JP6730863B2 - 加湿装置 - Google Patents

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本発明は、給水を湿式部材に浸透させ、当該湿式部材の浸透水を空気との接触により気化させる気化式加湿部と、前記湿式部材のドレン水を加熱貯留部に導入し、当該加熱貯留部の貯留水を加熱により蒸発させる加熱式加湿部と、を備えた加湿装置に関する。
従来、空気を加湿する加湿装置として、省エネルギー性に優れているが加湿能力が低い気化式加湿部と、省エネルギー性に劣るが加湿能力が高い加熱式加湿部とを組合せたものが知られている(特許文献1を参照。)。即ち、このような加湿装置では、気化式加湿部による加湿を優先して行いながら、空気の温度が低い場合などのように気化式加湿部のみでは加湿能力が不足する場合にのみ加熱式加湿部による加湿を行うことで、省エネルギー性の向上と加湿能力の向上との両立が可能となる。
また、このように気化式加湿部と加熱式加湿部との両方を備えた加湿装置では、気化式加湿部の湿式部材から気化せずに排出されたドレン水は、加熱貯留部に導入されて加熱式加湿部による加湿用に利用される。
特開2001−336789号公報
このような加湿装置に供給される給水には、一般的に、カルシウムやマグネシウムなどのスケール成分のように水が蒸発しても残留する蒸発残留物が含まれている。よって、気化式加湿部では、このような給水を湿式部材に浸透させてその一部を気化させるので、浸透部材から滴下するドレン水は、蒸発残留物が高濃度に濃縮(以下単に「濃縮」と呼ぶ場合がある。)されたものとなる。
そして、このように濃縮された気化式加湿部のドレン水を加熱貯留部に導入して加熱式加湿部の加湿用に利用する加湿装置では、一般的な加熱式加湿部のみを備えた加湿装置と比較して、加熱貯留部における蒸発残留物の析出が顕著となる。よって、加熱式加湿部では、当該析出した蒸発残留物による加熱式加湿部の能力低下や損傷等が問題となる。更に、このような蒸発残留物の析出は、気化式加湿部の湿式部材においても発生する場合があり、このことにより気化式加湿部の能力低下や損傷等も懸念される。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、気化式加湿部と加熱式加湿部とを備え、気化式加湿部のドレン水を加熱式加湿部の加湿用に利用する加湿装置において、給水に含まれる蒸発残留物の析出に伴う能力低下や損傷等を、簡単且つ合理的な構成により防止することができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、給水を湿式部材に浸透させ、当該湿式部材の浸透水を空気との接触により気化させる気化式加湿部と、
前記湿式部材のドレン水を加熱貯留部に導入し、当該加熱貯留部の貯留水を加熱により蒸発させる加熱式加湿部と、を備えた加湿装置であって、
外部からの給水を前記湿式部材に散水する散水部を備えると共に、
前記散水部からの散水により前記湿式部材に浸透された給水の一部が気化せずに前記ドレン水として滴下して前記加熱貯留部に導入され、
前記加熱貯留部の貯留水を排水可能な排水部を備え、
所定の更新条件に基づいて、前記排水部により前記加熱貯留部の貯留水を排水して当該加熱貯留部の貯留水を更新する貯留水更新処理を実行する貯留水更新処理手段を備えた点にある。
本構成によれば、気化式加湿部で一部が気化することで濃縮されたドレン水を、加熱貯留部に導入して加熱式加湿部の加湿用に利用するにあたり、適宜所定の更新条件に基づいて貯留水更新処理を実行して当該加熱貯留部の貯留水を適宜排水するので、当該加熱貯留部の貯留水の濃縮程度を低く抑えることができる。従って、気化式加湿部のドレン水を利用する加熱式加湿部において、蒸発残留物の析出を抑制して、その析出による能力低下や損傷等を防止することができ、気化式加湿部と加熱式加湿部との二段階の加湿を、気化式加湿部のドレン水を加熱式加湿部の加湿用に利用して、効率的に実施することができる。
更に、気化式加湿部の湿式部材には、濃縮されたドレン水を再度供給するのではなく、濃縮程度が低い外部からの給水を散水するので、当該湿式部材における蒸発残留物の析出を抑制することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記加熱貯留部が、前記湿式部材のドレン水を受容して貯留するドレン水貯留槽で構成されている点にある。
本構成によれば、ドレン水貯留槽では、濃縮程度が比較的低い湿式部材のドレン水を受容して貯留することができるので、装置構成を簡略化しながら、例えば貯留水更新処理の実行頻度も比較的少なくした場合でも、貯留水の濃縮程度を低く抑えて、蒸発残留物の析出を適切に抑制することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記湿式部材への給水量を調整可能な給水量調整部を備え、
前記排水部が、前記加熱貯留部の所定水位を超える余剰水をオーバーフローさせて排水するオーバーフロー部であり、
前記貯留水更新処理手段が、前記貯留水更新処理において、前記給水量調整部により前記湿式部材への給水量を一時的に増加させて前記オーバーフロー部から余剰水をオーバーフローさせて排水することにより、前記加熱貯留部の貯留水を更新する点にある。
本構成によれば、貯留水更新処理において、給水量調整部により湿式部材への給水量を一時的に増加させることで、湿式部材のドレン水を増加させて、濃縮度合いが低い多くのドレン水を加熱貯留部に供給することができる。これにより、加熱貯留部では、濃縮度合いの高い既存の貯留水をオーバーフロー部により排水することができ、その結果、濃縮度合いの低いドレン水を新規に貯留する形態で、加熱貯留部の貯留水を更新することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記加熱貯留部に水位センサを備え、
前記貯留水更新処理の実行時以外の通常時において、前記水位センサの検出結果に基づいて前記給水量調整部を制御して、前記加熱貯留部の貯留水の水位を所定水位に維持する水位維持制御を実行する水位維持制御手段を備えた点にある。
本構成によれば、加熱貯留部の貯留水の更新が必要でない通常時においては、水位維持制御を実行して、水位センサの検出結果に基づいて湿式部材への給水量を制御して、加熱貯留部の貯留水の水位を所定水位に維持することができる。このことにより、通常時において、加熱貯留部の貯留水の水位が安定することで、加熱式加湿部の加熱を適切に行いながら、加熱貯留部からの無用な排水を抑制して、消費水量を節約することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記加熱貯留部の排水部からの排水を受容するドレンパンを備え、
空気の流れ方向に沿って前記湿式部材の上流側に配置され、当該空気の温調を行う空調用熱交換器を備えると共に、
前記ドレンパンが、前記加熱貯留部の排水部からの排水に加えて、前記空調用熱交換器のドレン水を受容するように配置されている点にある。
本構成によれば、加熱貯留部の排水部からの排水を受容するドレンパンを設けることで、当該排水を滞りなくスムーズに行うことができる。また、空気通路において空調用熱交換器の下流側に湿式部材を組み込むことで、温調された空気を気化式加湿部で加湿する場合には、このドレンパンを、加熱貯留部の排水用に加えて、空調用熱交換器のドレン水用に兼用することができる。
第1実施形態の加湿装置の概略構成図 第2実施形態の加湿装置の概略構成図
〔第1実施形態〕
本発明に係る加湿装置の第1実施形態について図1に基づいて説明する。
図1に示す加湿装置100は、例えば商業施設や家屋等において、屋外から屋内へ外気を取り込むダクトに接続する形態で設置されている。そして、屋外から取り込んだ外気が通風路1を通流し、通風路1を通過して加湿された空気が屋内に供給される。即ち、加湿装置100の通風路1には、通風路1を通流する空気を加湿する加湿部A,Bが配置されており、更に加湿装置100には、運転を制御する制御装置30や各種補機が設けられている。
加湿装置100は、省エネルギー性に優れているが加湿能力が低い気化式加湿部Aと、省エネルギー性に劣るが加湿能力が高い加熱式加湿部Bとを組み合わせて備えた所謂ハイブリッド式の加湿装置として構成されている。
以下、これら気化式加湿部A及び加熱式加湿部Bの詳細構成について、順に説明を加える。
気化式加湿部Aは、水道水等が外部から給水SWとして供給され、その外部からの給水SWを湿式部材6に浸透させ、当該湿式部材6の浸透水PWを空気との接触により気化させることで、通風路1を通流する空気を加湿する加湿部として構成されている。
湿式部材6は、水浸透性と通気性とを有する部材からなり、通風路1の流路断面を覆う姿勢で配置されている。よって、この湿式部材6において、給水SWが浸透すると共に、通風路1を通流する比較的低湿な空気が通過することで、湿式部材6の浸透水PWの気化が促進され、通過する空気が加湿されることになる。
気化式加湿部Aには、給水SWを湿式部材6に散水する散水部4が設けられている。この散水部4は、湿式部材6の上方において水平方向に沿って配置された管材からなり、内部に供給された給水SWを下方部に分散配置された穿設穴(図示省略)から下方の湿式部材6の上端部に散水することができる。また、給水SWの流れ方向における散水部4の上流側には、湿式部材6への給水量を調整可能な給水量調整弁3(給水量調整部の一例)が設けられている。
このように気化式加湿部Aの湿式部材6に給水SWを散水すると、当該給水SWは湿式部材6に浸透する。このように湿式部材6に浸透した浸透水PWは、同湿式部材6を通過する比較的低湿の空気と接触することで一部が気化する。その気化した水分が空気に混合されることで、通風路1を通流する空気が加湿されることになる。
また、湿式部材6において気化せずに落下した浸透水PWは、ドレン水DWとして湿式部材6の下端部から滴下し、その下方に配置されたドレン水貯留槽8に受容されて、当該ドレン水貯留槽8の貯留水RWとして貯留される。
加熱式加湿部Bは、湿式部材6のドレン水DWを加熱貯留部8aに導入し、当該加熱貯留部8aの貯留水RWを加熱により蒸発させる加湿部として構成されている。
尚、加熱貯留部8aは、湿式部材6のドレン水DWを受容して貯留するドレン水貯留槽8の一部として構成されている。具体的に、ドレン水貯留槽8は、通風路1の空気の流れ方向における上流側の部位で湿式部材6のドレン水DWを受容し、その受容したドレン水DWを貯留水RWとして、同空気の流れ方向における下流側の部位である加熱貯留部8aに導入する。
ドレン水貯留槽8の加熱貯留部8aには、当該加熱貯留部8aの貯留水RWを加熱可能な電気ヒータ9が配置されており、電気ヒータ9は、ヒータ電源10からの給電を切替えることで、作動及び停止が切替えられる。また、加熱貯留部8aにおける電気ヒータ9の設置箇所の上方には、通風路1における湿式部材6の下流側に開口する水蒸気供給口8bが形成されている。
そして、加熱式加湿部Bの電気ヒータ9を作動させると、加熱貯留部8aの貯留水RWが加熱されて沸騰し、水蒸気Sが発生する。その水蒸気Sが水蒸気供給口8bを介して通風路1に導入されることで、通風路1を通流する空気を加湿することができる。
更に、ドレン水貯留槽8の加熱貯留部8a側には、当該加熱貯留部8aの貯留水RWを排水可能な排水部として、当該加熱貯留部8aの所定水位を超える余剰水をオーバーフローさせて排水するオーバーフロー部12が設けられている。即ち、ドレン水貯留槽8の貯留水RWは、湿式部材6からドレン水DWを受容することで増加する一方で、加熱貯留部8aで蒸発して水蒸気Sとなることで減少する。よって、前者のドレン水DWの受容量が、後者の水蒸気Sの発生量よりも多い場合には、ドレン水貯留槽8の貯留水の水位が上昇し、その水位が所定水位を超えると、その超えた分に相当する余剰水がオーバーフロー部12から排出されることになる。
オーバーフロー部12の下方には、当該オーバーフロー部12からの排水を受容するドレンパン14が設けられている。即ち、オーバーフロー部12から排出された余剰水は、その下方に配置されたドレンパン14に受容された上で、外部に排水される。
また、ドレン水貯留槽8には、貯留水RWの導電率を計測する導電率センサ19や、水位を計測する水位センサ20が設けられている。
通風路1において、気化式加湿部Aの湿式部材6は、加熱式加湿部Bの水蒸気供給口8bの上流側に配置されている。このことで、湿式部材6には、加熱式加湿部Bの運転に拘らず比較的低湿の空気が通過することになって、気化式加湿部Aによる加湿能力ができるだけ高いものに維持されることになる。
通風路1における湿式部材6の上流側には、当該通風路1に導入された外気OAの温度を計測する温度センサ16や、同外気OAの湿度を計測する湿度センサ17が設けられている。制御装置30は、通風路1を通流する空気の加湿を行うにあたり、これら温度センサ16や湿度センサ17の計測結果に基づいて、通風路1を通過して屋内に供給される空気の湿度を目標湿度とするために必要な必要加湿量を算出し、給水量調整弁3の開度を調整して給水SWの量を必要加湿量に設定する。すると、その給水SWは、先ずは気化式加湿部Aの湿式部材6に供給されて気化するが、例えば外気OAが低温状態又は低湿状態で気化式加湿部Aのみでは加湿能力が不足する場合には、気化しきれなかった水がドレン水DWとして湿式部材6から滴下してドレン水貯留槽8に受容され、貯留水RWとして貯留される。そして、制御装置30は、電気ヒータ9を作動させて、気化式加湿部Aでは気化しきれずにドレン水貯留槽8に滴下した貯留水RWを加熱して、加熱式加湿部Bによる加湿を実行する。
このことで、加熱式加湿部Bでは、気化式加湿部Aの加湿能力の不足分を補充する分の加湿能力を発揮する程度に運転が制限されることになり、加熱式加湿部Bの運転に必要なエネルギーの節約を図ると共に、給水量を必要加湿量に制限して消費水量の節約を行うことができる。
制御装置30は、ドレン水貯留槽8の貯留水RWを適切な状態に維持するために、水位維持制御手段31及び貯留水更新処理手段32として機能するように構成されている。そして、詳細については後述するが、貯留水更新処理の実行時以外の通常時には、水位維持制御手段31による水位維持制御が実行され、所定の更新条件に基づいて、貯留水更新処理手段32による貯留水更新処理が適宜実行される。
以下に、水位維持制御手段31による水位維持制御、及び、貯留水更新処理手段32による貯留水更新処理の詳細について、順に説明を加える。
(水位維持制御)
制御装置30が機能する水位維持制御手段31は、後述する貯留水更新処理の実行時以外の通常時において、水位センサ20の検出結果に基づいて給水量調整弁3を制御して、加熱貯留部8aの貯留水RWの水位を所定水位に維持する水位維持制御を実行するように構成されている。
この水位制御維持制御では、水位センサ20で検出される加熱貯留部8a(ドレン水貯留槽8)の貯留水RWの水位が、オーバーフロー部12から排水される余剰水が0若しくは少量となる所定水位に維持されるように、給水量調整弁3の開度が調整されて湿式部材6への給水量が調整される。具体的に、湿式部材6への給水量は、原則的には空気の湿度を目標湿度とするための必要加湿量に設定されるが、水位センサ20で検出される水位が所定水位を超えると判断した場合には、当該給水量を減少させて、余剰水のオーバーフロー排水を抑制する。
そして、このような水位維持制御が実行されることで、通常時においては、加熱貯留部8aからの無用な排水が抑制されて、消費水量が節約されることになる。
以上のような加湿装置100では、加熱貯留部8aにおいて、気化式加湿部Aにおいてスケール成分などの蒸発残留物が濃縮されたドレン水DWが供給され、そのドレン水が加熱式加湿部Bにおいて加熱されて蒸発するので、蒸発残留物が析出し易い状態となる。そこで、この加湿装置100は、以下に説明する貯留水更新処理を実行することで、このような問題を回避するように構成されている。
(貯留水更新処理)
制御装置30が機能する貯留水更新処理手段32は、所定の更新条件に基づいて、オーバーフロー部12である排水部により加熱貯留部8aの貯留水RWを排水して当該加熱貯留部8aの貯留水を更新する貯留水更新処理を実行するように構成されている。
具体的に、貯留水更新処理手段32は、貯留水更新処理において、給水量調整弁3により湿式部材6への給水量を一時的に増加させてオーバーフロー部12から余剰水をオーバーフローさせて排水することにより、加熱貯留部8aの貯留水を更新する。
即ち、貯留水更新処理では、加熱貯留部8aを含むドレン水貯留槽8の貯留水RWにおける蒸発残留物の濃縮程度が過剰に上昇したと考えられるタイミングにおいて、一時的に、給水量調整弁3の開度を通常時よりも増加させて、湿式部材6への給水量を通常時よりも増加させる。すると、湿式部材6を通過する浸透水PWの量が増加すると共に、その湿式部材6で気化する水分量は略変化しないことから、湿式部材6からドレン水貯留槽8へは、通常時よりも濃縮程度が比較的低いドレン水DWが、通常時よりも多量に供給されることになる。
このように通常時よりも濃縮程度が低く多量のドレン水DWがドレン水貯留槽8に新たに供給されると、それまでドレン水貯留槽8に貯留されていた濃縮程度が高い貯留水RWがオーバーフロー部12から押し出されて排出される。このことで、ドレン水貯留槽8の貯留水RWは、濃縮程度が低いものに更新されることになる。その結果、気化式加湿部Aのドレン水DWを利用する加熱式加湿部Bにおいて、蒸発残留物の析出を抑制することができ、その析出による能力低下や損傷等を防止することができる。
尚、貯留水更新処理の実行タイミングを決定するための上記更新条件としては、ドレン水貯留槽8における貯留水RWの濃縮程度の過剰上昇を直接的又は間接的に認識可能な指標に基づいて設定することができる。本実施形態では、ドレン水貯留槽8に設けた導電率センサ19の計測結果やタイマー(図示省略)による時間計測結果などを用いて、貯留水更新処理の実行タイミングを決定する。
具体的に、導電率センサ19の計測結果を用いる場合には、貯留水更新処理手段32は、導電率センサ19で計測されたドレン水貯留槽8における貯留水RWの導電率が、当該貯留水RWの濃縮程度が蒸発残留物の析出が懸念される程度の所定の閾値に到達したタイミングで、上記貯留水更新処理を実行して当該貯留水RWを更新する。
また、タイマーの計測結果を用いる場合には、貯留水更新処理手段32は、前回の貯留水更新処理の実行時からの経過時間やその経過時間中での加熱式加湿部Bの運転時間を計測し、その計測時間が、貯留水RWの濃縮程度が蒸発残留物の析出が懸念される程度に上昇したと予測される設定時間に到達したタイミングで、上記貯留水更新処理を実行して当該貯留水RWを更新する。
そして、このような更新条件に基づいて貯留水更新処理を実行することで、ドレン水貯留槽8の貯留水RWの濃縮程度を常に低く抑えて、蒸発残留物の析出を確実に抑制することができる。
〔第2実施形態〕
本発明に係る加湿装置の第2実施形態について図2に基づいて説明する。
尚、この第2実施形態の加湿装置200は、空気の加湿に加えて、同空気の温調を行うことができるエアハンドリングユニットなどの空調ユニット50として構成されている点で上記第1実施形態とは異なるが、他の点では主に上記第1実施形態と同様の構成を採用している。よって、以下では、その相違する構成の詳細について説明を加えるものとし、上記第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
即ち、空調ユニット50の通風路1には、通風路1の通風動力を発生するファン2が設けられている。そして、このファン2を作動させることで、取込口1aから取り込んだ空気が通風路1を通流し、通風路1を通過して温調及び加湿された空気が給気口1bから屋内に供給される。即ち、この通風路1には、空気の流れ方向に沿って湿式部材6の上流側に配置され、当該空気の温調を行う空調用熱交換器25が設けられている。この空調用熱交換器25としては、公知のエアハンドリングユニットや外調機等の空調ユニットで利用されるものと同様のものが利用されており、内部を通流する温水又は冷水との熱交換により、通風路1を通流する空気を加熱又は冷却するものとして構成されている。即ち、この空調ユニット50は、空気の加湿に加えて、同空気の温調を行うことができる。
このような空調用熱交換器25では、空気の冷却時(即ち冷房時)において、空気中の水分が凝縮してドレン水が排出される。そこで、ドレンパン14を、加熱貯留部8aの排水用に加えて、空調用熱交換器25のドレン水用に兼用するべく、加熱貯留部8aのオーバーフロー部12からの排水に加えて、空調用熱交換器25の空気冷却時に排出されるドレン水を受容するように配置されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、加熱貯留部8aの貯留水RWを、加熱式加湿部Bの加湿用のみで利用するように構成したが、例えば、当該貯留水RWを湿式部材6に再循環させて、気化式加湿部Aで再利用するように構成しても構わない。
(2)上記実施形態では、湿式部材6のドレン水DWを受容して貯留するドレン水貯留槽8に加熱式加湿部Bの加熱貯留部8aを設けたが、例えば、加熱貯留部をドレン水貯留槽とは別の槽部として設け、ドレン水貯留部で受容した湿式部材のドレン水を、別の加熱貯留部に供給するように構成しても構わない。
(3)上記実施形態では、加熱貯留部8aの貯留水RWを排水する排水部として、当該加熱貯留部8aの所定水位を超える余剰水をオーバーフローさせて排水するオーバーフロー部12を設けたが、例えば、当該排水部として、加熱貯留部の底部に開口する排水孔及びそれに通じる排水弁を設けて、排水弁を開放することで加熱貯留部の貯留水を排水するように構成しても構わない。
(4)上記実施形態では、通常時において、水位センサ20の検出結果に基づいて給水量調整弁3を制御する水位維持制御を実行することで、加熱貯留部8aの貯留水RWの水位を、オーバーフロー部12から排水される余剰水が0若しくは少量となる所定水位に維持されるように構成したが、例えば、当該水位維持制御を実行することなく、通常時において、湿式部材への給水量を一定に保つように構成しても構わない。
3 給水量調整弁(給水量調整部)
4 散水部
6 湿式部材
8 ドレン水貯留槽
8a 加熱貯留部
12 オーバーフロー部
14 ドレンパン
20 水位センサ
25 空調用熱交換器
31 水位維持制御手段
32 貯留水更新処理手段
100 加湿装置
200 加湿装置
A 気化式加湿部
B 加熱式加湿部
DW ドレン水
OA 外気
PW 浸透水
RW 貯留水
SW 給水

Claims (5)

  1. 給水を湿式部材に浸透させ、当該湿式部材の浸透水を空気との接触により気化させる気化式加湿部と、
    前記湿式部材のドレン水を加熱貯留部に導入し、当該加熱貯留部の貯留水を加熱により蒸発させる加熱式加湿部と、を備えた加湿装置であって、
    外部からの給水を前記湿式部材に散水する散水部を備えると共に、
    前記散水部からの散水により前記湿式部材に浸透された給水の一部が気化せずに前記ドレン水として滴下して前記加熱貯留部に導入され、
    前記加熱貯留部の貯留水を排水可能な排水部を備え、
    所定の更新条件に基づいて、前記排水部により前記加熱貯留部の貯留水を排水して当該加熱貯留部の貯留水を更新する貯留水更新処理を実行する貯留水更新処理手段を備えた加湿装置。
  2. 記加熱貯留部が、前記湿式部材のドレン水を受容して貯留するドレン水貯留槽で構成されている請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記湿式部材への給水量を調整可能な給水量調整部を備え、
    前記排水部が、前記加熱貯留部の所定水位を超える余剰水をオーバーフローさせて排水するオーバーフロー部であり、
    前記貯留水更新処理手段が、前記貯留水更新処理において、前記給水量調整部により前記湿式部材への給水量を一時的に増加させて前記オーバーフロー部から余剰水をオーバーフローさせて排水することにより、前記加熱貯留部の貯留水を更新する請求項1又は2に記載の加湿装置。
  4. 前記加熱貯留部に水位センサを備え、
    前記貯留水更新処理の実行時以外の通常時において、前記水位センサの検出結果に基づいて前記給水量調整部を制御して、前記加熱貯留部の貯留水の水位を所定水位に維持する水位維持制御を実行する水位維持制御手段を備えた請求項3に記載の加湿装置。
  5. 前記加熱貯留部の排水部からの排水を受容するドレンパンを備え、
    空気の流れ方向に沿って前記湿式部材の上流側に配置され、当該空気の温調を行う空調用熱交換器を備えると共に、
    前記ドレンパンが、前記加熱貯留部の排水部からの排水に加えて、前記空調用熱交換器のドレン水を受容するように配置されている請求項1〜4の何れか1項に記載の加湿装置。
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