングすることによって、電源100から供給される直流電力を交流電力に変換し、負荷300に供給する。主変換回路201の具体的な回路構成は種々のものがあるが、本実施の形態に係る主変換回路201は2レベルの三相フルブリッジ回路であり、6つのスイッチング素子とそれぞれのスイッチング素子に逆並列された6つの還流ダイオードから構成することができる。主変換回路201の各スイッチング素子および還流ダイオードには、上述した実施の形態1に係る半導体装置を適用する。6つのスイッチング素子は2つのスイッチング素子ごとに直列接続され上下アームを構成し、各上下アームはフルブリッジ回路の各相(U相、V相、W相)を構成する。そして、各上下アームの出力端子、すなわち主変換回路201の3つの出力端子は、負荷300に接続される。
駆動回路202は、主変換回路201のスイッチング素子を駆動する駆動信号を生成し、主変換回路201のスイッチング素子の制御電極に供給する。具体的には、後述する制御回路203からの制御信号に従い、スイッチング素子をオン状態にする駆動信号とスイッチング素子をオフ状態にする駆動信号とを各スイッチング素子の制御電極に出力する。スイッチング素子をオン状態に維持する場合、駆動信号はスイッチング素子の閾値電圧以上の電圧信号(オン信号)であり、スイッチング素子をオフ状態に維持する場合、駆動信号はスイッチング素子の閾値電圧以下の電圧信号(オフ信号)となる。
制御回路203は、負荷300に所望の電力が供給されるよう主変換回路201のスイッチング素子を制御する。具体的には、負荷300に供給すべき電力に基づいて主変換回路201の各スイッチング素子がオン状態となるべき時間(オン時間)を算出する。例えば、出力すべき電圧に応じてスイッチング素子のオン時間を変調するPWM制御によって主変換回路201を制御することができる。そして、各時点においてオン状態となるべきスイッチング素子にはオン信号を、オフ状態となるべきスイッチング素子にはオフ信号が出力されるよう、駆動回路202に制御指令(制御信号)を出力する。駆動回路202は、この制御信号に従い、各スイッチング素子の制御電極にオン信号またはオフ信号を駆動信号として出力する。
本実施の形態に係る電力変換装置では、主変換回路201のスイッチング素子および還流ダイオードとして実施の形態1に係る半導体装置を適用するため、信頼性向上を実現することができる。
本実施の形態では、2レベルの三相インバータに実施の形態1に係る半導体装置を適用する例を説明したが、実施の形態1に係る半導体装置の適用は、これに限られるものではなく、種々の電力変換装置に適用することができる。本実施の形態では、2レベルの電力変換装置としたが3レベルやマルチレベルの電力変換装置であっても構わないし、単相負荷に電力を供給する場合には単相のインバータに実施の形態1に係る半導体装置を適用しても構わない。また、直流負荷等に電力を供給する場合にはDC/DCコンバータやAC/DCコンバータに実施の形態1に係る半導体装置を適用することも可能である。
また、実施の形態1に係る半導体装置を適用した電力変換装置は、上述した負荷が電動機の場合に限定されるものではなく、例えば、放電加工機やレーザー加工機、または誘導加熱調理器や非接触給電システムの電源装置として用いることもでき、さらには太陽光発電システムや蓄電システム等のパワーコンディショナーとして用いることも可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 半導体基板、2 半導体層、3 ドリフト層、4 ボディ領域、5 ソース領域、10 MOSFET領域、11 ゲートトレンチ、12 ゲート絶縁膜、13 ゲート電極、14 層間絶縁膜、15 ソースコンタクト電極、16 ソース電極、17 ドレイン電極、20 SBD領域、21 SBDトレンチ、22 ショットキー電極、23 オーミック電極、31 保護層、32 接続層、41 第1低抵抗層、42 第2低抵抗層、43 第3低抵抗層、100 電源、200 電力変換装置、201 主変換回路、202 駆動回路、203 制御回路、300 負荷。

Claims (15)

  1. 炭化珪素から成る半導体層と、
    前記半導体層に形成された第1導電型のドリフト層と、
    前記ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト層に達するゲートトレンチと、
    前記ゲートトレンチの内面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲートトレンチ内の前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト層に達し、前記ゲートトレンチよりも側壁の傾斜が緩やかであり、当該側壁が底部までテーパ形状であるSBDトレンチと、
    前記SBDトレンチの底部に接するように形成された第2導電型の保護層と、
    前記SBDトレンチ内に形成され、前記ドリフト層とショットキーコンタクトを成し、前記保護層とオーミックコンタクトを成すショットキー電極と、
    を備える炭化珪素半導体装置。
  2. 前記ゲートトレンチの底部に接するように形成された第2導電型の保護層をさらに備える、
    請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  3. 記SBDトレンチの側壁と前記半導体層の表面との成す角は45度以上、85度以下の範囲である、
    請求項1または請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 前記ゲートトレンチの深さは、前記SBDトレンチよりも深い、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記ゲートトレンチの深さは、前記SBDトレンチよりも浅い、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記ゲートトレンチおよび前記SBDトレンチの片方または両方の側壁に隣接して形成され、前記ボディ領域と前記保護層との間に接続する第2導電型の接続層をさらに備える、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 前記半導体層の上に形成され、前記ソース領域と電気的に接続するソース電極をさらに備え、
    前記ショットキー電極は、前記SBDトレンチの内面に沿って形成されており、
    前記ソース電極の一部は、前記SBDトレンチ内の前記ショットキー電極上に形成されている、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  8. 前記ドリフト層内に、前記ゲートトレンチの側壁に隣接するように形成された、前記ドリフト層よりも不純物濃度の高い第1導電型の第1低抵抗層をさらに備える、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  9. 前記ドリフト層内に、前記SBDトレンチの側壁に隣接するように形成された、前記ドリフト層よりも不純物濃度の高い第1導電型の第2低抵抗層をさらに備える、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  10. 前記保護層を複数個備え、
    前記保護層同士の間に形成された、前記ドリフト層よりも不純物濃度の高い第1導電型の第3低抵抗層をさらに備える、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  11. 前記ゲートトレンチおよび前記SBDトレンチの長手方向は、前記半導体層のステップフローの方向に平行である、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  12. 前記ゲートトレンチおよび前記SBDトレンチの長手方向は、前記半導体層のステップフローの方向に垂直である、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の炭化珪素半導体装置を有し、入力される電力を変換して出力する主変換回路と、
    前記炭化珪素半導体装置を駆動する駆動信号を前記炭化珪素半導体装置に出力する駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御信号を前記駆動回路に出力する制御回路と、
    を備えた、電力変換装置。
  14. 炭化珪素から成る半導体層に第1導電型のドリフト層を形成する工程と、
    前記ドリフト層の表層部に第2導電型のボディ領域を形成する工程と、
    前記ボディ領域の表層部に第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト層に達するゲートトレンチを形成する工程と、
    前記ゲートトレンチの内面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲートトレンチ内の前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト層に達する、前記ゲートトレンチよりも側壁の傾斜が緩やかであり、当該側壁が底部までテーパ形状であるSBDトレンチを形成する工程と、
    前記SBDトレンチの底部に接するように第2導電型の保護層を形成する工程と、
    前記SBDトレンチ内に、前記ドリフト層とショットキーコンタクトを成し、前記保護層とオーミックコンタクトを成すショットキー電極を形成する工程と、
    を備える炭化珪素半導体装置の製造方法。
  15. 前記ゲート電極は、化学堆積法で形成され、
    前記ショットキー電極は、物理蒸着法で形成される、
    請求項14に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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