JP3215862U - 壁パネル構造 - Google Patents

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良道 河合
藤内 繁明
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Abstract

【課題】隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつそれぞれの壁パネルの耐力を発揮させると共に、複数の壁パネルを容易に接合できる壁パネル構造を提供する。【解決手段】壁パネル構造は、複数のバーリング孔20Aが形成された壁面材20と、縦枠材22と、を有する複数の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)と、一の壁パネルの縦枠材のウェブ部22Aと他の壁パネルの縦枠材のウェブ部とを接合するドリル螺子40と、を備える。一の壁パネルの縦枠材の第1フランジ部22B1及び他の壁パネルの縦枠材の第1フランジ部において壁面材20が接合された面からドリル螺子40までの距離aが、一の壁パネルの縦枠材の第2フランジ部22B2及び他の壁パネルの縦枠材の第2フランジ部における壁面材とは反対側の面からドリル螺子40までの距離bよりも長い。【選択図】図3

Description

本考案は、壁パネル構造に関する。
下記特許文献1の図6には、建物の水平方向に隣り合って配置された状態で接合された壁パネル(第1耐力壁及び第2耐力壁)が開示されている。第1耐力壁と第2耐力壁とは、各々の縦枠材の上方部分どうし及び下方部分どうしが接合されることで建物の水平方向に接合されている。このように、各々の縦枠材の上下方向の中間部が接合されない構成とすることで、第1耐力壁及び第2耐力壁は、外力が作用した際に、それぞれ隣り合う耐力壁の影響を受け難くしつつ挙動させることが可能となっている。このため、第1耐力壁及び第2耐力壁は、それぞれ耐力を発揮することが可能となっている。
特開2017−2513号公報
ところで、上記特許文献1に記載された構成は、隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつそれぞれの壁パネルの耐力を発揮させるという観点では有用な技術ではある。しかしながら、各々の縦枠材の上方部分どうし及び下方部分どうしに複数のドリル螺子等を集中して螺合させる必要があり、一の壁パネルと他の壁パネルとを容易に接合するという点で改善の余地がある。
本考案は上記事実を考慮し、隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつそれぞれの壁パネルの耐力を発揮させることができると共に、一の壁パネルと他の壁パネルとを容易に接合することができる壁パネル構造を得ることが目的である。
請求項1記載の壁パネル構造は、矩形板状に形成されていると共に、複数のバーリング孔が形成された壁面材と、前記壁面材の長手方向に沿って延びる縦枠材と、を有する複数の壁パネルと、一の前記壁パネルの前記縦枠材と他の前記壁パネルの前記縦枠材とを接合する接合材と、を備えた壁パネル構造であって、前記接合材によって接合された一対の前記縦枠材は、板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一方側の端部及び他方側の端部からそれぞれ前記ウェブ部の厚み方向一方側へ向けて屈曲して延びる板状の第1フランジ部及び第2フランジ部と、を備え、一対の前記縦枠材のぞれぞれの前記第1フランジ部に各々の前記壁面材の短手方向の端部が接合され、一対の前記縦枠材のぞれぞれの前記ウェブ部が、前記接合材を介して接合され、一の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第1フランジ部及び他の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第1フランジ部において前記壁面材が接合された面から前記接合材までの距離が、一の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第2フランジ部及び他の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第2フランジ部において前記壁面材とは反対側の面から前記接合材までの距離よりも長い。
請求項1記載の壁パネル構造によれば、一の壁パネルの縦枠材のウェブ部と他の壁パネルの縦枠材のウェブ部とが接合材を介して接合されている。これにより、一の壁パネルと他の壁パネルとが接合されている。また、一の壁パネル及び他の壁パネルに外力が作用すると、当該外力の大きさに応じて、一の壁パネルの縦枠材と他の壁パネルの縦枠材との間の間隔が変化する。ここで、請求項1記載の壁パネル構造では、一の壁パネルの縦枠材の第1フランジ部及び他の壁パネルの縦枠材の第1フランジ部において壁面材が接合された面から接合材までの距離が、一の壁パネルの縦枠材の第2フランジ部及び他の壁パネルの縦枠材の第2フランジ部において壁面材とは反対側の面から接合材までの距離よりも長くなっている。これにより、一の壁パネルの縦枠材と他の壁パネルの縦枠材との間が開き易くなっている。その結果、それぞれ隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつ各々の壁パネルを挙動させることができる。このため、隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつそれぞれの壁パネルの耐力を発揮させることができる。また、請求項1記載の壁パネル構造によれば、それぞれ隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつ各々の壁パネルを挙動させるために、一の壁パネルの縦枠材と他の壁パネルの縦枠材との接合状態を調節することが不要となる、或いは、その調節を容易にすることができる。これにより、一の壁パネルと他の壁パネルとを容易に接合することができる。
請求項2記載の壁パネル構造は、請求項1記載の壁パネル構造において、一対の前記縦枠材のぞれぞれの前記ウェブ部が、一対の前記縦枠材の長手方向と直交する方向に間隔をあけて配置された複数の前記接合材を介して接合されている。
請求項2記載の壁パネル構造によれば、一対の縦枠材のぞれぞれのウェブ部が、一対の縦枠材の長手方向と直交する方向に間隔をあけて配置された複数の接合材を介して接合されている。これにより、一対のウェブ部の一部分を複数の接合材を介して強固に接合することができる。
請求項3記載の壁パネル構造は、請求項1又は請求項2記載の壁パネル構造において、前記縦枠材を構成する素材のヤング率をE(GPa)とし、前記縦枠材を構成する素材の厚みをt(mm)とし、一対の前記縦枠材を長手方向と直交する方向に沿って切断した断面視で、前記接合材から前記第1フランジ部において前記壁面材が接合された面までの距離をa(mm)とした場合において、距離a(mm)が以下の式(1)を満たす範囲に設定されている。
請求項3記載の壁パネル構造によれば、上記距離aが上記の範囲に設定されていることにより、一の壁パネル及び他の壁パネルに外力が作用した際における各々の壁パネルの耐力の特性を、各々の壁パネルの単独での耐力の特性により一層近づけることができる。
本考案に係る壁パネルは、隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつそれぞれの壁パネルの耐力を発揮させることができると共に、一の壁パネルと他の壁パネルとを容易に接合することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態の壁パネルを示す正面図である。 本実施形態の壁パネルを分解して示す正面図である。 図1Aに示された壁パネルにおいて一点鎖線2で囲まれた部分を示す斜視図である。 図2に示された3−3線に沿って切断した壁パネルの断面を示す断面図である。 他の形態の壁パネルと壁パネルとの接合部を示す断面図である。 図4に示された接合部に水平方向への荷重が作用した状態を示す断面図である。 壁パネルの層間変化角に対する水平荷重の変化の特性を示すグラフである。
図1A〜図3を用いて本考案の実施形態に係る壁パネル構造について説明する。なお、図中に示された矢印V、及び矢印Hは、本実施形態の壁パネル構造が適用された壁パネルが用いられた建物の上方向、及び水平方向の一方向をそれぞれ示すものとする。
図1A及び図1Bに示されるように、本実施形態の壁パネル10は、水平方向に並べられた状態で接合された壁パネルとしての第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16を含んで構成されている。なお、第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16は、それぞれ単独でも壁パネルとして機能するが、本実施形態では、建物の寸法に合わせて3つの壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)を用いて壁パネル10を構成している。以下、先ず水平方向の中央部に配置された第2壁パネル14の構成について説明し、次いで第2壁パネル14の水平方向両側にそれぞれ配置された第1壁パネル12及び第3壁パネル16の構成について説明する。
(第2壁パネル14の構成)
図1B、図2及び図3に示されるように、第2壁パネル14は、当該第2壁パネル14の枠を形成する枠材18に水平方向に隣り合って配置された2枚の壁面材20が接合されることによって構成されている。枠材18は、建物の水平方向に間隔をあけて配置され建物の上下方向に略平行に延びる3つの縦枠材22と、建物の上下方向に間隔をあけて配置され建物の水平方向に略平行に延びる一対の横枠材24と、を含んで構成されている。
図2及び図3に示されるように、3つの縦枠材22は、断面C字状に形成されたリップ付溝形鋼によって形成されている。この縦枠材22は、矩形板状に形成されたウェブ部22Aと、ウェブ部22Aの短手方向の両端部から当該ウェブ部22Aの厚み方向一方側へ向けてそれぞれ屈曲して延びる第1フランジ部22B1及び第2フランジ部22B2と、を備えている。また、縦枠材22は、第1フランジ部22B1におけるウェブ部22Aとは反対側の端部から第2フランジ部22B2側へ屈曲して延びる第1リップ部22C1と、第2フランジ部22B2におけるウェブ部22Aとは反対側の端部から第1フランジ部22B1側へ屈曲して延びる第2リップ部22C2と、を備えている。なお、詳細な図示は省略するが、横枠材24は縦枠材22と同様に形鋼を用いて形成されている。また、縦枠材22及び横枠材24の断面形状は、略U字状、I字状。H字状の断面とされていてもよい。
本実施形態では、水平方向の一方側に配置された縦枠材22のウェブ部22Aが、第1壁パネル12側に配置され、水平方向の中央部及び他方側に配置された縦枠材22のウェブ部22Aが、第3壁パネル16側に配置されている。なお、水平方向の中央部に配置された縦枠材22のウェブ部22Aは、第1壁パネル12側に配置されてもよい。そして、図1Bに示されるように、水平方向の中央部に配置された縦枠材22の上端部及び下端部は、一方の横枠材24の長手方向の中央部及び他方の横枠材24の長手方向の中央部にそれぞれ接合されている。また、水平方向の一方側に配置された縦枠材22の上端部及び下端部は、一方の横枠材24の長手方向の一方側の端部及び他方の横枠材24の長手方向の一方側の端部にそれぞれ接合されている。さらに、水平方向の他方側に配置された縦枠材22の上端部及び下端部は、一方の横枠材24の長手方向の他方側の端部及び他方の横枠材24の長手方向の他方側の端部にそれぞれ接合されている。
なお、図1B及び図2に示されるように、本実施形態では、水平方向に隣り合う一対の縦枠材22の上下方向の中央部を水平方向につなぐ複数の圧縮抵抗材30が設けられている。
図2及び図3に示されるように、壁面材20は、正面視で上下方向を長手方向とする矩形状の鋼鈑を用いて形成されている。この壁面材20には、上下方向に所定の間隔をあけて1列に配列された複数の円形のバーリング孔20Aが形成されている。これらの複数のバーリング孔20Aは、略同じ直径に形成されていると共に、隣り合うバーリング孔20A間の距離が略同じ寸法となっている。また、バーリング孔20Aの縁部には、枠材18が配置された側へ向けて突出する環状のバーリングリブ20Bが形成されている。
そして、一方の壁面材20の短手方向一方側の端部が、水平方向の一方側に配置された縦枠材22の第1フランジ部22B1のほぼ全面に接した状態で複数のドリル螺子40を介して接合されている。また、他方の壁面材20の短手方向他方側の端部が、水平方向の他方側に配置された縦枠材22の第1フランジ部22B1のほぼ全面に接した状態で複数のドリル螺子40を介して接合されている。さらに、一方の壁面材20の短手方向他方側の端部及び他方の壁面材20の短手方向一方側の端部が、水平方向の中央部に配置された縦枠材22の第1フランジ部22B1に複数のドリル螺子40を介して接合されている。なお、壁面材20を縦枠材22に接合するための複数のドリル螺子40は、上下方向に略等間隔に配置されている。
図1Bに示されるように、一対の壁面材20の上下方向の両端部は、一対の横枠材24に図示を省略する複数のドリル螺子を介して接合されている。なお、壁面材20を横枠材24に接合するための複数のドリル螺子は、水平方向に略等間隔に配置されている。
(第1壁パネル12及び第3壁パネル16の構成)
図1Bに示されるように、第1壁パネル12及び第3壁パネル16の構成は、前述の第2壁パネル14の構成と同様の構成である。すなわち、第1壁パネル12及び第3壁パネル16は、当該第1壁パネル12及び第3壁パネル16の枠を形成する枠材18に2枚の壁面材20が接合されることによって構成されている。なお、第1壁パネル12及び第3壁パネル16において前述の第2壁パネル14と対応する部材及び部分には、当該第2壁パネル14と対応する部材及び部分と同一の符号を付してその説明を省略する。
(各壁パネルの接合部の構成)
図1A、図2及び図3に示されるように、本実施形態では、第1壁パネル12と第2壁パネル14とが、接合材としてのドリル螺子40を介して接合されており、第2壁パネル14と第3壁パネル16とが、接合材としてのドリル螺子40を介して接合されている。
図2及び図3に示されるように、第1壁パネル12と第2壁パネル14とは、互いに隣り合う一対の縦枠材22のウェブ部22Aに複数のドリル螺子40が螺合されることで接合されている。本実施形態では、一対の縦枠材22をその長手方向と直交する方向に沿って切断した断面視で(図3に示された断面視で)、ウェブ部22Aの短手方向に略等間隔に配置された3つのドリル螺子40が、一対の縦枠材22のウェブ部22Aに螺合されている。ここで、3つのドリル螺子40のうち縦枠材22の第1フランジ部22B1側に配置されたドリル螺子40を第1ドリル螺子40Aと呼び、第2フランジ部22B2側に配置されたドリル螺子40を第3ドリル螺子40Cと呼び、第1ドリル螺子40Aと第3ドリル螺子40Cとの間に配置されたドリル螺子40を第2ドリル螺子40Bと呼ぶ。図示は省略するが、一対の縦枠材22のウェブ部22Aを接合する複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cは、それぞれ一対の縦枠材22の長手方向に略等間隔に配置されている。
ここで、本実施形態では、一対の縦枠材22をその長手方向と直交する方向に沿って切断した断面視で(図3に示された断面視で)、一対の縦枠材22の第1フランジ部22B1において壁面材20が接合された面から第1ドリル螺子40Aまでの距離aが、第2フランジ部22B2において壁面材20とは反対側の面から第3ドリル螺子40Cまでの距離bよりも長くなっている。これにより、建物の水平方向への荷重が各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)に作用した際に、一対の縦枠材22のウェブ部22Aの間における第1ドリル螺子40Aから第1フランジ部22B1にかけての部分42が、第3ドリル螺子40Cから第2フランジ部22B2にかけての部分44よりも開き易くなっている。
なお、第2壁パネル14及び第3壁パネル16については、第1壁パネル12及び第2壁パネル14と同様に、複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して接合されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1A、図2及び図3に示されるように、本実施形態の壁パネル10を備えた建物に地震による荷重が作用して、壁パネル10に水平方向への荷重が作用すると、すなわち、第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16に水平方向への荷重が作用すると、各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)を構成する壁面材20の応力が高まる。特に、壁面材20において上下方向に隣り合う一対のバーリング孔20Aの間の部分の応力が高まる。そして、壁面材20において上下方向に隣り合う一対のバーリング孔20Aの間の部分が変形されることで、建物に入力された地震のエネルギが吸収される。
また、第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16に水平方向への荷重が作用すると、当該荷重の大きさに応じて、一対の縦枠材22のウェブ部22Aの間における第1ドリル螺子40Aから第1フランジ部22B1にかけての部分42が開く。これにより、それぞれ隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつ各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)を挙動させることができる。このため、隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつそれぞれの壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)の耐力を発揮させることができる。
また、それぞれ隣り合う壁パネルの影響を受け難くしつつ各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)を挙動させるために、縦枠材22の上方部分どうし及び下方部分どうしに複数のドリル螺子等を集中して螺合させる等の調節が不要となる。これにより、第1壁パネル12と第2壁パネル14とを複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して容易に接合することができると共に、第2壁パネル14と第3壁パネル16とを複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して容易に接合することができる。
また、本実施形態では、各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)が、それぞれ2枚の壁面材20を用いて構成されている。これにより、単一の壁面材20を用いて各々の壁パネルを構成した場合と比べて、壁パネル10の耐力を向上させることができる。なお、壁パネルを構成する壁面材20の枚数は、要求される耐力を考慮して適宜設定すればよい。
(他の形態の各壁パネルの接合部の構成)
次に、図4A、図4B及び図5を用いて、他の形態の各壁パネルの接合部の構成について説明する。なお、前述した壁パネル10と対応する部材、部分及び寸法については、壁パネル10と対応する部材、部分及び寸法と同一の符号を付してその説明を省略する。
図4Aに示されるように、本形態の各壁パネルの接合部では、一対の縦枠材22の第1フランジ部22B1において壁面材20が接合された面から第1ドリル螺子40Aまでの距離aを以下の範囲に設定することで、一対の縦枠材22のウェブ部22Aの間における第1ドリル螺子40Aから第1フランジ部22B1にかけての部分42の開き易さを調節している。
具体的には、図4A及び図4Bに示されるように、一対の縦枠材22の一方の第1フランジ部22B1及び他方の第1フランジ部22B1に加わる面内方向かつ一対の縦枠材22のウェブ部22Aの間における第1ドリル螺子40Aから第1フランジ部22B1にかけての部分42を開かせる方向への荷重をq(N/mm)とし、それぞれの第1フランジ部22B1の面内方向への変位量をd(mm)とする。また、一対の縦枠材22を構成する素材のヤング率をE(GPa)とし、一対の縦枠材22のウェブ部22Aにおける第1ドリル螺子40Aから第1フランジ部22B1にかけての部分の断面二次モーメントをI(mm)とし、一対の縦枠材22を構成する素材の厚みをt(mm)とする。そして、一対の縦枠材22のウェブ部22Aにおける第1ドリル螺子40Aから第1フランジ部22B1にかけての部分を片持ち梁と仮定する。すると、それぞれの第1フランジ部22B1の変位量dは以下の式(2)、式(3)及び式(4)で表される。


そして、各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)がそれぞれ単一の壁パネルと同様の耐力を発揮させるために必要な条件を実験により求めた。その結果、q/d=20.21(N/mm/mm)であれば、各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)がそれぞれ単一の壁パネルと同様の耐力を発揮できることが分かった。
従って、一対の縦枠材22の第1フランジ部22B1において壁面材20が接合された面から第1ドリル螺子40Aまでの距離a(mm)が以下の式(1)を満たす範囲に設定されていれば、第1壁パネル12と第2壁パネル14とが複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して接合されていると共に、第2壁パネル14と第3壁パネル16とが複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して接合されていたとしても、各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)の耐力の特性を単一の壁パネルの耐力の特性に近づけることができる。すなわち、隣り合う壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)の影響をより一層受け難くしつつ、各々の壁パネル(第1壁パネル12、第2壁パネル14及び第3壁パネル16)耐力を発揮させることができる。
ここで、図5には、q/dを検討した際の各壁パネルの層間変化角に対する水平荷重の変化の特性を示すグラフが示されている。図5は、実験をシミュレーションした有限要素解析によるものであり、縦枠材22のバネ(前記式(1)のaの範囲のバネ)を適用して、壁パネル1枚当たりの水平荷重と層間変化角との関係を比較したものである。この図に示されるように、上記式(1)を満たす範囲であるa=30mm、E=205GPa、t=2.2mmに設定された壁パネルの特性L2は、単一の壁パネルの特性L1とほぼ同じ特性が得られていることがわかる。なお、水平方向に隣り合う壁パネルをその上端部及び下端部のみで接合した場合の壁パネルの特性L3は、単一の壁パネルの特性L1とほぼ同じ特性が得られている。また、水平方向に隣り合う壁パネルを上下方向の全範囲で接合した場合でかつ本願考案のスリット28を備えていない壁パネルの特性L4、及び水平方向に隣り合う壁パネルを横枠材と対応する部分でのみ接合した壁パネルの特性L5は、単一の壁パネルの特性L1と比べて大きく異なる特性となっていることがわかる。
なお、以上説明した、各構成では、第1壁パネル12と第2壁パネル14とが複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して接合されていると共に、第2壁パネル14と第3壁パネル16とが複数の第1ドリル螺子40A、複数の第2ドリル螺子40B及び複数の第3ドリル螺子40Cを介して接合されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の第2ドリル螺子40Bのみによって第1壁パネル12と第2壁パネル14とを(第2壁パネル14と第3壁パネル16)とを接合してもよい。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
12 第1壁パネル(壁パネル)
14 第2壁パネル(壁パネル)
16 第3壁パネル(壁パネル)
20 壁面材
20A バーリング孔
22 縦枠材
22A ウェブ部
22B1 第1フランジ部
22B2 第2フランジ部
40 ドリル螺子(接合材)

Claims (3)

  1. 矩形板状に形成されていると共に、複数のバーリング孔が形成された壁面材と、前記壁面材の長手方向に沿って延びる縦枠材と、を有する複数の壁パネルと、
    一の前記壁パネルの前記縦枠材と他の前記壁パネルの前記縦枠材とを接合する接合材と、
    を備えた壁パネル構造であって、
    前記接合材によって接合された一対の前記縦枠材は、板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一方側の端部及び他方側の端部からそれぞれ前記ウェブ部の厚み方向一方側へ向けて屈曲して延びる板状の第1フランジ部及び第2フランジ部と、を備え、
    一対の前記縦枠材のぞれぞれの前記第1フランジ部に各々の前記壁面材の短手方向の端部が接合され、
    一対の前記縦枠材のぞれぞれの前記ウェブ部が、前記接合材を介して接合され、
    一の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第1フランジ部及び他の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第1フランジ部において前記壁面材が接合された面から前記接合材までの距離が、一の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第2フランジ部及び他の前記壁パネルの前記縦枠材の前記第2フランジ部において前記壁面材とは反対側の面から前記接合材までの距離よりも長い壁パネル構造。
  2. 一対の前記縦枠材のぞれぞれの前記ウェブ部が、一対の前記縦枠材の長手方向と直交する方向に間隔をあけて配置された複数の前記接合材を介して接合されている請求項1記載の壁パネル構造。
  3. 前記縦枠材を構成する素材のヤング率をE(GPa)とし、
    前記縦枠材を構成する素材の厚みをt(mm)とし、
    一対の前記縦枠材を長手方向と直交する方向に沿って切断した断面視で、前記接合材から前記第1フランジ部において前記壁面材が接合された面までの距離をa(mm)とした場合において、距離a(mm)が以下の式(1)を満たす範囲に設定された請求項1又は請求項2記載の壁パネル構造。
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