JP2007155024A - フローティングキャリパ型ディスクブレーキ - Google Patents

フローティングキャリパ型ディスクブレーキ Download PDF

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Abstract

【課題】各ガイドピンをロータの外周縁よりも径方向内方に配置した構造で、キャリパ3aのがたつき防止と、パッド5a、5bの交換容易性とを両立させる。
【解決手段】アウタ側のパッド5bを構成するプレッシャプレート16bの外側面に弾性部材24を支持する。そして、上記キャリパ3aを何れかのガイドピンを中心に揺動変位させる事に伴って、キャリパ爪7aと上記弾性部材24とを係脱自在とする。更に、上記プレッシャプレート16bとサポート2aとの間に、このプレッシャプレート16bがこのサポート2aに対してがたつく事を防止する為のアンチラトルスプリング31を設ける。この構成により、上記両パッド5a、5bの交換容易性を確保しつつ、上記キャリパ3aの先端部が上記サポート2aに対しがたつく事を防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の制動を行なう為に利用するフローティングキャリパ型ディスクブレーキの改良に関する。特に本発明は、この様なフローティングキャリパ型ディスクブレーキのうちで、低コストで、しかも小型且つ軽量に構成できる構造を改良して、振動に基づく異音が発生しにくく、しかも、パッドの交換作業を容易に行なえる構造の実現を図るものである。
自動車の制動を行なう為のフローティング型ディスクブレーキとして従来から、特許文献1〜5等に記載されている様に、各種構造のものが知られている。図26〜27は、このうちの特許文献1に記載された構造を示している。このフローティングキャリパ型ディスクブレーキは、車輪(図示せず)と共に回転するロータ1の外径寄り部分を跨ぐ状態で設けたサポート2にキャリパ3を、1対のガイドピン4、4により、上記ロータ1の軸方向の変位を可能に支持している。又、上記サポート2に、アウタ側、インナ側両パッド5、5の両端部を、上記ロータ1の軸方向の変位可能に支持している。又、これら両パッド5、5を跨ぐ状態で、シリンダ部6とキャリパ爪7とを有する上記キャリパ3を配設し、このうちのシリンダ部6に、インナ側(図26の下側)のパッド5を上記ロータ1に対して押圧するピストン8を内蔵している。制動を行なう場合には、上記シリンダ部6内に圧油を送り込み、上記ピストン8により上記インナ側のパッド5を、上記ロータ1の内側面に、図26の下から上に押し付ける。すると、この押し付け力の反作用として上記キャリパ3が、図26の下方に変位し、上記キャリパ爪7がアウタ側(図26の上側)のパッド5を、上記ロータ1の外側面に押し付ける。この結果、このロータ1が内外両側面側から強く挟持されて、制動が行なわれる。
上述の図26〜27に記載された従来構造は、上記1対のガイドピン4、4が、上記ロータ1の外周縁よりも径方向外方に存在する。この為、上記キャリパ3の重心位置を、上記両ガイドピン4、4同士の間部分に配置できる。即ち、これら両ガイドピン4、4と上記サポート2の両端部に形成したガイド孔9、9との係合部の両端位置を含み、上記ロータ1の中心軸に直交する、第一、第二の仮想平面α、βを考えた場合に、上記キャリパ3の重心位置が、これら両仮想平面α、β同士の間の空間内に存在するか、仮にこの空間から外れた場合でも、外れる量は僅少に止まる。従って、上記サポート2に対する上記キャリパ3の支持部に、自重或いは慣性質量に基づくモーメントが加わらないか、加わった状態でも僅少に止まる為、このモーメントが、上記サポート2に対する上記キャリパ3のがたつきを著しくする事はない。
これに対して、特許文献2〜3に記載されている様に、1対のガイドピンをロータの外周縁よりも径方向内方に位置させる、所謂リバースピン型と呼ばれるフローティングキャリパ型ディスクブレーキの構造の場合には、上述の様なモーメントが、がたつき防止の面から重要になる。上述の様なリバースピン型と呼ばれる構造の場合、キャリパの小型・軽量化を図り易く、その分、コスト低減を図れる。但し、リバースピン型のフローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合には、サポートとキャリパとのうちの一方に設けたガイドピンと他方に設けたガイド孔との係合部は、必然的に、ロータの片側(インナ側)に偏った状態で存在する。従って、上記サポートに対する上記キャリパの支持部に、自重或いは慣性質量に基づいて比較的大きなモーメントが加わり、このモーメントが、上記サポートに対する上記キャリパのがたつきを著しくし易い。この様なモーメントに伴うがたつきは、上記リバースピン型と呼ばれるフローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合に特に著しくなるが、リバースピン型に限らず、フローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合に共通する課題である。この理由は、フローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合には、対向ピストン型のディスクブレーキとは異なり、例えばパッドのライニングの摩耗に伴って、サポートに対するキャリパの重心位置が変化する為、上記モーメントが発生し易い為である。
フローティングキャリパ型ディスクブレーキで、サポートに対するキャリパのがたつきを防止する為の構造としては、特許文献4〜8に記載されている様に、キャリパ爪と、サポート又はサポートに支持したアウタパッドとの間に、がたつき防止用のばねを設ける構造が知られている。但し、これら特許文献4〜8に記載された発明は、何れも上記リバースピン型と呼ばれる構造ではない。即ち、これら特許文献4〜8に記載された発明は何れも、サポートに対しキャリパを変位可能に支持する為のガイドピンのうちの少なくとも1本のピンが、ロータの外周縁よりも径方向外側に存在する。又、特許文献4〜7に記載された発明の構造の場合には、上記がたつき防止用のばねを外すか、何らかの治具によりこのばねを弾性変形させつつキャリパを変位させない限り、ロータの周囲からこのキャリパを退避させる事ができない。この為、摩擦材(ライニング)が摩耗したパッドを交換すべく、上記ロータの周囲から上記キャリパを退避させる作業、延てはこのパッドの交換作業が面倒になる。
これに対して、上記特許文献8(のうちの特に図7)に記載された発明の構造の場合には、キャリパをロータの径方向に変位させる事により、サポートに支持した弾性部材(板ばね)とキャリパ爪とを係脱させる事ができる。但し、上記特許文献8に記載された発明の構造の場合には、サポートのうちでアウタブリッジに相当する部分が存在している(キャリパ爪の中央部に対向する部分にサポートが存在している)構造である必要がある。又、制動の度に弾性部材とキャリパ爪とが擦れ合う為、摩耗が避けられない。更に、弾性部材の形状からして、上記キャリパ爪を、上記ロータの径方向若しくはこの径方向に近い方向に変位させない限り、このキャリパ爪と上記弾性部材とを係脱させられないものと考えられる。特に、ロータの周囲に退避させたキャリパを、再びロータの外径寄り部分に跨がらせる場合、上記キャリパ爪の変位方向が上記径方向から大きくずれると、このキャリパ爪の先端部が上記弾性部材を押し潰し、このキャリパ爪とこの弾性部材とが係合しないものと考えられる。上記特許文献8に記載された発明の場合には、上記キャリパの揺動中心となるガイドピンが、上記ロータの外周縁よりも径方向外方に存在する(リバースピン型と呼ばれる構造ではない)為、上記キャリパ爪の変位方向が上記径方向に近くなり、このキャリパ爪と上記弾性部材とを係合させられるものと考えられる。
これに対して、リバースピン型と呼ばれる構造の場合には、上記キャリパ爪の変位方向が上記径方向から大きくずれる。この為、上記特許文献8に記載された発明の構造を、そのままリバースピン型と呼ばれるフローティングキャリパ型ディスクブレーキに適用しても、ガイドピンを中心にキャリパを揺動変位させつつ、上記キャリパ爪と上記弾性部材とを係合させる事は難しい。勿論、ガイドピンを外した状態で、キャリパ全体をロータの径方向に変位させれば、上記キャリパ爪と上記弾性部材とを係合させる事はできるが、パッド交換作業が面倒になる事は避けられない。しかも、上記特許文献8に記載された発明の場合には、上記弾性部材をサポートの側に支持しているので、キャリパに対向する部分にサポートの一部が存在する必要があり、設計の自由度が限られる。尚、特許文献9には、サポートに対してパッドががたつく事を防止する為のアンチラトルスプリングに関する発明が、特許文献10〜15には、前記摩擦材が摩耗限度まで摩耗した状態で警音を発するウェアインジケータに関する発明が、それぞれ記載されている。但し、上述の様な、リバースピン型と呼ばれるフローティングキャリパ型ディスクブレーキで、キャリパのがたつき防止を図る構造を採用した場合に、パッドの交換作業が面倒になると言った問題を解決する手段に就いては記載されていない。
特開昭55−123029号公報 特開平5−87166号公報 実用新案登録第2571527号公報 特開昭54−111059号公報 特開昭58−65337号公報 特開平3−113135号公報 特開2000−104764号公報 特開2000−227131号公報 特表2001−503500号公報 特表平9−500708号公報 実開昭61−166241号公報 実開平4−121549号公報 特許第2984891号公報 特開平8−42608号公報 実用新案登録第2593184号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、リバースピン型と呼ばれる構造を含み、フローティングキャリパ型ディスクブレーキで、キャリパのがたつき防止を図る構造を採用した場合にも、パッドの交換作業を容易に行なえる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のフローティングキャリパ型ディスクブレーキは、サポートと、アウタ側とインナ側との1対のパッドと、キャリパと、キャリパ爪と、ピストンとを備える。
このうちのサポートは、車輪と共に回転するロータに隣接して車体に固定される。この様なサポートの構造は、特に問わないが、例えば請求項7に記載した様に、上記インナ側のパッドを支持した状態で車体側に支持固定される基部と、上記ロータの回転方向に関してこの基部の両端部からこのロータの外周縁部を跨ぐ状態に折れ曲がった1対の跨ぎ部と、これら両跨ぎ部の先端から互いに近付く方向に折れ曲がった1対の係止部とを備えたものを使用できる。この様なサポートは、例えば、十分な剛性を有する金属板に、プレスによる曲げ加工を施す事により造られる。
又、上記両パッドは、上記ロータの軸方向の変位を可能に上記サポートに支持された状態で、このロータの両側に配置されている。このサポートとして、上述の請求項7に記載された様な構造のものを使用する場合には、上記アウター側のパッドを構成するプレッシャプレートをこれら両係止部同士の間に配置する。そして、このプレッシャプレートのうちで上記ロータの回転方向に関する両端部をこれら両係止部に、このロータの軸方向の変位を可能に支持する。
又、上記キャリパは、上記サポートの一部にガイドピンを介して支持された状態で、上記ロータの軸方向に変位可能である。本発明の効果をより顕著に得る為には、請求項2に記載した様に、上記ガイドピンを上記ロータの外周縁よりも径方向内方に存在させる、リバースピン型の構造を採用する。
又、上記キャリパ爪は、上記キャリパのアウタ側端部に設けられたもので、例えば請求項3に記載した様に、上記ロータの回転方向に関して中央部に、このロータの径方向に関して外方に凹んだ凹部を設けた分割型とする。
更に、上記ピストンは、上記キャリパのシリンダ部内に嵌装されている。
そして、このピストンの押し出しに基づいて、上記インナ側のパッドを上記ロータの内側面に押し付けると共に、上記キャリパ爪により上記アウタ側のパッドをこのロータの外側面に押し付けて制動を行なう。
特に、本発明のフローティングキャリパ型ディスクブレーキに於いては、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの外側面に、上記ロータの回転方向に関する幅寸法を拡縮自在な弾性部材を支持している。そして、上記キャリパを上記ガイドピンを中心に揺動変位させる事に伴って、上記弾性部材と上記キャリパ爪とを係脱自在としている。 この為に例えば、請求項3に記載した様に、上記キャリパを上記ガイドピンを中心に揺動変位させる事に伴って、上記弾性部材を上記キャリパ爪の凹部に、上記幅寸法を拡縮しつつ出入自在する。この場合に使用する上記弾性部材としては、例えば請求項4に記載した様に、弾性金属板を曲げ成形して成る板ばねとする。この板ばねは、基板部と、1対の折れ曲がり板部と、1対の弾性板部とを備える。このうちの基板部は、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの外側面に支持固定される。又、上記両折れ曲がり板部は、上記ロータの回転方向に関して両端縁部から、上記プレッシャプレートから離れる方向に折れ曲がっている。更に、上記両弾性板部は、上記ロータの径方向に関して上記両折れ曲がり板部の内端縁から折り返されたもので、それぞれが部分円弧形である。そして、上記ロータの回転方向に関する上記両弾性板部同士の間隔は、このロータの径方向に関して中間部で広く、少なくとも外端部で、この中間部よりも狭くなっている。
或いは、請求項6に記載した様に、上記弾性部材を、弾性金属板を曲げ成形して成り、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの外側面に支持固定された基板部と、この基板部にその基端部を連続させた状態で、このプレッシャプレートの外側面から離隔した状態で設けられた抑え板部とを備えた板ばねとする。又、これらプレッシャプレートの外側面と抑え板部の先端部内側面との、この抑え板部の自由状態での間隔を、上記キャリパ爪のうちで組立時にこの抑え板部と上記プレッシャプレートとの間に存在する部分の厚さよりも狭くする。そして、この抑え板部と上記プレッシャプレートの外側面との間に、上記キャリパ爪のうちで組立時にこの抑え板部と上記プレッシャプレートとの間に存在する部分を、弾性的に挟持する。
更に、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートと上記サポートとの間に、このパッドがこのサポートに対してがたつく事を防止する、アンチラトルスプリングを設ける。
上述の様に構成する本発明によれば、リバースピン型を含め、キャリパをガイドピンを介してサポートに支持したフローティングキャリパ型ディスクブレーキで、キャリパのがたつき防止を図る構造を採用した場合に、パッドの交換作業を容易に行なえる構造を実現できる。
即ち、上記キャリパのうちで、1対のガイドピンに支持された部分から遠い部分であるアウタ側端部に存在するキャリパ爪が、アウタ側のパッドに対してがたつく事は、弾性部材により防止される。又、このアウタ側のパッドがサポートに対しがたつく事は、アンチラトルスプリングにより防止される。これらにより、上記キャリパ爪が上記サポートに対しがたつく事を十分に防止できる。
又、パッドを交換する為に、上記両ガイドピンのうちの一方のガイドピンを取り外し、残りのガイドピンを中心として上記キャリパを、ロータの外径寄り部分から退避する方向に揺動させる際には、上記弾性部材と上記キャリパ爪との係合が外れる。例えば、請求項3、4に記載した構造の場合には、この弾性部材が、上記キャリパ爪の凹部から抜け出る。又、請求項6に記載した構造の場合には、このキャリパ爪が、抑え板部とプレッシャプレートの外側面との間から抜け出る。従って、上記残りのガイドピンを取り外す事なく、上記キャリパを上記ロータの外径寄り部分から十分に退避させる事ができる。
又、このキャリパをこのロータの外径寄り部分の周囲に進入させる際には、上記弾性部材と上記キャリパ爪とが係合する。例えば、請求項3、4に記載した構造の場合には、この弾性部材がその幅寸法を縮めつつ、上記凹部内に入り込んだ状態で、この凹部内で上記ロータの回転方向に突っ張り、上記がたつきを防止する。又、請求項6に記載した構造の場合には、このキャリパ爪が、抑え板部とプレッシャプレートの外側面との間に入り込み、これら抑え板部とプレッシャプレートの外側面との間で弾性的に挟持されて、がたつきを防止する。この為、上記パッドの交換作業を容易に行なえる。
更に、本発明の構造の場合には、上記キャリパ爪と係合する弾性部材を、上記アウタ側のパッドのプレッシャプレートに支持しているので、サポートのうちに、アウタブリッジに相当する部分が必要ない。言い換えれば、キャリパ爪の中央部に対向する部分にサポートが存在している必要がない。この為、上記サポートの軽量化の為に、サポートからアウタブリッジを廃止する事が可能になる等、サポートの設計の自由度が向上する。又、上記キャリパ爪と上記弾性部材とは、制動時に同期して変位し、制動の度に擦れ合う事はないので、これらキャリパ爪と弾性部材との係合部が著しく摩耗する事もない。
[実施の形態の第1例]
図1〜11は、請求項1〜5、7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のフローティングキャリパ型ディスクブレーキは、図1〜6に示す様に、サポート2aと、インナ側とアウタ側との1対のパッド5a、5bと、キャリパ3aと、キャリパ爪7aと、ピストン8aとを備える。これら各構成部材2a、5a、5b、3a、7a、8aの形状は、上記図1〜6の他、図7〜10に示した通りである。
先ず、上記サポート2aは、十分な強度及び剛性を確保すべく、厚肉鋼板にプレスによる曲げ加工を施す事により一体に造られたもので、車輪と共に回転するロータ1(図26〜27参照)に隣接して車体(懸架装置のナックル)に固定される。本例に使用する上記サポート2aは、基部10と、1対ずつの跨ぎ部11、11及び係止部12、12とを備える。このうちの基部10は、平板状で、上記ロータの回転方向に関して中央部に保持切り欠き部13を、この基部10の外周縁部に開口する状態で形成している。そして、この保持切り欠き部13にインナ側のパッド5aを構成するプレッシャプレート16aを、がたつき防止用のパッドクリップ14、14を介して、上記ロータの軸方向に変位可能に保持している。この保持部分の構造は、従来から広く知られており、本発明の要旨とも関係せず、各図の記載から明らかであるから、詳しい説明は省略する。又、上記基部10の内径寄り部分には、上記サポート2aを上記ナックルに固定するボルトを挿通若しくは螺合する為の取付孔15、15を形成している。
又、上記両跨ぎ部11、11は、上記ロータの回転方向に関して上記基部10の両端部で、上記保持切り欠き部13を両側から挟む位置から、(基端側から先端側に向けて)上記ロータの外周縁部をインナ側からアウタ側に跨ぐ状態に折れ曲がっている。そして、上記両跨ぎ部11、11の先端部に、上記両係止部12、12の基端部を連続させている。これら両係止部12、12は、上記両跨ぎ部11、11の先端部から互いに近付く方向に折れ曲がっており、それぞれの先端部に、アウタ側のパッド5bを構成するプレッシャプレート16bの両端部を、上記ロータの軸方向に変位可能に保持している。この状態で、このプレッシャプレート16bは、上記両係止部12、12同士の間部分に保持される。又、上記インナ側、アウタ側両パッド5a、5bが、それぞれの摩擦材17、17(ライニング)を上記ロータの側面に対向させた状態で、このロータの両側に配置される。尚、上記アウタ側のパッド5bの保持部分の構造に関しても、従来から広く知られており、本発明の要旨とも関係せず、各図の記載から明らかであるから、詳しい説明は省略する。
又、前記キャリパ3aは、前記サポート2aの一部で上記ロータの外周縁よりも径方向内方に存在する1対のガイドピン18、18に支持されて、このロータの軸方向に変位可能である。これら両ガイドピン18、18は、図6に記載した様に、それぞれの基端部に形成した雄ねじ部19を、上記サポート2aの基部10の径方向中間部で上記保持切り欠き部13を両側から挟む位置に形成したねじ孔20、20(例えば図3、8、11参照)に螺合する事により、上記基部10に結合固定される。尚、上記両ガイドピン18、18の先端面には、六角レンチの先端部を係合させる為の係止孔21を形成して、これら両ガイドピン18、18を大きなトルクで回転させられる様にしている。フローティングキャリパ型ディスクブレーキの組立状態で上記両ガイドピン18、18はそれぞれ、上記ロータの回転方向に関して上記キャリパ3aの両端部に設けられたガイドスリーブ22、22内に、軸方向及び回転方向の変位を可能な状態で挿入している。この結果、上述の様に、上記キャリパ3aが上記サポート2aに対し、上記ロータの軸方向に変位可能に支持されると共に、何れか一方のガイドピン18を取り外した状態で、残りの他方のガイドピン18を中心に揺動可能になる。
上述の様にして、上記サポート2aに支持された、上記キャリパ3aのアウタ側端部に設けた、前記キャリパ爪7aは、分割型(二股)で、中央部に径方向外方に凹んだ凹部23が存在する。本例の場合、この凹部23の幅(内寸)は、中間部が一定で、奥部が狭くなっている。又、開口部には四分の一凸円弧面状曲面部を形成している。従って、この開口部の内寸は、開口端縁に向けて急激に大きくなっている。
更に、前記ピストン8aは、上記キャリパ3aのシリンダ部6a内に、油密に嵌装されている。そして、このシリンダ部6a内への油圧の導入に基づく、上記ピストン8aの押し出しにより、前記インナ側のパッド5aを上記ロータの内側面に押し付けると共に、上記キャリパ爪7aにより前記アウタ側のパッド5bをこのロータの外側面に押し付けて制動を行なう様にしている。
以上の構成に就いては、従来から知られているフローティングキャリパ型ディスクブレーキと、基本的に同じである。
特に、本例のフローティングキャリパ型ディスクブレーキに於いては、上記アウタ側のパッド5bを構成するプレッシャプレート16bの外側面の中央部に、上記ロータの回転方向に関する幅寸法を拡縮自在な、弾性部材24を支持している。本例の場合にこの弾性部材24は、ステンレスのばね鋼板等の弾性金属板を曲げ成形して成る一体型の板ばねであり、基板部25と、1対の折れ曲がり板部26、26と、1対の弾性板部27、27と、係止板部28とを備える。このうちの基板部25の中央部には、非円形の取付孔29が形成されている。この基板部25は、上記プレッシャプレート16bの外側面に形成された非円形の凸部30を上記取付孔29にがたつきなく挿通した状態で、この凸部30の先端部で上記基板部25の外側面から突出した部分をこの基板部25の外側面にかしめ付ける事により、上記プレッシャプレート16bに対し支持固定される。
又、上記両折れ曲がり板部26、26は、上記ロータの回転方向に関して上記基板部25の両端縁部から、上記プレッシャプレート16bから離れる方向に、この基板部25に対し直角に折れ曲がっている。更に、上記両弾性板部27、27は、上記ロータの径方向に関して上記両折れ曲がり板部26、26の内端縁からV字状に折り返されたもので、それぞれが部分円弧形である。上記両弾性板部27、27は、互いに対向する側が凹曲面、反対側が凸曲面となっている。従って、上記ロータの回転方向に関する上記両弾性板部27、27同士の間隔は、このロータの径方向に関して中間部で広く、内外両端部で、この中間部よりも狭くなっている。
上記両弾性板部27、27の自由状態での幅寸法は、次の様に規制している。先ず、上記径方向中間部で最も幅寸法が大きくなった部分の外寸は、前記キャリパ爪7aの凹部23のうちで、組立状態で上記径方向中間部が対向する部分の幅寸法(内寸)よりも大きくしている。又、径方向外端部となる、上記両弾性板部27、27の先端部での外寸は、上記凹部23の開口部及び中間部の幅寸法よりも十分に小さくしている。各部の寸法をこの様に規制する事により、前記キャリパ3aを前記残りの他方のガイドピン18を中心に揺動変位させる事に伴って上記弾性部材24を構成する上記両弾性板部27、27を上記凹部23内に、上記幅寸法を拡縮しつつ出入自在としている。そして、これら両弾性板部27、27が上記凹部23内に存在する状態では、これら両弾性板部27、27がこの凹部23内で突っ張り、上記キャリパ爪7aが前記アウタ側のパッド5bに対しがたつかない様にしている。
更に本例の場合には、上記アウタ側のパッド5bを構成するプレッシャプレート16bと前記サポート2aとの間にアンチラトルスプリング31を設けて、このパッド5bがこのサポート2aに対してがたつく事を防止している。このアンチラトルスプリング31は板ばねであり、全体を弓形に形成している。この様なアンチラトルスプリング31は、基板部32の中央部を、前記弾性部材24の基板部25に形成した係止板部28に係止すると共に、両端部に設けた押圧板部33、33を上記サポート2aの係止部12、12に突き当てている。即ち、前記ロータの径方向に関して、上記係止板部28の外径側面に上記基板部32の中央部を当接させて、この基板部32の中央部が上記プレッシャプレート16bに対し、内方に変位しない様にしている。又、上記両押圧板部33、33を、上記両係止部12、12の内径側面に突き当てている。この構成により、上記プレッシャプレート16bの両端部をこれら両係止部12、12の外径側面に押し付けて、上記アウタ側のパッド5bが上記サポート2aに対しがたつかない様にしている。
上述の様に構成する本例の構造によれば、リバースピン型と呼ばれるフローティングキャリパ型ディスクブレーキで、前記キャリパ3aのがたつき防止を図る構造を採用した場合にも、インナ側、アウタ側両パッド5a、5bの交換作業を容易に行なえる構造を実現できる。
即ち、上記キャリパ3aのうちで、前記両ガイドピン18、18に支持された部分から遠い部分であるアウタ側端部に存在する上記キャリパ爪7aが、上記アウタ側のパッド5bに対してがたつく事は、上記弾性部材24により防止される。又、このアウタ側のパッド5bが上記サポート2aに対しがたつく事は、上記アンチラトルスプリング31により防止される。これらにより、上記キャリパ爪7aが上記サポート2aに対しがたつく事を十分に防止できる。そして、上記サポート2aに対する上記キャリパ3aの支持部、即ち、上記両ガイドピン18、18と前記両ガイドスリーブ22、22との嵌合部に、上記キャリパ3aの自重或いは慣性質量に基づいて比較的大きなモーメントが加わるリバースピン型の構造に拘らず、上記サポート2aに対する上記キャリパ3aのがたつきを抑えられる。
又、上記両パッド5a、5bを交換する際には、上記両ガイドピン18、18のうちの一方のガイドピン18を取り外し、図11の(A)→(B)→(C)に示す様な順番で、残りのガイドピン18を中心として上記キャリパ3aを、ロータの外径寄り部分から退避する方向に揺動させる。この様なキャリパ3aの揺動に伴って、上記弾性部材24が上記キャリパ爪7aの中央部に存在する凹部23から、特に大きな抵抗を受ける事なく、抜け出る。従って、上記残りのガイドピン18を取り外す事なく、上記キャリパ3aを上記ロータの外径寄り部分から十分に退避させる事ができる。又、このキャリパ3aをこのロータの外径寄り部分の周囲に進入させる際には、図11の(C)→(B)→(A)に示す様な順番で、上記弾性部材24が、その幅寸法を縮めつつ、上記凹部23内に入り込む。この際にも、この弾性部材24が損傷する様な、特に大きな抵抗を受ける事はない。この為、上記両パッド5a、5bの交換作業を容易に行なえる。そして、この弾性部材24が上記凹部23内に入り込んだ状態では、この弾性部材24がこの凹部23内で上記ロータの回転方向に突っ張り、上記がたつきを防止する。
更に、本例の構造の場合には、上記キャリパ爪7aと係合する弾性部材24を、上記アウタ側のパッド5bのプレッシャプレート16bに支持しているので、上記サポート2aのうちに、アウタブリッジに相当する部分が必要ない。言い換えれば、例えば図7〜9から明らかな通り、上記キャリパ爪7aの中央部に対向する部分に、サポートが存在している必要がない。この為、上記サポート2aの軽量化の為に、このサポート2aからアウタブリッジを廃止する事が可能になる等、サポートの設計の自由度が向上する。又、上記キャリパ爪7aと上記弾性部材24とは、制動時に同期して変位し、制動の度に擦れ合う事はない。従って、これらキャリパ爪7aと弾性部材24との係合部が著しく摩耗する事もない。
[実施の形態の第2例]
図12〜17は、請求項1〜4、7〜9に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、アウタ側のパッド5bがサポート2aに対しがたつくのを防止する為のアンチラトルスプリング31aとして、図14〜17に示す様な形状のものを使用している。このアンチラトルスプリング31aは、ステンレスのばね鋼板等を曲げ形成して成る一体型の板ばねで、基板部34と、弾性片35と、警音片36とを備える。そして、このうちの基板部34を、上記アウタ側のパッド5bのプレッシャプレート16bの裏面(外側面)のうち、ロータの回転方向に関して両端部に、結合固定している。又、弾性片35と警音片36との基端部を、上記基板部34の周縁2個所位置に、それぞれ連続させている。
フローティングキャリパ型ディスクブレーキの組立状態で、上記弾性片35の先端部は、上記サポート2aの係止部12、12の内径側面に弾性的に当接して、上記パッド5bがこのサポート2aに対しがたつく事を防止する。又、上記警音片36の先端縁は、アウタ側のパッド5bのプレッシャプレート16bの表面(内側面)よりもロータ側に、このパッド5bを構成する摩擦材37の摩耗許容限度位置にまで突出している。この様な警音片36は、この摩擦材37が許容限度にまで摩耗した状態で上記ロータの側面と擦れ合って振動し、パッドの交換を促す警音を発する。上記弾性片35と上記警音片36とは、一方が他方の途中から分岐する構造ではなく、互いに独立した状態で上記基板部34に結合されているので、上記両片35、36の動きが互いに干渉する事はない。従って、上記弾性片35と上記警音片36とは、それぞれの機能を確実に果たす事ができる。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にする。
[実施の形態の第3例]
図18〜25は、請求項1、2、6〜9に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、弾性部材24aと、弾性片35及び警音片36とを、ステンレスのばね鋼等の弾性金属板を曲げ形成して成る、一体型の板ばねにより構成している。即ち、アウタ側のパッド5bを構成するプレッシャプレート16bの外側面のうち、ロータの回転方向に関して両端部に、上記弾性部材24aと上記弾性片35及び警音片36との基板部32aを結合固定している。この弾性部材24aを構成する抑え板部38は、この基板部32aにその基端部を連続させると共に、その先端部を上記プレッシャプレート16bの外側面から離隔した状態で設けられている。このプレッシャプレート16bの外側面と上記抑え板部38の先端部(先端部に設けた折れ曲がり部39のうちで最も上記プレッシャプレート16b側に突出している部分)の内側面との、この抑え板部38の自由状態での間隔は、キャリパ爪7aの中間部で、組立時に上記抑え板部38と上記プレッシャプレート16bとの間に存在する部分の厚さよりも狭くなっている。そして、フローティングキャリパ型ディスクブレーキの組立状態では、上記抑え板部38の先端部に設けた折れ曲がり部39と上記プレッシャプレート16bの外側面との間で、上記キャリパ爪7aの中間部を弾性的に挟持する。
上述の様に構成する本例の場合、パッド5a、5bを交換すべく、上記キャリパ爪7aを上記ロータの外径寄り部分から退避する方向に揺動させる際には、このキャリパ爪7aが、上記抑え板部38と上記プレッシャプレート16bの外側面との間から抜け出る。又、このキャリパ爪7aをロータの外径寄り部分の周囲に進入させる際には、このキャリパ爪7aが、上記抑え板部38と上記プレッシャプレート16bの外側面との間に入り込み、これら抑え板部38とプレッシャプレート16bの外側面との間で弾性的に挟持されて、がたつきを防止する。この抑え板部38の先端縁部は、この外側面との距離が大きくなる方向に傾斜しており、上記キャリパ爪7aの先端部の外側面は、厚さが小さくなる方向に傾斜しているので、このキャリパ爪7aを上記抑え板部38と上記プレッシャプレート16bの外側面との間に入り込ませる作業は、特に大きな抵抗を受ける事なく、容易に行なえる。この為、上記両パッド5a、5bの交換作業を容易に行なえる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第2例の場合と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明の実施の形態の第1例の全体構成を示す斜視図。 図1のA矢印方向(ロータの径方向外方)から見た図。 図2の下方(車両への組み付け状態で幅方向外方)から見た図。 図2の上方(車両への組み付け状態で幅方向内方)から見た図。 図3の右方から見た図。 図1に表された全部品を図1と同方向から見た分解斜視図。 図1からキャリパ及びガイドピンを除いた状態で示す斜視図。 図7に表された部品を図3と同方向から見た図。 図7に表された全部品を図7と同方向から見た分解斜視図。 図9に表された部品のうち、アウタパッドと弾性部材とアンチラトルスプリングとを取り出して示す分解斜視図。 パッド交換作業の為に、キャリパをサポートに支持されたパッドの両側に進退させる行程を順番に示す、図3と同様の図。 本発明の実施の形態の第2例の全体構成を示す斜視図。 図12に表された全部品を図12と同方向から見た分解斜視図。 実施の形態の第2例に組み込むアンチラトルスプリングを示す斜視図。 図14のB矢印方向(車両への組み付け状態で幅方向内方)から見た図。 図15の上方から見た図。 図16の左方から見た図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図3の左部に相当する図。 図18の下方から見た図。 キャリパを除いて組み立てた状態を示す斜視図。 同じく分解斜視図。 実施の形態の第3例に組み込む弾性部材の斜視図。 図22のC矢印方向(車両への組み付け状態で幅方向内方)から見た図。 図23の上方から見た図。 図24の左方から見た図。 従来から知られているフローティングキャリパ型ディスクブレーキの1例を示す部分切断平面図。 図26のD−D断面図。
符号の説明
1 ロータ
2、2a サポート
3、3a キャリパ
4 ガイドピン
5、5a、5b パッド
6、6a シリンダ部
7、7a キャリパ爪
8、8a ピストン
9 ガイド孔
10 基部
11 跨ぎ部
12 係止部
13 保持切り欠き部
14 パッドクリップ
15 取付孔
16a、16b プレッシャプレート
17 摩擦材
18 ガイドピン
19 雄ねじ部
20 ねじ孔
21 係止孔
22 ガイドスリーブ
23 凹部
24、24a 弾性部材
25 基板部
26 折れ曲がり板部
27 弾性板部
28 係止板部
29 取付孔
30 凸部
31、31a アンチラトルスプリング
32、32a 基板部
33 押圧板部
34 基板部
35 弾性片
36 警音片
37 摩擦材
38 抑え板部
39 折れ曲がり部

Claims (9)

  1. 車輪と共に回転するロータに隣接して車体に固定されるサポートと、このロータの軸方向の変位を可能にこのサポートに支持された状態でこのロータの両側に配置された、アウタ側とインナ側との1対のパッドと、上記サポートの一部にガイドピンを介して支持された状態で、上記ロータの軸方向に変位可能なキャリパと、このキャリパのアウタ側端部に設けられたキャリパ爪と、上記キャリパのシリンダ部内に嵌装されたピストンとを備え、このピストンの押し出しに基づいて上記インナ側のパッドを上記ロータの内側面に押し付けると共に、上記キャリパ爪により上記アウタ側のパッドをこのロータの外側面に押し付けて制動を行なうフローティングキャリパ型ディスクブレーキに於いて、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの外側面に弾性部材を支持し、上記キャリパを上記ガイドピンを中心に揺動変位させる事に伴ってこの弾性部材と上記キャリパ爪とを係脱自在とし、更に、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートと上記サポートとの間に、このパッドがこのサポートに対してがたつく事を防止するアンチラトルスプリングを設けた事を特徴とするフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  2. 上記ガイドピンが、上記ロータの外周縁よりも径方向内方に存在する、請求項1に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  3. 上記キャリパ爪が、上記ロータの回転方向に関して中央部に、このロータの径方向に関して外方に凹んだ凹部を設けた分割型であり、上記弾性部材が、上記ロータの回転方向に関する幅寸法を拡縮自在なものであり、この弾性部材を上記凹部に、この幅寸法を拡縮しつつ出入自在とした、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  4. 上記弾性部材が、弾性金属板を曲げ成形して成る板ばねであり、この板ばねが、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの外側面に支持固定された基板部と、上記ロータの回転方向に関して両端縁部からこのプレッシャプレートから離れる方向に折れ曲がった1対の折れ曲がり板部と、上記ロータの径方向に関してこれら両折れ曲がり板部の内端縁から折り返された、それぞれが部分円弧形である1対の弾性板部とを備えたものであり、上記ロータの回転方向に関するこれら両弾性板部同士の間隔は、このロータの径方向に関して中間部で広く、少なくとも外端部でこの中間部よりも狭くなっている、請求項3に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  5. 上記アンチラトルスプリングが板ばねであり、このアンチラトルスプリングの基板部が、上記弾性部材を介して上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートに支持されており、上記アンチラトルスプリングの先端部が上記サポートの一部に、自身の弾力に基づいて弾性的に当接している、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  6. 上記弾性部材が、弾性金属板を曲げ成形して成り、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの外側面に支持固定された基板部と、この基板部にその基端部を連続させた状態で、このプレッシャプレートの外側面から離隔した状態で設けられた抑え板部とを備えた板ばねであり、これらプレッシャプレートの外側面と抑え板部の先端部内側面との、この抑え板部の自由状態での間隔は、上記キャリパ爪のうちで組立時にこの抑え板部と上記プレッシャプレートとの間に存在する部分の厚さよりも狭くなっており、この抑え板部と上記プレッシャプレートの外側面との間で、上記キャリパ爪のうちで組立時にこの抑え板部と上記プレッシャプレートとの間に存在する部分を弾性的に挟持する、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  7. 上記サポートが、上記インナ側のパッドを支持した状態で車体側に支持固定される基部と、上記ロータの回転方向に関してこの基部の両端部からこのロータの外周縁部を跨ぐ状態に折れ曲がった1対の跨ぎ部と、これら両跨ぎ部の先端から互いに近付く方向に折れ曲がった1対の係止部とを備えたものであり、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートがこれら両係止部同士の間に配置されており、このプレッシャプレートのうちで上記ロータの回転方向に関する両端部がこれら両係止部に、このロータの軸方向の変位を可能に支持されている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  8. 上記アンチラトルスプリングが板ばねであり、このアンチラトルスプリングの基板部が上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートに直接支持されており、このアンチラトルスプリングの先端部が上記サポートの一部に、自身の弾力に基づいて弾性的に当接している、請求項1、2、3、4、6、7のうちの何れか1項に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
  9. 上記アンチラトルスプリングを構成する弾性金属板の一部に、先端部が上記アウタ側のパッドを構成する摩擦材の摩耗許容限度位置にまで突出する警音片を設けており、この警音片の基端部と上記サポートの一部に弾性的に当接する弾性片の基端部とが上記基板部に、互いに独立した状態で連続している、請求項8に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
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