JP6712542B2 - ボタン掛け具 - Google Patents

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Description

本発明はボタン掛け具に関する。
従来、柄と、ボタンを引掛ける引掛部とを備えたボタン掛け具が知られている(特許文献1、2参照)。このボタン掛け具は以下のように使用される。まず、引掛部を衣服のボタンホールに表側から差し込み、引掛部の先端にボタンを引掛ける。次に、引掛部をボタンホールから引き出す。このとき、ボタンのうち、半分程度がボタンホールを通過し、衣服の表側に露出する。次に、引掛部を、ボタンを中心として回転させ、ボタンの全体を衣服の表側に引き出す。最後に、ボタン掛け具をボタンから取り外す。
特開平11−346807号公報 特開2004−159838号公報
引掛部を、柄に対し回転可能に取り付けることが考えられる。この場合、ボタンを中心として引掛部を回転させるとき、柄の向きを一定に保つことができ、操作性が向上する。しかしながら、引掛部が柄に対し回転可能であると、引掛部をボタンホールに差し込み、ボタンを引掛けようとするとき、使用者の意図に反して引掛部が回転してしまい、ボタンを引掛けることが困難になってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、操作性において優れたボタン掛け具を提供することを目的としている。
本開示のボタン掛け具は、柄と、回転部と、前記柄に対し前記回転部を回転可能に接続する接続部と、前記回転部に設けられた、ボタンを引掛けることが可能な引掛部と、を備え、前記接続部は、前記柄に対する前記回転部の角度が予め設定された範囲内であるとき、前記引掛部の先端から前記接続部に向かう方向の力が前記回転部に加わっている場合は、前記力が加わっていない場合よりも、前記回転部の回転抵抗を大きくするように構成されている。
本開示のボタン掛け具における引掛部をボタンホールに差し込むとき、柄に対する回転部の角度を、前記範囲内とすることができる。引掛部をボタンホールに差し込むとき、回転部に対し、引掛部の先端部から接続部に向かう方向の力が加わる。そのため、引掛部をボタンホールに差し込むとき、回転部の回転抵抗は大きい。その結果、引掛部をボタンホールに差し込むとき、使用者の意図に反して回転部が回転してしまうようなことが起こりにくく、ボタン掛け具の操作性が向上する。
ボタン掛け具1の構成を表す斜視図である。 ボタン掛け具1の構成を表す斜視図である。 ボタン掛け具1の構成を表す正面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す平面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す下面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す背面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す左側面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す右側面図である。 図3におけるIX-IX断面での断面図である。 図3におけるX-X断面での断面図である。 図4におけるXI-XI断面での断面図である。 ボタン掛け具1の使用方法を表す説明図である。 ボタン掛け具1の構成を表す斜視図である。 ボタン掛け具1の構成を表す斜視図である。 ボタン掛け具1の構成を表す背面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す左側面図である。 図15におけるXVII-XVII断面での断面図である。 図15におけるXVII-XVII断面での断面図であって、回転部5の角度を第2の角度としたときの断面図である。 回転部5の構成を表す平面図である。 ボタン掛け具1の構成を表す平面図である。 図20におけるXXI-XXI断面での断面図である。 ボタン掛け具1の使用方法を表す説明図である。 ボタン掛け具1の使用方法を表す説明図である。 ボタン掛け具1の使用方法を表す説明図である。 別形態における回転部5の構成を表す平面図である。 別形態における回転部5の構成を表す側面図である。 別形態におけるボタン掛け具1の構成を表す斜視図である。 別形態におけるボタン掛け具1の構成を表す斜視図である。 別形態における回転部5の構成を表す側面図である。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1実施形態>
1.ボタン掛け具1の構成
ボタン掛け具1の構成を、図1〜図11に基づき説明する。ボタン掛け具1は、柄3と、回転部5と、を備える。
図1、2、3、6に示すように、柄3は、円盤における下側を切り欠いた基本形態を有する。なお、以下では、図3における上下左右を、それぞれ、柄3の上下左右とする。また、図3における手前側を、柄3の正面とし、図3における背面側を、柄3の背面とする。
図1、2、3、6に示すように、柄3は、その下側に第1底面7と、第1底面7よりも1段下側に突出した第2底面9とを有する。第1底面7及び第2底面9はともに平坦であり、互いに平行である。
図1、3、11に示すように、柄3は、その正面に、孔11を備える。正面から見たとき、孔11の形状は円形である。孔11は、正面から背面に向かう方向において所定の深さを有する。孔11の内径は、深さによらず一定である。その内径は、ペットボトルにおけるキャップの外径に対応する寸法である。孔11の内周面には、鋸歯状の凹凸13が設けられている。ペットボトルのキャップを孔11内に挿入しておき、ペットボトルの本体に対し柄3を相対的に回転させることにより、ペットボトルのキャップを緩めることができる。
図1、2、3、5、6、11に示すように、回転部5は、略直方体形状を有する根元部15と、引掛部17と、を備える。引掛部17は、金属から成る1本の線状部材を、略U字型に折り曲げた部材である。線状部材の両端は、根元部15における一方の側面19に差し込まれている。
図1、2、4、5に示すように、引掛部17は、先端部21と、広幅部23とを備える。先端部21は、引掛部17のうち、根元部15とは反対側にある部分である。先端部21において、線状部材はU字型の形状を有する。先端部21における線状部材同士の間隔は、正面−背面方向において一定である。ここで、正面−背面方向とは、柄3に対する引掛部17の角度が図3、図4に示す角度であるときの、柄3における正面から背面に向かう方向である。広幅部23は、先端部21よりも、根元部15側にある。広幅部23における線状部材同士の間隔は、先端部21における間隔より広い。引掛部17を構成する線状部材の、柄3における上下方向での位置は、引掛部17のどこでも一定である。
図3、9、10、11に示すように、第2底面9には、下向きに突出する、円柱形状の軸25が設けられている。軸25の中心には、上下方向に延びる孔27が形成されている。その孔27には、棒状部材29が差し込まれている。棒状部材29は、その下端に、外側に広がる鍔部31を備える。鍔部31の外径は、軸25の外径より大きい。鍔部31は、軸25の下端面に当接している。
図10に示すように、水平面で切ったときの軸25の断面形状は、基本的には円形である。ただし、軸25の左側には、平坦部33が設けられている。平坦部33は、円柱の一部を、円柱の軸に平行な切断面で切断したときの切断面の形態を有する。軸25の平坦部33における半径は、それ以外の部分における半径より小さい。
図1、2、3、5、9、10、11に示すように、根元部15は、その中心に、上下方向に延びる孔である軸受け35を備える。軸受け35の内径は、側面19からその反対の側面37に向かう方向(以下では長手方向とする)では長く、長手方向に直交する方向(以下では短手方向とする)では短い。
図9に示すように、軸受け35の内径は、根元部15の下端付近にある下端部35Aでは、それよりも上方の部分35Bに比べて大きくなっている。軸受け35の下端部35Aにおける短手方向での内径は、鍔部31の外径と同程度である。軸受け35の部分35Bにおける、短手方向での内径は、鍔部31の外径より小さく、軸25の直径と同程度である。
図3、9、10、11に示すように、軸25は、軸受け35に差し込まれ、軸支されている。鍔部31は軸受け35の下端部35A内に収容されている。鍔部31の外径は、軸受け35の部分35Bにおける内径より大きいため、軸受け35から軸25が抜けることが防止される。軸25及び軸受け35は接続部に対応する。
軸25の外径は、軸受け35の短手方向における内径にほぼ等しい。そのため、軸受け35に軸支されている軸25の短手方向における動きは小さい。一方、軸25の外径は、軸受け35の長手方向における内径より小さい。そのため、軸受け35に軸支されている軸25は、長手方向にスライド可能である。
図3、10、11に示すように、根元部15の内部には、軸受け35から、側面37に至る孔39が設けられている。
図3、10、11に示すように、軸受け35のうち、側面37側の部分、及び孔39の内部には、付勢部41が収容されている。付勢部41は、本体部43と、コイル状のバネ45とを備える。
さらに、本体部43は、軸部43Aと、押圧部43Bとを備える。押圧部43Bは、軸部43Aの一端に接続し、軸部43Aよりも太い。押圧部43Bは、軸受け35内に存在し、軸25に臨む。軸部43Aの一部は軸受け35内に存在し、残りは孔39内に存在する。本体部43は、軸受け35及び孔39の内部において、長手方向にスライド可能である。
バネ45は、軸部43Aに外挿されている。バネ45の一端は、押圧部43Bに当接し、バネ45の他端は、軸受け35の内面のうち、孔39の周囲の部分に当接している。バネ45は、本体部43を、軸受け35の内周面のうち、側面19側にある面(以下では第1の面47とする)の方向に向けて付勢する。付勢された本体部43は、軸25に当接し、軸25を、第1の面47の方向に向けて付勢する。よって、付勢部41は、軸25を、第1の面47の方向に向けて付勢する。
2.ボタン掛け具1の動作
回転部5に設けられた軸受け35は、柄3に設けられた軸25を軸支している。そのため、回転部5は、柄3に対し、軸25を中心として回転可能である。
軸25は、付勢部41により、軸受け35における第1の面47の側に向けて付勢されている。そのため、軸受け35内における軸25の位置は安定している。ただし、回転部5に対し、第1の面47が軸25から離間する方向の力を加えると、回転部5は、柄3に対して相対的に、その方向に移動する。
柄3に対する回転部5の角度が所定の角度であるとき、軸25のうち、平坦部33が第1の面47に当接する。このときの柄3に対する回転部5の角度を、以下では、第1の角度とする。第1の角度は、予め設定された範囲に対応する。柄3に対する回転部5の角度が第1の角度であるとき、引掛部17の先端部21は、柄3の左方向に突出する。
回転部5を回転させることで、柄3に対する回転部5の角度を、第1の角度から変化させてゆくとき、軸25のうち、第1の面47に当接する部分は、平坦部33から、それ以外の部分へと変化する。平坦部33における軸25の半径よりも、それ以外の部分における軸25の半径の方が大きいため、柄3に対する回転部5の角度を、第1の角度から変化させてゆくとき、第1の面47は、バネ45の付勢力に抗して、軸25の中心から遠ざかる。
その結果、柄3に対する回転部5の角度を、第1の角度から変化させてゆくとき、回転部5の回転抵抗は、それ以外の場合(例えば、軸25のうち、平坦部33以外の部分が第1の面47に当接している範囲内で回転部5を回転させる場合)より大きい。なお、回転抵抗とは、柄3に対して回転部5を回転させるために要するトルクの大きさを意味する。
また、柄3に対する回転部5の角度が第1の角度であり、且つ、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わっている場合、第1の面47に対し、平坦部33が強く押し付けられる。この場合の回転部5の回転抵抗は、以下のいずれの場合における回転抵抗よりも大きい。
(a)柄3に対する回転部5の角度が第1の角度であり、上記の力Fは回転部5に加わっていない場合。なお、力Fが回転部5に加わっていない場合には、回転部5に何の力も加わっていない場合と、回転部5に、力Fとは異なる方向の力(例えば、力Fとは反対方向の力)が加わっている場合とが含まれる。
(b)柄3に対する回転部5の角度が、第1の角度以外の角度である場合。上記の力Fは回転部5に加わっていてもよいし、加わっていなくてもよい。
3.ボタン掛け具1の使用方法
ボタン掛け具1の使用方法を図12に基づき説明する。ここでは、ボタン掛け具1を用いて、第1の布49に取り付けられたボタン51を、第2の布53に設けられたボタンホール55に掛ける。第1の布49及び第2の布53は、例えば、1つの衣服の一部である。
ステップ1において、柄3に対する回転部5の角度を第1の角度とする。第1の角度は、後述するステップ3が終了するまで維持する。
次に、ステップ2において、引掛部17を、表側からボタンホール55に差し込む。なお、表側とは、図12における紙面手前側である。さらに、引掛部17でボタン51を引掛ける。
引掛部17でボタン51を引掛けるとは、ボタン51を第1の布49に縫い付けた糸57が、引掛部17の中にある状態を意味する。ボタン51を、広幅部23において、引掛部17の裏側から表側に通過させ、次に、引掛部17を図12における左側に移動させることにより、引掛部17でボタン51を引掛けることができる。
引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、第2の布53との接触抵抗により、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わる。
次に、ステップ3において、前記ステップ2とは逆の方向にボタン掛け具1を引っ張る。このとき、引掛部17に引掛けられたボタン51のうち、約半分がボタンホール55を通過し、第2の布53の表側に露出する。引掛部17のうち、糸57を引掛けている部分は先端部21である。
次に、ステップ4において、柄3を、ボタン51を中心として360度回転させる。このとき、引掛部17により、ボタン51に対し引っ張り力を加え続ける。その結果、柄3を回転させるとき、回転部5には、力Fとは反対方向の力が加わる。また、柄3を回転させるとき、柄3の向きは常に一定とする。
柄3が上記のように回転するとき、引掛部17は、糸57及びそれを引掛けている先端部21を中心として回転する。引掛部17は、上記のように回転するとき、ボタン51の全体を、第2の布53の表側に引き出す。その結果、ボタン51がボタンホール55に掛けられる。
次に、ステップ5において、ボタン掛け具1をボタン51から取り外す。具体的には、まず、ボタン掛け具1を図12における右側に移動させ、表側から見て、ボタン51が広幅部23内に位置するようにする。このとき、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わっている。次に、ボタン掛け具1を表側に移動し、ボタン掛け具1をボタン51から取り外す。
4.ボタン掛け具1が奏する効果
(1A)前記ステップ2において、引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、柄3に対する回転部5の角度は第1の角度であり、且つ、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わっている。そのため、回転部5の回転抵抗は大きい。その結果、引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、使用者の意図に反して回転部5が回転してしまうようなことが起こりにくく、前記ステップ2の操作が容易となる。
(1B)前記ステップ4において、回転の開始前及び回転の終了後を除いて、柄3に対する回転部5の角度は第1の角度ではない。また、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わっていない。そのため、前記ステップ4において、回転部5の回転抵抗は小さい。その結果、前記ステップ4の操作を容易に行うことができる。
(1C)前記ステップ4において、柄3の向きを一定に維持したまま、柄3を回転させることができる。そのことにより、前記ステップ4の操作を容易に行うことができる。また、前記ステップ5において、上述したように、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わるので、回転部5の回転抵抗は大きい。その結果、前記ステップ5において、使用者の意図に反して回転部5が回転してしまうようなことが起こりにくく、ボタン掛け具1をボタン51から取り外す操作が容易になる。
(1D)ボタン掛け具1は、軸25と軸受け35とにより、回転部5を柄3に回転可能に接続している。また、軸25に平坦部33を設けている。そのことにより、簡易な構成で、回転部5の回転抵抗を状況に応じて変化させることができる。
(1E)ボタン掛け具1は、軸25を、軸受け35における第1の面47の側に向けて付勢する付勢部41を備える。そのことにより、軸受け35内における軸25の位置を安定的に維持することができる。
(1F)引掛部17は、先端部21の形状がU字型である線状部材から成る。そのことにより、ボタンを容易に引掛けることができる。また、引掛部17の構成を簡略化できる。
(1G)引掛部17は、先端部21に比べて線状部材同士の幅が広い広幅部23を、先端部21よりも軸25に近い側に有する。そのことにより、引掛部17でボタンを引掛けること、及び、引掛部17からボタンを取り外すことが容易である。
<第2実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図13〜図16、図19、図20に示すように、ボタン掛け具1は、押さえ部59をさらに備える。押さえ部59は、金属から成る1本の線状部材をU字形状に折り曲げた部材である。図13、図15に示すように、押さえ部59は、引掛部17よりも上方に位置する。押さえ部59を構成する線状部材の両端は、根元部15における側面19のうち、引掛部17が差し込まれている部分よりも上方の部分に差し込まれている。
図19に示すように、上面視において、押さえ部59の長手方向は引掛部17の長手方向と平行である。上面視において、押さえ部59と引掛部17とは重なる位置にある。押さえ部59の水平方向における幅は、先端部21の幅と略同一である。図13〜図16、図19、図20に示すように、押さえ部59の先端と、引掛部17の先端とは、近接した位置にある。
図15に示すように、背面視において、押さえ部59及び引掛部17は、それぞれ、先端側が下がるように傾斜している。背面視において、押さえ部59と引掛部17との上下方向における間隔は、側面19から、広幅部23における最も幅が広い位置までの区間では、引掛部17の先端にゆくほど広く、広幅部23における最も幅が広い位置から、引掛部17の先端までの区間では、引掛部17の先端にゆくほど狭い。
図21に示すように、軸25は、軸受け35に差し込まれ、軸支されている。図17、図18に示すように、軸25の断面形状は基本的には円形である。ただし、軸25の外周面には、2箇所の凹部61、63が形成されている。凹部61、63は、軸25の中心に向けて凹んでいる部分である。凹部61と凹部63とは、軸25の中心から見て互いに反対方向にある。
軸受け35の内周面のうち、側面19の側の部分に、凸部65が形成されている。凸部65は、軸25に向けて突出している部分である。図13に示すように、柄3に対する回転部5の角度が第1の角度のとき、図17に示すように、凸部65は凹部61に進入する。このとき、回転部5の回転抵抗は大きい。特に、第1の角度において引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わると(図12参照)、凸部65が凹部61に押し込まれるので、回転部5の回転抵抗は一層大きい。その結果、第1の角度において引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、使用者の意図に反して回転部5が回転してしまうようなことが起こりにくく、前記ステップ2の操作が容易となる。
また、図14に示すように、柄3に対する回転部5の角度が第1の角度から180度回転した角度(以下では第2の角度とする)のとき、図18に示すように、凸部65は凹部63に進入する。このとき、回転部5の回転抵抗は大きい。特に、第2の角度において、引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力が加わると、凸部65が凹部63に押し込まれるので、回転部5の回転抵抗は一層大きい。その結果、第2の角度において引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、使用者の意図に反して回転部5が回転してしまうようなことが起こりにくく、前記ステップ2の操作が容易となる。
図17、図18、図21に示すように、軸受け35は、側面37の側で、壁64によって閉じている。バネ45の一端は、壁64に当接し、他端は、本体43に当接している。バネ45は、本体43及び軸25を、側面19の側に付勢する。
2.ボタン掛け具1の使用方法
ボタン掛け具1の使用方法は第1実施形態と同様である。ボタン掛け具1を使用するとき、押さえ部59は以下のように作用する。
図22に示すように、第1の布53に設けられたボタンホール55に、引掛部17及び押さえ部59を差し込む。そして、ボタン51を、広幅部23において、引掛部17の裏側から表側に通過させる。このとき、広幅部23において、押さえ部59と引掛部17との上下方向における間隔は広いから、押さえ部59とボタン51とが干渉することはない。
次に、引掛部17を図22における左側に移動させることにより、図23に示すように、先端部21でボタン51を引掛ける。このとき、押さえ部59は、ボタン51を、先端部21とともに上下から挟む。先端部21において、押さえ部59と引掛部17との上下方向における間隔は狭いから、押さえ部59とボタン51との上下方向における間隔も狭い。
次に、図24に示すように、ボタン掛け具1を左方向に移動させることで、ボタン51の一部をボタンホール55から引き出す。以降の操作は第1実施形態と同様である。
柄3が備える孔111は、柄3の正面から背面まで貫通している。正面から見た孔111の形状は、第1実施形態における孔11と同様である。
3.ボタン掛け具1が奏する効果
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1G)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2A)引掛部17で引掛けたボタンを押さえ部59が押さえることにより、ボタンの姿勢が安定する。そのため、引掛部17で引掛けたボタンをボタンホールに引き寄せる段階(図12のステップ3参照)で、ボタンが裏返ったり、立ったりすることを抑制できる。その結果、ボタンをボタンホールに引き寄せる操作が一層容易になる。
(2B)引掛部17及び押さえ部59の先端を含む部分において、押さえ部59と引掛部17との上下方向における間隔は、引掛部17及び押さえ部59の先端にゆくほど狭い。そのため、引掛部17及び押さえ部59をボタンホールに差し込むことが一層容易である。
(2C)柄3に対する回転部5の角度が第2の角度であり、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力が加わっている場合も、回転部5の回転抵抗は大きい。その結果、柄3に対する回転部5の角度が第2の角度である状態でも、引掛部17をボタンホール55に差し込むとき、使用者の意図に反して回転部5が回転してしまうようなことが起こりにくく、前記ステップ2の操作が容易となる。
(2D)孔111は、柄3の正面から背面まで貫通している。ボタン掛け具1を使用するとき、使用者の指を孔111に通して、柄3を保持することができる。そのため、ボタン掛け具1の操作性が一層向上する。また、第1実施形態における孔11と同様に、孔111を用いて、ペットボトルのキャップを緩めることができる。
<第3実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態、第2実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図25、図26に示すように、引掛部17における先端部21は、折り返し点66において折り返されている。折り返し点66よりも先端側の部分(以下では折り返し部67とする)は、先端部21のうち、折り返し点66よりも根元側の部分(以下では非折り返し部69とする)の上側に位置し、非折り返し部69と対向する。折り返し部67は押さえ部に対応する。折り返し部67と非折り返し部69との間には、ボタンを保持できる程度の間隔が存在する。折り返し部67と非折り返し部69とは、折り返し点66により接続している。
2.ボタン掛け具1の使用方法
ボタン掛け具1の使用方法は第1実施形態と同様である。ボタン掛け具1を使用するとき、折り返し部67は以下のように作用する。
引掛部17でボタン51を引掛けるとき、まず、ボタン51を、広幅部23において、引掛部17の裏側から表側に通過させる。このとき、広幅部23の上方に折り返し部67は存在しないため、折り返し部67とボタン51とが干渉することはない。
次に、引掛部17を移動させることにより、非折り返し部69でボタン51を引掛ける。このとき、折り返し点66はボタン51の側面に当接する。また、折り返し部67は、ボタン51を、非折り返し部69とともに上下から挟む。
3.ボタン掛け具1が奏する効果
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1G)、及び第2実施形態の効果(2D)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(3A)非折り返し部69で引掛けたボタンを折り返し部67が押さえることにより、ボタンの姿勢が安定する。そのため、引掛部17で引掛けたボタンをボタンホールに引き寄せる段階(図12のステップ3参照)で、ボタンが裏返ったり、立ったりすることを抑制できる。その結果、ボタンをボタンホールに引き寄せる操作が一層容易になる。
(3B)折り返し部67と非折り返し部69とは、折り返し点66により接続している。そのため、折り返し点66をボタンの側面に当接させ、ボタンを一層安定して保持することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)第1〜第3実施形態において、柄3の側に軸受け35があり、回転部5の側に軸25があってもよい。この場合、第1、第3実施形態では、回転部5の側に設けられた軸25のうち、側面37側に平坦部33を形成することができる。また、第2実施形態では、回転部5の側に設けられた軸25に凹部61、63を形成し、柄3の側に設けられた軸受け35に凸部65を形成することができる。
(2)第1〜第3実施形態において、回転部5の回転抵抗を変化させる構成は他のものであってもよい。例えば、ボタン掛け具1が、柄3に対する回転部5の角度を検出する第1のセンサと、回転部5に加わる力の大きさ及び方向を検出する第2のセンサと、回転部5の回転抵抗を増減する機械式又は電子式のブレーキ機構と、各部を制御する制御部と、を備えていてもよい。そして、制御部は、第1のセンサを用いて、柄3に対する回転部5の角度が第1の角度であることを検出し、且つ、第2のセンサを用いて、先端部21から軸25に向かう方向の力Fを検出したときに、ブレーキ機構を作動させ、回転部5の回転抵抗を大きくしてもよい。
(3)第1〜第3実施形態において、回転部5は、根元部15に相当する部分と引掛部17に相当する部分とが一体に形成されたものであってもよい。
(4)第1〜第3実施形態において、引掛部17の形態は他の形態であってもよい。例えば、引掛部17は、楕円型の形態であってもよい。
(5)第1〜第3実施形態において、第1の角度は、ピンポイントの角度であってもよいし、一定の幅を持つ角度範囲であってもよい。
(6)第1〜第3実施形態において、柄3に対する回転部5の角度が第1の角度であり、且つ、回転部5に対し、先端部21から軸25に向かう方向の力Fが加わっているとき、回転部5の角度を完全に固定するようにしてもよい。
(7)第2実施形態において、押さえ部59の形態は、図27に示すように、板状であってもよい。押さえ部59の板厚方向は上下方向である。側面視において押さえ部59は一直線に沿って延びている。
また、第2実施形態において、押さえ部59の形態は、図28に示すように、棒状であってもよい。上面視及び側面視において押さえ部59は一直線に沿って延びている。押さえ部59の断面形状は、例えば、円形、楕円形、多角形等である。
(8)第2実施形態において、押さえ部59の先端と、引掛部17の先端とは接続していてもよい。この場合、その接続部をボタンの側面に当接させ、ボタンを保持することができる。
(9)第2実施形態において、押さえ部59の先端は、引掛部17の先端よりも、側面19から離れる方向に突出していてもよい。また、引掛部17の先端は、押さえ部59の先端よりも、側面19から離れる方向に突出していてもよい。
(10)第2実施形態において、図29に示すように、側面視において、押さえ部59は水平方向に延びていてもよい。引掛部17は、側面19から、広幅部23における最も幅が広い位置までの区間では、引掛部17の先端側が下がるように傾斜し、広幅部23における最も幅が広い位置から、引掛部17の先端までの区間では、先端側が上がるように傾斜していてもよい。
(11)第1、第3実施形態において、軸25及び軸受け35の構成を、第2実施形態と同様としてもよい。また、第2実施形態において、軸25及び軸受け35の構成を、第1、第3実施形態と同様としてもよい。
(12)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…ボタン掛け具、3…柄、5…回転部、7…第1底面、9…第2底面、11、111…孔、13…凹凸、15…根元部、17…引掛部、19、37…側面、21…先端部、23…広幅部、25…軸、29…棒状部材、31…鍔部、33…平坦部、35…軸受け、41…付勢部、43…本体部、43A…軸部、43B…押圧部、45…バネ、47…第1の面、49…第1の布、51…ボタン、53…第2の布、55…ボタンホール、57…糸、59…押さえ部、61、63…凹部、64…壁、65…凸部、66…折り返し点、67…折り返し部、69…非折り返し部

Claims (7)

  1. 柄と、
    回転部と、
    前記柄に対し前記回転部を回転可能に接続する接続部と、
    前記回転部に設けられた、ボタンを引掛けることが可能な引掛部と、
    を備え、
    前記接続部は、前記柄に対する前記回転部の角度が予め設定された範囲内であるとき、前記引掛部の先端から前記接続部に向かう方向の力が前記回転部に加わっている場合は、前記力が加わっていない場合よりも、前記回転部の回転抵抗を大きくするように構成されたボタン掛け具。
  2. 請求項1に記載のボタン掛け具であって、
    前記接続部は、
    前記回転部と前記柄とのうちの一方に設けられた軸と、
    前記回転部と前記柄とのうちの他方に設けられた、前記軸を軸支する軸受けと、を備え、
    前記軸のうち、前記角度が前記範囲内であり、前記回転部に前記力を加えたときに前記軸受けの内周面に押し付けられる部分の半径は、それ以外の部分の半径より小さいボタン掛け具。
  3. 請求項2に記載のボタン掛け具であって、
    前記接続部は、前記軸を、前記軸受けにおける一方の側に向けて付勢する付勢部をさらに備えるボタン掛け具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のボタン掛け具であって、
    前記引掛部は、先端の形状が略U字型である線状部材から成るボタン掛け具。
  5. 請求項4に記載のボタン掛け具であって、
    前記引掛部は、前記先端に比べて前記線状部材同士の幅が広い広幅部を、前記先端よりも前記接続部に近い側に有するボタン掛け具。
  6. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のボタン掛け具であって、
    前記引掛部により引掛けられたボタンの少なくとも一部を、前記引掛部とともに挟むように構成された押さえ部をさらに備えるボタン掛け具。
  7. 請求項6に記載のボタン掛け具であって、
    少なくとも前記引掛部又は前記押さえ部の先端を含む部分において、前記押さえ部と前記引掛部との間隔は、前記引掛部の先端にゆくほど狭いボタン掛け具。
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