JP2005046175A - 形状付与具 - Google Patents
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Abstract
【課題】筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に容易に巻き付けることができ、糸挿通部の強度に優れ、また、容易に製造することのできる形状付与具を提供すること。
【解決手段】一端部に被挿入物の取り込み口21を有し該取り込み口21から被挿入物を挿入可能な筒状体2と、該筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3とを備え、前記筒状体2の外周面に、前記巻き上げ用糸3を挿通案内する挿通孔部5が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸3は、その一端31が前記筒状体2の他端部22の近傍に止着され、前記挿通孔部5に順次挿通案内されて該筒状体2の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記各挿通孔部5は、それぞれ、前記巻き上げ用糸3を跨がせた短片41における該巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】一端部に被挿入物の取り込み口21を有し該取り込み口21から被挿入物を挿入可能な筒状体2と、該筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3とを備え、前記筒状体2の外周面に、前記巻き上げ用糸3を挿通案内する挿通孔部5が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸3は、その一端31が前記筒状体2の他端部22の近傍に止着され、前記挿通孔部5に順次挿通案内されて該筒状体2の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記各挿通孔部5は、それぞれ、前記巻き上げ用糸3を跨がせた短片41における該巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状付与具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特開2003−33216号公報及び国際公開第03/007752号パンフレットには、本出願人による「一端部に毛髪取り込み口を有し該毛髪取り込み口から毛髪を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面には、前記巻き上げ用糸を挿通する小孔が、スパイラル状に間欠的に設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が該筒状体の他端部の近傍に止着され、前記小孔に順次挿通されて前記筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられている毛髪保持具」が記載されている。この毛髪保持具によれば、毛髪が筒状体の内部に挿入された状態で前記巻き上げ用糸の他端を引っ張ることにより、該毛髪を該筒状体ごと巻き上げることができ、簡便な操作で毛髪の巻き上げを行うことができる。
このような毛髪保持具は、筒状体に挿入された被挿入物に所定の形状を付与することのできる形状付与具の一種であり、該毛髪保持具によれば、毛髪に所定の形状を付与することができる。
【0003】
しかし、前述の構成を有する毛髪保持具を製造するには、筒状体に小孔をスパイラル状に間欠的に設け、その後、該小孔に巻き上げ用糸を順次挿通する必要があり、その製造が容易ではなく、また、糸挿通部である該小孔が強度的に十分なものではなかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に容易に巻き付けることができ、糸挿通部の強度に優れ、また、容易に製造することのできる形状付与具を提供することにある。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−33216号公報
【特許文献2】
国際公開第03/007752号パンフレット
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸を挿通案内する挿通孔部が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記筒状体の他端部の近傍に止着され、前記挿通孔部に順次挿通案内されて該筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記各挿通孔部は、それぞれ、前記巻き上げ用糸を跨がせた短片における該巻き上げ用糸を挟んだ両側端部を、該筒状体の外周面に接合させて形成されている形状付与具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸を挿通案内する挿通孔部が設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記筒状体の他端部の近傍に止着され、前記挿通孔部に挿通案内されて該筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記挿通孔部は、前記巻き上げ用糸に沿って該巻き上げ用糸全体を被覆するように配された帯状部材の両側端部を、該筒状体の外周面に接合させて形成されている形状付与具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
また、本発明は、一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸挿通長尺体がスパイラル状に設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記巻き上げ用糸挿通長尺体の一端部から露出して前記筒状体の他端部の近傍に止着されている形状付与具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の形状付与具は、筒状体に挿入された被挿入物に所定の形状を付与し、その状態を保つことができるものであり、特に、毛髪に所定の形状を付与することのできる毛髪保持具として好適に使用される。
以下本発明の形状付与具を、その好ましい実施形態である毛髪保持具に基づき図面を参照しながら説明する。
【0010】
本実施形態の毛髪保持具は、図1及び図2に示すように、一端部に被挿入物である毛髪の取り込み口21を有し該取り込み口21から毛髪を挿入可能な筒状体2と、該筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3とを備え、前記筒状体2の外周面に、前記巻き上げ用糸3を挿通案内する挿通孔部5が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸3は、その一端31が前記筒状体2の他端部22の近傍に止着され、前記挿通孔部5に順次挿通案内されて該筒状体2の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記各挿通孔部5は、それぞれ、前記巻き上げ用糸3を跨がせた短片41における該巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。
【0011】
本実施形態の毛髪保持具1について詳述する。毛髪保持具1は、図1に示すように、細長筒形状で、略楕円形状の断面を有する筒状体2からなる。この筒状体は、各種可撓性材料が用いられているため(後述)、該筒状体2の外周面に力を加えれば、該筒状体2の断面を円形状(図2参照)や扁平形状にすることができる。筒状体2は、一端部21及び他端部22を有しており、各端部は開口している。一端部21は取り込み口となっている。毛髪Hは、筒状体2内に取り込み口21から挿入されて保持される(図3参照)。筒状体2の長さは、処理すべき毛髪の長さに応じて適切な長さとされている。筒状体2の長さは一般に50〜600mm程度の範囲である。
毛髪保持具1を構成する筒状体2は、1枚の帯状シートをその両側縁部同士で接合して形成されている。筒状体2を扁平形状にしたときにおける該筒状体2の幅は、好ましくは5〜200mm、更に好ましくは10〜90mmである。
【0012】
本実施形態の毛髪保持具1の筒状体2には、図1及び図2に示すように、その外周面に、筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3がスパイラル状に巻き付けられている。巻き上げ用糸3は、筒状体2内に挿入された状態の毛髪を、該筒状体2ごと巻き上げる手段として用いられる。本明細書において巻き上げとは、毛髪に所定のくせ付けをすること全般を意味し、本来の巻き上げに加えて例えば湾曲や屈曲なども包含される。
【0013】
巻き上げ用糸3は、図1及び図2に示すように、筒状体2の外周面に(詳述すると、筒状体2を扁平形状にしたときにおける該筒状体2における両側縁部に)、それぞれ所定間隔をあけて設けられた複数の挿通孔部5に順次挿通案内されている。
挿通孔部5は、それぞれ、巻き上げ用糸3を筒状体2の軸方向に跨がせた短片41における両側縁部43,43を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。即ち、短片41の筒状体2における軸方向の中央部42は、図2に示すように、巻き上げ用糸3を跨いでおり、筒状体2の外周面に接合されておらず、また、短片41における筒状体2の軸方向の両側縁部43は、巻き上げ用糸3を挟んだ状態で筒状体2の外周面に接合されている。本実施形態においては、隣接する中央部42,42間は、筒状体2の外表面に連続的に接合されている。挿通孔部5は、巻き上げ用糸3が挿通できる程度の大きさがあればよい。
【0014】
筒状体2の軸方向に隣接する挿通孔部5の中間点間の筒状体2の軸方向に沿う間隔L1〔図2(a)参照〕は、筒状体2をスムーズに巻き上げし得るスパイラル形状で、巻き上げ用糸3を筒状体2に巻き付ける上で、好ましくは25〜300mm、更に好ましくは40〜80mmである。
【0015】
本実施形態の毛髪保持具1においては、複数個の前記短片41は、互いに隣接する前記両側縁部43,43がそれぞれ接続され、1本の帯状部材4を形成している。前記帯状部材4は、前記筒状体2の外周面を軸方向に2分する位置にそれぞれ設けられている。
帯状部材4の幅は、好ましくは1〜100mm、更に好ましくは2〜10mmである。
【0016】
前記中央部42の筒状体2の軸方向の長さL2〔図2(a)参照〕は、巻き上げ用糸3が特に抵抗なく移動可能な長さであることが好ましく、また、巻き上げ用糸3の案内性が低下しない程度の長さであることが好ましい。従って、中央部42の前記長さL2は、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは2〜5mmである。
【0017】
筒状体2を構成する材料としては、各種可撓性材料が用いられる。その例としては、不織布、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、紙、金属板又はこれらの複合体などが挙げられ、具体的用途に応じて適切な材料が選択される。例えば、筒状体2内に挿入された状態の毛髪に対して筒状体2の外部から毛髪処理剤を施したいときには、該毛髪処理剤に対して透過性を有する材料を用いればよい。また、挿入されている毛髪のみに毛髪処理剤を施したいときには、該毛髪処理剤に対して非透過性を有する材料を用いればよい。本実施形態においては、不織布からなる帯状シートを用いている。
また、帯状シート同士の接合には、ヒートシール、超音波シール、接着剤、粘着テープ、縫製などが用いられ、本実施形態においては、ヒートシールにより接合されている。
【0018】
巻き上げ用糸3は、図1に示すように、その一端31が筒状体2の他端部22近傍にて引き抜かれないように止着されている。巻き上げ用糸3の固定には、ホットメルト、ヒートシール、接着剤などが用いられ、本実施形態においては、ホットメルトにより固定されている。
また、巻き上げ用糸3は、その他端32が筒状体2の最も取り込み口21寄りに位置する挿通孔部5の位置において、自由状態になっている。これによって、巻き上げ用糸3の他端32を引っ張ると、毛髪保持具1は、スパイラル状に変形することになる(詳細については更に後述する)。
【0019】
巻き上げ用糸3は、これを引っ張って毛髪の巻き上げ操作を行うときに、引きちぎれない程度の強度及び巻き上げ操作を円滑に行い得る柔軟性を有していることが好ましく、この点から、各種樹脂などの合成物、木綿や麻などの天然物、レーヨンなどの半天然物、各種金属、又はこれらの複合体などから構成されていることが好ましい。また、巻き上げ用糸3は、糸状のものに限られず、例えば細長い帯状のものであってもよい。
【0020】
次に、前述の図1に示す実施形態の毛髪保持具の使用方法について、図3を参照しながら説明する。
本実施形態の毛髪保持具1は、図3に示すように、先端に毛髪のフック部11を有する毛髪挿入具10と組み合わせて用いると、毛髪保持具内への毛髪Hの挿入が容易となる。この毛髪挿入具10は、図3に示すように、細長形状の把持部12と、該把持部12の先端に取り付けられたフック部11とを備えている。フック部11は、毛髪保持具1内に挿入される毛髪を引っ掛けるために用いられ、変形可能になされている。
【0021】
毛髪挿入具10は、図3に示すように、毛髪挿入具10のフック部11を筒状体2の取り込み口21側に向けて挿入された状態で使用される。使用に先立ち、毛髪挿入具10のフック部11を、筒状体2の取り込み口21から突出させる。そして、フック部11に所望量の毛髪を引っ掛け、この状態下に毛髪挿入具10の他端部から引き出されている毛髪挿入具10の把持部12を引っ張る。これによって、フック部11に引っ掛けられている毛髪Hがフック部11と共に筒状体2内に挿入される。
【0022】
フック部11が筒状体2内に引き入れられると、該筒状体2内の所定位置において、フック部11による毛髪Hの引っ掛けが解除され、毛髪Hは筒状体2内に円滑に挿入される。フック部11は、筒状体2の他端部22から筒状体2の外に引き出される。
【0023】
本実施形態の筒状体2の一使用方法について、パーマネント処理を例にとり図3を参照しながら説明する。先ず図3(a)に示すように、筒状体2内に毛髪挿入具10を挿入し、該毛髪挿入具10のフック部11を、筒状体2の取り込み口21から突出させる。そして、筒状体2の他端部22から、毛髪挿入具10の把持部12の端部を引き出す。
この状態下に、毛髪挿入具10のフック部11に所望量の毛髪Hを通して引っ掛ける。
【0024】
次に図3(b)に示すように、筒状体2の取り込み口21付近の位置を一方の手(図示せず)で軽く押さえる。また筒状体2の他端部22から引き出されている毛髪挿入具10の把持部12の端部を他方の手(図示せず)で把持し、毛髪挿入具10を筒状体2の外に引き出す。その操作によって、フック部11に引っ掛けられていた毛髪Hが首尾良く筒状体2の筒状体2内に挿入、収納される。
【0025】
次に、図3(c)に示すように、筒状体2の取り込み口21付近の位置を一方の手(図示せず)で軽く押さえる。この状態下に、筒状体2の外側面に巻き付けられている巻き上げ用糸3の一端32(自由端)を引っ張る。すると図3(d)に示すように、毛髪Hは筒状体2と共にスパイラル状に巻き上げられて、小さく纏められる。
【0026】
次に、この状態を保持するために、筒状体2から引き出されている巻き上げ用糸3の根元をクリップ13で係止する。
この状態下に、筒状体2に向けて第1のパーマネント処理剤(還元剤)を付与する(図示せず)。筒状体2はパーマネント処理剤に対して透過性の材料から構成されているので、パーマネント処理剤は筒状体2を透過して毛髪に施される。
【0027】
所定時間放置後、筒状体2に向けて第2のパーマネント処理剤(酸化剤)を付与し、再び所定時間放置する。これによって、筒状体2内に挿入されている毛髪Hに対して、その巻き上げ形態のパーマネントウエーブが掛けられる。その後、巻き上げ用糸3に取り付けられたクリップ13を外し、毛髪Hの巻き上げ状態を解除する。引き続き毛髪Hを筒状体2から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをする。
【0028】
所望により以上の操作を繰り返し、所定時間放置する。その後、巻き上げ用糸3に取り付けたクリップ13を外し、毛髪の巻き上げ状態を解除する。引き続き毛髪Hを筒状体2から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをする。
【0029】
このように、本実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪の巻き上げを極めて簡単に且つ短時間で行うことができ、被挿入物である毛髪に所定の形状を容易に付与することができる。
また、本実施形態の毛髪保持具によれば、挿通孔部5が巻き上げ用糸3を跨がせた短片41(帯状部材4)における巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43を筒状体2の外周面に接合させて形成されているため、前記特許文献1及び2記載の毛髪保持具のような、糸挿通部の強度不足を解消することができる。
そして、本実施形態の毛髪保持具によれば、挿通孔部の形成が容易で、筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に巻き付けた状態で容易に設けることができ、かかる構成の毛髪保持具を容易に製造することができる。
【0030】
図1に示す実施形態においては、挿通孔部5は、短片41が何れも巻き上げ用糸3を筒状体2の軸方向に跨ぎ、短片41における巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43が該筒状体2の外周面に接合されて形成されており、また、複数個の短片41は、互いに隣接する両側縁部43がそれぞれ接続され、1本の帯状部材4を形成しており、更に、帯状部材4は、筒状体2の外周面に該筒状体の長手方向に沿って2個設けられているが、本発明の形状付与具(毛髪保持具)においては、挿通孔部の形成形態は、斯る構成に制限されない。以下に、他の実施形態について説明する。
尚、以下の説明において特に説明しない点については、図1に示す実施形態における説明が適宜適用され、各構成部材の符合については同じ符合を付してある。
【0031】
図4に示す実施形態の毛髪保持具においては、挿通孔部5は、短片41が何れも巻き上げ用糸3を該巻き上げ用糸3に沿って跨ぎ、短片41における巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部が該筒状体2の外周面に接合されて形成されている。尚、各挿通孔部5は、筒状体2の周方向に180°おいてジグザグな位置に配置されている。
図4に示す実施形態の毛髪保持具においても、図1に示す実施形態の毛髪保持具と同様に使用することができ、同様の効果が得られる。
【0032】
図5に示す実施形態の毛髪保持具においては、筒状体2の外周面に、巻き上げ用糸3を挿通案内する挿通孔部5が設けられており、巻き上げ用糸3は、その一端31が筒状体2の他端部22の近傍に止着され、挿通孔部5に挿通案内されて該筒状体2の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、挿通孔部5は、巻き上げ用糸3に沿って該巻き上げ用糸3全体を被覆するように配された帯状部材4の両側端部を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。
図5に示す実施形態の毛髪保持具においても、図1に示す実施形態の毛髪保持具と同様に使用することができ、同様の効果が得られる。
【0033】
本発明の形状付与具は、図6〜図9に示す実施形態の毛髪保持具のように、一端部に被挿入物である毛髪の取り込み口21を有し該取り込み口21から毛髪を挿入可能な筒状体2と、該筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体6とを備え、前記筒状体2の外周面に、前記巻き上げ用糸挿通長尺体6がスパイラル状に設けられており、前記巻き上げ用糸3は、その一端31が前記巻き上げ用糸挿通長尺体6の一端部から露出して前記筒状体2の他端部22の近傍に止着されている構成とすることができる。
【0034】
図6に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、巻き上げ用糸3の挿通された長尺状の部材であり、断面視で幅方向に延びる板状の基部61と該基部62から上方に湾出した湾出部62とからなる。巻き上げ用糸挿通長尺体6は、基部61と湾出部61との間に巻き上げ用糸3が挿通された状態で、基部61の下面を筒状体2の外周面に接合されている。
図6に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸3の巻き付けられていない状態の筒状体2に、巻き上げ用糸3が挿通された状態の巻き上げ用糸挿通長尺体6を筒状体2の外周面の所定位置にスパイラル状に接合することにより、図5に示す実施形態のような、スパイラル状に延びる挿通孔部5に巻き上げ用糸3が挿通された構成の毛髪保持具を容易に製造することができる。
【0035】
図7に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、湾出部62が巻き上げ用糸挿通長尺体6の長手方向に間欠的に設けられており、巻き上げ用糸3が部分的に露出している点を除き、図6に示す巻き上げ用糸挿通長尺体6と同様の構成を有している。
図7に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸3の巻き付けられていない状態の筒状体2に、巻き上げ用糸3が挿通された状態の巻き上げ用糸挿通長尺体6を筒状体2の外周面の所定位置にスパイラル状に接合することにより、図4に示す実施形態のような、短片が巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸3に沿って跨いで形成された挿通孔部5に巻き上げ用糸3が挿通された構成の毛髪保持具を容易に製造することができる。
【0036】
図8に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、その断面が、該巻き上げ用糸挿通長尺体6の幅方向に離間した一対の基部63と該一対の基部63を連結する湾出部64とからなる略Ω字状に形成されている。
斯る形態の巻き上げ用糸挿通長尺体6においては、図8(b)に示すように、一対の基部63の間の開口部を通して巻き上げ用糸3を湾出部64の内側に配置し、巻き上げ用糸3を略包囲することができる。
【0037】
斯る形態の巻き上げ用糸挿通長尺体6においては、湾出部64の内側下方が開口しているが、一対の基部63の間隔が巻き上げ用糸3の直径(幅)よりも小さくなっているため、巻き上げ用糸3を湾出部64の内側に配置した後に開口部を封鎖しなくても、巻き上げ用糸3が巻き上げ用糸挿通長尺体6から脱落することはない。巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸挿通長尺体6における湾出部64の内側に配置するには、巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸挿通長尺体6の開口部から圧入するか、又は一対の基部63の間を拡げ、その状態下で巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸挿通長尺体6の開口部から湾出部64の内側に配置すればよい。
【0038】
図8に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸挿通長尺体6の湾出部64の内側に巻き上げ用糸3を配置した状態で、基部63の下面を筒状体2の外周面に接合することにより、巻き上げ用糸挿通長尺体6と筒状体2の外周面とで巻き上げ用糸3を完全に包囲することができる。そのため、図6に示す実施形態と同様の構成の毛髪保持具を、巻き上げ用糸挿通長尺体6への巻き上げ用糸3の配置の点で、容易に製造することができる。
【0039】
図9に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、湾出部64が巻き上げ用糸挿通長尺体6の長手方向に間欠的に設けられており、巻き上げ用糸3が部分的に露出している点を除き、図8に示す巻き上げ用糸挿通長尺体6と同様の構成を有している。
図9に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸挿通長尺体6の湾出部64の内側に巻き上げ用糸3を配置した状態で、基部63の下面を筒状体2の外周面に接合することにより、巻き上げ用糸挿通長尺体6と筒状体2の外周面とで巻き上げ用糸3を略包囲することができる。そのため、図7に示す実施形態と同様の構成の毛髪保持具を、巻き上げ用糸挿通長尺体6への巻き上げ用糸3の配置の点で、容易に製造することができる。
【0040】
本発明の形状付与具における「巻き上げ用糸が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体」の「巻き上げ用糸が挿通された」とは、巻き上げ用糸を挿通案内することができれば、図6に示す実施形態のように巻き上げ用糸3を完全に包囲している形態に制限されず、図7及び図9に示す実施形態のように巻き上げ用糸3が部分的に露出している形態、図8及び図9に示す実施形態のように、巻き上げ用糸挿通長尺体の一部に開口部が形成されているが巻き上げ用糸挿通長尺体を筒状体の外周面に接合すると該開口部が封鎖される形態等も含む。
【0041】
以上、本発明の形状付与具の好ましい一実施形態として毛髪保持具について説明したが、本発明の形状付与具は、前述した毛髪保持具に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
【0042】
前記実施形態の毛髪保持具においては、帯状部材4は、短片41の中央部42以外の部分が全面的に筒状体2の外周面に接合されているが、挿通孔部5が形成されていれば、前記中央部42以外の部分の一部が筒状体2の外周面に接合されていなくてもよい。
図1に示す形態の毛髪保持具においては、複数個の短片41は、互いに隣接する両側縁部43がそれぞれ接続され、1本の帯状部材4を形成しているが、本発明の毛髪保持具においては、複数個の短片がそれぞれ接続されておらず、非連続部材から構成されていてもよい。
【0043】
また、図1に示す実施形態の毛髪保持具においては、複数個の挿通孔部5は、筒状体2の外周面に、平面視で(開口部から視て)180°の角度をあけて設けられているが、かかる角度は180°に限定されず、例えば、120°の角度をあけて設けられていてもよい。
また、図1に示す実施形態の毛髪保持具においては、筒状体2の外周面を軸方向に2分する位置に2本の帯状部材4が設けられているが、巻き上げ用糸を筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けることができれば、帯状部材は1本でもよく、3本以上でもよい。隣接する帯状部材間の筒状体周方向の角度も任意である。
【0044】
短片(帯状部材)と筒状体の外周面との接合は、ホットメルト、超音波シール、ヒートシール、粘着テープ、縫製等で行うことができる。
本発明の形状付与具は、前述の毛髪保持具に制限されず、例えば、本形状付与具で形状を付与した布片を染色剤に浸す染色法(絞り染め)や食品加工時の形状付与(例えば、ソーセージ等の形状付与)等に用いることができる。
【0045】
本発明の形状付与具を毛髪保持具として用いた場合において、筒状体が染毛剤に対して非透過性の材料から構成されているときには、毛髪をこの筒状体内に挿入した後、取り込み口から染毛剤を供給し、毛髪の全体に行き渡らせるようにして使用することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の形状付与具によれば、筒状体の挿入された被挿入物に所定の形状を簡便な操作で付与することができ、従来、問題であった糸挿通部の強度低下を解消することができる。また本発明の形状付与具によれば、筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に巻き付けた状態で容易に設けることができ、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の形状付与具の一実施形態である毛髪保持具を示す正面斜視図である。
【図2】図2は、本発明の形状付与具の一実施形態である毛髪保持具を示す図で、(a)は図1に示すA−A断面図、(b)は図1に示すB−B断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態である毛髪保持具の一使用態様を示す模式的斜視図である。
【図4】図4は、毛髪保持具の他の実施形態を示す模式的斜視図である。
【図5】図5は、毛髪保持具の更に他の実施形態を示す模式的斜視図である。
【図6】図6は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す部分拡大斜視図である。
【図7】図7は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す図で、(a)は部分拡大斜視図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。
【図8】図8は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す図で、(a)は部分拡大斜視図、(b)は巻き上げ用糸挿通長尺体への巻き上げ用糸の配置手順を示す断面図である。
【図9】図9は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す図で、(a)は部分拡大斜視図、(b)は巻き上げ用糸挿通長尺体に巻き上げ用糸が配置された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 毛髪保持具
2 筒状体
21 取り込み口(一端部)
22 他端部
3 巻き上げ用糸
31 一端
32 他端
4 帯状部材
41 短片
42 中央部
43 両側縁部
5 挿通孔部
6 巻き上げ用糸挿通長尺体
10 毛髪挿入具
11 フック部
12 把持部
H 毛髪
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状付与具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特開2003−33216号公報及び国際公開第03/007752号パンフレットには、本出願人による「一端部に毛髪取り込み口を有し該毛髪取り込み口から毛髪を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面には、前記巻き上げ用糸を挿通する小孔が、スパイラル状に間欠的に設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が該筒状体の他端部の近傍に止着され、前記小孔に順次挿通されて前記筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられている毛髪保持具」が記載されている。この毛髪保持具によれば、毛髪が筒状体の内部に挿入された状態で前記巻き上げ用糸の他端を引っ張ることにより、該毛髪を該筒状体ごと巻き上げることができ、簡便な操作で毛髪の巻き上げを行うことができる。
このような毛髪保持具は、筒状体に挿入された被挿入物に所定の形状を付与することのできる形状付与具の一種であり、該毛髪保持具によれば、毛髪に所定の形状を付与することができる。
【0003】
しかし、前述の構成を有する毛髪保持具を製造するには、筒状体に小孔をスパイラル状に間欠的に設け、その後、該小孔に巻き上げ用糸を順次挿通する必要があり、その製造が容易ではなく、また、糸挿通部である該小孔が強度的に十分なものではなかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に容易に巻き付けることができ、糸挿通部の強度に優れ、また、容易に製造することのできる形状付与具を提供することにある。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−33216号公報
【特許文献2】
国際公開第03/007752号パンフレット
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸を挿通案内する挿通孔部が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記筒状体の他端部の近傍に止着され、前記挿通孔部に順次挿通案内されて該筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記各挿通孔部は、それぞれ、前記巻き上げ用糸を跨がせた短片における該巻き上げ用糸を挟んだ両側端部を、該筒状体の外周面に接合させて形成されている形状付与具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸を挿通案内する挿通孔部が設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記筒状体の他端部の近傍に止着され、前記挿通孔部に挿通案内されて該筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記挿通孔部は、前記巻き上げ用糸に沿って該巻き上げ用糸全体を被覆するように配された帯状部材の両側端部を、該筒状体の外周面に接合させて形成されている形状付与具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
また、本発明は、一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸挿通長尺体がスパイラル状に設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記巻き上げ用糸挿通長尺体の一端部から露出して前記筒状体の他端部の近傍に止着されている形状付与具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の形状付与具は、筒状体に挿入された被挿入物に所定の形状を付与し、その状態を保つことができるものであり、特に、毛髪に所定の形状を付与することのできる毛髪保持具として好適に使用される。
以下本発明の形状付与具を、その好ましい実施形態である毛髪保持具に基づき図面を参照しながら説明する。
【0010】
本実施形態の毛髪保持具は、図1及び図2に示すように、一端部に被挿入物である毛髪の取り込み口21を有し該取り込み口21から毛髪を挿入可能な筒状体2と、該筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3とを備え、前記筒状体2の外周面に、前記巻き上げ用糸3を挿通案内する挿通孔部5が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸3は、その一端31が前記筒状体2の他端部22の近傍に止着され、前記挿通孔部5に順次挿通案内されて該筒状体2の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、前記各挿通孔部5は、それぞれ、前記巻き上げ用糸3を跨がせた短片41における該巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。
【0011】
本実施形態の毛髪保持具1について詳述する。毛髪保持具1は、図1に示すように、細長筒形状で、略楕円形状の断面を有する筒状体2からなる。この筒状体は、各種可撓性材料が用いられているため(後述)、該筒状体2の外周面に力を加えれば、該筒状体2の断面を円形状(図2参照)や扁平形状にすることができる。筒状体2は、一端部21及び他端部22を有しており、各端部は開口している。一端部21は取り込み口となっている。毛髪Hは、筒状体2内に取り込み口21から挿入されて保持される(図3参照)。筒状体2の長さは、処理すべき毛髪の長さに応じて適切な長さとされている。筒状体2の長さは一般に50〜600mm程度の範囲である。
毛髪保持具1を構成する筒状体2は、1枚の帯状シートをその両側縁部同士で接合して形成されている。筒状体2を扁平形状にしたときにおける該筒状体2の幅は、好ましくは5〜200mm、更に好ましくは10〜90mmである。
【0012】
本実施形態の毛髪保持具1の筒状体2には、図1及び図2に示すように、その外周面に、筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3がスパイラル状に巻き付けられている。巻き上げ用糸3は、筒状体2内に挿入された状態の毛髪を、該筒状体2ごと巻き上げる手段として用いられる。本明細書において巻き上げとは、毛髪に所定のくせ付けをすること全般を意味し、本来の巻き上げに加えて例えば湾曲や屈曲なども包含される。
【0013】
巻き上げ用糸3は、図1及び図2に示すように、筒状体2の外周面に(詳述すると、筒状体2を扁平形状にしたときにおける該筒状体2における両側縁部に)、それぞれ所定間隔をあけて設けられた複数の挿通孔部5に順次挿通案内されている。
挿通孔部5は、それぞれ、巻き上げ用糸3を筒状体2の軸方向に跨がせた短片41における両側縁部43,43を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。即ち、短片41の筒状体2における軸方向の中央部42は、図2に示すように、巻き上げ用糸3を跨いでおり、筒状体2の外周面に接合されておらず、また、短片41における筒状体2の軸方向の両側縁部43は、巻き上げ用糸3を挟んだ状態で筒状体2の外周面に接合されている。本実施形態においては、隣接する中央部42,42間は、筒状体2の外表面に連続的に接合されている。挿通孔部5は、巻き上げ用糸3が挿通できる程度の大きさがあればよい。
【0014】
筒状体2の軸方向に隣接する挿通孔部5の中間点間の筒状体2の軸方向に沿う間隔L1〔図2(a)参照〕は、筒状体2をスムーズに巻き上げし得るスパイラル形状で、巻き上げ用糸3を筒状体2に巻き付ける上で、好ましくは25〜300mm、更に好ましくは40〜80mmである。
【0015】
本実施形態の毛髪保持具1においては、複数個の前記短片41は、互いに隣接する前記両側縁部43,43がそれぞれ接続され、1本の帯状部材4を形成している。前記帯状部材4は、前記筒状体2の外周面を軸方向に2分する位置にそれぞれ設けられている。
帯状部材4の幅は、好ましくは1〜100mm、更に好ましくは2〜10mmである。
【0016】
前記中央部42の筒状体2の軸方向の長さL2〔図2(a)参照〕は、巻き上げ用糸3が特に抵抗なく移動可能な長さであることが好ましく、また、巻き上げ用糸3の案内性が低下しない程度の長さであることが好ましい。従って、中央部42の前記長さL2は、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは2〜5mmである。
【0017】
筒状体2を構成する材料としては、各種可撓性材料が用いられる。その例としては、不織布、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、紙、金属板又はこれらの複合体などが挙げられ、具体的用途に応じて適切な材料が選択される。例えば、筒状体2内に挿入された状態の毛髪に対して筒状体2の外部から毛髪処理剤を施したいときには、該毛髪処理剤に対して透過性を有する材料を用いればよい。また、挿入されている毛髪のみに毛髪処理剤を施したいときには、該毛髪処理剤に対して非透過性を有する材料を用いればよい。本実施形態においては、不織布からなる帯状シートを用いている。
また、帯状シート同士の接合には、ヒートシール、超音波シール、接着剤、粘着テープ、縫製などが用いられ、本実施形態においては、ヒートシールにより接合されている。
【0018】
巻き上げ用糸3は、図1に示すように、その一端31が筒状体2の他端部22近傍にて引き抜かれないように止着されている。巻き上げ用糸3の固定には、ホットメルト、ヒートシール、接着剤などが用いられ、本実施形態においては、ホットメルトにより固定されている。
また、巻き上げ用糸3は、その他端32が筒状体2の最も取り込み口21寄りに位置する挿通孔部5の位置において、自由状態になっている。これによって、巻き上げ用糸3の他端32を引っ張ると、毛髪保持具1は、スパイラル状に変形することになる(詳細については更に後述する)。
【0019】
巻き上げ用糸3は、これを引っ張って毛髪の巻き上げ操作を行うときに、引きちぎれない程度の強度及び巻き上げ操作を円滑に行い得る柔軟性を有していることが好ましく、この点から、各種樹脂などの合成物、木綿や麻などの天然物、レーヨンなどの半天然物、各種金属、又はこれらの複合体などから構成されていることが好ましい。また、巻き上げ用糸3は、糸状のものに限られず、例えば細長い帯状のものであってもよい。
【0020】
次に、前述の図1に示す実施形態の毛髪保持具の使用方法について、図3を参照しながら説明する。
本実施形態の毛髪保持具1は、図3に示すように、先端に毛髪のフック部11を有する毛髪挿入具10と組み合わせて用いると、毛髪保持具内への毛髪Hの挿入が容易となる。この毛髪挿入具10は、図3に示すように、細長形状の把持部12と、該把持部12の先端に取り付けられたフック部11とを備えている。フック部11は、毛髪保持具1内に挿入される毛髪を引っ掛けるために用いられ、変形可能になされている。
【0021】
毛髪挿入具10は、図3に示すように、毛髪挿入具10のフック部11を筒状体2の取り込み口21側に向けて挿入された状態で使用される。使用に先立ち、毛髪挿入具10のフック部11を、筒状体2の取り込み口21から突出させる。そして、フック部11に所望量の毛髪を引っ掛け、この状態下に毛髪挿入具10の他端部から引き出されている毛髪挿入具10の把持部12を引っ張る。これによって、フック部11に引っ掛けられている毛髪Hがフック部11と共に筒状体2内に挿入される。
【0022】
フック部11が筒状体2内に引き入れられると、該筒状体2内の所定位置において、フック部11による毛髪Hの引っ掛けが解除され、毛髪Hは筒状体2内に円滑に挿入される。フック部11は、筒状体2の他端部22から筒状体2の外に引き出される。
【0023】
本実施形態の筒状体2の一使用方法について、パーマネント処理を例にとり図3を参照しながら説明する。先ず図3(a)に示すように、筒状体2内に毛髪挿入具10を挿入し、該毛髪挿入具10のフック部11を、筒状体2の取り込み口21から突出させる。そして、筒状体2の他端部22から、毛髪挿入具10の把持部12の端部を引き出す。
この状態下に、毛髪挿入具10のフック部11に所望量の毛髪Hを通して引っ掛ける。
【0024】
次に図3(b)に示すように、筒状体2の取り込み口21付近の位置を一方の手(図示せず)で軽く押さえる。また筒状体2の他端部22から引き出されている毛髪挿入具10の把持部12の端部を他方の手(図示せず)で把持し、毛髪挿入具10を筒状体2の外に引き出す。その操作によって、フック部11に引っ掛けられていた毛髪Hが首尾良く筒状体2の筒状体2内に挿入、収納される。
【0025】
次に、図3(c)に示すように、筒状体2の取り込み口21付近の位置を一方の手(図示せず)で軽く押さえる。この状態下に、筒状体2の外側面に巻き付けられている巻き上げ用糸3の一端32(自由端)を引っ張る。すると図3(d)に示すように、毛髪Hは筒状体2と共にスパイラル状に巻き上げられて、小さく纏められる。
【0026】
次に、この状態を保持するために、筒状体2から引き出されている巻き上げ用糸3の根元をクリップ13で係止する。
この状態下に、筒状体2に向けて第1のパーマネント処理剤(還元剤)を付与する(図示せず)。筒状体2はパーマネント処理剤に対して透過性の材料から構成されているので、パーマネント処理剤は筒状体2を透過して毛髪に施される。
【0027】
所定時間放置後、筒状体2に向けて第2のパーマネント処理剤(酸化剤)を付与し、再び所定時間放置する。これによって、筒状体2内に挿入されている毛髪Hに対して、その巻き上げ形態のパーマネントウエーブが掛けられる。その後、巻き上げ用糸3に取り付けられたクリップ13を外し、毛髪Hの巻き上げ状態を解除する。引き続き毛髪Hを筒状体2から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをする。
【0028】
所望により以上の操作を繰り返し、所定時間放置する。その後、巻き上げ用糸3に取り付けたクリップ13を外し、毛髪の巻き上げ状態を解除する。引き続き毛髪Hを筒状体2から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをする。
【0029】
このように、本実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪の巻き上げを極めて簡単に且つ短時間で行うことができ、被挿入物である毛髪に所定の形状を容易に付与することができる。
また、本実施形態の毛髪保持具によれば、挿通孔部5が巻き上げ用糸3を跨がせた短片41(帯状部材4)における巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43を筒状体2の外周面に接合させて形成されているため、前記特許文献1及び2記載の毛髪保持具のような、糸挿通部の強度不足を解消することができる。
そして、本実施形態の毛髪保持具によれば、挿通孔部の形成が容易で、筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に巻き付けた状態で容易に設けることができ、かかる構成の毛髪保持具を容易に製造することができる。
【0030】
図1に示す実施形態においては、挿通孔部5は、短片41が何れも巻き上げ用糸3を筒状体2の軸方向に跨ぎ、短片41における巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部43が該筒状体2の外周面に接合されて形成されており、また、複数個の短片41は、互いに隣接する両側縁部43がそれぞれ接続され、1本の帯状部材4を形成しており、更に、帯状部材4は、筒状体2の外周面に該筒状体の長手方向に沿って2個設けられているが、本発明の形状付与具(毛髪保持具)においては、挿通孔部の形成形態は、斯る構成に制限されない。以下に、他の実施形態について説明する。
尚、以下の説明において特に説明しない点については、図1に示す実施形態における説明が適宜適用され、各構成部材の符合については同じ符合を付してある。
【0031】
図4に示す実施形態の毛髪保持具においては、挿通孔部5は、短片41が何れも巻き上げ用糸3を該巻き上げ用糸3に沿って跨ぎ、短片41における巻き上げ用糸3を挟んだ両側縁部が該筒状体2の外周面に接合されて形成されている。尚、各挿通孔部5は、筒状体2の周方向に180°おいてジグザグな位置に配置されている。
図4に示す実施形態の毛髪保持具においても、図1に示す実施形態の毛髪保持具と同様に使用することができ、同様の効果が得られる。
【0032】
図5に示す実施形態の毛髪保持具においては、筒状体2の外周面に、巻き上げ用糸3を挿通案内する挿通孔部5が設けられており、巻き上げ用糸3は、その一端31が筒状体2の他端部22の近傍に止着され、挿通孔部5に挿通案内されて該筒状体2の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、挿通孔部5は、巻き上げ用糸3に沿って該巻き上げ用糸3全体を被覆するように配された帯状部材4の両側端部を、該筒状体2の外周面に接合させて形成されている。
図5に示す実施形態の毛髪保持具においても、図1に示す実施形態の毛髪保持具と同様に使用することができ、同様の効果が得られる。
【0033】
本発明の形状付与具は、図6〜図9に示す実施形態の毛髪保持具のように、一端部に被挿入物である毛髪の取り込み口21を有し該取り込み口21から毛髪を挿入可能な筒状体2と、該筒状体2の巻き上げ用の巻き上げ用糸3が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体6とを備え、前記筒状体2の外周面に、前記巻き上げ用糸挿通長尺体6がスパイラル状に設けられており、前記巻き上げ用糸3は、その一端31が前記巻き上げ用糸挿通長尺体6の一端部から露出して前記筒状体2の他端部22の近傍に止着されている構成とすることができる。
【0034】
図6に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、巻き上げ用糸3の挿通された長尺状の部材であり、断面視で幅方向に延びる板状の基部61と該基部62から上方に湾出した湾出部62とからなる。巻き上げ用糸挿通長尺体6は、基部61と湾出部61との間に巻き上げ用糸3が挿通された状態で、基部61の下面を筒状体2の外周面に接合されている。
図6に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸3の巻き付けられていない状態の筒状体2に、巻き上げ用糸3が挿通された状態の巻き上げ用糸挿通長尺体6を筒状体2の外周面の所定位置にスパイラル状に接合することにより、図5に示す実施形態のような、スパイラル状に延びる挿通孔部5に巻き上げ用糸3が挿通された構成の毛髪保持具を容易に製造することができる。
【0035】
図7に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、湾出部62が巻き上げ用糸挿通長尺体6の長手方向に間欠的に設けられており、巻き上げ用糸3が部分的に露出している点を除き、図6に示す巻き上げ用糸挿通長尺体6と同様の構成を有している。
図7に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸3の巻き付けられていない状態の筒状体2に、巻き上げ用糸3が挿通された状態の巻き上げ用糸挿通長尺体6を筒状体2の外周面の所定位置にスパイラル状に接合することにより、図4に示す実施形態のような、短片が巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸3に沿って跨いで形成された挿通孔部5に巻き上げ用糸3が挿通された構成の毛髪保持具を容易に製造することができる。
【0036】
図8に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、その断面が、該巻き上げ用糸挿通長尺体6の幅方向に離間した一対の基部63と該一対の基部63を連結する湾出部64とからなる略Ω字状に形成されている。
斯る形態の巻き上げ用糸挿通長尺体6においては、図8(b)に示すように、一対の基部63の間の開口部を通して巻き上げ用糸3を湾出部64の内側に配置し、巻き上げ用糸3を略包囲することができる。
【0037】
斯る形態の巻き上げ用糸挿通長尺体6においては、湾出部64の内側下方が開口しているが、一対の基部63の間隔が巻き上げ用糸3の直径(幅)よりも小さくなっているため、巻き上げ用糸3を湾出部64の内側に配置した後に開口部を封鎖しなくても、巻き上げ用糸3が巻き上げ用糸挿通長尺体6から脱落することはない。巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸挿通長尺体6における湾出部64の内側に配置するには、巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸挿通長尺体6の開口部から圧入するか、又は一対の基部63の間を拡げ、その状態下で巻き上げ用糸3を巻き上げ用糸挿通長尺体6の開口部から湾出部64の内側に配置すればよい。
【0038】
図8に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸挿通長尺体6の湾出部64の内側に巻き上げ用糸3を配置した状態で、基部63の下面を筒状体2の外周面に接合することにより、巻き上げ用糸挿通長尺体6と筒状体2の外周面とで巻き上げ用糸3を完全に包囲することができる。そのため、図6に示す実施形態と同様の構成の毛髪保持具を、巻き上げ用糸挿通長尺体6への巻き上げ用糸3の配置の点で、容易に製造することができる。
【0039】
図9に示す実施形態の毛髪保持具においては、巻き上げ用糸挿通長尺体6は、湾出部64が巻き上げ用糸挿通長尺体6の長手方向に間欠的に設けられており、巻き上げ用糸3が部分的に露出している点を除き、図8に示す巻き上げ用糸挿通長尺体6と同様の構成を有している。
図9に示す実施形態によれば、巻き上げ用糸挿通長尺体6の湾出部64の内側に巻き上げ用糸3を配置した状態で、基部63の下面を筒状体2の外周面に接合することにより、巻き上げ用糸挿通長尺体6と筒状体2の外周面とで巻き上げ用糸3を略包囲することができる。そのため、図7に示す実施形態と同様の構成の毛髪保持具を、巻き上げ用糸挿通長尺体6への巻き上げ用糸3の配置の点で、容易に製造することができる。
【0040】
本発明の形状付与具における「巻き上げ用糸が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体」の「巻き上げ用糸が挿通された」とは、巻き上げ用糸を挿通案内することができれば、図6に示す実施形態のように巻き上げ用糸3を完全に包囲している形態に制限されず、図7及び図9に示す実施形態のように巻き上げ用糸3が部分的に露出している形態、図8及び図9に示す実施形態のように、巻き上げ用糸挿通長尺体の一部に開口部が形成されているが巻き上げ用糸挿通長尺体を筒状体の外周面に接合すると該開口部が封鎖される形態等も含む。
【0041】
以上、本発明の形状付与具の好ましい一実施形態として毛髪保持具について説明したが、本発明の形状付与具は、前述した毛髪保持具に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
【0042】
前記実施形態の毛髪保持具においては、帯状部材4は、短片41の中央部42以外の部分が全面的に筒状体2の外周面に接合されているが、挿通孔部5が形成されていれば、前記中央部42以外の部分の一部が筒状体2の外周面に接合されていなくてもよい。
図1に示す形態の毛髪保持具においては、複数個の短片41は、互いに隣接する両側縁部43がそれぞれ接続され、1本の帯状部材4を形成しているが、本発明の毛髪保持具においては、複数個の短片がそれぞれ接続されておらず、非連続部材から構成されていてもよい。
【0043】
また、図1に示す実施形態の毛髪保持具においては、複数個の挿通孔部5は、筒状体2の外周面に、平面視で(開口部から視て)180°の角度をあけて設けられているが、かかる角度は180°に限定されず、例えば、120°の角度をあけて設けられていてもよい。
また、図1に示す実施形態の毛髪保持具においては、筒状体2の外周面を軸方向に2分する位置に2本の帯状部材4が設けられているが、巻き上げ用糸を筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けることができれば、帯状部材は1本でもよく、3本以上でもよい。隣接する帯状部材間の筒状体周方向の角度も任意である。
【0044】
短片(帯状部材)と筒状体の外周面との接合は、ホットメルト、超音波シール、ヒートシール、粘着テープ、縫製等で行うことができる。
本発明の形状付与具は、前述の毛髪保持具に制限されず、例えば、本形状付与具で形状を付与した布片を染色剤に浸す染色法(絞り染め)や食品加工時の形状付与(例えば、ソーセージ等の形状付与)等に用いることができる。
【0045】
本発明の形状付与具を毛髪保持具として用いた場合において、筒状体が染毛剤に対して非透過性の材料から構成されているときには、毛髪をこの筒状体内に挿入した後、取り込み口から染毛剤を供給し、毛髪の全体に行き渡らせるようにして使用することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の形状付与具によれば、筒状体の挿入された被挿入物に所定の形状を簡便な操作で付与することができ、従来、問題であった糸挿通部の強度低下を解消することができる。また本発明の形状付与具によれば、筒状体の外周面に巻き上げ用糸をスパイラル状に巻き付けた状態で容易に設けることができ、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の形状付与具の一実施形態である毛髪保持具を示す正面斜視図である。
【図2】図2は、本発明の形状付与具の一実施形態である毛髪保持具を示す図で、(a)は図1に示すA−A断面図、(b)は図1に示すB−B断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態である毛髪保持具の一使用態様を示す模式的斜視図である。
【図4】図4は、毛髪保持具の他の実施形態を示す模式的斜視図である。
【図5】図5は、毛髪保持具の更に他の実施形態を示す模式的斜視図である。
【図6】図6は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す部分拡大斜視図である。
【図7】図7は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す図で、(a)は部分拡大斜視図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。
【図8】図8は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す図で、(a)は部分拡大斜視図、(b)は巻き上げ用糸挿通長尺体への巻き上げ用糸の配置手順を示す断面図である。
【図9】図9は、毛髪保持具の更に他の実施形態における巻き上げ用糸挿通長尺体を示す図で、(a)は部分拡大斜視図、(b)は巻き上げ用糸挿通長尺体に巻き上げ用糸が配置された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 毛髪保持具
2 筒状体
21 取り込み口(一端部)
22 他端部
3 巻き上げ用糸
31 一端
32 他端
4 帯状部材
41 短片
42 中央部
43 両側縁部
5 挿通孔部
6 巻き上げ用糸挿通長尺体
10 毛髪挿入具
11 フック部
12 把持部
H 毛髪
Claims (8)
- 一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸を挿通案内する挿通孔部が、それぞれ所定間隔をあけて複数個設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記筒状体の他端部の近傍に止着され、前記挿通孔部に順次挿通案内されて該筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、
前記各挿通孔部は、それぞれ、前記巻き上げ用糸を跨がせた短片における該巻き上げ用糸を挟んだ両側端部を、該筒状体の外周面に接合させて形成されている形状付与具。 - 複数個の前記短片は、何れも、前記巻き上げ用糸を前記筒状体の軸方向に跨ぎ、該短片の前記両側端部が該筒状体の外周面に接合されている請求項1記載の形状付与具。
- 複数個の前記短片は、互いに隣接する前記両側端部がそれぞれ接続され、1本の帯状部材を形成している請求項2記載の形状付与具。
- 前記帯状部材は、前記筒状体の外周面を軸方向に2分する位置にそれぞれ設けられている請求項3記載の形状付与具。
- 複数個の前記短片は、何れも、前記巻き上げ用糸を該巻き上げ用糸に沿って跨ぎ、該短片の前記両側端部が該筒状体の外周面に接合されている請求項1記載の形状付与具。
- 一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸を挿通案内する挿通孔部が設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記筒状体の他端部の近傍に止着され、前記挿通孔部に挿通案内されて該筒状体の外周面にスパイラル状に巻き付けられており、
前記挿通孔部は、前記巻き上げ用糸に沿って該巻き上げ用糸全体を被覆するように配された帯状部材の両側端部を、該筒状体の外周面に接合させて形成されている形状付与具。 - 一端部に被挿入物の取り込み口を有し該取り込み口から被挿入物を挿入可能な筒状体と、該筒状体の巻き上げ用の巻き上げ用糸が挿通された巻き上げ用糸挿通長尺体とを備え、前記筒状体の外周面に、前記巻き上げ用糸挿通長尺体がスパイラル状に設けられており、前記巻き上げ用糸は、その一端が前記巻き上げ用糸挿通長尺体の一端部から露出して前記筒状体の他端部の近傍に止着されている形状付与具。
- 前記被挿入物は毛髪であり、毛髪保持具として使用される請求項1〜7の何れかに記載の形状付与具。
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---|---|---|---|
JP2003202731A JP2005046175A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 形状付与具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003202731A JP2005046175A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 形状付与具 |
Publications (1)
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JP2005046175A true JP2005046175A (ja) | 2005-02-24 |
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ID=34262329
Family Applications (1)
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JP2003202731A Pending JP2005046175A (ja) | 2003-07-28 | 2003-07-28 | 形状付与具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2003
- 2003-07-28 JP JP2003202731A patent/JP2005046175A/ja active Pending
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