JP6726864B2 - 木造構造体用の座屈拘束ブレース及びこれを備えたフレーム構造 - Google Patents

木造構造体用の座屈拘束ブレース及びこれを備えたフレーム構造 Download PDF

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Description

本発明は、木造構造体用の座屈拘束ブレース及びこれを備えたフレーム構造に関する。
特許文献1には、従来の座屈拘束ブレースが記載されている。
座屈拘束ブレースは、長板状のブレース芯材と、ブレース芯材を挟み込んだ状態で互いに結合される一対の座屈拘束部材と、ブレース芯材の両端部の一面から突出する補強材とを備える。
この座屈拘束ブレースでは、ブレース芯材の両端部が一対の固定片を有し、これら一対の固定片が、鉄骨構造体(柱、梁等)に溶接される。
特開2015−214887号公報
上記した座屈拘束ブレースの技術は、鉄骨構造体に用いる技術である。
この技術を、地震等の揺れで変形しやすい木造構造体に採用した場合には、座屈拘束ブレースの剛性が高いため、繰り返しの大きな揺れが生じたときに木造構造体と座屈拘束ブレースとで剛性が調和しづらく、耐力低下を生じるおそれがある。
本発明は、木造構造体に用いて高い制振機能を発揮することのできる木造構造体用の座屈拘束ブレース、及びこれを備えたフレーム構造を提供することを、目的とする。
本発明に係る形態の木造構造体用の座屈拘束ブレースは、互いに直交する長さ方向、厚み方向及び幅方向を有する長板状のブレース芯材と、前記ブレース芯材を前記厚み方向に挟み込んだ状態で互いに結合される一対の座屈拘束部材と、前記ブレース芯材の前記長さ方向の両端部にそれぞれ設けられる接合構造とを備える。
前記接合構造は、前記ブレース芯材の前記長さ方向の端部の一面から、前記厚み方向に沿って突出する補強材と、前記ブレース芯材とは距離を隔てた位置で前記補強材に接合される接続プレートとを備える。
前記接続プレートは、木ネジが挿し込まれるように貫通形成された複数の貫通孔を有する。
また、本発明に係る形態のフレーム構造は、木造構造体用の前記座屈拘束ブレースと、前記座屈拘束ブレースの前記複数の貫通孔に挿し込まれる複数の木ネジと、前記座屈拘束ブレースが接続される木造の矩形フレームとを備える。前記座屈拘束ブレースの前記接続プレートが、前記複数の木ネジを介して、前記矩形フレームに接合される。
本発明の木造構造体用の座屈拘束ブレース及びこれを備えたフレーム構造は、木造構造体において高い制振機能を発揮することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態の座屈拘束ブレースを備えて構成されたフレーム構造を示す正面図である。 図2は、同上の座屈拘束ブレースを示す正面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、同上の座屈拘束ブレースから一対の座屈拘束部材が外された状態を示す正面図である。 図5は、図4のB矢視図である。 図6は、図4のC矢視図である。 図7は、第二実施形態の座屈拘束ブレースを示す正面図である。 図8は、図7のD矢視図である。 図9は、図7のE矢視図である。
(第一実施形態)
図1〜図6に基づいて、第一実施形態の座屈拘束ブレースB1と、これを備えて構成されたフレーム構造F1について説明する。
図1に示すように、フレーム構造F1は、木造建築の構造体(木造構造体)に用いられる木造の矩形フレーム6に、上下二つの座屈拘束ブレースB1を接合させた構造である。
矩形フレーム6は、上下一対の梁材61と、左右一対の柱材65とを備える。一対の梁材61は、上下に距離を隔てて互いに平行に位置する。一対の柱材65は、左右(水平方向)に距離を隔てて互いに平行に位置する。
以下において、一対の柱材65のうち一方の柱材65を第一柱材651、他方の柱材65を第二柱材652と称する。
第一柱材651と第二柱材652のそれぞれの上端部は、上側の梁材61に接合される。第一柱材651と第二柱材652のそれぞれの下端部は、下側の梁材61に接合される。
上側の座屈拘束ブレースB1は、上側の梁材61と第一柱材651とに、接合される。下側の座屈拘束ブレースB1は、下側の梁材61と第一柱材651とに、接合される。上側の座屈拘束ブレースB1と、下側の座屈拘束ブレースB1は、ハ字状に配置される。
上側の座屈拘束ブレースB1は、上側の梁材61のうち、第二柱材652から水平方向に所定距離d1だけ離れた箇所に、接合される。下側の座屈拘束ブレースB1は、下側の梁材61のうち、第二柱材652から水平方向に所定距離d1だけ離れた箇所に、接合される。
上側の座屈拘束ブレースB1は、第一柱材651の上下方向の中間点から、所定距離d2だけ上方に離れた箇所に、接合される。下側の座屈拘束ブレースB1は、第一柱材651の上下方向の中間点から、所定距離d2だけ下方に離れた箇所に、接合される。
上側の座屈拘束ブレースB1が第一柱材651に接合される箇所と、下側の座屈拘束ブレースB1が第一柱材651に接合される箇所とは、所定距離d3(=d2×2)だけ互いに離れて位置する。たとえば、d1は147.5[mm]、d2は300[mm]、d3は600[mm]である。
次に、木造構造体用の座屈拘束ブレースB1の詳細な構造について、図2〜図6に基づいて説明する。
図2には座屈拘束ブレースB1を示しており、図3は図2のA−A線断面図である。図4には、図2に示す座屈拘束ブレースから一対の座屈拘束部材3,4が外された状態を示しており、図5は図4のB矢視図、図6は図4のC矢視図である。
座屈拘束ブレースB1は、長板状のブレース芯材1と、ブレース芯材1を挟み込んだ状態で互いに結合される一対の座屈拘束部材3,4とを備える。
ブレース芯材1は、互いに直交する長さ方向D1、厚み方向D2及び幅方向D3を有する。ブレース芯材1は、長さ方向D1に細長い薄板状の芯材である。ブレース芯材1の表面には、メッキが施されている。
ブレース芯材1は、厚み方向D2の寸法(厚み寸法)が3.6〜1.0[mm]の範囲内に収まり、幅方向D3の寸法(幅寸法)が30〜10[mm]の範囲内に収まるように、低降伏点鋼を用いて形成される。
低降伏点鋼は、添加元素を極力低減させた純鉄に近いものであり、一般的な鋼材に比較して強度が低く、非常に高い伸び性能を有するという特徴がある。ブレース芯材1に用いる低降伏点鋼としては、たとえば降伏点が205〜295[N/mm]の範囲内のものが採用される。
一対の座屈拘束部材3,4は共に、長さ方向D1に沿って長尺の金属部材である。
一対の座屈拘束部材3,4の一方を構成する第一座屈拘束部材3は、長板状であるウェブ32と、ウェブ32の幅方向D3の両端部から厚み方向D2に突出する一対のフランジ34とを備えた、断面コ字状の部材である(図3参照)。
一対の座屈拘束部材3,4の他方を構成する第二座屈拘束部材4は、長板状であるウェブ42と、ウェブ42の幅方向D3の両端部から厚み方向D2に突出する一対のフランジ44とを備えた、断面コ字状の部材である。第二座屈拘束部材4は、第一座屈拘束部材3と比較して、厚み方向D2の寸法と幅方向D3の寸法が一まわり小さい。
ブレース芯材1は、第一座屈拘束部材3と第二座屈拘束部材4によって、厚み方向D2に挟み込まれる。具体的には、第一座屈拘束部材3のウェブ32の内面(フランジ34が突出する方向を向く面)と、第二座屈拘束部材4のウェブ42の外面(フランジ44が突出する方向とは逆方向を向く面)との間に、ブレース芯材1が挟み込まれる。
ブレース芯材1を挟み込んだ状態で、第一座屈拘束部材3のフランジ34は、第二座屈拘束部材4のフランジ44よりも厚み方向D2に突出する。第二座屈拘束部材4のフランジ44の先端部と、第一座屈拘束部材3のフランジ34の内面とが、溶接により接合される。
ブレース芯材1の長さ方向D1の両側の端部12には、接合構造2が設けられている。両側の端部12に設けられた接合構造2は、互いに共通の構成を具備する。以下においては、両側の接合構造2を共通に説明する。
接合構造2は、補強材22と、補強材22に接合された平板状の接続プレート24とを備える。補強材22は、補強板221と副補強板223で構成される。
補強板221は、ブレース芯材1の端部12の厚み方向D2を向く一面125に、接合される。補強板221は、ブレース芯材1の一面125のうち幅方向D3の中央部から、厚み方向D2に沿って突出する。
補強板221は、ブレース芯材1の端部12から、長さ方向D1に所定距離d4(たとえば40[mm])だけ突出する。補強板221の長さ方向D1の先端縁に、全周溶接によって、接続プレート24が接合される。補強板221は、ブレース芯材1の端部12を補強し、且つ、互いに離れて位置するブレース芯材1と接続プレート24の間に介在する部材である。
副補強板223は、補強板221に対して直交するように、補強板221に接合される。補強板221が長さ方向D1に沿って長い板材であるのに対して、副補強板223は幅方向D3に沿って長い板材である。本明細書で用いる直交の文言は、厳密な意味での直交に限定されず、略直交なものを含む。
副補強板223は、接続プレート24に対して直交するように、接続プレート24に接合される。副補強板223は、補強板221と接続プレート24との間に介在し、補強板221がその面外方向に倒れることを抑制する。
接続プレート24は、補強材22(補強板221と副補強板223)に接合される。ブレース芯材1と接続プレート24の間には、補強材22(補強板221と副補強板223)が介在する。
接続プレート24は、その厚み方向に貫通する複数の貫通孔245を有する。複数の貫通孔245は、互いに距離をあけて分散配置される。各貫通孔245は、木ネジ5が挿し込まれる孔である。
補強板221と副補強板223は、接続プレート24の厚み方向の一面241に、接合される。補強板221と副補強板223は、ともに一面241から垂直方向に突出する。
接続プレート24の厚み方向から視て、副補強板223は補強板221に対して十字状に交差する。補強板221に対して、副補強板223の半部は幅方向D3の一方に向けて突出し、副補強板223の残り半部は、幅方向D3の他方に向けて突出する。
接続プレート24は、各貫通孔245に挿し込まれた木ネジ5を介して、矩形フレーム6に接合される。つまり、座屈拘束ブレースB1の端部12は、接続プレート24の複数の貫通孔245を通じて矩形フレーム6に打ち込まれた複数の木ネジ5によって、木造の矩形フレーム6に接合される。
(第二実施形態)
図7〜図9に基づいて、第二実施形態の座屈拘束ブレースB1について説明する。第二実施形態の座屈拘束ブレースB1の構成のうち、第一実施形態と同様の構成については、第一実施形態と同一符号を付して詳しい説明を省略する。
第二実施形態の座屈拘束ブレースB1は、第一実施形態と比較してブレース芯材1の両側の接続構造2の構造が相違する。
第二実施形態の座屈拘束ブレースB1の補強材22は、第一実施形態のような副補強板223を備えず、補強板221により構成される。
第二実施形態の座屈拘束ブレースB1の接続プレート24は、L字状に折り返された端縁部247を有する。複数の貫通孔245は、接続プレート24のうち端縁部247を除いた平板状の部分(以下、この部分を「メインプレート246」という。)に形成される。
つまり、第二実施形態の接続プレート24は、複数の貫通孔245を有する平板状のメインプレート246と、メインプレート246の端縁(長さ方向D1においてブレース芯材1に近い側の端縁)から立ち上がった端縁部247とを、一体に備える。
接続プレート24の端縁部247は、補強板221に対してT字状に直交する姿勢で当接し、この姿勢で補強板221に接合(溶接)される。補強板221が長さ方向D1に沿って長い板材であるのに対して、接続プレート24の端縁部247は幅方向D3に沿って長い形状を有する。
接続プレート24の端縁部247は、メインプレート246と補強板221の両方に対してT字状に直交するように位置し、補強板221がその面外方向に倒れることを抑制する。補強板221は、メインプレート246の一面から垂直方向に突出し、且つ、端縁部247の一面から垂直方向に突出するように位置する。
第二実施形態では図示を省略しているが、第二実施形態の接続プレート24も、各貫通孔245に挿し込まれた木ネジ5を介して、第一実施形態のような矩形フレーム6に接合される。つまり、第二実施形態の座屈拘束ブレースB1の端部12も、接続プレート24の複数の貫通孔245を通じて矩形フレーム6に打ち込まれた複数の木ネジ5によって、木造の矩形フレーム6に接合される。
以上、添付図面に基づいて説明したように、第一及び第二実施形態の座屈拘束ブレースB1は、互いに直交する長さ方向D1、厚み方向D2及び幅方向D3を有する長板状のブレース芯材1と、ブレース芯材1を厚み方向D2に挟み込んだ状態で互いに結合される一対の座屈拘束部材3,4と、ブレース芯材1の長さ方向D1の両端部12にそれぞれ設けられる接合構造2とを備える。
接合構造2は、ブレース芯材1の長さ方向D1の端部12の一面125から、厚み方向D2に沿って突出する補強材22と、ブレース芯材1とは距離を隔てた位置で補強材22に接合される接続プレート24とを備える。接続プレート24は、木ネジ5が挿し込まれるように貫通形成された複数の貫通孔245を有する。
したがって、第一及び第二実施形態の座屈拘束ブレースB1によれば、これを木造構造体に用いて高い制振機能を発揮することができる。つまり、第一及び第二実施形態の座屈拘束ブレースB1は、従来の鉄骨構造体用の座屈拘束ブレースのように、ブレース芯材1が矩形フレーム6に対して直接的に接合(溶接)されるのではなく、補強材22と接続プレート24を介して、複数の木ネジ5により接合される。地震等の揺れに対して、木造の矩形フレーム6は変形しやすいが、座屈拘束ブレースB1ではブレース芯材1に加えて補強材22が変形するので、木造の矩形フレーム6と座屈拘束ブレースB1とで互いの剛性(変形しやすさ)が調和しやすく、大きな振動が繰り返し生じても、耐力低下が抑えられる。また、接続プレート24は、複数の木ネジ5によって木造の矩形フレーム6に接合されるので、繰り返しの振動によって接続プレート24と矩形フレーム6との間でスリップを生じることが抑えられ、変形の進行が抑制される。
加えて、第一及び第二実施形態の座屈拘束ブレースB1のブレース芯材1は、低降伏点鋼材である。
したがって、第一及び第二実施形態の座屈拘束ブレースB1によれば、木造の矩形フレーム6とブレース芯材1とで、互いの剛性がさらに調和しやすくなり、繰り返しの振動による耐力低下がさらに抑制される。
第一実施形態の座屈拘束ブレースB1において、補強材22は、ブレース芯材1の長さ方向D1の端部12に、厚み方向D2に沿って突出するように接合される補強板221と、補強板221に直交するように接合された副補強板223とを備える。
したがって、第一実施形態の座屈拘束ブレースB1によれば、地震等の揺れによって補強板221がその面外方向に倒れることを、副補強板223で効果的に抑えることができる。
第二実施形態の座屈拘束ブレースB1において、補強材22は、ブレース芯材1の長さ方向D1の端部12に、厚み方向D2に沿って突出するように接合される補強板221である。接続プレート24は、L字状に折り返された端縁部247を有する。端縁部247は、補強板221に直交するように接合される。
したがって、第二実施形態の座屈拘束ブレースB1によれば、地震等の揺れによって補強板221がその面外方向に倒れることを、端部プレート24の端縁部247で効果的に抑えることができる。
フレーム構造F1は、第一または第二実施形態の座屈拘束ブレースB1と、座屈拘束ブレースB1の複数の貫通孔245に挿し込まれる複数の木ネジ5と、座屈拘束ブレースB1が接続される矩形フレーム6とを備える。座屈拘束ブレースB1の接続プレート24が、複数の木ネジ5を介して、矩形フレーム6に接合される。
したがって、このフレーム構造F1によれば、地震等の繰り返しの揺れに対して、木造の矩形フレーム6と、座屈拘束ブレースB1とが共に変形してエネルギーを吸収するとともに、座屈拘束ブレースB1と矩形フレーム6との間でスリップを生じることが抑えられる。そのため、高い制振機能を発揮することができる。
以上、各実施形態について説明したが、座屈拘束ブレースB1やこれを備えたフレーム構造F1は、前記した各実施形態に限定されない。
たとえば、補強材22に副補強板223を備えず、且つ、接続プレート24に端縁部247を備えないことも可能である。また、第一座屈拘束部材3や第二座屈拘束部材4として、他の構造のものを採用することも可能である。その他の構成についても、適宜の設計変更を行うことや、公知の技術を組み合わせることが可能である。
1 ブレース芯材
12 端部
125 一面
2 接合構造
22 補強材
221 補強板
223 副補強板
24 接続プレート
245 貫通孔
247 端縁部
3 座屈拘束部材
4 座屈拘束部材
5 木ネジ
6 矩形フレーム
B1 座屈拘束ブレース
D1 長さ方向
D2 厚み方向
D3 幅方向
F1 フレーム構造

Claims (4)

  1. 互いに直交する長さ方向、厚み方向及び幅方向を有する長板状のブレース芯材と、
    前記ブレース芯材を前記厚み方向に挟み込んだ状態で互いに結合される一対の座屈拘束部材と、
    前記ブレース芯材の前記長さ方向の両端部にそれぞれ設けられる接合構造と、を備え、
    前記接合構造は、
    前記ブレース芯材の前記長さ方向の端部の前記厚み方向を向く面のうち、一面にだけ接合され、前記端部から、前記厚み方向に沿って突出しかつ前記長さ方向に所定距離だけ突出する補強板と、
    前記補強板に直交するように接合された副補強板と、
    前記ブレース芯材とは距離を隔てた位置で前記補強板及び前記副補強板に接合される接続プレートと、を備え、
    前記接続プレートは、
    木ネジが挿し込まれるように貫通形成された複数の貫通孔を有する
    ことを特徴とする木造構造体用の座屈拘束ブレース。
  2. 互いに直交する長さ方向、厚み方向及び幅方向を有する長板状のブレース芯材と、
    前記ブレース芯材を前記厚み方向に挟み込んだ状態で互いに結合される一対の座屈拘束部材と、
    前記ブレース芯材の前記長さ方向の両端部にそれぞれ設けられる接合構造と、を備え、
    前記接合構造は、
    前記ブレース芯材の前記長さ方向の端部の前記厚み方向を向く面のうち、一面にだけ接合され、前記端部から、前記厚み方向に沿って突出しかつ前記長さ方向に所定距離だけ突出する補強板と、
    前記ブレース芯材とは距離を隔てた位置で前記補強板に接合される接続プレートと、を備え、
    前記接続プレートは、
    木ネジが挿し込まれるように貫通形成された複数の貫通孔を有するとともに、L字状に折り返された端縁部を有し、前記端縁部は、前記補強板に直交するように接合される
    ことを特徴とする木造構造体用の座屈拘束ブレース。
  3. 前記ブレース芯材は、低降伏点鋼材である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の木造構造体用の座屈拘束ブレース。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載された座屈拘束ブレースと、
    前記座屈拘束ブレースの前記複数の貫通孔に挿し込まれる複数の木ネジと、
    前記座屈拘束ブレースが接続される木造の矩形フレームと、を備え、
    前記座屈拘束ブレースの前記接続プレートが、前記複数の木ネジを介して、前記矩形フレームに接合される
    ことを特徴とするフレーム構造。
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