JP7040919B2 - 毛髪保持具 - Google Patents
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Description
さらに、本出願人は、先に、筒状体を構成する一面シート及び/又は他面シートのテーバーこわさが所定値以上であり、筒状体の一端の開口部には、該開口部に挿入された毛髪束に加わった応力を緩和する応力緩和手段が設けられている毛髪保持具も提案している(特許文献3)。
本発明の第1実施形態である毛髪保持具1は、図1(a)及び(b)に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿通可能にシート23A、23Bにより構成された扁平形状の筒状体2からなる。筒状体2は、毛髪束Hの挿通方向Xに長い縦長の形状であり、巻上げ時に内側に位置する一面シート23A及び巻き上げ時に外側に位置する他面シート23Bから形成されている。他面シート23Bは、一端の開口部21側の端部に毛髪処理剤を注入する窓部3を有しており、該他面シート23Bに窓部3を閉鎖及び開放可能な蓋シート31が設けられている。
筒状体2は、図1(a)及び(b)に示すように、扁平形状を有している。筒状体2は、一方の面を形成するシート(以下「一面シート」ともいう)23Aと他方の面を形成するシート(以下「他面シート」ともいう)23Bとを、その長手方向に沿う側縁部24、24同士で接合させて形成されている。筒状体2の長手方向は、毛髪束Hの挿通方向に沿う。
筒状体2の寸法は、毛髪の長さやくせ付けしたい場所、挿入する毛髪束の量に応じて適宜決定することができ、例えば、長手方向の長さLが50mm以上400mm以下、好ましくは100mm以上350mm以下であり、また該長手方向に直交する短手方向の長さWが25mm以上150mm以下である。
基材シート23の形成材料としては、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、網状シート、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム(ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)、紙、高分子材料シート、ゴムシート、又はこれらの複合体等が挙げられる。
基材シート23の厚みは、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また好ましくは2000μm以下、より好ましくは1500μm以下であり、また好ましくは5μm以上2000μm以下、より好ましくは10μm以上1500μm以下である。
形状記憶シートは、熱収縮率の異なるフィルムあるいは張力の違うフィルムを貼り合わせることによって形成することができる。
筒状体2は、筒状体2を構成する基材シート23を加熱することにより、記憶していた元のロール形状に復帰するものであっても良い。
窓部3は、筒状体2の長手方向に沿う長さL1が、該筒状体2の長手方向の長さLに対して、好ましくは1.2%以上、より好ましくは2.8%以上であり、また好ましくは60%以下、より好ましくは30%以下であり、また好ましくは1.2%以上60%以下、より好ましくは2.8%以上30%以下である。
また、窓部3は、筒状体2の短手方向に沿う長さW1が、該筒状体2の短手方向の長さWに対して、好ましくは19%以上、より好ましくは25%以上であり、また好ましくは87%以下、より好ましくは80%以下であり、また好ましくは19%以上87%以下、より好ましくは25%以上80%以下である。
窓部3は、筒状体2の短手方向に沿う長さW1の、筒状体2の長手方向に沿う長さL1に対する比(W1/L1)が、好ましくは2以上、より好ましくは2.6以上であり、また好ましくは26以下、より好ましくは24以下であり、また好ましくは2以上26以下、より好ましくは2.6以上24以下である。
窓部3は、筒状体2の長手方向に沿う長さL1〔図1(b)及び(c)参照〕が、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、また好ましくは50mm以下、より好ましくは30mm以下であり、また好ましくは5mm以上50mm以下、より好ましくは10mm以上30mm以下である。
また窓部3は、少なくとも一部好ましくは全体が、筒状体2の長手方向において、一端の開口部21から、好ましくは5mm以上183mm以下の範囲、より好ましくは10mm以上167mm以下の範囲に配されていることが好ましい。
また、窓部3は、図2に示すように、筒状体2の巻き上げ後に、該窓部3の少なくとも一部、好ましくは全体が、最も外側の周面上、即ちロール状の筒状体2の外周面上にあることが好ましく、一端の開口部21から該外周面の半周以内にあることがより好ましい。
蓋シート31の形状や大きさの調整自由度の観点から、窓部3は、図1(d)に示すように、他面シート23Bの一部を切り出して形成され、蓋シート31は、他面シート23Bとは別体のシート35の一部を、窓部3の近傍に接合して形成されていることが好ましい。
図1(c)に示す蓋シート31は、該蓋シート31の一端の開口部21側の縁部32を介して、他面シート23Bと連結している。また、図1(d)に示す蓋シート31は、該蓋シート31を構成する別体のシート35の一端の開口部21側の端部36が、筒状体2の長手方向における一端の開口部21及び窓部3間において、他面シート23Bと接合している。筒状体2と接合される別体のシート35の端部36を固定部36ともいう。蓋シート31の前記縁部32が他面シート23Bと連結した態様や、別体のシート35の前記端部36が他面シート23Bと接合された態様では、蓋シート31の他方の開口部22側の端部をめくり上げることで、窓部3を開放状態にできるため、筒状体2を巻回した後、窓部3から毛髪処理剤をより容易に注入することができる。このように、蓋シート31は、一端の開口部21側に、窓部3以外の箇所に連設又は固定された縁部32又は固定部36を有し、該縁部32又は固定部36を軸に回動して窓部3を閉鎖及び開放可能であることが好ましい。
巻き留め部51は、係合シート片52に係合可能なもので、巻き上げ状態の筒状体2において係合シート片52を巻き留め部51に係合させることにより、筒状体2の巻き上げ状態を維持するものである。巻き留め部51としては、係合シート片52に係合可能なものであれば種々のものを用いることができ、本実施形態においては、メカニカルファスナーのオス部材を用いている。係合シート片52としては、巻き留め部51に係合可能なものであれば種々のものを用いることができ、本実施形態においては、機械的面ファスナーのメス部材を用いている。係合シート片52を設けず、巻き留め部51を他面シート23Bに係合させることにより筒状体2の巻き上げ状態を維持してもよい。
また、他面シート23Bにおける毛髪処理剤注入部30以外の部分の通液度は、好ましくは0.01mL/(s・cm2)以上100mL/(s・cm2)以下、より好ましくは0.1mL/(s・cm2)以上10mL/(s・cm2)以下である。
高さ70mm、開口径36mmの円筒状容器の開口部を試料のシート(他面シート23Bや毛髪処理剤注入部30)で蓋をし、これを接着固定して、試料膜を作成した。試料膜を下にして、試料膜の上から100mLのイオン交換水(純水)を注いだ。注いだ純水が試料膜を通過するのに要する時間を測定し、下記式(1)に従い純水の通液度を算出した。測定は水温25℃±0.1℃にて行った。
通液度〔mL/(s・cm2)〕=通過した純水の量(mL)/通過するのに要した時間/膜の面積(cm2)・・・式(1)
また、高通液性シート33の通液度は、上記の毛髪処理剤注入部30と同じ範囲内であることが好ましい。
例えば、筒状体2は、その形成方法について特に制限はなく、シートを縫合、融着又は接着して形成したものでもよい。
尚、本発明の毛髪保持具における「筒状体2」を構成するシート材の形状及びその表面状態は、上述の形態の筒状体を形成可能なものであれば良く、「扁平形状」という場合、シート材の表面は、凹凸面であってもよい。
また、筒状体2を巻き上げた後、巻き留め部51と係合シート片52あるいは他面シート23Bとを係合させる位置を調整することで、筒状体2は所定の巻径の巻き上げ状態で固定される。
第1液及び第2液から構成される2剤式のパーマ用毛髪処理剤の場合は、毛髪保持具1で巻き上げた毛髪束Hを第1液で処理した後、毛髪束Hを挿脱する前に毛髪束Hに第2液を塗布して処理する。そして所定時間後、筒状体2から毛髪束Hを挿脱し、洗髪等して、パーマ処理を完了することができる。
第2実施形態の毛髪保持具1aを用いた毛髪処理方法については、第1実施形態の毛髪保持具をと用いた毛髪処理方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
例えば、毛髪処理剤は、パーマ剤の他、染毛剤、脱色剤、スタイリング剤等が挙げられる。
<1>
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなり、
前記筒状体は、毛髪束の挿通方向に縦長の形状であり、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートから形成されており、
前記他面シートは、前記一端の開口部側の端部に毛髪処理剤を注入する窓部を有しており、該他面シートに前記窓部を閉鎖及び開放可能な蓋シートが設けられている、毛髪保持具。
前記他面シートの切断により、前記窓部、及び一部が該窓部の縁に連設されたフラップ状の蓋シートを形成してなる、前記<1>に記載の毛髪保持具。
<3>
前記窓部及び前記蓋シートは、平面視形状が、前記一端の開口部側から前記他方の開口部側に向かって凸の形状の切り込みを入れることによって形成されている、前記<1>又は<2>に記載の毛髪保持具。
<4>
前記蓋シートは、前記窓部の前記一端の開口部側の縁で、前記他面シートと連結しており、前記他面シートとの連結部を除く3方を切り込みによって囲まれたフラップ状を有している、前記<1>~<3>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<5>
前記蓋シートは、該蓋シートの前記一端の開口部側の縁部を介して、前記他面シートと連結している、前記<1>~<4>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<6>
前記窓部は、前記他面シートの一部を切り出して形成されており、
前記蓋シートは、前記窓部の近傍に一部が接合されている、前記他面シートとは別体のシートからなる、前記<1>に記載の毛髪保持具。
<7>
前記別体のシートは、該シートの一部が前記他面シートの外面に接合されている、前記<6>に記載の毛髪保持具。
<8>
前記蓋シートを構成する前記別体のシートの前記一端の開口部側の端部が、前記筒状体の長手方向における前記一端の開口部及び前記窓部間において、前記他面シートと接合している、前記<6>又は<7>に記載の毛髪保持具。
<9>
前記蓋シートは、前記一端の開口部側に、前記窓部以外の箇所に連設又は接合された固定部を有し、該固定部を軸に回動して前記窓部を閉鎖及び開放可能である、前記<6>~<8>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<10>
前記筒状体は、前記蓋シートによって前記窓部を閉鎖した状態を維持する閉鎖状態維持手段を備えている、前記<1>~<9>の何れか1に記載の毛髪保持具。
前記別体のシートは、不織布、織布、網状シート、樹脂フィルム、紙、高分子材料シート、ゴムシート又はこれらの複合体からなる、前記<6>~<10>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<12>
前記窓部は、前記筒状体の短手方向の長さが長手方向の長さより長く、該長手方向の長さが5mm以上である、前記<1>~<11>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<13>
前記窓部3は、前記筒状体の短手方向に沿う長さW1の、筒状体2の長手方向に沿う長さL1に対する比(W1/L1)が、2以上、好ましくは2.6以上であり、また26以下、好ましくは24以下であり、また2以上26以下、好ましくは2.6以上24以下である、前記<1>~<12>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<14>
前記窓部は、前記筒状体の短手方向に沿う長さW1が、10mm以上、好ましくは30mm以上であり、また130mm以下、好ましくは120mm以下であり、また10mm以上130mm以下、好ましくは30mm以上120mm以下である、前記<13>に記載の毛髪保持具。
<15>
前記窓部は、前記筒状体の長手方向に沿う長さL1が、5mm以上、好ましくは10mm以上であり、また50mm以下、好ましくは30mm以下であり、また5mm以上50mm以下、好ましくは10mm以上30mm以下である、前記<13>又は<14>に記載の毛髪保持具。
<16>
前記一面シート及び前記他面シートの何れか一方又は双方が形状記憶シートからなり、自然状態において、前記筒状体がロール状に巻回されており、
前記筒状体を引き伸ばして毛髪束を挿入した後、手を放すと、前記筒状体とともに毛髪束を巻き上げるようになされている、前記<1>~<15>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<17>
前記窓部は、該窓部の少なくとも一部好ましくは全体が、前記筒状体の長手方向の全長Lを3等分した3領域、好ましくは4等分した4領域に区分したときの最も前記一端の開口部側の領域に配されている、前記<1>~<16>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<18>
前記窓部は、少なくとも一部、好ましくは全体が、前記筒状体の長手方向において、前記一端の開口部から、5mm以上183mm以下の範囲、好ましくは10mm以上167mm以下の範囲に配されている、前記<1>~<17>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<19>
前記窓部は、前記筒状体の巻き上げ後に、少なくとも一部、好ましくは全体が、ロール状の該筒状体の外周面上にある、前記<1>~<18>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<20>
前記窓部は、前記筒状体の巻き上げ後に、前記一端の開口部から前記外周面の半周以内にある、前記<19>に記載の毛髪保持具。
前記他面シートには、該他面シートの短手方向に延びるスリットが形成されている、前記<1>~<20>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<22>
前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍には、前記一面シートが前記筒状体の長手方向に延出した延設部が設けられており、
前記延設部には、前記他面シートが存する面とは反対側に、巻き留め部51が設けられている、前記<1>~<21>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<23>
前記他面シートの外面には、前記巻き留め部と係合可能な係合シート片が設けられている、前記<22>に記載の毛髪保持具。
<24>
前記一面シート及び前記他面シートそれぞれの形成材料が、不織布、織布、網状シート、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、紙、高分子材料シート、ゴムシート、又はこれらの複合体であり、
前記不織布が、ポリエチレン不織布又はポリエチレンテレフタレート不織布であり、
前記多孔性又は非多孔性の樹脂フィルムが、ポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムである、前記<1>~<23>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<25>
前記一面シート及び前記他面シートそれぞれの厚みは、5μm以上、好ましくは10μm以上であり、また2000μm以下、好ましくは1500μm以下であり、また5μm以上2000μm以下、好ましくは10μm以上1500μm以下である、前記<1>~<24>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<26>
前記一面シート及び前記他面シートはそれぞれ、前記毛髪束と接する面に、エンボス加工、カレンダー加工、又は樹脂膜形成加工が施されている、前記<1>~<25>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<27>
前記<1>~<26>の何れか1に記載の毛髪保持具を用いて毛髪束に毛髪処理を行う毛髪処理方法であって、
前記筒状体に毛髪束を挿通する工程と、
前記筒状体を、該筒状体に挿通した前記毛髪束とともに巻き上げる工程と、
前記窓部を開放した状態で、該窓部を介して前記筒状体内に前記毛髪処理剤を注入する工程とを含む、毛髪処理方法。
<28>
前記毛髪束を前記一端の開口部の中へ挿通する際、前記蓋シートを閉じて前記窓部を閉鎖する、前記<27>に記載の毛髪処理方法。
<29>
前記筒状体を、その前記他端の開口部側から、前記一面シートを内側にして巻き上げる際、前記窓部を閉鎖した状態で前記筒状体を巻き上げる、前記<27>又は<28>に記載の毛髪処理方法。
<30>
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなり、
前記筒状体は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートから形成されており、
前記他面シートは、前記一端の開口部側の端部に、通液度が該他面シートの他の部分よりも高い毛髪処理剤注入部を有している、毛髪保持具。
前記毛髪処理剤注入部は、前記他面シートの一部を切り出して形成してなる窓部と、該窓部を覆うように固定された、前記他面シートよりも通液性の高い高通液性シートとを備えて構成されている、前記<30>に記載の毛髪保持具。
<32>
前記高通液性シートの形成材料が、不織布、織布、網状シート、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、紙、又はこれらの複合体等であり、
前記不織布は、ポリエチレン不織布又はポリエチレンテレフタレート不織布であり、
前記多孔性又は非多孔性の樹脂フィルムは、ポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムである、前記<31>に記載の毛髪保持具。
<33>
前記毛髪処理剤注入部の通液度が、1mL/(s・cm2)以上1000mL/(s・cm2)以下、好ましくは10mL/(s・cm2)以上100mL/(s・cm2)以下である、前記<30>~<32>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<34>
前記他面シートにおける前記毛髪処理剤注入部以外の部分の通液度が、0.01mL/(s・cm2)以上100mL/(s・cm2)以下、好ましくは0.1mL/(s・cm2)以上10mL/(s・cm2)以下である、前記<30>~<33>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<35>
前記窓部3は、前記筒状体の短手方向に沿う長さW1の、筒状体2の長手方向に沿う長さL1に対する比(W1/L1)が、2以上、好ましくは2.6以上であり、また26以下、好ましくは24以下であり、また2以上26以下、好ましくは2.6以上24以下である、前記<30>~<34>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<36>
前記窓部は、前記筒状体の短手方向に沿う長さW1が、10mm以上、好ましくは30mm以上であり、また130mm以下、好ましくは120mm以下であり、また10mm以上130mm以下、好ましくは30mm以上120mm以下である、前記<35>に記載の毛髪保持具。
<37>
前記窓部は、前記筒状体の長手方向に沿う長さL1が、5mm以上、好ましくは10mm以上であり、また50mm以下、好ましくは30mm以下であり、また5mm以上50mm以下、好ましくは10mm以上30mm以下である、前記<35>又は<36>に記載の毛髪保持具。
<38>
前記一面シート及び前記他面シートの何れか一方又は双方が形状記憶シートからなり、自然状態において、前記筒状体がロール状に巻回されており、
前記筒状体を引き伸ばして毛髪束を挿入した後、手を放すと、前記筒状体が毛髪束とともに巻き上がるようになされている、前記<30>~<37>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<39>
前記窓部は、該窓部の少なくとも一部好ましくは全体が、前記筒状体の長手方向の全長Lを3等分した3領域、好ましくは4等分した4領域に区分したときの最も前記一端の開口部側の領域に配されている、前記<30>~<38>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<40>
前記窓部は、少なくとも一部、好ましくは全体が、前記筒状体の長手方向において、前記一端の開口部から、5mm以上183mm以下の範囲、好ましくは10mm以上167mm以下の範囲に配されている、前記<30>~<39>の何れか1に記載の毛髪保持具。
前記窓部は、前記筒状体の巻き上げ後に、少なくとも一部、好ましくは全体が、ロール状の該筒状体の外周面上にある、前記<30>~<40>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<42>
前記窓部は、前記筒状体の巻き上げ後に、前記一端の開口部から前記外周面の半周以内にある、前記<41>に記載の毛髪保持具。
<43>
前記<30>~<42>の何れか1に記載の毛髪保持具を用いて毛髪束に毛髪処理を行う毛髪処理方法であって、
前記筒状体に毛髪束を挿通する工程と、
前記筒状体を、該筒状体に挿通した前記毛髪束とともに巻き上げる工程と、
前記毛髪処理剤注入部を介して前記筒状体内に前記毛髪処理剤を注入する工程とを含む、毛髪処理方法。
2 筒状体
21、22 開口部
23 基材シート
23A 一面シート
23B 他面シート
24 側縁部
3 窓部
31 蓋シート
4 延設部
51 巻き留め部
52 係合シート片
H 毛髪束
Claims (12)
- 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなり、
前記筒状体は、前記毛髪束の挿通方向に長い縦長の形状であり、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートから形成されており、
前記他面シートは、前記一端の開口部側に毛髪処理剤を注入する窓部を有し、該窓部は、前記筒状体の長手方向に沿う長さが5mm以上であり、且つ該窓部の全体が、該筒状体の長手方向の全長を4等分して4領域に区分したときの最も前記一端の開口部側の領域に配されており、
前記他面シートに、前記窓部を閉鎖及び開放可能な蓋シートが設けられており、
前記蓋シートは、
前記窓部の前記一端の開口部側の縁で前記他面シートと連結し、該他面シートとの連結部を除いて凸の形状の切り込みによって囲まれたフラップ状を有しているか、又は
前記窓部を被覆するように、前記他面シートにおける、前記窓部と前記一端の開口部との間に接合されたフラップ状の別体のシートから形成されており、
前記他面シートは、該他面シートの短手方向に延びるスリットを有し、該スリットは、前記筒状体の長手方向に沿う長さが3mm未満であり、
自然状態において、前記筒状体が、前記一面シートを内側、前記他面シートを外側にしてロール状に巻回されている、毛髪保持具。 - 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなり、
前記筒状体は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートから形成されており、
前記他面シートは、前記一端の開口部側に、通液度が該他面シートの他の部分よりも高い毛髪処理剤注入部を有し、該毛髪処理剤注入部は、前記筒状体の長手方向に沿う長さが5mm以上であり、且つ該毛髪処理剤注入部の全体が、該筒状体の長手方向の全長を4等分して4領域に区分したときの最も前記一端の開口部側の領域に配されており、
前記他面シートは、該他面シートの短手方向に延びるスリットを有し、該スリットは、前記筒状体の長手方向に沿う長さが3mm未満であり、
自然状態において、前記筒状体が、前記一面シートを内側、前記他面シートを外側にしてロール状に巻回されている、毛髪保持具。 - 前記窓部又は前記毛髪処理剤注入部が、前記最も前記一端の開口部側の領域のみに形成されている、請求項1又は2に記載の毛髪保持具。
- 前記スリットが、前記他面シートの長手方向に離間させて複数形成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の毛髪保持具。
- 前記窓部又は前記毛髪処理剤注入部は、前記筒状体の長手方向に沿う長さが、該筒状体の長手方向の長さに対して2.8%以上である、請求項1~4の何れか1項に記載の毛髪保持具。
- 前記窓部又は前記毛髪処理剤注入部を、一つのみ有する、請求項1~5の何れか1項に記載の毛髪保持具。
- 前記筒状体は、前記蓋シートによって前記窓部を閉鎖した状態を維持する閉鎖状態維持手段を備える、請求項1に記載の毛髪保持具。
- 請求項1に記載の毛髪保持具を用いて毛髪束に毛髪処理を行う毛髪処理方法であって、
前記筒状体に毛髪束を挿通する工程と、
前記筒状体を、該筒状体に挿通した前記毛髪束とともに巻き上げる工程と、
前記窓部を開放した状態で、該窓部を介して前記筒状体内に前記毛髪処理剤を注入する工程とを含む、毛髪処理方法。 - 前記毛髪束を挿通する工程及び前記巻き上げる工程を、前記蓋シートで前記窓部を閉鎖した状態で行う、請求項8に記載の毛髪処理方法。
- 前記毛髪処理剤注入部は、前記他面シートの一部を切り出して形成してなる窓部と、該窓部を覆うように固定された、前記他面シートよりも通液性の高い高通液性シートとを備えて構成されている、請求項2に記載の毛髪保持具。
- 前記毛髪処理剤注入部として、毛髪が飛び出さない程度の大きさの貫通孔を複数有する領域を設けてある、請求項2又は10に記載の毛髪保持具。
- 請求項2に記載の毛髪保持具を用いて毛髪束に毛髪処理を行う毛髪処理方法であって、
前記筒状体に毛髪束を挿通する工程と、
前記筒状体を、該筒状体に挿通した前記毛髪束とともに巻き上げる工程と、
前記毛髪処理剤注入部を介して前記筒状体内に毛髪処理剤を注入する工程とを含む、毛髪処理方法。
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JP2017209336A JP7040919B2 (ja) | 2017-10-30 | 2017-10-30 | 毛髪保持具 |
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