JP6714437B2 - ごみクレーン運転装置およびごみクレーン運転方法 - Google Patents

ごみクレーン運転装置およびごみクレーン運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、ごみクレーン運転装置およびごみクレーン運転方法に関する。
従来、焼却炉におけるごみの燃焼を安定化させるように、ごみ焼却炉に投入されるごみを選択する構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、廃棄物の種類および発熱量が類似する廃棄物が貯留される複数の貯留槽と、複数の貯留槽の各々から指定された量(混合量)がそれぞれ移送されて混合撹拌される廃棄物混合槽と、廃棄物混合槽のごみを焼却炉に投入するごみ供給装置と、を備える産業廃棄物焼却施設が開示されている。この産業廃棄物焼却施設では、産業廃棄物焼却炉投入管理方法により、発熱量の変動が最小となるように、各々の貯留槽に貯留された廃棄物の混合量と、混合された廃棄物の投入量とが計画される。そして、廃棄物混合槽において計画された混合量で混合されて、計画された投入量だけ、混合された廃棄物が焼却炉に投入される。これにより、産業廃棄物焼却炉における廃棄物の燃焼が安定化される。
特開平10−132247号公報
しかしながら、上記特許文献1の産業廃棄物焼却施設では、発熱量の変動に基づく産業廃棄物の燃焼の不安定化は抑制されるものの、廃棄物混合槽とは別に、複数の貯留槽を設ける必要があるので、施設が大型化および複雑化してしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することが可能なごみクレーン運転装置およびごみクレーン運転方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第の局面によるごみクレーン運転装置は、ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御する制御部と、を備え、制御部は、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下である複数のごみの中から、ごみ種の構成割合の変動指標値が最小になるごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御するように構成されている。
なお、「ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値」は、ごみ種の構成割合の変動が大きい場合に、大きくなる値である。
このように構成すれば、ピット内のごみから投入ごみが選択されてクレーンにより掴まれるので、ピットとは別に、ごみを貯留するための複数の貯留槽を設ける必要がない。これにより、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制することができる。また、前回投入されたごみと、次に投入される投入ごみとの間のごみの構成割合の変動を小さくすることができるので、投入ごみの発熱量が大きく変動するのを抑制することができる。この結果、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。さらに、変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合に変動指標値が最小になるごみを選択することによって、発熱量の変動をより抑制することができるので、ごみの燃焼の不安定化をより確実に抑制することができる。
この発明の第の局面によるごみクレーン運転装置は、ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御する制御部と、を備え、制御部は、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下である複数のごみの中から、撹拌回数の大きいごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御するように構成されている。
このように構成すれば、上記第1の局面と同様に、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。ここで、撹拌回数の大きいごみでは、撹拌により複数のごみ種が混合されていると考えられるので、撹拌回数が小さなごみと比べて、ごみ種の構成割合がより平準化されており、発熱量も平均値に近いと考えられる。このため、上記のように、撹拌回数の大きいごみをピット内のごみの中から選択的に掴むように構成すれば、発熱量を平均値に近づけることができるので、ごみの燃焼の不安定化を抑制しやすくすることができる。
この発明の第の局面によるごみクレーン運転装置は、ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御する制御部と、を備え、制御部は、焼却時の発熱量の変動の大きな特殊ごみ種が、ピット内のごみに存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下で、かつ、特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値以下であるごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御するように構成されている。
このように構成すれば、上記第1の局面と同様に、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。さらに、特殊ごみ種の構成割合が大きいごみがごみ焼却炉に投入されるのを抑制することができるので、発熱量の変動の大きな特殊ごみ種に起因して発熱量の変動が大きくなるのを抑制することができる。これにより、ごみの燃焼の不安定化を確実に抑制することができる。
この発明の第の局面によるごみクレーン運転装置は、ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御する制御部と、を備え、制御部は、ごみ焼却炉に投入されたごみのごみ焼却炉での燃焼度合と、ごみ種の構成割合の変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみのごみ焼却炉への投入回数との相関関係から求められた指標閾値を用いて、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下のごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、投入ごみとしてごみ焼却炉に投入するようにクレーンを制御するように構成されている。
このように構成すれば、上記第1の局面と同様に、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。さらに、ごみ焼却炉に投入されたごみのごみ焼却炉での燃焼度合と、ごみ種の構成割合の変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみのごみ焼却炉への投入回数との相関関係から、ごみ焼却炉に適合した指標閾値を求めることができるので、ごみ焼却炉における発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を確実に抑制することができる。
上記第1〜第の局面のいずれかによるごみクレーン運転装置において、好ましくは、制御部は、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが存在しない場合には、ピット内のごみを撹拌させるようにクレーンを制御することにより、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみを作成するように構成されている。このように構成すれば、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値を超えたごみが、ごみ焼却炉に投入されるのを確実に抑制することができるので、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を確実に抑制することができる。
の発明の第の局面におけるごみクレーン運転方法は、ピット内のごみの、ごみ焼却炉に前回投入したごみにおける複数のごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を、記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて演算する工程と、変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程と、クレーンを用いて、選択された投入ごみを、ピット内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉に投入する工程と、を備え、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程は、変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下である複数のごみの中から、ごみ種の構成割合の変動指標値が最小になるごみを、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、または、変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下である複数のごみの中から、撹拌回数の大きいごみを、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、または、焼却時の発熱量の変動の大きな特殊ごみ種が、ピット内のごみに存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下で、かつ、特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値以下であるごみを、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、または、ごみ焼却炉に投入されたごみのごみ焼却炉での燃焼度合と、ごみ種の構成割合の変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみのごみ焼却炉への投入回数との相関関係から求められた指標閾値を用いて、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下のごみを、ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、を含む。
この第の局面におけるごみクレーン運転方法では、上記第1の局面と同様に、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制することができる。また、一般的なごみ焼却施設に設けられたピットおよびクレーンを用いることができるので、貯留部などを別個に備える新たなごみ焼却施設を設けなくても、既設のごみ焼却施設に、本発明のごみクレーン運転方法を適用することができる。そして、上記第の局面と同様に、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、ごみ焼却施設が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することが可能なごみクレーン運転装置およびごみクレーン運転方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるごみ焼却施設の模式的な図である。 本発明の第1〜第3実施形態によるごみ焼却施設のブロック図である。 本発明の第1実施形態によるごみ焼却施設のピット周辺を模式的に示した平面図である。 本発明の第1実施形態によるごみ焼却施設のごみの撹拌によるごみ種の変化を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるごみ焼却施設のクレーンによるごみ投入動作を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態の実施例によるごみ焼却施設における、変動指標値が50よりも大きなごみの投入回数と蒸気量の落ち込み時間とを示した図である。 本発明の第1実施形態によるごみ焼却施設のクレーン駆動制御フローである。 本発明の第2実施形態によるごみ焼却施設のクレーンによるごみ投入動作を模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態によるごみ焼却施設のクレーン駆動制御フローである。 本発明の第3実施形態によるごみ焼却施設のクレーンによるごみ投入動作を模式的に示した図である。 本発明の第3実施形態によるごみ焼却施設のクレーン駆動制御フローである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるごみクレーン運転装置4を備えるごみ焼却施設100について説明する。
<ごみ焼却施設の概略構成>
本発明の第1実施形態によるごみ焼却施設100は、図1に示すように、ごみ受入前測定設備1と、ごみ受入設備2と、ごみ焼却炉3と、ごみクレーン運転装置4(図2参照)とを備えている。なお、第1実施形態によるごみ焼却施設100は、新たに建設してもよいし、既設のごみ焼却施設であってもよい。
ごみ受入前測定設備1では、ごみ焼却施設100に到着したごみ収集車Qの重量が測定されるとともに、ごみ収集車Qにより搬入されるごみの種類(ごみ種)が登録される。ごみ受入設備2では、複数のごみ収集車Qにより搬入されるごみが一時的に貯留される。ごみ焼却炉3は、ごみ受入設備2に併設されており、ごみを焼却する。ごみクレーン運転装置4は、クレーン5によりごみを上方から掴むとともに、掴んだごみを下方に投下または投入する。
なお、本実施形態では、「ごみを投下する」とは、掴んだごみをある高さからピット21内に落下させることを意味し、「ごみを投入する」とは、掴んだごみをごみ焼却炉3(ホッパ22)に落下させることを意味する。また、ごみ焼却炉3は、X方向(図1において、紙面に対して直交する方向、図3参照)に並ぶように一対設けられている。
ごみ受入前測定設備1は、ごみ受入設備2よりも前のごみ焼却施設100の出入口近傍に設けられている。ごみ受入前測定設備1には、路面に埋め込まれ、上に停止したごみ収集車Qの重量を測定する重量測定部11と、ごみ収集車Qに積載されたごみのごみ種を登録するためのごみ種登録部12とが設けられている。
重量測定部11は、測定された重量からごみ収集車Qの重量を差し引くことによって、ごみ収集車Qに積載されたごみの重量を取得する。ごみ種登録部12は、たとえば、ごみの種類(可燃ごみ、不燃ごみのうちの可燃性のもの、粗大ごみのうちの可燃性のもの)、ごみが搬入された曜日、および、ごみが収集された地域が、係員などによりごみ種を示すパラメータとして各々登録される。また、ごみ種登録部12では、ごみ種のうち、熱量が大きく異なる特殊なごみ種(特殊ごみ種)は、特殊ごみ種として登録される。なお、特殊ごみ種としては、下水汚泥、木および草などの剪定ごみ、動物の遺体、および、リサイクル施設からのリサイクル不適合ごみなどが該当する。なお、下水汚泥およびリサイクル不適合ごみは、ごみ種登録部12および搬入扉21aを経由せずに、ごみ焼却施設100内またはごみ焼却施設100に隣接する図示しないリサイクル施設などから、直接的にピット21に搬入される場合がある。
そして、図2に示すように、重量測定部11およびごみ種登録部12は、それぞれ、取得したごみ重量の情報およびごみ種の情報を、後述する制御部6のクレーン位置決定部62に送信するように構成されている。
ごみ受入設備2は、図1に示すように、ごみ収集車Qにより搬入されるごみを貯留するためのピット21と、ピット21に隣接するとともにピット21内のごみをごみ焼却炉3に供給するためのホッパ22と、ピット21およびホッパ22を覆う建屋23とを含んでいる。なお、ホッパ22は、一対のごみ焼却炉3にそれぞれ対応しており、X方向に並ぶように一対設けられている。
ごみ焼却炉3には、ストーカ式の燃焼室31が設けられている。また、ごみ焼却炉3には、燃焼室31の前端側(Y1側)にホッパ22に接続されたごみ案内通路32が設けられているとともに、後端側(Y2側)に灰取出口33が設けられている。また、燃焼室31の上後方側(Z1側で、かつ、Y2側)には、煙道34が設けられている。煙道34には、煙道34を通る排気の熱を用いて給水を加熱蒸発させることによって、排気の熱エネルギーを回収するための蒸気タービン35が配置されている。なお、蒸気タービン35において、排気の熱エネルギーを効率的に回収するためには、安定的な燃焼が継続的に行われるのがよい。
ごみクレーン運転装置4は、図2に示すように、クレーン5と、制御部6とを含んでいる。また、ごみ焼却施設100には、ごみ焼却炉3内を監視するカメラ(図示せず)の画像や、蒸気タービン35における蒸気量などに基づいて、ごみ焼却炉3にごみを投入するか否かを判断する焼却炉監視部7が設けられている。この焼却炉監視部7は、ごみ焼却炉3に投入された投入ごみのごみ種に合わせて、ごみ焼却炉3における投入ごみの燃焼を制御するように構成されている。
クレーン5は、図1に示すように、ごみを撹拌する撹拌動作と、ごみ(投入ごみ)をごみ焼却炉3に投入する投入動作とが可能なように構成されている。撹拌動作とは、ピット21内のごみを掴むとともに、掴んだごみをピット21内に投下することによって、ピット21内のごみを撹拌する動作である。これにより、ピット21内のごみのごみ質(ごみ種の構成割合)が均一化される。また、投入動作とは、焼却炉監視部7からのごみの投入指示に基づいて、ピット21内のごみを掴むとともに、ホッパ22を介して、掴んだごみをごみ焼却炉3の燃焼室31に投入する動作である。これにより、投入されたごみが焼却される。
クレーン5は、建屋23のピット21およびホッパ22の上方(Z1側)に設けられている。また、クレーン5は、建屋23の天井近傍に設けられ、X方向に移動可能に設けられたガーダ51と、ガーダ51の上に配置され、Y方向に移動可能に設けられた横行台車52とを有している。さらに、クレーン5は、ピット21内のごみをつかむためのバケット53と、バケット53と横行台車52とを接続するワイヤ54と、横行台車52に設けられ、ワイヤ54の長さを変化させることによりバケット53を高さ方向(Z方向)に昇降させる巻取機55とを有している。
制御部6は、制御回路としてのCPUなどから構成されている。制御部6は、クレーン5の駆動を制御する機能を有している。制御部6は、図2に示すように、ガーダ51および横行台車52の移動制御、巻取機55の巻取制御、および、バケット53の開閉制御からなるクレーン5の運転制御を行うクレーン運転制御部61と、バケット53の移動する座標(X−Y平面における座標)の演算などを行うクレーン位置決定部62とを含んでいる。クレーン位置決定部62は、ごみ体積演算部62a、ごみ種割合演算部62b、撹拌回数演算部62c、座標選択演算部62dおよび記憶部62eを有している。なお、クレーン位置決定部62の詳細に関しては、後述する。
また、ごみクレーン運転装置4は、ごみ重量検出部4aをさらに含んでいる。ごみ重量検出部4aは、クレーン5のバケット53がごみを掴んだ際のごみの重量を検出して、クレーン位置決定部62に送信するように構成されている。
また、ごみ焼却施設100には、図1に示すように、操作者がごみ受入設備2を監視したりクレーン5を手動で操作したりするための操作室8が設けられている。操作室8には、クレーン5の移動軌跡や、ごみ種およびごみ種毎の構成割合、ごみの撹拌回数などを操作者に表示するためのディスプレイ8a(図2参照)が配置されている。このディスプレイ8aへの表示指示は、制御部6により行われるように構成されている。
(ピットの説明)
図3に示すように、ピット21は、X−Y平面に広がる直方体の箱状に形成されており、制御部6により、X−Y平面において複数のエリアPに仮想的に区画されている。具体的には、ピット21は、制御部6により、80(=5×16)個のエリアP(i,j)(i:a〜e、j:1〜16)に仮想的に区画されている。なお、i行がY方向に並び、j列がX方向に並ぶようにピット21は区画されている。ここで、各々のエリアPは、バケット53が一度に掴むことができる程度の面積Sになるように区画されている。
また、各エリアPのごみは、高さ約0.5m(体積が0.5×S(m3))の直方体状の均一な物体(ブロックR、図4および図5参照)が積層したものであるとして仮想化した状態で把握されている。そして、クレーン位置決定部62により、エリアPのブロックR毎に、ブロックRのごみを構成するごみ種と、各々のごみ種の構成割合と、ブロックRのごみの撹拌回数とが求められるように構成されている。なお、図4および図5では、便宜上、ピット21内のエリアPの一部のみを抜粋して図示している。
また、ピット21のY1側には、複数(6ケ所)の搬入扉21aが設けられている。搬入扉21aは、ごみ収集車Q(図1参照)によりごみをピット21内に搬入するために設けられている。また、ホッパ22は、ピット21のY2側に設けられている。
ここで、ごみ収集車Qのごみがピット21内に投下された際に、搬入扉21aに応じたエリアPに、ごみが投下されたことが認識される。この際、重量測定部11から送信されたごみ重量に基づいて、搬入扉21aに応じたエリアPに、エリアPに投下されたごみのごみ種と、エリアPにおけるゴミの高さとが登録される。なお、エリアPに投下されたごみの高さは、重量測定部11から送信されたごみの重量に、予め定められた係数を乗することによって演算される。
<クレーン位置決定部の説明>
(ごみ体積演算部の説明)
クレーン位置決定部62のごみ体積演算部62aは、ピット21内のエリアPにおけるごみの体積を演算する機能を有している。
具体的には、クレーン5のバケット53に任意のエリアPのごみが掴まれた際に、ごみ重量検出部4aによりバケット53に掴まれたごみの重量が検出される。そして、ごみ体積演算部62aにより、掴まれたごみの重量をごみの密度(推定値、定数)で除することによって、掴まれたごみの高さが演算される。これにより、掴まれたエリアPにおけるごみの高さが、掴まれたごみの高さだけ小さくなるとともに、投下されたエリアPにおけるごみの高さが、掴まれて投下されたごみの高さだけ大きくなる。そして、エリアPにおけるごみの高さは、演算された値に更新されて記憶部62eに記憶される。
なお、エリアPにおけるごみの高さは、エリアPにおいて積み上げられたブロックRの数として記憶部62eに記憶されている。
(ごみ種割合演算部およびごみ種の構成割合の説明)
クレーン位置決定部62のごみ種割合演算部62bは、ピット21内の特定の位置におけるごみ種の構成割合を演算する機能を有している。なお、ピット21内の特定の位置とは、ピット21の特定のエリアPにおける特定の高さ位置(特定のブロックRの位置)を意味する。
ごみ種割合演算部62bは、ごみ収集車Qからピット21のエリアPのいずれかにごみが新たに投下された際に、ごみが新たに投下されたエリアPにおいて、エリアPの上部に新たに追加されたブロックRに、ごみ種の情報に基づくごみ種が100%搬入されたと判断するように構成されている。なお、ごみ種登録部12を経由せずにピット21に搬入された下水汚泥およびリサイクル不適合ごみに関しては、クレーン位置決定部62により、ごみが新たに搬入されたエリアPにおいて、エリアPの上部に新たに追加されたブロックRに、特殊ごみ種が100%搬入されたことが登録されるように構成されている。
また、ごみ種割合演算部62bは、ピット21内のごみの撹拌毎に、ブロックR毎のごみの構成割合を演算するように構成されている。具体的には、撹拌時に掴んだごみのブロックRの数がm、ブロックRj(1≦j≦m)の体積がvj(=0.5×S(m3))、ブロックRjに含まれる特定のごみ種の構成割合がαj(%)である場合には、撹拌時に掴んだごみの全体における特定のごみ種の構成割合α(%)は、下記の式(1)により演算される。
Figure 0006714437
ここで、一例として、図4に示すように、ブロックR1〜R3のごみ種A、BおよびCの構成割合が、それぞれ、図4に示す構成割合である場合には、撹拌後のごみ種Aの構成割合は、((60×10-2×0.5+10×10-2×0.5+30×10-2×0.5)/(0.5+0.5+0.5)×100)=50%になる。また、撹拌後のごみ種Bの構成割合は、((10×10-2×0.5+20×10-2×0.5+70×10-2×0.5)/(0.5+0.5+0.5)×100)=50%になる。また、撹拌後のごみ種Cの構成割合は、((30×10-2×0.5+70×10-2×0.5+0×10-2×0.5)/(0.5+0.5+0.5)×100)=50%になる。
そして、ごみ種割合演算部62bによって演算されたごみの構成割合は、ブロックR毎に記憶部62eに記憶される。
また、ごみ種割合演算部62bは、投入指示があった際に、投入指示に含まれるごみの体積(重量)に応じて、複数のブロックRのいずれかを選択して、クレーン5に掴ませるように構成されている。この際、ごみ種割合演算部62bは、投入指示に含まれるごみの体積(重量)に応じて、異なるエリアPのブロックRを1つずつ選択的に掴んで、ごみ焼却炉3に投入してもよいし、同じエリアPの積層された複数のブロックRを一度に選択的に掴んで、ごみ焼却炉3に投入してもよい。
ここで、第1実施形態では、ごみ種割合演算部62bは、前回投入されたごみのごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動指標値を、ピット21内のごみ毎に求めるように構成されている。この際、ごみ種割合演算部62bは、まず、記憶部62eに記憶されたブロックR毎のごみ種の構成割合に基づいて、変動指標値を、各々のごみ毎に求めるように構成されている。そして、ごみ種割合演算部62bは、ごみ種の数をn、前回投入されたごみにおけるごみ種の構成割合をxk(1≦k≦n)(%)とし、ピット21内の特定の位置のごみにおけるごみ種の構成割合をyk(1≦k≦n)(%)とした場合に、特定の位置のごみにおける変動指標値Vを、下記の式(2)により演算するように構成されている。
Figure 0006714437
ここで、一例として、図5に示すように、同じエリアPの3つのブロックRの投入ごみを、一度に選択的に掴んでごみ焼却炉3に投入する例を示す。この際、5つのエリアPのいずれかから投入ごみを選択する例について説明する。
なお、前回ごみ焼却炉3に投入したごみW0は、3種のごみ種A、BおよびCから構成されている。ここで、ごみ種AおよびBは、通常のごみ(たとえば、可燃ごみ、および、不燃ごみのうちの可燃性のもの)であり、ごみ種Cは、熱量が大きく異なる特殊ごみ種である。また、ごみW0におけるごみ種A、BおよびCの構成割合は、それぞれ、40%、20%および40%である。
ここで、焼却炉監視部7からの投入指示に基づいて、次にごみ焼却炉3に投入される投入ごみがピット21内のごみから選択される。この際、焼却炉監視部7により3ブロック分のごみの投入が指示されたとする。
この際、ごみ種割合演算部62bは、積層された3つのブロックRから構成されたごみW1〜W5から、ごみ焼却炉3に投入される投入ごみを選択する。具体的には、まず、記憶部62eに記憶されているブロックR毎のごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ種割合演算部62bにより、ごみW1〜W5におけるごみ種A〜Dの構成割合が演算される。この際、ごみW1〜W5におけるごみ種A、B、CおよびDの構成割合は、図5に示す構成割合であるとする。なお、ごみ種Dは、ごみW0に含まれていない通常のごみ種である。
そして、ごみ種割合演算部62bは、上記の式(2)に基づいて、ごみW1〜W5毎に、ごみ種の構成割合の変動指標値Vを演算する。たとえば、ごみW1においては、変動指標値Vは、V=√((40−40)2+(20−20)2+(20−40)2+(20−0)2)≒28.3と演算される。ごみW1〜W5におけるそれぞれの変動指標値Vを図5に示す。
また、第1実施形態では、ごみ種割合演算部62bは、指標閾値以下の変動指標値を有するごみの中から、ごみ焼却炉3に投入される投入ごみを選択するように構成されている。なお、指標閾値は、後述する指標閾値の取得方法によって、ごみ焼却施設100毎に取得される値である。つまり、図5に示す指標閾値(=50)は、一例である。なお、図5に示す例では、指標閾値は50であるので、ごみ種割合演算部62bにより、ごみW1〜W5のうち、50以下の変動指標値Vを有するごみW1、W3およびW4の中から、投入ごみが選択される。
また、ごみ種割合演算部62bは、ピット21内のごみのうち、焼却時の発熱量の変動の大きな特殊ごみ種の構成割合が、特殊ごみ種閾値(たとえば、50%)以下のごみを投入ごみとして選択するように構成されている。つまり、図5に示す例では、ごみ種割合演算部62bにより、ごみW1、W3およびW4のうち、特殊ごみ種(ごみ種C)の構成割合が50%を超えるごみW3(ごみ種Cが55%)は選択されない。
そして、ごみ種割合演算部62bは、指標閾値以下の変動指標値を有し、かつ、特殊ごみの構成割合が特殊ごみ種閾値以下のごみのうち、変動指標値が最小になるごみを投入ごみとして選択するように構成されている。つまり、図5に示す例では、ごみ種割合演算部62bにより、ごみW1およびW4のうち、変動指標値Vが最小のごみW4が、投入ごみとして選択される。
その後、座標選択演算部62dは、選択された投入ごみ(図5におけるごみW4)が位置するエリアPの座標を演算するように構成されている。そして、座標選択演算部62dにより演算した座標が掴み座標として、制御部6のクレーン運転制御部61に送信される。これにより、クレーン運転制御部61によりクレーン5が運転制御されて、選択された投入ごみ(図5におけるごみW4)がクレーン5のバケット53により掴まれる。
そして、座標選択演算部62dにより、ホッパ22が位置する座標が制御部6のクレーン運転制御部61に投下座標として送信される。これにより、クレーン運転制御部61によりクレーン5が運転制御されて、掴まれた投入ごみがホッパ22上に移動されて、ごみ焼却炉3に投入される。
(撹拌度演算部および撹拌度の説明)
ピット21内のごみのうち、ごみ焼却炉3に投入可能な全てのごみにおいて、変動指標値が指標閾値を超える場合には、制御部6は、ピット21内のごみを撹拌することによって、変動指標値が指標閾値以下のごみを作成するように構成されている。
ここで、クレーン位置決定部62の撹拌回数演算部62cは、ブロックR毎のごみの撹拌回数を演算する機能を有している。具体的には、ごみ焼却施設100では、まず、ごみ収集車Qからピット21のあるエリアPにごみが新たに搬入された際に、撹拌回数演算部62cは、撹拌回数が0のごみがエリアPに投下されたと判断する。
そして、ごみ焼却施設100では、クレーン5のバケット53によりピット21内の任意のエリアPのごみが掴まれて、掴まれたごみがピット21内の任意のエリアPに投下されることにより撹拌動作が行われる。この撹拌動作の際に、撹拌回数演算部62cは、投下されたごみのブロックRの撹拌回数を演算するように構成されている。具体的には、バケット53により掴まれたブロックRの数をN、バケット53により掴まれた任意のブロックRiの撹拌回数をγi、ブロックRiのごみの体積をvi(=0.5×S(m3))(1≦i≦N)とすると、撹拌回数演算部62cは、下記の式(3)に基づいて、投下されたごみのブロックRの撹拌回数γを演算するように構成されている。
Figure 0006714437
つまり、撹拌回数演算部62cは、投下されたごみのブロックRの撹拌回数γが、バケット53に掴まれたブロックRの撹拌回数γの平均に1を加算したものになるように演算を行う。
たとえば、図4に示すように、任意のエリアPにおいて、撹拌回数γが、それぞれ3、4および2である3つのごみのブロックR(R1、R2およびR3)を掴んで、同じエリアPに投下した場合を想定する。この際、投下された3つのブロックR1〜R3の撹拌回数γは、共に、γ=((3×0.5+4×0.5+2×0.5)/(0.5+0.5+0.5))+1=4になる。
そして、ごみが投下されたエリアPにおいて、演算した撹拌回数を有するブロックRが新たに積層された状態に書き換えられて、記憶部62eに記憶される。なお、上記したように、撹拌によりごみ種の構成割合も新たに書き換えられて記憶部62eに記憶される。
ここで、ピット21内のごみの撹拌は、ブロックRにおけるごみの構成割合を一定に近づけるために有効であるため、制御部6は、ごみ焼却炉3へのごみ投入指示がない時間帯に、ピット21内のごみの撹拌を行うようにクレーン5を制御するのが好ましい。
<指標閾値の取得方法>
また、第1実施形態では、指標閾値を、ごみ焼却炉3に投入されたごみのごみ焼却炉3での燃焼度合と、投入条件を満たすごみの投入回数との関係に基づいて、ごみ焼却施設100毎に取得している。具体的には、指標閾値は、ごみ焼却炉3に投入されたごみが焼却された際の蒸気タービン35における蒸気量の落ち込み時間と、前回投入したごみのごみ種の構成割合に対するごみ種の構成割合の変動指標値が、仮の指標閾値(たとえば、10、20、30、40、50または60)よりも大きなごみの投入回数との相関係数に基づいて取得される。なお、この蒸気量の落ち込み時間と投入回数とは、共に、ごみ焼却施設100が運用される際に取得される。
より詳細に説明すると、第1実施形態のごみ焼却施設100が運用期間(たとえば、1.5月間)運用されることによって、運用期間における、仮の指標閾値より大きな変動指標値のごみが投入された投入回数Tと、蒸気タービン35における蒸気量の設定値SVおよび実測値PVとが取得される。この投入回数Tは、24時間のうちの任意の2時間の時間帯(たとえば、6時から8時まで)毎に取得される。また、取得した12個の投入回数Tの総和を12で除することによって、投入回数Tの平均Tavが演算される。
また、蒸気量の設定値SVおよび実測値PVから、蒸気量の落ち込み時間Dが各々取得される。なお、蒸気量の落ち込み時間Dは、蒸気量の設定値SVと実測値PVとの差△V(=SV−PV)が設定値SVの10%を超えた(△V>(0.1×SV))時間の長さとして取得される。この蒸気量の落ち込み時間Dも、24時間のうちの任意の2時間の時間帯毎に取得される。そして、取得した12個の落ち込み時間Dの総和を12で除することによって、落ち込み時間Dの平均Davが演算される。
そして、任意の時間帯(たとえば、6時から8時まで)における仮の指標閾値より大きな変動指標値のごみが投入された投入回数Thと、投入されたごみが実際に焼却された時間帯(たとえば、投入された時間から2時間後の8時から10時まで)における蒸気量の落ち込み時間Dhとの相関係数cが、下記式(4)を用いて求められる。なお、式(4)において、Mは、落ち込み時間Dhおよび投入回数Thの測定数(=12)である。
Figure 0006714437
この相関係数cは、仮の指標閾値毎に求められる。なお、ごみ焼却炉3にごみが投入されてから投入されたごみが実際に焼却されるまでの時間のずれ(上記例では2時間)は、ごみ焼却施設100やごみ焼却炉3毎に適宜設定される。つまり、ごみ焼却炉3にごみが投入されてから投入されたごみが実際に焼却されるまでの時間のずれは2時間に限られない。
そして、相関係数cが最も大きな仮の指標閾値が、第1実施形態のごみ焼却施設100における指標閾値に決定される。
具体的な実施例として、第1実施形態の実施例のごみ焼却施設100を想定する。なお、第1実施形態の実施例では、ごみのごみ種として、ごみが搬入された曜日毎にごみ種を設定するとともに、一定期間経過後のごみを別途ごみ種として設定した。つまり、ごみ種として、月曜日に搬入された月曜ごみ、火曜日に搬入された火曜ごみ、水曜日に搬入された水曜ごみ、木曜日に搬入された木曜ごみ、金曜日に搬入された金曜ごみ、土曜日に搬入された土曜ごみ、日曜日に搬入された日曜ごみ、および、1週間以上前に搬入されたごみの8種のごみ種を設定した。
ここで、図6に、ごみ焼却施設100において、変動指標値Vが50(仮の指標閾値)を超えるごみが投入された投入回数Tと、蒸気量の落ち込み時間Dとを時間帯毎に示す。そして、この結果から、仮の指標閾値が50の場合における相関係数cが式(4)により0.712であると求められる。そして、仮の指標閾値が10、20、30、40および60である場合においても、それぞれ、相関係数cが求められる。求めた結果を下記表1に示す。
Figure 0006714437
そして、相関係数cが最も大きな仮の指標閾値である50が、第1実施形態の実施例のごみ焼却施設100における指標閾値に決定される。なお、この指標閾値は、プログラミングなどにより制御部6が自動的に取得可能なように構成してもよいし、操作者が演算したものを制御部6の記憶部62eに記憶させるように構成してもよい。
<制御処理フローの説明>
次に、図1〜図5および図7を参照して、本発明の第1実施形態におけるクレーン5の駆動制御フローについて説明する。なお、本制御フローは、制御部6(図2参照)により行われる。
まず、図7に示すように、ステップS1において、焼却炉監視部7(図2参照)からのごみの投入指示があるか否か判断される。なお、この際、ごみの投入指示がある場合には、ごみが投入されるホッパ22(図3参照)とごみの体積(重量)が指定される。ごみの投入指示がある場合には、ステップS2において、記憶部62eに記憶されたごみの構成割合のデータに基づいて、特定のブロックRにおけるごみ種の構成割合の変動指標値が各々演算されるとともに、変動指標値が指標閾値以下のごみがピット21(図3参照)内にあるか否かが判断される。この際、ブロックR(図4参照)毎に変動指標値が指標閾値以下であるか否かを判断してもよいし、複数のブロックRが組み合わされた状態で、変動指標値が指標閾値以下であるか否かを判断してもよい。
変動指標値が指標閾値以下のごみがピット21内にある場合には、ステップS3およびS4において、投入ごみの選択が行われる。つまり、ステップS3において、変動指標値が指標閾値以下のごみがピット21内に複数あるか否かが判断される。投入可能なごみが複数ない場合(1つしかない場合)には、そのごみが投入ごみとして選択されて、ステップS5に進む。投入可能なごみが複数ある場合には、ステップS4において、投入可能な複数のごみのうち、変動指標値が最小のごみが投入ごみとして選択されて、ステップS5に進む。
ステップS5において、選択されたエリアPの座標(掴み座標)が演算される。そして、ステップS6において、演算された掴み座標に基づいてクレーン5に対して掴み制御が行われる。具体的には、図1に示すように、クレーン5のガーダ51と横行台車52とにより、演算された掴み座標までバケット53が移動されるとともに、巻取機55によりZ2方向にバケット53が下される。そして、バケット53が開閉されることによってバケット53に投入ごみが選択的に掴まれて、巻取機55によりバケット53がZ1方向に引き上げられる。
その後、ステップS7において、ごみが投入されるホッパ22の座標(投入座標)に基づいて、クレーン5に対して投入制御が行われる。具体的には、クレーン5のガーダ51と横行台車52とにより、投入座標までバケット53が移動されるとともに、バケット53が開かれる。これにより、ピット21内のごみのうち、選択された投入ごみが選択的に掴まれて、ホッパ22を介してごみ焼却炉3に投入される。そして、本制御が終了される。
また、ステップS2において、変動指標値が指標閾値以下のごみがピット21内にない場合には、ステップS8〜S11において、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみを作成するように、ごみの撹拌が行われる。つまり、ステップS8において、掴み座標の選択が行われる。この際、撹拌後のごみにおけるごみ種の構成割合が、前回投入したごみの構成割合に近づくように、クレーン5により掴まれるごみが選択される。この際、記憶部62eに記憶されたブロックR毎のごみ種の構成割合に基づいて、クレーン5により掴まれるごみが選択される。
そして、ステップS9において、ステップS6と同様に、演算された掴み座標に基づいてクレーン5に対して掴み制御が行われる。その後、ステップS10において、投下座標の選択が行われる。そして、ステップS11において、演算された投下座標に基づいて、クレーン5に対して投下制御が行われる。その際、適宜、ごみ種割合演算部62bによってごみの構成割合等が再度演算されて、ブロックR毎に記憶部62eに記憶される。その後、ステップS2に戻り、変動指標値が指標閾値以下のごみが形成されるまで、ステップS8〜S11のごみの撹拌制御が継続されるとともに、投入可能なごみが形成された際には、ステップS3〜S7のごみの投入制御が行われる。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、ごみ焼却炉3に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対して、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット21内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉3に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉3に投入するようにクレーン5を制御する制御部6を、ごみクレーン運転装置4に設ける。これにより、ピット21内のごみから投入ごみが選択されてクレーン5により掴まれるので、ピット21とは別に、ごみを貯留するための複数の貯留槽を設ける必要がない。この結果、ごみ焼却施設100が大型化および複雑化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、制御部6が、記憶部62eに記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット21内のごみの中から選択的に掴むようにクレーン5を制御する。これにより、前回投入されたごみと、次に投入される投入ごみとの間のごみの構成割合の変動を小さくすることができるので、投入ごみの発熱量が大きく変動するのを抑制することができる。この結果、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。したがって、第1実施形態におけるごみクレーン運転装置4では、ごみ焼却施設100が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。
また、第1実施形態では、一般的なごみ焼却施設に設けられたピット21およびクレーン5を用いることができるので、貯留部などを別個に備える新たなごみ焼却施設を設けなくても、既設のごみ焼却施設に適用することができる。
また、第1実施形態では、制御部6により、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが存在しない場合には、ピット21内のごみを撹拌させるようにクレーン5が制御されて、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが作成される。これにより、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値を超えたごみが、ごみ焼却炉3に投入されるのを確実に抑制することができるので、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、制御部6により、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下である複数のごみの中から、ごみ種の構成割合の変動指標値が最小になるごみを、ごみ焼却炉3に次に投入する投入ごみとして、ピット21内のごみの中から選択的に掴むようにクレーン5が制御される。これにより、発熱量の変動をより抑制することができるので、ごみの燃焼の不安定化をより確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、制御部6により、焼却時の発熱量の変動の大きな特殊ごみ種が、ピット21内のごみに存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下で、かつ、特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値以下であるごみを、ごみ焼却炉3に次に投入する投入ごみとして、ピット21内のごみの中から選択的に掴むようにクレーン5が制御される。これにより、特殊ごみ種の構成割合が大きいごみがごみ焼却炉3に投入されるのを抑制することができるので、発熱量の変動の大きな特殊ごみ種に起因して発熱量の変動が大きくなるのを抑制することができる。この結果、ごみの燃焼の不安定化を確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、ごみ焼却炉3に投入されたごみのごみ焼却炉3での燃焼度合と、ごみ種の構成割合の変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみのごみ焼却炉3への投入回数との相関関係から、相関係数が最も大きな仮の指標閾値(50)を指標閾値として決定する。そして、制御部6により、決定した指標閾値を用いて、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下のごみを、ピット21内のごみの中から選択的に掴み、投入ごみとしてごみ焼却炉3に投入するようにクレーン5が制御される。これにより、ごみ焼却炉3に投入されたごみのごみ焼却炉3での燃焼度合と、ごみ種の構成割合の変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみのごみ焼却炉3への投入回数との相関関係から、ごみ焼却炉3に適合した指標閾値を求めることができるので、ごみ焼却炉3における発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を確実に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図2、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態によるごみ焼却施設200について説明する。第2実施形態によるごみ焼却施設200のごみクレーン運転装置104では、上記第1実施形態とは異なり、指標閾値以下の変動指標値を有するごみのうち、撹拌回数が最大になるごみを、投入ごみとして選択的に掴む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
第2実施形態におけるごみ焼却施設200は、図2に示すように、上記第1実施形態のごみクレーン運転装置4の代わりに、ごみクレーン運転装置104を備えている。ごみクレーン運転装置104は、クレーン5と、クレーン運転制御部61およびクレーン位置決定部162を有する制御部106とを含んでいる。また、クレーン位置決定部162は、第1実施形態のごみ種割合演算部62bの代わりに、ごみ種割合演算部162bを有している。
ごみ種割合演算部162bは、ブロックR毎のごみのごみ種の構成割合を演算する機能を有している。また、ごみ種割合演算部162bは、記憶部62eに記憶されたごみ種の構成割合のデータと上記式(2)とに基づいて、ブロックR毎のごみの変動指標値を演算して、指標閾値以下の変動指標値を有し、かつ、撹拌回数が最大になるごみを投入ごみとして選択するように構成されている。つまり、ごみ種割合演算部162bは、指標閾値以下の変動指標値を有するごみがピット21内に複数存在する場合に、撹拌回数演算部62cにおいて演算された撹拌回数を記憶部62eから取得して、撹拌回数が最大になるごみを投入ごみとして選択するように構成されている。
ここで、一例として、図8に示すように、同じエリアPの3つのブロックRの投入ごみを、一度に選択的に掴んでごみ焼却炉3に投入する例を示す。この際、5つのエリアPいずれかから投入ごみを選択する例について説明する。
なお、前回ごみ焼却炉3に投入したごみW10は、3種のごみ種A、BおよびCから構成されている。また、ごみW10におけるごみ種A、BおよびCの構成割合は、それぞれ、40%、20%および40%である。
ここで、焼却炉監視部7からの投入指示に基づいて、次にごみ焼却炉3に投入される投入ごみがピット21内のごみから選択される。この際、焼却炉監視部7により3ブロック分のごみの投入が指示されたとする。
この際、ごみ種割合演算部162bは、積層された3つのブロックRから構成されたごみW11〜W15から、ごみ焼却炉3に投入される投入ごみを選択する。具体的には、まず、記憶部62eに記憶されているブロックR毎のごみ種の構成割合に基づいて、ごみ種割合演算部162bにより、ごみW11〜W15におけるごみ種A〜Dの構成割合が演算される。この際、ごみW11〜W15におけるごみ種A、B、CおよびDの構成割合は、図8に示す構成割合であるとする。なお、ごみ種Dは、ごみW10に含まれていないごみ種である。
そして、ごみ種割合演算部162bは、指標閾値以下の変動指標値を有するごみの中から、ごみ焼却炉3に投入される投入ごみを選択するように構成されている。つまり、図8に示す例では、指標閾値は50であるので、ごみ種割合演算部162bにより、ごみW11〜W15のうち、50以下の変動指標値Vを有するごみW11、W12、W14およびW15の中から、投入ごみが選択される。
また、ごみ種割合演算部162bは、指標閾値以下の変動指標値を有するごみのうち、撹拌回数が最大になるごみを投入ごみとして選択するように構成されている。なお、撹拌回数の演算方法は、上記第1実施形態と同様である。つまり、図8に示す例では、ごみ種割合演算部162bにより、ごみW11、W12、W14およびW15のうち、撹拌回数が最大の「4」であるごみW12が、投入ごみとして選択される。そして、クレーン運転制御部61によりクレーン5が運転制御されて、選択されたエリアPの投入ごみ(図8におけるごみW12)がクレーン5のバケット53により掴まれて、ごみ焼却炉3に投入される。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
また、本発明の第2実施形態におけるクレーン5の駆動制御フローは、図9に示すように、上記第1実施形態の制御フロー(図7参照)のステップS4に代えて、ステップS4aにおいて、変動指標値が指標閾値以下の複数のごみのうち、撹拌回数が最大のごみが投入ごみとして選択される点を除いて、第1実施形態の制御フローと同様である。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、記憶部62eに記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、変動指標値が指標閾値以下であるごみを、ピット21内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉3に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉3に投入するようにクレーン5を制御する制御部106を、ごみクレーン運転装置104に設ける。これにより、第1実施形態と同様に、ごみ焼却施設200が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、制御部106により、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、ごみ種の構成割合の変動指標値が指標閾値以下である複数のごみの中から、撹拌回数の大きいごみを、ごみ焼却炉3に次に投入する投入ごみとして、ピット21内のごみの中から選択的に掴むようにクレーン5が制御される。これにより、発熱量を平均値に近づけることができるので、ごみの燃焼の不安定化を抑制しやすくすることができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、図2、図10および図11を参照して、本発明の第3実施形態によるごみ焼却施設300について説明する。第3実施形態によるごみ焼却施設300のごみクレーン運転装置204では、上記第1実施形態とは異なり、指標閾値を用いずに、変動指標値が最小になるごみを、投入ごみとして選択的に掴む例について説明する。なお、上記第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
第3実施形態におけるごみ焼却施設300は、図2に示すように、上記第1実施形態のごみクレーン運転装置4の代わりに、ごみクレーン運転装置204を備えている。ごみクレーン運転装置204は、クレーン5と、クレーン運転制御部61およびクレーン位置決定部262を有する制御部206とを含んでいる。また、クレーン位置決定部262は、第1実施形態のごみ種割合演算部62bの代わりに、ごみ種割合演算部262bを有している。
ごみ種割合演算部262bは、ブロックR毎のごみのごみ種の構成割合を演算する機能を有している。また、ごみ種割合演算部262bは、記憶部62eに記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ焼却炉3に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対して、ごみ種の構成割合の変動が最小であるごみを投入ごみとして選択するように構成されている。具体的には、ごみ種割合演算部262bは、記憶部62eに記憶されたごみ種の構成割合のデータと上記式(2)とに基づいて、ブロックR毎のごみの変動指標値を演算して、変動指標値が最小であるごみを投入ごみとして選択するように構成されている。
ここで、一例として、図10に示すように、同じエリアPの3つのブロックRの投入ごみを、一度に選択的に掴んでごみ焼却炉3に投入する例を示す。この際、5つのエリアPいずれかから投入ごみを選択する例について説明する。
なお、前回ごみ焼却炉3に投入したごみW20は、3種のごみ種A、BおよびCから構成されている。また、ごみW20におけるごみ種A、BおよびCの構成割合は、それぞれ、40%、20%および40%である。
ここで、焼却炉監視部7からの投入指示に基づいて、次にごみ焼却炉3に投入される投入ごみがピット21内のごみから選択される。この際、焼却炉監視部7により3ブロック分のごみの投入が指示されたとする。
この際、ごみ種割合演算部262bは、積層された3つのブロックRから構成されたごみW21〜W25から、ごみ焼却炉3に投入される投入ごみを選択する。具体的には、まず、記憶部62eに記憶されているブロックR毎のごみ種の構成割合に基づいて、ごみ種割合演算部262bにより、ごみW21〜W25におけるごみ種A〜Dの構成割合が演算される。この際、ごみW21〜W25におけるごみ種A、B、CおよびDの構成割合は、図10に示す構成割合であるとする。なお、ごみ種Dは、ごみW20に含まれていないごみ種である。
そして、ごみ種割合演算部262bは、変動指標値が最小のごみを、ごみ焼却炉3に投入される投入ごみとして選択する。つまり、図10に示す例では、ごみ種割合演算部262bにより、ごみW21〜W25のうち、最小の変動指標値V(=15.8)を有するごみW22が投入ごみとして選択される。そして、クレーン運転制御部61によりクレーン5が運転制御されて、選択されたエリアPの投入ごみ(図10におけるごみW22)がクレーン5のバケット53により掴まれて、ごみ焼却炉3に投入される。
ここで、第3実施形態では、上記第1実施形態と異なり、投入ごみの選択に際して指標閾値を用いていないため、ごみ種の変動がある程度大きなごみ(たとえば、上記第1実施形態における指標閾値50を超える変動指標値を有するごみ)が、投入ごみとして選択される場合がある。しかしながら、最小の変動指標値を有するごみが投入ごみとして選択されることによって、ごみ種の変動がより大きな他のごみがごみ焼却炉3に投入されるのを防止することができるので、投入ごみの発熱量が大きく変動するのを抑制することが可能である。また、第3実施形態では、指標閾値を取得する必要がないので、ごみ焼却設備300の実際運用を早期に実施することが可能である。なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
また、本発明の第3実施形態におけるクレーン5の駆動制御フローは、図11に示すように、上記第1実施形態の制御フロー(図7参照)における、指標閾値との比較を行うステップS2およびS3の制御と、指標閾値以下のごみがない場合にごみの撹拌を行う、ステップS8〜S11の制御とが行われない点を除いて、上記第1実施形態の制御フローと同様である。
<第3実施形態の効果>
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、記憶部62eに記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、ごみ焼却炉3に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対して、ごみ種の構成割合の変動が最小であるごみを、ピット21内のごみの中から選択的に掴み、ごみ焼却炉3に次に投入する投入ごみとしてごみ焼却炉3に投入するようにクレーン5を制御する制御部206を設ける。これにより、ごみ焼却施設300が大型化および複雑化するのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、制御部206が、ごみ種の構成割合の変動が最小であるごみを、ピット21内のごみの中から選択的に掴むようにクレーン5を制御することによって、ごみ種の変動がより大きな他のごみをごみ焼却炉3に投入する場合と比べて、投入ごみの発熱量が大きく変動するのを抑制することができる。これにより、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。したがって、ごみクレーン運転装置204では、ごみ焼却施設300が大型化および複雑化するのを抑制しつつ、発熱量の変動に基づくごみの燃焼の不安定化を抑制することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、式(2)を用いて変動指標値を演算した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ごみの変動が大きくなるにつれて、値が大きくなるような指標であれば、式(2)とは別の式を用いて変動指標値を求めてもよい。たとえば、ごみ種の数をn、前回投入されたごみにおけるごみ種の構成割合をxk(1≦k≦n)(%)とし、ピット内の特定の位置のごみにおけるごみ種の構成割合をyk(1≦k≦n)(%)とした場合に、特定の位置のごみにおける変動指標値Vを、下記の式(5)により演算してもよい。この際、式(5)により演算される変動指標値Vに対応する指標閾値は、上記第1実施形態で説明した指標閾値の取得方法により、式毎に求められるのが好ましいが、推定値を用いてもよい。たとえば、式(5)において、第1実施形態の実施例の指標閾値である「50」を用いてもよい。
Figure 0006714437
また、上記第1実施形態では、特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値を超えるごみは、投入ごみとして選択されない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、あるごみの変動指標値が指標閾値以下であれば、そのごみにおける特殊ごみ種の構成割合の値に拘わらず、そのごみを投入ごみとして選択可能に構成してもよい。また、投入ごみを選択する条件として、変動指標値が指標閾値以下であるという必須条件、および、特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値以下であるという任意条件以外に、別の任意条件を設定してもよい。たとえば、変動指標値が指標閾値以下であるという必須条件とは別に、新規のごみ種の構成割合が新規ごみ種閾値以下であるという条件を設定してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、指標閾値を、ごみ焼却炉3に投入されたごみのごみ焼却炉3での燃焼度合と、投入条件を満たすごみの投入回数(前回投入したごみのごみ種の構成割合に対するごみ種の構成割合の変動指標値が、仮の指標閾値よりも大きなごみの投入回数)とに基づいて取得した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ごみ焼却炉に投入されたごみが焼却された際の蒸気タービンにおける蒸気量の落ち込み時間以外のパラメータを用いて、ごみ焼却炉に投入されたごみのごみ焼却炉での燃焼度合を求めてもよい。たとえば、ごみ焼却炉の燃焼室内の温度変化などのパラメータを用いて、ごみ焼却炉に投入されたごみのごみ焼却炉での燃焼度合を求めてもよい。また、ごみ焼却炉の大きさなどの焼却能力や、ピット内での平均的な撹拌回数などから、ごみ焼却施設の運用前に、予めごみの燃焼度合と仮の指標閾値との相関を推定することによって、指標閾値を予め取得してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、上記式(4)から演算される相関係数cを用いて、指標閾値を取得した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、相関係数を用いる以外の方法により、指標閾値を取得してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、蒸気量の落ち込み時間yを、蒸気量の設定値SVと実測値PVとの差△V(=SV−PV)が設定値SVの10%を超えた時間の長さとして取得した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、蒸気量の落ち込み時間を、蒸気量の設定値SVと実測値PVとの差△Vが設定値SVの15%を超えた時間の長さとして取得してもよいし、蒸気量の実測値PVが設定値SVの90%未満である時間の長さとして取得してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、各エリアPのごみを、体積が0.5×S(m3)の直方体状の均一な物体(ブロックR)が積層したものであるとして仮想化した状態で把握する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、直方体状の均一な物体が積層したものであるという仮想化の方法とは別の仮想化によって、各エリアのごみを把握してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ごみの投入時や撹拌時において、選択されたエリアPの3つのブロックRが、クレーン5により掴まれる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ごみの投入時や撹拌時において、選択されたエリアの掴まれるブロックの数は、3つに限られない。なお、掴まれるブロックの数は、掴まれたごみの体積(掴まれたごみの高さ)から演算することが可能である。
また、上記第1実施形態の変形例では、相関係数cが最も大きな仮の指標閾値である50を、第1実施形態の実施例のごみ焼却施設100における指標閾値とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、相関係数が特定の値以上である仮の指標閾値のいずれかを、ごみ焼却施設における指標閾値としてもよい。たとえば、相関係数が0.7以上であれば、十分に相関関係が高いと考えられるので、相関係数が0.7以上である仮の指標閾値のいずれかを、ごみ焼却施設における指標閾値としてもよい。つまり、上記第1実施形態の実施例の場合には、表1に基づいて、指標閾値として、50以外に相関係数cが0.7以上である40を用いてもよい。
また、本発明では、上記第1または第2実施形態の構成と、上記第3実施形態の構成とをごみ焼却設備の運用状況に合わせて適宜選択してもよい。たとえば、ごみ焼却設備の運用当初で、指標閾値を求める余裕がない運用時期においては、指標閾値を求める必要のない上記第3実施形態の構成により、ごみ焼却設備の運用を行い、指標閾値を求めた後の運用時期においては、指標閾値を用いた上記第1または第2実施形態の構成により、ごみ焼却設備の運用を行ってもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
3 ごみ焼却炉
4、104、204 ごみクレーン運転装置
5 クレーン
6、106、206 制御部
21 ピット
62e 記憶部

Claims (6)

  1. ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、
    前記ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、前記ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した前記変動指標値が指標閾値以下であるごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下である複数のごみの中から、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が最小になるごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御するように構成されている、ごみクレーン運転装置。
  2. ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、
    前記ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、前記ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した前記変動指標値が指標閾値以下であるごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下である複数のごみの中から、撹拌回数の大きいごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御するように構成されている、ごみクレーン運転装置。
  3. ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、
    前記ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、前記ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した前記変動指標値が指標閾値以下であるごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、焼却時の発熱量の変動の大きな特殊ごみ種が、前記ピット内のごみに存在する場合には、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下で、かつ、前記特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値以下であるごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御するように構成されている、ごみクレーン運転装置。
  4. ピット内のごみをごみ焼却炉に投入するクレーンと、
    前記ピット内の特定の位置におけるごみのごみ種の構成割合のデータが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて、前記ごみ焼却炉に前回投入したごみにおけるごみ種の構成割合に対する、ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を演算して、演算した前記変動指標値が指標閾値以下であるごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ごみ焼却炉に投入されたごみの前記ごみ焼却炉での燃焼度合と、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみの前記ごみ焼却炉への投入回数との相関関係から求められた前記指標閾値を用いて、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下のごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記投入ごみとして前記ごみ焼却炉に投入するように前記クレーンを制御するように構成されている、ごみクレーン運転装置。
  5. 前記制御部は、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下であるごみが存在しない場合には、前記ピット内のごみを撹拌させるように前記クレーンを制御することにより、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下であるごみを作成するように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のごみクレーン運転装置。
  6. ピット内のごみの、ごみ焼却炉に前回投入したごみにおける複数のごみ種の構成割合に対する、前記ごみ種の構成割合の変動量の指標としての変動指標値を、記憶部に記憶されたごみ種の構成割合のデータに基づいて演算する工程と、
    前記変動指標値が指標閾値以下であるごみを、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程と、
    クレーンを用いて、選択された前記投入ごみを、前記ピット内のごみの中から選択的に掴み、前記ごみ焼却炉に投入する工程と、を備え、
    前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程は、
    前記変動指標値が前記指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下である複数のごみの中から、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が最小になるごみを、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、
    または、
    前記変動指標値が前記指標閾値以下であるごみが複数存在する場合には、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下である複数のごみの中から、撹拌回数の大きいごみを、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、
    または、
    焼却時の発熱量の変動の大きな特殊ごみ種が、前記ピット内のごみに存在する場合には、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下で、かつ、前記特殊ごみ種の構成割合が特殊ごみ種閾値以下であるごみを、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、
    または、
    前記ごみ焼却炉に投入されたごみの前記ごみ焼却炉での燃焼度合と、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が仮の指標閾値よりも大きいごみの前記ごみ焼却炉への投入回数との相関関係から求められた前記指標閾値を用いて、前記ごみ種の構成割合の前記変動指標値が前記指標閾値以下のごみを、前記ごみ焼却炉に次に投入する投入ごみとして選択する工程、
    を含む、ごみクレーン運転方法。
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