JP6723554B2 - 浣腸容器 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤等を直腸内投与するための浣腸容器に関する。
従来、漢方薬は経口投与が一般的である。しかし、浣腸容器を用いて漢方薬を肛門から注入し直腸に吸収させる直腸内投与の方が吸収スピードが早く薬の効果が早く発揮される。直腸内投与を行うには粉体の漢方薬を液体に溶かして浣腸容器に入れる作業が必要であり、医療機関にて投与毎に当該作業を行わなければならず、手間を要する。また、漢方薬は粉体の状態であれば長期保存が可能だが、液体に溶かすと腐りやすいため、溶液又は分散液の状態で保存することは困難である。また、現時点では、漢方薬を腸に入れるために各病院がお抱えの薬局に特別に坐薬を調合させているのが現状で、浣腸容器として簡易なものが求められていた。
現在の一般的な浣腸容器は液体のみを入れるものが主である。特許文献1,2には、浣腸容器の一部に蛇腹部を有するものを開示している。
また、特許文献3には、薬剤を使用直前に液体と混合して直腸内投与するための装置が記載されている。この装置は、薬剤と、液体が別々の容器に保存されている。
一方、特許文献4〜8には、キャップに茶葉等の飲料原料を収納し、ボトルに水を収納し、飲用時に飲料原料をキャップからボトル内の水に混ぜる、様々な飲用ペットボトルが開示されている。
特開2002−272838号公報 特開2005−230285号公報 特表2014−533982号公報 登録実用新案第3130480号公報 特開2009−083923号公報 特開2005−289416号公報 特開2003−081357号公報 特開2005−22706号公報
本発明の目的は、一容器内で、粉体と液体を分けて保存し、使用直前に容易に両者を混合することが可能な浣腸容器を提供することである。
本発明の浣腸容器は、液体を収納する液体収納部と、液体収納部に連結した粉体を収納する粉体収納部と、液体収納部又は粉体収納部に連結した注入部とを有する。粉体収納部は、液体収納部に収容される液体に対し封止されている。使用時に、前記封止が解放されて、液体収納部と粉体収納部の間が連通して、粉体と液体が混ざる。注入部を肛門に挿入して、粉体と液体の混合物を、注入部から注入する。
粉体と液体の混合は、粉体収納部から粉体が液体収納部に入ってもよいし、液体収納部から液体が粉体収納部に入ってもよい。
粉体収納部を、液体収納部に対するキャップとして構成してもよい。この場合、通常注入部は液体収納部に連結される。尚、本発明では、粉体と液体を混合した後、キャップが外れる必要はない。むしろ混合液が漏れないように外れない方が好ましい。
使用時に、液体収納部と粉体収納部を連通する機構は、本発明の効果を妨げない機構であれば使用できる。飲用時に飲料原料をキャップからペットボトル内の水に混ぜる公知の機構も使用できる。
本発明の一態様では、前記粉体収納部の前記液体収納部側の端に境界蓋部があり、使用時に、前記境界蓋部が外れて又は開いて、前記液体収納部と前記粉体収納部の間が連通する。
本発明の他の態様では、前記粉体収納部の前記液体収納部側の端に機械的弱点部を有する境界部があり、使用時に、前記機械的弱点部が破壊されて、前記液体収納部と前記粉体収納部の間が連通する。
使用時に、突出部材に押されて、前記境界蓋部が外れる若しくは開く、又は、前記機械的弱点部が破壊されるようにしてもよい。
上記の態様の粉体収納部の具体的構造の例として、
前記粉体収納部が、
前記液体収納部の口部を塞ぐ天面部を有する蓋部と、
前記液体収納部の口部内に挿入され、前記蓋部の天面部に固定される第2の端部と、前記蓋部の天面部と反対側に位置する端面が開口する第1の端部を有する内筒部本体を有する内筒部と、
前記液体収納部の口部に挿入されるとともに、内部に前記内筒部本体が挿入され、前記液体収納部側の端部から、前記内筒部本体の第1の端部が突出し、第1の端部に前記蓋部が螺合する外筒部と、を備え、
前記内筒部は、
前記粉体を収納する前記内筒部本体と、
前記内筒部本体の前記開口に着脱可能に嵌め込まれるとともに、前記外筒部の前記端部と対向する底蓋部(境界蓋部)とを有し、
使用時に、前記蓋部を前記外筒部に対して開方向に螺進して前記内筒部本体を駆動させ、前記底蓋部を前記外筒部の端部により前記内筒部本体から脱落させる構成が挙げられる。
さらに、他の例として、
前記粉体収納部が、外キャップと内キャップを有する二重構造であり、
前記内キャップが粉体を収納し、
前記外キャップに突出部材が取り付けられ、
前記内キャップの前記液体収納部側の端に、底蓋部(境界蓋部)又は機械的弱点部を有する底部があり、
使用時に、前記外キャップと突出部材が前記液体収納部側に移動して、前記突出部材により底蓋部が外れる若しくは開く、又は機械的弱点部が破壊される構成が挙げられる。
この例では、
前記粉体収納部が、その底部(境界部)から粉体収納部を貫いて外部に延びる突出部材を有し、
使用時に、外部から突出部材を押すことにより、前記底部が外れる又は開く構成とできる。
また、この例では、
前記粉体収納部が、前記液体収納部の口部にある内キャップと、前記内キャップの外周面に螺合する外キャップを有し、
前記外キャップには、前記内キャップの底部に延びる突出部材が取り付けられ、
使用時に、前記外キャップを螺進させることにより、前記突出部材が前記内キャップの底部を外す又は開く構成としてよい。
前記突出部材は、前記内キャップの底部と連結してもよく、分離していてもよい。
さらに、この例では、
前記粉体収納部が、前記液体収納部の口部にある内キャップと、前記内キャップの外周面に螺合する外キャップを有し、
前記内キャップは、前記液体収納部側に底部と、反対側に天面部と、前記底部から天面部に向かって延びる棒を有し、
前記外キャップには、前記内キャップの天面部に向かって延びる突出部材が取り付けられ、
使用時に、前記外キャップを螺進させることにより、前記突出部材が前記内キャップの天面部を貫き、前記棒を押して前記底部を外す又は開く構成としてよい。
上記の例において、底部に機械的弱点部を設け、突出部材に押されて、破壊されやすく構成することができる。その際、底部に機械的強部又はヒンジ部を設け、底部が落下しないようにできる。
本発明の他の態様では、
前記粉体収納部が、外キャップと内キャップを有し、
該外キャップの天井内面にナス型粉体収納体が固定用部材で固定されており、該粉体収納体の有底部には複数の非貫通スリットが設けられており、更に前記収納体の移動を阻止する環状体が該収納体の首部に嵌合されていると共に該環状体は、前記内キャップの内壁に固定されており、前記外キャップを開ける際、前記収納体が上昇して首部が絞られて押圧され、前記非貫通スリットを開裂する。
本発明の他の態様では、
前記液体収納部の前記粉体収納部側の第1の端部に第1の通孔があり、
前記粉体収納部の前記液体収納部側の第2の端部に第2の通孔があり、
前記粉体収納部は、前記液体収納部に対し、前記第1の端部と第2の端部の一方が他方に対して回動可能に、前記第1の通孔と前記第2の通孔が連通しないように前記第1の端部と前記第2の端部を密着させて、取り付けられ、
使用時に、前記第1の端部と第2の端部の一方を他方に対してを回動させて、前記第1の通孔と前記第2の通孔を連通させる。
このような態様の粉体収納部の具体的構造の例として、
前記粉体収納部が、内キャップと外キャップを有し、
前記内キャップが、前記液体収納部の口部へ取り付けられ、前記外キャップは前記内キャップの外周面へ取り付けられていて、
前記内キャップの天端壁に前記液体収納部の中空部内と連通する通孔が形成されており、
前記外キャップには、前記内キャップへねじ込んだ際の終点で内キャップの天端壁と密接する位置に容室を形成する隔壁が設けられ、この隔壁に前記内キャップの通孔と距離を隔てる位置に前記外キャップを回転すると連通する形状の振出孔が形成されており、
前記外キャップの前記隔壁で形成された容室内に前記粉体が収納され、
使用時に、前記外キャップを一定の回転角だけ回して、前記内キャップの通孔と前記外キャップの振出孔とを連通させ粉体を前記液体収納部へ混入する構成が挙げられる。
好ましくは、前記内キャップの天端壁と前記外キャップの隔壁のいずれか一方又は双方に、前記通孔と振出孔とを水密的に隔絶する止水手段を設ける。
上記の例において、前記内キャップは、前記液体収納部と一体形成されていても、別に形成されていてもよい。
他の例として、粉体収納部と液体収納部を蛇腹構造とし、注入部を粉体収納部に連結させ、使用時に、液体収納部から粉体収納部に液体を流入させて、混合液を作製し、この混合液を蛇腹を圧縮させて、粉体収納部に連結する注入部から注入する構成が挙げられる。
液体収納部の形状は限定されないが、蛇腹構造であると注入が容易であり好ましい。注入部は、例えば、ノズル又はカニューレとすることができる。
本発明の浣腸容器は、使用前の輸送、保管時には、粉体と液体が分離していて、粉体の液体による劣化が抑制される。使用する直前に混ぜることで、消費期限を長くすることができる。一容器内において粉体と液体が収納されているので、使用時には、簡単に混合できる。
直腸投与する薬剤として、坐薬が知られている。本発明は、坐薬に対し以下の効果を有する。
・本発明のように薬剤を分散液又は溶液として注入する方が、効き目が早い。
・坐薬の挿入より抵抗感が少なく、坐薬の挿入の際のように使用者の爪で体を傷つける恐れが少ない。
・坐薬のように便と共に体外にでてくる恐れも少ない。
・坐薬には有効薬剤の他添加物が必要であるが、本発明ではそのような添加物は必要とせず安全性が高い。
・坐薬を製造するためには多くの工程が必要である。その際、薬剤が空気に触れ劣化する。本発明の粉体収納部において空気以外の雰囲気で薬剤を収納するようにすれば、薬剤が空気に触れる時間は非常に少なくなる。また、本発明では使用直前に液体と混合するので、液体と長く接触しないため液体との相互作用による劣化が少ない。
本発明の浣腸容器が収納する粉体として、薬剤、特に漢方薬、ビタミン、乳酸菌等を用いることができる。漢方薬の例として、五苓散、大建中湯、柴胡桂枝湯、柴苓湯、芍薬甘草湯が挙げられる。嘔吐等があって経口投与が困難な患者に、本発明の浣腸容器を用いた直腸投与が効果的である。小児科医や漢方医からの要望は強い。
子どもの感染性胃腸炎の嘔吐、熱中症、二日酔い等に効果がある五苓散の座薬が望まれているが、製剤として販売がなく、座薬は製造するのに工程が多く、簡易に作れないが、本発明による容器を用いれば、蒸留水と市販の漢方薬等を真空下で封入することで簡易に製造できる。
近年では、熱中症の死亡者も増えているが、本発明の浣腸容器を用いた浣腸であれば家庭で簡易に使うことができる。医師も素早く簡易に注入することができる。
本発明によれば、一容器内で、粉体と液体を分けて保存し、使用直前に容易に両者を混合することが可能な浣腸容器が提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る浣腸容器を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る浣腸容器を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る浣腸容器を示す底面図である。 本発明の第1の実施形態に係るキャップの分解断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るキャップの開動作を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るカニューレの他の形態を示す部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る外キャップの隔壁と内キャップの天端壁の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る止水手段を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るキャップの開動作を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るキャップの開動作を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るキャップの開動作を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るキャップの開動作を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るキャップの断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る浣腸容器を示す側面図である。 第8の実施形態の浣腸容器において、液体収納部を圧縮して粉体収納部で液体と粉体を混合した状態を示す側面図である。 第8の実施形態の浣腸容器において、粉体収納部を圧縮して混合液を注入した状態を示す側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本発明の第1の実施形態に係る浣腸容器を示す側面図であり、図2はその上面図であり、図3はその底面図である。
図1に示すように、浣腸容器100は、キャップ(粉体収納部)1と、蛇腹容器(液体収納部)2と、カニューレ(注入部)3とを有する。
蛇腹容器2は、内部に液体(例えば、グリセリン、蒸留水、生理食塩水)が収容される。蛇腹容器2の一方の端部には口部21があり、口部21の外周面には螺旋が刻設されている。他方の端部は、カニューレ3が取り付けられている。
カニューレ3の蛇腹容器2と反対側の端部には栓31があり、好ましくは逆止弁が設けられる。
図4〜図6を参照して、キャップ1について説明する。
キャップ1は、蛇腹容器2の口部21を閉鎖するものである。
キャップ1は、蓋部11,内筒部12、外筒部13を備える。
蓋部11は、蛇腹容器2の口部21を閉鎖する天面部111と、この天面部111の周縁から下垂する周壁部112とを備える。
周壁部112は、内周面に螺旋が刻設された内螺旋状になっている。
内筒部12は、筒状の部材であり、蛇腹容器2の口部21に挿入される。この内筒部12は、内部に粉体が収納される。
この内筒部12は、内筒部本体121と、底蓋部122とを備える。
内筒部本体121は、無底の円筒であり、蛇腹容器2側の第1の端部と、反対側の第2の端部を有する。第2の端部が天面部111の裏面に固定され、第2の端部側の開口が天面部111により閉鎖されている。内筒部本体121と、蓋部11とは、一体的に構成されている。この内筒部本体121は、蛇腹容器2の口部21に挿入される。
内筒部本体121の第1の端部側(天面部111と反対側)の開口には、底蓋部122が嵌め込まれる。底蓋部122は、内筒部本体121の前記開口から着脱可能である。
底蓋部122は、内筒部本体121の開口を塞ぐとともに、前記開口に押し込まれる押し込み部122Aと、この押し込み部122Aの周縁部に設けられたフランジ部122Bとを備える。
フランジ部122Bは、押し込み部122Aの周縁部から水平方向(内筒部本体121の長手軸と直交する方向)に張り出した張り出し部122Cと、この張り出し部122Cの周縁に対し、略垂直に設けられた壁部122Dとを備える。
張り出し部122C上には、リング状のパッキンP1が設置されている。
また、壁部122D上にも、リング状のパッキンP2が設置されている。
押し込み部122Aを内筒部本体121の第1の端部側の開口に押し込むとともに、壁部122Dと、押し込み部122Aの外周面との間に、内筒部本体121の第1の端部を嵌め込むことで底蓋部122が内筒部本体121に取り付けられる。
外筒部13は、円筒状の第1の筒部131と、第1の筒部131の外周面から突出した円筒状の第2の筒部132とを備える。
第1の筒部131は、無底の円筒状であり、蛇腹容器2側の第1の端部と、反対側の第2の端部を有する。この第1の筒部131は、第1の端部側が蛇腹容器2の口部21内に挿入され、口部21から突出する。
また、この第1の筒部131内部には、内筒部本体121が挿入され、第1の筒部131の第1の端部からは、内筒部本体121の第1の端部が突出する。内筒部本体121は、その外周面のほとんどが、第1の筒部131により覆われ、内筒部本体121の第1の端部のみが第1の筒部131の第1の端部から露出する。
また、第1の筒部131の第1の端部の端面は、底蓋部122のフランジ部122Bの壁部122D先端に対向するとともに、当接している。
第1の筒部131の第2の端部外周面には、螺旋が刻設されている。この第1の筒部131の第2の端部には、蓋部11の周壁部112が螺合する。
第2の筒部132は、第1の筒部131の外周面の略中央部分を囲むように設けられ、蛇腹容器2の口部21側の端面が開口している。第2の筒部132の内周面に螺旋が刻設されており、第2の筒部132は、蛇腹容器2の口部21の外周面に刻設された螺旋に螺合する。
従って、蓋部11は、外筒部13を介して、蛇腹容器2の口部21に装着される。
次に、キャップ1の開栓動作について説明する。
図6に示すように、蓋部11を開方向、すなわち、図6の上側に螺進させ、蓋部11と外筒部13との螺合を解除する。蓋部11と内筒部本体121とは一体的に構成されているため、蓋部11を螺進させる動作に伴い、内筒部本体121、さらには、内筒部本体121に押し込まれた底蓋部122が上側に移動しようとする。
この際、底蓋部122は、外筒部13の蛇腹容器2側の端部、すなわち、第1の筒部131の第1の端部に対向するとともに、当接しているため、第1の筒部131の第1の端部の端面により、底蓋部122の上側への移動が阻止され、底蓋部122と、第1の筒部131の端面との衝突により、底蓋部122が内筒部本体121から脱落する。
これにより、内筒部本体121内部に収容されていた粉体が、蛇腹容器2内部に落下し、蛇腹容器2内部に充填されていた液体に混ざる。
落下した底蓋部122が、カニューレ3の蛇腹容器2に対する開口を塞がないように、蛇腹容器2内に蛇腹容器2を横断してフィルタを設けてもよい。また、図7に示すように、カニューレ3を、蛇腹容器2内に突出させて結合させてもよい。
図8〜10を参照して、本発明の第2の実施形態の粉体収納部を説明する。
この実施形態のキッャプ(粉体収納部)210は、内外二重構造の内キャップ220と外キャップ230の組合せを有する。
内キャップ220は、その内周面に形成された螺旋220cにより、液体収納部2の口部21の外周面に形成した螺旋21aへ螺合して取り付けられている。
上記内キャップ220の天端壁220bには、液体収納部2の中空部内と連通する通孔221が図示例の場合は半月形状に形成されている。
他方、外キャップ230には、図8のように内キャップ220へ螺合する際に内キャップの天端壁220bと密接する位置に、容室232を形成する隔壁230aが設けられている。この隔壁230aに、当該外キャップ230が内キャップ220の外周面の螺旋220aへねじ込まれた終点で、丁度図9のように約180°対称に隔てる位置となるように、内キャップ220の前記通孔221と連通可能な形状、大きさの半月形状(但し、両孔221と231は連通する関係であれば足り、同形、同大の半月形状に限らない。)に、粉体振出孔231が形成されている。そして、内キャップ220の天端壁220bの上面と、外キャップ230の前記隔壁230aの下面のいずれか一方又は双方に、前記通孔221と振出孔231とを水密的に隔絶する止水手段240が設けられている(図9)。液体収納部2内に収容された液体が不用意に、容室232内に収容された粉体まで浸み込む事故を未然に防止する為である。
通孔221と振出孔231とを水密的に隔絶する止水手段240は、図9に示すように、止水手段240によって形成される通孔221の領域と振出孔231の領域とが円周を二分するように配置される。また、止水手段240の具体的構造として図10A、Bに拡大し少し誇張して示した例は、内キャップ220の天端壁220bの上面に形成されたV字形又は半円形状の凹溝条240aと、外キャップ230の隔壁230aの下面に前記凹溝条240aへぴったり嵌り込むように形成されたV字形状又は半円形状の凸条240bとで構成されている。これらの凹凸条240aと240bは、外キャップ230を内キャップ220の螺旋220aへねじ込まれた終点で、外キャップ230の隔壁230aが内キャップ220の天端壁220bへ密接するのと同時に、密着して嵌り合う関係の構成で設けられている。
液体収納部210の使用法としては、静止状態を保つ内キャップ220に対して外キャップ230を約180°だけ緩め回して、内キャップ220の通孔221と外キャップ230の振出孔231とを連通させる。すると粉体は液体収納部2内の液体中へ落下して混入できる。
尚、内キャップ220を、液体収納部2の口部21と一体形成してもよい。
図11,12を参照して、本発明の第3の実施形態の粉体収納部を説明する。
図11に示すように、この粉体収納部310は、液体収納部2側に底部325を有する容器320と、底部325から容器320を貫いて延びる突出部材330と、容器320と突出部材330の間に挿入されるストッパー340を有する。容器320内には粉体が収納されている。使用時には、図12に示すように、ストッパー340を外して、突出部材330を液体収納部2側に押すと、突出部材330と連結する底部325が外れて、容器320内の粉体が液体収納部2内の液体に混ざる。
図13,14を参照して、本発明の第4の実施形態の粉体収納部を説明する。
この実施形態は、第3の実施形態が突出部材330を上から下に押し込むことにより底部325を外したのに対し、突出部材が連結する蓋部を螺進させることにより液体収納部2側に移動させる点が異なる。
図13に示すように、この粉体収納部410は、液体収納部2側に底部425を有する容器420と、容器420と螺合する蓋部440を有する。容器420の外周面には螺旋421が設けられ、蓋部440の内周面にも螺旋441が設けられている。蓋部440には、底部425から容器420を貫いて延びる突出部材430が連結している。容器420内には粉体が収納されている。使用時には、図14に示すように、蓋部440を液体収納部2側、図12の下側へ螺進させると、突出部材430と連結する底部425が外れて、容器420内の粉体が液体収納部2内の液体に混ざる。
図15,16を参照して、本発明の第5の実施形態の粉体収納部を説明する。
この実施形態は、第4の実施形態と、突出部材が底部と連結していない点が異なる。
図15に示すように、この粉体収納部510は、液体収納部2側に底部525を有する容器520と、容器520と螺合する蓋部540を有する。容器520の外周面には螺旋521が設けられ、蓋部540の内周面にも螺旋541が設けられている。底部525には機械的弱点部526がある。蓋部540には、底部525の機械的弱点部526に向かって容器520の上面壁を貫いて延びる突出部材530が連結している。容器520内には粉体が収納されている。使用時には、図16に示すように、蓋部540を螺進させると、突出部材530が底部525の機械的弱点部526を押すことにより破壊する。その結果、底部525が開き容器520内の粉体が液体収納部2内の液体に混ざる。
図17,18を参照して、本発明の第6の実施形態の粉体収納部を説明する。
この実施形態は、第5の実施形態と、粉体を収納する容器がアルミフィルム等のシートでシールされている点が異なる。
図17に示すように、この粉体収納部610は、液体収納部2側に底部625を有する容器620と、容器620と螺合する蓋部640を有する。容器620の外周面には螺旋621が設けられ、蓋部640の内周面にも螺旋641が設けられている。容器620の底部625には機械的弱点部626があり、底部625から天面628に向かって延びる棒627がある。容器620の天面628はアルミフィルム等のシートでシールされ、密封性を高めている。蓋部640には、容器620に向かって延びる突出部材630が連結している。容器620内には粉体が収納されている。使用時には、図18に示すように、蓋部640を螺進させると、突出部材630が容器620の天面628のシートを貫き、棒627を押し、底部625の機械的弱点部626を破壊する。その結果、底部625が開き容器620内の粉体が液体収納部2内の液体に混ざる。
図19を参照して、本発明の第7の実施形態の粉体収納部を説明する。
図19に示すように、この粉体収納部710は、外キャップ730と内キャップ720を有する。外キャップ730は、内キャップ720と螺合する。内キャップ720の外周面には螺旋721が設けられ、外キャップ730の内周面にも螺旋731が設けられている。該外キャップ730の天面部の内面には粉体を入れたナス型袋740が、固定具750により固定されている。このナス型袋740の有底部には、スリット741を放射状に有している。このスリットは、非貫通スリットであり、好ましくはV字形である。内キャップ720は、内キャップ720を横断して、環状体固定枠が内面に固定されている。環状体固定枠には環状体722が形成されている。ナス型袋740の首部は、環状体722を貫いて取り付けられる。使用時に、外キャップ730を液体収納部2と反対側即ち図19の上側に螺進させると、ナス型袋740は上方へ移動するが、首部より下の部分は環状体722の環の直径より大きいので、該環を通過できない。したがって、袋740は首部で絞られて内圧が大きくなり、スリット741が開裂する。これにより内部に収納されていた粉体が落下する。
図20〜22を参照して、本発明の第8の実施形態の浣腸容器を説明する。
図20,21に示すように、浣腸容器200は、粉体用蛇腹容器(粉体収納部)810と、液体用蛇腹容器(液体収納部)820と、粉体用蛇腹容器810の液体用蛇腹容器820の反対側にあるカニューレ(注入部)3とを有する。
この実施形態では、粉体用蛇腹容器810に粉体が収納され、液体用蛇腹容器820に液体が収納される。粉体用蛇腹容器810は液体用蛇腹容器820側に第1の端部816(図21参照)を有する。図20では粉体用蛇腹容器810が圧縮された状態であり、第1の端部816は中に入り込んで図示されていない。液体用蛇腹容器820は粉体用蛇腹容器810側に第2の端部826を有する。液体用蛇腹容器820には、蓋825が設けられている。
粉体用蛇腹容器810は、円盤811,812,813からなり、好ましくは図示するように円盤811から円盤813に向かって徐々に径が小さくなっている。液体用蛇腹容器820も、図21に示すように、円盤821,822,823からなり、好ましくは図示するように円盤821から円盤823に向かって徐々に径が小さくなっている。この実施形態では、使用前は、粉体用蛇腹容器820は圧縮された状態で粉体を収納しているが、一部又は全部が圧縮されてない状態で収納してもよい。
第1の端部816と第2の端部826は、第2の実施形態の天端壁220bと隔壁230aと同様に形成される。具体的には、第1の端部816と第2の端部826にはそれぞれ通孔(図示せず)があり、使用しないときは、連通しない位置にある。非使用時は、第1の端部816と第2の端部826は密着して液封止状態にある。使用時に、第1の端部816と第2の端部826の一方を他方に対して回転すると、2つの通孔が連通して、液体用蛇腹容器820にある液体が、粉体用蛇腹容器810内に入る。第2の実施形態のように止水手段を設けてもよい。
第1の端部816と第2の端部826(接合部)は細くても太くてもよく、逆止弁を取り付けてもよい。
使用時は、2つの通孔を連通させ、図21に示すように、液体用蛇腹容器820を粉体用蛇腹容器810に向けて圧縮して、液体を粉体用蛇腹容器810に入れる。粉体用蛇腹容器810は液体により膨らみながら液体と粉体が混合される。このとき、円盤821から円盤823に向かって徐々に径が小さくなっていると、円盤821,822,823は圧縮して、円盤823は円盤822内に、円盤822は円盤821内に入り込み、元に戻らない。
次に、カニューレ3の栓31(図1参照)を外して肛門に挿入した後、図22に示すように、粉体用蛇腹容器810をカニューレ3に向けて圧縮する。このとき、円盤811から円盤813に向かって徐々に径が小さくなっていると、円盤811,812,813は圧縮して、円盤813は円盤812内に、円盤812は円盤811内に入り込み、元に戻らない。
この様な構造にすると、混合液はほとんど残らずに注入できる。尚、この実施形態のように液体を移動させて粉体と混合する場合は、粉体は容易に分散できれば固まった状態(凍結乾燥等)でもよい。
この様に連結する円盤の大きさを順次変える蛇腹構造は、第1の実施形態から第7の実施形態の蛇腹容器2にも使用できる。
上記実施形態において、部材間は、液密性又は気密性を高めるために、シール材を設けてもよい。
上記に本発明の実施形態を説明したが、当業者は、本発明の特徴から実質的に離れることなく、これら例示である実施形態に多くの変更を加えることが容易である。これらの変更は本発明の範囲に含まれる。
1,210,310,410,510,610,710,810 粉体収納部
2,820 蛇腹容器(液体収納部)
3 カニューレ(注入部)
100,200 浣腸容器

Claims (3)

  1. 液体を収納する液体収納部と、前記液体収納部に連結した粉体を収納する粉体収納部と、前記粉体収納部に連結した注入部とを有し、前記粉体収納部は前記液体に対し封止されていて、使用時に、前記封止が解放されて、前記液体収納部と前記粉体収納部の間が連通して、前記粉体収納部の粉体と前記液体収納部の液体が混合し、前記粉体と前記液体の混合物が、前記注入部から注入できる浣腸容器であって、
    前記液体収納部と前記粉体収納部は蛇腹容器からなり、
    前記封止を解放した後、前記液体を収納した液体蛇腹容器を圧縮することにより、前記液体蛇腹容器から前記粉体蛇腹容器に液体を流入させ、前記粉体蛇腹容器を膨らませながら前記粉体蛇腹容器の内部で液体と粉体を混合させ、
    その後、膨らんだ前記粉体蛇腹容器を圧縮することによって容器内部の前記液体と粉体の混合物を、前記注入部から肛門に注入する、
    ことを特徴とした浣腸容器。
  2. 前記液体蛇腹容器は、蛇腹を構成する複数の円盤が前記粉体蛇腹容器と連結する側と反対方向に向かって徐々に小径となり、前記粉体蛇腹容器は、蛇腹を構成する複数の円盤が前記液体蛇腹容器と連結する側に向かって徐々に小径となるよう形成されていることを特徴とした請求項1記載の浣腸容器。
  3. 前記液体蛇腹容器と前記粉体蛇腹容器との連結部分に逆止弁を設けたことを特徴とした請求項1又は2記載の浣腸容器。
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