JP6963588B2 - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6963588B2
JP6963588B2 JP2019109348A JP2019109348A JP6963588B2 JP 6963588 B2 JP6963588 B2 JP 6963588B2 JP 2019109348 A JP2019109348 A JP 2019109348A JP 2019109348 A JP2019109348 A JP 2019109348A JP 6963588 B2 JP6963588 B2 JP 6963588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
humidifying
pan
temperature
humidifying pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019109348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020201005A (ja
Inventor
孝一 桑名
英範 山根
哲明 坪野
洋平 滝岡
誠司 奥井
章一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Daikin Applied Systems Co Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Daikin Applied Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd, Daikin Applied Systems Co Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2019109348A priority Critical patent/JP6963588B2/ja
Publication of JP2020201005A publication Critical patent/JP2020201005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6963588B2 publication Critical patent/JP6963588B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、加湿装置に関するものである。
従来より、加湿パンを備えた加湿装置が知られている。このような加湿装置では、加湿パンに水が貯留され、加湿パンの水面から蒸発した水蒸気が空気に付与される。特許文献1には、このような加湿装置で用いられる加湿パンが開示されている。この加湿装置は、例えば環境試験用の試験室の湿度を調節するために用いられる。
特開2009−216363号公報
ところで、環境試験の試験条件を変更する際には、試験室の設定温度が変更される。試験室の設定温度を変更する際には、加湿装置の加湿能力の変更が必要な場合がある。例えば加湿パンの水温を変更すれば、加湿装置の加湿能力が変化する。
従来の加湿パンにおいて、加湿パンの水温を下降させる場合は、加湿パンに貯留された水が空気へ放熱することによって、加湿パンの水温が低下するのを待つ必要があった。そのため、加湿パンの水温調節に長時間を要し、加湿能力の変更に要する時間が嵩むという問題があった。
本開示の目的は、加湿パンを備えた加湿装置において、加湿パンの水温下降時間を短縮することにある。
本開示の第1の態様は、水を貯留する加湿パン(21)を備え、該加湿パン(21)の水面から水蒸気を空気に供給する加湿装置(20)であって、上記加湿パン(21)は、上記加湿パン内に水を供給する給水口(280)と、上記加湿パン内に貯留した水(22)を加熱する加熱部(23)とを備え、上記加湿パン(21)の水温が所定温度となるように上記加熱部(23)で加熱する第1動作と、上記所定温度よりも低温の水を上記給水口(280)から供給することによって上記加湿パン(21)の水温を上記所定温度よりも低くする第2動作とを行うことを特徴とする。
第1の態様では、加熱部(23)によって加湿パン(21)の水温が所定温度となるように加熱することで、加湿パン(21)の水温を上昇させることができる。また、加湿パン(21)の給水口(280)から上記所定温度よりも低温の水を供給することによって、加湿パン(21)の水温を速やかに低下させることができる。これにより、加湿パン(21)の水温下降時間を、空気中に放熱することによって下降させる場合に比べて短縮することができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、上記加湿パン(21)内から水を排出する排水口(290)をさらに備え、上記第2動作では、上記加湿パン(21)の排水口(290)から排水し、上記給水口(280)から給水することを特徴とする。
第2の態様では、排水口(290)から貯留水(22)が排出され、給水口(280)から所定温度よりも低温の水が供給される。そのため、加湿パン(21)の貯留水(22)が貯留水よりも低温の供給水によって置換され、加湿パン(21)の水温が下降する。これにより、加湿パン(21)の水温下降時間を、給水のみ行う場合に比べてより短縮することができる。
本開示の第3の態様は、第2の態様において、上記加湿パン(21)の一部または全部は、上下方向の位置によって水平方向の断面積が異なる形状に形成された断面変化部(218)であり、上記加湿パン(21)の水位を上記断面変化部(218)において変更することによって加湿量を変化させるパン水位制御部(54)をさらに備えることを特徴とする。
第3の態様では、断面変化部(218)において加湿パン(21)の水位を変更することで、加湿パン(21)の水面の面積を増減させることができる。加湿パン(21)の水面の面積が変化すると、水面から蒸発する水の量が変化する。これにより、水面の面積を変更することによって、加湿装置(20)の加湿量を変更することができる。
したがって、この態様によれば、水位を変更することによって、加湿量を調節できる。
本開示の第4の態様は、第3の態様において、上記第2動作では、上記加湿パン(21)の水位が維持されるように排水と給水とが同時に行われることを特徴する。
第4の態様では、加湿パン(21)の水位が維持されるように給水と排水とが同時に行われる。そのため、加湿パン(21)の水面の面積を一定に保ちつつ、水温を調節することができる。
本開示の第5の態様は、第2又は第3の態様において、上記第2動作では、上記排水口(290)から排水した後に、上記給水口(280)から給水することを特徴とする。
第5の態様では、貯留水(22)を排出した後に、供給水を供給するので、例えば加湿パン(21)の水温を供給水温度まで下降させたい場合に、貯留水(22)を大量に排出した後に、供給水を供給することで、供給水温度まで速やかに降温させることができる。
図1は、実施形態に係る加湿装置が配置された空気調和装置の概略構成図である。 図2は、加湿装置の加湿パンの概略断面図である。
《実施形態1》
実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1に係る加湿装置が配置された空気調和装置の概略構成図である。この空気調和装置(100)は、例えば恒温恒湿試験室を対象とするものである。そして、該試験室の空気を調和して試験室の温度及び相対湿度を一定に保つものである。
−空気調和装置−
図1に示すように、空気調和装置(100)は、主として、0℃以下を含む所定の範囲で空気の温度を調節する温度調節部(10)と、空気を加湿する加湿部(20)と、温度調節部(10)及び加湿部(20)を通過した空気の温度及び湿度を測定する温湿度センサ(42)とを備える。
空気調和装置(100)の各構成要素、及び、空気調和装置(100)によって処理された空気が導入される環境試験室(200)は、ダクト等により互いに接続され、風路(101)を構成する。尚、本開示において、「上流」及び「下流」とは、風路(101)における空気の流れの「上流」及び「下流」を意味する。
温度調節部(10)は、主として、吸込ファン(12)と、ブラインクーラ(13)と、電気ヒータ(14)とを備える。吸込ファン(12)は、温度調節部(10)に設けられた空気吸込口(11)の近傍に配置される。ブラインクーラ(13)は、図示しないチラー装置から供給されたブラインを空気と熱交換させる熱交換器である。電気ヒータ(14)は、ブラインクーラ(13)の下流側に配置される。温度調節部(10)は、電気ヒータ(14)の下流側に、空気の温度及び湿度を測定する温湿度センサー(15)を備えてもよい。
温度調節部(10)の内部で、風路(101)は、加湿部(20)へ通じる加湿風路(102)と、加湿部(20)をバイパスするバイパス風路(103)とに分岐する。温度調節部(10)は、加湿風路(102)を流れる空気の速さを調整するファン(16)を備えてもよい。温度調節部(10)には、加湿側空気吹出口(17)及びバイパス側空気吹出口(18)が設けられる。
加湿部(20)は、加湿パン(21)を有する。加湿パン(21)は、水(22)を貯留しており、水面から水蒸気を空気調和装置(100)内の空気に供給している。
図2に示すように、加湿パン(21)は、パン本体(210)と風路形成部(220)とを備える。パン本体(210)は、底面部(211)と、側面部(215)とを備える。
パン本体(210)は、上面が開口するトレイ状に構成されている。パン本体(210)の開口した上面は、通風方向を長辺とする矩形状に形成されている。パン本体(210)の上面は、加湿風路(102)の空気通路に露出している。
底面部(211)は、水平方向に設けられた底面(212)と、底面(212)に連続しかつ真上に延びた立ち上がり面(213)と、立ち上がり面(213)に連続しかつ水平面に対して傾斜した斜面部(214)とからなる。
底面部(211)において、底面(212)は通風方向の上流側に位置する。底面(212)は、矩形状に形成されている。底面(212)はパン本体(210)の最深部となっている。立ち上がり面(213)は、矩形状に形成されている。立ち上がり面(213)は、底面(212)の下流側の短縁から、真上に向かって伸びている。斜面部(214)は、立ち上がり面(213)の上端と連続している。底面部(211)において、斜面部(214)は通風方向の下流側を構成している。斜面部(214)は、矩形状に形成されている。
斜面部(214)は、立ち上がり面(213)の上端から、上方に向かうにつれて下流側へ傾斜するように配置されている。言い換えると、斜面部(214)は、パン本体(210)の外側に傾斜している。斜面部(214)は、下流側の端縁がパン本体(210)の上面の端縁を構成するように延びている。なお、斜面部(214)の水平面に対する角度は、例えば30度であり、10度以上50度以下であるのが好ましい。
側面部(215)は、3つの縦壁部(216)と上記立ち上がり面(213)と上記斜面部(214)とからなる。縦壁部(216)は、底面(212)の4つの端縁のうち立ち上がり面(213)と連続していない3つの端縁からそれぞれ真上に向かって延びている。各縦壁部(216)と斜面部(214)の上端縁は面一になっている。立ち上がり面(213)及び斜面部(214)は、パン本体(210)の底面部(211)の一部であり、パン本体(210)の側面部(215)のうち下流側の面の全部でもある。
このような構成により、パン本体(210)は、上方へ向かうにつれて水平方向の断面積が次第に増加する形状となる。すなわち、パン本体(210)の一部は、上下方向の位置によって水平方向の断面積が異なる形状に形成された断面変化部(218)である。
風路形成部(220)は、下面が開口した箱状に構成されている。風路形成部(220)は、パン本体(210)の上面を覆っている。風路形成部(220)は、加湿風路(102)の一部を形成している。風路形成部(220)の側面部には、空気吸込口(24)と空気吹出口(25)とが形成されている。
加湿パン(21)は、加湿パン(21)内に貯留した水(22)を加熱するヒータ(23)をさらに備える。ヒータ(23)は発熱部(231)を備えている。発熱部(231)に貯留水(22)が触れると、貯留水(22)が温められる。ヒータ(23)はパン本体(210)の最深部に配置されている。発熱部(231)はパン本体(210)の底面(212)と、立ち上がり面(213)と、各縦壁部(216)の一部とによって囲まれた空間に配置されている。
加湿パン(21)は、加湿パン内の水を排出する排水口(290)と、加湿パン内に水を供給する給水口(280)とをさらに備える。排水口(290)は、加湿パン(21)の上流側の縦壁部(216)の下方に形成されている。排水口(290)は、ヒータ(23)の発熱部(231)の全体よりも上方に位置するように設けられている。排水口(290)には排水弁(29)が接続されている。給水口(280)は、排水口(290)の上方に形成されている。給水口(280)には給水弁(28)が接続されている。
加湿パン(21)における水(22)が貯留される領域の上方には、上流側に位置する空気吸込口(24)と、下流側に位置する空気吹出口(25)とが設けられる。すなわち、加湿パン(21)における空気吸込口(24)と空気吹出口(25)との間の空間は、加湿風路(102)の一部を構成する。これにより、加湿パン(21)に貯留された水(22)が蒸発して、加湿風路(102)を通過する空気が加湿される。
また、加湿パン(21)には、貯留した水(22)の温度及び水位をそれぞれ測定する温度センサ(26)及び水位センサ(27)が設けられる。
空気調和装置(100)は、加湿風路(102)へ流入する空気の流量とバイパス風路(103)へ流入する空気の流量との比率を調節する流量調節部(30)をさらに備える。流量調節部(30)は、温度調節部(10)の下流側に配置される。流量調節部(30)は、加湿風路(102)に設けられた開度可変の加湿ダンパ(31)と、バイパス風路(103)に設けられた開度可変のバイパスダンパ(32)とを有する。
また、空気調和装置(100)は、加湿風路(102)を通過した空気と、バイパス風路(103)を通過した空気とを混合する混合ボックス(33)を有する。混合ボックス(33)は、加湿部(20)の下流側に配置される。混合ボックス(33)には、加湿風路(102)と接続する加湿側空気吸込口(34)と、バイパス風路(103)と接続するバイパス側空気吸込口(35)と、混合空気を温湿度センサ(42)の方へ吹き出す混合空気吹出口(36)とが設けられる。
温湿度センサ(42)は、センサ取付チャンバー(41)内に配置される。センサ取付チャンバー(41)は、混合ボックス(33)と環境試験室(200)との間に配置される。
空気調和装置(100)において、パン水温制御部(51)は、加湿パン(21)に貯留された水(22)を加熱するヒータ(23)及び給水口(280)に接続された給水弁(28)を制御する。具体的には、パン水温制御部(51)は、予め設定された目標温度、及び、温度センサ(26)によって測定された水(22)の温度に基づいて、ヒータ(23)の温度と給水弁(28)の開度とを出力する。
また、空気調和装置(100)において、温度調節部(10)の電気ヒータ(14)は、電気ヒータ制御部(52)によって制御される。電気ヒータ制御部(52)は、予め設定された目標温度、及び、温湿度センサ(42)によって測定された空気の温度に基づいて、電気ヒータ(14)の温度を出力する。
また、空気調和装置(100)において、加湿部(20)による加湿量は、湿度指示調節計(53)、パン水位制御部(54)及び空気流量制御部(55)によって制御される。
湿度指示調節計(53)は、予め設定された目標湿度、及び、温湿度センサ(42)によって測定された空気の湿度に基づいて、パン水位制御部(54)の目標水位を出力する。
パン水位制御部(54)は、湿度指示調節計(53)から出力された目標水位、及び、水位センサ(27)によって測定された水(22)の水位に基づいて、給水弁(28)及び排水弁(29)のそれぞれの開度を出力する。
ここで、加湿パン(21)は、上方へ向かうにつれて水平方向の断面積が増加する形状を持つため、加湿パン(21)に貯留された水(22)の水位が上昇すると、水(22)の蒸発量つまり加湿量が増大し、当該水位が下降すると、加湿量が減少する。
ここで、給水弁(28)は、パン水位制御部(54)及びパン水温制御部(51)の出力によって制御される。パン水位制御部(54)及びパン水温制御部(51)の出力は、ハイセレクタ(281)を介して給水弁(28)へ送られる。ハイセレクタ(281)は、パン水位制御部(54)の出力とパン水温制御部(51)の出力の大きい方を選択し、選択した出力を給水弁(28)へ送る。
空気流量制御部(55)は、流量調節部(30)を制御する。具体的には、空気流量制御部(55)は、予め設定された目標設定値、及び、湿度指示調節計(53)から出力された目標水位(出力値より換算される)に基づいて、加湿風路(102)に設けられた加湿ダンパ(31)及びバイパス風路(103)に設けられたバイパスダンパ(32)のそれぞれの開度を制御する。
空気流量制御部(55)を用いて、加湿ダンパ(31)の開度を大きくすること、及び/又は、バイパスダンパ(32)の開度を小さくすることによって、バイパス風路(103)へ流入する空気の流量に対する加湿風路(102)へ流入する空気の流量の比率が増大して加湿量が増大する。一方、空気流量制御部(55)を用いて、加湿ダンパ(31)の開度を小さくすること、及び/又は、バイパスダンパ(32)の開度を大きくすることによって、バイパス風路(103)へ流入する空気の流量に対する加湿風路(102)へ流入する空気の流量の比率が減少して加湿量が減少する。
尚、空気を除湿するために、環境試験室(200)と温度調節部(10)との間に混合ボックス(61)を介して除湿機(62)を配置してもよい。
−加湿パンの温度調節動作−
加湿パン(21)に設けられた温度センサ(26)の出力が目標温度よりも低い場合、加湿部(20)は第1動作を行う。
この第1動作において、加湿パン(21)の水温が目標の所定温度となるように貯留水(22)をヒータ(23)で加熱する。
具体的には、パン水温制御部(51)が、加湿パン(21)のヒータ(23)に通電させる。ヒータ(23)に電流が流れると、ヒータ(23)の発熱部(231)が発熱し、発熱部(231)に接触している貯留水(22)が温められる。温められた水(22)は、加湿パン(21)内を対流する。これにより、加湿パン(21)全体の水温が上昇する。また、パン水温制御部(51)はヒータ(23)に流れる電流を調節することができる。ヒータ(23)に流れる電流を調節すると、発熱部(231)の発熱量が変化する。これにより、加湿パン(21)の水温を所定温度まで上昇させることができる。
貯留水(22)を加熱すると加湿パン(21)の水温が上昇しすぎる場合がある。水温を速やかに目標温度に戻すために、加湿部(20)は第2動作を行う。
この第2動作において、加湿パン(21)の排水口(290)から排水し、貯留水(22)の水温よりも低温の水を給水口(280)から供給することによって加湿パン(21)の水温を貯留水(22)の水温よりも低くする。
具体的には、パン水温制御部(51)が、給水弁(28)に所定の開度まで開くよう指示する。指示された給水弁(28)は、所定開度まで開く。給水弁(28)が開くと、給水口(280)から加湿パン(21)内に貯留水(22)よりも低温の水が供給される。供給された低温の水は、加湿パン(21)内を対流する。これにより、加湿パン(21)全体の水温は下降する。
このとき、パン水位制御部(54)は、排水と給水とが同時に行われるように排水弁(29)に開度を指示する。また、パン水位制御部(54)は、供給される水の流量と排出される水の流量とが同じになるように排水弁(29)に開度を指示する。すなわち、加湿パン(21)に給水されると同時に、給水量と同量の排水がされる。これにより、加湿パン(21)の水位は一定に保たれる。
−実施形態1の効果−
本実施形態では、加湿装置を構成する加湿部(20)は、水を貯留する加湿パン(21)を備え、加湿パン(21)の水面から水蒸気を空気調和装置(100)内の空気に供給している。また、加湿パン(21)は、加湿パン(21)内に水を供給する給水口(280)と、加湿パン内に貯留した水(22)を加熱するヒータ(23)とを備えている。そして、加湿パン(21)の水温が所定温度となるようにヒータ(23)で加熱する第1動作と、所定温度よりも低温の水を給水口(280)から供給することによって加湿パン(21)の水温を所定温度よりも低くする第2動作とを行う。
したがって、ヒータ(23)によって加湿パン(21)の水温が所定温度となるように加熱することで、加湿パン(21)の水温を上昇させることができる。また、加湿パン(21)の給水口(280)から上記所定温度よりも低温の水を供給することによって、加湿パン(21)の水温を速やかに低下させることができる。これにより、加湿パン(21)の水温下降時間を、空気中に放熱することによって下降させる場合に比べて短縮することができる。
また本実施形態の加湿装置(20)では、加湿パン(21)内から水を排出する排水口(290)をさらに備えている。そして、第2動作では、上記加湿パン(21)の排水口(290)から排水し、上記給水口(280)から給水している。
したがって、第2動作において、排水口(290)から貯留水(22)が排水され、給水口(280)から所定温度よりも低温の水が供給される。そのため、加湿パン(21)の貯留水(22)が貯留水よりも低温の供給水によって置換され、加湿パン(21)の水温が下降する。これにより、加湿パン(21)の水温下降時間を、給水のみ行う場合に比べてより短縮することができる。
また、加湿パン(21)の一部は、上下方向の位置によって水平方向の断面積が異なる形状に形成された断面変化部(218)である。そして、加湿部(20)は、加湿パン(21)の水位を上記断面変化部(218)において変更することによって加湿量を変化させるパン水位制御部(54)をさらに備えている。
断面変化部(218)において加湿パン(21)の水位を変更することで、加湿パン(21)の水面の面積を増減させることができる。加湿パン(21)の水面の面積が変化すると、水面から蒸発する水の量が変化する。これにより、水面の面積を変更することによって、加湿部(20)の加湿量を変更することができる。
したがって、水位を変更することによって、加湿量を調節できる。
さらに、第2動作では、加湿パン(21)の水位が維持されるように排水と給水とが同時に行われている。
したがって、加湿パン(21)の水面の面積を一定に保ちつつ、水温を調節することができる。
《実施形態2》
実施形態2について説明する。本実施形態の空気調和装置(100)は、実施形態1の空気調和装置(100)において、加湿パン(21)の温度調節動作における降温動作を変更したものである。ここでは、実施形態1の空気調和装置(100)について、実施形態1の空気調和装置(100)の動作と異なる点を説明する。
−加湿パンの温度調節動作−
試験条件が変更され、加湿パン(21)の目標温度がそれまでよりも大幅に低くなる場合がある。このような場合に水温を速やかに目標温度に到達させるために、加湿部(20)は第2動作を行う。
この第2動作において、加湿パン(21)の排水口(290)から貯留水(22)を排出した後に、貯留水(22)の水温よりも低温の水を給水口(280)から供給することによって加湿パン(21)の水温を貯留水(22)の水温よりも低くする。
具体的には、パン水位制御部(54)が、排水弁(29)に最大の開度まで開くよう指示する。指示された排水弁(29)は、最大開度まで開く。排水弁(29)が開くと、排水口(290)から貯留水(22)が排出される。
このとき、加湿パン(21)の水位は下限水位まで下がる(図2参照)。下限水位は、排水口(290)の下端と同じ高さかつヒータ(23)の発熱部(231)の上端よりも上側である。
貯留水(22)が下限水位まで排出されると、パン水温制御部(51)は、給水弁(28)に最大の開度まで開くよう指示する。同時にパン水位制御部(54)も、加湿パン(21)の水位が目標水位になるように給水弁(28)に開度を指示する。ここで、パン水温制御部(51)及びパン水位制御部(54)からの出力は、ハイセレクタ(281)に入力される。ハイセレクタ(281)は、パン水温制御部(51)の出力とパン水位制御部(54)の出力のうちの大きい方を選択する。ここでは、より大きな出力であるパン水温制御部(51)の出力(開度最大)が選択される。そして、ハイセレクタ(281)は、選択した出力を給水弁(28)に入力する。指示を受けた給水弁(28)は、最大開度まで開く。給水弁(28)が開くと、給水口(280)から貯留水(22)よりも低温の水が供給される。給水された低温の水は加湿パン(21)内に貯留される。これにより、加湿パン(21)の水温は下限設定温度に近い供給水温度まで速やかに降温される。
−実施形態2の効果−
本実施形態では、第2動作において、排水口(290)から排水した後に、給水口(280)から給水している。
したがって、貯留水(22)を排出した後に、供給水を供給するので、例えば加湿パン(21)の水温を供給水温度まで下降させたい場合に、貯留水(22)を大量に排出した後に、供給水を供給することで、供給水温度まで速やかに降温させることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記各実施形態の加湿パン(21)は、立ち上がり面(213)がなくてもよい。例えば、斜面部(214)は、底面(212)と連続していてもよい。すなわち、パン本体(210)の全部は、上下方向の位置によって水平方向の断面積が異なる形状に形成された断面変化部(218)であってもよい。
上記各実施形態の加湿パン(21)の断面変化部(218)の形状は、上方に向かうにつれて水平方向の断面積が次第に減少する形状であってもよい。この場合、加湿パン(21)の水位が高くなるにつれて水面の面積が減少し、その結果、加湿装置(20)の加湿量が減少する。また、加湿パン(21)の水位が低くなるにつれて、水面の面積が増加し、その結果、加湿装置の加湿量が増加する。
また、上記実施形態1の加湿パン(21)の降温動作では、加湿パン(21)の水位が維持されるように給水と排水とが同時に行われていたが、水位が変動してもよい。
また、上記実施形態2の加湿パン(21)の降温動作では、排水後に給水していたが、給水後に排水をしてもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、加湿装置について有用である。
20 加湿部(加湿装置)
21 加湿パン
218 断面変化部
22 水
23 ヒータ(加熱部)
26 温度センサ
27 水位センサ
280 給水口
28 給水弁
290 排水口
29 排水弁
51 パン水温制御部
54 パン水位制御部
100 空気調和装置

Claims (2)

  1. 水を貯留する加湿パン(21)を備え、該加湿パン(21)の水面から水蒸気を空気に供給する加湿装置(20)であって、
    上記加湿パン(21)の一部または全部は、下方に向かうに従って水平方向の断面積が次第に減少する形状に形成された断面変化部(218)であり、
    上記加湿パン(21)は、上記加湿パン内に水を供給する給水口(280)と、上記加湿パン(21)内から水を排出する排水口(290)と、上記加湿パン内に貯留した水(22)を加熱する加熱部(23)とを備え、
    上記加熱部(23)は、上記排水口(290)の全体よりも下に配置され、
    上記加湿パン(21)は、上記排水口(290)の下端と同じ高さに位置し且つ加熱部(23)の上端よりも上に位置する下限水位まで排水可能に構成され、
    上記加湿パン(21)の水温が目標温度となるように上記加熱部(23)で加熱量を調節する第1動作と、
    上記加湿パン(21)の目標温度が下がったときに、該加湿パン(21)の水位が上記下限位置になるまで上記加湿パン(21)の排水口(290)から排水した後に、該排水口(290)から排出した水の温度よりも低温の水を上記給水口(280)から供給することによって上記加湿パン(21)の水温を上記排水口(290)から排出した水の温度よりも低くする第2動作とを行うことを特徴とする加湿装置。
  2. 請求項1において
    記加湿パン(21)の水位を上記断面変化部(218)において変更することによって加湿量を変化させるパン水位制御部(54)をさらに備えることを特徴とする加湿装置。
JP2019109348A 2019-06-12 2019-06-12 加湿装置 Active JP6963588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019109348A JP6963588B2 (ja) 2019-06-12 2019-06-12 加湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019109348A JP6963588B2 (ja) 2019-06-12 2019-06-12 加湿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020201005A JP2020201005A (ja) 2020-12-17
JP6963588B2 true JP6963588B2 (ja) 2021-11-10

Family

ID=73742755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019109348A Active JP6963588B2 (ja) 2019-06-12 2019-06-12 加湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6963588B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4986937A (en) * 1989-08-23 1991-01-22 George Sorio Central air duct scooper humidifier
JP3069046B2 (ja) * 1996-05-24 2000-07-24 タバイエスペック株式会社 水面可変式加湿器付き環境試験装置
JP3717804B2 (ja) * 2001-05-24 2005-11-16 エスペック株式会社 加湿装置
JP2003042487A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Kawasaki Steel Corp 水蒸気の発生量調整方法および水蒸気の発生装置
JP2011017502A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sanyo Electric Co Ltd 加湿用回転体洗浄方法及びそれを実行する加湿機
JP5620192B2 (ja) * 2010-08-18 2014-11-05 株式会社Ihiシバウラ オゾンガス滅菌装置
JP6730863B2 (ja) * 2016-06-24 2020-07-29 株式会社竹中工務店 加湿装置
JP2019011920A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 ダイキン工業株式会社 加湿装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020201005A (ja) 2020-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110124279A1 (en) Supply air unit
CN108139091B (zh) 空调装置
CN106152285B (zh) 空调系统及其控制方法
JP5894955B2 (ja) 加湿装置、並びに、環境試験装置
JP2008545113A (ja) 空気の流れを加湿するデバイスおよび方法
JP2013100992A (ja) 空調機能付外調機
JP6791911B2 (ja) 加湿器および空気調節方法
JP6963588B2 (ja) 加湿装置
GB2540139B (en) Combined ventilation, cooling and humidification system and method
US10866009B2 (en) Air conditioning system regulating temperature and humidity of air
RU137353U1 (ru) Климатическая установка и расстойная камера
JP2010043769A (ja) 加湿装置
JP5055973B2 (ja) 浴室サウナ装置
JP6912373B2 (ja) 加湿装置
EP3167864A1 (en) Sauna indoor climate adjusting device and method for adjusting
US11105523B2 (en) Air conditioner
JP2020146662A (ja) 除湿装置
CN108266867A (zh) 空调器的控制方法和空调器
JP6836499B2 (ja) 空気調和装置
JP7372757B2 (ja) 空気調和装置
JP2017180904A (ja) 放射冷暖房システム
KR102183009B1 (ko) 기화식 가습기의 급수 제어방법
JP2020193778A (ja) 加湿装置
JP2013155959A (ja) 加湿空気調和装置
JP2009210212A (ja) 気化式加湿器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6963588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150