JP6734338B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本開示は、充電ポート及び/又は給電ポートを有するポート装置を備える車体前部構造に関する。
駆動源に電気モータを用いる電動車においては、電気モータに電力を供給するバッテリに充電するための充電部構造が設けられる。電動車の充電部構造として、ダッシュパネルの前方に仕切られた前部空間の上方に開放された上端開口部を開閉するフードに充電用開口部が設けられ、バッテリに充電を行うための充電口が充電用開口部に配置され、リッド部材が充電用開口部を開閉するように設けられたものが公知である(特許文献1参照)。この充電部構造は、既存の車体に適用する場合、フードを設計変更することで足り、バンパを含む車体前部のデザインを大幅に変更する必要がないことから、最小限の車体デザインの変更で既存の車体に適用することができる。
特開2014−112997号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電動車の充電部構造では、充電作業を容易に行えるようにするために充電口を前側に配置しようとしても、フロントフードの前部に設けられたフードストライカやこれを係止するフードロックが邪魔になる。そのため、充電口や給電口といったポートを有するポート装置を十分前側に配置することができず、充電作業や給電作業の容易化に改善の余地がある。
本発明は、このような背景に鑑み、最小限の車体デザインの変更で既存の車体にポート装置を設けることができ、充電や給電の作業を容易にできる車体前部構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある実施形態は、車体前部構造であって、車体(4)の前部に形成された上方開放の前部空間(3)の車体開口(3A)を開閉可能に覆うフロントフード(12)と、前記フロントフードの前部に設けられたフードストライカ(130)を離脱可能に係止するべく、前記車体のフロントバルクヘッド(26)の上部(24)に設けられたフードロック(148)と、前記フロントフードに設けられた開口(12A)又は切欠きを介してアクセス可能に前記前部空間内にて前記車体に固定され、充電ポート(76)及び/又は給電ポート(77)を有するポート装置(70)とを備え、前記フードロックと前記ポート装置とが前記フロントバルクヘッドの上部に車幅方向に並べて配置され、前記フードロックが車幅方向において前記ポート装置に重ならない位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ポート装置がフロントフードに設けられた開口又は切欠きを介してアクセス可能に前部空間内にて車体に固定されるため、最小限の車体デザインの変更で既存の車体にポート装置を設けることができる。また、フードロックが車幅方向において充電ポートに重ならない位置に配置されるため、ポート装置を前側に配置する際にフードストライカやフードロックが邪魔にならない。そのため、ポート装置を十分前側の作業者に近い位置に配置することができ、充電作業や給電作業を容易にすることができる。
上記構成において、前記ポート装置(70)が前後方向において前記フードロック(148)に重なる位置に配置されているとよい。
この構成によれば、充電ポートや給電ポートがフードロックと同等に前側に配置されるため、充電作業や給電作業が確実に容易になる。
上記構成において、前記ポート装置(70)を前記車体(4)に取り付けるためのサポートメンバ(50)を更に備え、前記サポートメンバは、前記フロントバルクヘッド(26)に固定される前部取付片(62)と、後方斜め下方に延びて車体部材(28)に固定される後部脚片(54)とを有するとよい。
この構成によれば、サポートメンバをフロントバルクヘッドに固定することで、ポート装置を車体の前側に配置できるとともに、サポートメンバが後方斜め下方に延びて車体部材に固定される後部脚片を有することで、ポート装置が上方からの荷重を受けた際に、後部脚片が変形して衝突荷重を吸収する。
上記構成において、前記ポート装置(70)が前記車体開口(3A)の車幅方向の略中央に配置され、前記フードストライカ(130)及び前記フードロック(148)が前記ポート装置(70)の車幅方向の両側に配置されているとよい。
車体開口の車幅方向の略中央に配置されたポート装置に車幅方向に重ならない位置に1組のフードストライカ及びフードロックだけが配置された場合、フロントフードがフードロックによって車幅方向の中央で係止されないため、走行中にフロントフードが振動する虞がある。これに対し、この構成によれば、ポート装置の両側のポート装置を挟む位置に2つフードロックが設けられることで、フロントフードがフードロックによって安定して係止され、フロントフードの振動が抑制される。
上記構成において、前記ポート装置(70)が、少なくとも上方に開口を有する箱状をなして前記充電ポート(76)及び/又は前記給電ポート(77)を内包するケース本体(102)と、前記ケース本体の開口を開閉するように前記ケース本体に設けられたリッド部材(100)と、閉状態にある前記リッド部材を固定するリッドロック機構(120)と、前記リッドロック機構を駆動するリッドロックアクチュエータ(126)と、を更に有し、前記リッドロックアクチュエータが前記ケース本体の外部に配置されているとよい。
この構成によれば、ケース本体の内部に配置されるリッドロック用の部品の点数が削減されることで、ケース本体内のスペースが確保され、車両衝突時に受ける荷重を吸収するためのスペースを広くとることができる。
上記構成において、前記リッドロックアクチュエータ(126)が前記フードロック(148)の後方にて前記フロントバルクヘッド(26)に固定されているとよい。
この構成によれば、リッドロックアクチュエータがフードロックによって前方荷重から保護されるため、車両の前面衝突時にリッド部材が意図せずに開くことが抑制される。
このように本発明によれば、最小限の車体デザインの変更で既存の車体にポート装置を設けることができ、充電や給電の作業を容易にできる車体前部構造を提供することができる。
実施形態に係る車体前部構造が適用された電気自動車の前部斜視図 フロントフードを開けた状態の電気自動車の前部斜視図 図2に示される電気自動車の前部骨格の斜視図 電気自動車の前部断面図 フロントフードを透視して右斜めから見た電気自動車の前部斜視図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態による車体前部構造が適用される電気自動車1は、図1及び図2に示されているように、車室や車室の前方に配置された前部空間3等を画定する車体4と、左右の前輪5と、左右の後輪(不図示)とを有している。車体4は、左右のフロントピラー7と、左右のフロントピラー7間に設けられて車室の前部を形成するフロントウィンドシールドガラス8とを有している。また、車体4は、車室の前方にて前後に延在する左右のフロントフェンダ10と、左右のフロントフェンダ10間に形成される前部空間3の上方に開放された車体開口3Aを覆うフロントフード12とを有している。
左右のフロントフェンダ10の前端はフロントバンパ14によって連結され、フロントバンパ14の上方にはヘッドライト16を備えたフロントパネル18が配置されている。車体開口3Aの前部はフロントパネル18によって形成され、車体開口3Aの後部は、車室と前部空間3とを区画するダッシュボード20(バルクヘッド)によって形成される。
フロントフード12の前部には充電や給電のためのポート用開口12Aが形成されている。フロントフード12は、後端にてヒンジ21を介して車体4に結合されており、車体開口3Aを開閉可能に閉じる。具体的には、フロントフード12は、前部を持ち上げられることで車体開口3Aを開き、前部を押し下げられることで車体開口3Aを閉じる。図示例のヒンジ21は、複数のリンク部材からなり、移動する瞬間回転中心周りに回動可能にフロントフード12の後端を車体4に結合している。他の実施形態では、ヒンジ21が1対の金属板からなり、1つの回転中心周りに回動可能にフロントフード12の後端を車体4に結合してもよい。
電気自動車1の車体前部構造は、車体骨格として、図3に示されているように、前後方向に延在する左右のサイドメンバをなすフロントサイドフレーム22と、左右のフロントサイドフレーム22の前端に接合され、左右方向に延在するアッパフレーム24を含むフロントバルクヘッド26と、フロントバルクヘッド26の後方を左右方向に延在する車体部材である横フレーム28とを有する。
横フレーム28は、前後方向に延在する左右2個の縦メンバ30Aと左右の縦メンバ30Aの前部及び後部の各々を互いに接続すべく左右方向に延在した前部横メンバ30B及び、後部横メンバ30Cとの組立体により平面視で矩形をなすサブフレーム30と、左右の縦メンバ30Aを各々対応する左右のフロントサイドフレーム22に接続する左右の接続端部32とを有する。横フレーム28の各接続端部32は、詳細には、左右対応する側の縦メンバ30Aに設けられた取付片30Dにボルト34によって固定された内端及び左右対応する側のフロントサイドフレーム22にボルト36によって固定された外端を含む。
サブフレーム30には、左右の縦メンバ30A、前部横メンバ30B及び後部横メンバ30Cによって取り囲まれるように、充電のための電気機器を収容した電気ボックス(不図示)が複数の取付ボルトによって取り付けられる。これらの重量物をバランスよく配置するため、サブフレーム30は車幅方向の略中央に設けられる。
アッパフレーム24と前部横メンバ30Bとは左右方向に互いに平行に延在している。図4に示されているように、アッパフレーム24は、車体開口3Aの前縁の後方且つ下方の近傍に前縁に沿って設けられている。前部横メンバ30Bは、アッパフレーム24より低い位置に設けられている。アッパフレーム24の下方には電気機器冷却用のラジエータ(図示省略)が配置される。
アッパフレーム24と前部横メンバ30Bとの間には、図2〜図4に示されているように、ポート装置70の装置主部72を支持するサポートメンバ50が取り付けられている。サポートメンバ50は、図3によく示されているように、プレス成形品によるメンバ主部52及び左右の後部脚片54を含む。
メンバ主部52は、前傾の平面状の取付面56と、取付面56の外周縁から下向きに折曲された折曲リブ片58と、折曲リブ片58の下端から前向きに折曲された前部取付片62とを有する。メンバ主部52は、取付面56に取り付けられた装置主部72が通過する後方開放の切欠を有し、平面視で略コの字形をしている。
折曲リブ片58は左右両側に上下反転の略三角形状の拡張片部58Aを有し、各拡張片部58Aに左右の後部脚片54の上端が2枚重ね状態で複数の溶接点によって溶接されている。各後部脚片54は、拡張片部58Aから下り傾斜で後方に延在しており、下端(遊端)に折曲形成された後部取付片64(図4)を有する。
サポートメンバ50は、図3及び図4に示されているように、前部取付片62に形成された貫通孔を貫通するボルト66によって前部をアッパフレーム24に固定されているとともに、後部取付片64をボルト68によって前部横メンバ30Bに固定されている。
ポート装置70は、図4に示されているように、コード付きの複数の電気接続用コネクタ80を接続される箱状の装置主部72と、装置主部72の上部に一体に設けられて装置主部72の上方に開閉可能なポート空間を形成するケース74とを備えている。装置主部72の上部には100V・200V用の充電ポート76及び給電ポート77が設けられている。他の実施形態では、装置主部72が充電ポート76及び給電ポート77の一方を備えていてもよい。また、充電ポート76と給電ポート77とは図示例のように別個に形成されてもよく、充電及び給電に兼用される共通のポートが形成されてもよい。
装置主部72は、サポートメンバ50の切欠に挿入され、複数のねじ78によって取付面56上に固定されている。装置主部72に接続される各電気接続用コネクタ80は取付面56の下方に配置される。各電気接続用コネクタ80のコード82はサポートメンバ50の開放された下方から他の部材と干渉することなく後方に取り出される。ポート装置70のケース74は、フロントフード12のポート用開口12Aを介してアクセス可能に設けられる。
ケース74は、上方開放の箱状をしていて充電ポート76及び給電ポート77を内包するケース本体102と、ケース本体102によって支持され、ケース本体102の開口を開閉可能に覆うリッド部材100とを備えている。ケース本体102は上端の開口縁部をポート用開口12Aに沿わせて配置されている。ケース本体102の後部は、サポートメンバ50の左右の後部脚片54の中間部に溶接されたL字形の左右の内側取付片90(より詳細には、これに溶接された複数のナット94)に後部連結片104を介してボルト106によって固定される。ケース本体102の前部は、前部取付片62(より詳細には、これに溶接された複数のナット96)に前部連結片108を介してボルト110によって固定される。
フロントフード12のポート用開口12Aの周縁部には下方に凹陥する凹陥部が形成され、この凹陥部にはフロントフード12に嵌合した矩形枠状のガーニッシュ112がフロントフード12の上面と面一になるように取り付けられている。
リッド部材100は、ガーニッシュ112の内側の開口(ポート用開口12Aに相当する)を開閉するパネル状のリッド主部100A及びリッド主部100Aの左右両側から下方に延出した左右のリッド脚片100Bを有している。リッド部材100は、各リッド脚片100Bの遊端に設けられたヒンジ軸116周りに回動可能にケース本体102に取り付けられている。
リッド部材100は、ヒンジ軸116を中心として回動することにより、図4に実線で示されているように、リッド主部100Aがガーニッシュ112の開口を閉じる閉蓋位置と、閉蓋位置より図4で見て時計回り方向に略90度回動することにより、起立してガーニッシュ112の開口を開く想像線で示される開蓋位置(図1も参照)との間に回動移動する。リッド部材100は、図示しないばねによって開蓋位置側へ常時付勢されている。
なお、リッド主部100Aは、閉蓋位置においては、ガーニッシュ112と略面一になるようにフロントフード12に沿って配置される。また、リッド主部100Aは、開蓋位置においては、リッド脚片100Bより後側がケース本体102の後部に下方へ凹陥するように形成されたリッド収容空間102A内に落ち込む。
リッド主部100Aの前部の下面にはリッドストライカ118が設けられている。リッドストライカ118は、丸鋼からなる金属ワイヤをU字形状に折り曲げて形成されており、リッド主部100Aの下面における左右方向の中央にて下方に突出し、前後方向に延在している。ケース本体102の前部におけるリッドストライカ118に対応する位置には、リッドストライカ118に係合可能且つ係合を解除可能なリッドロック機構としてのリッドラッチ120が取り付けられている。
具体的には、ケース本体102の前部には前後方向に延びるスロット122(図1)が形成されており、スロット122の下方(ケース本体102の下方)に配置されたリッドラッチ120が支持部材124によってアッパフレーム24に取り付けられている。リッドラッチ120は、左右方向に回動可能に設けられており、リッドストライカ118への係合を維持する施錠方向にばねによって常時付勢されている。
ユーザが開蓋位置(開状態)にあるリッド部材100を閉蓋位置側に回動操作することにより、リッドストライカ118がリッドラッチ120に当接してリッドラッチ120をばねの付勢力に抗して左右方向(開錠方法)に回動させる。これにより、リッドラッチ120がリッドストライカ118に係合し、ばね力によって施錠方向に戻ったリッドラッチ120によってリッドストライカ118が係止され、リッド部材100が閉蓋位置に保持される。リッドラッチ120は、閉状態にあるリッド部材100を固定するリッドロック機構の動作部をなす。
リッドラッチ120には、リッドストライカ118への係合を解除するためにリッドラッチ120を駆動するリッドロックアクチュエータ126(図5)が取り付けられている。ユーザが所定の開操作を行うことにより、リッドロックアクチュエータ126がケーブル128を引っ張ってリッドラッチ120を開錠方向に回動駆動する。これにより、リッドラッチ120のリッドストライカ118への係合が解除され、リッド部材100がばねの付勢力によって開蓋位置へ回動する。
上記構成の車体前部構造によれば、ポート装置70及びこれを支持するサポートメンバ50がフロントバルクヘッド26のアッパフレーム24とアッパフレーム24より後方の横フレーム28(詳細には、前部横メンバ30B)との間に配置される。即ち、ポート装置70及びサポートメンバ50がフロントバルクヘッド26のアッパフレーム24よりも後方に配置される。そのため、作業性を良くするためにポート用開口12Aを車体4の前側に配置しながら、ポート装置70やサポートメンバ50がアッパフレーム24より前方に張り出して設けられる場合に比して、フロントオーバーハング長を短縮でき、フロントオーバーハング長を長くすることなくポート装置70が設けられる。このことにより、電気自動車1の小型化設計の自由度が大きくなる。また、ポート装置70やサポートメンバ50が、アッパフレーム24より前方に張り出して設けられる場合に比して、前面衝突時の荷重をポート装置70が受け難くなり、前面衝突に対するポート装置70の保護性が改善される。更に、ポート装置70がフロントフード12に設けられたポート用開口12Aを介してアクセス可能に前部空間3にて車体4に固定されるため、最小限の車体デザインの変更で既存の車体4にポート装置70を設けることができる。
次に、フロントフード12の構成とポート装置70の配置について説明する。図2に示されるように、フロントフード12の前部の下面には2つのフードストライカ130が設けられている。フードストライカ130は、丸鋼からなる金属ワイヤをU字形状に折り曲げて形成されており、フロントフード12の下面におけるポート用開口12Aの左右両側に溶接によって固定されている。フードストライカ130は、フロントフード12の下面から下方に突出し、前後方向に延在している。
図3に示されるように、アッパフレーム24のフードストライカ130に対応する位置には左右のラッチブラケット132が固定されている。ラッチブラケット132は、鋼板のプレス成形品であり、左右方向に延在し、主面が前方に向く主板部134と、主板部134の上縁及び左右の側縁にて後方に折曲されたリブ片136と、リブ片136の左右の下端に折曲形成された左右の取付フランジ138と有している。ラッチブラケット132は、左右の取付フランジ138をボルト140によってアッパフレーム24の上面に締結されている。なお、ラッチブラケット132にはフードストライカ130に係合するロック部材であるフードラッチ144(図5)が取り付けられるが、図3においてフードラッチ144は省略されている。
図5に示されるように、ラッチブラケット132の主板部134の前面にはラッチ支持部材142が取り付けられている。ラッチ支持部材142は、フードラッチ144を前後方向に延びる回転軸周りに回動可能に支持している。フードラッチ144は、フードストライカ130を受容する係止溝146を備えており、係止溝146にフードストライカ130を受容した状態でフードストライカ130から上向きの力を受けてもフードストライカ130の係止を維持するように構成されている。また、フードラッチ144は、フードストライカ130の係止を維持する方向にばねによって常時付勢されている。ユーザがばねの付勢力に抗してフードラッチ144を回動操作することにより、フードラッチ144のフードストライカ130に対する係止が解除される。ラッチブラケット132、ラッチ支持部材142及びフードラッチ144により、対応するフードストライカ130を離脱可能に係止するフードロック148が構成される。フードロック148は、ポート装置70の左右両側の、車幅方向においてポート装置70に重ならず且つ前後方向においてポート装置70に重なる位置に2つ設けられている。すなわち、2つのフードロック148とポート装置70とがフロントバルクヘッド26の上部に車幅方向に並べて配置されている。
リッド部材100を閉蓋位置に保持するリッドラッチ120は、上記のようにケース本体102の前部の下方に配置されている。このリッドラッチ120を回動駆動するリッドロックアクチュエータ126は、アッパフレーム24の後方に配置され、アッパフレーム24の上面にボルト150で締結された支持ブラケット152により支持されている。支持ブラケット152には、リッドラッチ120に連結されたケーブル128を摺動可能に支持するアウタチューブ154の一端も支持されている。リッドロックアクチュエータ126がケーブル128を引っ張ることにより、ケーブル128がアウタチューブ154内を摺動し、リッドラッチ120が開錠方向に回動駆動される。この支持ブラケット152は、右側のフードロック148の後方に配置されている。これにより、リッドロックアクチュエータ126は、前突時に入力する衝突荷重からフードロック148によって保護されている。
このように、フードロック148が車幅方向においてポート装置70に重ならない位置に配置されているため、ポート装置70を前側に配置する際にフードストライカ130やフードロック148が邪魔にならない。そのため、ポート装置70を十分前側の作業者に近い位置に配置することが可能になり、充電作業や給電作業が容易になる。
また、ポート装置70が前後方向においてフードロック148に重なる位置に配置され、充電ポート76や給電ポート77がフードロック148と同等に前側の位置に配置されるため、充電作業や給電作業が確実に容易になる。
図3及び図4に示されるように本実施形態では、ポート装置70を車体4に取り付けるためのサポートメンバ50は、フロントバルクヘッド26に固定される前部取付片62と、後方斜め下方に延びて横フレーム28に固定される後部脚片54とを有する。そのため、ポート装置70を車体4の前側に配置できるとともに、ポート装置70が上方からの荷重を受けた際に、後部脚片54が変形して衝突荷重を吸収する。
図2及び図3に示されるように、サブフレーム30は不図示の電気ボックス等をバランスよく配置するため車幅方向の略中央に配置される。ポート装置70の後部脚片54はこのサブフレーム30の前部横メンバ30Bに固定されるため、ポート装置70は車体開口3Aの車幅方向の略中央に配置され、フードストライカ130及びフードロック148はポート装置70の車幅方向の両側に配置されている。そのため、フロントフード12がフードロック148によって安定して係止される。これにより、フロントフード12の振動が抑制される。
図5に示されるように本実施形態では、リッドラッチ120を駆動するリッドロックアクチュエータ126がポート装置70のケース本体102の外部に配置されている。そのため、ケース本体102の内部に配置されるリッドロック用の部品の点数が削減されることで、ケース本体102内のスペースが確保され、車両衝突時に受ける荷重を吸収するためのスペースを広くとることが可能である。
また、リッドロックアクチュエータ126がフードロック148の後方にてフロントバルクヘッド26に固定されていることから、リッドロックアクチュエータ126がフードロック148によって前方荷重から保護される。これにより、電気自動車1の前面衝突時にリッド部材100が意図せずに開くことが抑制される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、本発明が一例として電気自動車1に適用されているが、プラグインハイブリッド車やエンジン駆動の自動車に適用されてもよい。また、ポート装置70は、車体開口3Aの車幅方向の中央に配置されていなくてもよく、前後方向においてフードロック148に重ならない位置に配置されていてもよい。更に、フロントフード12にポート用開口12Aではなく切欠きが形成され、切欠きを介してアクセス可能にポート装置70が設けられもよい。上記実施形態では、ポート装置70のケース本体102は、上方開放の箱状をなしているが、少なくとも上方に開口を有していればよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 電気自動車
3 前部空間
3A 車体開口
4 車体
12 フロントフード
12A ポート用開口
24 アッパフレーム
26 フロントバルクヘッド
28 横フレーム(車体部材)
50 サポートメンバ
54 後部脚片
62 前部取付片
70 ポート装置
74 ケース
76 充電ポート
77 給電ポート
100 リッド部材
102 ケース本体
118 リッドストライカ
120 リッドラッチ(リッドラッチ機構)
126 リッドロックアクチュエータ
130 フードストライカ
132 ラッチブラケット
142 ラッチ支持部材
144 フードラッチ
148 フードロック

Claims (5)

  1. 車体の前部に形成された上方開放の前部空間の車体開口を開閉可能に覆うフロントフードと、
    前記フロントフードの前部に設けられたフードストライカを離脱可能に係止するべく、前記車体のフロントバルクヘッドの上部に設けられたフードロックと、
    前記フロントフードに設けられた開口又は切欠きを介してアクセス可能に前記前部空間内にて前記車体に固定され、充電ポート及び/又は給電ポートを有するポート装置とを備え、
    前記フードロックと前記ポート装置とが前記フロントバルクヘッドの上部に車幅方向に並べて配置され、
    前記フードロックが、車幅方向において前記ポート装置に重ならない位置に配置され
    前記ポート装置が、
    少なくとも上方に開口を有する箱状をなして前記充電ポート及び/又は前記給電ポートを内包するケース本体と、
    前記ケース本体の開口を開閉するように前記ケース本体に設けられたリッド部材と、
    閉状態にある前記リッド部材を固定するリッドロック機構と、を更に有し、
    前記リッドロック機構を駆動するリッドロックアクチュエータが、前記ポート装置の外部の、車幅方向において前記ポート装置に重ならない位置に配置されることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記ポート装置が、前後方向において前記フードロックに重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記ポート装置を前記車体に取り付けるためのサポートメンバを更に備え、
    前記サポートメンバは、前記フロントバルクヘッドに固定される前部取付片と、後方斜め下方に延びて車体部材に固定される後部脚片とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記ポート装置が前記車体開口の車幅方向の略中央に配置され、
    前記フードストライカ及び前記フードロックが前記ポート装置の車幅方向の両側に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車体前部構造。
  5. 前記リッドロックアクチュエータが前記フードロックの後方にて前記フロントバルクヘッドに固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車体前部構造。
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