JP6735608B2 - テープの自動スプライシング装置およびテープの自動セット装置 - Google Patents
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Description
本実施形態のテープの自動検知装置は、一定の間隔で部品収納用のキャビティが設けられるキャリアテープの情報、すなわちキャリアテープの有無、隣り合うキャビティ間のピッチ(間隔)、キャビティ内の部品の有無等を自動的に検知できる装置である。このテープの自動検知装置が適用される装置としては、例えば自動スプライシング装置がある。自動スプライシング装置は、部品実装機の部品供給装置に装着されたテープフィーダに装着されている現リールに巻回されたキャリアテープの終端部を、交換する次リールに巻回されたキャリアテープの始端部に自動的に接続する装置である。
先ず、キャリアテープ及びテープフィーダについて説明する。図3A,図3Bに示すように、キャリアテープTcは、所定の幅で細長く形成され、長手方向に複数のキャビティCtが所定のピッチPtで形成される。これらのキャビティCtには、回路基板に実装される部品eがそれぞれ収納される。キャビティCtの上部は開口され、キャリアテープTcの表面に貼り付けられるトップテープTtによって覆われる。キャリアテープTcの幅方向の一端側には、長手方向に送り穴Hcが一定のピッチPcで形成される。なお、本実施形態では、先端側に部品eが収納されていない複数の空のキャビティCtの部分が連なるキャリアテープTcが用いられる。
次に、自動スプライシング装置について説明する。図1に示すように、自動スプライシング装置20は、箱状の筺体21と、筺体21の上面を上下方向(図示矢印方向)に開閉可能な蓋体22とを備える。自動スプライシング装置20は、図略の台車等に載置されて部品実装機の部品供給装置に装着されたフィーダ間を移動可能に構成される。蓋体22は、スプライシング時には閉じられ、スプライシング後のキャリアテープTcの取り出し時に開かれる。
次に、自動スプライシング装置20における本実施形態のテープの自動検知装置について詳述する。図2に示すように、第1、第2テープ送り装置50,51の第1、第2搬送経路60a,60bは、キャリアテープTcの幅より若干広い幅を有し、筺体21の両側面に設けられる第1、第2テープ入口84a,84bから第1、第2切断装置54,55の後述する第1、第2カッター68a,68bによるキャリアテープTcの第1、第2切断位置Lf1,Lf2まで一直線に延びる溝状に形成される。
次に、自動スプライシング装置20におけるテープの自動検知動作について図6のフローチャートを参照して説明する。なお、自動スプライシング装置20の両側から挿入されるキャリアテープTcに対する自動検知動作は同一であるため、以下の説明では図2の右側から挿入される図3A,図3Bに示すキャリアテープTcに対する自動検知動作を説明する。
本発明のテープの自動検知装置は、一定の間隔Pcで部品収納用のキャビティCtが設けられ先端側に複数の空のキャビティCtを有するキャリアテープTcを所定のピッチで送り、且つ、所定ピッチ以上の間隔Pcで複数の原点位置(複数の第1、第2歯67a,67bの位置)を備えるテープ送り装置50,51と、テープ送り装置50,51の複数の原点位置のそれぞれを検出する原点位置検出装置63a,63bと、キャリアテープTcに対し光を透過させて透過光量を検出する光量検出装置52,53と、テープ送り装置50,51で送られるキャリアテープTcの先端Thを、光量検出装置52,53による検出光量に基づいて検知する先端検知部94と、を備える。さらに、先端検知部94によりキャリアテープTcの先端が検知された時のテープ送り装置50,51の第一位置(第1歯67ad1が第1原点位置検出装置63aで検出されてから距離Pc/4だけ回転した位置)、及び、先端検知部94による先端検知直前におけるテープ送り装置50,51の第一原点位置(第1歯67ad1が第1原点位置検出装置63aで検出された位置)に基づいて、第一原点位置と一定の位置関係を有するテープ基準位置(送り穴Hcd0の位置)を決定する基準位置決定部95と、を備える。
上述の実施形態では、テープの自動検知装置が適用される装置として自動スプライシング装置を例に説明したが、例えばテープフィーダにキャリアテープを自動的にセットするテープの自動セット装置に適用することも可能である。すなわち、テープの自動検知装置は、テープフィーダに装着したリールに巻回されているキャリアテープを自動的に引き出し、キャリアテープの先端の部品収納キャビティをテープフィーダの部品供給位置に位置決めする際に適用する。ここで、テープの自動セット装置の概略について説明する。
Claims (2)
- 一定の間隔で部品収納用のキャビティが設けられ先端側に複数の空のキャビティを有するテープを所定のピッチで送り、且つ、前記所定ピッチ以上の間隔で複数の原点位置を備えるテープ送り機構と、
前記テープ送り機構の複数の原点位置のそれぞれを検出する原点位置検出器と、
前記テープに対し光を透過させて透過光量を検出する光量検出器と、
前記テープ送り機構で送られる前記テープの先端を、前記光量検出器による検出光量に基づいて検知する先端検知部と、
前記先端検知部により前記テープの先端が検知された時の前記テープ送り機構の第一位置、及び、前記先端検知部による先端検知直前における前記テープ送り機構の第一原点位置に基づいて、前記第一原点位置と一定の位置関係を有するテープ基準位置を決定する基準位置決定部と、
前記基準位置決定部による前記テープ基準位置の決定後に、前記光量検出器による前記空のキャビティの検出周期に基づいて前記キャビティの間隔を演算する間隔演算部と、
前記光量検出器による検出光量が前記空のキャビティの検出光量以下となる現象が連続したとき、当該検出光量を最初に検出した前記キャビティを前記部品が収納されている部品収納キャビティと判断し、前記キャビティの間隔から前記部品収納キャビティの開始位置を求める部品検知部と、
前記部品収納キャビティの開始位置及び前記キャビティの間隔に基づいて切断位置に位置決めされた前記テープの切断箇所を切断する切断装置と、
を備えたテープの自動スプライシング装置。 - テープフィーダにキャリアテープを自動的にセットするテープの自動セット装置であって、
一定の間隔で部品収納用のキャビティが設けられ先端側に複数の空のキャビティを有するテープを所定のピッチで送り、且つ、前記所定ピッチ以上の間隔で複数の原点位置を備えるテープ送り機構と、
前記テープ送り機構の複数の原点位置のそれぞれを検出する原点位置検出器と、
前記テープに対し光を透過させて透過光量を検出する光量検出器と、
前記テープ送り機構で送られる前記テープの先端を、前記光量検出器による検出光量に基づいて検知する先端検知部と、
前記先端検知部により前記テープの先端が検知された時の前記テープ送り機構の第一位置、及び、前記先端検知部による先端検知直前における前記テープ送り機構の第一原点位置に基づいて、前記第一原点位置と一定の位置関係を有するテープ基準位置を決定する基準位置決定部と、
前記基準位置決定部による前記テープ基準位置の決定後に、前記光量検出器による前記空のキャビティの検出周期に基づいて前記キャビティの間隔を演算する間隔演算部と、
前記光量検出器による検出光量が前記空のキャビティの検出光量以下となる現象が連続したとき、当該検出光量を最初に検出した前記キャビティを前記部品が収納されている部品収納キャビティと判断し、前記キャビティの間隔から前記部品収納キャビティの開始位置を求める部品検知部と、
前記部品検知部によって求められた前記部品収納キャビティの開始位置を前記テープフィーダの部品供給位置に位置決めするよう前記テープ送り機構を制御する制御装置と、
を備えたテープの自動セット装置。
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