JP4036563B2 - 恒温・恒湿空気供給装置 - Google Patents

恒温・恒湿空気供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4036563B2
JP4036563B2 JP10972499A JP10972499A JP4036563B2 JP 4036563 B2 JP4036563 B2 JP 4036563B2 JP 10972499 A JP10972499 A JP 10972499A JP 10972499 A JP10972499 A JP 10972499A JP 4036563 B2 JP4036563 B2 JP 4036563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dehumidification
amount
humidification
humidity
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10972499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000304334A (ja
Inventor
浩幸 府川
Original Assignee
小松エレクトロニクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 小松エレクトロニクス株式会社 filed Critical 小松エレクトロニクス株式会社
Priority to JP10972499A priority Critical patent/JP4036563B2/ja
Publication of JP2000304334A publication Critical patent/JP2000304334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4036563B2 publication Critical patent/JP4036563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿器、加熱器及び加湿器に順次空気を通過させ、空気出口で前記空気の温、湿度が予め設定された値になるべく調整する恒温・恒湿空気供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造プロセスで用いる装置の1つに、半導体を恒温・恒湿の雰囲気中で回転させながら該半導体の表面にレジストを塗布するスピンコーティング装置がある。
【0003】
このスピンコーティング装置に対して恒温・恒湿の空気を供給するために、除湿器、加熱器及び加湿器に順次空気を通過させて該空気の温、湿度を予め設定された値に制御する恒温・恒湿空気供給装置が用いられる。
【0004】
恒温・恒湿空気供給装置は、まず、入口から取り込んだ空気(入口空気)を上記除湿器によって冷却除湿するが、この時の除湿器の温度は、入口空気の温、湿度と予め設定された出口空気(供給空気)の目標温、湿度とによって設定することができる。
【0005】
すなわち、例えば、上記目標温、湿度を23℃、45%とすると、図8の空気線図から明らかなように、入口空気の温、湿度が23℃、45%以下であれば該空気に対して除湿を行う必要がない。従って、この場合、除湿器の温度は23℃より若干低い値(例えば、17℃)に設定すれば良い。
【0006】
一方、入口空気の温、湿度が23℃、45%よりも高い場合には、除湿が必要であり、従って、除湿器の温度を図8に示す飽和水蒸気温度11℃以下(例えば、10℃)に設定すれば良いことになる。
【0007】
しかしながら、上記のように、除湿、非除湿の切り替わり時点で除湿器の温度を大きく変化させると(10℃から17℃)、除湿時に除湿器の冷却フィンに付着した水滴が該フィンの温度上昇に伴って気化する。すなわち、除湿器が一時的に上記水滴の蒸発による加湿動作を行うことになる。
【0008】
そして、この一時的な加湿動作は、供給空気の温、湿度の誤差を許容範囲(例えば、温度誤差±0.1℃、湿度誤差±0.5%)から逸脱させるという不都合を生じさせる。
【0009】
一方、入口空気の湿度は一定ではなく、例えば、その湿度が23℃・30%から23℃・50%まで1%/5分程度の割合で変動することもあり得る。
【0010】
この場合、入口空気の湿度変化に応じて除湿器の温度を変化(温度の低下)させることになるが、上記温度変化に対して除湿器の温度変化が適正に対応できないため、供給空気の温、湿度の誤差が上記許容範囲を逸脱することになる。
【0011】
そこで、従来では、入口空気の温、湿度に関係なく除湿器が常に除湿動作するように、該除湿器温度を必要以上に低めに設定していた。
【0012】
このようにすれば、入口空気の温、湿度によらずに除湿器の温度が一定に保たれるので、上記供給空気の温、湿度を安定に維持できるが、反面、除湿が不要な場合にも除湿が実行され、また、除湿が必要な場合でも過剰な除湿が実行されることになる。つまり、除湿器において無駄なエネルギーが消費されて、運転コストが高騰することになった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来装置では、入口空気の湿度変動等により供給空気の温、湿度の誤差が許容範囲を逸脱するのを防ぐべく、入口空気の温、湿度に関係なく除湿器が常に除湿動作するように、該除湿器の温度を必要以上に低めに設定していたため、除湿が不要な場合でも除湿が実行されるとともに、除湿が必要な場合も過剰な除湿が実行される結果、除湿器において無駄なエネルギーが消費されて、運転コストが高騰するという問題点があった。
【0014】
本発明は上述の問題点を解消し、無駄な除湿エネルギーを消費することなく供給空気の温、湿度を安定に維持することができる恒温・恒湿空気供給装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、除湿器、加熱器及び加湿器に順次空気を通過させ、空気出口で前記空気の温、湿度が予め設定された値になるべく調整する恒温・恒湿空気供給装置において、加湿器を制御する制御系の加湿操作量と所定の加湿量しきい値との比較結果に基づき、前記除湿器における除湿量の過不足を判定する除湿量判定手段と、前記除湿量の不足が判定された場合に、該除湿量を増大側に変化させ、前記除湿量の過剰が判定された場合に、該除湿量を減少側に変化させる除湿量制御手段と、除湿器を制御する制御系の除湿操作量を検出し、該検出された除湿操作量に基づき、前記加湿器における加湿量を制御する加湿量制御手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記除湿量制御手段は、除湿量の不足が判定された場合に除湿目標温度をより低い値に更新し、除湿量の過剰が判定された場合に前記除湿目標温度をより高い値に更新する除湿目標温度可変設定手段により構成されることを特徴とする。
【0017】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記加湿量制御手段は、前記検出された除湿操作量と所定の除湿量しきい値とを比較し、前記検出された除湿操作量が前記除湿量しきい値の上限値より大きい場合に前記加湿量しきい値をより小さい値に更新し、前記検出された除湿操作量が前記除湿量しきい値の下限値より小さい場合に前記加湿量しきい値をより大きい値に更新する加湿量しきい値可変設定手段により構成されることを特徴とする。
【0018】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記加湿量しきい値可変設定手段は、出口空気の温、湿度の設定値に応じて前記除湿量しきい値を可変設定することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係わる恒温・恒湿空気供給装置100の全体構成を示す側面図である。この恒温・恒湿空気供給装置100において、除湿器10、加熱器20、加湿器30は通気ダクト40に配設されている。この通気ダクト40は、図の左方に向かって下降傾斜しかつ右端が空気取入口41aとして開口した傾斜ダクト部41と、この傾斜ダクト部41の左方に位置した中間ダクト部42と、この中間ダクト部42の左方に位置した水平ダクト部43とによって構成される。
【0021】
まず、除湿器10について説明する。除湿器10は、図2に示すように、傾斜ダクト部41の一側部に配設した3台の冷却ユニット11と、この傾斜ダクト部41の他側部に上記各冷却ユニット11と対向して配置した3台の冷却ユニット11とを備えている。
【0022】
各冷却ユニット11は、ペルチェ効果を利用した平板状の電子冷熱素子(サーモモジュールと称される)12と、この冷熱素子12の一方の面に付設した水冷板13と、上記冷熱素子12の他方の面に付設した熱交換体14とを有し、冷熱素子12及び水冷板13が上記傾斜ダクト部41の外側面に露出し、かつ上記熱交換体14が該傾斜ダクト部41の内方に位置する態様で傾斜ダクト部41の側板に固定されている。
【0023】
水冷板13は、蛇行した通水管(図示せず)を内部に有し、この通水管に冷却水を流すことによって上記冷熱素子12の一方の面を冷却する。また、熱交換体14は、傾斜ダクト部41の長手方向に沿う冷却フィンを多段配列した構成を有する。
【0024】
上記冷却ユニット11において、後述するスイッチング電源より冷熱素子12に通電すると、この冷熱素子12の一方の面の温度が上昇するとともに、他方の面の温度が低下する。そして、上記一方の面を水冷板13で冷却することによって他方の面の温度がより低下される。
【0025】
熱交換体14は、冷熱素子12の他方の面に配設されているので、該冷熱素子12の通電に伴って冷却される。従って、熱交換体14の冷却フィンに空気を通流させれば該空気が冷却除湿されることになる。
【0026】
なお、上記傾斜ダクト部41の出口部位には、温度センサS1が設けられ、また、上記中間ダクト部42の底面には、ドレインパイプ50が設けられている。
【0027】
次に、加熱器20について説明する。加熱器20は、図1に示すように、水平ダクト部43の入口下方区域に配設した4本の棒状ヒータ21によって構成される。各ヒータ21は、ヒータシースの周面にスパイラル状の放熱フィンを形成した構造を有し、それぞれ図1の紙面に垂直な方向に沿って配設されている。
【0028】
ヒータ21の上方には、水平ダクト部43内を仕切る態様でガイド板55が設けられている。このガイド板55は、上方が上記傾斜ダクト部41側に向かって湾曲し、かつ、その下端縁が上から2番目のヒータ21の背部側方まで延びている。
【0029】
更に、加湿器30は、水平ダクト部43の底部に設けた水槽31と、この水槽31内に配置したヒータ32(図2参照)とを備え、水槽31内に貯溜した水をヒータ32によって加熱気化させることによって加湿する。
【0030】
図2に示すように、水平ダクト部43の背面には、送風機60,60を介して排気ダクト65,65が連結されている。各排気ダクト65は上方に向かって延びている。そして、これらの上端を相互に連結し、その連結部位に温度センサS2及び湿度センサS3(図1参照)が付設されている。
【0031】
この恒温・恒湿空気供給装置100(図1参照)では、例えば、クリーンルーム内の空気が傾斜ダクト部41の空気取入口41aより入口空気として除湿器10に取り込まれ、該除湿器10により上述した方法で冷却除湿された後、中間ダクト部42を経て水平ダクト部43へと送り込まれる。
【0032】
水平ダクト部43内では、上記除湿後の空気が加熱器20のヒータ21によって加熱され、次いで、加湿器30で上述した水槽31内の貯溜水の加熱気化作用により加湿される。その後、この水平ダクト部43内の空気は、排気ダクト65を通って出口空気としてスピンコーティング装置のカップ内に供給される。
【0033】
次に、この空気供給プロセスにおける通流空気の除湿、加熱及び加湿制御の概略について説明する。
【0034】
図3は、図1における恒温・恒湿空気供給装置100の除湿、加熱及び加湿制御に係わる機能構成を示すブロック図である。この恒温・恒湿空気供給装置100では、上述した除湿器10、加熱器20、加湿器30に対応して、除湿制御部70、加熱制御部80、加湿制御部90がそれぞれ設けられる。
【0035】
除湿制御部70では、上述した空気供給プロセスにおいて、温度センサS1による検出温度と除湿目標温度設定部71により設定されている除湿目標温度との偏差に基づきPID処理部73でPID処理を行い、このPID処理信号に基づき、スイッチング電源74が、温度センサS1による検出温度が除湿目標温度と一致するように除湿器10の冷熱素子12への通電の制御を行う。これにより、除湿器10では、冷熱素子12の冷却作用により入口空気に対する除湿が行われる。
【0036】
加熱制御部80では、上述した空気供給プロセスにおいて、温度センサS2による検出温度と予め設定されている出口空気の目標温度との偏差に基づきPID処理部83でPID処理を行い、このPID処理信号に基づき、ヒータ制御部84が、温度センサS2の検出温度が出口空気の目標温度と一致するように加熱器20のヒータ21への通電の制御を行う。これにより、加熱器20では、ヒータ21の加熱作用により除湿器10を経て送られてくる空気に対する加熱が行われる。
【0037】
加湿制御部90では、上述した空気供給プロセスにおいて、湿度センサS3による検出湿度と予め設定されている出口空気の目標湿度との偏差に基づきPID処理部93によりPID処理を行い、このPID処理信号に基づき、ヒータ制御部94が、湿度センサS3の検出湿度が出口空気の目標湿度と一致するように加湿部30のヒータ32に対する通電の制御を行う。これにより、加湿部30では、水槽31内に貯溜した水がヒータ32により加熱気化され、この水槽31上を通流する空気の加湿が行われる。
【0038】
加湿器30での加湿時、PID処理部93からのPID処理信号は、ヒータ制御部94の他、除湿器10の除湿目標温度設定部71にも与えられる。除湿目標温度設定部71は、このPID処理部93からのPID処理信号、すなわち加湿操作量に応じて除湿器10における除湿目標温度を可変設定する制御を行う。
【0039】
具体的に、除湿目標温度設定部71は、加湿器30のPID処理部93より与えられる加湿操作量と予め設定された加湿量しきい値a,c(a<c)を基に、a≦加湿操作量≦cなる判定を行い、加湿操作量がa以下の場合には、除湿器10が除湿不足であると判断して除湿目標温度を下げるように(除湿操作量を増やすように)制御し、加湿操作量がc以上の場合には、除湿器10が除湿過剰であると判断して除湿目標温度を上げるように(除湿操作量を減らすように)制御する。
【0040】
この加湿操作量に応じた除湿目標温度の可変設定制御によって、除湿器10のPID処理部73では、可変設定後の除湿目標温度と温度センサS1による検出温度との偏差に応じたPID処理信号が新たに生成され、この信号に基づきスイッチング電源74による冷熱素子12への通電の制御が続行される。
【0041】
この時、PID処理部73からのPID処理信号は、スイッチング電源74の他、加湿量しきい値可変設定部110にも与えられる。加湿量しきい値可変設定部110は、PID処理部73から与えられるPID処理信号、すなわち、除湿操作量に応じて、除湿目標温度設定部71が上述した除湿目標温度の可変設定において参照する加湿量しきい値a,cを可変設定する制御を行う。
【0042】
具体的に、加湿量しきい値可変設定部110は、除湿器10のPID処理部73より与えられる除湿操作量と予め設定された除湿量しきい値d,e(d>e)を基に、d≧除湿操作量≧eなる判定を行い、除湿操作量がd以上の場合には、除湿目標温度設定部71で用いる加湿量しきい値をより小さくするように制御し(a,cの値を一定の割合で小さくする)、除湿操作量が下限値e以下の場合には、上記加湿量しきい値を大きくするように制御する(a,cの値を一定の割合で大きくする)。
【0043】
このように、本発明の恒温・恒湿空気供給装置100では、まず、第1の制御として、除湿器10の除湿不足運転状態と除湿過剰運転状態を加湿制御部90の加湿操作量に基づいて判断し、除湿不足の場合には除湿器10の温度を低下させる(除湿量を増やす)とともに、除湿過剰の場合には除湿器10の温度を上昇させる(除湿量を減らす)ようにしている。
【0044】
この第1の制御によれば、除湿器10は出口空気(供給空気)の温度、湿度を安定に維持させながら、過不足のレベルが小さい状態(除湿が不要な場合における無駄な除湿が行われず、しかも除湿が必要な場合における過剰な除湿が行われないような状態)で除湿を実行することになり、これによって、除湿器10における無駄なエネルギーの浪費を抑制できる。
【0045】
更に、この恒温・恒湿空気供給装置100では、第2の制御として、予め設定した除湿量しきい値を用いて除湿器10の除湿操作量を監視し、該除湿操作量が上記除湿量しきい値の上限値より大きい場合には上記加湿量しきい値をより小さい値に設定し直し、該除湿操作量が上記除湿量しきい値の下限値より小さい場合には上記加湿量しきい値をより大きい値に設定し直すようにしている。
【0046】
この第2の制御によれば、除湿器10の除湿操作量が大きい場合には、加湿量しきい値をより小さい値に更新設定することにより、加湿器30の加湿操作量を、この更新設定された加湿量しきい値に追従させてより小さい値(加湿量しきい値が一定でかつ比較的大きい値よりも小さい値)に安定させることができる。
【0047】
加湿器30の加湿操作量をより小さくすることは除湿操作量をより小さくすること、つまり除湿器10の消費電力を更に抑制することにつながる。これにより、第1の制御(加湿操作量に基づく除湿目標温度の可変設定制御)と第2の制御(除湿操作量に基づく加湿量しきい値の可変設定制御)を併用した場合には、第1の制御のみを適用した場合に比べて、本装置100全体の消費電力をより低減でき、更なる省エネルギー効果が見込める。
【0048】
次に、本発明の恒温・恒湿空気供給装置100における、加湿操作量に基づく除湿目標温度設定制御、及び除湿操作量に基づく加湿量しきい値設定制御について、図3及び図4を参照してより詳細に説明する。
【0049】
まず、この恒温・恒湿空気供給装置100(図3参照)では、運転開始直後、除湿目標温度設定部71により除湿目標温度の初期値(SV1)が設定される。そして、除湿目標温度設定部71は、当初、除湿目標温度T1としてこの初期値SV1を出力する。なお、除湿目標温度初期値SV1は、例えば、除湿器10がその最大除湿機能の1/2の除湿機能を発揮し得るのに相当する値である。
【0050】
この場合、除湿制御部70の減算器72からは、上記除湿目標温度SV1と、温度センサS1で検出される除湿器10の出口部分の空気の温度との偏差を示す信号が出力され、この偏差信号はPID処理部73でPID処理された後、スイッチング電源74に入力される。この結果、スイッチング電源74は、上記偏差がなくなるように各冷熱素子12への供給電力を制御し、これによって、除湿器10に導入された空気は、上記除湿目標温度SV1まで低下されて該除湿器10から放出される。
【0051】
周知のように、空気が含み得る水蒸気は、該空気の温度によって規定されるので、空気の温度を上記除湿目標温度SV1まで低下させることは、この空気の湿度を該除湿目標温度SV1で規定される値に設定することを意味する。
【0052】
一方、加熱制御部80の減算器82からは、出口空気(供給空気)の目標温度T2と温度センサS2により検出される出口空気の実際の温度との偏差を示す信号が出力され、この偏差信号はPID処理部83でPID処理された後、ヒータ制御部84に入力される。
【0053】
この結果、ヒータ制御部84は、上記偏差がなくなるように加熱器20の各ヒータ21への供給電力を制御し、これによって、排気ダクト65(図2参照)の出口における空気の温度が上記目標温度T2に整定される。
【0054】
次に、加湿制御部90の減算器92からは、出口空気(供給空気)の目標湿度Hと湿度センサS3により検出される出口空気の実際の湿度との偏差を示す信号が出力され、この偏差信号はPID処理部93でPID処理された後、ヒータ制御部94に入力される。
【0055】
この結果、ヒータ制御部94は、上記偏差がなくなるように加湿器30のヒータ32への供給電力を制御し、これによって、排気ダクト65(図2参照)の出口における空気の湿度が上記目標湿度Hに整定される。
【0056】
上記動作中、除湿制御部70のPID処理部73より出力される信号は除湿器10を制御するための除湿操作量を表し、加湿制御部90のPID処理部93より出力される信号は、加湿器30を制御するための加湿操作量を表している。
【0057】
本装置100の運転中、除湿目標温度設定部71では、上記加湿操作量に基づいて除湿器10における除湿の不足または過剰を判定し、該判定結果に応じて除湿目標温度を可変設定する制御を行う。
【0058】
すなわち、上記加湿操作量が一定時間連続してある大きさ以下であることは、除湿器10から送出された空気の湿度が高くて加湿を余りする必要がない状態にあること、換言すれば、除湿器10が除湿不足状態であるとの予測ができるため、この時には、除湿が増強されるように除湿目標温度をより小さな値に設定する。
【0059】
これに対して、上記加湿操作量が一定時間連続してある大きさ以上であることは、除湿器10から送出される空気の湿度が低すぎる状態であること、換言すれば、除湿器10が除湿過剰状態であるとの予測ができるため、この時には、除湿が抑制されるように除湿目標温度をより大きな値に設定する。
【0060】
この除湿目標温度設定部71による除湿目標温度の可変設定制御は、図4のフローチャート上、ステップ401〜405の処理に相当する。
【0061】
すなわち、本装置100の運転中、除湿目標温度設定部71では、加湿器30のPID処理部93からの加湿操作量、出口空気の目標湿度H、湿度センサS3の検出出力、及び加湿量しきい値可変設定部110からの加湿量しきい値をそれぞれ取り込んで、以下のような処理を実行する。
【0062】
なお、この処理に際し、加湿量しきい値可変設定部110からは、当初、加湿量しきい値a,cとして、(a=25%,c=35%:max)なる初期値が与えられる。
【0063】
除湿目標温度設定部71は、この加湿量しきい値と、加湿制御部90のPID処理部93から入力される加湿操作量とを比較することにより、除湿器10における除湿の不足または過剰の判定を行う。
【0064】
まず、除湿目標温度設定部71は、上記加湿操作量が時間t1(例えば、30秒)連続してa%(25%)以下であるか否かを判断する(ステップ401)。なお、加湿器30のヒータ32が例えば1KWの仕様のものであるとすると、加湿操作量が25%の場合に、ヒータ制御部94がヒータ34に対して0.25KWの電力を供給していることになる。
【0065】
ここで、加湿操作量が時間t1連続してa%以下である場合(ステップ401YES)、除湿目標温度設定部71は、除湿器10が除湿不足であると判断して、除湿目標温度を初期値SV1からΔTだけ小さい値(SV1−ΔT)に更新する処理を行う(ステップ402)。
【0066】
これに対し、加湿操作量が時間t1連続してa%以下でなかった場合(ステップ401NO)、除湿目標温度設定部71は、上記目標湿度Hと、湿度センサS3で検出される出口空気の実際の湿度との差が±b%(例えば、±0.25%)以内であるか否かをチェックし(ステップ403)、出口空気の湿度が安定しているか否かを判断する。
【0067】
ここで、上記差が±b%以内であれば(ステップ403YES)、出口空気の湿度が安定していると判断し、次いで、除湿目標温度設定部71は、加湿操作量がc%(35%)以上であるか否かを判断する(ステップ404)。
【0068】
ここで、加湿操作量がc%以上である場合(ステップ404YES)、除湿目標温度設定部71は、除湿器10が除湿過剰であると判断し、除湿目標温度を初期値SV1からΔTだけ大きな値(SV1+ΔT)に更新する処理を行う(ステップ405)。
【0069】
上記ステップ402若しくはステップ405の後、あるいはステップ403で目標湿度Hと、湿度センサS3で検出される出口空気の実際の湿度との差が±b%を超えていると判定された場合、及びステップ404で加湿操作量がc%以上でなかったと判定された場合、本装置100では、加湿量しきい値可変設定部110における除湿操作量に基づく加湿量しきい値(除湿目標温度設定部71が除湿目標温度を可変設定する際の除湿操作量の判定に用いられる)の可変設定制御へと移行する。
【0070】
図4のフローチャート上、ステップ406〜409の処理が、この加湿量しきい値可変設定部110における加湿量しきい値可変設定制御に相当する。
【0071】
なお、この処理に際し、加湿量しきい値可変設定部110には、当初、例えば、除湿量しきい値d,eとして、(d=51.5%,e=46.5%)なる値が保持されている。この除湿量しきい値は、出口温湿度設定値に応じて可変されるものであるが、その算出方法については後で詳しく述べる。
【0072】
加湿量しきい値可変設定部110は、上記除湿量しきい値と、除湿制御部70のPID処理部73から入力される除湿操作量とを比較することにより、まず、該除湿操作量がd%(51.5%)以上であるか否かを判断する(ステップ406)。
【0073】
ここで、除湿操作量がd%以上である場合(ステップ406YES)、加湿量しきい値可変設定部110は、除湿目標温度設定部71に与える加湿量しきい値を、それまで設定されていた例えば初期値(a=25%,c=35%:max)からそれぞれΔmvだけ小さい値〔a=a−Δmv,c=c−Δmv(具体値としては、例えば、a=10%,c=20%:min)〕に更新する処理を行う(ステップ407)。
【0074】
これに対し、除湿操作量がd%以上でなかった場合(ステップ406NO)、次いで、加湿量しきい値可変設定部110は、上記除湿操作量がe%(46.5%)以下であるか否かを判断する(ステップ408)。
【0075】
ここで、除湿操作量がe%以下である場合(ステップ408YES)、加湿量しきい値可変設定部110は、除湿目標温度設定部71に与える加湿量しきい値を、それまで設定されていた例えば(a=10%,c=20%:min)からそれぞれΔmvだけ大きい値〔a=a+Δmv,c=c+Δmv(具体値としては、例えば、a=25%,c=35%:max)〕に更新する処理を行う(ステップ409)。
【0076】
その後、本装置100が運転停止となるまで(ステップ410YES)、上記ステップ401からステップ409の処理を繰り返し実施する。
【0077】
以上に述べた制御動作のうち、ステップ401〜405の処理によって実現される、加湿操作量に基づく除湿目標温度可変設定制御によれば、例えば、ステップ402で除湿目標温度TをΔTだけ下げることによって、除湿器10を通過する空気の温度がΔT(例えば、0.1℃)低下され、以後、ステップ401で除湿量の不足が判断される度にこの温度低下処理が実行される。この温度低下処理に伴って、除湿器10から送出される空気の湿度が低下し、これは加湿器30の加湿操作量を増大させるように作用する。
【0078】
この作用により、その後、ステップ401の判断結果がNOになり、更にステップ403,404の判断結果が共にYESとなると、ステップ405で除湿目標温度TをΔTだけ上げる処理が行われる。これにより、除湿器10を通過する空気の温度がΔT(例えば、0.1℃)上昇される。この温度上昇処理に伴って、除湿器10から送出される空気の湿度が上昇し、これは加湿器30の加湿操作量を減少させるように作用する。
【0079】
このように、ステップ401〜405の処理によれば、除湿器10の除湿不足運転状態と除湿過剰運転状態が加湿制御部90の加湿操作量に基づいて判断され、除湿不足の場合には除湿器10の温度が低下(除湿量の上昇)されるとともに、除湿過剰の場合は、除湿器10の温度が上昇(除湿量の低下)される。
【0080】
従って、除湿器10は出口空気(供給空気)の温度、湿度を安定に維持させながら、除湿が不要な場合における無駄な除湿が行われず、しかも除湿が必要な場合における過剰な除湿が行われないような状態で除湿を実行することになり、その結果、除湿器10における無駄なエネルギーの浪費を抑制できる。
【0081】
ここで、本装置100において、上記ステップ401〜405の処理のみを適用し、ステップ406以降の処理を適用しなかった状況を考えてみる。この場合、加湿操作量を基に除湿器10の除湿不足あるいは除湿過剰を判定するための加湿量しきい値a,cが固定値として設定され結果、運転を続けるうちに、加湿操作量は必然的にa〜cの間に安定することになる。
【0082】
この状況を、従来の技術の欄で述べたような入口空気の変動による追従性の観点から考えた場合、aを小さくすると変動に追従することができなくなる(除湿不足となり湿度が制御精度範囲を逸脱する)ため、aの値はある程度大きめな値(例えば、上記実施例で述べたmax値)に設定しておく必要がある。
【0083】
しかしながら、この場合、加湿操作量も当該加湿量しきい値に追従して比較的大きな値に安定するため、除湿操作量もある程度大きな値に留まることとなり、消費電力の低減効果には限界が生じる。
【0084】
そこで、本発明では、上記ステップ401〜405の処理に続いてステップ406〜409の処理を実行することで、加湿操作量に基づく除湿量の制御と、除湿操作量に基づく加湿量の制御(加湿量しきい値可変設定制御)を併用するようにしたものである。
【0085】
このステップ406から409における処理(除湿操作量に基づく加湿量しきい値の可変設定処理)においては、例えば、除湿操作量が除湿量しきい値の上限値d%以上の時に加湿量しきい値がより小さい値に更新される。
【0086】
これにより、本装置100の運転中、加湿器30における加湿操作量は、新たに更新設定されたより小さい加湿量しきい値に追従したより小さな値に安定するようになる。加湿操作量が小さくなると、当然の如く、その分だけ除湿操作量も小さくなり、その結果、除湿器10における消費電力が小さくなって更なる省エネルギー化が図れるようになる。
【0087】
例えば、上記実施例では、加湿量しきい値を(a=25%,c=35%:max)から(a=10%,c=20%:min)の範囲内で増減できるようにしているが、この場合、加熱操作量が最大でmax−min=(25−10)%相当分だけ減少されるのに伴って、除湿操作量もその分だけ小さくできる。
【0088】
なお、加湿量しきい値を小さくすると、入口空気の変動による追従性が問題になるが(除湿不足となり湿度が制御精度範囲を逸脱する)、本発明では、ステップ401〜405において、加湿操作量に基づき除湿目標温度を可変設定する処理を行い、入口空気の除湿が安定期に入ってから除湿操作量に応じて加湿量しきい値を小さくするように制御するため、こうした状況には至らずに済む。
【0089】
ここで、本発明の恒温・恒湿空気供給装置100の動作特性について検証してみる。
【0090】
図5及び図6は、この恒温・恒湿空気供給装置100における入口空気による除湿温度、除湿操作量の変化を表した図である。
【0091】
ここで、図5は、本装置100において、加湿操作量に基づき除湿目標温度を可変設定する第1の制御(図4におけるステップ401〜405の処理に相当)のみを適用した場合の上記変化を表したものであり、図6は、上記第1の制御と、除湿操作量に基づき加湿量しきい値を可変設定する第2の制御(図4におけるステップ406〜409の処理に相当)を併用した場合の上記変化を表したものである。
【0092】
図5からも明らかなように、第1の制御(加湿操作量に基づく除湿目標温度の可変設定制御)のみを適用した場合、加湿操作量は、この時に用いられる固定値から成る加湿量しきい値a,cの間に安定する。
【0093】
この場合、除湿操作量も加湿操作量に応じた値となり、極端な加湿不足あるいは加湿過剰が抑えられるため、相応の省電力効果が期待できる。
【0094】
しかしながら、この場合、加湿量しきい値a,cが固定値であるため、除湿操作量が比較的高めのレベルに安定し、その結果、省電力効果には限界がある。
【0095】
これに対し、第1の制御(加湿操作量に基づく除湿目標温度の可変設定制御)と、第2の制御(除湿操作量に基づく加湿量しきい値可変設定制御)を併用した場合、図6に示す如く、除湿操作量が同図のX点で除湿量しきい値の上限値dを超えたところで、加湿量しきい値a,cがそれまでの値に比べてより小さい値に更新される。この時、加湿操作量は、この更新されたより小さな加湿量しきい値の間〔(a−Δmv)≦加湿操作量≦(c−Δmv)〕に安定する。
【0096】
これにより、除湿操作量もこのより小さな加湿操作量に応じた値(図5に示す除湿操作量よりも更に小さな値)となり、その結果、図5の場合に比べて、消費電力をより少なくすることができる。
【0097】
本発明の発明者は、本装置100を用いて、上記第1の制御(加湿操作量に基づく除湿目標温度の可変設定制御)のみを適用した場合(図5における動作特性に相当)と、該第1の制御及び第2の制御(除湿操作量に基づく加湿量しきい値可変設定制御)を併用した場合(図6における動作特性に相当)とについて下記の運転条件で試験運転を行った結果、消費電力特性に関して図7に示す如くの試験結果を得た。
【0098】
この時の運転条件は、共に、風速0.4m/sec、放熱水30℃・6[l/min]、設定温度23℃・45%、純水供給圧力0.05Mpa、入口空気23℃・50%である。
【0099】
図7からも分かるように、上記運転条件での試験運転の結果、第1の制御と第2の制御とを併用した場合(試験運転2)、第1の制御のみを適用した場合(試験運転1)に比べて約18%の省電力効果があることが認められた。
【0100】
なお、この恒温・恒湿空気供給装置100で上記第1の制御と上記第2の制御とを併用した場合において、図4に示す実施例では、除湿量しきい値として(d=51.5%,e=46.5%)なる値を用いて加湿量しきい値を操作する場合について述べたが、この除湿量しきい値は出口温湿度設定値に基づき算出できる、つまり、出口温湿度設定値に応じて可変可能なものである。
【0101】
除湿量しきい値を算出するには、まず、出口温湿度設定値の絶対湿度(X)を求める。
【0102】
絶対湿度(X)は、
X=0.622×[(相対湿度×飽和水蒸気分圧)/〔大気圧−(相対湿度×飽和水蒸気分圧)〕] …… (1)
但し、大気圧=760mmHg
なる式により求めることができる。
【0103】
上記(1)式により、例えば、温度23℃、湿度45%の設定値の場合における絶対湿度(X)は、
X=0.622×[(0.45×21.131142)/〔760−(0.45×21.131142)〕]
=0.007880982924
となる。
【0104】
なお、実際の運用では、温度23℃、湿度45%の設定値の場合の絶対湿度(X)は、湿度に関するマージン分(5%)をみて温度23℃、湿度40%として算出するのが望ましい。
【0105】
次に、絶対湿度(X)から露点温度到達除湿操作量となるeを求め、更に、このeからdを求める。
【0106】
e及びdは、それぞれ、
e=−13005.07028×絶対湿度(X)+137.4927662 …… (2)
d=e+5 …… (3)
なる式により求めることができる。
【0107】
上記(2)式から、温度23℃、湿度45%の設定値の場合のeの値を求める場合、この時の絶対湿度(X)は、上述の如く、マージン分を5%をみて温度23℃、湿度40%で算出するから、
X=0.622×[(0.40×21.131142)/〔760−(0.40×21.131142)〕]
=0.006995469
となり、これを上記(2)に代入することにより、
e=−13005.07028×0.006995469+137.4927662=46.5
となる。
【0108】
更に、このeの値から上記(3)式によりdを求めると、
d=e+5=51.5
となる。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加湿器を制御する制御系の加湿操作量を所定の加湿量しきい値と比較して除湿器における除湿量の過不足を判定し、除湿量の不足または過剰に応じて該除湿量を増大または減少させる第1の制御と、除湿器を制御する制御系の除湿操作量を検出し、この検出された除湿操作量に基づき加湿器における加湿量を制御する第2の制御とを併用してものである。
【0110】
上記第1の制御よれば、除湿が不要な場合における無駄な除湿、及び除湿が必要な場合における過剰な除湿を抑制でき、上記第2の制御によれば、上記第1の制御により除湿器における無駄な除湿及び過剰な除湿が抑制された状態で、更に、除湿操作量に基づき加湿量をより小さくなるように制御する(例えば、除湿操作量に応じて上記加湿量しきい値をより小さい値に更新する)のに合わせて、除湿器における除湿量を更に小さい値に安定させることができる。
【0111】
よって、本発明では、上記第1の制御と上記第2の制御の相乗作用により、常に過不足のない除湿を行うように除湿器を運転でき、該除湿器における無駄なエネルギーの消費を抑えて、運転コストを大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる恒温・恒湿空気供給装置の全体構成を示す側面図。
【図2】本発明に係わる装置の冷却ユニットの構成と取付態様を示す平面図。
【図3】本発明に係わる装置の制御機能構成を示すブロック図。
【図4】本発明に係わる装置の制御動作を示すフローチャート。
【図5】図4のステップ401〜405に相当する第1の制御のみを適用した場合の本発明装置の動作特性図。
【図6】第1の制御に図4のステップ406〜ステップ409に相当する第2の制御を併用した場合の本発明装置の動作特性図。
【図7】第1の制御のみを適用した場合と第1の制御及び第2の制御を併用した場合とにおける本発明装置の試験運転時の消費電力の比較図。
【図8】空気の温度と湿度の関係を示す線図。
【符号の説明】
100 恒温・恒湿空気供給装置
10 除湿器
11 冷却ユニット
12 冷熱素子
13 水冷板
14 熱交換体
20 加熱器
21 ヒータ
30 加湿器
31 水槽
32 ヒータ
40 通気ダクト
60 送風機
65 排気ダクト
70 除湿制御部
71 除湿目標温度設定部
80 加熱制御部
90 加湿制御部
110 加湿量しきい値可変設定部
S1,S2 温度センサ
S3 湿度センサ

Claims (4)

  1. 除湿器、加熱器及び加湿器に順次空気を通過させ、空気出口で前記空気の温、湿度が予め設定された値になるべく調整する恒温・恒湿空気供給装置において、
    加湿器を制御する制御系の加湿操作量と所定の加湿量しきい値との比較結果に基づき、前記除湿器における除湿量の過不足を判定する除湿量判定手段と、
    前記除湿量の不足が判定された場合に、該除湿量を増大側に変化させ、前記除湿量の過剰が判定された場合に、該除湿量を減少側に変化させる除湿量制御手段と、
    除湿器を制御する制御系の除湿操作量を検出し、該検出された除湿操作量に基づき、前記加湿器における加湿量を制御する加湿量制御手段と
    を具備することを特徴とする恒温・恒湿空気供給装置。
  2. 前記除湿量制御手段は、除湿量の不足が判定された場合に除湿目標温度をより低い値に更新し、除湿量の過剰が判定された場合に前記除湿目標温度をより高い値に更新する除湿目標温度可変設定手段により構成されることを特徴とする請求項1記載の恒温・恒湿空気供給装置。
  3. 前記加湿量制御手段は、前記検出された除湿操作量と所定の除湿量しきい値とを比較し、前記検出された除湿操作量が前記除湿量しきい値の上限値より大きい場合に前記加湿量しきい値をより小さい値に更新し、前記検出された除湿操作量が前記除湿量しきい値の下限値より小さい場合に前記加湿量しきい値をより大きい値に更新する加湿量しきい値可変設定手段により構成されることを特徴とする請求項1記載の恒温・恒湿空気供給装置。
  4. 前記加湿量しきい値可変設定手段は、出口空気の温、湿度の設定値に応じて前記除湿量しきい値を可変設定することを特徴とする請求項3記載の恒温・恒湿空気供給装置。
JP10972499A 1999-04-16 1999-04-16 恒温・恒湿空気供給装置 Expired - Fee Related JP4036563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10972499A JP4036563B2 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 恒温・恒湿空気供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10972499A JP4036563B2 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 恒温・恒湿空気供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000304334A JP2000304334A (ja) 2000-11-02
JP4036563B2 true JP4036563B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=14517632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10972499A Expired - Fee Related JP4036563B2 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 恒温・恒湿空気供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4036563B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102705916A (zh) * 2012-06-28 2012-10-03 张晓卉 库房专用净化消毒加湿除湿恒温一体机

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5118181B2 (ja) * 2003-11-05 2013-01-16 アズビル株式会社 空調システムの空調制御装置および空調制御方法
CN103346493B (zh) * 2013-07-05 2016-08-10 苏州市远帆电器有限公司 一种除湿装置以及一种除湿方法
CN115167578B (zh) * 2022-06-22 2024-02-02 浙江中烟工业有限责任公司 一种变温湿度控制区间动态阈值调整方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102705916A (zh) * 2012-06-28 2012-10-03 张晓卉 库房专用净化消毒加湿除湿恒温一体机
CN102705916B (zh) * 2012-06-28 2014-04-09 张晓卉 库房专用净化消毒加湿除湿恒温一体机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000304334A (ja) 2000-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5375945B2 (ja) 温度および湿度の調整を行う空調システム
JP3353924B2 (ja) 温湿度調整装置及びその制御方法
JP3310118B2 (ja) 加湿方法及び空気調和システム
US20040099411A1 (en) Humidity controller
JP4036563B2 (ja) 恒温・恒湿空気供給装置
JP3135017B2 (ja) 空調装置の運転方法
JPH07140061A (ja) 恒温恒湿槽
JP3946861B2 (ja) 恒温・恒湿空気供給装置
JPH05288390A (ja) 外気空調装置
JPH04139345A (ja) 恒温恒湿空気の供給方法及びその装置
JPH0989350A (ja) 空調装置の湿度制御装置及び湿度制御方法
JP3797010B2 (ja) 空調方法
JP2842652B2 (ja) 空調装置
JP2011185559A (ja) 空気調和装置および空気調和装置の制御方法
JP3588765B2 (ja) 加湿装置
JP2011185509A (ja) 加湿量制御システム
JP2017227414A (ja) 加湿装置
JP5642982B2 (ja) 乾燥装置
JP2836671B2 (ja) 空気調和機
TW202040075A (zh) 乾燥系統及塗裝金屬板的製造方法
JP2006112747A (ja) 加湿器
JP2010043770A (ja) 加湿装置
JP2002372293A (ja) 下降流式冷却器を備えた環境試験装置
KR102183009B1 (ko) 기화식 가습기의 급수 제어방법
JP6901747B2 (ja) 加湿槽付き空調機

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20050309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees