JP6714506B2 - 非水電解液及び非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液及び非水電解液二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、非水電解液二次電池に関し、特定の化合物を含有する非水電解液を有する非水電解液二次電池に関する。
近年の携帯用パソコン、ハンディビデオカメラ、情報端末等の携帯電子機器の普及に伴い、高電圧、高エネルギー密度を有する非水電解液二次電池が電源として広く用いられるようになった。また、環境問題の観点から、電池自動車や電力を動力の一部に利用したハイブリッド車の実用化が行われている。
非水電解液二次電池では、非水電解液二次電池の安定性や電気特性の向上のために、非水電解液用の種々の添加剤が提案されている。このような添加剤として、1,3−プロパンスルトン(例えば、特許文献1を参照)、ビニルエチレンカーボネート(例えば、特許文献2を参照)、ビニレンカーボネート(例えば、特許文献3を参照)、1,3−プロパンスルトン、ブタンスルトン(例えば、特許文献4を参照)、ビニレンカーボネート(例えば、特許文献5を参照)、ビニルエチレンカーボネート(例えば、特許文献6を参照)等が提案されており、中でも、ビニレンカーボネートは効果が大きいことから広く使用されている。これらの添加剤は、アノードの表面にSEI(Solid Electrolyte Interface:固体電解質膜)と呼ばれる安定な被膜を形成し、この被膜がアノードの表面を覆うことにより、電解液の還元分解を抑制するものと考えられている。
非水電解液二次電池は、誤操作等により過剰な電流を供給すると、所定の電圧を超えて充電される場合があり、このような現象は過充電と呼ばれている。過充電状態は、非水電解液二次電池の安全性を著しく低下させることがあるため、所定の電圧を超えると充電電流を遮断する機構を備えるようになっている。
特開昭63−102173号公報 特開平4−87156号公報 特開平5−74486号公報 特開平10−50342号公報 米国特許5626981号公報 特開2001−6729号公報
従って、本発明の目的は、過充電防止能に優れ、充放電を経ても小さな内部抵抗と高電気容量を維持できる非水電解液、及びこれを用いた非水電解液二次電池を提供するものである。
本発明者らは、鋭意検討を行なった結果、特定の構造の化合物を含有する非水電解液を使用することで上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、リチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液において、
下記一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする非水電解液を提供するものである。
Figure 0006714506
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ独立して、置換基を有している若しくは無置換の炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子、ニトリル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、チオール基、ホルミル基、スルホン基、−SiR91011又はリン酸基を表し、炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基は、基中のアルキレン(ベンゼン環と結合する部位も含む)が、−O−、−CO−、−OCO−、−COO−、−O−CO−O−、−NR−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR−CO−、−CO−NR−が隣り合わない条件で、1〜3回中断していてもよく、R1、R2、R3、R4及びR5の少なくとも一つがハロゲン原子により少なくとも一つ置換された炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基であり、
8は、n価の基を表し、
6、R7、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、置換基を有している若しくは無置換の炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基又は置換基を有している若しくは無置換の炭素原子数6〜20の芳香族炭化水素基を表し、
nは、1〜3の整数を表す。)
本発明は、リチウムが脱挿入可能なアノード、遷移金属とリチウムを含有するカソード、及びリチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液を有する非水電解液二次電池において、 非水電解液が前記記載の非水電解液であることを特徴とする非水電解液二次電池を提供するものである。
本発明によれば、特定の構造の化合物を含有する非水電解液を使用することで過充電防止能に優れ、充放電を経ても小さな内部抵抗と高電気容量を維持できる非水電解液二次電池を提供することが可能となる。
図1は、本発明の非水電解液二次電池のコイン型電池の構造の一例を概略的に示す縦断面図である。 図2は、本発明の非水電解液二次電池の円筒型電池の基本構成を示す概略図である。 図3は、本発明の非水電解液二次電池の円筒型電池の内部構造を断面として示す斜視図である。
以下、本発明の非水電解液及び非水電解液二次電池について好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
<非水電解液>
本発明で用いられるリチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液(以下、本発明の非水電解液ともいう)について説明する。本発明の非水電解液は、上記一般式(1)で表される化合物を含有する。以下、この化合物について説明する。
一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4及びR5が表す無置換の炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基は、炭素原子数1〜20の飽和脂肪族炭化水素基又は不飽和脂肪族炭化水素基である。炭素原子数1〜20の飽和脂肪族炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、2−プロピニル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル、ドデシル、オクタデシル等が挙げられる。該脂肪族炭化水素基は、基中のアルキレン(ベンゼン環と結合する部位も含む)が、−O−、−CO−、−OCO−、−COO−、−O−CO−O−、−NR−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR−CO−、−CO又は−NR−が隣り合わない条件で、1〜3回中断していてもよい。但し、中断する基が炭素原子を含む場合、中断する基の炭素原子数を含めた炭素原子数が1〜20となる。
炭素原子数1〜20の不飽和脂肪族炭化水素基としては、炭素原子数1〜20の飽和脂肪族炭化水素基として説明した基のC−C単結合が、C=C二重結合又はC≡C三重結合となっているものである。
C=C二重結合を含む具体的な基としては、ビニル、アリル、3−ブテニル、イソブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−(3−シクロヘキセニル)エチル等が挙げられる。
C≡C三重結合を含む具体的な基としては、エチニル、プロパルギル、3−ブテニル等が挙げられる。
炭素原子数1〜20の飽和脂肪族炭化水素基を置換する基は、ハロゲン原子、ニトリル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、チオール基、ホルミル基、スルホン基、−SiR678又はリン酸基である。尚、置換する基が炭素原子を含む基である場
合、置換する基の炭素原子数を含めた炭素原子数が1〜20となる。
Rが表す基としては、メチル基、エチル基、プロピル基である。
一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4及びR5が表すハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。尚、本明細書中におけるハロゲン原子は、全てこれと同様である。
一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4及びR5の少なくとも一つは、ハロゲン原子により少なくとも一つ置換された炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基である。
ハロゲン原子により少なくとも一つ置換された脂肪族炭化水素基において、ハロゲン原子の置換数及び置換位置は、特に制限されないが、ハロゲン原子により少なくとも一つ置換された脂肪族炭化水素基として好ましいものを挙げると、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヘプタデカフルオロオクチル等のパーフルオロアルキル類;ジフルオロメタン、モノフルオロメタン、1,1−ジフルオロエチル等となる。
また、R1、R2、R3、R4及びR5において、ハロゲン原子により少なくとも一つ置換された炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基以外の好ましい置換基としては、メチル、エチル、ハロゲン原子、ニトリル、炭素原子数1〜10のアルコキシ(メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、第二ブチルオキシ、第三ブチルオキシ、イソブチルオキシ)等が挙げられる。
一般式(1)におけるR8が表す基は、n価の基を表し、n=1の場合、下で説明するR7と同様の基を表し、n=2の場合、−O−、−CO−、−OCO−、−COO−、炭素原子数1〜10のアルキレン、フェニレン若しくはナフチレンから1つ又は2以上選ばれて組み合わされる2価の基を表し、また、アルキレン中のC−C結合は、C=C二重結合又はC≡C三重結合で置換されていてもよい。
炭素原子数1〜10のアルキレンとしては、メタン−1,1−ジイル、エタン−1,2−ジイル、エタン−1,1−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、2−メチルプロパン−1,3−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、ノナン−1,9−ジイル、シクロヘキサン−1,4−ジイル等が挙げられる。
n=2の場合の具体的な基としては、以下の基が挙げられる、
Figure 0006714506
(式中R6'は、上で説明した炭素原子数1〜10のアルキレンである)
n=3の場合、炭素原子数1〜10の3価の脂肪族炭化水素基、フェニレン若しくはナフチレンから1つ又は2以上選ばれて組み合わされる3価の基であり、これらの基中には−O−、−CO−、−OCO−又は−COO−の構成を含んでいてもよく、また、アルキレン中のC−C結合は、C=C二重結合又はC≡C三重結合で置換されていてもよい。
n=3の場合の具体的な基としては、以下の基が挙げられる。
Figure 0006714506
6、R7、R9、R10及びR11が表す炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基は、炭素原子数1〜20の飽和脂肪族炭化水素基及び不飽和脂肪族炭化水素基である。炭素原子数1〜20の飽和脂肪族炭化水素基及び炭素原子数1〜20の不飽和脂肪族炭化水素基としては、R1で説明した基等が挙げられる。
6、R7、R9、R10及びR11が表す炭素原子数6〜20の芳香族炭化水素基としては、フェニル、ナフチル、シクロヘキシルフェニル、ビフェニル、ターフェニル、フルオレイル、チオフェニルフェニル、フラニルフェニル、2’−フェニル−プロピルフェニル、ベンジル、ナフチルメチル等が挙げられる。
6、R7、R9、R10及びR11が表す、炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基又は炭素原子数6〜20の芳香族炭化水素基を置換する基としては、ハロゲン原子、ニトリル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、チオール基、ホルミル基、スルホン基又はリン酸基である。
一般式(1)で表される化合物にうち、好ましい化合物としては、一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4及びR5が上記の範囲にあるもの(R1、R2、R3、R4及びR5の少なくとも一つが、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヘプタデカフルオロオクチル等のパーフルオロアルキル類;ジフルオロメタン、モノフルオロメタン、1,1−ジフルオロエチル等のハロゲン原子により少なくとも一つ置換された炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基であり、これ以外の置換基が、メチル、エチル、ハロゲン原子、ニトリル、炭素原子数1〜10のアルコキシ(メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、第二ブチルオキシ、第三ブチルオキシ、イソブチルオキシ)等であるものの他、R6又はR7がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ヘキシル、ビニル、アリル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、フェニル、ベンジル、フェネチル、2−メチルフェニル、パーフルオロフェニル、2−(シクロヘキシ−3−エン−1−イル)エチルであるもの、nが1の場合、R8がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ヘキシル、ビニル、アリル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、フェニル、ベンジル、フェネチル、2−メチルフェニル、パーフルオロフェニル、2−(シクロヘキシ−3−エン−1−イル)エチルであるもの、nが2の場合、R8が、−R6'−、1,4−フェニレンであるもの、nが3の場合、R8がシクロヘキサン−1,3,5−トリイル、ベンゼン−1,3,5−トリイルであるものが好ましい。
上記一般式(1)で表される化合物の具体的な例としては、化合物No.1〜44が挙げられるが、本発明はこれら化合物により何ら限定されない。
Figure 0006714506
Figure 0006714506
Figure 0006714506
本発明の非水電解液において、上記一般式(1)で表される化合物は、1種のみを使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。
また、本発明の非水電解液において、上記一般式(1)で表わされる化合物の含有量が、あまりに少ない場合には十分な効果を発揮できず、またあまりに多い場合には、配合量に見合う増量効果は得られないばかりか、却って非水電解液の特性に悪影響を及ぼすことがあることから、一般式(1)で表される化合物の含有量は、非水電解液中、0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜8質量%が更に好ましく、0.1〜5質量%が最も好ましい。
本発明の非水電解液に用いられる有機溶媒としては、非水電解液に通常用いられているものを1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。具体的には、飽和環状カーボネート化合物、飽和環状エステル化合物、スルホキシド化合物、スルホン化合物、アマイド化合物、飽和鎖状カーボネート化合物、鎖状エーテル化合物、環状エーテル化合物、飽和鎖状エステル化合物等が挙げられる。
上記有機溶媒のうち、飽和環状カーボネート化合物、飽和環状エステル化合物、スルホキシド化合物、スルホン化合物及びアマイド化合物は、比誘電率が高いため、非水電解液の誘電率を上げる役割を果たし、特に飽和環状カーボネート化合物が好ましい。斯かる飽和環状カーボネート化合物としては、例えば、エチレンカーボネート、1−フルオロエチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,3−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、1,3−ブチレンカーボネート、1,1,−ジメチルエチレンカーボネート等が挙げられる。上記飽和環状エステル化合物としては、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、δ−ヘキサノラクトン、δ−オクタノラクトン等が挙げられる。上記スルホキシド化合物としては、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジプロピルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド、チオフェン等が挙げられる。上記スルホン化合物としては、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ジプロピルスルホン、ジフェニルスルホン、スルホラン(テトラメチレンスルホンともいう)、3−メチルスルホラン、3,4−ジメチルスルホラン、3,4−ジフェニメチルスルホラン、スルホレン、3−メチルスルホレン、3−エチルスルホレン、3−ブロモメチルスルホレン等が挙げられ、スルホラン、テトラメチルスルホランが好ましい。上記アマイド化合物としては、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。
上記有機溶媒のうち、飽和鎖状カーボネート化合物、鎖状エーテル化合物、環状エーテル化合物及び飽和鎖状エステル化合物は、非水電解液の粘度を低くすることができ、電解質イオンの移動性を高くすることができる等、出力密度等の電池特性を優れたものにすることができる。また、低粘度であるため、低温での非水電解液の性能を高くすることができ、中でも、飽和鎖状カーボネート化合物が好ましい。斯かる飽和鎖状カーボネート化合物としては、例えば、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルブチルカーボネート、メチル−t−ブチルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、t−ブチルプロピルカーボネート等が挙げられる。上記の鎖状エーテル化合物又は環状エーテル化合物としては、例えば、ジメトキシエタン(DME)、エトキシメトキシエタン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、1,2−ビス(メトキシカルボニルオキシ)エタン、1,2−ビス(エトキシカルボニルオキシ)エタン、1,2−ビス(エトキシカルボニルオキシ)プロパン、エチレングリコールビス(トリフルオロエチル)エーテル、プロピレングリコールビス(トリフルオロエチル)エーテル、エチレングリコールビス(トリフルオロメチル)エーテル、ジエチレングリコールビス(トリフルオロエチル)エーテル等が挙げられ、これらの中でも、ジオキソランが好ましい。
上記飽和鎖状エステル化合物としては、分子中の炭素数の合計が2〜8であるモノエステル化合物及びジエステル化合物が好ましく、具体的な化合物としては、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、トリメチル酢酸メチル、トリメチル酢酸エチル、マロン酸メチル、マロン酸エチル、コハク酸メチル、コハク酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、エチレングリコールジアセチル、プロピレングリコールジアセチル等が挙げられ、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、及びプロピオン酸エチルが好ましい。
その他、有機溶媒としてアセトニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタンやこれらの誘導体を用いることもできる。
本発明の非水電解液に用いられるリチウム塩としては、従来公知のリチウム塩が用いられ、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23、LiB(CF3SO34、LiB(C242、LiBF2(C24)、LiSbF6、LiSiF5、LiAlF4、LiSCN、LiClO4、LiCl、LiF、LiBr、LiI、LiAlF4、LiAlCl4、及びこれらの誘導体等が挙げられ、これらの中でも、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiCF3SO3、及びLiC(CF3SO23並びにLiCF3SO3の誘導体、及びLiC(CF3SO23の誘導体からなる群から選ばれる1種以上を用いるのが、電気特性に優れるので好ましい。
上記リチウム塩は、本発明の非水電解液中の濃度が、0.1〜3.0mol/L、特に0.5〜2.0mol/Lとなるように、上記有機溶媒に溶解することが好ましい。該リチウム塩の濃度が0.1mol/Lより小さいと、充分な電流密度を得られないことがあり、3.0mol/Lより大きいと、非水電解液の安定性を損なう恐れがある。上記リチウム塩は、2種以上のリチウム塩を組み合わせて使用してもよい。
上記一般式(1)で表される化合物を添加する効果として、過充電防止効果が挙げられるが、本発明の非水電解液に更にその他の過充電防止剤を添加することもできる。過充電防止剤としては、ビフェニル、アルキルビフェニル、ターフェニル、ターフェニルの部分水素化体、シクロヘキシルベンゼン、t−ブチルベンゼン、t−アミルベンゼン、ジフェニルエーテル、ジベンゾフラン等の芳香族化合物;2−フルオロビフェニル、o−シクロヘキシルフルオロベンゼン、p−シクロヘキシルフルオロベンゼン等の上記芳香族化合物の部分フッ素化物;
2,4−ジフルオロアニソール、2,5−ジフルオロアニソール、2,6−ジフルオロアニソール、3,5−ジフルオロアニソール等の含フッ素アニソール化合物等が挙げられる。中でも、 ビフェニル、アルキルビフェニル、ターフェニル、ターフェニルの部分水素化体、シクロヘキシルベンゼン、t−ブチルベンゼン、t−アミルベンゼン、ジフェニルエーテル、ジベンゾフラン等の芳香族化合物が好ましい。
その他の過充電防止剤を添加する場合、その添加量は、特に制限されないが、上記一般式(1)で表される化合物100質量部に対して、好ましくは1〜500質量部とする。
また、本発明の非水電解液には、難燃性を付与するために、ハロゲン系、リン系、その他の難燃剤を適宜添加することができる。難燃剤の添加量が、あまりに少ない場合には十分な難燃化効果を発揮できず、またあまりに多い場合は、配合量に見合う増量効果は得られないばかりか、却って非水電解液の特性に悪影響を及ぼすことがあることから、本発明の非水電解液を構成する有機溶媒に対して、1〜50質量%であることが好ましく、3〜10質量%であることが更に好ましい。
本発明の非水電解液は、一次電池又は二次電池のどちらの電池の非水電解液としても使用できるが、本発明のような非水電解液二次電池、特にリチウムイオン二次電池を構成する非水電解液として用いることにより上記効果を発揮するものである。
<非水電解液二次電池>
本発明の非水電解液二次電池は、リチウムが脱挿入可能なアノード、遷移金属とリチウムを含有するカソード、及びリチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液を有する非水電解液二次電池において、非水電解液として、本発明の非水電解液を用いたものである。
<アノード>
本発明で用いられるリチウムが脱挿入可能なアノードは、リチウムが脱挿入可能であれば特に限定されないが、好ましくは次の通りである。すなわち、本発明の非水電解液二次電池のアノードとしては、アノード活物質と結着剤とを有機溶媒又は水でスラリー化したものを集電体に塗布し、乾燥してシート状にしたものが使用され、必要に応じて導電材が配合される。
アノード活物質としては、天然黒鉛、人造黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、リチウム、リチウム合金、スズ合金、珪素合金、酸化珪素、チタン酸化物等が使用されるが、これに限定されない。
アノードの結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、EPDM、SBR、NBR、フッ素ゴム、ポリアクリル酸等が挙げられるが、これらに限定されない。アノードの結着剤の使用量は、アノード活物質100質量部に対し、0.001〜5質量部が好ましく、0.05〜3質量部が更に好ましく、0.01〜2質量部が最も好ましい。
アノードのスラリー化する溶媒としては、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、ポリエチレンオキシド、テトラヒドロフラン等が挙げられるが、これに限定されない。溶媒の使用量は、アノード活物質100質量部に対し、30〜300質量部が好ましく、50〜200質量部が更に好ましい。
アノードの集電体には、通常、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等が使用される。
また、必要に応じて配合される導電材としては、グラフェン、グラファイトの微粒子、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック、ニードルコークス等の無定形炭素の微粒子等、カーボンナノファイバー等が使用されるが、これらに限定されない。
<カソード>
本発明で用いられる遷移金属とリチウムを含有するカソードとしては、通常の二次電池と同様に、カソード活物質、結着剤、導電材等を有機溶媒又は水でスラリー化したものを集電体に塗布し、乾燥してシート状にしたものが使用される。カソード活物質は、遷移金属とリチウムを含有するものであり、1種の遷移金属とリチウムを含有する物質が好ましく、例えば、リチウム遷移金属複合酸化物、リチウム含有遷移金属リン酸化合物等が挙げられ、これらを混合して用いてもよい。上記リチウム遷移金属複合酸化物の遷移金属としてはバナジウム、チタン、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅等が好ましい。リチウム遷移金属複合酸化物の具体例としては、LiCoO2等のリチウムコバルト複合酸化物、LiNiO2等のリチウムニッケル複合酸化物、LiMnO2、LiMn24、Li2MnO3等のリチウムマンガン複合酸化物、これらのリチウム遷移金属複合酸化物の主体となる遷移金属原子の一部をアルミニウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、リチウム、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、ガリウム、ジルコニウム等の他の金属で置換したもの等が挙げられる。置換されたものの具体例としては、例えば、LiNi0.5Mn0.52、LiNi0.80Co0.17Al0.032、LiNi1/3Co1/3Mn1/32、LiMn1.8Al0.24、LiMn1.5Ni0.54等が挙げられる。上記リチウム含有遷移金属リン酸化合物の遷移金属としては、バナジウム、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル等が好ましく、具体例としては、例えば、LiFePO4等のリン酸鉄類、LiCoPO4等のリン酸コバルト類、これらのリチウム遷移金属リン酸化合物の主体となる遷移金属原子の一部をアルミニウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、リチウム、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、ガリウム、ジルコニウム、ニオブ等の他の金属で置換したもの等が挙げられる。
本発明の非水電解液二次電池のカソードに用いられるカソード活物質としては、上述の非水電解液が含有する上記一般式(1)で表される化合物の添加効果が出やすいことから、マンガンを含有するリチウム含有金属酸化物が好ましい。マンガンを含有するリチウム含有化合物の中では、カソード活物質としての性能に優れることから、Li1.1Mn1.8Mg0.14、Li1.1Mn1.85Al0.054、LiNi1/3Co1/3Mn1/32、及びLiNi0.5Co0.2Mn0.32が好ましい。
カソードの結着剤及びスラリー化する溶媒としては、上記アノードで用いられるものと同様である。カソードの結着剤の使用量は、カソード活物質100質量部に対し、0.001〜20質量部が好ましく、0.01〜10質量部が更に好ましく、0.02〜8質量部が最も好ましい。カソードの溶媒の使用量は、カソード活物質100質量部に対し、30〜300質量部が好ましく、50〜200質量部が更に好ましい。
カソードの導電材としては、グラフェン、グラファイトの微粒子、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック、ニードルコークス等の無定形炭素の微粒子等、カーボンナノファイバー等が使用されるが、これらに限定されない。カソードの導電材の使用量は、カソード活物質100質量部に対し、0.01〜20質量部が好ましく、0.1〜10質量部が更に好ましい。
カソードの集電体としては、通常、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等が使用される。
本発明の非水電解液二次電池では、カソードとアノードとの間にセパレータを用いることが好ましく、該セパレータとしては、通常用いられる高分子の微多孔フィルムを特に限定なく使用できる。該フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド等のポリエーテル類、カルボキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース等の種々のセルロース類、ポリ(メタ)アクリル酸及びその種々のエステル類等を主体とする高分子化合物やその誘導体、これらの共重合体や混合物からなるフィルム等が挙げられる。これらのフィルムは、単独で用いてもよいし、これらのフィルムを重ね合わせて複層フィルムとして用いてもよい。更に、これらのフィルムには、種々の添加剤を用いてもよく、その種類や含有量は特に制限されない。これらのフィルムの中でも、本発明の非水電解液二次電池には、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホンからなるフィルムが好ましく用いられる。
これらのフィルムは、電解液がしみ込んでイオンが透過し易いように、微多孔化がなされている。この微多孔化の方法としては、高分子化合物と溶剤の溶液をミクロ相分離させながら製膜し、溶剤を抽出除去して多孔化する「相分離法」と、溶融した高分子化合物を高ドラフトで押し出し製膜した後に熱処理し、結晶を一方向に配列させ、更に延伸によって結晶間に間隙を形成して多孔化をはかる「延伸法」等が挙げられ、用いられるフィルムによって適宜選択される。
本発明の非水電解液二次電池において、カソード材料、非水電解液及びセパレータには、より安全性を向上する目的で、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、ヒンダードアミン化合物等を添加してもよい。
上記構成からなる本発明の非水電解液二次電池は、その形状には特に制限を受けず、コイン型、円筒型、角型等、種々の形状とすることができる。 図1は、本発明の非水電解液二次電池のコイン型電池の一例を、 図2及び 図3は円筒型電池の一例をそれぞれ示したものである。
図1に示すコイン型の非水電解液二次電池10において、1はリチウムイオンを放出できるカソード、1aはカソード集電体、2はカソードから放出されたリチウムイオンを吸蔵、放出できる炭素質材料よりなるアノード、2aはアノード集電体、3は本発明の非水電解液、4はステンレス製のカソードケース、5はステンレス製のアノードケース、6はポリプロピレン製のガスケット、7はポリエチレン製のセパレータである。
また、図2及び図3に示す円筒型の非水電解液二次電池10'において、11はアノード、12はアノード集電体、13はカソード、14はカソード集電体、15は本発明の非水電解液、16はセパレータ、17はカソード端子、18はアノード端子、19はアノード板、20はアノードリード、21はカソード板、22はカソードリード、23はケース、24は絶縁板、25はガスケット、26は安全弁、27はPTC素子である。
以下に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明する。ただし、以下の実施例等により本発明は何等制限されるものではない。尚、実施例中の「部」や「%」は、特にことわらないかぎり質量によるものである。
下記合成例1〜9は、上記一般式(1)で表される化合物の合成例である。下記実施例1〜10及び比較例1〜3は、本発明の非水電解液二次電池の実施例並びにその比較例である。
〔合成例1〕化合物No.1の合成
フラスコにマグネシウム(6.32g、0.26mmоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを100mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼンを数滴加えた。テトラヒドロフランをさらに100mL加えた後に、残りの1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼン(計45.0g、0.20mmоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でクロロトリメチルシラン(50.5mL、0.40mmоl)を滴下し、室温で終15時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル300mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレートした。粗生成物を蒸留(10mmHg、オイルバス110−115℃、気体90−95℃)して無色液体の目的物を28.4g(収率64%)得た。得られた液体が、化合物No.1であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。データを[表1]に示す。
〔合成例2〕化合物No.2の合成
アルゴン置換したフラスコに1−ブロモ−2−トリフロロメチルベンゼン(3.12mL、0.0230mоl)及びテトラヒドロフランを30.0mL加え、−75℃でn−ブチルリチウム(1.60Mヘキサン溶液)(14.4mL)をゆっくり滴下した。次に、氷冷下でクロロトリメチルシラン(1.98mL、0.0253mоl)を滴下し、室温で30分間撹拌した。水を50.0mL、及び酢酸エチル50.0mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレ−トした。粗生成物を蒸留(5.00mmHg、オイルバス80℃、気体70℃)して無色液体の目的物を0.768g(収率15.3%)得た。得られた液体が、化合物No.2であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。デ−タを[表1]に示す。
〔合成例3〕化合物No.3の合成
フラスコにマグネシウム(3.23g、0.133mоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを120mL加え、氷冷下で1−ブロモ−4−トリフロロメチルベンゼン(15.3mL、0.111mоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でクロロトリメチルシラン(21.0mL、0.167mmоl)を滴下し、室温で15時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル250mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレ−トした。粗生成物を蒸留(60mmHg、オイルバス110℃、気体90℃)して無色液体の目的物を13.1g(収54.2%)得た。得られた液体が、化合物No.3であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。デ−タを[表1]に示す。
〔合成例4〕化合物No.9の合成
フラスコにマグネシウム(0.990g、0.0410mоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを35.0mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(5.40mL、0.0320mоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でクロロトリメチルシラン(6.44mL、0.0510mоl)を滴下し、60℃で6時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル300mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレ−トした。粗生成物を中圧カラム(展開溶媒:ヘキサン)により単離し、無色液体の目的物を1.89g(収率21.0%)得た。得られた液体が、化合物No.9であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。デ−タを[表1]に示す。
〔合成例5〕化合物No.26の合成
フラスコにマグネシウム(3.60g、0.140mоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを100mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼン(17.0mL、0.123mоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でクロロジメチルビニルシラン(25.0mL、0.184mоl)を滴下し、50℃で2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル200mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレ−トした。粗生成物を蒸留(10mmHg、オイルバス80℃、気体68℃)して無色液体の目的物を19.5g(収率68.9%)得た。得られた液体が、化合物No.26であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。デ−タを[表1]に示す。
〔合成例6〕化合物No.40の合成
フラスコにマグネシウム(5.83 g、0.24mmоl) を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを150mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼン(45.0g、0.20mmоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下で1,2-ビス(クロロジメチルシリル)エタン(21.5g、0.10mmоl)を滴下し、室温で終15時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル300mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレートした。粗生成物を蒸留(3mmHg、オイルバス180−190℃、気体145−155℃)して無色液体の目的物を18.2g(収率42%)得た。得られた液体が、化合物No.40であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。データを[表1]に示す。
〔合成例7〕化合物No.42の合成
フラスコにマグネシウム(2.91g、0.120mоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを50mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼン(13.8mL、0.100mоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でクロロジメチルアリルシラン(7.57mL、0.0500mmоl)を滴下し、50℃で2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を100mL、酢酸エチル100mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレ−トした。粗生成物を蒸留(20mmHg、オイルバス85℃、気体63℃)して無色液体の目的物を7.10g(収58.1%)得た。得られた液体が、化合物No.42であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。デ−タを[表1]に示す。
〔合成例8〕化合物No.43の合成
フラスコにマグネシウム(4.38g、0.180mоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを150mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼン(20.7mL、0.150mоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でクロロジメチルフェニルシラン(12.4mL、0.0750mоl)を滴下し、60℃で2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル300mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレ−トした。粗生成物を蒸留(0.50mmHg、オイルバス115℃、気体91℃)して無色液体の目的物を17.2g(収率81.8%)得た。得られた液体が、化合物No.43であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。デ−タを[表1]に示す。
〔合成例9〕化合物No.44の合成
フラスコにマグネシウム(4.48g、0.0184mоl)を加え、減圧乾燥後、アルゴン置換した。テトラヒドロフランを100mL加え、氷冷下で1−ブロモ−3−トリフロロメチルベンゼン(20.7mL、0.150mоl)をゆっくり滴下した。室温で1時間撹拌した後に、氷冷下でブチルジメチルクロロシラン(6.62mL、0.0384mоl)を滴下し、50℃で2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を200mL、酢酸エチル300mLを加え、油水分離した。得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加え、濾過した後にエバポレートした。粗生成物を蒸留(4.00mmHg、オイルバス120℃、気体95℃)して無色液体の目的物を2.03g(収率20.3%)得た。得られた液体が、化合物No.44であることを1H−NMR及びIRを用いて確認した。データを[表1]に示す。
Figure 0006714506
〔実施例1〜10及び比較例1〜3〕非水電解液二次電池の作製及び評価
実施例及び比較例において、非水電解液二次電池(リチウム二次電池)は、以下の作製手順に従って作製された。
<作製手順>
〔カソードの作製〕
活物質としてLiMn2490質量部、導電材としてアセチレンブラック5質量部、及びバインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)5質量部を混合した後、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)140質量部に分散させてスラリー状とした。このスラリーをアルミニウム製の集電体に塗布し、乾燥後、プレス成型した。その後、このカソードを所定の大きさにカットして円盤状カソードを作製した。
〔アノードの作製〕
活物質として人造黒鉛97.0質量部、及びバインダーとしてスチレンブタジエンゴム1.5質量部、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース 1.5質量部を混合し、水120質量部に分散させてスラリー状とした。このスラリーを銅製の負極集電体に塗布し、乾燥後、プレス成型した。その後、このアノードを所定の大きさにカットし、円盤状アノードを作製した。
〔電解質溶液の調製〕
エチレンカーボネート30体積%、エチルメチルカーボネート40体積%、ジメチルカーボネート30体積%からなる混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解し電解質溶液を調製した。
〔非水電解液の調製〕
電解液添加剤として、合成例1〜9で得られた本発明に係る化合物又は下記に示す比較化合物1〜2を〔表1〕に示す割合で電解質溶液に溶解し、本発明の非水電解液及び比較の非水電解液を調製した。尚、〔表1〕及び〔表2〕中の( )内の数字は、非水電解液における濃度(質量%)を表す。
〔比較化合物1〕
シクロヘキシルベンゼン
〔比較化合物2〕
トリメチルシリルベンゼン
〔電池の組み立て〕
得られた円盤状カソードと円盤状アノードを、厚さ25μmのポリエチレン製の微多孔フィルムをはさんでケース内に保持した。その後、本発明の非水電解液又は比較の非水電解液と正極との組合せが〔表1〕となるように、それぞれの非水電解液をケース内に注入し、ケースを密閉、封止して、実施例1〜10及び比較例1〜3のリチウム二次電池(φ20mm、厚さ3.2mmのコイン型)を製作した。
Figure 0006714506
実施例1〜10及び比較例1〜3のリチウム二次電池を用いて、下記試験法により、初期放電容量比、過充電耐性試験を行った。これらの試験結果を下記〔表1〕に示す。尚、放電容量比が高いほど初期特性に優れる非水電解液二次電池であり、過充電耐性の値が高いほど過充電耐性に優れることを表す。
<放電容量比試験方法>
リチウム二次電池を、20℃の恒温槽内に入れ、充電電流0.3mA/cm2(0.2C相当の電流値)で4.2Vまで定電流定電圧充電し、放電電流0.3mA/cm2(0.2C相当の電流値)で3.0Vまで定電流放電する操作を5回行った。その後、充電電流0.3mA/cm2で4.2Vまで定電流定電圧充電し、放電電流0.3mA/cm2で3.0Vまで定電流放電した。この6回目に測定した放電容量を、電池の初期放電容量とし、下記式に示すように、放電容量比(%)を、比較例1(電解液添加剤無添加)の初期放電容量を100として算出した。
放電容量比(%)=[(初期放電容量)/(比較例1における初期放電容量)]×100
<過充電耐性試験>
リチウム二次電池を、20℃の恒温槽内に入れ、充電電流0.3mA/cm2(0.2C相当の電流値)で過充電状態(5.5V)まで定電流定電圧充電したときの、容量(mAh/g)を測定した。比較例1(電解液添加剤無添加)の容量を100として算出した。
上記結果より、本発明の非水電解液に用いる上記一般式(1)で表される化合物は、電池特性(放電容量)を低下させずに、過充電時の電圧上昇が抑制できることが明白である。
1 カソード
1a カソード集電体
2 アノード
2a アノード集電体
3 電解液
4 カソードケース
5 アノードケース
6 ガスケット
7 セパレータ
10 コイン型の非水電解液二次電池
10' 円筒型の非水電解液二次電池
11 アノード
12 アノード集電体
13 カソード
14 カソード集電体
15 電解液
16 セパレータ
17 カソード端子
18 アノード端子
19 アノード板
20 アノードリード
21 カソード
22 カソードリード
23 ケース
24 絶縁板
25 ガスケット
26 安全弁
27 PTC素子

Claims (3)

  1. リチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液において、
    下記一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする二次電池用非水電解液。
    Figure 0006714506

    (式中、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有している若しくは無置換の炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子、ニトリル基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、チオール基、ホルミル基、スルホン基、−SiR1011又はリン酸基を表し、炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基は、基中のアルキレン(ベンゼン環と結合する部位も含む)が、−O−、−CO−、−OCO−、−COO−、−O−CO−O−、−NR−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−CO−、−CO−NR−が隣り合わない条件で、1〜3回中断していてもよく、Rは、メチル基、エチル基又はプロピル基を表し、
    、R、R、R及びRの少なくとも一つがハロゲン原子により少なくとも一つ置換された炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基であり、
    は、炭素原子数1〜20の1価の脂肪族炭化水素基又は炭素原子数6〜20の1価の芳香族炭化水素基;−O−、−CO−、−OCO−、−COO−、炭素原子数1〜10のアルキレン(アルキレン中のC−C結合は、C=C二重結合又はC≡C三重結合で置換されていてもよい)、フェニレン若しくはナフチレンから1つ又は2以上選ばれて組み合わされる2価の基;炭素原子数1〜10の3価の脂肪族炭化水素基、フェニレン若しくはナフチレンから1つ又は2以上選ばれて組み合わされる3価の基を表し、
    、R、R、R10及びR11は、それぞれ独立して、置換基を有している若しくは無置換の炭素原子数1〜20の脂肪族炭化水素基又は置換基を有している若しくは無置換の炭素原子数6〜20の芳香族炭化水素基を表し、
    nは、1〜3の整数を表す。)
  2. 上記リチウム塩の非水電解液中の濃度が、0.1〜3.0mol/Lであり、
    上記一般式(1)で表される化合物の含有量が、非水電解液中0.001〜10質量%である請求項1に記載の二次電池用非水電解液。
  3. リチウムが脱挿入可能なアノード、遷移金属とリチウムを含有するカソード、及びリチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液を有する非水電解液二次電池において、
    非水電解液が請求項1又は2に記載の二次電池用非水電解液であることを特徴とする非水電解液二次電池。
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