JP2021192755A - 粘着式クリーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】ごみ取り作業時の操作性が良いうえに、所望の折り返し部を安定して得る切断が行えるようにする。【解決手段】ハンドル12の先の支持杆13に粘着ロール紙14を保持する回転可能なロール保持部15が設けられるとともに、引き剥がした粘着ロール紙14を切除する際に粘着ロール紙14における残る部分に折り返し部14aを形成する折り返し切断機構17を備えた粘着式クリーナー11おいて、折り返し切断機構17を支持杆13の上面側に位置する上面板部71と下面側に位置する下面板部72で構成する。上面板部71及び下面板部72を、支持杆13上でロール保持部15に対して進退可能に取り付ける。上面板部71の先端に、引き出した粘着ロール紙14を切断する切断刃78を設け、下面板部72に、先端が切断刃78よりも前方に位置して弾性変形する押し片84を形成する。【選択図】図1

Description

この発明は、粘着ロール紙の切断機構を有する粘着式クリーナーに関し、より詳しくは、切除されて残った端部に折り返し部を形成する折り返し切断機構を備えた粘着式クリーナーに関する。
折り返し切断機構を備えた粘着式クリーナーとして、下記特許文献1に開示のものがある。
この粘着式クリーナーは、柄を上下に二分割して、上側の部材を柄スライド部とし、柄スライド部の先端に幅広板状の刃を備え、刃の下側の面に、舌状押し板を備えた構成である。
スライド柄部を前方に押し出すと、まず舌状押し板が粘着ロール紙の粘着面に触れる。スライド柄部をさらに押し出すと、刃の刃先が粘着ロール紙に触れるが、その際に舌状押し板により粘着ロール紙が回転させられて、引き出された粘着ロール紙における刃先よりも前方に折り返し部が形成される。
刃先で粘着ロール紙を切除すると、折り返し部の粘着面は巻かれた状態の粘着ロール紙の粘着面に接合して、折り返し部では粘着面と反対側の非粘着面が露出した状態になる。
このため、ごみ取り作業をして粘着ロール紙の外周面が汚れても、折り返し部分は汚れず、汚れた部分を切除して新たな粘着面を露出させるための端緒を確認しやすく作業性がよい。
特開2000−287911号公報
しかしながら、特許文献1の粘着式クリーナーは、ハンドル(柄)を上下に分割してその上側部分に折り返し切断機構を形成している。このため、ハンドルを持つと必然的にスライド柄部を持つことになり、スライド柄部を動かしてしまう可能性があって、ごみ取り作業時の使い勝手が良くない。
また、ハンドルの上側部分に折り返し切断機構を形成しているうえに、刃の下面に舌状押し板を備えているので、刃と舌状押し出し板の作用を確実にするためには、粘着ロール紙を保持する筒体を上方へ変位させる必要がある。筒体を上方に変位させることによって、筒体の中心とハンドルを結ぶ線上に近い位置に刃が位置させることができる。しかし、筒体を上方に変位させると、ハンドルの先に筒体を保持する支持部材が、筒体を中心にみれば偏って存在することになり、この点からもごみ取り作業時の使い勝手が良くない。
さらに、刃の下面に舌状押し板を備えているので、折り返し部を形成するための空間が小さい。加えて、切断するための刃は柄の一部を構成するスライド柄部に形成されているので、剥がして引き出す粘着ロール紙の動きが安定しない。このため、折り返し部の形成と切断動作にばらつきが生じやすく、所望の折り返し部が形成できない。
そこで、この発明は、ごみ取り作業時の操作性が良いうえに、所望の折り返し部を安定して得る切断が行えるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、ハンドルの先に支持杆が設けられ、前記支持杆の先端に粘着ロール紙を保持する回転可能なロール保持部が設けられるとともに、引き剥がした前記粘着ロール紙を切除する際に前記粘着ロール紙における残る部分に折り返し部を形成する折り返し切断機構を備えた粘着式クリーナーであって、前記折り返し切断機構が、前記支持杆の上面側に位置する上面板部と、前記支持杆の下面側に位置する下面板部を有し、前記上面板部及び前記下面板部が、前記支持杆上を前記ロール保持部に対して進退可能に設けられるとともに、前記上面板部の先端に、引き出した前記粘着ロール紙を切断する切断刃が設けられ、前記下面板部に、先端が前記切断刃よりも前方に位置して弾性変形可能な押し片が形成された粘着式クリーナーである。
この構成では、折り返し切断機構の上面板部と下面板部を支持杆に対して相対移動させてロール保持部側に押し出し、押し片で粘着ロール紙を回転して折り返し部を形成してしながら、更なる押し出しで切断刃を粘着ロール紙に押し当てる。切断機構は支持杆に設けられており、バンドルの独立性が高い。また、折り返し切断機構は、支持杆を挟んで上面板部と下面板部を有しているので、ロール保持部を変位させる必要はなくハンドルの延長線上に形成し得る。粘着ロール紙を剥がして引き出す際には、上面板部の上面が粘着ロール紙の引き出し動作を安定させる。そのうえ、上面板部の切断刃と下面板部の押し片との間の支持杆が両者を離間させて、押し片による折り返し部の形成動作と、切断刃による切り離し動作を、ばらつき少なく均一に行わせる。
この発明によれば、折り返し切断機構を支持杆に備えてハンドルの独立性を確保したので、また折り返し切断機構を支持杆の上下の上面板部と下面板部で構成したので、ごみ取り作業時の操作性が良い。しかも、上面板部が引き出す粘着ロール紙のガイドとなるうえ、上面板部の切断刃と下面板部の押し片との間隔が保たれているので、所望の折り返し部を安定して得る切断が行える。
粘着式クリーナーの平面図。 折り返し部を有する粘着ロール紙の斜視図。 粘着式クリーナーの底面図。 粘着式クリーナーの右側面図。 支持杆とロール保持部の構造を示す平面図。 図5(b)のA−A断面図と、基端筒部とキャップの側面図。 係止機構の断面図と係止部材の平面図。 変位機構の平面図。 図1のB−B断面図とC−C断面図。 図1のD−D断面図。 図1のE−E断面図。 図4のF−F断面図。 押し片位置で切断した状態の断面図。 折り返し切断機構の作用を説明する断面図。 折り返し切断機構の作用を説明する断面図。 変位機構を活用した使用例を示す平面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に、粘着式クリーナー11の平面図を示す。この図に示すように粘着式クリーナー11は、手で握るハンドル12と、ハンドル12の先に設けられた支持杆13と、支持杆13の先端に回転可能に設けられて粘着ロール紙14を着脱可能に保持するロール保持部15を有している。また粘着式クリーナー11は折り返し切断機構16を備えている。折り返し切断機構16は、粘着ロール紙14の外周面の粘着面にゴミを付着させるごみ取り作業をしたのち新たな粘着面を露出させる場合に、粘着ロール紙14における残る部分に折り返し部14aを形成するものである(図2参照)。
折り返し部14aは、粘着面である外周面の端縁を、後続の部位における外周面に貼り付けて形成され、折り返し部14aの外周面は粘着性を有しない部分となる。なお、図2において、折り返し部14aはやや誇張して描いている。
まず、粘着式クリーナー11の基本的構成を説明したのち、折り返し切断機構16について説明する。
図3に粘着式クリーナー11の底面図、図4にその側面図を示す。ハンドル12は手に握れる大きさの棒状であり、先端側の下部における左右両側部には、内方に入り込む凹所12aが形成され、先端における左右方向の中間位置に指を引っかけられる凸部12bが設けられている。
ハンドル12における凸部12bを除く部分の上下方向の中間位置に、前述した支持杆13の基端部が固定されている。支持杆13は必要な剛性を有する断面円形の金属線で構成され、基端部はハンドル12に埋設されている。
支持杆13はハンドル12から前方にまっすぐ延びる縦杆部31と、縦杆部31の先端から左右方向の一方、この例では左方に延びる横杆部32を備えた片持ち形状である。
横杆部32の先端には、縦杆部31と同じ前方に向けてまっすぐに延びる縦延長部33が連設されるとともに、縦延長部33の先端には、横方向に延びて横杆部32と平行になる横軸部34が連設されている。横軸部34はロール保持部15を回転可能に保持する部分であり、ハンドル12の前方において、ハンドル12の長手方向と直交する左右方向に延びている。
横軸部34の長さは、ロール保持部15の先端から突出しない長さであり、詳しくは、図5の(a)に示したように、横杆部32よりも長いが横杆部32の長さの2倍よりも短く形成されている。横軸部34の長手方向の一部、具体的には、おおよそ縦杆部31の延長上に対応する部位に、周囲よりも小径となるくびれ部34aを有している。
このくびれ部34aは、回転可能に取り付けたロール保持部15を抜け止めするストッパ35が取り付けられる部分である。
ストッパ35は、くびれ部を中心とした部分に被着される半円筒状の半円筒部35aと、半円筒部35aの上部においてその長手方向と直交する方向に突出する凸部35bを有している。半円筒部35a内には、くびれ部34aに係合する弾性変形可能な係合凹部35cが形成されている。係合凹部35cはくびれ部34aに対して遊びをもって係合する構成であり、ストッパ35をくびれ部34aに嵌めると、ストッパ35は横軸部34の長手方向に対しては不動であるが、横軸部34との間では相対回転する状態となる。
ロール保持部15は、図5の(b)に示したように、粘着ロール紙14を外嵌できる概略円柱状に形成されており、嵌めた粘着ロール紙14を係止する係止機構51と、前述したストッパ35との関係においてロール保持部15を横軸部34の長手方向において変位させる変位機構52を備えている。またロール保持部15の長さは、粘着ロール紙14を嵌めたときに、先端が粘着ロール紙14の内部に収まる長さに設定されている。
ロール保持部15の長手方向の基部は、短円筒状の基端筒部53で構成されている。基端筒部53から先端側には、図5(b)のA−A断面図である図6の(a)に示したように、板材を縦横に組んで結合したような構造の板骨部で構成される本体軸部54が一体形成され、本体軸部54の先端には円形の先端板部55が一体成形されている。
基端筒部53は、前述した係止機構51を備える部分であり、本体軸部54が形成される側が閉じ、それとは反対側の面が開口している。開口にはキャップ56が固定され、内蔵される係止部材57が保持される。図6の(b)に基端筒部53を開口側から見た図を示す。この図にも示すように、キャップ56を固定するための係止穴53aが外周面の4か所に形成されている。係止穴53aを有しない部位における中心を挟んで相対向する2か所には、開口から入り込み内外に貫通する窓部53bが形成されている。
また、基端筒部53の閉じた面の中心には横軸部34が貫通する貫通穴53cが形成されるとともに、前述した窓部53bの内側位置には、保持穴53dが貫通形成されている。
図6の(c)は、キャップ56の正面を示し、キャップ56の裏面には、基端筒部53に嵌る円環状の壁部56aが形成されている。壁部56aにおける前述した係止穴53aに対応する4か所には、係止穴53aに係止する係止爪56bが形成され、中央には横軸部34が貫通する貫通穴56cが形成される。
また壁部56aにおける窓部53bに対応する部位には、窓部53bの端部側に嵌る凸部56dが形成され、2つの凸部56dと貫通穴56cとの間には、挿通窓部56eが形成されている。
この挿通窓部56eは、前述した係止部材57が挿通される部分であり、基端筒部53の前述した保持穴53dは、係止部材57の下端を保持する部分である。
すなわち、係止部材57は図7の(a)に示したように、下端を保持穴53dに通す保持軸部57aと、保持軸部57aの上端から内方に変位しつつ上方へ延びるつまみ部57bと、つまみ部57bの下部から内方斜め下に延びるばね部57cを有している。係止部材57は合成樹脂製であり、ばね部57cは弾性変形可能である。
保持軸部57aの下端の上側部位には保持軸部57aの保持穴53dに対する進入深さを規制する規制凸部57dが、図7の(b)にも示したように一対形成される。規制凸部57dは保持軸部57aの側面から相反する方向に延びている。図7(b)は、係止部材57を上から見た図である。
保持軸部57aの上端部には、窓部53bを通して基端筒部53の外周面から外方に突出する抜け止め爪57eが形成される。抜け止め爪57eは、キャップ56側の部位をとがらせた形状であり、抜け止め爪57eの先端は、図7の(b)に示したように先割れ形状にして複数設けるとよい。
つまみ部57bの基部は、挿通窓部56eに収まる部分であり、つまみ部57bの基部におけるキャップ56の下に対応する部位には、係止部材57の抜けを阻止するためのストッパ突起57fが一対形成されている。ストッパ突起57fは規制凸部57dと同一方向に延びている。
ばね部57cは、大きく湾曲して、下端を基端筒部53の底面に接触させるとともに、横軸部34に近接する位置まで延ばしている。
係止部材57は、保持軸部57aの下端を保持穴53dに差し込むとともに、抜け止め爪57eを窓部53bに収めたのち、基端筒部53の開口にキャップ56を嵌めて閉塞すると、基端筒部53内に変位可能に保持される。
また、キャップ56は基端筒部53の直径よりも若干大径に形成されており、粘着ロール紙14を嵌めたときには、粘着ロール紙14の基端を当てて位置決めの機能をする。
本体軸部54は、図5の(b)に示したように、軸方向と直交する方向に延びる連結板部58,59を有している。連結板部58,59の一つは、ロール保持部15を最も深く差し込んで常態位置としたときに横軸部34の先端に対応する位置の先端側連結板部58である。他の連結板部59は、先端側連結板部58よりも基端側に位置する基端側連結板部59である。先端側連結板部58は、本体軸部54の中心を含めて全体に形成されているのに対して、基端側連結板部59は、本体軸部54の中心を除いて形成されている。
先端側連結板部58と基端側連結板部59との間は前述した変位機構52を設ける部分であり、両者の間には、本体軸部54の中心を挟んで左右一組の軸支板部61,62が、先端側位置と基端側位置の2か所に配設されている。軸支板部61,62は横軸部34を受ける円弧面を有している。
本体軸部54の長手方向に並ぶ2組の軸支板部61,62の間の距離は、前述したストッパ35との関係で所望の変位をさせる長さに設定される。
そして、本体軸部54の中心を囲む内面には、図5(b)、図6(a)に示したように、規制突起63が形成されている。本体軸部54の長手方向における規制突起63の形成位置は、図5(b)に示したように、横軸部34の先端を先端側連結板部58に当接又は近接させた常態位置においてストッパ35を先端側の軸支板部61,62との間に挟む位置である。
図8に仮想線で示したように、ロール保持部15を横軸部34の先端に対応する方向に向けて移動させると、ストッパ35は規制突起63を乗り越えてロール保持部15の基端側に相対移動する。これによって、ストッパ35は基端側の軸支板部61,62当接又は近接し、ロール保持部15が常態位置よりも横軸部34の先端側に突出することになる。つまり変位機構52によって、ロール保持部15は縦杆部31から横杆部32が延びる方向とは反対方向に変位させられる。
つぎに、折り返し切断機構17について説明する。
折り返し切断機構17は、図1に示したように、支持杆13の上面側に位置する上面板部71と、支持杆13の下面側に位置する下面板部72を有している。これら上面板部71と下面板部72は合成樹脂製であり、別部材で構成されており、結合によって一体化される。一体の上面板部71及び下面板部72は、支持杆13上をロール保持部15に対して進退可能に設けられる。
具体的には、上面板部71は、図1に示したように長方形の板に持ち手をつけた羽子板形状に形成され、ハンドル12の先端部から支持杆13の縦延長部33の途中までを覆う大きさである。上面板部71の先端側部分の幅は、縦延長部33の外端から、常態位置のロール保持部15に取付けられた粘着ロール紙14の先端側の端に対応する位置よりも若干外側までの長さである。
上面板部71の基端部分は、支持杆13の縦杆部31の基部に対応する部位の幅広部73と、この幅広部73よりも幅狭でハンドル12に略対応する幅の幅狭部74を有している。幅狭部74の基端には、上方へ隆起する隆起部74a形が成されている。隆起部74aは指先を係止するのに資する。
上面板部71の上面における隆起部74aから前方には、図9の(a)と(b)に示したように、ハンドル12に対応する部位において前後方向に延びる凹溝部75が形成されている。図9(a)は図1のB−B断面図、図9(b)は図1のC−C断面図である。これらの図に示すように、凹溝部75は左右両側にリブ75aを立てて形成され、リブ75aの内側は断面円弧状で緩やかに湾曲している。凹溝部75の幅方向の中間部は平らである。また、幅狭部74のほうが幅広部73よりも凹溝部75の深さが深い。
また、上面板部71の上面には、図1に示したように、引き出された粘着ロール紙14の左右両側を規制する規制部76が形成されている。規制部76は、上方に突出する凸条からなり、上面板部71の上面における先端側部分の左右両側位置に、常態位置にある粘着ロール紙14の幅に合わせて形成されている。規制部76の高さは適宜設定される。
また図9の(b)に示したように、上面板部71の下面における下面板部72が配される部位の適宜位置には、下面板部72との結合のための結合凸部77が形成されている。
上面板部71の先端には、引き出した粘着ロール紙14を切断する切断刃78が設けられている。切断刃78は、上面板部71と一体形成されており、上面板部71の先端の略全体に延びている。切断刃78は鋸刃状態であり、幅方向の中間部位を境に、左右方向左側の刃は左方斜め前方に、左右方向右側の刃は右方斜め前方に向いている。また、切断刃78の下には、図4に示したように、切断刃78を上方に変位させる嵩上げ部78aが形成されている。
さらに上面板部71は、支持杆13に選択的に係止して切断刃78をロール保持部15から後退した位置に保持する係止部79を有している。すなわち、上面板部71の下面であって、基端の幅狭部74がハンドル12の前端部に被さる後退位置において支持杆13の横杆部32に対応する位置の基端側部分に、図1のD−D断面図である図10に示したように下方に突出する係止部79が形成されている。係止部79は、横杆部32の長手方向に沿って適宜の範囲に形成され、係止部79の弾性変形を良好にするため、係止部79の周囲には切り欠き79aが形成されている。
このほか、上面板部71の下面には、支持杆13の縦杆部31を挟む位置決めリブ80(図9参照)と、板形状を高める補強のため縦横に延びるリブ81(図3参照)が形成されている。
一方、下面板部72は、図3に示したように、先端部が左右両側に広がる形状の上面板部71とは異なり、支持杆13の縦杆部31に対応する部位から左右方向の一方のみに広がる形状である。つまり縦杆部31から横杆部32、横杆部32から縦延長部33の一部を覆うものであり、上面板部71の幅広部73に対応する部分から先端部まで、対応する上面板部71の部分とほぼ同じ輪郭を有している。ただし、下面板部72の先端は、上面板部71の切断刃78よりも後退した位置に形成されている。
下面板部72における上面板部71の結合凸部77に対応する部位には、結合凸部77が係止する結合凹部82が形成されている。つまり、図1におけるE−E断面図である図11に示すように、結合凸部77は一対の弾性脚部77aと、弾性脚部77aの下端で外方に突出する結合爪77bを有している。結合凹部82は貫通穴で構成され、結合爪77bが係止し弾性脚部77aの下端を肉厚内に収める係合段部82aを有している。
また下面板部72における上面板部71のリブ81に対応する適宜位置には、平面視十文字状のスペーサ凸部83が形成されている。図11は、結合凸部77及び結合凹部82相互の結合状態とともに、リブ81とスペーサ凸部83の当接状態を示すものである。
このような下面板部72は、折り返し切断機構17の要部の一つとして、押し片84を有している。すなわち、押し片84は、切断刃78が粘着ロール紙14に接触するよりも先に粘着ロール紙14に接触して粘着ロール紙14を引き出し方向に回転するためのものであり、先端が切断刃78よりも前方に位置して弾性変形可能な構成である。
具体的には、底面図である図3や、切断刃78と押し片84を先端側から見た図である図12(図4のF−F断面図)に示したように、支持杆13の縦杆部31に沿った部分を左右に挟んだ部位に平行な2本のスリット85が先端から形成され、スリット85間に押し片84が設けられている。押し片84は細幅帯状であり、その先端は切断刃78よりも所定長さ前方に位置している。
押し片84の幅は、粘着ロール紙14に突き刺さることなく安定して押して回転させることができの適宜の幅に設定される。スリット85の長さ、つまり押し片84の長さも、所望の弾性変形ができるように適宜の長さと厚さに形成される。
押し片84の長手方向の形状は、上面板部71と下面板部72を支持杆13の縦杆部31位置で切断した断面図である図13に示したように、先端部84aがやや斜め下方を向くとともに、先端部84aよりも後方に、下方へ凸に大きく湾曲する湾曲部84bを有している。
以上のように構成された粘着式クリーナー11は、次のように使用される。
まず、粘着ロール紙14の取付けは、粘着ロールの一端をロール保持部15の先端から基端に向けて差し込む。このとき粘着ロール紙14の先端の引き出し方向が、図14の(a)に矢印で示したように、ロール保持部15の先端から見て半時計周り方向に引き出せるように保持する。粘着ロール紙14を外すときは、図7の(a)に矢印で示したように係止部材57のつまみ部57bを内側に倒せば、抜け止め爪57eが外れる。
糸くずや毛などのゴミ取りに使用したあとは、図14の(a)に示したように粘着ロール紙14の先端を後方であるハンドル方向に向けて引き出し、全周面に新しい粘着面を露出させる。
つづいて、折り返し切断機構17を前方に押し出し、支持杆13の横杆部32と係止部79との係合を解く。このとき、粘着ロール紙14は上面板部71の凹溝部75に押し当てた状態であるのが望ましい。折り返し切断機構17を押し出することによって、押し片84は図14の(b)に示したように、粘着ロール紙14の支持杆13よりもの下の表面に当接する。このまま更に折り返し切断機構17を押し出すことによって、図15の(a)に示したように、押し片84は弾性変形して湾曲し、粘着ロール紙14を引き出し方向に回転させる。これにより引き出された粘着ロール紙14における切断刃78からロール保持部15側には、下にたるむ部分14bができる。
このまま更に折り返し切断機構17を押し出すと、押し片84はさらに変形し、切断刃78は、粘着ロール紙14の外周面に接する。これによって粘着ロール紙14におけるたるむ部分14bの先端はそれよりも後方の粘着面に粘着して、図15の(b)に示したように折り返し部14aが形成される。
この状態で粘着ロール紙14の引き出した部分を引っ張って切断刃78による切断を行うと、新たな粘着面に折り返し部14aが形成されることになる。
粘着ロール紙14の切除後は、折り返し切断機構17を後退させて、係止部79による係止を行う。係止部79を有しているので、折り返し切断機構17をハンドル12と別に形成したことと相まって、必要ない時には折り返し切断機構17が後退位置に維持でき、使い勝手がよい。つまり、ごみ取り作業時の操作性がよい。
しかも、支持杆13が片持ち形状であるので、粘着ロール紙14を例えば壁の立ち上がり際まで適用できる。そのうえ支持杆13とロール保持部15の相互間に変位機構52を備えたので、隅まで粘着面を適用させたい場合には、図16に示したようにロール保持部15を外側に変位させることができる。この点でも使い勝手がよい。
また、支持杆13が片持ち形状あるので粘着ロール紙14は一方から端に差し込むだけで固定できるので簡便に使用できるうえに、ロール保持部15には係止機構51を備えているので、粘着ロール紙14の確実な保持ができ、不測に脱落してしまうことはない。この点でも使い勝手がよい。
折り返し切断機構17による折り返し部14aの形成に際しては、上面板部71の上面に凹溝部75と規制部76が形成されているので、粘着ロール紙14を上面板部71の上面に沿わせた状態でまっすぐに引き出せる。このため、押し片84による折り返し部14aの形成がばらつきなく安定して行え、所望の折り返し部14aを得られる。
切断刃78による切断に際しては、切断刃78の下に、切断刃78を上方に変位させる嵩上げ部78aが形成されているので、押し片84を支持杆13より下に形成したことと相まって、折り返し部14aを形成する十分な空間を得られる。しかも、切断刃78を挟んで折り返し部14aと切除される部分との間の角度をV字状にできるので、切断動作が円滑である。
以上の構成はこの発明を実施するための一形態であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
たとえば、支持杆13やハンドル12は立った姿勢で使用できるように長く形成したり、伸縮や継ぎ足しができる構成にしたりしてもよい。
支持杆13に選択的に係止して切断刃78と押し片84をロール保持部15から後退した位置に保持する係止部79は、下面板部72に形成しても、上面板部71と下面板部72の双方に形成してもよい。
11…粘着式クリーナー
12…ハンドル
13…支持杆
14…粘着ロール紙
14a…折り返し部
15…ロール保持部
17…折り返し切断機構
31…縦杆部
32…横杆部
51…係止機構
52…変位機構
71…上面板部
72…下面板部
75…凹溝部
76…規制部
78…切断刃
78a…嵩上げ部
79…係止部
84…押し片

Claims (8)

  1. ハンドルの先に支持杆が設けられ、前記支持杆の先端に粘着ロール紙を保持する回転可能なロール保持部が設けられるとともに、引き剥がした前記粘着ロール紙を切除する際に前記粘着ロール紙における残る部分に折り返し部を形成する折り返し切断機構を備えた粘着式クリーナーであって、
    前記折り返し切断機構が、前記支持杆の上面側に位置する上面板部と、前記支持杆の下面側に位置する下面板部を有し、
    前記上面板部及び前記下面板部が、前記支持杆上を前記ロール保持部に対して進退可能に設けられるとともに、
    前記上面板部の先端に、引き出した前記粘着ロール紙を切断する切断刃が設けられ、
    前記下面板部に、先端が前記切断刃よりも前方に位置して弾性変形可能な押し片が形成された
    粘着式クリーナー。
  2. 前記支持杆が、ハンドルから前方に延びる縦杆部と、前記縦杆部から左右方向の一方に延びる横杆部を備えた片持ち形状である
    請求項1に記載の粘着式クリーナー。
  3. 前記支持杆と前記ロール保持部との相互間に、前記ロール保持部を前記縦杆部から前記横杆部が延びる方向とは反対方向に変位させる変位機構を備えた
    請求項2に記載の粘着式クリーナー。
  4. 前記ロール保持部に、保持した粘着ロール紙に対して係止する係止機構を備えた
    請求項2または請求項3に記載の粘着式クリーナー。
  5. 前記上面板部又は前記下面板部のうちの少なくともいずれか一方に、前記支持杆に選択的に係止して前記切断刃と前記押し片を前記ロール保持部から後退した位置に保持する係止部が形成された
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の粘着式クリーナー。
  6. 前記上面板部の上面における前記ハンドルに対応する部位に、前後方向に延びる凹溝部が形成された
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の粘着式クリーナー。
  7. 前記上面板部の上面に、引き出された前記粘着ロール紙の左右両側を規制する規制部が形成された
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の粘着式クリーナー。
  8. 前記切断刃の下に、前記切断刃を上方に変位させる嵩上げ部が形成された
    請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の粘着式クリーナー。
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