JP6735431B1 - 毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法 - Google Patents

毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6735431B1
JP6735431B1 JP2020512625A JP2020512625A JP6735431B1 JP 6735431 B1 JP6735431 B1 JP 6735431B1 JP 2020512625 A JP2020512625 A JP 2020512625A JP 2020512625 A JP2020512625 A JP 2020512625A JP 6735431 B1 JP6735431 B1 JP 6735431B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
tubular body
longitudinal direction
hair holder
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020512625A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020157947A1 (ja
Inventor
義幸 木部
義幸 木部
東城 武彦
武彦 東城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6735431B1 publication Critical patent/JP6735431B1/ja
Publication of JPWO2020157947A1 publication Critical patent/JPWO2020157947A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2/00Hair-curling or hair-waving appliances ; Appliances for hair dressing treatment not otherwise provided for
    • A45D2/12Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers
    • A45D2/14Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers of single-piece type, e.g. stiff rods or tubes with or without cord, band, or the like as hair-fastening means
    • A45D2/146Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers of single-piece type, e.g. stiff rods or tubes with or without cord, band, or the like as hair-fastening means tube-like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2/00Hair-curling or hair-waving appliances ; Appliances for hair dressing treatment not otherwise provided for
    • A45D2/12Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers
    • A45D2/14Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers of single-piece type, e.g. stiff rods or tubes with or without cord, band, or the like as hair-fastening means
    • A45D2/18Flexible curlers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2/00Hair-curling or hair-waving appliances ; Appliances for hair dressing treatment not otherwise provided for
    • A45D2/12Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers
    • A45D2/127Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers with a wrapping strip, e.g. flexible
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2/00Hair-curling or hair-waving appliances ; Appliances for hair dressing treatment not otherwise provided for
    • A45D2/12Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers
    • A45D2/14Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers of single-piece type, e.g. stiff rods or tubes with or without cord, band, or the like as hair-fastening means
    • A45D2/22Hair winders or hair curlers for use parallel to the scalp, i.e. flat-curlers of single-piece type, e.g. stiff rods or tubes with or without cord, band, or the like as hair-fastening means with means for applying liquids therethrough
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D6/00Details of, or accessories for, hair-curling or hair-waving devices
    • A45D6/04Devices for winding the hair on flat-curlers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D7/00Processes of waving, straightening or curling hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D7/00Processes of waving, straightening or curling hair
    • A45D7/04Processes of waving, straightening or curling hair chemical
    • A45D7/045Processes of waving, straightening or curling hair chemical using wrappers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2/00Hair-curling or hair-waving appliances ; Appliances for hair dressing treatment not otherwise provided for
    • A45D2/02Hair winders or hair curlers for use substantially perpendicular to the scalp, i.e. steep-curlers
    • A45D2002/025Hair winders or hair curlers for use substantially perpendicular to the scalp, i.e. steep-curlers lengthwise expandable, collapsible or adjustable, e.g. telescopic

Landscapes

  • Hair Curling (AREA)
  • Adornments (AREA)

Abstract

本発明の毛髪保持具(1)は、筒状体(2)と、固定部材(5)とを有している。筒状体(2)は、一面シート(23A)及び他面シート(23B)を有している。他面シート(23B)は、幅方向に延び且つ長手方向に間欠的に並んだ複数のスリット(25)を有している。固定部材(5)は脱着自在に結合可能な第1部材(5a)及び第2部材(5b)を有している。一面シート(23A)は、長手方向において一端の開口部(21)側に第1部材(5a)が設けられており、他面シート(23B)は、複数のスリットを有する幅方向の中央域(M)と、該中央域(M)の両側に位置する一対の側部域(S)とを有し、該一対の側部域(S)それぞれに第2部材(5b)が長手方向に延びて設けられている。

Description

本発明は、毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法に関する。
毛髪束にカール形状を付与する方法として、毛髪保持具の筒状体に毛髪束を挿通し、該筒状体を巻き上げる方法が知られている。このような方法に用いられる毛髪保持具として、例えば、特許文献1に記載のものが開示されている。
上記のような毛髪保持具は、毛髪束とともに巻き上げられた後、毛髪束にカール形状を付与する癖付け処理が行われることが通常であり、その場合癖付け処理を行っている間は筒状体を巻回状態に維持する必要がある。筒状体の巻回状態を維持する観点から、本出願人は、特許文献2において、筒状体の一方の面を形成するシートが、オスのメカニカルファスナーと係合する係合シートからなり、前記筒状体の他方の面の毛髪束の挿入開口部の近傍に、前記係合シートと係合し得るオスのメカニカルファスナーが設けられている毛髪保持具を提案している。
本出願人は、特許文献3において、筒状体の一方の面の端部近傍に第1のメカニカルファスナーが設けられており、該第1のメカニカルファスナーと係合し得る第2のメカニカル係合部が筒状体の他方の面に長手方向に所定間隔で離間して複数個設けられている、毛髪保持具を提案している。また、筒状体の一方の面に複数のスリットを設けることも提案している。
米国特許第3255765号明細書 特開2004−222766号公報 特開2004−209237号公報
本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能に構成され、巻き上げ可能に構成されている筒状体と、該筒状体を巻き上げた状態を保持する固定部材とを有する毛髪保持具である。前記筒状体は、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有しており、且つ巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有している。前記他面シートは、前記幅方向に延び且つ前記長手方向に間欠的に並んだ複数のスリットを有している。前記固定部材は脱着自在に結合可能な第1及び第2部材を有している。前記一面シートは、前記長手方向において前記一端の開口部側に前記第1部材が設けられている。前記他面シートは、前記複数のスリットを有する前記幅方向の中央域と、該中央域の両側に位置する一対の側部域とを有し、該一対の側部域それぞれに前記第2部材が前記長手方向に延びて設けられている。
また本発明は、前記毛髪保持具の製造方法である。本発明の毛髪保持具の製造方法は、前記第2部材と前記他面シートとを融着により一体化する。
また本発明は、前記毛髪保持具の製造方法である。本発明の毛髪保持具の製造方法は、前記第2部材と前記他面シートとを接着により一体化する。
また本発明は、前記毛髪保持具の製造方法である。本発明の毛髪保持具の製造方法は、前記第2部材と前記他面シートとを縫合により一体化する。
また本発明は、前記毛髪保持具の使用方法である。本発明の毛髪保持具の使用方法は、前記毛髪束を前記筒状体に挿入し、該筒状体を巻き上げて該毛髪束に癖付け処理を行なう。
図1は、本発明の毛髪保持具の一実施形態を示す正面図(a)及び背面図(b)である。 図2は、図1に示す毛髪保持具の毛髪束保持体を示す斜視図である。 図3は、図1に示す筒状体を螺旋状に保持した状態を示す斜視図である。 図4は、本発明に係る第2部材の配置を説明する拡大平面図である。 図5(a)及び(b)は、本発明に係る第1部材及び第2部材の各形態を示す正面図である。 図6(a)及び(b)は、補強材を有する毛髪保持具の幅方向に沿う厚み方向断面を示す模式図である。 図7は、図1に示す毛髪保持具を用いて癖付け処理を行う手順を順次示す説明図である。 図8(a)及び(b)は、頭髪に図7に示す癖付け処理を施した状態を示す模式図である。 図9は、図1(a)に示すスリットの別の実施形態を示す拡大平面図である。
発明の詳細な説明
筒状体の巻回を容易に行い、且つ巻回状態の筒状体内の毛髪束にパーマ剤等の毛髪処理剤を効率的に付与する観点から、筒状体にスリットを設けることが知られている。しかし、筒状体の巻回状態を解除する際、スリットの端部に応力が集中することがある。この応力が高い場合、スリットの端部近傍で筒状体が破損することもある。
特許文献1には、筒状体を巻回状態に維持する手段や前記スリットが開示されていない。
特許文献2及び3に記載の毛髪保持具は、巻回状態を解除した際にスリットの端部近傍に応力が集中することを防ぐ点について改善の余地があった。
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る毛髪保持具及びその製造方法を提供することにある。
以下、本発明の毛髪保持具を、その好ましい実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。本発明の毛髪保持具は、毛髪束に癖付けを行う癖付け処理に用いられる。「癖付け」は、毛髪束にカール形状や螺旋形状等の特定の形状を付与することである。
また、本発明の毛髪保持具は、主に頭髪に用いられる。
図1(a)及び(b)に本発明の毛髪保持具の一実施形態を示す。図1(a)及び(b)に示す毛髪保持具1は、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿入可能に構成された筒状体2を備えている。具体的には、筒状体2は、後述する一面シート23A及び他面シート23Bとして、一方向に長い2枚のシート23A,23Bを備え、該2枚のシート23A,23Bが積層された扁平形状を有している。また、筒状体2は、一面シート23Aと他面シート23Bとを結合する一対の側部結合部24,24と、該一対の側部結合部24,24間に位置する筒状部26とを有している。一対の側部結合部24,24は、2枚のシート23A,23Bの延在方向に沿う側縁部どうしを結合している。筒状部26は、長手方向Xにおいて一端の開口部21と他端の開口部22との間に毛髪束Hが挿入される空間を有している。本実施形態において、側部結合部24,24は、縫合糸を用いた縫合によって形成されている。なお、後述する図4〜図6は、側部結合部24の縫合糸の図示を省略する。
本実施形態における筒状体2は、長手方向X及び該長手方向Xに直交する幅方向Yを有している。筒状体2の長手方向Xは、筒状部26の延在方向と一致しており、毛髪束Hの挿入方向に対応する。
筒状体2は、本実施形態のように、長手方向Xに沿う両側縁部が互いに平行であるが、該両側縁部が互いに平行でなくともよい。その場合、前記両側縁部は、一端の開口部21から他端の開口部22に向かうに連れ漸次幅方向Yの外方に延びていることが好ましい。換言すると、平面視において筒状体2は他端の開口部22に向かって末広がり状の形状を有していることが好ましい。
筒状体2は、巻き上げ可能に構成されている。巻き上げ可能な構成とは、図2に示すように、筒状体2を巻回してロール状にすることが可能であることを意味する。このような構成は、自動的に巻き上がる構成であることが好ましいが、手動で巻き上げる構成であってもよい。自動的に巻き上がる構成としては、例えば、自然状態において、筒状体2がロール状に巻回されており、筒状体2を引き伸ばして毛髪束Hを挿入した後に、その引き伸ばした状態を解除すると、該筒状体2が毛髪束Hとともに巻き上がるようになされている構成が挙げられる。このような構成は、筒状体2を構成する2枚のシート23A,23Bの何れか一方又は双方が、毛髪保持具1を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶シートからなることにより具備することができる。形状記憶シートは、熱収縮率の異なるフィルムあるいは張力の違うフィルムを貼り合わせることによって形成することができる。また、筒状体2は、筒状体2を構成するシート23A,23Bを加熱することにより、記憶していた元のロール状に復帰するものであっても良い。本明細書において「自然状態」とは、温度20℃、湿度40%の環境下において、毛髪保持具に外力を加えない状態で、水平面上に毛髪保持具を載置した状態を意味する。
筒状体2において巻き上げ時に内側に位置するシートを一面シート23A、巻き上げ時に外側に位置するシートを他面シート23Bともいう。
毛髪保持具は、筒状体の一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入した後、毛髪束とともに筒状体を巻き上げることでロール状になる。以下、筒状体が巻き上げられてロール状となったものを毛髪束保持体ともいう。毛髪束保持体においては、巻き上げられたロールの中心側に他端の開口部が位置している。前記中心は、ロール状の毛髪束保持体の中心軸である。以下、毛髪束保持体における中心を単に「中心」ともいう。毛髪束保持体は、中心軸方向に直交する径方向の断面において渦巻き状となっている。
毛髪保持具は、筒状体を巻き上げた状態を保持する固定部材5を有している。即ち、固定部材5は、筒状体をロール状に保持し得る。固定部材5は、脱着自在に結合可能な第1部材5a及び第2部材5bを有している。このような固定部材5として、互いに脱着自在に結合可能な複数の部材からなる結合部材又は雌雄部材が挙げられる。前記結合部材としては、被着体選択性粘着テープ、磁石等が挙げられ、前記雌雄部材としては、ホック、機械的面ファスナー等が挙げられる。
前記被着体選択性粘着テープは、特定の物質とのみ接着し、それ以外の物質に対しては実質的に接着しない性質を有する粘着テープである。この「実質的に接着しない」とは、被着体選択性粘着テープが前記特定の物質以外の物質と全く接着状態を形成しない場合の他に、被着体選択性粘着テープが、前記特定の物質以外の物質と接着状態を形成しても、該物質と被着体選択性粘着テープとの間に、僅かでも相対的な運動が生じた場合には、速やかにその接着状態が消失する場合も含まれる。このような被着体選択性粘着テープは、テープ基材と該テープ基材に塗布された自着剤とを備えており、該自着剤が、同種の物質にのみ接着し、他の物質に対しては実質的に接着しない性質を有している。即ち、自着剤は、自着剤同士でのみ接着性を有する。
上記の構成を備える被着体選択性粘着テープとしては、例えば、特開2007−167192号公報に記載の自着剤とテープ基材とを備えた粘着テープ等を用いることができる。
他面シートは、幅方向Yに延び且つ長手方向Xに間欠的に並んだ複数のスリットを有している。斯かる構成により、筒状体2をスムーズに巻き上げることができる。本実施形態においてスリットは、他面シートをその厚み方向に貫通した切れ込みである。
本実施形態における毛髪保持具1は、他面シート23Bに、前記複数のスリット25を有し、該複数のスリットは直列に並んでいる。本実施形態において複数のスリット25は何れも幅方向Yの長さが同じであるが、各スリットの幅方向Yの長さが異なっていてもよい。また、スリットは、図9に示すように、その両端部に円形の部分を有していてもよい。図9に示すスリットは、幅方向Y中央の直線部分に比して、両端部の長手方向Xの長さが長い。このようなスリットは、例えば、その両端部が打ち抜き加工により円形に形成されたものであってもよい。
本実施形態における毛髪保持具1は、筒状体2の一端の開口部21側に、一面シート23Aが筒状体2から長手方向Xの外方に延出した延設部4を有している。延設部4は一面シート23Aと一体的に形成されている。毛髪保持具は、延設部を有していなくともよいが、毛髪束を筒状体に容易に挿入させる観点から、延設部を有していることが好ましい。
一面シートは、長手方向Xにおいて一端の開口部側に第1部材が設けられている。一面シートは、長手方向Xにおいて一端の開口部側であれば、筒状体2を形成する部分又は筒状体2を形成しない部分に第1部材が設けられていればよい。筒状体2を形成しない部分としては、例えば前述の延設部が挙げられる。
本実施形態において一面シート23Aは、長手方向Xにおいて一端の開口部21側に位置する延設部4に第1部材5aが設けられている。第1部材5aは、図1(b)に示すように、延設部4の外面側に位置し、幅方向Yに長い形状を有している。「外面」とは、毛髪保持具1において、毛髪束が挿入される空間を形成する面とは反対側の面である。
他面シートは、複数のスリット25を有する幅方向Yの中央域Mと、該中央域Mの両側に位置する一対の側部域S,Sとを有している。中央域Mは、複数のスリット25が配された領域であり、筒状体2の幅方向Yの中央に位置している。一対の側部域S,Sは、中央域Mを挟んでその幅方向Yの両外側に形成されている。
他面シートは、一対の側部域S,Sそれぞれに第2部材が長手方向Xに延びて設けられている。本実施形態において第2部材5bは、図1(a)に示すように、他面シート23Bの外面側に位置し長手方向Xに連続して延びて形成されている。
本実施形態の毛髪保持具1は、図2に示すように筒状体2を巻き上げた状態に保持することで、毛髪束Hの癖付け処理に用いられる。毛髪保持具1は、筒状体2を巻き上げた毛髪束保持体3において、一面シート23Aの外面と他面シート23Bの外面とが部分的に対向する。より具体的には、毛髪束保持体3、即ち巻回状態の筒状体2において、外周部分31を構成する一面シート23Aの長手方向Xの一端の開口部21側の外面と、該外周部分31に隣接する巻回部分を構成する他面シート23Bの外面とが対向する。外周部分31は、巻回状態の筒状体2において、中心軸から最も遠い巻回部分であり、ロール状に巻き上げた筒状体2おいてその巻き径が最も大きい部分である。そして、これら両シート23A,23Bが対向する部分に位置する第1部材5aと第2部材5bとが結合可能となる。これにより、筒状体2は巻き上げた状態、即ちロール状に保持される。また、筒状体2内に保持された毛髪束Hもロール状に保持される。その結果、毛髪保持具1は毛髪束Hにカール形状を付与することができる。
なお、本実施形態において、外周部分31は筒状体2の巻回部分であり、延設部4は含まれない。
本実施形態の毛髪保持具1は、筒状体2を巻き上げた状態で、スリット25からパーマ剤等の毛髪処理剤を注入することができる。本実施形態の毛髪保持具1は、第2部材5bが他面シート23Bの一対の側部域S,Sそれぞれに位置しているため、毛髪処理剤を注入する際、第2部材5bに毛髪処理剤が吸収され難く、巻き上げた筒状体2内の毛髪束Hに効率的に毛髪処理剤を付与することができる。
また、本実施形態の毛髪保持具1では、筒状体2の巻回状態を解除する際、一対の側部域S,Sにおいて第1部材5aと第2部材5bとの結合が解かれるため、該結合を解く際の応力がスリット25端部やその近傍に集中し難い。これにより、筒状体2の巻回状態を解除する際に生じる応力によって、スリットの端部近傍で筒状体が破損することを防止することができる。
一方、筒状体の幅方向Yの中央部に固定部材が配されていると、毛髪処理剤を該固定部材が吸収することがあり、毛髪束に効率的に毛髪処理剤を付与することが困難である。そればかりか、前記中央部において固定部材どうしが結合されるため、筒状体の巻回状態を解除する際、該中央部が引っ張られて前記結合を解く際の応力がスリット端部やその近傍に集中する。これにより、他面シートのスリット間部分が破れ、筒状体が破損することがある。
さらに、本実施形態の毛髪保持具1は、図2に示すように、筒状体2を巻き上げてロール状に保持できる他、図3に示すように、筒状体2をロール状から螺旋状に変形させ、該螺旋状に保持することもできる。
筒状体2を螺旋状に変形させる方法は以下の通りである。
筒状体2をロール状に巻き上げて毛髪束保持体3を形成する。この毛髪束保持体3は、外周部分31と、外周部分31より中心側に位置する部分33とを有する。前記中心側に位置する部分33を、以下、「中心側部分33」ともいう。毛髪束保持体3において中心側部分33は、外周部分31に比して中心軸から相対的に近い巻回部分であり、外周部分31よりも巻き径が小さい。中心側部分33を構成する巻回部分は、その巻回数が1回未満又は1回であってもよく、2回以上の複数回であってもよい。図2に示す毛髪束保持体3の中心側部分33は、3回の巻回数で形成された巻回部分からなる。
毛髪束保持体3における中心側部分33を、該毛髪束保持体3の側方に引き出すことによって、図3に示すように筒状体2を螺旋状の形態に変形させる。「毛髪束保持体3の側方」とは、毛髪束保持体3における筒状体2の幅方向Yの外方であり、該側方は、毛髪束保持体3の中心軸方向に沿う。このように前記中心側部分を毛髪束保持体3の側方に引き出すことにより、毛髪束保持体3の外周部分から、中心側部分を前記側方にずらして、筒状体2を螺旋状の形態に変形させる。図3に示す筒状体2において、引き出された中心側部分33の各巻回部分を外周部分31から遠い順に、第1巻回部r1、第2巻回部r2、第3巻回部r3と表す。螺旋状の形態に変形した筒状体2は、外周部分31から離れるに連れ先窄まった形状となる。即ち、第3巻回部r3から第1巻回部r1に向かうに連れ、径方向の大きさが小さくなっている。
筒状体2を螺旋状にすると、長手方向Xに延びる第2部材5bは、最も巻径の大きい外周部分31、又は該外周部分31に隣接する他の巻回部分に位置するため、一面シート23Aの一端の開口部21側に位置する第1部材5aと結合可能となる。本実施形態においては、図3に示すように、第3巻回部r3と外周部分31とが重なる部分において、第1部材5aと第2部材5bとが結合する。この第1及び第2部材の結合により、毛髪保持具1は、筒状体2を螺旋状に保持するとともに、該筒状体2内の毛髪束Hも螺旋状に保持することができる。このようにして、本実施形態の毛髪保持具1は、筒状体2内に保持される毛髪束Hに螺旋形状も付与することもできるため、毛髪束に付与する形状の自由度が高い。
固定部材が雌雄部材である場合、第1部材が雄部材であり、第2部材が雌部材であってもよく、第1部材が雌部材であり、第2部材が雄部材であってもよい。一方、筒状体を毛髪束とともに巻き上げた後、筒状体からはみ出た毛髪束の余剰の部分を筒状体の外周部に巻きつけることもある。筒状体の外周部に巻きつけた前記余剰の部分が固定部材に絡まることを抑制する観点から、第1部材は機械的面ファスナーの雄部材であり、第2部材が機械的面ファスナーの雌部材であることが好ましい。
第1部材と第2部材との結合を解く以外に応力がかかった場合、例えばスリットに毛髪挿入具や指が引っ掛かった際の応力がスリットの端部に集中した場合、これによりスリットが破損することを抑制する観点から、第2部材が、スリットの端部と重なるように配置されていることが好ましい。この場合、第2部材5bは、図4に示すように、その一部が側部域Sから中央域M側に延出している。
前記応力により、筒状体2が破損することをより防止する観点から、第2部材5bは、側部域Sに存在する部分の長さW12(図4参照)が、第2部材5bの幅方向Yの長さW10(図4参照)の好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは90%以下であり、また好ましくは50%以上100%以下、より好ましくは70%以上90%以下である。
また、各巻回部分の巻径差を小さくする観点から、第2部材は、側部結合部と重ならない位置に配置されていることが好ましい。
第2部材は、本実施形態のように長手方向Xに連続して延びていてもよく、長手方向Xに間欠的に延びていてもよい。第2部材が「間欠的に延びる」とは、図5(a)に示すように、第2部材が、長手方向Xに間隔を空けて並ぶ複数の小第2部材5dから構成されていることを意味する。
筒状体の螺旋の巻径を幅広く調整する観点から、第2部材の長手方向Xの長さL5〔図1(a)参照〕は、筒状体2の長手方向Xの長さL2〔図1(b)参照〕の好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは90%以下であり、また好ましくは10%以上100%以下、より好ましくは20%以上90%以下である。
第2部材が長手方向Xに間欠的に延びている場合、第2部材の長手方向Xの長さL5は、小第2部材5dどうし間の長さを含んだ長さとする〔図5(a)参照〕。
第2部材が間欠的に延びている場合、小第2部材5dは、図5(a)に示すように、長手方向Xにおいてスリット間に位置してもよく、長手方向Xにおいてスリットと重なるように位置してもよい。
筒状体を容易に小径の螺旋状に変形させる観点から、第2部材は、長手方向Xにおいて一端の開口部21側に配されていることが好ましい。同様の観点から、第2部材は、長手方向Xにおいて一端の開口部21から、筒状体の長手方向Xの長さL2〔図1(b)参照〕の好ましくは0%以上90%以下の範囲内、より好ましくは5%以上85%以下の範囲内、さらに好ましくは10%以上80%以下の範囲内に配されている。ここで、長手方向Xにおいて「一端の開口部21から筒状体の長手方向Xの長さL2の0%」とは、長手方向Xにおいて一端の開口部21と重なる位置であり、一端の開口部21と第2部材の一端の開口部21側の端部とが重なるように、該第2部材が配されていることを意味する。
第1部材は、本実施形態のように幅方向Yに連続して延びていてもよく、幅方向Yに間欠的に延びていてもよい。第1部材が「間欠的に延びる」とは、第1部材が幅方向Yに間隔を空けて並ぶ複数の小第1部材から構成されていることを意味する。また、第1部材は、図5(b)に示すように、幅方向Yに離間した位置に複数個配されていてもよい。
第1部材の形態に拘わらず、長手方向Xに延びる第2部材を有する毛髪保持具は、前述のように筒状体を螺旋状に保持することができる。螺旋の巻径の微調整を容易に行う観点から、第1部材は、幅方向Yに長い形状であることが好ましい。また、同様の観点から、第1部材の幅方向Yの長さW5〔図1(a)参照〕は、筒状体2の幅方向Yの長さW2〔図1(b)参照〕の好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは95%以下であり、また好ましくは70%以上100%以下、より好ましくは80%以上95%以下である。第1部材が幅方向Yに間欠的に延びている場合、第1部材の幅方向Yの長さW5は、小第1部材どうし間の長さを含んだ長さとする。第1部材が幅方向Yに離間した位置に複数個配されている場合、幅方向Yにおける複数個の第1部材の長さの合計が、前記の範囲内であることが好ましい。
毛髪保持具の巻き上げ力を向上させる観点から、毛髪保持具は一対の側部結合部24,24に補強材を有していることが好ましい。補強材7は、筒状体2の巻き上げ力を向上させる目的で配されるシートである。補強材7の幅方向Yの長さは、一対の側部結合部24,24間に亘らない長さであっても良い。補強材7は、筒状体2の両側部結合部24,24に長手方向Xに沿って配されていることが好ましく、側部結合部24,24と重なるように配されていることがより好ましい。
前記補強材を有する毛髪保持具を、図6(a)及び(b)に示す。図6(a)に示す毛髪保持具1Aは、筒状部26を構成する2枚のシート材23A,23Bの何れか一方の外面に配された補強材7を有している。巻き上げ力をより向上させる観点から、補強材7は、他面シート23Bの外面に配されていることが好ましい。図6(b)に示す毛髪保持具1Bは、筒状部26を構成する2枚のシート材23A,23B間に配された補強材7を有している。尚、筒状体2を構成するシートどうしは側部結合部24にて結合されているが、説明の便宜上、図6(a)及び(b)において、筒状体2を構成するシートどうしの間には隙間があるように描かれている。
補強材には、毛髪保持具1の巻き上げ力を向上し得る素材を用いることができ、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、網状シート、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム(ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)、紙、高分子材料シート、ゴムシート、又はこれらの複合体等のシート状の素材が挙げられる。
本実施形態の毛髪保持具1は、図1(a)及び(b)に示すように、筒状体2の長手方向Xに沿う両側縁部それぞれの他端の開口部22側の近傍に巻き締め片8を有している。巻き締め片8は、図1(b)に示すように、筒状体2から幅方向Yの外方側に延出して一面シート23Aと一体的に形成されており、平面視形状が半円状である。毛髪保持具は巻き締め片を有することにより、該巻き締め片を手で把持して筒状体を巻き上げることで、該筒状体を容易に且つ必要に応じてきつく巻き上げることができる。また、巻き締め片8を把持して中心側部分を側方に引き出すことにより、筒状体を容易に螺旋状に変形させることができる点で好ましい。巻き締め片8の形成方法、形状、大きさ、厚さ、配置等は適宜設定できる。
筒状体2の寸法等は、毛髪の長さや癖付けしたい場所、挿入する毛髪束の量に応じて適宜に決定することができるが、下記の範囲であることが好ましい。
幅方向Yにおける筒状体2の長さW2〔図1(b)参照〕は、好ましくは25mm以上、より好ましくは30mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは150mm以下であり、また好ましくは25mm以上200mm以下、より好ましくは30mm以上150mm以下である。
長手方向Xにおける毛髪保持具1の長さL1〔図1(b)参照〕は、好ましくは50mm以上、より好ましくは100mm以上であり、また好ましくは400mm以下、より好ましくは350mm以下であり、また好ましくは50mm以上400mm以下、より好ましくは100mm以上350mm以下である。長手方向Xにおける毛髪保持具1の長さL1は、長手方向Xにおける延設部4と、筒状体2との合計長さである。
長手方向Xにおける筒状体2の長さL2〔図1(b)参照〕は、好ましくは45mm以上、より好ましくは90mm以上であり、また好ましくは300mm以下、より好ましくは275mm以下であり、また好ましくは45mm以上300mm以下、より好ましくは90mm以上275mm以下である。本実施形態の筒状体2は、一端の開口部21側の端部が、長手方向Xの内側に向かって凹状に湾曲している。このように、長手方向Xにおける筒状体2の長さが、幅方向Yの位置により異なる場合、長手方向Xにおける筒状体2の最大長さが、前述の範囲内であることが好ましい。
幅方向Yにおける他端の開口部22の長さW22〔図1(b)参照〕は、幅方向Yにおける筒状体2の長さW2〔図1(b)参照〕に対して、好ましくは40.0%以上、より好ましくは66.7%以上であり、また好ましくは97.5%以下、より好ましくは96.7%以下であり、また好ましくは40.0%以上97.5%以下、より好ましくは66.7%以上96.7%以下である。
幅方向Yにおける他端の開口部22の長さW22〔図1(b)参照〕は、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また好ましくは195mm以下、より好ましくは145mm以下であり、また好ましくは10mm以上195mm以下、より好ましくは20mm以上145mm以下である。
本実施形態において、幅方向Yにおける他端の開口部22の長さW22は、幅方向Yにおける一端の開口部21の長さと同じである。幅方向Yにおける、他端の開口部22の長さと、一端の開口部21の長さとは同じであっても良いし、それぞれ異なっていても良い。
ここで、他面シート23Bの幅方向に延びるスリット25は、切れ込みの細幅が3mm未満のものを意味する。また、幅方向Yにおけるスリット25の長さW6〔図1(a)参照〕は、幅方向Yにおける筒状体2の長さW2に対して、好ましくは40.0%以上、より好ましくは50.0%以上であり、また好ましくは90.0%以下、より好ましくは80.0%以下であり、また好ましくは40.0%以上90.0%以下、より好ましくは50.0%以上80.0%以下である。
また、幅方向Yにおけるスリット25の長さW6〔図1(a)参照〕は、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上であり、また好ましくは180mm以下、より好ましくは120mm以下であり、また好ましくは10mm以上180mm以下、より好ましくは15mm以上120mm以下である。
本実施形態の毛髪保持具を用いて癖付け処理を行う方法を説明する。前記癖付け処理を行う方法を以下、本実施形態の毛髪処理方法ともいう。本実施形態の毛髪処理方法を図7(a)〜(d)に示す。
本実施形態の毛髪処理方法は、上述した実施形態の毛髪保持具を用いて、毛髪束Hを筒状体2に挿入し、該筒状体2を巻き上げて該毛髪束Hに癖付け処理を行う。より具体的には、本実施形態の毛髪処理方法は、毛髪束Hを筒状体2に挿入する工程と、毛髪束保持体3を形成する工程と、筒状体2を螺旋状の形態に変形させる工程と、毛髪束Hに癖付け処理を行う工程とを具備する。以下、毛髪束Hを筒状体2に挿入する工程を挿入工程、毛髪束保持体3を形成する工程を巻き上げ工程、筒状体を螺旋状に変形させる工程を形態変形工程、及び毛髪束に癖付け処理を行う工程を癖付け処理工程ともいう。
本実施形態においては、前記巻き上げ工程の前の段階で、挿入工程を備える。本工程では、図7(a)に示すように、毛髪束Hを筒状体2の一端の開口部21から他端の開口部22に向けて、筒状体2を構成する2枚のシート23A,23B間に挿入する。これにより、筒状体2において毛髪束Hは、根元側が一端の開口部21側に、毛先側が他端の開口部22側に位置する。挿入工程における毛髪束Hの挿入作業は、作業者の手で行ってもよく、筒状体2に毛髪束Hを挿入する長尺状の毛髪挿入具を用いて行ってもよい。毛髪挿入具としては、例えば毛髪束Hを係止し得る係止部と、所定の長さを有する長尺状の挿入具本体とを有するものが挙げられる。より具体的には、毛髪挿入具は、挿入具本体が、細長板状に形成され、その端部は先細形状であり、一端の開口部に挿入し易くなっている。挿入具本体は、硬質の合成樹脂シート等から形成されることが好ましい。係止部は、挿入具本体の一端に設けられ、縦長の輪状に形成されており、この輪の中に毛髪束が挿通し係止される。
本工程では、毛髪束を筒状体に挿入できればよく、毛髪束を筒状部26に貫通させる必要はない。換言すれば、毛髪束の先端を筒状体の他端の開口部からはみ出させる必要はない。
前記巻き上げ工程においては、筒状体2を、該筒状体に挿入した前記毛髪束とともに巻き上げ、前記毛髪束保持体を形成する。この巻き上げ工程では、図7(b)に示すように、筒状体2を他端の開口部22から一端の開口部21に向けて、長手方向Xに沿って巻き上げる。即ち、他端の開口部22がロール状の毛髪束保持体3の中心側に位置するように、筒状体2を巻き上げる。これにより、毛髪束Hは、毛先側が毛髪束保持体の中心側に、根元側が毛髪束保持体3の外周部側に位置する。本工程において、毛髪束保持体は、前記の自動的に巻き上がる構成によって形成されてもよく、前記の手動で巻き上げる構成によって形成されてもよい。また、毛髪束保持体は、自動的に巻き上がる構成によって筒状体2を巻き上げた後、さらに手動で巻き締め又は巻き戻し操作を行うことにより形成されてもよい。本実施形態の毛髪処理方法において、毛髪束に螺旋形状以外のカール形状を付与する場合、次工程の形態変形工程を行わないで、癖付け処理工程に進んでもよい。
前記形態変形工程においては、図7(c)に示すように、毛髪束保持体3における中心側部分33を、該毛髪束保持体3の側方に引き出すことによって、筒状体2を螺旋状の形態に変形させる。螺旋状の形態に容易に変形させる観点から、長手方向Xにおける他端の開口部22近傍の筒状部26又は何れか一方の側縁部を把持して、中心側部分33を引き出すことが好ましく、該何れか一方の側縁部を把持して引き出すことがより好ましい。なお、本実施形態の毛髪保持具1は、長手方向Xの他端の開口部22側に、巻き締め片8を有しているところ、該巻き締め片8を把持して中心側部分を引き出してもよい。
本実施形態の毛髪処理方法では、前記形態変形工程において、毛髪束保持体の側方に引き出す部分に対して、巻き締め又は巻き戻し操作を行う。以下、巻き締め又は巻き戻し操作を巻き調整操作ともいう。斯かる構成により、毛髪束の螺旋形状の巻き径を略均一にすることができる。本実施形態においては、前記形態変形工程で図7(c)に示すように、筒状体2を螺旋状にした後、図7(d)に示すように、該筒状体2を巻き戻して、第1巻回部r1、第2巻回部r2、第3巻回部r3、及び外周部分31の各巻き径の差を小さくしている。例えば外周部分31から最も遠い巻回部分における側縁部を把持して行うことができる。図7(d)を用いて説明すると、第1巻回部r1の側縁部を把持して該第1巻回部r1を巻き戻すと、それに伴って第2巻回部r2及び第3巻回部r3が巻き戻される。これにより、第1〜3巻回部r1,r2,r3の巻き径を、外周部分31の巻き径に近づけることができる。また、前記巻き調整操作は、中心側部分の各巻回部分における側縁部を把持しても行うことができ、その場合、各巻回部分の巻き径の微調整を行うことができる。このような簡便な巻き調整操作によって、筒状体2内の毛髪束Hの各巻回部分の巻き径を略均一にすることができ、毛髪束Hの螺旋形状をよりきれいに仕上げることができる。なお、形態変形工程において、前記巻き調整操作を行わず、次工程の癖付け処理工程に進んでもよい。
前記癖付け処理工程においては、筒状体の螺線状の形態を維持しながら毛髪束に癖付け処理を行う。本工程では、前記固定部材によって、筒状体を螺旋状に保持する。筒状体を螺旋状に保持することにより、該筒状体内に保持された毛髪束も螺旋状に維持される。この状態下で毛髪束に癖付け処理を行う。癖付け処理は、毛髪束に螺旋形状を付与する処理であり、例えば螺旋状の筒状体を所定時間放置する処理、該筒状体を加熱する処理、スリットからパーマネントウェーブ剤等の毛髪処理剤を毛髪束に加える処理等が挙げられる。
前記癖付け処理工程は、図8(a)に示すように、筒状体から毛髪束を抜き取って完了する。筒状体から抜き取った毛髪束には、例えば図8(b)に示すような螺旋形状が付与される。癖付け処理工程後、必要に応じて、癖付け処理をした毛髪束に後処理を行ってもよい。後処理としては、洗髪、ドライヤー等の乾燥手段による乾燥、毛髪処理剤の付与等の処理を単独又は2種以上を組み合わせて行うことができる。後処理における毛髪処理剤として、例えばヘアトリートメント剤、プレヘアトリートメント剤、スタイリング剤、ヘアトニック剤、育毛・養毛剤等が挙げられる。
本実施形態の毛髪処理方法では、毛髪束保持体の中心側部分を該毛髪束保持体の側方に引き出すことによって、毛髪束を螺旋状の形態にすることができる。さらに、毛髪束を螺旋状に巻く操作が簡便であり、螺旋の巻き径の微調整を容易に行うことができる。
本実施形態における毛髪処理方法は、毛髪束に部分的に癖付けを行ってもよく、毛髪束の全体に癖付けを行ってもよい。毛髪束に部分的に癖付けを行う場合、毛髪束の根元と毛先との間の一部、例えば根元側部分、毛先を含む毛先側部分、又は根元側部分と毛先側部分との間の中間部分に対し癖付けを行ってもよい。
癖付け処理を効果的に行う観点から、本実施形態における毛髪処理方法は、湿潤状態の毛髪束に癖付け処理を行うことが好ましい。湿潤状態の毛髪束に癖付け処理を行う場合、好ましくは巻き上げ工程よりも前、より好ましくは挿入工程よりも前の段階で毛髪束を湿潤状態にする。「湿潤状態」とは、毛髪束に水又はスタイリング剤等の毛髪処理剤を付与することにより、毛髪束の毛髪の表面が湿った状態であることを意味する。スタイリング剤等の毛髪処理剤は、一般的に市販されているものを使用することができる。毛髪束を湿潤状態にする方法は、特に制限されず、例えば水や毛髪処理剤を霧吹きスプレー等を用いて毛髪束に噴霧する方法や、シャワー等で毛髪束に流水をかける方法等が挙げられる。また、挿入工程の前に洗髪等を行い、毛髪を乾かさない状態、又は半乾きの状態で該毛髪処理方法を行ってもよい。あるいは、挿入工程の後、又は巻き上げ工程の後に、毛髪保持具のスリットを介して、筒状体内の毛髪束に水又は毛髪処理剤を付与して、該毛髪束を湿潤状態にしてもよい。即ち、毛髪束を筒状体2に挿入する前、毛髪束を筒状体2に挿入した後、及び筒状体2を巻き上げた後の何れかの段階で、毛髪束を湿潤状態にして、該毛髪束に癖付け処理を行ってもよい。
毛髪保持具の各部の形成材料について説明する。
筒状体を構成するシートの形成材料としては、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、網状シート、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム(ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)、紙、高分子材料シート、ゴムシート、又はこれらの複合体等が挙げられる。
一面シート及び他面シートの各厚みは、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また好ましくは2000μm以下、より好ましくは1500μm以下であり、好ましくは5μm以上2000μm以下、より好ましくは10μm以上1500μm以下である。
筒状体を構成するシートは、パーマネントウェーブ剤等の毛髪処理剤の拡散性を向上させる加工が施されていることが好ましい。このような加工は、特に制限されないが、エンボス加工、カレンダー加工、樹脂膜形成加工等が挙げられる。例えばエンボス加工は、シートの長手方向に連なる凸部を形成することにより、毛髪処理剤が該凸部を伝うことで拡散性を向上させることができる。カレンダー加工は、筒状体を構成するシートの密度を調整することにより、毛髪処理剤の拡散性を向上させることができる。樹脂膜形成加工は、筒状体を構成するシートの一部あるいは全部に吸液性の低い樹脂膜を形成し該シート全体の吸液量を低減させることにより、毛髪処理剤の拡散性を向上させることができる。
毛髪保持具の製造方法について説明する。毛髪保持具の筒状体は、2枚のシートを重ね合わせ、これら両シートの長手方向に沿う側部どうしを一体化することにより形成することができる。また、平面視形状が長方形状となるよう1枚のシートを折り畳み、該シートどうしが重なり合う部分であって、長手方向に沿う側部どうしを一体化することにより形成することができる。筒状体を形成するシートは、原反シートから所望の形状で型抜いて製造することができる。
筒状体を形成するシートどうしを一体化する方法、即ち一対の側部結合部24,24を形成する方法としては、例えばヒートシールや超音波シール等の融着、接着剤等の接着又は縫合等が挙げられる。
固定部材である第1及び第2部材は、これら部材を筒状体を形成するシートと一体化することにより、該筒状体に設けることができる。この場合、例えば、第1部材5aと一面シート23Aとを一体化し、さらに第2部材5bと他面シート23Bとを一体化する。固定部材と筒状体を形成するシートとを一体化する方法としては、例えばヒートシールや超音波シール等の融着、接着剤等の接着又は縫合等が挙げられる。
本発明の毛髪保持具は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
例えば、「筒状体2」を構成するシート材の形状及びその表面は、凹凸を有する面であってもよく、平坦な面であってもよい。
本発明は更に以下の毛髪保持具及びその製造方法を開示する。
<1>
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能に構成され、巻き上げ可能に構成されている筒状体と、該筒状体を巻き上げた状態を保持する固定部材とを有する毛髪保持具であって、
前記筒状体は、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有しており、且つ巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、
前記他面シートは、前記幅方向に延び且つ前記長手方向に間欠的に並んだ複数のスリットを有しており、
前記固定部材は脱着自在に結合可能な第1及び第2部材を有しており、
前記一面シートは、前記長手方向において前記一端の開口部側に前記第1部材が設けられており、
前記他面シートは、前記複数のスリットを有する前記幅方向の中央域と、該中央域の両側に位置する一対の側部域とを有し、該一対の側部域それぞれに前記第2部材が前記長手方向に延びて設けられている、毛髪保持具。
<2>
前記第1部材が機械的面ファスナーの雄部材であり、前記第2部材が機械的面ファスナーの雌部材である、前記<1>に記載の毛髪保持具。
<3>
前記第2部材が、前記スリットの端部と重なるように配置されている、前記<1>又は<2>に記載の毛髪保持具。
<4>
前記スリットは、その両端部に円形の部分を有している、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<5>
前記第2部材は、前記側部域に存在する部分の前記幅方向の長さW12が、該第2部材の前記幅方向の長さW10の50%以上、好ましくは70%以上であり、また100%以下、好ましくは90%以下であり、また50%以上100%以下、好ましくは70%以上90%以下である、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<6>
前記第2部材の前記長手方向の長さL5は、前記筒状体の前記長手方向の長さL2の10%以上、好ましくは20%以上であり、また100%以下、好ましくは90%以下であり、また10%以上100%以下、好ましくは20%以上90%以下である、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<7>
前記第2部材は、前記長手方向において前記一端の開口部から、前記筒状体の前記長手方向の長さL2の0%以上90%以下の範囲内、好ましくは5%以上85%以下の範囲内、より好ましくは10%以上80%以下の範囲内に配されている、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<8>
前記第1部材は、前記幅方向に長い形状を有している、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<9>
前記第1部材の前記幅方向の長さは、前記筒状体の前記幅方向の長さの70%以上100%以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<10>
前記第1部材の前記幅方向の長さは、前記筒状体の前記幅方向の長さの70%以上、好ましくは80%以上であり、また100%以下、好ましくは95%以下であり、また70%以上100%以下、好ましくは80%以上95%以下である、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<11>
前記一面シートは、前記筒状体から前記長手方向の外方に延出した延設部を有している、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<12>
前記一面シートは、前記筒状体の前記一端の開口部側に前記延設部を有している、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<13>
前記延設部は前記一面シートと一体的に形成されている、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<14>
前記第1部材は、前記延設部の外面側に位置している、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<15>
前記第2部材は、前記他面シートの外面側に位置している、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<16>
前記筒状体は、前記一面シートと前記他面シートとを結合する一対の側部結合部と、該一対の側部結合部間に位置する筒状部とを有しており、
前記筒状部は、前記長手方向において前記一端の開口部と前記他端の開口部との間に前記毛髪束が挿入される空間を有している、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<17>
前記側部結合部に補強材を有している、前記<16>に記載の毛髪保持具。
<18>
前記第2部材は、前記側部結合部と重ならない位置に配置されている、前記<16>又は<17>に記載の毛髪保持具。
<19>
前記筒状体の前記長手方向に沿う両側縁部それぞれに巻き締め片を有している、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<20>
前記幅方向における前記筒状体の長さW2は、25mm以上、好ましくは30mm以上であり、また200mm以下、好ましくは150mm以下であり、また25mm以上200mm以下、好ましくは30mm以上150mm以下である、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<21>
前記長手方向における前記毛髪保持具の長さL1は、50mm以上、好ましくは100mm以上であり、また400mm以下、好ましくは350mm以下であり、また50mm以上400mm以下、好ましくは100mm以上350mm以下である、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<22>
前記長手方向における前記筒状体の長さL2は、45mm以上、好ましくは90mm以上であり、また300mm以下、好ましくは275mm以下であり、また45mm以上300mm以下、好ましくは90mm以上275mm以下である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<23>
前記幅方向における前記他端の開口部の長さW22は、前記幅方向における前記筒状体の長さW2に対して、40.0%以上、好ましくは66.7%以上であり、また97.5%以下、好ましくは96.7%以下であり、また40.0%以上97.5%以下、好ましくは66.7%以上96.7%以下である、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<24>
前記幅方向における前記他端の開口部の長さW22は、10mm以上、好ましくは20mm以上であり、また195mm以下、好ましくは145mm以下であり、また10mm以上195mm以下、好ましくは20mm以上145mm以下である、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<25>
前記幅方向における前記スリットの長さW6は、前記幅方向における前記筒状体の長さW2に対して40.0%以上、好ましくは50.0%以上であり、また90.0%以下、好ましくは80.0%以下であり、また40.0%以上90.0%以下、好ましくは50.0%以上80.0%以下である、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<26>
前記幅方向における前記スリットの長さW6は、10mm以上、好ましくは15mm以上であり、また180mm以下、好ましくは120mm以下であり、また10mm以上180mm以下、好ましくは15mm以上120mm以下である、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<27>
前記<1>〜<26>の何れか1に記載の毛髪保持具の製造方法であって、
前記第2部材と前記他面シートとを融着により一体化する、毛髪保持具の製造方法。
<28>
前記<1>〜<26>の何れか1に記載の毛髪保持具の製造方法であって、
前記第2部材と前記他面シートとを接着により一体化する、毛髪保持具の製造方法。
<29>
前記<1>〜<26>の何れか1に記載の毛髪保持具の製造方法であって、
前記第2部材と前記他面シートとを縫合により一体化する、毛髪保持具の製造方法。
<30>
前記<1>〜<29>の何れか1項に記載の毛髪保持具を用いて、前記毛髪束を前記筒状体に挿入し、該筒状体を巻き上げて該毛髪束に癖付け処理を行なう、毛髪保持具の使用方法。
<31>
前記毛髪束を前記筒状体に挿入する前、前記毛髪束を前記筒状体に挿入した後、及び前記筒状体を巻き上げた後の何れかの段階で、前記毛髪束を湿潤状態にして、該毛髪束に癖付け処理を行う、前記<30>に記載の毛髪保持具の使用方法。
本発明によれば、パーマ液等の毛髪処理剤を毛髪束に付与し易く、筒状体の巻回状態の解除時にスリット端部への応力の集中を抑制し、且つ毛髪束に付与する形状の自由度が高い毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法が提供される。

Claims (10)

  1. 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能に構成され、巻き上げ可能に構成されている筒状体と、該筒状体を巻き上げた状態を保持する固定部材とを有する毛髪保持具であって、
    前記筒状体は、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有しており、且つ巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、
    前記他面シートは、前記幅方向に延び且つ前記長手方向に間欠的に並んだ複数のスリットを有しており、
    前記固定部材は脱着自在に結合可能な第1及び第2部材を有しており、
    前記一面シートは、前記長手方向において前記一端の開口部側に前記第1部材が設けられており、
    前記他面シートは、前記複数のスリットを有する前記幅方向の中央域と、該中央域の両側に位置する一対の側部域とを有し、該一対の側部域それぞれに前記第2部材が前記長手方向に延びて設けられている、毛髪保持具。
  2. 前記第1部材が機械的面ファスナーの雄部材であり、前記第2部材が機械的面ファスナーの雌部材である、請求項1に記載の毛髪保持具。
  3. 前記第2部材は、前記側部域に存在する部分の前記幅方向の長さが、該第2部材の前記幅方向の長さの50%以上100%以下である、請求項1又は2に記載の毛髪保持具。
  4. 前記第2部材の前記長手方向の長さは、前記筒状体の前記長手方向の長さの10%以上100%以下である、請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具。
  5. 前記第2部材は、前記長手方向において前記一端の開口部から、前記筒状体の前記長手方向の長さの0%以上90%以下の範囲内に配されている、請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具。
  6. 前記第1部材は、前記幅方向に長い形状を有している、請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具。
  7. 前記筒状体は、前記一面シートと前記他面シートとを結合する一対の側部結合部と、該一対の側部結合部間に位置する筒状部とを有しており、
    前記筒状部は、前記長手方向において前記一端の開口部と前記他端の開口部との間に前記毛髪束が挿入される空間を有している、請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具。
  8. 請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具の製造方法であって、
    前記第2部材と前記他面シートとを融着により一体化する、毛髪保持具の製造方法。
  9. 請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具の製造方法であって、
    前記第2部材と前記他面シートとを縫合により一体化する、毛髪保持具の製造方法。
  10. 請求項1〜の何れか1項に記載の毛髪保持具を用いて、前記毛髪束を前記筒状体に挿入し、該筒状体を巻き上げて該毛髪束に癖付け処理を行なう、毛髪保持具の使用方法。
JP2020512625A 2019-02-01 2019-02-01 毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法 Active JP6735431B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/003541 WO2020157947A1 (ja) 2019-02-01 2019-02-01 毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6735431B1 true JP6735431B1 (ja) 2020-08-05
JPWO2020157947A1 JPWO2020157947A1 (ja) 2021-02-18

Family

ID=71842004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020512625A Active JP6735431B1 (ja) 2019-02-01 2019-02-01 毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11452351B2 (ja)
EP (1) EP3918948B1 (ja)
JP (1) JP6735431B1 (ja)
CN (1) CN113056217B (ja)
TW (1) TWI813854B (ja)
WO (1) WO2020157947A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3689177B1 (en) * 2019-02-01 2021-11-03 Kao Corporation Hair treatment method and hair holder
USD979838S1 (en) * 2019-06-26 2023-02-28 Kao Corporation Hair holder

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3255765A (en) * 1962-10-16 1966-06-14 Jules H Heims Automatic coiling hair curler
JP2004057256A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Kao Corp 毛髪保持具
JP2004209237A (ja) * 2002-12-17 2004-07-29 Kao Corp 毛髪保持具

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3835871A (en) 1971-07-09 1974-09-17 Phenomenon Prod Inc Collapsible cosmetic hair roller
TW459498U (en) * 2000-03-15 2001-10-11 Davie Chuang Hair Design Beaut Improved structure of coil for permanent wave
US6394101B1 (en) * 2001-08-20 2002-05-28 Stacey A Secreto Adjustable flexible hair curler
JP2004194776A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Kao Corp 毛髪保持具
JP4046620B2 (ja) * 2003-01-20 2008-02-13 花王株式会社 毛髪保持具
US7789093B2 (en) * 2004-01-15 2010-09-07 Kao Corporation Hair holder
JP4484637B2 (ja) * 2004-02-02 2010-06-16 花王株式会社 毛髪保持具
JP4484638B2 (ja) * 2004-09-03 2010-06-16 花王株式会社 毛髪保持具
JP2006129972A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Kao Corp 毛髪保持具
US20080302381A1 (en) * 2005-09-12 2008-12-11 Kao Corporation Hair Holder
JP2007098121A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Kao Corp 毛髪保持具
JP4549291B2 (ja) 2005-12-20 2010-09-22 花王株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
JP2010029348A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Akira Saito パーマ美容用頭髪保持具
CN103099419A (zh) * 2012-08-23 2013-05-15 李汉江 一种卷曲毛发的装置以及卷绕方法
US20170332763A1 (en) * 2016-05-17 2017-11-23 Diana Nadine DiRienzo Hair curling systems
EP3689178B1 (en) 2019-02-01 2021-10-27 Kao Corporation Hair treatment method and hair holder
EP3689177B1 (en) 2019-02-01 2021-11-03 Kao Corporation Hair treatment method and hair holder
EP3689179B1 (en) 2019-02-01 2022-01-05 Kao Corporation Hair treatment method and hair holder

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3255765A (en) * 1962-10-16 1966-06-14 Jules H Heims Automatic coiling hair curler
JP2004057256A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Kao Corp 毛髪保持具
JP2004209237A (ja) * 2002-12-17 2004-07-29 Kao Corp 毛髪保持具

Also Published As

Publication number Publication date
EP3918948B1 (en) 2023-11-22
US11452351B2 (en) 2022-09-27
JPWO2020157947A1 (ja) 2021-02-18
TWI813854B (zh) 2023-09-01
CN113056217A (zh) 2021-06-29
EP3918948A4 (en) 2022-09-14
US20220039531A1 (en) 2022-02-10
CN113056217B (zh) 2021-11-16
WO2020157947A1 (ja) 2020-08-06
EP3918948A1 (en) 2021-12-08
TW202038806A (zh) 2020-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6735431B1 (ja) 毛髪保持具、該毛髪保持具の製造方法、及び該毛髪保持具の使用方法
EP1535530A1 (en) Hair holder
JP2005324073A (ja) 毛髪処理器具
TWI821512B (zh) 毛髮處理方法及毛髮保持具
JP3853264B2 (ja) 毛髪処理器具
TW202038805A (zh) 毛髮處理方法及毛髮保持具
TW202033131A (zh) 毛髮處理方法及毛髮保持具
JP2018153483A (ja) 毛髪保持具
JP2004209237A (ja) 毛髪保持具
JP2003033216A (ja) 毛髪処理器具
JP4293858B2 (ja) 毛髪保持具の製造方法
JP4180066B2 (ja) 毛髪処理器具
JP4484638B2 (ja) 毛髪保持具
JP2006129972A (ja) 毛髪保持具
JP2019103756A (ja) 毛髪保持具及びその製造方法
JP3919710B2 (ja) 形状付与具
JP2021166652A (ja) 毛髪保持具
JP4030283B2 (ja) 毛髪保持具
JP2005185532A (ja) 毛髪保持具
JP2007014667A (ja) 毛髪保持具
JP2005046175A (ja) 形状付与具
JP2006129973A (ja) 毛髪保持具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200228

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200713

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6735431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250