JP6716969B2 - 実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエハから切断分離した電子部品を基板に実装する実装装置に関する。
半導体チップに代表される電子部品は、切断済みの状態で供給され、例えば一個ずつ取り出された後に、プリント基板等の基板における所定の実装位置に対して、向き等を修正し、実装される。このような電子部品の実装に伴う各操作は、所謂実装装置によって行われる。
該実装装置にあっては、一般的には、取り出し部、シャトル部、及び実装部が主要構成として配される。取り出し部では、前述した切断済みウエハからの電子部品の取り出し、該電子部品における実装面の検査、シャトル部に対する粗位置決めが行われる。シャトル部では電子部品を凡そ定められた姿勢で受け取り、実際に基板に対して実装される位置までの電子部品の搬送を行う。実装部では位置決めカメラによって電子部品の把持姿勢と実装位置との位置関係の確認が行われ、該確認の結果に応じた姿勢の修正等を行った後、基板上の所定位置に対して電子部品が実装される。
特開2000−124673号公報 特開2008−004810号公報
従来、このシャトル部は実装部に対して一つ配されており、該シャトル部は取り出し部と実装部との間で一軸上での往復の動きを行っていた。これに対し、近年は実装速度の向上等を目的として、該シャトル部を複数配置し、これらを交互に動作させる構成が提示されている(特許文献1及び2参照)。
しかし、シャトル部を複数配置した場合、これに対応して実装部、及び該実装部に付随する位置決めカメラ等も複数とすることが必要となる。このことは実装装置のコストアップや制御系の負荷の増大を招く。ここで、基板平面をXY平面とし且つシャトルの移動方向をX軸とした場合に、この構成では該X軸に直交するY軸方向にも、実装時において基板を支持するテーブルを移動させることを要する。従って、実装部が複数となった場合、該テーブルのY軸方向の動作も複雑になる。
本発明は以上の状況に鑑みて為されたものであり、位置決めカメラや実装部を増やすことなく稼働速度を高めた実装装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る実装装置は、
電子部品を供給部から得て基板に実装する実装装置であって、
前記電子部品を供給する供給部と、
供給された前記電子部品を前記基板に実装する実装部と、
供給された前記電子部品を受け取り、前記実装部に受け渡す、第一のシャトル及び第二のシャトルを有するシャトル部と、を有し、
前記第一のシャトル及び前記第二のシャトルの各々は前記電子部品を受け取る位置から前記電子部品を前記実装部に受け渡す位置への方向であるX方向と同一の方向での往復駆動可能であると共に、単一の前記受け取る位置及び単一の前記受け渡す位置に停止され、
前記シャトル部は、前記第一のシャトルに前記往復駆動を行わせる第一のX方向駆動ユニットと、前記第二のシャトルに前記往復駆動を行わせる第二のX方向駆動ユニットと、前記第一のX方向駆動ユニット、或いは前記第二のX方向駆動ユニットの少なくとも一方に付随して、前記実装部が前記電子部品を前記基板に対して相対移動させるXY平面に垂直なZ方向に前記第一のシャトル或いは前記第二のシャトルを駆動するZ方向駆動ユニットとを、有し、
前記第一のシャトルと前記第二のシャトルとは、前記往復駆動の際に前記Z方向に間隔を空けてすれ違うことを特徴とする。
なお、上述した実装装置において、前記第一のX方向駆動ユニットと、前記第二のX方向駆動ユニットの各々は、前記XY平面に垂直なZ方向にずらされるように配置されることが好ましい。
また、該実装装置において、前記電子部品を受け取る位置と前記電子部品を前記実装部に受け渡す位置とを結ぶ直線を軸線としたとき、前記第一のX方向駆動ユニットと前記第二のX方向駆動ユニットにおける前記Z方向駆動ユニットが付随する駆動ユニットに駆動されるシャトルが前記付随する駆動ユニットに支持される部分から前記軸線までの距離は、前記Z方向駆動ユニットが付随しない駆動ユニットに駆動されるシャトルが前記付随しない駆動ユニットに支持される部分から前記軸線までの距離とは異なることが好ましい。
また、該実装装置において、前記第一のX方向駆動ユニットは、前記第一のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第一の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第二の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
前記第二のX方向駆動ユニットは、前記第二のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第三の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第四の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
前記実装装置は、前記第一の待機位置と前記受け取る位置との間、及び前記第三の待機位置と前記受け取る位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルが各々干渉しないように前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動を制御する制御部を有することが好ましい。
この場合、該実装装置において、前記第二の待機位置と前記受け渡す位置との間、及び前記第四の待機位置と前記受け渡す位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルが各々干渉しないように前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動を制御する制御部を有することがさらに好ましい。
或いは、該実装装置において、前記第一のX方向駆動ユニットは、前記第一のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第一の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第二の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
前記第二のX方向駆動ユニットは、前記第二のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第三の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第四の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
前記実装装置は、前記第一の待機位置と前記受け取る位置との間、及び前記第三の待機位置と前記受け取る位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動経路の一部は同一であることが好ましい。
この場合、該実装装置において、前記第二の待機位置と前記受け渡す位置との間、及び前記第四の待機位置と前記受け渡す位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動経路の一部は同一であることがさらに好ましい。
また、該実装装置にあって、前記Z方向駆動ユニットは、回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転軸から偏心して前記回転アクチュエータによって回転する偏心シャフトと、前記XY平面に平行な方向に延びる長穴を有すると共に前記偏心シャフトが前記長穴に嵌合されて前記偏心シャフトの回転に応じて前記垂直な方向に駆動され、前記偏心シャフトに支持される可動ブロックと、を有することが好ましい。
さらに、該実装装置にあって、前記受け取る位置に配置されて、前記電子部品を前記第一のシャトル及び前記第二のシャトルの各々が受け取る際の予備位置決めを行うための画像を得るシャトルカメラを有することが好ましい。
或いは、前記受け渡す位置に配置されて、前記第一のシャトル及び前記第二のシャトルの各々から前記実装部に受け渡す際の前記実装部に対する前記電子部品の位置決めを行うための画像を得る実装位置決めカメラを有することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る実装装置は、電子部品を供給部から得て基板に実装する実装装置であって、
前記電子部品を供給する供給部と、
供給された前記電子部品を前記基板に実装する実装部と、
供給された前記電子部品を受け取り、前記実装部に受け渡す複数のシャトルを有するシャトル部と、を有し、
複数の前記シャトルの各々は、前記電子部品を受け取る位置から前記電子部品を前記実装部に受け渡す位置への方向であるX方向と同一の方向での往復駆動可能であると共に、単一の前記受け取る位置及び単一の前記受け渡す位置に停止し、
前記前記シャトル部は、複数のシャトル部の各々に前記往復駆動を行わせる前記複数のシャトル部の各々に対応する複数のX方向駆動ユニットと、前記複数のX方向駆動ユニットのいずれかに付随して前記実装部が前記電子部品を前記基板に対して相対移動させるXY平面に垂直なZ方向に前記複数のX方向駆動ユニットのいずれかを駆動するZ方向駆動ユニットと、を有し、
前記複数のシャトルは前記往復駆動の際に前記Z方向に間隔を空けてすれ違うことを特徴とする。
本発明によれば、位置決めカメラや実装部を増やすことなく実装装置の稼働速度を高めることが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る実装装置の主要部の概略構成を示す平面図と側面図である。 第一の実施形態に係る実装装置におけるシャトル移動時における移動開始時の状態を模式的に示す側面図と端面図である。 第一の実施形態に係る実装装置におけるシャトル移動時における移動時の状態を模式的に示す側面図と端面図である。 第一の実施形態に係る実装装置におけるシャトル移動時におけるすれ違い状態を模式的に示す側面図と端面図である。 第一の実施形態に係る実装装置におけるシャトル移動時における移動終了時の状態を模式的に示す側面図と端面図である。 第一の実施形態における実装装置の動作を説明するフローチャートである。 第一の実施形態におけるZ軸方向駆動部の構成例の概略を示す図である。 本発明の第二の実施形態における実装装置の動作を説明するフローチャートである。 第二の実施形態におけるシャトルの移動の態様を説明する図である。 第二の実施形態において第一のシャトルがB点に移動する際の動作を説明する図である。 第二の実施形態において第二のシャトルがB点に移動する際の動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に関わる本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、以降の説明において、XY平面はウエハ表面及び平板状の基板の表面と平行な平面と仮定し、該平面に垂直な方向に延在する軸をZ軸、該XY平面に平行であって、シャトルを移動させる方向に延在する軸をX軸、X軸及びZ軸に垂直な軸をY軸と規定する。また、これらXYZの各々に番号を付して記した軸は、これらX軸、Y軸、及びZ軸各々に平行な軸を示す。なお、これらX、Y、及びZ軸は説明の便宜上、以上の定義としているが、シャトルの移動方向等、実施形態において説明する各方向の延在する軸はこれらによって限定されず、用途、装置の設置条件等に応じて種々改変が可能である。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る実装装置の概略構成を示す模式図であって、図1(a)は平面図を、図1(b)は側面図を各々示している。本実施形態に係る実装装置100は、供給部10、取り出し部20、シャトル部30、実装部50、及びこれらの動作を制御する不図示の制御部を有する。
供給部10は個々の電子部品が切断分離されたウエハ1を支持し、且つ取り出し部20が有する把持部21に対して電子部品3を一個ずつ提供する。該供給部10は、そのための構成として、ウエハ1を支持する支持テーブル、突き上げユニット13、及び供給カメラ14を有する。支持テーブルは、X軸方向に移動可能である供給部Xテーブル12と、該供給部Xテーブル12に支持されたY軸方向に移動可能である供給部Yテーブル11とを有する。供給部Yテーブル11は、その上面においてウエハ1を吸着保持する。ウエハ1を動かして電子部品3を供給するための供給部Xテーブル12及び供給部Yテーブル11の可動範囲を、図中二点鎖線にて示す。
突き上げユニット13は、供給部Xテーブル12及び供給部Yテーブル11を貫通してウエハ1の裏面に対して当接可能に配置されている。突き上げユニット13は、Z方向上部の当接部が供給部Yテーブルの上面より突き出すことによって、電子部品3をウエハ1より分離し、後述する把持部21による電子部品3単体の把持が可能な状態を呈する。電子部品の取り出し位置(図中A点、以下A点と称する)は、把持部21が供給部10より電子部品3を取り出す位置に対応する。供給カメラ14はA点における電子部品3を撮影し、撮影結果に基づいて電子部品3が突き上げピンの中心位置に来るように供給部Yテーブル11と供給部Xテーブル12により位置補正される。位置補正後に、突き上げピンによって電子部品3は突き上げられ、この状態から把持部21が電子部品3を取り出す。
取り出し部20は、把持部21、把持駆動ユニット22及び検査カメラ24を有する。把持駆動ユニット22は、把持部21をZ1軸方向(図1(b))に示す矢印Z1方向)、及びX1軸方向(矢印X1方向)に駆動可能に支持する。把持駆動ユニット22は、例えば公知のボールねじ、リニアモータ等からなる把持駆動部22aと該駆動方向を規定する把持駆動レール22bとから構成される。把持駆動ユニット22は、A点からシャトルへの電子部品受け取り位置(B点、以下B点と称する。)までの間で、把持部21を移動させる。
把持部21は、例えば吸着保持等により電子部品3を保持することが可能である。該把持部21は、Z軸方向の移動下端において供給部Yテーブルより突き上げられた電子部品3を吸着保持した後、Z1軸の上方向に移動し、その後B点直上までX1軸に沿って移動し、停止後さらにZ1軸の下方向に移動する。Z1軸方向の移動下端であるB点にて、シャトル(31、33)による電子部品3の受け取りが行われる。また、検査カメラ24は、把持部21に把持された状態で搬送される電子部品3を下方から撮影し、該電子部品3の外観検査等のための画像情報を取得するために用いられる。
シャトル部30は、第一のシャトル31、第一のシャトル駆動ユニット32、第二のシャトル33、第二のシャトル駆動ユニット34、及びシャトルカメラ35を有する。本実施形態において、第一のシャトル駆動ユニット32は、B点からC点まで、X2軸方向(矢印X2方向)に、電子部品3を保持した第一のシャトル31を駆動する第一の駆動ユニットとして機能する。なお、このC点は、実装の実装ヘッド51に対する電子部品3の受け渡しが行われる位置に対応する。第一のシャトル駆動ユニット32は、例えば公知のボールねじ、リニアモータ等からなるX2軸駆動部32aと、X2軸レール32bとから構成される(図2参照)。また、電子部品3を実装ヘッド51に受け渡した後、第一のシャトル駆動ユニット32は、第一のシャトル31をC点からB点まで駆動する。
第一のシャトル駆動ユニット32はまた、Z軸方向(矢印Z2方向)に対しても第一のシャトル31を駆動するために、Z2軸駆動部36及びZ2軸レール37からなるZ方向駆動ユニットが付随する。Z2軸駆動部36は、第二のシャトル駆動ユニット34が第二のシャトル33を駆動する際の駆動経路に干渉しないように当該駆動経路から第一のシャトル31を退避させるために、Z2軸方向(矢印Z2方向)に対しても第一のシャトル31を駆動する。
第二のシャトル駆動ユニット34は、B点からC点まで、X3軸方向(矢印X3方向)に、電子部品3を保持した第二のシャトル33を駆動する。第二のシャトル駆動ユニット34は、例えば公知のボールねじ、リニアモータ等からなるX3軸駆動部34aと、X3軸レール34bとから構成される(図2参照)。また、電子部品3を実装ヘッド51に受け渡した後、第二のシャトル駆動ユニット34は、第二のシャトル部33をC点からB点まで駆動する。シャトルカメラ35はB点或いはその近傍に配置されて、第一のシャトル31或いは第二のシャトル33上の電子部品3の画像を撮影する。撮影された画像に基づいて、C点で実装ヘッド51に電子部品3を受け渡す際の位置補正を行う。
ここで、シャトル部30の構成を抽出し記載した第一及び第二のシャトルの動作を説明するための図である、図2(a)のシャトル部30の側面図及び図2(b)の供給部10方向から見たシャトル部30の端面図を用いて、シャトル部30について更に述べる。本実施形態では、二つのシャトル部を有し且つこれらが交互に電子部品3を搬送する構成としている。その際、B点とC点において、両シャトルによる電子部品3の保持部は同一位置に位置するように装置構成が為されている。そのために、本実施形態では、第一のシャトル駆動ユニット32と第二のシャトル駆動ユニット34とによる両シャトルの駆動軸線であるX2軸及びX3軸が、Z方向において略平行に延在するように配置される。
第二のシャトル33は、第二のアーム部33a、第二の連結部33b及び第二の可動部33cを有する。第二のアーム部33aは、第二の連結部33bを介して第二の可動部33cに連結される。第二の可動部33cは、X3軸駆動部34aによりX3軸レール34bに対してX3軸方向に駆動可能に支持されている。第二のアーム部33aは、Y軸方向において第二の所定長さ離れた位置に電子部品3の保持部が位置するようにX3軸からY方向の負側に突き出すように設けられる。該第二のアーム部33aにおける電子部品3の保持部に対応する位置には、例えば電子部品3を吸着保持が可能となるように、不図示の吸引口等が設けられている。
第一のシャトル31は、第一のアーム部31a、第一の連結部31b、Z2軸レール37、Z2軸駆動部36及び第一の可動部31cを有する。第一のアーム部31aは、第一の連結部31bを介してZ2軸レール37に対してZ2軸方向に駆動可能に支持される。Z2軸駆動部36及びZ2軸レール37は、第一の可動部31cにより指示される。第一の可動部31cは、X2軸駆動部32aによりX2軸レール32bに対してX2軸方向に駆動可能に支持されている。第一のアーム部31aは、Y軸方向において第一の所定長さ離れた位置に電子部品3の保持部が位置するようにX2軸からY方向の負側(第二のアーム部33aと同方向であればよい。)に突き出すように設けられる。該第一のアーム部31aにおける電子部品3の保持部に対応する位置には、例えば電子部品3を吸着保持が可能となるように、不図示の吸引口等が設けられている。
なお、本実施形態では、第一のシャトル31が第二のシャトル33の駆動軌道から退避し、且つB点及びC点の直上からZ2軸方向に降下してB点及びC点で停止することとしている。このため、上述した第一の所定長さと第二の所定長さとを相違させている。本実施形態では、第一の所定長さを第二の所定長さより短くし、これによって第一の連結部31bと第二の連結部33bとがY方向において隔置されることとしている。当該構成とすることにより、Z方向において一方のシャトルが他方のシャトルの駆動軌道より退避するタイミングを設けるだけで、各々のシャトルのすれ違いを可能としている。なお、第一のシャトル31が第二のシャトル33の駆動軌道に入る位置はB点及びC点の直上からに限定されず、B点及びC点の近傍から入り第二のシャトル33と同一駆動軌道を移動してB点及びC点で停止することとしてもよい。
ここで、本実施形態では第一のシャトル31をZ2軸方向に移動させる構成としえてZ2軸駆動部36及びZ2軸レール37を例示している。しかし、当該構成は他の態様とすることも可能である。以下、図7を参照して、Z2軸方向のシャトル移動に好適な小型且つ簡易な構成からなる駆動ユニットについて説明する。図7(a)は該駆動ユニット41の正面図であり、図7(b)は図7(a)における切断面A−Aにおける断面を示している。
該駆動ユニット41は、偏心シャフト42、第一の軸受け43、第二の軸受け44、Z2軸ガイド45、及び可動ブロック46を有する。偏心シャフト42は、回転アクチュエータであるZ2軸駆動部36の回転シャフト36aの回転軸と偏心して連結される。第一の軸受け43は回転シャフト36aを回転可能に支持し、第二の軸受け44は偏心シャフト42に回転可能に支持され、可動ブロック46に設けられたX方向に延びるX方向長穴46aの上下壁であるカム部42aに嵌合する。また、可動ブロック46は、Z2軸ガイド45により摺動可能に支持される。以上の構成により、Z2軸駆動部36により回転シャフト36aが回転されると、これに伴って偏心シャフト42及び軸受44がX方向長穴46aの上下壁であるカム部42aを押圧する。その結果、可動ブロック46はカム部42aの移動量に対応して、上下に駆動される。該可動ブロック46に第一のシャトル31を取り付けることにより、簡易且つ小さな構造体により第一のシャトル31をZ2軸方向の所定範囲での駆動が可能となる。
実装部50は、実装ヘッド51、基板支持テーブル、及び実装位置決めカメラ54を有する。基板支持テーブルは、X軸方向に移動可能である基板支持Xテーブル52と、該基板支持Xテーブル52に支持されたY軸方向に移動可能である基板支持Yテーブル53とを有する。基板支持Yテーブル53は、その上面において基板4を吸着保持し、図中二点鎖線にて示される範囲で実装ヘッド51に対して基板4を相対移動させる。実装ヘッド51は、不図示の実装ヘッド駆動系により、実装位置(D点)と実装位置検査位置(E点)との間でZ軸(Z3軸)方向に上下動され、受け渡し位置(C点)においてシャトルより電子部品3を吸着保持等により受け渡される。
なお、実装ヘッド51は、基板4に対して電子部品3を正しく実装するために、XY平面内での駆動及び軸中心の回転を行うことが可能である。実装位置決めカメラ54により撮影された電子部品3の画像より、実装ヘッド51による該電子部品3の保持姿勢、位置等が求められる。得られた結果に基づいて、実装ヘッド51は保持する電子部品3の姿勢等を修正する軸回転(θ軸回転)の動作、及びXY平面内の移動の動作を実行することによって、基板4の実装位置に対する位置合わせを行う。
(第一の実施形態に係る実装装置の動作)
次に、図2〜6を参照して、本実施形態に係る実装装置の動作について述べる。なお、図2〜5は、実装の操作時における第一のシャトル31及び第二のシャトル33の動作における異なるタイミングの状態を各々示す。また、図6は、該実装工程の諸動作の流れを示すフローチャートである。なお、B点及びC点は、本来各々のシャトルにおけるアーム部の先端近傍に設けられた電子部品3の保持位置に対応する。しかし、以降の説明においては、便宜上各々の吸着口がこれら点に位置する場合に各々のシャトルがこれらB点或いはC点に位置していると述べることとする。
図2(a)及び(b)は、図6におけるステップS601における待機状態を示している。当該状態において、第一のシャトル31は一方の駆動端であるB点に、第二のシャトル33は他方の駆動端であるC点に位置している。この状態で、制御部より、第一のシャトル31に対して、電子部品3を実装ヘッド51に受け渡す指示が為される(ステップS602)。また、制御部より、第二のシャトル33に対して、供給部10から電子部品3を受け取る指示が為される。これら指示に応じて、第一のシャトル31による供給部10からの電子部品3の受け取りからC点までの搬送と、第二のシャトル33による電子部品3受け取りのためのB点までの駆動とが実行される。
指示実行の検知に応じて、ステップS603において、制御部は、Z2軸駆動部36により第一のシャトル31をZ2軸に沿って上昇させる。第二のシャトル33の駆動軌道から第一のシャトル31が退避できる所定高さ上昇後、制御部の指示に応じて、X3軸駆動部34aによって第二のシャトル33がC点からB点に向けて駆動される(ステップS604)。同時に、第一のシャトル31も、制御部の指示に応じて、X2軸駆動部によってB点直上の位置からC点直上の位置に向けて駆動される。各々のシャトルのX軸方向の駆動開始時の状態を図3(a)及び(b)に示す。各々のシャトルは、この移動時において、前述した退避用の所定高さに応じた間隔を空けて、互いにすれ違う。すれ違い時の状態を図4(a)及び(b)に示す。
第二のシャトル33は、この駆動により目的位置であるB点に到達する。第一のシャトル31は、C点の直上の位置に至ったところで出力される制御部からの指示に応じて、X2軸駆動部32aによるX2軸方向の駆動を停止する。停止後、制御部による指示に応じて、Z2軸駆動部36によって第一のシャトル31はZ2軸に沿って降下され、C点に至る(ステップS605)。これら両シャトルが所定位置に到達したか否かは、駆動部の動作量、或いは各々の到達地点に配されたセンサの出力値より、制御部において確認される(ステップS606)。
目標位置に各々のシャトルが到達していることが確認された後、制御部は、B点に到達した第二のシャトル33に対して電子部品3を受け取らせるための動作を実行するように供給部10指示する。供給部10では、当該指示に応じて、電子部品3を第二のシャトル33の第二のアーム部33aの先端近傍の所定の保持位置(吸着口上)に受け取らせるための動作が行われる。また実装部30では、当該指示に応じて、第一のシャトル31の第一のアーム部31aにある電子部品3を実装ヘッド51に受け渡すための動作が行われる(ステップS607)。以上の工程において、電子部品3一個についての受け渡しの指示を受けてから該電子部品3を受け渡すまでの受け渡し時間T1が終了する。この状態での、各々のシャトルの配置を図5(a)及び(b)に示す。図5に示す状態は、実装装置においては、制御部による次の指示を待つ待機状態となる。なお、電子部品3の受け取り或いは受け渡しについては、例えば、吸着保持のための不図示の吸引経路の圧力の変化、及び把持部21及び実装ヘッド51の動作開始の信号に基づき、その実行の有無が検知される。しかし、この検知の方法は当該例に限定されず、各々のシャトルにおける電子部品3の存在の有無が検知できれば種々の方法を適用可能である。
この待機状態において、制御部より、第一のシャトル31に対して、電子部品3を供給部10より受け取る指示が行われ、第二のシャトル33に対して、実装ヘッド51に電子部品3を受け渡す指示が行われる(ステップS609)。これら指示に応じて、第二のシャトル33による供給部10からの電子部品3の受け取りからC点までの搬送と、第一のシャトル31による電子部品3受け取りのためのB点までの移動とが実行される。
指示実行の検知に応じて、ステップS609において、制御部は、Z2軸駆動部36により第一のシャトル31をZ2軸に沿って上昇させる。第二のシャトル33の駆動軌道から第一のシャトル31が退避できる所定高さ上昇後、制御部の指示に応じて、X3軸駆動部34aによって第二のシャトル33がB点からC点に向けて駆動される(ステップS610)。同時に、第一のシャトル31も、制御部の指示に応じて、X2軸駆動部によってC点直上の位置からB点直上の位置に向けて駆動される。各々のシャトルは、この移動時において、前述した退避用の所定高さに応じた間隔を空けて、互いにすれ違う。
第二のシャトル33は、この駆動により目的位置であるC点に到達する。第一のシャトル31は、B点直上の位置に至ったところで出力される制御部からの指示に応じて、X2軸駆動部32aによるX2軸方向の駆動を停止する。停止後、制御部による指示に応じて、Z2軸駆動部36によって第一のシャトル31はZ2軸に沿って降下され、B点に至る(ステップS611)。これら両シャトルが所定位置に到達したか否かは、駆動部の動作量、或いは各々の到達地点に配されたセンサの出力値より、制御部において確認される(ステップS612)。
目標位置に各々のシャトルが到達していることが確認された後、制御部はB点に到達した第一のシャトル31に対して電子部品3を受け取らせる動作の実行を供給部10に行う。供給部10では、当該指示に応じて、電子部品3を第一のシャトル31の第一のアーム部31aの先端近傍の所定の保持位置に載置させるための動作が行われる。また実装部30では、当該指示に応じて、第二のシャトル33の第二のアーム部33aにある電子部品3を実装ヘッド51に受け渡すための動作が行われる(ステップS613)。以上の工程において、電子部品3の次の一個の受け渡し時間T1が終了し、実装装置は制御部による次の指示の待機状態となる。
なお、第一のシャトル31と第二のシャトル32とは、互いに干渉しないように、すれ違い動作のタイミングで各々の移動が行われるように制御されなければならない。このため、すれ違いに至る前の段階で、第一のシャトル31はB点或いはC点の直上位置を待機位置とし、第二のシャトル33はC点或いはB点を各々の待機位置とし、該待機位置で各々適当な時間の駆動の停止等を実行することが好ましい。即ち、該待機位置において駆動開始タイミングの調整が行われることが好ましい。これにより、位置決めカメラや実装部を増やすことなく実装装置の稼働速度を高めることが可能となる。
以上述べたように、本発明においては、電子部品の受け取り位置(B点)と受け渡し位置(C点)との間を往復駆動可能とする複数のシャトル各々について、電子部品の受け取り位置と受け渡し位置とが一致するように構成している。また、その際に、一つのシャトル部は単に両位置の間を往復することとし、他のシャトル部は該一つのシャトルの動作に干渉しない位置まで移動した後、該一つのシャトルの往復駆動の軸と平行の軸に沿った往復駆動を行うこととしている。これにより、電子部品の供給部からの受け取りと実装部への受け渡しとを各々単一の位置で行うことが可能となり、構成の簡略化と制御負荷の抑制が図れる。
また、本実施形態では、複数のシャトルの往復駆動の軸をZ軸方向において略平行に並べることとしている。より詳細には、上述したシャトル部はシャトル31、33の各々に往復駆動を行わせる複数の駆動ユニット32、34を有するが、これら駆動ユニットの各々は、実装ヘッド51が電子部品3を基板4に対して相対移動させる平面をXY平面とした時、XY平面に垂直な方向に並ぶように配置される。なお、この場合の配置における垂直な方向は、厳密に垂直方向に整列することのみを意味するのではなく、略整列して、XY平面においてはみ出す領域がないレベルで整列している状態も含む。例えば、特許文献1に開示する構成のようにシャトルの往復移動の軸をY軸方向に複数配置した場合、実装部において基板上に複数のシャトル駆動ユニットが存在することとなる。この場合基板に対して実装ヘッドをアクセスさせる空間が制限され、実装部50側での更なる対応を行う必要が生じる。本実施形態とすることにより、実装ヘッドが基板にアクセスする際の空間上の制限は、従来の構成と何ら変わらない。
(第二の実施形態に係る実装装置の動作)
ここで、実装時においては、基板に対する精密な位置決めの操作と、実装操作との二つの操作が存在する。これに対して供給部10から電子部品3をシャトル31、33に受け渡す際には、予備位置決めを行う操作しか存在しない。このため、B点において電子部品3を受け取ってから次の電子部品3を必要とするまでに要する時間と、C点に停止後に電子部品3を受け取って搬送可能とするまでの時間とに差がある。このためこの時間差を考慮してシャトル部の動きを制御することにより、両シャトルの接触可能性の低減とより高速な基板の受け取りと受け渡しとが可能となる。以下に、本発明の第二の実施形態として、BC点間において駆動中に各々のシャトルが待機する位置を配置することで、往復駆動の最適化を図った場合について説明する。なお、上述した第一の実施形態で説明した実装装置と構成上は同じであるため、ここでの装置構成についての説明は省略する。
図9に示すように、第一のシャトル31に対しては、BC点間での駆動動作を一旦停止し、シャトル駆動の両端近傍で行う電子部品3の受け渡し等の実行の指示を待つ待機位置として、BC間においてB2点及びC2点が設けられている。該B2点は、第一のシャトル31が往復駆動を行う経路において該往復駆動を一時的に停止する位置であって、受け取る位置B点近傍の第一の待機位置として定義される。該C2点は、第一のシャトル31が往復駆動を行う経路において該往復駆動を一時的に停止する位置であって、受け渡す位置C点近傍の第二の待機位置として定義される。また、同様に、第二のシャトル33に対しては、待機位置として、BC間にB3点及びC3点が設けられている。該B3点は、第二のシャトル33が往復駆動を行う経路において該往復駆動を一時的に停止する位置であって、受け取る位置B点近傍の第三の待機位置として定義される。該C3点は、第二のシャトル33が往復駆動を行う経路において該往復駆動を一時的に停止する位置であって、受け渡す位置C点近傍の第四の待機位置として定義される。図10に示すように、第一のシャトル31は、B2点及びその直上の位置においてZ2軸方向の上昇及び下降の移動を行う。また、この動作はC2点及びその直上の位置でも同様に行われる。第二のシャトル33は、図11に示すように、C点側からB点側への駆動時において、B3点で一旦待機し(一時的に往復駆動を停止し)、その後以降のB点までの駆動を行う。この動作はC3点からC点の間でも同様に行われる。即ち、第一のシャトル31及び第二のシャトル33は、B点或いはC点に向かう際に、目標地点(B点或いはC点)に他のシャトルがいないことを確認した後、各々の待機位置から目標地点に移動することとしている。
なお、本実施形態では、待機位置において各々のシャトルが干渉しないように、仮にB2点直上の位置に第一のシャトル31が待機し且つ同時にB3点に第二のシャトル33が待機した場合であっても、各々のシャトルが接触しないようにB2点とB3点との間隔を空けている。また、B点に至る際に第一のシャトル31が第二のシャトル33の駆動軌道に侵入することから、両シャトルの駆動軌道の重なり部分をより短くするために、B2点をB3点よりよりB点に近い位置に配置している。以上の関係はC点、C2点及びC3点についても同様である。
次に、第二の実施形態に係る実装工程におけるシャトル部の諸動作の流れを示すフローチャートである図8を用いて、その詳細について述べる。なお、同図に示すフローチャートにおいて、左側は第一のシャトル31に関するフローチャートであり、右側は第二のシャトル33に関するフローチャートである。当該フローチャートにおいて、各々のシャトル間で対応するステップにおいて行われる操作は、後述するように各々任意のタイミングで実行される。
同フローチャートにおいて、ステップS1001Aでは、第一のシャトル31はB2点の直上に位置し、待機状態にある。また、ステップS1001Bでは、第二のシャトル33はC3点に位置し、待機状態にある。ステップS1002Aでは、制御部より第一のシャトル31をB点に移動させて電子部品3を受け取る旨の指示が出される。また、ステップS1002Bでは、制御部より第二のシャトル33をC点まで駆動させて電子部品3の受け渡しを行う旨の指示が出される。これら指示を受付けたことによって、シャトルの動作が開始される。
ステップS1003Aでは、B点にシャトルが存在していないこと、より詳細にはB2点からB点の間における各々のシャトルが重複する駆動軌道に第二のシャトル33が存在していないことが確認される。また、ステップS1003Bでは、C点にシャトルが存在しないこと、より詳細には第一のシャトル31がC3点からC点の間に存在していないことが確認される。これら両点におけるシャトルの有無の検出は不図示のセンサによって行われ、検出結果は制御部に出力される。これら位置にシャトルが存在していないことが確認された後、次のステップにおけるシャトルの駆動が行われる。ステップS1004Aでは、第一のシャトル31のB2点直上の位置からの下降と下降後のX軸方向のB2点からB点までの駆動が、制御部の指示に基づいて実行される。同様に、ステップS1004Bでは、第二のシャトル33のX軸方向におけるC3点からC点までの駆動が、制御部の指示に基づいて実行される。
ステップS1005Aでは、第一のシャトル31がB点に到着したことが確認される。また、ステップS1005Bでは、第二のシャトル33がC点に到着したことが確認される。確認後、ステップS1006Aにおいて、供給部10からの第一のシャトル31による電子部品3の受け取りが行われる。ステップS1006Bでは、第二のシャトル33から実装ヘッド51に対する電子部品3の受け渡しが行われる。以上の工程において、電子部品3一個についての受け渡しの指示を受けてから該電子部品3を受け渡すまでの受け渡し時間T2が終了する。本実施形態の場合、各々のシャトルは指示を受けた段階で目標地点に近い待機位置に位置している。従って、第一の実施形態で要した受け渡し時間T1に対して、本実施形態における受け渡し時間T2はより短時間となる。
ステップS1007Aでは、電子部品3を受け取った第一のシャトル31がB2点に駆動し、該B2点において上昇動作を行い、待機位置に至る。ステップS1007Bでは、電子部品3を受け渡した後の第二のシャトル33が駆動し、C3点の待機位置に至る。しかし、これらステップにおいて、各々のシャトルは当該待機位置において待機せず、各々次のステップに移行して次の待機位置への駆動を行う。
ステップS1008Aでの第一のシャトル31のC2点直上の位置への駆動と、ステップS1008Bでの第二のシャトル33のB3点への駆動とが行われ、両シャトルがX軸方向にてすれ違う。その際、本実施形態では、個々のシャトルの両待機位置間での駆動軌道は所定距離離れて平行に存在していることから各々の干渉を考慮する必要がない。従って、両シャトルの駆動開始のタイミングは任意に設定可能である。
ここで、シャトルが上述した指示を受けて待機位置に至るまでの時間は、B点での電子部品3の受け取り時とC点での電子部品3の受け渡し時とにおいて各々異なる。本実施形態では、待機位置としてB点近傍にB2点及びB3点、及びC点近傍にC2点及びC3点を設け、他のシャトルが目標地点にいないことが確認された後に目標地点近傍の待機位置から目標地点に至って個々のシャトルに関する操作を行うこととしている。これにより、電子部品3の受け取り時及び受け渡し時に各々のシャトルが干渉しないように、駆動タイミングの調整が行われる。この場合、干渉可能性のある駆動領域が短いことから、第一の実施形態の場合のすれ違いのタイミングの調整に対して、待機時間を短くすることが可能となる。駆動後各々の待機位置において、両シャトルは次の受け取りの指示を待つ。
ステップS1009Aでは、制御部より第一のシャトル31をC点に駆動させて電子部品3の実装ヘッド51への受け渡しを行う旨の指示がだされる。また、ステップS1009Bでは、制御部より第二のシャトル33をB点まで駆動させて電子部品3の受け取りを行う旨の指示が出される。これら指示を受付けたことによって、シャトルの動作が再び開始される。
ステップS1010Aでは、C点にシャトルが存在していないことが確認される。また、ステップS1010Bでは、B点にシャトルが存在しないことが確認される。これら両点におけるシャトルの有無の検出は不図示のセンサによって行われ、検出結果は制御部に出力される。これら位置にシャトルが存在していないことが確認された後、次にステップにおけるシャトルの駆動が行われる。ステップS1011Aでは、第一のシャトル31のC2点直上の位置からC2点までの下降と下降後のX軸方向のC2点からC点までの駆動が、制御部の指示に基づいて実行される。同時に、ステップS1011Bでは、第二のシャトル33のX軸方向におけるB3点からB点までの駆動が、制御部の指示に基づいて実行される。
ステップS1012Aでは、第一のシャトル31がC点に到着したことが確認される。また、ステップS1012Bでは、第二のシャトル33がB点に到着したことが確認される。確認後、ステップS1013Aにおいて、第一のシャトル31から実装ヘッド51に対する電子部品3の受け渡しが行われる。ステップS1013Bでは、供給部10から第二のシャトル33による電子部品3の受け取りが行われる。ステップS1014Aでは、電子部品3を保持した第一のシャトル31がC2点に駆動し、該C2点において上昇動作を行い、待機位置であるC2点に至る。ステップS1014Bでは、電子部品3を受け渡した後の第二のシャトル33が駆動し、B3点の待機位置に至る。しかし、これらステップにおいて、各々のシャトルは当該待機位置において待機せず、各々次のステップに移行して次の待機位置への駆動を行う。
両シャトルが各々待機位置に至った後、ステップS1015Aでの第一のシャトル31のC2点直上の位置からB2点直上の位置への駆動と、ステップS1015Bでの第二のシャトル33のB3点からC3点への駆動とが行われ、両シャトルがX軸方向にてすれ違う。上述したように、すれ違い時の互いのシャトルの干渉は考慮する必要がないことから、両シャトルの駆動開始のタイミングは任意に設定可能である。駆動後各々の待機位置において、両シャトルは次の受け取りの指示を待つ。
以上の動作を行うことにより、第一のシャトル31及び第二のシャトル33は、ステップS1001A及びステップS1001Bにおける制御部からの指示を待つ待機状態となる。以後、フローはステップS1001A或いはS1001Bに戻り、電子基板3の搬送の動作を繰り返す。
本実施形態によれば、電子基板3の受け取り及び受け渡しのタイミングを好適に制御するために、各々のシャトルのX方向の駆動範囲において、二か所の待機位置を設けている。また、その際に、一つのシャトル部は単に両位置の間を往復することとし、他のシャトル部は該一つのシャトルの動作に干渉しない位置まで駆動した後に待機し、その後、該一つのシャトルの往復駆動の軸と平行の軸に沿った往復駆動を行うこととしている。また一つのシャトル部については、他のシャトル部の待機位置よりも内側の範囲であって、他のシャトル部が待機位置にあったとしても、互いに干渉しない範囲に待機位置を設けている。これにより、電子部品の供給部からの受け取りと実装部への受け渡しを各々単一の位置で行うことが可能となり、構成の簡略化と制御負荷の抑制が図れる。
なお、以上の実施形態ではシャトルが二つ配置される場合について述べたが、シャトルの数はさらに増加することも可能である。また、待機位置に関しても、シャトルの数、B点及びC点での操作に要する時間等を勘案して、複数とすることも可能である。この場合、複数のシャトルの各々に関して、B点近傍の待機位置からB点までのシャトルの駆動軌道において、各々の駆動軌道が同一となる(重なる)領域において他のシャトルが存在しないことが確認されるまで待機する態様とすれば良い。これにより、より短時間での電子部品の搬送と行うことが可能となる。
1:ウエハ、 3:電子部品、 4:基板、 10:供給部、 11:供給部Yテーブル、 12:供給部Xテーブル、 13:突き上げユニット、 14:供給カメラ、 20:取り出し部、 21:把持部、 22:把持駆動ユニット、 22a:把持駆動部、 22b:把持駆動レール、 24:検査カメラ、 30:シャトル部、 31:第一のシャトル、 31a:第一のアーム部、 31b:第一の連結部、 31c:第一の可動部、 32:第一のシャトル駆動ユニット、 32a:X2軸駆動部、 32b:X2軸レール、 33:第二のシャトル、 33a:第二のアーム部、 33b:第二の連結部、 33c:第二の可動部、 34:第二のシャトル駆動ユニット、 34a:X3軸駆動部、 34b:X3軸レール、 35:シャトルカメラ、 36:Z2軸駆動部、 36a:回転シャフト、 37:Z2軸レール、 41:駆動ユニット、 42:偏心シャフト、 42a:カム部、 43:第一の軸受け、 44:第二の軸受け、 45:Z2軸ガイド、 46:可動ブロック、 46a:X方向長穴、 50:実装部、 51:実装ヘッド、 52:実装部Xテーブル、 53:実装部Yテーブル、 54:実装カメラ

Claims (11)

  1. 電子部品を供給部から得て基板に実装する実装装置であって、
    前記電子部品を供給する供給部と、
    供給された前記電子部品を前記基板に実装する実装部と、
    供給された前記電子部品を受け取り、前記実装部に受け渡す、第一のシャトル及び第二のシャトルを有するシャトル部と、を有し、
    前記第一のシャトル及び前記第二のシャトルの各々は前記電子部品を受け取る位置から前記電子部品を前記実装部に受け渡す位置への方向であるX方向と同一の方向での往復駆動可能であると共に、単一の前記受け取る位置及び単一の前記受け渡す位置に停止し、
    前記シャトル部は、前記第一のシャトルに前記往復駆動を行わせる第一のX方向駆動ユニットと、前記第二のシャトルに前記往復駆動を行わせる第二のX方向駆動ユニットと、前記第一のX方向駆動ユニット、或いは前記第二のX方向駆動ユニットの少なくとも一方に付随して、前記実装部が前記電子部品を前記基板に対して相対移動させるXY平面に垂直なZ方向に前記第一のシャトル或いは前記第二のシャトルを駆動するZ方向駆動ユニットとを、有し、
    前記第一のシャトルと前記第二のシャトルとは、前記往復駆動の際に前記Z方向に間隔を空けてすれ違うことを特徴とする実装装置。
  2. 記第一のX方向駆動ユニットと、前記第二のX方向駆動ユニットの各々は、前記XY平面に垂直なZ方向にずらされるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の実装装置。
  3. 前記電子部品を受け取る位置と前記電子部品を前記実装部に受け渡す位置とを結ぶ直線を軸線としたとき、前記第一のX方向駆動ユニットと前記第二のX方向駆動ユニットにおける前記Z方向駆動ユニットが付随する駆動ユニットに駆動されるシャトルが前記付随する駆動ユニットに支持される部分から前記軸線までの距離は、前記Z方向駆動ユニットが付随しない駆動ユニットに駆動されるシャトルが前記付随しない駆動ユニットに支持される部分から前記軸線までの距離とは異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の実装装置。
  4. 前記第一のX方向駆動ユニットは、前記第一のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第一の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第二の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
    前記第二のX方向駆動ユニットは、前記第二のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第三の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第四の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
    前記実装装置は、前記第一の待機位置と前記受け取る位置との間、及び前記第三の待機位置と前記受け取る位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルが各々干渉しないように前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動を制御する制御部を有することを特徴とする、請求項3記載の実装装置。
  5. 前記実装装置は、前記第二の待機位置と前記受け渡す位置との間、及び前記第四の待機位置と前記受け渡す位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルが各々干渉しないように前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動を制御する制御部を有することを特徴とする、請求項4記載の実装装置。
  6. 前記第一のX方向駆動ユニットは、前記第一のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第一の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第二の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
    前記第二のX方向駆動ユニットは、前記第二のシャトルの前記往復駆動を行う経路において前記往復駆動を一時的に停止する第三の待機位置を前記受け取る位置の近傍に、同じく第四の待機位置を前記受け渡す位置の近傍に配し、
    前記実装装置は、前記第一の待機位置と前記受け取る位置との間、及び前記第三の待機位置と前記受け取る位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動経路の一部は同一であることを特徴とする請求項3記載の実装装置。
  7. 前記実装装置は、前記第二の待機位置と前記受け渡す位置との間、及び前記第四の待機位置と前記受け渡す位置との間において、前記第一のシャトルと前記第二のシャトルの駆動経路の一部は同一であることを特徴とする請求項6記載の実装装置。
  8. 前記Z方向駆動ユニットは、回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転軸から偏心して前記回転アクチュエータによって回転する偏心シャフトと、前記XY平面に平行な方向に延びる長穴を有すると共に前記偏心シャフトが前記長穴に嵌合されて前記偏心シャフトの回転に応じて前記垂直な方向に駆動され、前記偏心シャフトに支持される可動ブロックと、を有することを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項に記載の実装装置。
  9. 前記受け取る位置に配置されて、前記電子部品を前記第一のシャトル及び前記第二のシャトルの各々が受け取る際の予備位置決めを行うための画像を得るシャトルカメラを有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の実装装置。
  10. 前記受け渡す位置に配置されて、前記第一のシャトル及び前記第二のシャトルの各々から前記実装部に受け渡す際の前記実装部に対する前記電子部品の位置決めを行うための画像を得る実装位置決めカメラを有することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の実装装置。
  11. 電子部品を供給部から得て基板に実装する実装装置であって、
    前記電子部品を供給する供給部と、
    供給された前記電子部品を前記基板に実装する実装部と、
    供給された前記電子部品を受け取り、前記実装部に受け渡す複数のシャトルを有するシャトル部と、を有し、
    複数の前記シャトルの各々は、前記電子部品を受け取る位置から前記電子部品を前記実装部に受け渡す位置への方向であるX方向と同一の方向での往復駆動可能であると共に、単一の前記受け取る位置及び単一の前記受け渡す位置に停止し、
    前記シャトル部は、複数のシャトル部の各々に前記往復駆動を行わせる前記複数のシャトル部の各々に対応する複数のX方向駆動ユニットと、前記複数のX方向駆動ユニットのいずれかに付随して前記実装部が前記電子部品を前記基板に対して相対移動させるXY平面に垂直なZ方向に前記複数のX方向駆動ユニットのいずれかを駆動するZ方向駆動ユニットと、を有し、
    前記複数のシャトルは前記往復駆動の際に前記Z方向に間隔を空けてすれ違うことを特徴とする実装装置。
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