JP2007098121A - 毛髪保持具 - Google Patents

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武彦 東城
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Abstract

【課題】筒状体に大量の毛髪束を挿通させた場合やダメージを受けている毛髪束を巻き上げた場合にも、筒状体における毛髪取り込み口近傍において毛髪が折れ難い毛髪保持具を提供すること。
【解決手段】一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体2からなる毛髪保持具1であって、筒状体2は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート23A及び巻き上げ時に外側に位置する他面シート23Bから形成されており、一面シート23A及び/又は他面シート23Bは、テーバーこわさが0.4mN・m以上である。筒状体2の一端の開口部21には、開口部21に挿入された毛髪束に加わった応力を緩和する応力緩和手段が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪束を所定の形状に巻回するときに用いられる毛髪保持具に関する。
下記特許文献1(特開2003−319815号公報)には、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に、シートにより構成された筒状体からなる毛髪保持具が記載されている。特許文献1には、この毛髪保持具における筒状体の一例として、「長手方向に実質的に伸縮性を有しておらず、2枚のシートの長手方向両側部同士を接合させて形成されており、一方のシートのテーバーこわさが0.4mN・m以下で他方のシートのテーバーこわさが0.4mN・m超となっている筒状体」が記載されている。
このような筒状体からなる毛髪保持具によれば、ロッド(中芯)を使用しなくても、筒状体に挿通された毛髪束に、容易且つ確実に綺麗なカールを付与することができる。
特開2003−319815号公報
しかし、特許文献1記載の毛髪保持具においては、例えば、筒状体に大量の毛髪束を挿通させた場合やダメージ(損傷)を受けている毛髪束を巻き上げてパーマ処理を行った場合に、筒状体における毛髪取り込み口(一端の開口部)近傍において、毛髪が折れ易いという問題点がある。毛髪が折れると毛髪には折れた形態でくせ付けされるため好ましくなく、極端な場合には、断毛することもある。
従って、本発明の目的は、筒状体に大量の毛髪束を挿通させた場合やダメージを受けている毛髪束を巻き上げた場合にも、筒状体における毛髪取り込み口近傍において毛髪が折れ難い毛髪保持具を提供することにある。
本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体からなる毛髪保持具であって、前記筒状体は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートから形成されており、該一面シート及び/又は該他面シートは、テーバーこわさが0.4mN・m以上であり、前記筒状体の前記一端の開口部には、該開口部に挿入された毛髪束に加わった応力を緩和する応力緩和手段が設けられている毛髪保持具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の毛髪保持具によれば、筒状体における毛髪取り込み口近傍において毛髪が折れ難い。
以下、本発明の毛髪保持具を、その好ましい一実施形態である第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の毛髪保持具1は、図1(a)〜図3に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体2からなる毛髪保持具である。筒状体2は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート23A及び巻き上げ時に外側に位置する他面シート23Bから形成されており、一面シート23A及び/又は他面シート23Bは、テーバーこわさが0.4mN・m以上である。筒状体2の一端の開口部21には、開口部21に挿入された毛髪束に加わった応力を緩和する応力緩和手段が設けられている。
本実施形態の毛髪保持具1について更に詳述する。本実施形態の毛髪保持具1は、図1(a)〜図1(c)に示すように、筒状体2、延設部4及び巻き締め片3を主体として構成されている。
筒状体2は、図1(a)〜図1(c)に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束H〔図4(a)〜図4(c)参照〕を挿通可能に構成されており、扁平形状を有している。筒状体2は、一面シート23A及び他面シート23Bが接合されて形成されている。詳細には、筒状体2は、一面シート23Aと他面シート23Bとを、その長手方向両側部24、24同士で接合させて形成されている。一面シート23Aは、巻き上げ時に内側に位置するシートで、他面シート23Bは、巻き上げ時に外側に位置するシートである。
筒状体2の大きさは、毛髪の長さやくせ付けしたい場所、挿入する毛髪束の量に応じて適宜設定されるが、好ましくは、長さが50〜350mm、幅が20〜100mmである。
基材シート23(一面シート23A及び他面シート23Bに共通する説明を行う際には、「基材シート23」の表現を用いる)の形成材料としては、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、網状シート、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム(ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)、紙、高分子材料シート、ゴムシート、又はこれらの複合体等が挙げられる。基材シート23の厚みは、好ましくは30〜500μmである。
他面シート23Bには、その幅方向に延びるスリット26が長手方向に離間して複数個設けられている。スリット26は、他面シート23Bの伸長性を高めることを主目的として形成されている。本実施形態においては、スリット26の両端部26Aは打ち抜き加工により円形に形成されており、両端部26A以外の中央部26Bは薄刃による切断加工により形成されている。
また、他面シート23Bの一端の開口部21側には、巻き留め部51(後述)に係合可能な係合シート片52が設けられている。係合シート片52にもスリット26が形成されており、他面シート23Bは、これらのスリット26により分断されているが、全体として帯状片となっている。係合シート片52は、巻き留め部51に係合可能であれば種々のものを用いることができ、例えば不織布が用いられる。係合シート片52は、筒状体2の巻き径によって巻き留め部51との係合位置が筒状体2の長手方向に変わるため、ある程度の長さを有していることが好ましく、例えば、長さが2〜15cmである。
本実施形態においては、一面シート23Aは、坪量150g/m2のポリエステル系不織布からなり、スリット26が形成されていない。他面シート23Bは、坪量50g/m2のポリエステル系不織布からなり、スリット26が10個形成されている。
一面シート23A及び他面シート23Bの一方又は両方は、テーバーこわさが0.4mN・m以上であり、好ましくは1mN・m以上である。このような大きさのテーバーこわさを有していると、巻芯(ロッド)を使用しなくても、毛髪束Hが挿通された筒状体2を容易に綺麗な巻き形状で巻き上げることができる。
基材シート23のどちらか一方のテーバーこわさが0.4mN・m以上である場合には、一面シート23Aのテーバーこわさが0.4mN・m以上であることが好ましい。両方の基材シート23のテーバーこわさが0.4mN・m以上であると更に好ましい。
上記テーバーこわさの上限値は、筒状体2の巻き上げのし易さの観点から10mN・mである。
尚、前記「テーバーこわさ」は、JIS P8125に規定される「こわさ試験方法」により測定されるテーパーこわさである。
他面シート23Bの両側部24の外面には、図1(b)及び図1(c)に示すように、その接合部(シール部)の幅とほぼ同幅の帯状の補強部材B,Bがそれぞれ接合されている。補強部材Bが他面シート23Bに接合されることによって、筒状体2全体のテーバーこわさが向上している。しかしながら、補強部材Bは、筒状体2の両側部24のみに設けられているため、筒状体2の一端の開口部21の開口させ易さは特に低下せず、筒状体2への毛髪束Hの挿入性は特に低下しない。
筒状体2は、所定形状に巻き上げた状態が保持されるようにくせ付けをされている。詳細には、筒状体2は、図2に示すように、他面シート23Bを外側にしてロール状に巻き上げた状態が保持されるように、所定の手段によってくせ付けをされている。
そのため、筒状体2は、図1(a)〜図1(c)に示すように、その長手方向に引き伸ばした状態にして、その状態から解放すると、図2に示すように、ロール状に巻き上げられた状態へと自発的に巻き上げられるようになっている。このような筒状体2からなる毛髪保持具1は、巻き上げ操作が不要である上、クリップ等の巻き上げ形態を保持するための手段が不要であるという利点もある。
筒状体2にくせ付けをするためには、例えば、筒状体2をロール状に巻き上げ、所定の手段によってその巻き上げ形態を保持し、その状態下に筒状体2を所定温度に加熱すればよい。
筒状体2の一端の開口部21の端部には、図1(a)〜図1(c)に示すように、一面シート23Aから筒状体2の長手方向(毛髪束Hの挿入方向とは反対方向)に延出した延設部4が設けられている。本実施形態においては、一面シート23Aと延設部4とは一体的に形成されている。
延設部4における他面シート23Bとは反対側には、巻き留め部51が設けられている。巻き留め部51は、係合シート片52に係合可能となっており、巻き上げ状態の筒状体2における係合シート片52に巻き留め部51を係合させることにより、筒状体2の巻き上げ状態を維持できるようになっている。巻き留め部51としては、例えばメカニカルファスナーのオス部材を用いることができる。
巻き留め部51は、他面シート23Bの素材との組み合わせによっては、他面シート23Bとも係合可能である。
筒状体2の他端の開口部22近傍の両側部24には、それぞれ、両側部24から筒状体2の幅方向に延出する巻き締め片3,3が設けられている。巻き締め片3は、半円弧形状を有している。
一面シート23A、他面シート23B及び補強部材Bは、何れも巻き締め片3に対応する延出領域を有しており、そのため、一面シート23A、他面シート23B及び補強部材Bにおける該延出領域の積層体から、巻き締め片3が形成されている。
尚、巻き締め片3の形成方法、形状、大きさ、厚さ、配置等は適宜設定される。
筒状体2の一端の開口部21には、開口部21に挿入された毛髪束Hに加わった応力を緩和する応力緩和手段が設けられている。本実施形態における応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21に設けられた、一面シート23Aに接合されていないフラップ61である。
フラップ61は、他面シート23Bにおける一端の開口部21側の一部の領域からなり、一面シート23A及び延設部4とは接合されていない。フラップ61の長さ(筒状体2の長手方向の長さ)は、適宜設定されるが、好ましくは1〜30mm、更に好ましくは5〜15mmである。そのため、フラップ61は、筒状体2の両側部24の接合部における、一端の開口部21側の端部を結ぶ線61Aを基端として、一面シート23Aからめくれ上がるようになっている。尚、フラップ61の形状は、第1実施形態におけるフラップ61のような矩形状に制限されず、例えば台形状、半楕円弧形状、半円弧形状でもよい。
フラップ61には、筒状体2の長手方向に延びる切れ目62が設けられている。切れ目62の長さ、本数、間隔等は、適宜設定される。切れ目62の長さは、例えば、フラップ61の一端部から前記線61Aを超える長さとすることができ、具体的には2〜40mmとすることができる。切れ目62の本数は、例えば1〜8本とすることができる。切れ目62の間隔は、例えば5〜20mmとすることができる。
次に、本発明の毛髪保持具の第1実施形態の一使用態様として、パーマ処理により毛髪(頭髪)に直接カールを付与する場合について、図4(a)〜図4(c)を参照しながら説明する。
先ず、毛髪束Hの量や得ようとするカール形状に応じて、適当な長さ及び幅を有する筒状体2からなる毛髪保持具1を用い、筒状体2の一端の開口部21を楕円形状に開口し、図4(a)に示すように、毛髪束Hを一端の開口部21の中へ挿入する。
毛髪束Hを筒状体2に挿通させた後、図4(a)及び図4(b)に示すように、筒状体2をその他端の開口部22の側から、一面シート23Aを内側にして巻き上げる。本実施形態においては、筒状体2は、所定形状に巻き上げた状態が保持されるようにくせ付けをされているため、自発的に巻き上がるが、巻き締め片3を手で把持して筒状体2を巻き上げると、筒状体2を確実に且つ必要に応じてきつく巻き上げることができる。
筒状体2を巻き上げた後、図4(c)に示すように、巻き留め部51と係合シート片52とを係合させる。その結果、筒状体2が所定の巻径の巻き上げ状態で固定される。
その後、筒状体2の外側からパーマ用の毛髪処理剤を毛髪束Hに付与する。所定時間後、筒状体2から毛髪束Hを抜き取り、洗髪等して、パーマ処理を完了する。
尚、筒状体2の一端の開口部21から毛髪束Hを挿入させる際には、毛髪束Hをよりスムーズに挿入させるために該開口部21を真円状に開口させてもよい。毛髪束Hをフック可能なフック部が設けられた毛髪挿入具(図示せず)を用いると、毛髪束Hを筒状体2に容易に挿通できる。毛髪束Hの先端を筒状体2の他端の開口部22からはみ出させてもよい。
ところで、毛髪束Hの挿通された筒状体2が一面シート23Aを内側にして巻回された際には、筒状体2に挿通されて巻き上げられた毛髪束Hが直線状に復元しようとする力によって、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hに、屈曲させる方向の応力が加わる。
而して、本実施形態の毛髪保持具1によれば、筒状体2の一端の開口部21には、開口部21に挿入された毛髪束Hに加わった応力を緩和する応力緩和手段として、他面シート23Bにおける一端の開口部21側の領域に、一面シート23Aに接合されていないフラップ61が設けられている。
そのため、図5に示すように、フラップ61が一面シート23Aから離間する方向にめくれ上がり、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hに加わった応力が緩和される。しかも、フラップ61が毛髪束Hによってめくれ上がる方向に押圧されると、その反力で、筒状体2は、図5に示す矢印Dの方向に押さえ付けられる。この点からも、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hに加わった応力が緩和される。その結果、筒状体2に大量の毛髪束Hを挿通させた場合やダメージを受けている毛髪束Hを巻き上げた場合にも、筒状体2の一端の開口部21に挿入された毛髪束Hが折れ難い。
特に、本実施形態の毛髪保持具1においては、フラップ61に切れ目62が形成されているため、フラップ61が筒状体2の幅方向に広がりながらめくれ上がり、毛髪束Hに加わる応力が更に緩和され易くなっている。
次に、本発明の毛髪保持具の別の実施形態である第2実施形態〜第7実施形態について説明する。第2実施形態〜第7実施形態については、第1実施形態とは異なる点を中心に説明し、特に説明しない点については第1実施形態についての説明が適宜適用される。第2実施形態〜第7実施形態においても、第1実施形態と同様に使用され、第1実施形態と同様の効果が奏される。
第2実施形態の毛髪保持具は、フラップ61が一面シート23Aに向けて復元力を生じるようになっている(図6に示すように、一端の開口部21側の端部を結ぶ線61Aを基端として、図6(b)に示す矢印の方向に復元力が生じるようになっている)。その他の構成は第1実施形態と同様である。第2実施形態においては、図6(a)及び図6(b)に示すように、フラップ61の両側部に補強部材Bが接合されており、補強部材Bの剛性により、フラップ61が一面シート23Aに向けて復元力を生じるようになっている構成を実現している。フラップ61の両側部の補強部材Bは、一面シート23Aの両側部24の補強部材Bが延在したものである。
尚、フラップ61が一面シート23Aに向けて復元力を生じるようになっている構成は、フラップ61に補強部材Bを設ける構成以外にも、例えば、フラップ61を、一面シート23Aに向けて復元力が生じる方向に形状が記憶された形状記憶材料から形成することにより実現することができる。
第2実施形態の毛髪保持具は、前述の通り、第1実施形態の毛髪保持具の構成に加え、フラップ61が一面シート23Aに向けて復元力を生じるようになっている構成を備えている。そのため、第1実施形態と同様の効果に加えて以下の効果も奏される。具体的には、毛髪保持具を繰り返し使用しても、フラップ61がへたり難い。へたったフラップ61は、毛髪保持具の使用時に邪魔となり易いと共に、取り扱いの不便となり易く、また、フラップ61による応力緩和効果(毛髪束に加わった応力を緩和する効果)を生じ難くする。従って、一面シート23Aに向けて復元力が生じ、へたり難いフラップ61によれば、毛髪保持具の使用時に邪魔となり難いと共に、取り扱いの不便となり難く、しかも、フラップ61による応力緩和効果が持続する。
尚、フラップ61の復元力が強過ぎると、却って、本発明の一番の目的である応力緩和効果を阻害する場合がある。従って、フラップ61の復元力は、応力緩和効果を阻害しない範囲で設定することが好ましい。
第3実施形態の毛髪保持具においては、図7(a)及び図7(b)に示すように、応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21に設けられた膨出部である。該膨出部は、他面シート23Bにおける一端の開口部21側の領域を、一面シート23Aから離間する方向に向けて張り出させることにより形成されている。このような形状は、例えば、他面シート23Bにおける、端縁25を含む一端の開口部21側の領域を、一面シート23Aから離間する方向にめくり上げた形状に塑性変形させることにより形成することができる。他面シート23Bの張り出し量L1は、適宜設定されるが、好ましくは5〜30mmである。
このように構成された第3実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪束Hの挿通された筒状体2が巻き上げられた際に、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hは、前記膨出部を形成する他面シート23B側に移動し得るため、毛髪束Hに加わった応力が緩和される。そのため、第1実施形態の毛髪保持具と同様の効果が奏される。
第4実施形態の毛髪保持具においては、図8に示すように、応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21側に設けられた切り欠き25である。該切り欠き25は、他端の開口部22に向けて凹んた形状となっている。切り欠き25の形状としては、例えば、半楕円形状、半円形状が挙げられる。切り欠き量L2は、適宜設定されるが、好ましくは5〜30mmである。
このように構成された第4実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪束Hの挿通された筒状体2が巻き上げられた際に、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hは、切り欠き25の端縁側に移動し得るため、毛髪束Hに加わった応力が緩和される。そのため、第1実施形態の毛髪保持具と同様の効果が奏される。
第5実施形態の毛髪保持具においては、図9に示すように、応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21に設けられた低荷重伸長材料(低荷重の負荷で伸長する材料)63である。低荷重伸長材料63の長さ(筒状体2の長手方向の長さ)は、適宜設定されるが、好ましくは10〜50mmである。「低荷重伸長材料」とは、5N加重下での伸長率が5%以上あるような材料をいう。低荷重伸長材料63としては、例えば、ポリエチレン不織布、ポリプロレン不織布、ポリエステル不織布、ゴム糸から製造される織布、ゴム繊維から製造される不織布等が挙げられる。
低荷重伸長材料63の一部(一端の開口部21により近い部分。図9参照)には、一面シート23Aとは接合していない部分Eが存在している。
他面シート23Bにおける一端の開口部21側の領域を低荷重伸長材料63から構成する場合には、低荷重伸長材料63と、低荷重の負荷では伸長しない材料とを長手方向に接合して一体化したり、これら両材料を、接合せずに長手方向に連続するように一部を重ね合わせて配設すればよい。
このように構成された第5実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪束Hの挿通された筒状体2が巻き上げられた際に、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hは、低荷重伸長材料63を押圧し、それを伸長させて一面シート23Aから離間する方向に移動し得るため、毛髪束Hに加わった応力が緩和される。そのため、第1実施形態の毛髪保持具と同様の効果が奏される。
第6実施形態の毛髪保持具においては、図10(a)に示すように、応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21に設けられた、筒状体2の幅方向の折り畳み64である。幅方向に折り重ねられる量は、要求される応力緩和量に応じて適宜設定すればよい。
図10(a)に示すように折り畳まれた他面シート23Bは、例えば、図10(b)に示すように、一端の開口部21となる側の領域64’が5角形状に形成された素材を用い、該領域64’が矩形状になるように、V字形に配置された2つの折り畳み線64A,64Aで折り畳んで形成することができる。その状態で、一面シート23Aと他面シート23Bとを筒状体2の両側部24となる領域で接合すれば、筒状体2が形成される。
このように構成された第6実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪束Hの挿通された筒状体2が巻き上げられた際に、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hは、一端の開口部21側の折り畳み64を押圧し、それを押し拡げて、一面シート23Aから離間する方向に移動し得るため、毛髪束Hに加わった応力が緩和される。そのため、第1実施形態の毛髪保持具と同様の効果が奏される。
尚、第6実施形態においては、応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21側に設けられた、筒状体2の幅方向の弛み(図示せず)でもよい。
第7実施形態の毛髪保持具においては、図11(a)及び図11(b)に示すように、応力緩和手段は、他面シート23Bにおける一端の開口部21に設けられた、一端の開口部21から延出し且つ一端の開口部21から延出した部分65Aが一面シート23Aから他面シート23Bに向けて湾曲している湾曲板状部材65である。
本実施形態における湾曲板状部材65は、図11(a)に示すように、正面視で略三角形状で、側面視で上端部側が湾曲した板状部材からなる。湾曲板状部材65は、例えば樹脂フィルム、金属から形成される。湾曲板状部材65は、図11(b)に示すように、他面シート23Bにおける一端の開口部21の内面側に接合されており、一端の開口部21から延出した部分65Aが一面シート23Aから他面シート23Bに向けて湾曲することになる。
このように構成された第7実施形態の毛髪保持具によれば、毛髪束Hの挿通された筒状体2が巻き上げられた際に、筒状体2の一端の開口部21近傍の毛髪束Hは、湾曲板状部材65における延出した部分65A側に移動し得るため、毛髪束Hに加わった応力が緩和される。そのため、第1実施形態の毛髪保持具と同様の効果が奏される。
尚、湾曲板状部材65は、前述の通り、筒状体2の他面シート23Bに接合されていてもよいが、接合されていなくてもよい。他面シート23Bに接合されていない湾曲板状部材65は、筒状体2の一端の開口部21から毛髪束Hを挿入する際に、筒状体2の一端の開口部21に設置して用いられる。湾曲板状部材65をこのように設置した後、湾曲板状部材65と一面シート23Aとの間に毛髪束Hを挿入させれば、湾曲板状部材65が他面シート23Bに接合された毛髪保持具〔図11(b)参照〕と同様の効果が奏される。
あるいは、筒状体2を使用して毛髪束Hを巻き上げた後に、湾曲板状部材65を他面シート23Bと毛髪束との間に挿入しても、湾曲板状部材65が他面シート23Bに接合された毛髪保持具〔図11(b)参照〕と同様の効果が奏される。
本発明の毛髪保持具は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
応力緩和手段は、筒状体の一端の開口部に挿入された毛髪束に加わった応力を緩和するものであれば、前記実施形態における各応力緩和手段に制限されない。
一面シート23A及び他面シート23Bは、1枚のシート素材から形成されていてもよい。その場合には、そのシート素材の幅方向中央部を折り返し線として折り返して筒状体2を形成すればよい。
また、本発明の毛髪保持具は、パーマ処理により毛髪にカールを付与する場合に限らず、毛髪束を巻回した後、ドライヤー等により熱処理したり、乾燥した毛髪を巻回状態で保持したり、濡れた状態の毛髪を巻回状態で保持し、自然乾燥させたりして、毛髪にカールを付与する場合等にも適用することができる。
図1(a)は、本発明の毛髪保持具の第1実施形態を示す正面斜視図である。図1(b)は、第1実施形態の毛髪保持具の背面斜視図である。図1(c)は、図1(b)に示すC−C断面図である。 図2は、くせ付けにより巻き上がった状態の第1実施形態の毛髪保持具を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部側を示す背面図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1実施形態の毛髪保持具を用いて毛髪束にカールを付与する手順を順次示す斜視図である。 図5は、毛髪束が挿通された状態の第1実施形態の毛髪保持具を示す斜視図である。 図6(a)は、第2実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部側を示す背面図(図3対応図)である。図6(b)は、図6(a)に示すX−X断面図である。 図7(a)は、第3実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部側を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)の側面図である。 図8は、第4実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部側を示す背面図(図3対応図)である。 図9は、第5実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部側を示す背面図(図3対応図)である。 図10(a)は、第6実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部側を示す背面図(図3対応図)である。図10(b)は、第6実施形態の毛髪保持具における他面シートの素材を示す図である。 図11(a)は、第7実施形態の毛髪保持具における湾曲板状部材を示す斜視図である。図11(b)は、第7実施形態の毛髪保持具における筒状体の一端の開口部近傍を示す断面図〔図6(b)対応図〕である。
符号の説明
1 毛髪保持具
2 筒状体
21 一端の開口部
22 他端の開口部
23 基材シート
23A 一面シート
23B 他面シート
24 側部
25 端部、切り欠き
26 スリット
3 巻き締め片
4 延設部
51 巻き留め部
52 係合シート片
61 フラップ
62 切れ目
63 低荷重伸長材料
64 折り畳み
65 湾曲板状部材
B 補強部材
H 毛髪束

Claims (8)

  1. 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体からなる毛髪保持具であって、
    前記筒状体は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートから形成されており、該一面シート及び/又は該他面シートは、テーバーこわさが0.4mN・m以上であり、
    前記筒状体の前記一端の開口部には、該開口部に挿入された毛髪束に加わった応力を緩和する応力緩和手段が設けられている毛髪保持具。
  2. 前記応力緩和手段は、前記他面シートにおける前記一端の開口部に設けられ且つ前記一面シートに接合されていないフラップである請求項1記載の毛髪保持具。
  3. 前記フラップには補強部材が接合されており、該補強部材の剛性により、該フラップは、前記一面シートに向けて復元力を生じるようになっている請求項2記載の毛髪保持具。
  4. 前記応力緩和手段は、前記他面シートにおける前記一端の開口部に設けられた膨出部である請求項1記載の毛髪保持具。
  5. 前記応力緩和手段は、前記他面シートにおける前記一端の開口部に設けられた切り欠きである請求項1記載の毛髪保持具。
  6. 前記応力緩和手段は、前記他面シートにおける前記一端の開口部に設けられた低荷重伸長材料である請求項1記載の毛髪保持具。
  7. 前記応力緩和手段は、前記他面シートにおける前記一端の開口部に設けられた、前記筒状体の幅方向の折り畳み又は弛みである請求項1記載の毛髪保持具。
  8. 前記応力緩和手段は、前記他面シートにおける前記一端の開口部に設けられた、該一端の開口部から延出し且つ該一端の開口部から延出した部分が前記一面シートから前記他面シートに向けて湾曲している湾曲板状部材である請求項1記載の毛髪保持具。
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