JP6731659B2 - 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル - Google Patents
表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6731659B2 JP6731659B2 JP2018507351A JP2018507351A JP6731659B2 JP 6731659 B2 JP6731659 B2 JP 6731659B2 JP 2018507351 A JP2018507351 A JP 2018507351A JP 2018507351 A JP2018507351 A JP 2018507351A JP 6731659 B2 JP6731659 B2 JP 6731659B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- layer
- glass fiber
- panel
- decorative panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B5/00—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts
- B32B5/22—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed
- B32B5/24—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed one layer being a fibrous or filamentary layer
- B32B5/28—Layered products characterised by the non- homogeneity or physical structure, i.e. comprising a fibrous, filamentary, particulate or foam layer; Layered products characterised by having a layer differing constitutionally or physically in different parts characterised by the presence of two or more layers which are next to each other and are fibrous, filamentary, formed of particles or foamed one layer being a fibrous or filamentary layer impregnated with or embedded in a plastic substance
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B17/00—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
- B32B17/02—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres in the form of fibres or filaments
- B32B17/04—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres in the form of fibres or filaments bonded with or embedded in a plastic substance
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/04—Layered products comprising a layer of synthetic resin as impregnant, bonding, or embedding substance
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/18—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
- B32B27/20—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives using fillers, pigments, thixotroping agents
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
例えば、下記特許文献1には、熱可塑性樹脂等を含有する樹脂組成物をガラスクロスに含浸してなるプリプレグの表面に、メラミン樹脂を含有する樹脂を担持させた表面層基材を設けたメラミン化粧板が開示されている。
前記ガラス繊維強化樹脂層に含まれる繊維シートが厚さ方向で反表面層側となる裏面側に位置するように設けられて表層側に表層側樹脂層が形成され、該表層側樹脂層の厚さが0.05mm〜0.5mmであり、前記樹脂含浸ガラス繊維不織布板に含まれるガラス繊維不織布の目付が10g/m 2 〜200g/m 2 であり、前記繊維シートは、目付が300g/m 2 〜900g/m 2 のガラスマットまたはガラスクロスであることを特徴とする。
図1及び図2は、本実施形態に係る表面化粧パネルの一例及びこれを備えた化粧パネルの一例を模式的に示す図である。
また、本実施形態に係る化粧パネル1は、図1(b)に示すように、この表面化粧パネル20と、この表面化粧パネル20が少なくとも厚さ方向一方側に設けられたパネル芯材10と、を備えている。また、本実施形態では、化粧パネル1は、パネル芯材10のパネル厚さ方向両側に表面化粧パネル20,20を設けた構成とされている。
例えば、化粧パネル1を、建具パネルとして用いられるものとした場合には、当該化粧パネル1の上下寸法(戸高寸法)を1800mm〜3000mm程度とし、戸幅寸法を600mm〜1200mm程度とし、戸厚寸法を20mm〜40mm程度としてもよい。また、この場合には、化粧パネル1の適所に、開閉する際のハンドルや引手等を設けたり、錠装置や、蝶番等の回転連結部材、ランナーや戸車等の走行部材、ガイド溝等を設けたりしてもよい。
枠体11は、四周枠12,13,13,14を構成する上横枠12、左右一対の縦枠13,13及び下横枠14を備えている。また、枠体11は、左右の縦枠13,13に架け渡されるように上下に間隔を空けて設けられた複数本の横桟15,15を備えている。また、図例では、下横枠14の上側に、桟材を積層した構成とされたものとした例を示している。換言すれば、下横枠14を、複数本(図例では、2本)を上下に積層した構成とされたものとした例を示している。また、下横枠14の左右(長手方向)両端部の上側に、戸車等の走行部材の取付孔の加工下地となる下地部材を積層した例を示している。なお、当該化粧パネル1の用途等に応じて、上横枠12の左右両端部の下側や一方の縦枠13の内方側に、上述のようなランナー等の走行部材やハンドル、錠装置等の取付孔の加工下地や取付下地を設けた構成としてもよい。また、上横枠12の下側にも同様な桟材を設けた構成、つまり、上横枠12も同様、複数本を上下に積層した構成とされたものとしてもよい。また、枠体11に、横桟15を設けた態様に代えて、または加えて、上下方向に長尺な縦桟を設けた構成としてもよい。
これら四周枠12,13,13,14及び横桟15は、木質系材料及び合成樹脂系材料の両方または一方から形成されている。つまり、四周枠12,13,13,14及び横桟15は、金属製のフレーム状の桟や補強材等を用いた構成とされておらず、木質系材料及び合成樹脂系材料の両方または一方を、主たる材料として形成されている。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、PB(パーティクルボード)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やハードボード等の木質繊維板などが挙げられる。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)としてもよい。また、枠体11は、このような木質系材料及び合成樹脂系材料の両方または一方から形成されたものに限られず、金属系材料から形成された部材を含んだものでもよい。
表面層21は、難燃性を有した化粧板を構成する。この表面層21は、建築基準法において定められた不燃材料等に必要な性能に関する技術的基準を満たすものでもよい。例えば、この表面層21は、この技術的基準における「難燃材料」の基準を満たす難燃化粧板でもよく、好ましくは、「準不燃材料」の基準を満たす準不燃化粧板でもよく、より好ましくは、「不燃材料」の基準を満たす不燃化粧板でもよい。表面層21を、不燃化粧板とすれば、表面化粧パネル20を不燃面材として種々の用途に用いることができる。
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、この表面層21を、樹脂含浸ガラス繊維不織布板22の裏面側に、熱硬化性樹脂含浸紙24を設けた構成としている。つまり、表面層21は、樹脂含浸ガラス繊維不織布板22の両面に、熱硬化性樹脂含浸紙(化粧紙)23,24を設けた構成とされている。
また、樹脂含浸ガラス繊維不織布板22は、吸熱性金属水酸化物以外の炭酸カルシウム等の無機充填材や、エポキシ基含有シランやアミノ基含有シラン等のシランカップリング剤、リン・窒素系等の難燃剤を含んだ構成とされたものでもよい。
また、この樹脂含浸ガラス繊維不織布板22は、このような熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂の両方または一方からなるバインダー成分と吸熱性金属水酸化物とを少なくとも含むスラリーを、ガラス繊維不織布に含浸させ、乾燥させてプリプレグ状とされたものでもよい。
熱硬化性樹脂含浸紙24は、熱硬化性樹脂含浸化粧紙23と概ね同様、薄シート状とされ、原紙に熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂組成物を含浸させた構成とされている。図例では、この熱硬化性樹脂含浸紙24の厚さを、熱硬化性樹脂含浸化粧紙23よりも薄く(小さく)した例を示している。この熱硬化性樹脂含浸紙24の原紙の目付け(坪量)としては、例えば、18g/m2以上40g/m2以下の範囲が例示される。
なお、表面層21としては、上記のような態様に限られず、例えば、熱硬化性樹脂含浸化粧紙23の表面側に、熱硬化性樹脂含浸紙(化粧紙)をさらに設けた構成とされたものでもよい。また、表面層21としては、熱硬化性樹脂含浸化粧紙23と樹脂含浸ガラス繊維不織布板22との間に、吸熱性金属水酸化物を含む中間層や、熱硬化性樹脂含浸紙(化粧紙)をさらに設けた構成とされたものでもよい。また、表面層21としては、最表層に、変性シリカ混入合成樹脂系塗料等の難燃性が付与された塗料が塗布されたものとしてもよく、その他、種々の変形が可能であるが、少なくとも熱硬化性樹脂含浸化粧紙23と樹脂含浸ガラス繊維不織布板22とを備えたものとすればよい。
表層側樹脂層27は、ガラス繊維強化樹脂層25と表面層21との境界剥離等を抑制する観点等から適宜の厚さとされたものでもよい。この表層側樹脂層27の厚さとしては、例えば、0.01mm〜1.5mm、好ましくは0.03〜1.0mm、更に好ましくは0.05mm〜0.5mmの範囲が例示される。この表層側樹脂層27の厚さが小さ過ぎれば、繊維シート28の凹凸がガラス繊維強化樹脂層25の表面側に現れ易くなる傾向があり、厚さが大き過ぎれば、当該表層側樹脂層27による熱膨張の影響が大となったり、生産性が低下したりする傾向がある。
また、この表層側樹脂層27を構成する樹脂組成物26は、樹脂主成分が後記する裏層側ガラス繊維強化樹脂層29を構成する樹脂組成物26の樹脂主成分と同一とされている。この樹脂組成物26としては、無発泡性または低発泡性の樹脂が例示される。例えば、この樹脂組成物26の樹脂主成分としては、ウレタン(ポリウレタン)樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂等を単独または2種類以上を併用したものが例示される。
また、樹脂組成物26としては、比較的に低温(例えば、40℃以上90℃以下、好ましくは80℃以下)で硬化する低温硬化性の熱硬化性樹脂としてもよい。これによれば、低温で硬化させることができる。
また、裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれる樹脂の質量、つまり、裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれる樹脂を構成する未硬化の樹脂組成物26の質量と裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれるガラス繊維の質量との質量比は、1:1.5〜1:6としてもよく、好ましくは、1:2.5〜1:4.5としてもよく、より好ましくは、1:3〜1:4としてもよい。つまりは、裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれる樹脂の質量1g/m2に対するガラス繊維の質量を、1.5〜6g/m2としてもよく、好ましくは、2.5〜4.5g/m2としてもよく、より好ましくは、3〜4g/m2としてもよい。裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれる樹脂量に対してガラス繊維量を少なくし過ぎれば、換言すれば、ガラス繊維量に対して樹脂量を多くし過ぎれば、重くなる傾向がある。一方、裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれる樹脂量に対してガラス繊維量を多くし過ぎれば、剛性が低下したり、成形し難くなったりする傾向がある。
なお、後記するように、表層側樹脂層27を設けない場合には、上記した裏層側ガラス繊維強化樹脂層29に含まれる樹脂の質量を、ガラス繊維強化樹脂層25に含まれる樹脂の質量として把握するようにすればよい。
また、ガラス繊維を構成する繊維シート28としては、ガラス繊維の織布や不織布、マット等が例示される。ガラス繊維の織布としては、例えば、縦糸及び横糸にガラスロービングを用いて製織した平織、絡み織等の織物であるガラスクロス等が例示される。ガラス繊維の不織布としては、例えば、長さ約10mmのガラス繊維を、上記と概ね同様にして製されたガラスペーパー等が例示される。ガラス繊維のマットとしては、長繊維状(例えば、長さ30mm前後、好ましくは長さ50mm前後)に切断したガラスストランドを、不均一な配向となるように、無方向に均等に分散させ、ポリエステルバインダー等の結合剤を用いてマット状に成形したものであるガラスマット等が例示される。
繊維シート28の目付け(後記するように、複数枚の繊維シート28を積層する場合には、各繊維シート28の目付け)としては、例えば、50g/m2以上700g/m2以下の範囲が例示され、好ましくは150g/m2以上としてもよく、より好ましくは250g/m2以上としてもよい。この繊維シート28の目付けが小さ過ぎれば、強度が低下する傾向がある一方、大き過ぎれば、重くなる傾向がある。繊維シート28としてガラスクロスを用いる場合は、目付けを200g/m2以上としてもよい。また、繊維シート28としてガラスペーパーを用いる場合は、目付けを50g/m2以上としてもよい。また、繊維シート28としてガラスマットを用いる場合は、目付けを100g/m2以上としてもよい。また、繊維シート28としては、このようなガラス繊維シートのうちガラスマットまたはガラスクロスが好ましい。
このパネル製造方法としては、表面層21の裏面に表層側樹脂層27を構成する未硬化の樹脂組成物26を供給した後に、表層側樹脂層27の裏面側に位置するように裏層側ガラス繊維強化樹脂層29を形成して表面化粧パネル20を製造する構成としてもよい。また、例えば、互いに向き合う面が平坦面とされた上下の成形型を用いて表面化粧パネル20を製造するようにしてもよい。このような成形型としては、樹脂組成物26の種類にもよるが、硬化に加熱を要する場合には、ヒーターや熱媒体が流通される媒体流通路が設けられたホットプレスとしてもよい。
このような製造方法によれば、表面化粧パネル20を効果的に製造することができる。つまり、ガラス繊維強化樹脂層25を形成した後に、表面層21を貼着するようなものと比べて、製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、表層側樹脂層27を構成する樹脂組成物26が硬化または半硬化すれば、繊維シート28に先だって、裏層側ガラス繊維強化樹脂層29を構成する樹脂組成物26を供給する構成としている。従って、表層側樹脂層27を構成する樹脂組成物26上に載置された繊維シート28に対して裏層側ガラス繊維強化樹脂層29を構成する樹脂組成物26を供給して含浸させる態様と比べて、表層側樹脂層27と裏層側ガラス繊維強化樹脂層29との境界剥離等を効果的に防止することができる。
また、上記した本実施形態に係るパネル製造方法の各工程の順序等は一例に過ぎず、別順序でなされるものでもよく、種々の変形が可能である。
これらエッジシート17,17としては、木目柄等の種々の柄(模様)が印刷された化粧印刷紙や合成樹脂系の樹脂シート(フィルム)、天然木材(銘木)から形成された突板等の単板(化粧単板)等としてもよい。また、これらエッジシート17,17は、適宜の接着剤等によって貼着されたものでもよい。
なお、パネル芯材10のパネル幅方向両端面をエッジシート17,17によって覆う態様に代えて、上記同様な表面化粧パネル20,20または表面層21,21によって各端面を覆う態様等としてもよい。また、化粧パネル1のパネル幅方向の各端面を化粧面とせずに、パネル芯材10を露出させた態様等としてもよい。
つまり、吸熱性金属水酸化物を含む樹脂含浸ガラス繊維不織布板22の表面側に熱硬化性樹脂含浸化粧紙23が設けられた難燃性の表面層21と、この表面層21の裏面側に設けられたガラス繊維強化樹脂層25と、を備えた構成としている。従って、従来のようなMDF(中密度繊維板)等の木質板を基材としたものと比べて、防湿シートを設けずとも吸放湿等による寸法変化が生じ難くなり、寸法安定性を向上させることができ、また、効果的に薄型化及び軽量化を図ることができる。また、比較的に多量な吸熱性金属水酸化物を含んで脆弱な表面層21を、ガラス繊維強化樹脂層25によって補強することができ、耐衝撃性を向上させることができる。
また、上記のように、ガラス繊維強化樹脂層25を構成する樹脂組成物26の発泡倍率を、1.0倍〜2.0倍とすれば、より好適なものとなる。つまり、この発泡倍率を、大きくし過ぎれば、軽量化は図れるものの、強度が低下する傾向があるが、上記のような範囲とすれば、強度低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、パネル芯材10のパネル厚さ方向両側のそれぞれに表面化粧パネル20,20を設けた構成としている。従って、パネル厚さ方向両側の耐衝撃性が向上され、かつパネル厚さ方向両側に難燃性(不燃性)を有した面材を有した化粧パネル1となる。また、当該化粧パネル1の反り等の変形が抑制され、パネル芯材10にフレーム状の金属製の補強材等を設ける必要性を生じ難くすることができる。
また、本実施形態では、パネル芯材10を、四周枠12,13,13,14を含む枠体11で囲まれた空間にコア材16が収容された構成としている。従って、パネル芯材10をコア材16のみや三辺以下に桟材を設けたようなものとした場合と比べて、化粧パネル1の強度を向上させることができ、建具等として好適に用いることができる。また、中実状のパネル芯材10としたものと比べて、軽量化を図ることができる。
上記した化粧パネル1の具体的構成としては、その他、種々の変形が可能である。
また、表面化粧パネル20は、化粧パネル1を構成するように用いられるものに限られず、既設の開口枠や窓枠、廻縁、巾木等の他の既設内装建材を覆うカバー等として用いられるものとしてもよい。
各実施例1〜3及び比較例1では、いずれも、表層側を、上記した表面層21と同様の構成とした。つまり、表層側を、熱硬化性樹脂含浸化粧紙と樹脂含浸ガラス繊維不織布板と熱硬化性樹脂含浸紙とを有した厚さ0.7mmの両面熱硬化性樹脂含浸紙貼樹脂含浸ガラス繊維不織布板(表面層)とした。
また、実施例1〜3では、裏層側を、上記した表層側樹脂層27を設けていないガラス繊維強化樹脂層25と同様の構成とした。また、実施例1〜3では、ガラス繊維強化樹脂層を構成する樹脂組成物を、無発泡性(発泡倍率1倍)のポリウレタン樹脂とし、実施例1,2では、表面層裏面側への塗布量を200g/m2とし、実施例3では、表面層裏面側への塗布量を240g/m2とした。また、実施例1では、ガラス繊維強化樹脂層に含まれる繊維シートを、目付けが300g/m2のガラスマットとした。つまり、実施例1では、ガラス繊維強化樹脂層に含まれる樹脂とガラス繊維との質量比を、1:1.5とした。実施例2では、ガラス繊維強化樹脂層に含まれる繊維シートを、目付けが300g/m2のガラスマットを二枚積層し、総目付けを600g/m2とした。つまり、実施例2では、ガラス繊維強化樹脂層に含まれる樹脂とガラス繊維との質量比を、1:3とした。実施例3では、ガラス繊維強化樹脂層に含まれる繊維シートを、目付けが450g/m2のガラスマットを二枚積層し、総目付けを900g/m2とした。つまり、実施例3では、ガラス繊維強化樹脂層に含まれる樹脂とガラス繊維との質量比を、1:3.75とした。実施例1は、厚さが1.3mm、1m2あたりの質量が1.7kgであり、実施例2は、厚さが1.6mm、1m2あたりの質量が2.0kgであり、実施例3は、厚さが1.6mm、1m2あたりの質量が2.4kgであった。
また、比較例2では、表層側の化粧層を、0.07mm厚のウレタン樹脂系塗装ポリプロピレン樹脂系フィルムとし、裏層側を、火山性ガラス質複層板の厚さ方向両面に、アルミシートを貼着した両面アルミシート貼火山性ガラス質複層板とした。この比較例2は、厚さが3.3mm、1m2あたりの質量が4.1kgであった。
<アイゾット衝撃強さ>
各実施例1〜3及び各比較例1,2の表面化粧パネル(同寸同形状の試験片(ノッチなし))に対して、JIS K7110(プラスチック−アイゾット衝撃強さの試験方法)に準じて、デジタル衝撃試験機を用いて化粧面側から打撃する試験を行い、吸収エネルギー及び衝撃強度を測定(算出)した。結果は、表1に示すように、実施例1では、吸収エネルギーが0.07J、衝撃強度が5.0kJ/m2であった。実施例2では、吸収エネルギーが0.14J、衝撃強度が8.8kJ/m2であった。実施例3では、吸収エネルギーが0.29J、衝撃強度が19.7kJ/m2であった。比較例1では、吸収エネルギーが0.30J、衝撃強度が7.9kJ/m2であった。比較例2では、吸収エネルギーが0.12J、衝撃強度が3.4kJ/m2であった。
各実施例1〜3及び各比較例1,2の表面化粧パネル(同寸同形状の試験片(ノッチなし))に対して、JIS K7111−1(プラスチック−シャルピー衝撃特性の求め方)に準じて、デジタル衝撃試験機を用いて化粧面側から打撃する試験を行い、吸収エネルギー及び衝撃強度を測定(算出)した。結果は、表1に示すように、実施例1では、吸収エネルギーが0.39J、衝撃強度が29.3kJ/m2であった。実施例2では、吸収エネルギーが0.78J、衝撃強度が51.3kJ/m2であった。実施例3では、吸収エネルギーが1.45J、衝撃強度が87.7kJ/m2であった。比較例1では、吸収エネルギーが0.42J、衝撃強度が11.4kJ/m2であった。比較例2では、吸収エネルギーが0.21J、衝撃強度が6.3kJ/m2であった。
実施例2の表面化粧パネルをパネル芯材のパネル厚さ方向両側に貼着して実施例の化粧パネルを作成した。また、比較例1の表面化粧パネルをパネル芯材のパネル厚さ方向両側に貼着して比較例の化粧パネルを作成した。これら実施例及び比較例の化粧パネルのパネル芯材を、長さ1990mm、幅450mm、厚さ25mmとし、それぞれ同種の木質系材料から形成された四周枠を有した構成とした。また、実施例の化粧パネルのパネル芯材の四周枠内の長手方向中央部に、木質系材料から形成された横桟を設け、この横桟によって長手方向両側に区画された中空部にコア材を収容させた構成とした。また、比較例の化粧パネルのパネル芯材の四周枠内の幅方向一方側部位に、長手方向に延びる木質系材料から形成された縦桟部とこの縦桟部を受け入れる凹溝を設けた断面略C字状(略コ字状)の金属製の補強材(厚さ1.6mm)とからなる縦桟を設けた構成とした。また、この比較例の化粧パネルのパネル芯材の縦桟の長手方向中央部の幅方向両側に木質系材料から形成された横桟を設け、幅方向他方側の横桟によって長手方向両側に区画された中空部にコア材を収容させた構成とした。
これら実施例の化粧パネル及び比較例の化粧パネルを、同環境下で基台上に載置し、7日間放置したところ、同程度の反り量であり、良好な結果となった。
10 パネル芯材
20 表面化粧パネル
21 表面層
22 樹脂含浸ガラス繊維不織布板
23 熱硬化性樹脂含浸化粧紙
25 ガラス繊維強化樹脂層
26 樹脂組成物
28 繊維シート
Claims (4)
- 吸熱性金属水酸化物を含む樹脂含浸ガラス繊維不織布板の表面側に熱硬化性樹脂含浸化粧紙が設けられた難燃性の表面層と、この表面層の裏面側に設けられたガラス繊維強化樹脂層と、を備えており、
前記ガラス繊維強化樹脂層に含まれる繊維シートが厚さ方向で反表面層側となる裏面側に位置するように設けられて表層側に表層側樹脂層が形成され、該表層側樹脂層の厚さが0.05mm〜0.5mmであり、
前記樹脂含浸ガラス繊維不織布板に含まれるガラス繊維不織布の目付が10g/m 2 〜200g/m 2 であり、
前記繊維シートは、目付が300g/m 2 〜900g/m 2 のガラスマットまたはガラスクロスであることを特徴とする表面化粧パネル。 - 請求項1において、
前記表面層の厚さが0.5mm〜1.0mmとされ、前記ガラス繊維強化樹脂層の厚さが0.5mm〜2.0mmとされ、当該表面化粧パネルの厚さが1.0mm〜3.0mmであることを特徴とする表面化粧パネル。 - 請求項1または2において、
前記ガラス繊維強化樹脂層を構成する樹脂組成物の発泡倍率は、1.0倍〜2.0倍であることを特徴とする表面化粧パネル。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表面化粧パネルと、この表面化粧パネルが少なくとも厚さ方向一方側に設けられたパネル芯材と、を備えていることを特徴とする化粧パネル。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016058239 | 2016-03-23 | ||
JP2016058239 | 2016-03-23 | ||
PCT/JP2017/011317 WO2017164199A1 (ja) | 2016-03-23 | 2017-03-22 | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2017164199A1 JPWO2017164199A1 (ja) | 2018-11-15 |
JP6731659B2 true JP6731659B2 (ja) | 2020-07-29 |
Family
ID=59899529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018507351A Active JP6731659B2 (ja) | 2016-03-23 | 2017-03-22 | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6731659B2 (ja) |
WO (1) | WO2017164199A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112281547A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-01-29 | 广东福美新材料科技有限公司 | 一种高强度阻燃装饰纸及其制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08281849A (ja) * | 1995-04-19 | 1996-10-29 | Showa Aircraft Ind Co Ltd | ハニカムパネルおよびその製造方法 |
NO302964B1 (no) * | 1995-10-13 | 1998-05-11 | Safety Rail System As | Bygningselementmodul, særlig beregnet for legging av gulv |
JP3760220B2 (ja) * | 1998-10-30 | 2006-03-29 | タキロン株式会社 | 化粧材及びその製造方法 |
JP3980407B2 (ja) * | 2002-05-17 | 2007-09-26 | 住友ベークライト株式会社 | 化粧板 |
JP2005238696A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 耐燃性化粧板 |
JP5099206B2 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-12-19 | 住友ベークライト株式会社 | メラミン化粧板 |
-
2017
- 2017-03-22 WO PCT/JP2017/011317 patent/WO2017164199A1/ja active Application Filing
- 2017-03-22 JP JP2018507351A patent/JP6731659B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112281547A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-01-29 | 广东福美新材料科技有限公司 | 一种高强度阻燃装饰纸及其制备方法 |
CN112281547B (zh) * | 2020-10-29 | 2022-11-25 | 广东福美新材料科技有限公司 | 一种高强度阻燃装饰纸及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2017164199A1 (ja) | 2018-11-15 |
WO2017164199A1 (ja) | 2017-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210146650A1 (en) | Thermoplastic sheets and articles with variable lofting capacity | |
US6773799B1 (en) | Process for the manufacturing of a decorative laminate, a decorative laminate obtained by the process and use thereof | |
CN111093929B (zh) | 具有一个或多个筛网层的多层配件 | |
US11090899B2 (en) | Prepregs, cores and composite articles including powder coated layers | |
AU2018234583A1 (en) | Multi-layer assemblies comprising a reinforced thermoplastic surface layer and a core layer | |
US11708036B2 (en) | Composite articles including textured films and recreational vehicle articles including them | |
CA2804167A1 (en) | A panel comprising a polymeric composite layer and a reinforcement layer | |
KR20100099302A (ko) | 발포 반응성 수지를 함유하는 지지체 물질의 성형물 | |
JP6722886B2 (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP2017100326A (ja) | 化粧パネル | |
JP6731659B2 (ja) | 表面化粧パネル及びこれを備えた化粧パネル | |
JP6671049B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP6847510B2 (ja) | 炭素繊維複合化粧板 | |
JP2018052001A (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
JP6685030B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP6660593B2 (ja) | パネル材及びこれを備えた化粧パネル | |
JP6796769B2 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
WO2018097168A1 (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
JP4663227B2 (ja) | 繊維製ボード | |
JP7356840B2 (ja) | 表面に凹凸が賦形されたハニカム積層体とその製造方法 | |
JP6748870B2 (ja) | 化粧パネル及びパネル製造方法 | |
JP6796768B2 (ja) | 化粧パネル | |
US20200001568A1 (en) | Composite articles including textured films and furniture articles including them | |
JP2018134787A (ja) | 表面化粧パネル、これを備えた化粧パネル及び表面化粧パネル製造方法 | |
KR20050027598A (ko) | 다층구조 섬유계 난연흡음판 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190709 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190829 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200424 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20200507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200609 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200623 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6731659 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |