JP6718624B2 - ハンガーフック - Google Patents

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Description

本発明は、ハンガーフックに関する。
従来、ケーシングと、ケーシングに取り付けた基端部を中心として先端部が旋回可能であって、先端部がケーシングに対して突出する使用位置および先端部がケーシングに隣接する収容位置に変位するフックと、ケーシングとフックとの間に位置して使用位置から収容位置へ向けてフックを付勢する付勢部材(バネ)とを有するハンガーフックは公知である。例えば、引用文献1には、上記のようなケーシングと、フックと、付勢部材とを備えるハンガーフックが開示されている。また、このハンガーフックは、フックが、使用位置から収容位置まで移動する間、フックの旋回速度を遅くする粘性ダンパー(制動手段)を備えている。
特開2016−77364号公報(P2011−77364A)
特許文献1に開示のハンガーフックによれば、粘性ダンパーによってフックの旋回速度を遅くすることができるため、フックが収容位置へ移動するまでの間に、衣服を吊ったハンガーをフックに容易に掛けることができる。
しかしながら、このようなハンガーフックにおいて、確実にハンガーをフックに掛けられるようにするため、粘性ダンパーの粘性流体の抵抗を大きくすると、フックが使用位置から収容位置まで旋回する時間が不必要に長くなるおそれがある。
本発明は、従来の発明の改良であって、確実にハンガー等の物品をフックに掛けることができるとともに、フックが使用位置から収容位置まで旋回する時間が不必要に長くなることを防止できるハンガーフックの提供に関する。
本発明は、ケーシングと、前記ケーシングに取り付けた基端部を中心として先端部が旋回可能であって、前記先端部が前記ケーシングに対して突出する使用位置および前記先端部が前記ケーシングに隣接する収容位置に変位するフックと、前記ケーシングと前記フックとの間に位置して前記使用位置から前記収容位置へ向けて前記フックを付勢する付勢部材とを有するハンガーフックに関する。
本発明に係るハンガーフックの前記フックは、前記使用位置と前記収容位置との間に中間位置を有し、前記ケーシングと前記フックとの間には、前記使用位置から前記中間位置までの第1旋回速度が、前記中間位置から前記収容位置までの第2旋回速度よりも遅くなるように前記フックの旋回速度を制御する制動手段が位置し、前記制動手段は、前記フックが前記使用位置から前記収容位置まで旋回する間において前記フックの旋回速度を遅くする第1制動手段と、前記フックが前記使用位置から前記中間位置まで旋回する間において前記フックの旋回速度を遅くする第2制動手段とによって構成され、前記第1制動手段は、前記フックが前記使用位置から前記収容位置まで旋回する間において互いに噛み合う、第1ピニオンギアと、第1粘性ダンパーが有する第1ラックギアとを有し、前記第2制動手段は、前記フックが前記使用位置から前記中間位置まで旋回する間において互いに噛み合う、第2ピニオンギアと、第2粘性ダンパーが有する第2ラックギアとを備える
本発明に係るハンガーフック実施態様の一つにおいて、前記フックにおける一対の両側部分のそれぞれには、前記第1ラックギアおよび前記第2ラックギアのいずれか一方を配置してあり、前記フックの前記基端部は、前後方向における後方側へ開口した内部空間を有する中空状であり、前記ケーシングは、幅方向において、互いに対向する外周壁部の中央に位置する中央壁部を有し、前記中央壁部は、前記幅方向に貫通する貫通孔を有し、前記第1粘性ダンパーは、前記幅方向に貫通する第1ネジ孔を有し、前記第2粘性ダンパーは、前記幅方向に貫通する第2ネジ孔を有し、前記第1粘性ダンパーおよび前記第2粘性ダンパーは、前記貫通孔を貫通して前記第1ネジ孔および前記第2ネジ孔に螺合したネジによって前記内部空間に位置するように前記ケーシングに取り付けてある。

本発明に係るハンガーフックによれば、ケーシングとフックとの間には、使用位置から中間位置までの第1旋回速度が、中間位置から収容位置までの第2旋回速度よりも遅くなるようにフックの旋回速度を制御する制動手段が位置する。これによって、フックが中間位置に移動するまでの間は、フックが比較的に遅い第1旋回速度で移動するため、物品を確実にフックに掛けることができる。しかも、フックが中間位置を越えて収容位置に移動するまでは、フックが比較的に速い第2旋回速度で移動するため、フックが使用位置から収容位置まで旋回する時間が不必要に長くなることもない。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明に係るハンガーフックの斜視図。 図1のII−II線に沿う断面図。 ハンガーフックの分解斜視図。 ケーシングの正面図。 ケーシングの背面図。 (a)フックの一方の側面図。(b)フックが使用位置にあるときの一方の側部分を示す側面図。(c)フックが中間位置にあるときの一方の側部分を示す側面図。(d)フックが収容位置にあるときの一方の側部分を示す側面図。 (a)フックの他方の側面図。(b)。フックが使用位置にあるときの他方の側部分を示す側面図。(c)フックが中間位置にあるときの他方の側部分を示す側面図。(d)フックが収容位置にあるときの他方の側部分を示す側面図。 図3のVIII−VIII線に沿う断面図。
添付図面を参照し、この発明に係るハンガーフックの詳細を説明すると、以下のとおりである。また、以下の実施の形態は、本発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1〜図3を参照すると、ハンガーフック10は、互いに交差(直交)する幅方向X,上下方向Y、及び前後方向Zを有し、上下方向Yにおいて対向する上端部11及び下端部12と、正面側に位置する前面13及びその反対側である背面側に位置する後面14と、ケーシング20と、ケーシング20に取り付けた基端部31を中心として先端部33が旋回可能であって、図1において仮想線で示してある先端部33がケーシング20から突出する使用位置、及び、図1において実線で示してある先端部33がケーシング20に隣接する収容位置に変位するフック30と、ケーシング20とフック30の間に位置して使用位置から収容位置へ向けてフック30を付勢する付勢部材(バネ)40とを有している。
フック30が使用位置に旋回している状態では、衣服を吊ったハンガーおよび袋等の物品をフック30に掛けることが可能である一方、フック30が収容位置に旋回している状態では、フック30にハンガー等の物品を掛けることを規制しながら、フック30の先端部33がケーシング20に隣接して、ケーシング20に対する先端部33の突出長さを短くすることが可能である。
ケーシング20は、図3〜図5に示すように、前面13側に位置する鍔部21と、鍔部21の内方に位置する前面側開口22と、鍔部21から後方側へ向けて延び、収容位置のフック30の先端部33の一部を収容する空間S1を画成する外周壁部23と、後面14側に位置して前面側開口22の底部となる後壁部24と、前後方向Zにおいて前面側開口22と連通する後面側開口25とを有する。
外周壁部23において、幅方向Xにおいて対向する部分は、フック30の回転軸51xとなるピン51を旋回可能に支持する軸受となる貫通孔23aと、ピン53を支持する軸受となる貫通孔23dと、貫通孔23aの周縁部23bを有している。また、外周壁部23は、後述する第1粘性ダンパー70および第2粘性ダンパー80をケーシング20の中央壁部26に取り付けるネジ52を通すための貫通孔23cを有している(図5参照)。
後壁部24は、上下方向Yにおける中間部分24aに、後面14側から前面13側へ向けて突出する突出部24bを有している。また、後壁部24は、前後方向Zにおいて後壁部24を貫通する第1貫通孔24cと第2貫通孔24dとを有している。第1貫通孔24cの前方側には、緩衝材18を配置してある。緩衝材18には、使用位置から収容位置へ旋回するフック30の先端部33が当接する(図2参照)。
ケーシング20は、前面側開口22と後面側開口25とが連通する部分の途中において、互いに対向する外周壁部23の幅方向Xの中央に位置する中央壁部26と、中央壁部26から幅方向Xへそれぞれ延びる位置決めピン27とを有している。中央壁部26は、幅方向Xにおいて中央壁部26を貫通する貫通孔26aを有している。
フック30は、回転軸51xとなるピン51を挿入する貫通孔31a,31bを有する基端部31と、回転軸51xからピン51の径外方向へ延びるアーム部32と、アーム部32の径外方向の先端に位置する先端部33とを有している。先端部33は、収容位置にある状態において、前後方向Zにおいて、前方側から後方側へ向けて突出するように形成してある。このため、使用位置にある状態では、突出している先端部33によって、ハンガーや袋等の物品がフック30から落下するのを防止することができる。フック30の基端部31は、後面14側へ開口した内部空間S2を有する中空状であって、幅方向Xにおいて互いに対向した、一対の円盤状の両側部分34a,34bを有している。両側部分34a,34bは、円盤状の部分の中央に貫通孔31a,31bを有している。両側部分34a,34bの一方の側部分34aにおける周縁部は、例えば、4つの歯から構成される第1ピニオンギア35を有する一方(図6参照)、他方の側部分34bにおける周縁部は、例えば、2つの歯から構成される第2ピニオンギア36を有する(図7参照)。
付勢部材40は、コイル状の巻回部41aと、巻回部41aから延出する一対の延出部42a,42bとを有する。付勢部材40は、基端部31の内部空間S2において、巻回部41aの内周面とピン51の外周面とが対向するように配置してある。
付勢部材40の一方の延出部42aは、ピン53に掛止してある一方、他方の延出部42bは、幅方向Xにおいて、フック30の両側部分34a,34bを連結する背面部34c(図3参照)に当接し、付勢部材40は、使用位置にあるフック30を収容位置へ向けて付勢している。
フック30は、図6(b)および図7(b)に示す使用位置と、図6(d)および図7(d)に示す収容位置との間を、回転軸51xを中心に旋回可能であるとともに、図6(b)および図7(b)に示すように、使用位置および収容位置の間に位置する中間位置を有している。ケーシング20とフック30との間には、フック30が使用位置から収容位置まで旋回する間においてフック30の旋回速度を遅くする第1制動手段61(図6(b)〜(d)参照)と、フック30が使用位置から中間位置まで旋回する間においてフック30の旋回速度を遅くする第2制動手段62(図7(b)〜(d)参照)とによって構成される制動手段60が位置している。
第1制動手段61は、図6(a)〜(d)に示すように、フック30の基端部31の一方の側部分34aに位置する第1ピニオンギア35と、第1粘性ダンパー70が有する第1ラックギア71とで構成してある。
第1ラックギア71は、図6(a)に示すように、円盤状の側部分34aの周面の一部のみに配置してある。より具体的には、円盤状の側部分34aは、第1ラックギア71が存在するギア存在域37aと、第1ラックギア71が存在しない非存在域37bとを有している。使用位置から収容位置へフック30が移動する間にわたって、第1ピニオンギア35と第1ラックギア71とが噛み合っている。
第2制動手段62は、図7(a)〜(d)に示すように、フック30の基端部31の他方の側部分34bに位置する第2ピニオンギア36と、第2粘性ダンパー80が有する第2ラックギア81とで構成してある。
第2ラックギア81は、図7(a)に示すように、円盤状の側部分34bの周面の一部のみに配置してある。より具体的には、円盤状の側部分34bは、第2ラックギア81が存在するギア存在域38aと、第2ラックギア81が存在しない非存在域38bとを有している。使用位置から中間位置へフック30が移動する間にわたって、第2ピニオンギア36と第2ラックギア81とが噛み合っているが、中間位置から収容位置へフック30が移動する間にわたって、第2ピニオンギア36と第2ラックギア81とが噛み合っていない。
第1制動手段61は、図6(b)〜(d)に示すように、フック30が使用位置から収容位置まで旋回する間において、第1ピニオンギア35と第1ラックギア71とが互いに噛み合うものである。よって、フック30は、第1制動手段61によって、使用位置から収容位置までの旋回速度が遅くなる。
第2制動手段62は、図7(b)〜(d)に示すように、フック30が使用位置から中間位置まで旋回する間において、第2ピニオンギア36と第2ラックギア81とが互いに噛み合うものであり、フック30が中間位置から収容位置まで旋回する間において、第2ピニオンギア36と第2ラックギア81とが噛み合わないものである。よって、フック30は、第2制動手段62によって、使用位置から中間位置までの旋回速度が遅くなる。
第1制動手段61および第2制動手段62の構成を有する制動手段60は、使用位置から中間位置までの第1旋回速度が、中間位置から収容位置までの第2旋回速度よりも遅くなるようにフック30の先端部33の旋回速度を制御する。
回転軸51xに対する第1ラックギア71のギア存在域37aの角度[rad](回転軸51xに対する第1ラックギア71のギア存在域37aの周方向の長さ寸法に相当する角度)が、回転軸51xに対する第2ラックギア81のギア存在域38aの角度[rad](回転軸51xに対する第2ラックギア81のギア存在域38aの周方向の長さ寸法に相当する角度)よりも大きい。
第1粘性ダンパー70は、図8に示すように、第1ダンパーケーシング72と、第1ダンパーケーシング72の開口を覆う第1キャップ73と、第1ダンパーケーシング72の内部を回転する第1回転体74と、第1回転体74に固定されて第1ダンパーケーシング72の内部から外部に延出する第1軸部75と、第1ダンパーケーシング72の外部において第1軸部75に固定された第1ピニオンギア35と、第1キャップ73により第1ダンパーケーシング72の内部に封入された第1粘性流体77とを有する。第1回転体74と第1軸部75と第1ピニオンギア35は、第1ダンパーケーシング72および第1キャップ73に対して回転可能であるが、第1回転体74と第1軸部75と第1ピニオンギア35とが、第1ダンパーケーシング72および第1キャップ73に対して回転すると、第1粘性流体77によって第1ピニオンギア35の回転速度が減少する。第1ダンパーケーシング72は、第1軸部75の径方向の外側において、第1ネジ孔78と、径方向の外側から内側へ向けて凹む第1凹部79とを有している。
第2粘性ダンパー80は、第1粘性ダンパー70と同様の構成をしており、図8に示すように、第2ダンパーケーシング82と、第2ダンパーケーシング82の開口を覆う第2キャップ83と、第2ダンパーケーシング82の内部を回転する第2回転体84と、第2回転体84に固定されて第2ダンパーケーシング82の内部から外部に延出する第2軸部85と、第2ダンパーケーシング82の外部において第2軸部85に固定された第2ピニオンギア36と、第2キャップ83により第2ダンパーケーシング82の内部に封入された第2粘性流体87とを有する。第2回転体84と第2軸部85と第2ピニオンギア36は、第2ダンパーケーシング82および第2キャップ83に対して回転可能であるが、第2回転体84と第2軸部85と第2ピニオンギア36とが、第2ダンパーケーシング82および第2キャップ83に対して回転すると、第2粘性流体87によって第2ピニオンギア36の回転速度が減少する。第2ダンパーケーシング82は、第2軸部85の径方向の外側において、第2ネジ孔88と、径方向の外側から内側へ向けて凹む第2凹部89とを有している。
第1ダンパーケーシング72および第2ダンパーケーシング82は、位置決めピン27の周面に第1凹部79および第2凹部89が当接するように配置した後、第1ネジ孔78(図3参照)、中央壁部26の貫通孔26a(図2参照)、および第2ネジ孔88(図3参照)のそれぞれに、先端部を貫通させたネジ52(図3参照)によって、ケーシング20の中央壁部26に取り付けてある。
取付具90は、図3に示すように、取付板91と、ボルト92aと、第1ネジ92bおよび第2ネジ92cと、第1ネジ92bおよび第2ネジ92cに螺合する第1ナット93aおよび第2ナット93bならびにボルト92aに螺合する第3ナット93cを後面14側に固定したブラケット94とを有する。取付板91は、前後方向Zにおいて、固定壁部16を介して鍔部21の後面14側に対向し、鍔部21との間で壁部を挟持する、一対の第1挟持部91aおよび第2挟持部91bと、第1挟持部91aおよび第2挟持部91bの幅方向Xの内方の両端から後方側へ向けて延びる両側部91c,91dと、両側部91c,91dを連結する連結部91eとを有している。連結部91eは、第1ネジ92bおよび第2ネジ92cの先端が貫通する貫通孔95a,95bと、ボルト92aの先端が貫通する貫通孔95cとを有している(図2参照)。
ハンガーフック10を固定壁部16に取り付ける場合、先ず、図2および図3に示す取付板91の貫通孔95a,95bに、第1ネジ92bおよび第2ネジ92cの先端を貫通させ、第1ネジ92bと第1ナット93aとを螺合させるとともに、第2ネジ92cと第2ナット93bとを螺合させて取付板91にブラケットを取り付ける。
次に、固定壁部16の取付孔16aに、ケーシング20の外周壁部23を挿入する。次いで、固定壁部16の前方側において、ケーシング20の鍔部21に、固定壁部16の取付孔16aの周縁部を押し付ける一方、固定壁部16の後方側において、一対の第1挟持部91aおよび第2挟持部91bを固定壁部16の取付孔16aの周縁部に押し付けながら、ケーシング20の第2貫通孔24dに、ボルト92aの先端を入れ、ボルト92aと第3ナット93cとを螺合させてケーシング20および取付具90を、固定壁部16に取り付ける。
本実施形態のハンガーフック10によれば、ケーシング20とフック30との間には、使用位置から中間位置までの第1旋回速度が、中間位置から収容位置までの第2旋回速度よりも遅くなるようにフック30の先端部33の旋回速度を制御する制動手段60が位置する。これによって、フック30の先端部33が中間位置に移動するまでの間は、フック30が比較的に遅い第1旋回速度で移動するため、ハンガー等の物品を確実にフック30に掛けることができる。しかも、フック30が中間位置を越えて収容位置に移動するまでは、フック30が比較的に速い第2旋回速度で移動するため、フック30が使用位置から収容位置まで旋回する時間が不必要に長くなることもない。一方、フックが使用位置から収容位置まで旋回する速度を遅くする粘性ダンパーを1つしか備えていないハンガーフックでは、ハンガー等の物品を確実にフックに掛けられるようにするには、粘性ダンパーの粘性抵抗を大きくする必要があるが、粘性ダンパーの粘性抵抗を大きくすると、フックが使用位置から収容位置まで旋回する時間が不必要に長くなるおそれがある。
制動手段60は、フック30が使用位置から収容位置まで旋回する間においてフック30の先端部33の旋回速度を遅くする第1制動手段61と、フック30が使用位置から中間位置まで旋回する間においてフック30の先端部33の旋回速度を遅くする第2制動手段62とによって構成されている。
第1制動手段61は、フック30が使用位置から収容位置まで旋回する間において互いに噛み合う、第1ピニオンギア35と、第1粘性ダンパー70が有する第1ラックギア71とを有し、第2制動手段62は、フック30が使用位置から中間位置まで旋回する間において互いに噛み合う、第2ピニオンギア36と、第2粘性ダンパー80が有する第2ラックギア81とを備える。
フック30における一対の両側部分34a,34bのそれぞれには、第1ラックギア71および第2ラックギア81のいずれか一方を配置してあり、フック30の基端部31は、前後方向Zにおける後方側へ開口した内部空間S2を有する中空状であり、ケーシング20は、幅方向Xにおいて、互いに対向する外周壁部23の中央に位置する中央壁部26を有し、中央壁部26は、幅方向Xに貫通する貫通孔26aを有し、第1粘性ダンパー70は、幅方向Xに貫通する第1ネジ孔78を有し、第2粘性ダンパー80は、幅方向Xに貫通する第2ネジ孔88を有し、第1粘性ダンパー70および第2粘性ダンパ−80は、貫通孔26aを貫通して第1ネジ孔78および第2ネジ孔88に螺合したネジ52によって内部空間S2に位置するようにケーシング20に取り付けてある。これによって、ケーシング20の外周壁部23によって画成される空間S1に制動手段60を配置することができるため、ハンガーフック10を小型化することができる。
なお、上記した実施形態には、フック30が使用位置から収容位置まで旋回する間においてフック30の旋回速度を遅くする第1制動手段61と、フック30が使用位置から中間位置まで旋回する間においてフック30の旋回速度を遅くする第2制動手段62とによって構成される制動手段60を備えるハンガーフック10を説明した。しかし、2つの粘性ダンパーで制動手段60を構成するのに代えて、3つ以上の粘性ダンパーで制動手段60を構成してもよい。また、フック30が使用位置から中間位置まで旋回する間において、フックの30の旋回速度を遅くする粘性ダンパーのみによって制動手段を構成してもよい。
本実施形態に係るハンガーフック10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。例えば、ケーシング20は硬質の合成樹脂製又は金属製であってもよい。
10 ハンガーフック
20 ケーシング
23 外周壁部
26 中央壁部
26a 貫通孔
30 フック
31 基端部
33 先端部
34a 一方の側部分
34b 他方の側部分
35 第1ピニオンギア
36 第2ピニオンギア
52 ネジ
60 制動手段
61 第1制動手段
62 第2制動手段
70 第1粘性ダンパー
71 第1ラックギア
78 第1ネジ孔
80 第2粘性ダンパー
81 第2ラックギア
88 第2ネジ孔
S1 空間
S2 内部空間
X 幅方向
Y 上下方向
Z 前後方向

Claims (2)

  1. ケーシングと、前記ケーシングに取り付けた基端部を中心として先端部が旋回可能であって、前記先端部が前記ケーシングに対して突出する使用位置および前記先端部が前記ケーシングに隣接する収容位置に変位するフックと、前記ケーシングと前記フックとの間に位置して前記使用位置から前記収容位置へ向けて前記フックを付勢する付勢部材とを有するハンガーフックにおいて、
    前記フックは、前記使用位置と前記収容位置との間に中間位置を有し、
    前記ケーシングと前記フックとの間には、前記使用位置から前記中間位置までの第1旋回速度が、前記中間位置から前記収容位置までの第2旋回速度よりも遅くなるように前記フックの旋回速度を制御する制動手段が位置し、
    前記制動手段は、前記フックが前記使用位置から前記収容位置まで旋回する間において前記フックの旋回速度を遅くする第1制動手段と、前記フックが前記使用位置から前記中間位置まで旋回する間において前記フックの旋回速度を遅くする第2制動手段とによって構成され、
    前記第1制動手段は、前記フックが前記使用位置から前記収容位置まで旋回する間において互いに噛み合う、第1ピニオンギアと、第1粘性ダンパーが有する第1ラックギアとを有し、
    前記第2制動手段は、前記フックが前記使用位置から前記中間位置まで旋回する間において互いに噛み合う、第2ピニオンギアと、第2粘性ダンパーが有する第2ラックギアとを備えることを特徴とするハンガーフック。
  2. 前記フックにおける一対の両側部分のそれぞれには、前記第1ラックギアおよび前記第2ラックギアのいずれか一方を配置してあり、
    前記フックの前記基端部は、前後方向における後方側へ開口した内部空間を有する中空状であり、
    前記ケーシングは、幅方向において、互いに対向する外周壁部の中央に位置する中央壁部を有し、
    前記中央壁部は、前記幅方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記第1粘性ダンパーは、前記幅方向に貫通する第1ネジ孔を有し、
    前記第2粘性ダンパーは、前記幅方向に貫通する第2ネジ孔を有し、
    前記第1粘性ダンパーおよび前記第2粘性ダンパーは、前記貫通孔を貫通して前記第1ネジ孔および前記第2ネジ孔に螺合したネジによって前記内部空間に位置するように前記ケーシングに取り付けてある請求項に記載のハンガーフック。
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