JP6725343B2 - 止血器具 - Google Patents

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Description

本発明は、穿刺した部位を圧迫して止血するための止血器具に関する。
近年、腕や脚等の血管を穿刺し、穿刺部位にイントロデューサーシースを導入し、イントロデューサーシースの内腔を介してカテーテル等の医療器具を病変部に送達する、経皮的な治療・検査等が行われている。このような治療・検査等を行った場合、術者は、イントロデューサーシースを抜去した後の穿刺部位を止血する必要がある。この止血を行うために、腕や脚等の肢体に巻き付けるための帯体と、帯体を肢体に巻き付けた状態で固定する固定手段と、帯体に連結されており、流体を注入することにより拡張して、穿刺部位を圧迫する拡張部と、を備えた止血器具が知られている。
このような止血器具を用いる際は、一般的に、医師や看護師が、止血器具の拡張部に連通するポートに、止血器具とは別体のシリンジ等の専用の器具を接続し、当該専用の器具を用いて拡張部に流体を注入することによって、止血器具の拡張部を拡張している。
これに対し、下記特許文献1に係る止血器具では、拡張部に気体を注入可能な注入部(加圧ポンプ)が取り付けられている。具体的には、注入部には、気体を収容可能な収容空間と、収容空間に連通する気体取り込み用の孔部と、が設けられている。孔部を指で塞いだ状態で注入部を押し潰す(収縮させる)と、注入部内に収容されている気体が、拡張部に注入される。拡張部に取り付けられた注入部によって拡張部を拡張することができるため、医師や看護師が別体の専用の器具を持ち運ぶ手間や、別体の専用の器具を止血器具に接続する手間を省くことができる。また、専用の器具を紛失して拡張部に流体を注入できなくなる事態を防止することができる。
特表2014−521368号公報
上記特許文献1に係る止血器具のように、注入部を一体的に設ける場合、注入部の構成としては種々の形態を採用し得るが、注入作業を行う際の押し易さ(操作性)や、拡張部を迅速に拡張できるように気体を送り込む量を多くするといった点を考慮すると、注入部の内部には所定の体積の気体を収容可能な空間を設ける必要がある。
しかしながら、注入部の内部の空間の体積をある程度大きく形成すると、止血器具から注入部が突出するように配置されてしまうことになり、注入部に形成された孔部が周辺の物品等と接触し易くなったり、患者が不注意で孔部を塞いでしまったりする可能性がある。このように孔部が意図せずに塞がれた状態で注入部が押し潰されて収縮すると、拡張部に流体が注入されてしまい、穿刺部位を必要以上に圧迫してしまう可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、別体の専用の器具を用いずに拡張部を拡張可能であって、かつ、止血すべき部位を意図せずに必要以上に圧迫するのを防止することが可能な止血器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する止血器具は、肢体の止血すべき部位に巻きつけるための帯体と、前記帯体を前記肢体に巻きつけた状態で固定する固定手段と、前記帯体に連結され、かつ、気体を注入することにより拡張する拡張部と、前記拡張部に気体を注入可能な注入部と、を備え、前記注入部は、前記帯体に配置されており、かつ、前記注入部の内部に形成される空間を小さくするように折り畳み可能であり、前記注入部は、前記気体を収容可能な収容空間と、前記収容空間と連通する孔部と、を有する。
上記のように構成された止血器具によれば、拡張部への気体の注入は、拡張部に連通する注入部によって行われる。このため、医師や看護師は、別体の専用の器具を用いなくても、拡張部を拡張することが可能となる。また、注入部は、拡張部を拡張した後、注入部の内部に形成される空間を小さくするように折り畳むことができる。注入部が折り畳まれることにより、注入部がさらに押し潰され、拡張部にさらに気体が注入される可能性が低くなる。よって、本発明の止血器具は、止血すべき部位を必要以上に圧迫する事態を好適に防止することができる。
実施形態に係る止血器具を内面側から見た平面図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 図1の3−3線に沿う断面図である。 実施形態に係る止血器具の注入部を示す概略斜視図である。 実施形態に係る止血器具の流通経路を示す概略斜視図である。 注入部を示す概略断面図であって、図6(A)は、注入部が折り畳まれる前の様子を示す図、図6(B)は、注入部が折り畳まれた後の様子を示す図である。 実施形態に係る止血器具の逆流防止機構を示す拡大断面図であり、図7(A)は、拡張部に空気が注入されている様子を示す図、図7(B)は、拡張部の拡張が完了した様子を示す図である。 実施形態に係る止血器具を手首に装着した状態を示す概略斜視図である。 図8の9−9線に沿う断面図であって、拡張部が拡張している様子を示す図である。 図8の9−9線に沿う断面図であって、拡張部の拡張が完了した様子を示す図である。 図8の11−11線に沿う断面図であって、拡張部の拡張が完了した状態における様子を示す図である。 図8の11−11線に沿う断面図であって、拡張部が収縮している様子を示す図である。 変形例1に係る止血器具の断面図である。 改変例に係る注入部を示す断面図である。 変形例2に係る止血器具断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態およびその変形例を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
以下、図1〜図12を参照して、本実施形態に係る止血器具10を説明する。図1〜図7は、止血器具10の各部の説明に供する図である。図8〜図12は、止血器具10の使用例の説明に供する図である。
実施形態に係る止血器具10は、図8および図10に示すように、治療・検査等を行うカテーテル等を血管内に挿入する目的で、手首W(「肢体」に相当)の橈骨動脈Rに形成された穿刺部位P(「止血すべき部位」に相当)に留置していたイントロデューサーシースを抜去した後、その穿刺部位Pを止血するために使用するものである。
止血器具10は、図1〜図3に示すように、手首Wに巻き付けるための帯体20と、帯体20を手首Wに巻き付けた状態で固定する面ファスナー30(「固定手段」に相当)と、空気(「気体」に相当)を注入することにより拡張し、穿刺部位Pを圧迫する拡張部40と、拡張部40と帯体20との間に設けられた補助圧迫部50と、拡張部40を穿刺部位Pに位置合わせするためのマーカー40cと、空気を拡張部40および補助圧迫部50に注入可能な注入部70と、拡張部40と注入部70とを連通する流通経路80と、拡張部40内の空気を外部に排出する排出部90と、を有している。
なお、本明細書中では、帯体20を手首Wに巻き付けた状態のとき、手首Wの体表面に向かい合う側の面(装着面)を「内面」(「第1面」に相当)と称し、その反対側の面を「外面」(「第2面」に相当)と称する。
帯体20は、可撓性を備える帯状の部材によって構成しているベルト21と、ベルト21よりも硬度の高い支持板22と、を備えている。
ベルト21は、図8および図9に示すように、手首Wの外周を略一周するように巻き付けられる。図2に示すように、ベルト21の中央部には、支持板22を保持する支持板保持部21aが形成されている。支持板保持部21aは、外面側(または内面側)に別個の帯状の部材が融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)または接着(接着剤や溶媒による接着)等の方法によって接合されることにより、二重になっており、これらの隙間に挿入された支持板22を保持する。
ベルト21の図1中の左端付近の部分の外面側には、一般にマジックテープ(登録商標)などと呼ばれる面ファスナー30の雄側(または雌側)31が配置されており、ベルト21の図1中の右端付近の部分の内面側には、面ファスナー30の雌側(または雄側)32が配置されている。図9に示すようにベルト21を手首Wに巻き付け、雄側31および雌側32が接合することにより、帯体20が手首Wに装着される。なお、帯体20を手首Wに巻き付けた状態で固定する手段は、面ファスナー30に限らず、例えば、スナップ、ボタン、クリップ、またはベルト21の端部を通す枠部材であってもよい。
ベルト21の構成材料は、可撓性を備える材料であれば特に限定されない。そのような材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはこれらを任意に組み合わせたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)が挙げられる。
また、ベルト21において少なくとも拡張部40と重なっている部分は、実質的に透明であることが好ましいが、透明に限定されず、半透明または有色透明であってもよい。これにより、穿刺部位Pを外面側から視認することができ、後述するマーカー40cを穿刺部位Pに容易に位置合わせすることができる。
支持板22は、図2に示すように、ベルト21の二重に形成された支持板保持部21aの間に挿入されることによりベルト21に保持されている。支持板22は、その少なくとも一部が内面側(装着面側)に向かって湾曲した板形状をなしている。支持板22は、ベルト21よりも硬質な材料で構成されており、ほぼ一定の形状を保つようになっている。
支持板22は、ベルト21の長手方向に長い形状をなしている。この支持板22の長手方向における中央部22aは、ほとんど湾曲せずに平板状になっており、この中央部22aの両側には、それぞれ、内周側に向かって、かつ、ベルト21の長手方向(手首Wの周方向)に沿って湾曲した第1湾曲部22b(図2の左側)および第2湾曲部22c(図2の右側)が形成されている。
支持板22の構成材料は、例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(特に硬質ポリ塩化ビニル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエンのようなポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアセタール、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、アイオノマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族または脂肪族ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂等が挙げられる。
支持板22は、ベルト21と同様に、拡張部40と重なる部分が実質的に透明であることが好ましいが、透明に限定されず、半透明または有色透明であってもよい。これにより、穿刺部位Pを外面側から確実に視認することができ、後述するマーカー40cを穿刺部位Pに容易に位置合わせすることができる。なお、支持板22は、中央部22aのような湾曲していない部分を有さないもの、すなわち、その全長にわたり湾曲しているものであってもよい。
拡張部40は、空気を注入することにより拡張し、穿刺部位Pに圧迫力を付与する機能を備えている。本実施形態では、拡張部40は、図1および図2に示すように、略矩形状の2枚のシートを重ね合わせ、周縁を接着または融着した袋状の部材によって構成している。これにより、2枚のシートの間に拡張空間40aが形成されている。なお、拡張部40の構成は、空気を注入することにより拡張可能であれば特に限定されない。例えば、拡張部40は、1枚のシートを折り曲げ、縁部を接着または融着した袋状の部材によって構成してもよいし、縁部を備えない風船状の部材によって構成してもよい。また、拡張部40の外形形状は、特に限定されない。例えば、拡張部40は、拡張していない状態において、平面視した際に、円形、楕円形、多角形等の外形形状を備えていてもよい。
拡張部40は、図2に示すように、支持板22の第1湾曲部22bおよび中央部22aの間の近辺と重なるように配置されている。このため、図10に示すように、拡張部40を拡張させた際、ベルト21および支持板22により、拡張部40の手首Wの体表面から離れる方向への拡張が抑制され、拡張部40の圧迫力が手首W側に集中する。このため、穿刺部位Pを好適に圧迫することができる。
また拡張部40は、可撓性を備える保持部40bを介して、帯体20のベルト21に取り付けられている。なお、本実施形態では、保持部40bは、拡張部40においてマジックテープ(登録商標)の雄側31が配置されている側の縁部によって構成しているが、保持部40bは、拡張部40とは別の部材によって構成していてもよい。また、拡張部40において保持部40bを設ける位置および帯体20において保持部40bを取付ける位置は、拡張部40を帯体20に連結可能である限り、特に限定されない。
拡張部40の構成材料は、可撓性を備える材料であれば特に限定されず、例えば、前述した帯体20の構成材料と同様のものを用いることができる。また、拡張部40は、帯体20と同質または同種の材料の熱可塑性材料で構成されるのが好ましい。これにより、融着による帯体20との接合を容易に行うことができ、止血器具10を容易に製造することができる。
拡張部40は、実質的に透明であることが好ましいが、透明に限定されず、半透明または有色透明であってもよい。これにより、穿刺部位Pを外面側から視認することができ、後述するマーカー40cを穿刺部位Pに容易に位置合わせすることができる。
補助圧迫部50は、図10に矢印で示すように、拡張部40を押圧して、拡張部40が穿刺部位Pに付与する圧迫力の方向を調整する機能を備えている。
補助圧迫部50は、拡張部40と同様に、袋状の部材によって構成している。なお、補助圧迫部50は、例えば、スポンジ状の物質、弾性材料、綿のような繊維の集合体、またはこれらの組合せなどによって構成してもよい。
補助圧迫部50は、その内部空間が拡張部40の拡張空間40aと連通するように、拡張部40に取り付けられている。このため、拡張部40に空気を注入すると補助圧迫部50も拡張される。
マーカー40cは、図3に示すように、拡張部40において帯体20に面する側の略中央に設けられている。拡張部40にこのようなマーカー40cを設けることによって、拡張部40を穿刺部位Pに対して容易に位置合わせすることができるため、拡張部40の位置ズレが抑制される。なお、マーカー40cは拡張部40において手首Wに面する側に設けてもよい。この際、マーカー40cは、穿刺部位Pと直接接触しないように、拡張部40内の内表面に設けられることが好ましい。
マーカー40cの形状は、特に限定されず、例えば、円、三角形、四角形等が挙げられ、本実施形態では、四角形をなしている。
マーカー40cの大きさは、特に限定されないが、例えば、マーカー40cの形状が四角形をなしている場合、その一辺の長さが1〜4mmの範囲であることが好ましい。一辺の長さが5mm以上であると、穿刺部位Pの大きさに対してマーカー40cの大きさが大きくなるため、拡張部40の中心部を穿刺部位Pに位置合わせし難くなる。
マーカー40cの材質は、特に限定されず、例えば、インキ等の油性着色料、色素を混練した樹脂等が挙げられる。
マーカー40cの色は、拡張部40を穿刺部位Pに位置合わせすることができる色であれば特に限定されないが、緑色系が好ましい。緑色系にすることにより、マーカー40cを血液や皮膚上で容易に視認することができるため、拡張部40を穿刺部位Pに位置合わせすることがより容易となる。
また、マーカー40cは半透明または有色透明であることが好ましい。これにより、穿刺部位Pをマーカー40cの外面側から視認することができる。
拡張部40にマーカー40cを設ける方法は特に限定されないが、例えば、マーカー40cを拡張部40に印刷する方法、マーカー40cを拡張部40に融着する方法、マーカー40cの片面に接着剤を塗布して拡張部40に貼り付ける方法等が挙げられる。
注入部70は、拡張部40に空気を注入する機能を備えている。注入部70は、図2および図4に示すように、空気を収容可能な収容空間73を備える立体形状の部材によって構成されている。なお、注入部70は、帯体20上に配置されているが、図4では帯体20を省略して図示している。
注入部70は、帯体20の外面側に配置されている。このため、注入部70が帯体20から手首W側へ突出するように設けられている場合と比較すると、注入部70が装着者の手首Wと接触しにくく、装着者が感じる不快感を低減することができる。また特に、本実施形態では、注入部70は、図2に示すように、帯体20において拡張部40と重ならず、かつ、支持板22と重なる位置に配置されている。すなわち、注入部70の帯体20上の位置における帯体20の長軸方向に垂直な断面は、拡張部40を含まず、かつ、支持板22を含む。このため、注入部70を帯体20上に設けても、拡張部40の穿刺部位Pへの位置合わせを妨げず、かつ、硬度の高い支持板22上において拡張部40に空気を注入する注入動作を行うことができるため、注入動作が容易となる。なお、注入部70を配置する位置は、帯体20上に配置されている限り特に限定されない。
注入部70は、図2、図4、および図6に示すように、折り畳み可能に構成される縦壁部71と、縦壁部71を折り畳まれた状態で固定する固定機構72と、空気を収容可能な収容空間73と、収容空間73と外部とを連通する孔部74と、注入部70の他の部位よりも変形し難い硬質部75と、を有する。
縦壁部71は、折り畳み可能に構成されるリンク機構を備える。縦壁部71は、図6に示すように、第1側面71aと、第2側面71bと、第3側面71cと、第1側面71aおよび第3側面71cを連結する第1連結部71dと、第2側面71bおよび第3側面71cを連結する第2連結部71eと、を有する。
第1側面71aは、複数の側面71a、71b、71cのうち最も帯体20側に近い位置に配置される。
第2側面71bは、複数の側面71a、71b、71cのうち最も帯体20側から遠い位置に配置される。第2側面71bは、第1側面71aよりも内周および外周が大きい。第2側面71bは、図6(B)に示すように、縦壁部71が折り畳まれた状態で、第1側面71aおよび第3側面71cの外周を覆う。
第3側面71cは、第1側面71aと第2側面71bとの間に配置される。第3側面71cは、第1側面71aよりも内周および外周が大きく構成され、第2側面71bよりも内周および外周が小さく構成される。第3側面71cは、図6(B)に示すように、縦壁部71が折り畳まれた状態で、第1側面71aの外周を覆う。
第1連結部71dは、第1側面71aおよび第3側面71cを連結する。第1連結部71dは、縦壁部71の折り畳みを解除した状態で、第1側面71aおよび第3側面71cに対して、傾斜して構成される。このため、縦壁部71を折り畳む際に、容易に折り畳むことが可能となる。
第2連結部71eは、第2側面71bおよび第3側面71cを連結する。第2連結部71eは、縦壁部71の折り畳みを解除した状態で、第2側面71bおよび第3側面71cに対して、傾斜して構成される。このため、縦壁部71を折り畳む際に、容易に折り畳むことが可能となる。
第1側面71aと第1連結部71dとの接続箇所の内周面、第1連結部71dと第3側面71cとの接続箇所の外周面、第3側面71cと第2連結部71eとの接続箇所の内周面、および第2連結部71eと第2側面71bとの接続箇所の外周面には、図6(A)に示すように、内側に凹む切欠きEが形成されている。このように切欠きEが形成されることによって、縦壁部71を容易に折り曲げて折り畳むことができる。なお、切欠きEは設けられていなくてもよい。
なお、第1側面71aの図6の上下方向に沿う長さL1、第2側面71bの図6の上下方向に沿う長さL2、第3側面71cの図6の上下方向に沿う長さL3は、L2≧L3≧L1を満たすことが好ましい。このように構成されることによって、図6(B)に示すように縦壁部71が折り畳まれた状態において、第2側面71bの高さを、第1側面71aおよび第3側面71cの高さよりも高くすることができる。このため、縦壁部71が折り畳まれた状態において、第1側面71aおよび第3側面71cが第2側面71bを越えて下側に飛び出ることを防止することができ、周囲に対して不用意に接触するのを防止することができる。
縦壁部71は、収縮可能であって、かつ、収縮後の元の形状に復元可能なように、例えば、シリコーンゴム、ラテックスゴム等のエラストマー素材やポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性プラスチック素材、またこれら両方の性質を併せ持つ各種熱可塑性エラストマー素材によって構成していることが好ましい。
固定機構72は、図6(A)、(B)に示すように、第1側面71aの内周に取り付けられる第1固定部72aと、第2側面71bを覆うように上方に形成される上面部71fの下方(収容空間73側)に取り付けられる第2固定部72cと、を有する。
第1固定部72aは、図6(A)、(B)に示すように、下側(チューブ81側)に向かうにつれて内径が小さくなるように設けられたテーパ部72bを有する。
第2固定部72cは、図6(A)、(B)に示すように、下側(チューブ81側)において外方に突出した突出部72dを備える。
上記のように構成された固定機構72によれば、縦壁部71を折り畳むことによって、第1固定部72aおよび第2固定部72cは、図6(B)に示すように互いに係合して固定される。このため、縦壁部71が折り畳まれた状態において、意図せず、縦壁部71の折り畳み状態が解除されることを防止することができる。
なお、固定機構72は、縦壁部71の折り畳まれた状態を維持することができる構成であれば、上述の構成に限定されない。
第1固定部72aおよび第2固定部72cを構成する材料は、縦壁部71よりも硬い材料であることが好ましい。このような材料としては、例えば、公知の金属材料、プラスチック材料等が挙げられる。
収容空間73は、縦壁部71の内部に形成される。収容空間73の容積は、拡張部40の拡張空間40aの容積の1/4〜1/3程度であることが好ましい。これにより、注入部70を適度な大きさに形成し、注入部70が止血器具10の周辺で行われる手技等を妨げるのを防止するとともに、後述する拡張部40に空気を注入する注入動作を行う回数を低減することができる。
孔部74は、図6(A)、(B)に示すように、第2側面71bに対して直交する方向に沿って、第2側面71bに貫通して設けられている。
例えば、図9に示すように、医師や看護師等は、親指および人差し指によって注入部70を摘まんで孔部74を塞いだ状態において、親指および人差し指を互いに接近させて注入部70を押し潰ように変形させることによって、収容空間73内の空気を拡張部40に注入することができる。
上記のように注入部70を押し潰す操作を行うと、チューブ81を経由して空気が拡張部40へ送られる。拡張部40へ空気を送り込む操作を再度行う場合、孔部74から手指を離して、収容空間73が外部と連通した状態にする。注入部70は、孔部74から収容空間73に取り込まれた空気により、図9に示す初期形状に復元するように変形する。収容空間73内に空気が取りこまれた状態で注入部70を再度押し潰すと、拡張部40へ空気を送り込むことができる。
拡張部40を拡張させる際に、指で孔部74を塞ぎつつ注入部70を押し潰す押圧力は、注入部70の延在方向(図6(A)の上下方向)と交差する方向に作用する。このため、押圧力は、穿刺部位Pに比較的伝わりにくい。したがって、拡張部40に空気を注入する注入動作によって穿刺部位Pを必要以上に圧迫してしまう事態を好適に防止することができる。また、手指で孔部74を塞ぎつつ注入部70を押し潰す押圧力は、穿刺部位Pに比較的伝わりにくいため、拡張部40を拡張する際、装着者は、拡張部40が穿刺部位Pに付与する圧迫力のみを比較的正確に把握することができる。このため、装着者が感じる圧迫力を基に、拡張部40に穿刺部位Pの止血に最適な量の空気を注入することができる。さらに、孔部74は、縦壁部71に形成されているため、患者の手指や周辺の物品等により塞がれにくく、意図せずに注入部70から拡張部40へ空気が注入される可能性が低い。
なお、孔部74の数は1以上であれば、特に限定されない。また、孔部74の形状も図示の場合に限定されない。また、孔部74を設ける位置は、孔部74が注入部70の延在方向と交差する方向に注入部70を貫通するように形成されることが好ましいが、例えば、上面部71fに形成することも可能である。
硬質部75は、図6(A)、(B)に示すように、上面部71fの上方に配置され、縦壁部71に固定される。硬質部75と縦壁部71との固定方法は特に限定されないが、例えば接着剤による接着である。本実施形態において、硬質部75は中空のリング状に構成される。
硬質部75を構成する材料は、縦壁部71を折り畳む際に縦壁部71よりも変形し難い材料であれば特に限定されないが、例えば、公知の金属材料、プラスチック材料等が挙げられる。
このように、縦壁部71の上方に硬質部75が固定されることによって、縦壁部71を押して折り畳む際に、縦壁部71の上面部71fに対して均一に下向きに力を作用させることができる。このため、縦壁部71を容易に折り畳むことができる。なお、縦壁部71を折り畳む際は、収容空間73内の空気は孔部74を介して外部に排出されるため、縦壁部71を円滑に折り畳むことができる。
流通経路80は、図2および図5に示すように、拡張部40の拡張空間40aと注入部70の収容空間73とを連通するチューブ81と、拡張部40からの注入部70への空気の流出を防止する逆流防止機構82と、を備えている。
チューブ81は、その基端部が注入部70の底面部71g(図6(A)、(B)参照)に取り付けられており、その先端部が拡張部40の拡張空間40aに入り込むようにして拡張部40に取り付けられている(図7(A)、(B)参照)。なお、注入部70においてチューブ81を取付ける位置は、注入部70の収容空間73と拡張部40の拡張空間40aとを連通可能である限り特に限定されない。
また、図2に示すように、帯体20には貫通穴が設けられており、チューブ81は、当該貫通穴を挿通するようにして配置されている。なお、例えば、帯体20に貫通穴を設けず、チューブ81が帯体20を回り込むようにして配置してもよい。
逆流防止機構82は、拡張部40内に配置されている。逆流防止機構82は、図5に示すように、チューブ81の先端部に接続される芯材83と、芯材83を覆う被覆部材84と、を備えている。
図7(A)、図7(B)に示すように、芯材83は、芯材83の基端部をチューブ81の内腔81aの先端側に挿入して固定することで、チューブ81と連結している。
芯材83は、略円柱状の外形形状を備えている。芯材83には、チューブ81の内腔81a内において開口した基端開口部83bと、芯材83において被覆部材84が設けられている面において開口した先端開口部83cと、を有している。芯材83の内腔83aは、基端開口部83bと先端開口部83cとに連通している。
なお、芯材83とチューブ81とは、芯材83の基端部をチューブ81の内腔81aに挿入して固定する方法以外の形態で連結してもよく、例えば、芯材83の基端面とチューブ81の先端面とを突き合せた状態で各々を接着し、芯材83の内腔83aとチューブ81の内腔81aとを気密に連通させるようにしてもよい。
芯材83の構成材料は、被覆部材84よりも硬度の高い材料であることが好ましい。そのような材料としては、例えば、公知の金属材料、プラスチック材料等が挙げられる。なお、芯材83は、耐圧性の観点から、金属材料であることが好ましい。
被覆部材84は、円筒状の外形形状を備えている。芯材83は、被覆部材84を挿通している。
被覆部材84の構成材料は、弾性部材であることが好ましく、そのような材料としては、例えば、ブチルゴム、多硫化ゴム、エピクロロヒドリンゴム、高ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等のエラストマー素材及び各種熱可塑性エラストマー素材等が挙げられる。
排出部90は、拡張部40内の空気を外部に排出する機能を備えている。排出部90は、図3に示すように、帯体20上に配置される排出ポート91と、排出ポート91の内部空間と拡張部40の拡張空間40aとを連通するチューブ92と、拡張部40内の空気が外部へ排出されるのを防止可能な弁93と、排出ポート91の内部空間と外部との連通および連通解除を切り替え可能な切替部材94と、切替部材94の脱落を防止する連結部材95と、を備えている。
排出ポート91は、図1および図3に示すように、円柱状の外形形状を備えている。ただし、排出ポート91の外形形状は、特に限定されず、例えば、球、四角柱等の多角柱であってもよい。
排出ポート91は、帯体20の外面側に配置されている。このため、排出ポート91が帯体20から手首W側へ突出するように設けられている場合と比較すると、排出ポート91が装着者の手首Wと接触しにくく、装着者が感じる不快感を低減することができる。特に、本実施形態では、排出ポート91は、帯体20の外面側において、拡張部40と重ならず、かつ、支持板22と重なる位置に設けられている。すなわち、排出ポート91の帯体20上の位置における帯体20の長軸方向に垂直な断面は、拡張部40を含まず、かつ、支持板22を含む。このため、排出ポート91を帯体20上に設けても、拡張部40の穿刺部位Pへの位置合わせを妨げず、かつ、硬度の高い支持板22上において後述する切替部材94の着脱を行えるため、切替部材94の着脱動作が容易となる。ただし、帯体20において排出ポート91を設ける位置は、特に限定されない。
排出ポート91には、排出ポート91を厚み方向に貫通する貫通穴91aが設けられている。貫通穴91aは、図3に示すように、側面に設けられていることが好ましい。これにより、図12に示すように、切替部材94を貫通穴91aに押し込む押込力は、穿刺部位Pに対して押圧する向きに対して直交した方向に作用する。このため、穿刺部位Pを必要以上に圧迫してしまう事態を防止することができる。
排出ポート91は、押し潰されて意図せず収縮し、排出ポート91内の空気が拡張部40に逆流してしまう事態を防止するため、一定の形状を保つことのできる硬度の比較的高い材料によって形成されていることが好ましい。このような材料としては、例えば、支持板22と同様の材料を用いることができる。
弁93は、排出ポート91の内表面側において、貫通穴91aを塞ぐように配置されている。弁93は、弁93の周縁部の一部分のみが排出ポート91の内表面側に取り付けられている。このため、図12に示すように、貫通穴91aに切替部材94を挿通することができる。
弁93は、可撓性を備える材料によって構成されていることが好ましく、例えば、帯体20と同様の材料を用いることができる。
切替部材94は、貫通穴91aに抜き差し可能に構成されている。本実施形態では、切替部材94は、直径の異なる2つの円柱を、同軸上に並べて連ねた形状を備えている。切替部材94において、直径の小さい円柱部分が、排出ポート91の貫通穴91aに挿通される。切替部材94を貫通穴91aに挿通した状態においては、切替部材94において直径の大きい円柱部分は、排出ポート91から外方に向かって突出した状態となっている。この突出した部分を引っ張ることにより、切替部材94を貫通穴91aから抜くことができる。なお、切替部材94の形状は、貫通穴91aに対して抜き差し可能である限り、特に限定されない。
また、切替部材94には、軸方向に切替部材94を貫通する排出ルーメン94aが形成されている。
図11に示すように、排出ポート91の貫通穴91aに切替部材94が挿通されていない状態では、貫通穴91aは、弁93によって塞がれている。このため、拡張部40内の空気が外部へ排出されない。
図12に示すように、排出ポート91の貫通穴91aに切替部材94が挿通されている状態では、排出ポート91の内部空間と外部とが切替部材94の排出ルーメン94aによって連通され、拡張部40内の空気が外部に排出される。
連結部材95は、可撓性を備える材料によって構成されていることが好ましく、例えば、帯体20と同様の材料を用いることができる。
図7を参照して、逆流防止機構82の動作を説明する。図7において、点線の矢印は空気の流れを示し、実線の矢印は空気が被覆部材に付与する圧力の方向を示している。
図7(A)に示すように、拡張部40が十分に拡張していない状態において注入部70からチューブ81に空気が注入されると、空気は、芯材83の内腔83aを通り抜けて、被覆部材84に芯材83から離れる方向の圧力を付与する。
被覆部材84は、注入部70から送り込まれた空気から受ける圧力が所定の大きさ以上になると、芯材83の外表面から離れて、先端開口部83cと拡張空間40aを連通させる。例えば、注入部70を十分に押し潰す操作がなされず、注入部70側から送り込まれる空気量が少なくいと、被覆部材84に付与される圧力も低下するため、先端開口部83cと拡張空間40aを連通させることができない。これに対して、比較的時間を掛けてゆっくりと注入部70を押圧し、注入部70を十分に押し潰す操作が行われると、被覆部材84は芯材83の外表面から離間する。なお、物品等で注入部70の孔部74が誤って塞がれてしまった場合においても、注入部70を十分に押し潰す操作がなされないと、拡張部40へ不用意に空気が送り込まれないため、穿刺部位Pが必要以上に圧迫されるのを好適に防止できる。
図7(B)に示すように、拡張部40が十分に拡張している状態においては、拡張部40内の空気は、芯材83と接触する方向の圧力を被覆部材84に付与する。これにより、先端開口部83cが被覆部材84によって塞がれるため、拡張部40内の空気は、芯材83側、ひいては注入部70側に逆流しない。また、拡張部40が十分に拡張している状態においては、拡張部40内の空気が先端開口部83cを塞ぐように被覆部材84に圧力を付与する。当該圧力は、空気の注入圧力よりも高くなる。このため、拡張部40が十分に拡張し、拡張部40の内圧が所定値になると、注入部70から拡張部40に空気を注入することができなくなる。これにより、拡張部40が十分に拡張している状態においては、必要以上に拡張部40に空気が注入され、拡張部40が過拡張して、穿刺部位Pを必要以上に圧迫するのを好適に防止することができる。
次に、本実施形態に係る止血器具10の使用例について説明する。
止血器具10を手首Wに装着する前は、図2に示すように、拡張部40は、拡張していない状態となっている。図8および図9に示すように、右手の手首Wの橈骨動脈Rに穿刺を行う場合、穿刺部位Pは、親指側へ片寄った位置にある。通常、穿刺部位Pにはイントロデューサーシースが留置されている。このイントロデューサーシースが留置されたままの状態の手首Wに帯体20を巻き付け、拡張部40に設けられたマーカー40cが穿刺部位P上に重なるように拡張部40および帯体20を位置合わせして、面ファスナー30の雄側31および雌側32を接触させて接合し、帯体20を手首Wに装着する。
止血器具10を手首Wに装着した後、図9に示すように、注入部70の孔部74を指で塞ぎつつ、縦壁部71を押圧して押し潰す。この操作により、注入部70内の空気が拡張部40内に注入されて、拡張部40および補助圧迫部50が拡張する。拡張部40と一体の注入部70により、拡張部40の拡張が行えるため、医師や看護師は、拡張部40を拡張するための別体の専用の器具(シリンジ等)を持ち運ぶ必要がない。
拡張部40を拡張させた後、穿刺部位Pからイントロデューサーシースを抜去する。
イントロデューサーシースを抜去後、止血の進行具合や経過時間に応じて、注入部70および排出部90によって、拡張部40および補助圧迫部50への空気量を調整して、拡張部40が穿刺部位Pに付与する圧迫力を調整してもよい。例えば、拡張した拡張部40が、長時間にわたって穿刺部位Pおよびその周辺の血管や神経を圧迫し続けると、しびれや痛みを引き起こしたり、血管を閉塞したりすることがある。血管閉塞等を防ぐため、拡張部40の拡張後、排出部90により拡張部40内の空気を経時的に抜き、拡張部40の内圧を徐々に減圧する減圧操作を行うことで、穿刺部位Pに作用する圧迫力を経時的に低減させてもよい。このように、減圧操作は排出部90によって行うことができるため、医師や看護師が、減圧操作を行うための専用の器具(シリンジ等)を持ち運ぶ手間をなくすことができる。
拡張部40を拡張させた後、図10に示すように注入部70を折り畳む。注入部70を折り畳むことにより、注入部70に周辺の物品や手指が誤って触れるのを防止することができる。
所定の時間が経過して、穿刺部位Pの止血が完了したら、止血器具10を取り外す。止血器具10は、面ファスナー30の雄側31および雌側32を剥がすことによって手首Wから取り外される。なお、排出部90によって拡張部40内の空気を抜いてから、止血器具10を取り外してもよい。
以上のように、本実施形態に係る止血器具10は、手首Wに巻き付けるための帯体20と、帯体20を手首Wに巻き付けた状態で固定する固定手段30と、帯体20に連結され、かつ、空気を注入することにより拡張する拡張部40と、拡張部40に空気を注入可能な注入部70と、を備え、注入部70は、帯体20に配置されており、かつ、注入部70の内部に形成される収容空間73を小さくするように折り畳み可能である。
上記のように構成した止血器具10によれば、拡張部40への空気の注入は、拡張部40に連通する注入部70によって行なわれる。このため、医師や看護師は、別体の専用の器具を用いなくても、拡張部40を拡張することが可能となる。また、注入部70は、拡張部40を拡張した後、注入部70の収容空間73を小さくするように折り畳むことができる。注入部70が折り畳まれることにより、注入部70がさらに押し潰され、拡張部40にさらに空気が注入される可能性が低くなる。よって、本実施形態の止血器具10は、穿刺部位Pを必要以上に圧迫する事態を好適に防止することができる。
また、注入部70は、第1側面71aと、第1側面71aよりも内周及び外周が大きい第2側面71bと、第1側面71aと第2側面71bとを繋ぐ連結部71d、71eと、を有し、第2側面71bは、注入部70を折り畳んだ状態で、第1側面71aの外周を覆う。このため、注入部70をより一層コンパクトに折り畳むことができる。また、第2側面71bの方が第1側面71aよりも内周及び外周が大きいため、注入部70の容積は帯体20から離れるにしたがって大きくなる。注入部70の容積がより大きく形成された部分(第2側面71bが形成された部分)を押し潰すことにより、注入部70から拡張部40へ空気を効率良く送り込むことができる。
また、注入部70は、複数の側面71a、71b、71cと、隣り合う側面71a、71b、71cを繋ぐ複数の連結部71d、71eと、を有し、帯体20側に近づいた位置に配置された側面71aは、帯体20から離れた位置に配置された側面71b、71cよりも内周及び外周が小さい。このように構成された止血器具10によれば、注入部70が帯体20に近付くのにしたがって、側面の内周および外周が小さくなるため、注入部70を帯体20側に向けてより一層容易に折り畳むことができる。
また、隣り合う側面71a、71b、71cの間の連結部71d、71eは、注入部70の折り畳みを解除した状態で、側面71a、71b、71cと平行な面に対して傾斜している。このため、より小さな力で注入部70を容易に折り畳むことが可能になる。
また、注入部70は、注入部70を折り畳まれた状態で固定する固定機構72を有する。このため、注入部70が折り畳まれた状態において、意図せず、注入部70の折り畳み状態が解除されることを防止することができる。
また、注入部70は、空気を収容可能な収容空間73と、収容空間73と連通する孔部74と、を有する。このため、注入部70の孔部74を指で塞ぎつつ、縦壁部71を折り畳むことによって、注入部70内の空気を拡張部40内に注入し、拡張部40を拡張させることができる。
また、注入部70は、注入部70を折り畳む際に注入部70の他の部位よりも変形し難い硬質部75を有する。このため、注入部70を折り畳む際に、注入部70に押圧力を掛け易くなるため、注入作業を容易に行うことが可能になる。
(変形例1)
図13は、前述した実施形態の変形例1に係る止血器具100の説明に供する図である。以下、図13を参照して、変形例1に係る止血器具100について説明する。なお、前述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
変形例1に係る止血器具100は、注入部170の構成が、前述した実施形態と相違する。
前述した実施形態では注入部70の外形形状は、帯体20に近付くのにしたがって縦壁部71の外周が小さくなるように形成していた。一方、本変形例では、注入部170は、帯体20に近付くにつれて、縦壁部71の外周が大きくなるように形成している。なお、注入部170の構成自体は前述した実施形態の注入部70と同様に構成しており、注入部70の上下方向を反転させて帯体20を配置したものが本変形例の注入部170に相当する。
本変形例1に係る止血器具100のように、注入部70において上面部71f側が底面部71g側よりも小さく形成されていると、帯体20から離れた位置にある上面部71fが比較的小さく形成されるため、上面部71f側で周辺の物品等がぶつかりにくくなる。また、注入部170を折り畳む際、帯体20側に位置する第1側面71aで覆うように各側面71b、71cを配置することができるため、注入部170をコンパクトに折り畳むことが可能になる。
なお、図14に示す改変例のように、注入部170Aは、例えば、連結部71d、71eが縦壁部71に対して直交するように形成されていてもよい。このように注入部170Aを形成することにより、注入部170Aの形状がシンプルなものとなるため、止血器具100の製造が簡易なものとなる。なお、前述した実施形態に係る止血器具10の注入部70についても同様に連結部71d、71eが縦壁部71に対して直交するように形成されていてもよい。
(変形例2)
図15は、前述した実施形態の変形例2に係る止血器具200の説明に供する図である。以下、図15を参照して、変形例2に係る止血器具200について説明する。なお、前述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
変形例2に係る止血器具200は、拡張部240が、拡張部240内の空気を外部に排出する排出部としての機能も備える点において、前述した実施形態と相違する。
拡張部240は、図15に示すように、略矩形状の第1シート241および第2シート242を重ね合わせて袋状にすることによって構成している。
第1シート241は、図15に示すように、熱可塑性材料によって構成された周縁部分241aと、熱硬化性エラストマーによって構成された中央部分241bと、を備えている。なお、本変形例では、熱硬化性エラストマーは、拡張部240の帯体20側の面の中央部に設けているが、拡張部240の手首W側の面の中央部に設けてもよい。
本実施形態では、第1シート241は、所定形状の型の所定の位置に熱可塑性材料および熱硬化性エラストマーをそれぞれ流し込み、一体成形することによって形成している。ただし、第1シート241は、熱可塑性材料によって構成された枠状の部材(「周縁部分241a」に相当)の中央に、熱硬化性エラストマーによって構成された矩形状の部材(「中央部分241b」に相当)を配置して、接着剤によって接着することによって形成されていてもよい。
第2シート242は、熱可塑性材料によって構成している。
図15に示すように、第1シート241の周縁部分241aと第2シート242の周縁部分とが重なる部分は、融着されている。
第1シート241の周縁部分241aの内の一辺240bは、帯体20のベルト21の手首Wに面する側に、融着されている。
拡張部240に用いられる熱可塑性材料は、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂又はオレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等の各種熱可塑性エラストマーを用いることができる。
拡張部240に用いられる熱硬化性エラストマーは、拡張部240に用いられる熱可塑性材料よりも気体透過性の高いものが用いられ、そのような材料としては、例えば、シリコーン、天然ゴム等を用いることができる。このため、拡張部240は、拡張部240を拡張後、拡張部240の熱硬化性エラストマーからなる領域を介して、血管閉塞を防止可能な程度に、拡張部240内の空気が拡張部240の外へ経時的に抜ける(図15において点線の矢印で示している)。
以上、変形例2に係る止血器具200によれば、拡張部240の熱硬化性エラストマーからなる領域を介して、血管閉塞を防止可能な程度に、拡張部240内の気体が拡張部240の外へ経時的に抜ける。このため、医師や看護師が減圧操作を行わなくても、穿刺部位Pを圧迫しつつ、血管閉塞等を防止可能な程度に、穿刺部位Pに作用する圧迫力を経時的に低減することが可能となる。このため、医師や看護師の処置負担や人件費を削減することができる。
また、図15では、拡張部240の熱硬化性エラストマーからなる領域は、帯体20に面する側に設けられる。また、補助圧迫部50は、拡張部240の熱硬化性エラストマーからなる領域と帯体20との間に設けている。このため、拡張部240と帯体20との間には、補助圧迫部50により、空間Sが形成される。これにより、拡張部240は、拡張部240の熱硬化性エラストマーからなる領域において、帯体20と接触せずに露出している部分の面積を増加させることができる。このため、この露出した部分から気体をより一層良好に抜くことができる。
なお、本変形例に係る止血器具200には、前述した実施形態の注入部70(図6(A)を参照)を設けているが、変形例1および改変例において説明した各注入部170、170Aと同様の構造のもの設けることも可能である。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係る止血器具を説明したが、本発明は説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、止血器具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、手首に装着して使用する止血器具に限らず、脚等に装着して使用する止血器具にも適用することができる。
また、前述した実施形態では、止血器具は補助圧迫部を備えている場合を説明したが、補助圧迫部を、備えていなくてもよい。
また、前述した実施形態では、拡張部は帯体に連結されていたが、拡張部は、帯体に直接連結されていなくてもよい。例えば、帯体を貫通するように流通経路を設け、当該流通経路の内面側の端部に拡張部を接続し、当該流通経路の外面側の端部に帯体又は注入部を接続することによって、拡張部が帯体から脱落しないように構成してもよい。例えば、図2の止血器具の拡張部が流通経路によって十分に帯体に連結される場合、図2、図13、図14、および図15の止血器具の拡張部は、保持部を介して帯体に連結していなくてもよい。
また、前述した実施形態では、逆流防止機構が拡張部内に設けられている場合を説明している場合を説明したが、逆流防止機構の配置位置は、拡張部の内部から注入部の間のいずれかの位置であれば、特に限定されない。また、配置位置に応じて、逆流防止機構の構成を適宜変更することができる。
また、前述した実施形態では、止血器具は排出部を備えている場合を説明したが、排出部を、備えていなくてもよい。また、止血器具が排出部を備える場合、排出部の構成、配置位置、形状は、拡張部内の気体を外部に排出可能であれば、前述した実施形態の場合に限定されない。例えば、前述した実施形態の変形例2では、熱硬化性エラストマーからなる領域は、拡張部の中央部に設けられていたが、熱硬化性エラストマーを設ける領域は、特に限定されず、拡張部全体が熱硬化性エラストマーによって構成されていてもよい。また、例えば、止血器具は、前述した実施形態に係る排出ポート等によって構成された排出部と、熱硬化性エラストマーからなる領域を備える拡張部と、の両方を備えていてもよい。
また、前述した実施形態では、縦壁部は、複数の側面と、隣り合う側面同士を繋ぐ複数の連結部と、を有した。しかしながら、注入部は折り畳み可能に構成されている限りにおいて、上記の構成に限定されない。
また、前述した実施形態では、注入部は、3つの側面と2つの連結部とを有した。しかしながら、側面の数は2つ以上であれば特に限定されず、例えば、4つ以上の側面を有するように注入部を構成してもよい。注入部が4つ以上の側面を有する場合、注入部の側面の内周及び外周は、帯体に近づくにしがたって内周及び外周が小さくなることが好ましい。
また、前述した実施形態では、注入部は固定機構を有していたが、固定機構を有していなくてもよい。
また、前述した実施形態では、注入部は硬質部を有していたが、硬質部を有していなくてもよい。
また、前述した実施形態では、注入部は収容空間に空気を流入させる孔部を有していたが、例えば、孔部の代わりに、注入部からの空気の流出を防止する一方で注入部内への空気の取り込みを可能にする逆止弁を設けた構造としてもよい。
10 止血器具、
20 帯体、
30 固定手段、
40 拡張部、
50 補助圧迫部、
70 注入部、
71 縦壁部、
71a 第1側面、
71b 第2側面、
71c 第3側面、
71d 第1連結部、
71e 第2連結部、
72 固定機構、
73 収容空間、
74 孔部、
75 硬質部、
80 流通経路、
81 チューブ、
82 逆流防止機構、
90 排出部、
100 止血器具、
170、170A 注入部、
200 止血器具、
240 拡張部、
P 穿刺部位(止血すべき部位)、
R 橈骨動脈、
W 手首。

Claims (6)

  1. 肢体の止血すべき部位に巻きつけるための帯体と、
    前記帯体を前記肢体に巻きつけた状態で固定する固定手段と、
    前記帯体に連結され、かつ、気体を注入することにより拡張する拡張部と、
    前記拡張部に気体を注入可能な注入部と、を備え、
    前記注入部は、前記帯体に配置されており、かつ、前記注入部の内部に形成される空間を小さくするように折り畳み可能であり、
    前記注入部は、前記気体を収容可能な収容空間と、前記収容空間と連通する孔部と、を有する、止血器具。
  2. 前記注入部は、第1側面と、前記第1側面よりも内周及び外周が大きい第2側面と、前記第1側面と前記第2側面とを繋ぐ連結部と、を有し、
    前記第2側面は、前記注入部を折り畳んだ状態で、前記第1側面の外周の少なくとも一部を覆う、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記注入部は、複数の側面と、隣り合う前記側面を繋ぐ複数の連結部と、を有し、
    前記帯体側に近づいた位置に配置された前記側面は、前記帯体から離れた位置に配置された前記側面よりも内周及び外周が小さい、請求項1または請求項2に記載の止血器具。
  4. 隣り合う前記側面の間の前記連結部は、前記注入部の折り畳みを解除した状態で、前記側面と平行な面に対して傾斜している、請求項2または請求項3に記載の止血器具。
  5. 前記注入部は、前記注入部を折り畳まれた状態で固定する固定機構を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止血器具。
  6. 前記注入部は、当該注入部を折り畳む際に当該注入部の他の部位よりも変形し難い硬質部を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載の止血器具。
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