JP7283969B2 - 歯間清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、歯間清掃具に関する。
従来、歯間の側面や歯間下の歯ぐきに残存した歯垢を除去するために歯間清掃具が汎用されている。歯間清掃具は、糸状のフロスを歯間に挿入して動かしながら歯垢を除去するものであり、大きく分けて2つのタイプのものが知られている。第1のタイプの歯間清掃具は、ハンドル部の先端に設けられた一対のアーム部間にフロスを張架したものであり、第2のタイプの歯間清掃具は、芯材に巻回された状態のフロスがケース内に収納されたものである。第2のタイプの歯間清掃具では、ケースに貫設された取出孔から必要長のフロスを引き出して切断して使用する。
第2のタイプの歯間清掃具として、特許文献1には、円筒形状のケース内にフロスが巻回されたロールが収納されたものが記載されている。ケースは、上端縁に開口が形成された円筒状の本体と、本体の開口を開閉可能な蓋を備えている。蓋は、フロスを引き出すための取出孔が本体の上端部に貫設されており、ロールの内周面からフロスを上方へ引き出して必要長を切断するようにしている。
特開2016ー131606号公報
ところで、特許文献1に記載される歯間清掃具を使用する場合、一方の手でケースの本体を握り、他方の手でフロスを所定長引き出した後、はさみ等の切断治具を別途準備して切断する必要がある。また、円筒形状の本体は手の形状にフィットしにくく、操作性の点で問題がある。
本発明は、従来のこうした課題を解決すべくなされたものであり、操作性に優れた歯間清掃具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の歯間清掃具は、筒状の芯材の軸線周りにフロスが巻回されてなるロールと、前記ロールが内部に収納される有底筒状のケース本体と、前記ケース本体の上部に取り付けられるとともにキャップ基体と蓋体とがヒンジ部で一体に連結されたヒンジキャップを備えている。前記キャップ基体の上部には、前記フロスを引き出すための取出孔が貫設されており、前記キャップ基体及び前記蓋体のいずれか一方には一対の係合部が設けられているとともに、他方には前記係合部のそれぞれが係合する一対の被係合部が設けられており、前記ケース本体は、前記ヒンジ部の回動軸に直交するとともに該ケース本体の中心軸を通る仮想面に対して非対称に形成されており、一対の前記係合部の一方及び一対の前記被係合部の一方は前記仮想面に対して一方側に設けられているとともに、一対の前記係合部の他方及び一対の前記被係合部の他方は前記仮想面に対して他方側に設けられており、一方の前記係合部及び被係合部と他方の前記係合部及び被係合部は該仮想面からの距離が異なる位置に設けられている。
上記の構成によれば、ケース本体が、ヒンジキャップのヒンジ部の回動軸に直交するとともにケース本体の中心軸を通る仮想面に対して非対称に形成されている。そのため、ケース本体を一方の手で握ったときに手の形状に沿い易く持ち易い。また、ヒンジキャップのキャップ基体及び蓋体には、係合部及び被係合部がそれぞれ一対設けられており、一対の係合部及び被係合部のうちの一方の係合部及び被係合部と他方の係合部及び被係合部とは、前記仮想面からの距離が異なる位置に設けられている。そのため、ケース本体を片手で握って親指で蓋体を上方へ押し上げるようにして開けた場合、仮想面に対して交差する方向に親指からの力が掛かったとしても、両方の係合部及び被係合部に対して均等に力が作用しやすい。ケース本体が非対称形状であっても蓋体をスムーズに操作することができる。さらに、フロスを引き出すための取出孔がキャップ基体の上部に貫設されていることから、ケース本体を握った状態でフロスを引き出し易い。操作性に優れた歯間清掃具が得られる。
上記の構成において、前記ケース本体の周面は、曲率の異なる複数の曲面が連結された形状をなし、複数の前記曲面のうち、前記仮想面に対してそれぞれ異なる側であって対向する位置には、他の曲面より曲率が小さいとともに互いに同じ曲率の第1曲面及び第2曲面が形成され、前記第1曲面は、前記第2曲面より前記ヒンジ部寄りに形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、例えば円筒状の単純な形状のケース本体と比べて良好な外観形状となる。また、曲率の異なる複数の曲面が連結された形状とすることで握った状態の手の形状に沿い易く握り易い。
上記の構成において、前記ヒンジ部は、一対のヒンジ板と該ヒンジ板の間に設けられるとともに中間部が屈曲された弾性アーム板とを有する3点ヒンジ構造であり、一対の前記ヒンジ板は、前記仮想面に対してそれぞれ異なる側に設けられており、前記仮想面からの距離が短い前記係合部及び前記被係合部が設けられた側の前記ヒンジ板は、前記仮想面からの距離が長い前記係合部及び前記被係合部が設けられた側の前記ヒンジ板より長いことが好ましい。
上記の構成によれば、蓋体が回動する際の回動軸となるヒンジ部が3点ヒンジ構造であるため、1枚のヒンジ板のみで構成されたヒンジ部に比べて力が分散しやすい。また、仮想面からの距離が短い係合部及び被係合部が設けられた側のヒンジ板は、仮想面からの距離が長い係合部及び被係合部が設けられた側のヒンジ板より長い、そのため、仮想面に対して交差する方向に親指からの力が掛かって、仮想面からの距離が異なる係合部及び被係合部の係合がそれぞれ解除された場合に、両方のヒンジ板に対して均等に力が作用し易い。
上記の構成において、前記取出孔は、前記キャップ基体における前記ヒンジ部とは反対側の上端部に貫設されており、前記キャップ基体の上壁における前記ヒンジ部側の端部には、前記取出孔から引き出されたフロスを切断するための切断刃が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、ケース本体を片手で握って親指で蓋体を上方へ押し上げるようにして開けた場合、奥側にヒンジ部、手前側に取出孔が位置することになる。そのため、手前側の取出孔からフロスを引き出し易い。また、フロスを切断するための切断部が取出孔より奥側に位置することになる。そのため、取出孔から引き出したフロスを奥側に回り込ませるようにして切断部に引っ掛けて切断することができる。フロスを切断し易い。
上記の構成において、前記ヒンジキャップは、前記蓋体が前記ヒンジ部を介して回動することにより前記キャップ基体の上壁の外面が露出される開状態とされ、前記開状態では、前記蓋体は、その下端縁が前記キャップ基体の上壁に対して150゜未満の角度となるように保持されることが好ましい。
上記の構成によれば、開状態では、蓋体はキャップ基体に対して150゜より小さな角度に保持されている。そのため、ケース本体を片手で握った状態で、同じ手の親指で蓋体を容易に締めることができる。
上記の構成において、前記ケース本体の上部における径方向の断面積は、前記ケース本体の底部における径方向の断面積より大きくなるように形成されている。
上記の構成によれば、ケース本体は底窄まり形状となっている。そのため、ケース本体を片手で握る際に小指側が小径となり、手に馴染みやすい。片手で持ち易く操作しやすい。
本発明によれば、操作性に優れた歯間清掃具が得られる。
本実施形態の歯間清掃具の斜視図であり、(a)は第2曲面側から見た斜視図、(b)は第1曲面側から見た斜視図。 歯間清掃具を開状態としたときの斜視図。 歯間清掃具の構成部材について説明する図。 歯間清掃具の径方向断面図であり、図2におけるα‐α線断面図。 歯間清掃具のヒンジキャップを開状態としたときの斜視図。 歯間清掃具の軸方向断面図であり、図2におけるβ‐β線断面図。 ヒンジキャップを下方から見た斜視図。 歯間清掃具の使用状態について説明する図であり、(a)は開状態に移行する際の図、(b)はフロスを引き出す際の図。 (a)は変更例の歯間清掃具のヒンジキャップを下方から見た斜視図であり、(b)は他の変更例の歯間清掃具の軸方向断面図。
以下、本発明の歯磨清掃具を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の歯間清掃具1は、上下方向に長く、上下方向中間部から底部に向かって徐々に小径となる底窄まり形状とされている。また、左右非対称形状、かつ、前後非対称形状とされている。具体的には、後に説明するヒンジ部50の回動軸に直交するとともに歯間清掃具1の中心軸を通る仮想面Pに対して非対称、かつ、ヒンジ部50の回動軸の軸方向に延びるとともに歯間清掃具1の中心軸を通る仮想面Qに対して非対称となるように形成されている。なお、以下の説明では、歯間清掃具1を起立させた状態で上下方向を規定し、ヒンジ部50を後側とした状態で前後方向、左右方向を規定するものとする。また、歯間清掃具1の中心軸とは、径方向断面の重心となる位置で上下方向に延びる軸を言うものとする。
歯間清掃具1の大きさは特に限定されるものではないが、手に馴染み易い観点から言えば、上下方向の高さは約7~12cm、円形状の底部の径が約1~2cm、上下方向中間部における最大径が約2~3cm程度であることが好ましい。本実施形態の歯間清掃具1は、上下方向の高さが約9cm、円形状の底部の径が約1.5cm、上下方向中間部における最大径が約2.4mmとされている。
図1~図3に示すように、歯間清掃具1は、ケース本体10、ヒンジキャップ20、切断部60、ロール70、及び飾り部80を備えている。歯間清掃具1を構成する各部材のうち、金属製の切断部60を除く各部材は、従来公知の合成樹脂で形成されている。
ケース本体10は有底筒状に形成され、その上部に、ヒンジキャップ20が取り付けられている。図2に示すように、切断部60は、ヒンジキャップ20の上部に取り付けられており、ケース本体10の内部に収納されたロール70に巻回されたフロス72を切断可能に構成されている。飾り部80はケース本体10の上部周壁に取り付けられて歯間清掃具1に意匠性を付与する。以下、各部材について詳細に説明する。
図3に示すように、ケース本体10は、底壁11と周壁12を有する有底筒状に形成されており、上端縁には開口部13が形成されている。開口部13の開口端縁は、前側ほど下方となるように傾斜している。ケース本体10の径方向の断面積は、底壁11から上方へ行くほど徐々に大きくなるように形成されている。
図1、図3及び図4に示すように、周壁12の外周面は曲率の異なる複数の曲面が連結された形状をなしている。本実施形態の歯間清掃具1では、対向する位置の周壁12の外周面は曲率が同じ曲面となっており、同じ曲率の一対の曲面が2種類設けられて形成されている。具体的には、対向配置される第1曲面12a及び第2曲面12bは相対的に小さい曲率で形成され、対向配置される第3曲面12c及び第4曲面12dは相対的に大きい曲率で形成されている。また、ケース本体10の右側には第1曲面12a及び第3曲面12cが形成され、ケース本体10の左側には第2曲面12b及び第4曲面12dが形成されている。そして、ケース本体10の右側では第1曲面12aがヒンジ部50側に位置しており、左側では、第2曲面12bがヒンジ部50とは反対側に位置している。これにより、ケース本体10は、仮想面P、或いは仮想面Qに対して非対称となっている。
図1(a)及び(b)に示すように、第1曲面12a及び第2曲面12bは、ケース本体10の上端縁から上下方向中間部まで形成されており、第1曲面12a及び第2曲面12bの周方向の幅は、下方ほど幅狭となるように形成されている。そのため、ケース本体10の下部では、第1曲面12a及び第2曲面12bが存在せず、第3曲面12c及び第4曲面12dが連結された形状をなしている。第3曲面12c及び第4曲面12dが連結された部分では、ケース本体10の径方向断面は円形状とされているとともに、ケース本体10の最下部に位置する底壁11は円形板状に形成されている。
図1(a)及び(b)に示すように、ケース本体10に形成された各曲面12a、12b、12c、12dは、隣り合う曲面12a、12b、12c、12d同士の曲率が異なることから境界部分には稜線が形成されている。各曲面12a、12b、12c、12d間に形成された稜線は、歯間清掃具1全体で見るとヒンジキャップ20及び飾り部80を含んで上下方向に繋がっており、歯間清掃具1の周面全体に延びている。
図4及び図6に示すように、ケース本体10の底壁11の内面には、上方に延びる下支持壁14が形成されている。下支持壁14は円筒状であり、その外径は、後に説明するロール70の芯材71の内径より僅かに小径に形成されている。
図3に示すように、ケース本体10の周壁12の上部内面には、開口部13の開口端縁に沿うように延びる係合突条15が形成されている。
図2、図3及び図5に示すように、ヒンジキャップ20は、キャップ基体30と蓋体40とがヒンジ部50で一体に連結されて形成されている。キャップ基体30は、ケース本体10の上端部に取り付けられる部分であり、蓋体40は、ヒンジ部50を回動軸としてキャップ基体30に対して回動可能に構成されている。
図3及び図7に示すように、キャップ基体30は、上壁31と周壁32を有する有蓋筒状に形成されており、下端縁には開口部33が形成されている。上壁31は、前側ほど下方となるように傾斜しているとともに、開口部33の開口端縁も同様に、前側ほど下方となるように傾斜している。
図3、図5及び図6に示すように、キャップ基体30の周壁32の前側上端部であって左右方向の中央には、ケース本体10の内部に収納されたフロス72を引き出すための取出孔34が形成されている。また、周壁32の前側上端部から上壁31の前部にかけて、取出孔34から引き出したフロス72を上方へ案内する案内溝34aが形成されている。さらに、図3に示すように、上壁31の後部であって左右方向の中央には、フロス72を切断する切断部60を挿入して取り付けるための挿入開口部35が形成されている。なお、図2に示すように、上壁31において挿入開口部35が形成された部分は、上壁31における前部より上方に突出した形状に形成されている。
図6及び図7に示すように、キャップ基体30の上壁31の内面には、下方に延びる上支持壁36が形成されている。上支持壁36は円筒状であり、その内径は、後に説明するロール70の芯材71の外径より僅かに大径に形成されている。また、上支持壁36の前側には、上支持壁36から径方向内方に延びる板状の規制壁36aが形成されている。規制壁36aの下端縁は、上支持壁36の下端縁と面一となっている。また、規制壁36aの下端縁の位置は、内部に収納されたロール70の芯材71の上端縁が当接する位置となるように形成されている。
図3に示すように、キャップ基体30の周壁32の外面には、開口部33の開口端縁に沿うように延びる係合溝37が形成されている。係合溝37にケース本体10の係合突条15が係合することにより、ヒンジキャップ20は、ケース本体10に対して位置決め状態で固定されている。係合溝37の上方であって、周壁32の外面の左右両側には、径方向内方に凹む形状の被係合部38が形成されている。
図3及び図5に示すように、周壁32の前側上部の外面には、径方向内方に凹む形状の一対の被係合部39が形成されている。一対の被係合部39のそれぞれは、ヒンジ部50の回動軸に直交するとともに歯間清掃具1の中心軸を通る仮想面Pに対して異なる側に形成されている。ここで仮想面Pに対して右側に形成されるものを被係合部39a、左側に形成されるものを被係合部39bと言うものとする。被係合部39aと被係合部39bとは、仮想面Pからの距離が異なる位置に形成されている。具体的には、被係合部39aは、仮想面Pから約2mm右側に偏倚した位置から形成されており、被係合部39bは、仮想面Pから約4mm左側に偏倚した位置から形成されている。
図3に示すように、蓋体40は、上壁41と周壁42を有する有蓋筒状に形成されており、下端縁には開口部43が形成されている。開口部43の開口端縁は、前側ほど下方となるように傾斜している。蓋体40の開口部43の前側には突部44が形成されており、図1(a)に示すように、突部44は、蓋体40を閉じた状態で飾り部80の前面から前方に突出している。
図3及び図5に示すように、蓋体40の周壁42の前側下部の内面には、径方向内方に突出する形状の一対の係合部45が形成されている。一対の係合部45は、キャップ基体30の周壁32に形成された一対の被係合部39にそれぞれ係合する部分である。仮想面Pに対して右側となる係合部45a及び左側となる係合部45bの形成位置は、それぞれ被係合部39a及び被係合部39bと同様となっている。蓋体40は、係合部45a、45bが被係合部39a、39bに係合して、キャップ基体30の上壁31が蓋体40で被覆された閉状態と、係合部45a,45bと被係合部39a、39bとの係合が解除されて、キャップ基体30の上壁31が露出した開状態の間で回動する。
開状態での蓋体40の開口角度、すなわち、蓋体40の開口部43の開口端縁とキャップ基体30の上壁31との角度は、150゜未満であることが好ましい。蓋体40の開口角度がこの範囲であると、ケース本体10を片手で握った状態で開状態の蓋体40を親指で操作して閉状態とし易い。図6に示すように、本実施形態のヒンジキャップ20では、蓋体40の開口部43の開口端縁は、キャップ基体30の上壁31に対して約130゜の開口角度をもって保持される。なお、本実施形態のヒンジキャップ20は、上壁31の後部に挿入開口部35が上方へ突出するように形成されているが、ここでの開口角度とは、蓋体40の開口部43の開口端縁と、前側ほど下方となるように傾斜した上壁31の前部との角度を言うものとする。
図5に示すように、ヒンジ部50は、一対のヒンジ板51と、一対のヒンジ板51の間に設けられるとともにヒンジ部50の回動軸に直交する方向の中間部が屈曲された弾性アーム板52を有するいわゆる3点ヒンジ構造とされている。一対のヒンジ板51の幅は同一であり、弾性アーム板52の幅方向中央を通るとともにヒンジ部50の回動軸に直交する面が前記仮想面Pとなる。そのため、一対のヒンジ板51のそれぞれは、仮想面Pに対して異なる側に形成されている。ここで仮想面Pに対して右側に位置するものを第1ヒンジ板51a、左側に位置するものを第2ヒンジ板51bと言うものとする。第1ヒンジ板51aは仮想面Pより右側で、ケース本体10の第1曲面12aの上方位置に形成されており、第2ヒンジ板51bは仮想面Pより左側で、ケース本体10の第4曲面12dの上方位置に形成されている。そして、仮想面Pより右側に形成された第1ヒンジ板51aは、仮想面Pより左側に形成された第2ヒンジ板51bより長くなっている。
図3に示すように、切断部60は、金属製の薄板材を折り曲げ加工して形成されており、上壁61及び下壁62が連結壁63によって連結された断面略コ字状をなしている。上壁61の中央部分には、上壁61を略半円形状に切り起こした切り起こし部64が形成されており、切り起こし部64の両端部には、切り起こし部64の両側辺を下方に折り曲げた形状の切断刃65が形成されている。
図6に示すように、切断部60は、キャップ基体30の上壁31に形成された挿入開口部35内に下壁62が挿入されて、キャップ基体30の上壁31を上壁61及び下壁62で挟むようにして取り付けられる。図5に示すように、切断部60が取り付けられた状態では、切り起こし部64の基端部64aは、仮想面Pに略沿う方向に延びている。
図3に示すように、飾り部80は、歯間清掃具1に意匠性を付与するものであり、表面に金属めっきが施されて金属光沢を有している。飾り部80は上下が開口した筒状の部材であり、上下の開口端はともに前側ほど下方となるように傾斜している。飾り部80の後側上端部には、上方から切り欠かれた形状の切欠部81が形成されているとともに、飾り部80の前側上端部の外周面には、平板部82が形成されている。図1(b)に示すように、切欠部81は、ヒンジキャップ20のヒンジ部50を保持するような形状とされている。図6に示すように、平板部82は、飾り部80の他の部分に比べて肉薄とされており、蓋体40の閉状態では、蓋体40の開口部43に形成された突部44が、平板部82から前方へ突出した状態となっている(図1(a)参照)。
図3に示すように、飾り部80の周壁の内面の左右両側には、径方向内方へ突出する形状の係合部83が形成されている。係合部83は、ヒンジキャップ20のキャップ基体30の左右両側に形成された被係合部38に対応する位置に形成されており、係合部83が被係合部38に係合することにより、飾り部80はヒンジキャップ20に対して位置決め状態で固定されている。
図3に示すように、ロール70は、筒状の芯材71と芯材71の軸線周りに巻回されたフロス72を備えている。図6に示すように、芯材71は、ケース本体10の底壁11の内面からキャップ基体30の規制壁36aの下端縁までの距離より僅かに短い長さに形成されている。フロス72は、芯材71の上端部近傍から下端部近傍にかけて、芯材71の軸線に対して傾斜する方向に巻回されている。
次に、歯間清掃具1の作用について歯間清掃具1の使用方法を交えながら説明する。
図6に示すように、ケース本体10の内部には、フロス72が巻回されたロール70が収納されている。ケース本体10の底壁11の内面には下支持壁14が上方へ延びるように形成されており、ヒンジキャップ20のキャップ基体30の上壁31の内面には規制壁36aが径方向内方へ延びるように形成されている。また、ロール70の筒状の芯材71は、下支持壁14の外径より僅かに大径に形成されており、芯材71の長さは、ケース本体10の底壁11の内面からキャップ基体30の規制壁36aの下端縁までの距離より僅かに短く形成されている。そのため、芯材71の下端部は下支持壁14に支持されて、ロール70の起立状態が安定している。また、芯材71の上端縁は規制壁36aに当接してその位置が安定している。
図8(a)に示すように、歯間清掃具1の使用時には、例えば、左手の親指以外の指と掌とで歯間清掃具1のケース本体10を握り込むようにして持つ。ケース本体10が仮想面Pに対して非対称に形成されているため、ケース本体10が手の形状に沿い易く握り易い。
図8(a)に示すように、親指を飾り部80の前側上端部の外面に形成された平板部82に当てて平板部82に沿わせるように上方へ移動させる。このとき、平板部82の上方には、蓋体40に形成された突部44が平板部82から前方に突出した状態となっていることから、親指の爪を突部44に引っ掛ければ蓋体40を上方へ容易に押し上げることができる。親指からの力によって、蓋体40の係合部45とキャップ基体30の被係合部39との係合が解除され、蓋体40がヒンジ部50を回動軸としてキャップ基体30に対して回動する。これにより、歯間清掃具1は閉状態から開状態となる。図6に示すように、この状態では、蓋体40の開口部43の開口端縁は、キャップ基体30の上壁31に対して約130゜の角度をもって保持される。
ケース本体10が仮想面Pに対して非対称に形成されている一方で、ヒンジキャップ20において仮想面Pに対して右側に形成された係合部45a及び被係合部39aと、仮想面Pに対して左側に形成された係合部45b及び被係合部39bは、仮想面Pからの距離が異なる位置から形成されている。そのため、歯間清掃具1を片手で持って親指で蓋体40を上方へ押し上げる場合、仮想面Pに対して交差する方向に力が掛かったとしても、右側の係合部45a及び被係合部39aと左側の係合部45b及び被係合部39bに対して均等に力が作用しやすい。
また、蓋体40が回動する際の回動軸となるヒンジ部50は3点ヒンジ構造とされているため、1枚のヒンジ板のみで構成されたヒンジ部に比べて力が分散しやすい。さらに、仮想面Pに対して右側に形成された第1ヒンジ板51aは、左側に形成された第2ヒンジ板51bより長く形成されている。そのため、仮想面Pに対して交差する方向に力が掛かったとしても、右側の第1ヒンジ板51aと左側の第2ヒンジ板51bに対して均等に力が作用しやすい。仮想面Pからの距離が長い係合部45a及び被係合部39aと、仮想面Pからの距離が短い係合部45b及び被係合部39bとの関係では、距離が長い係合部45b及び被係合部39bと対向する位置に形成された第1ヒンジ板51aの方が相対的に長いことになる。そのため、係合部45a及び被係合部39aと係合部45b及び被係合部39bとが仮想面Pから異なる位置に形成されたことによって親指からの力が仮想面Pに対して交差する方向に作用したとしても、第1ヒンジ板51a及び第2ヒンジ板51bの長さの違いによってそれぞれに均等に力が作用し易い。
図8(b)に示すように、蓋体40を押し上げて開状態とした後、キャップ基体30の周壁32に貫設された取出孔34からフロス72を引き出す。取出孔34には、引き出したフロス72を上方へ案内する案内溝34aが連通しているので、フロス72の引き出しが容易である。
フロス72は芯材71の軸線に対して傾斜する方向に巻回されており、キャップ基体30には、芯材71の軸線方向上端側からフロス72を引き出すように取出孔34が貫設されていることから、引き出されるフロス72によって、芯材71には上方向及び径方向の力が作用する。この点、芯材71の下端部は第1支持壁14によって内周面が支持され、その上端縁には規制壁36aが当接しているため、径方向へのがたつきが抑制されるとともに、上方への移動が規制される。
引き出されたフロス72を切断部60方向に引っ張り、切断部60の左側から後側に回り込むようにして右方向へ引っ張る。切断部60の切り起こし部64の基端部64aが、仮想面Pに略沿う方向に延びていることから、フロス72を切り起こし部64に対して引っ掛け易い。そのため、切り起こし部64に引っ掛けられたフロス72が切断刃65で容易に切断される。
また、図6に示すように、蓋体40の開口部43の開口端縁は、キャップ基体30の上壁31に対して約130゜の開口角度をもって保持されており、フロス72を後方へ引き出し難い。そのため、蓋体40の位置を回避してフロス72を引き出すようにすることになり、この場合も、フロス72を切断部60の左側から後側に回り込むようにして右方向へ引っ張ることになる。蓋体40の開口角度との関係においても、フロス72を切り起こし部64に対して引っ掛け易く、フロス72を切断し易い。
所定長のフロス72を切断した後、親指で蓋体40を下方へ引き寄せて、蓋体40の係合部45a、45bをキャップ基体30の被係合部39a、39bに係合すると閉状態となる。このとき、蓋体40の開口角度が約130゜に保持されているため、親指での閉操作がし易い。
次に、上記実施形態の歯間清掃具1の効果について述べる。
(1)上記実施形態の歯間清掃具1のケース本体10は、ヒンジ部50の回動軸に直交するとともにケース本体10の中心軸を通る仮想面Pに対して非対称に形成されている。そのため、片手でケース本体10を持つ際に手に馴染みやすく持ち易い。操作性に優れている。
(2)ケース本体10に取り付けられたヒンジキャップ20のキャップ基体30及び蓋体40には、一対の係合部45a、45b及び一対の被係合部39a、39bが設けられている。これら係合部45a、45b及び被係合部39a、39bは、仮想面Pに対してそれぞれ異なる側であって、仮想面Pからの距離が異なる位置に設けられている。そのため、非対称のケース本体10を片手で握って親指で蓋体40を上方へ押し上げるようにして開けた場合、仮想面Pに対して交差する方向に親指からの力が掛かったとしても、両方の係合部45a、45b及び被係合部39a、39bに対して均等に力が作用しやすい。ケース本体10が非対称形状であっても蓋体40をスムーズに操作することができる。
(3)仮想面Pからの距離が短い係合部45a及び被係合部39aが設けられた側の第1ヒンジ板51aは、仮想面Pからの距離が長い係合部45b及び被係合部39bが設けられた側の第2ヒンジ板51bより長い。そのため、仮想面Pに対して交差する方向に親指からの力が掛かった場合に、第1ヒンジ板51a及び第2ヒンジ板51bに対して均等に力が作用し易くなる。
(4)ケース本体10の上部における径方向の断面積は、ケース本体10の底壁11における径方向の断面積より大きく、ケース本体10は底窄まり形状とされている。そのため、ケース本体10を片手で握る際に小指側が小径となり、手に馴染みやすい。片手で持ち易く操作し易い。
(5)ケース本体10の周面は、曲率の小さい第1曲面12a及び第2曲面12bと曲率の大きい第3曲面12c及び第4曲面12dを備え、曲率の異なる曲面同士が連結された形状になっている。そのため、外観形状に優れた歯間清掃具1が得られる。また、曲率の異なる複数の曲面が連結された形状とすることで握った状態の手の形状に沿い易く馴染み易くなる。
(6)ケース本体10に形成された第1曲面12a、第2曲面12b、第3曲面12c、第4曲面12d間に形成された稜線は、歯間清掃具1全体で見るとヒンジキャップ20及び飾り部80を含んで上下方向に繋がっている。稜線は、歯間清掃具1の周面全体に延びていることから、歯間清掃具1の外観形状が良好なものとなる。
(7)ヒンジ部50は、右側の第1ヒンジ板51a、左側の第2ヒンジ板51b、及び第1ヒンジ板51a及び第2ヒンジ板51bの間に設けられるとともに中間部が屈曲された弾性アーム板52とを有する3点ヒンジ構造とされている。そのため、1枚のヒンジ板のみで構成されたヒンジ部に比べて力が分散しやすい。ヒンジ部50の耐久性を向上させることができる。
(8)取出孔34は、キャップ基体30の周壁32の上端部に貫設されている。また、取出孔34には、引き出したフロス72を上方へ案内する案内溝34aが連通している。そのため、ケース本体10を片手で把持した状態で取出孔34からフロス72を上方へ引き出し易い。
(9)取出孔34は、周壁32の前側に貫設されている。そのため、歯間清掃具1を片手で握った場合に、取出孔34が使用者の正面に位置することになり、フロス72を引き出し易い。
(10)キャップ基体30の上壁31におけるヒンジ部50側の端部には、取出孔34から引き出されたフロス72を切断するための切断部60が設けられており、切断部60の切り起こし部64の基端部64aは、仮想面Pに略沿う方向に延びている。ここで、ケース本体10に対して、通常、フロス72を横方向に引っ張る方が前後方向に引っ張るより力を掛け易い。例えば、ケース本体10を左手で握って、右手で取出孔34からフロス72を引き出す場合、引き出されたフロス72を切断部60方向に引っ張り、切断部60の左側から後側に回り込むようにして右方向へ引っ張ると力を掛け易い。上記実施形態の歯間清掃具1では、切断部60に形成された切り起こし部64の基端部64aが、仮想面Pに略沿う方向に延びていることから、フロス72を切り起こし部64に対して引っ掛け易く、フロス72を切断し易い。軽い力でも容易にフロス72を切断することができる。
(11)蓋体40の開状態では、蓋体40は、その下端縁がキャップ基体30の上壁31に対して約130゜の開口角度となるように保持される。そのため、ケース本体10を片手で握った状態で、同じ手の親指で蓋体40を容易に締めることができる。
(12)ケース本体10の底壁11の内面には、上方に延びる円筒状の下支持壁14が形成されている。下支持壁14の外径は、芯材71の内径より僅かに小径に形成されている。そのため、芯材71の外周面が芯材71の内周面に当接し、芯材71はケース本体10の内部で径方向への移動を規制されるように支持される。フロス72を引き出す際に、芯材71のケース本体10内での位置が安定し、ロール70のがたつきが抑制される。これにより、取出孔34からフロス72を安定して引き出すことができる。
(13)キャップ基体30の上壁31の内面には、キャップ基体30の径方向内方に延びるように規制壁36aが形成されており、規制壁36aの下端縁は芯材71の上端縁に当接している。そのため、フロス72を引き出す際に芯材71に対して上方への力が作用したとしても、ロール70の上方への移動が制される。これにより、取出孔34が歯間清掃具1の上部に形成されている場合であっても、ロール70の位置が安定する。ロール70のがたつきが抑制されてフロス72を安定して引き出すことができる。
上記実施形態は、以下のように変更することができる。なお、上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて適用することができる。
・上記実施形態の歯間清掃具1では、曲率の異なる第1曲面12aと第3曲面12cが仮想面Pの右側で連結され、曲率の異なる第2曲面12bと第4曲面12dが仮想面Pの左側で連結されて仮想面P、Qに対して非対称とされているが、非対称形状はこれに限定されない。例えば、曲率の異なる曲面が3種類以上連結されていてもよい。また、対向する第1曲面12a及び第2曲面12bが同じ曲率である一方で、他の複数の曲面の曲率はすべて異なっていてもよい。
・仮想面Pより左側のヒンジ部50側に第2曲面12bが形成され、仮想面Pより右側のヒンジ部50とは反対側に第1曲面12aが形成されていてもよい。
・第1曲面12a及び第2曲面12bは、ケース本体10の下端まで形成されていてもよい。
・ヒンジ部50は3点ヒンジ構造でなくてもよい。1枚のヒンジ板のみで構成されていてもよい。
・上記実施形態のヒンジキャップ20では、蓋体40の周壁42に、径方向内方に突出する一対の係合部45a、45bが設けられ、キャップ基体30の周壁32に、径方向内方に凹む一対の被係合部39a、39bが設けられているが、これに限定されない。蓋体40に被係合部が設けられ、キャップ基体に係合部が設けられていてもよい。
・切断部60の切り起こし部64の基端部64aは、仮想面Pに略沿う方向に延びているが、これに限定されない。
・蓋体40は、その開口部43の開口端縁がキャップ基体30の上壁31に対して約130゜となる開口角度で保持されるが、開口角度はこれに限定されない。開口角度は150゜未満であることが操作性からは好ましいが、例えば、180゜のフルオープン状態で保持されてもよい。
・フロス72を引き出すための取出孔34は、キャップ基体30の周壁32の前側上端部に貫設されていなくてもよい。図9(b)に示すように、キャップ基体30の上壁31の前部に貫設されていてもよい。或いは、上壁31の左側に形成されていてもよい。この場合、切断部60の位置を上壁31の右側としてもよい。
・ケース本体10は、上部における径方向の断面積が底部における径方向の断面積より大きくなる底窄まり形状でなくてもよい。断面積が上下方向に同じであってもよい。
・上記実施形態の歯間清掃具1では、キャップ基体30の上壁31の内面に上支持壁36が形成されており、上支持壁36から径方向内方へ延びるように板状の規制壁36aが形成されているが、規制壁36aを省略することもできる。この場合、ロール70の芯材71の長さを、ケース本体10の底壁11からキャップ基体30の上支持壁36の下端縁までの距離より長く形成すればよい。ロール70の芯材71の外径は、上支持壁36の内径より僅かに小径に形成されているため、芯材71の上端部は上支持壁36に支持されて、起立状態が安定することになる。
・規制壁36aの下端縁が上支持壁36の下端縁と面一となっており、規制壁36aの下端縁に芯材71の上端縁が当接しているが、これに限定されない。図9(b)に示すように、規制壁36aの下端縁が上支持壁36の下端縁より上方に位置していてもよい。こうすれば、芯材71の上端部が上支持壁36で支持されるとともに、芯材71への上方移動を規制壁36aによって規制することができる。
・図9(a)に示すように、規制壁36aは上支持壁36の内周面に沿うように半円筒状に形成されていてもよい。この場合であっても、規制壁36aによって芯材71の上方移動が規制される。また、半円筒状の規制壁36aの下端縁が上支持壁36の下端縁より上方に位置していてもよい。この場合、上支持壁36で芯材71の径方向の移動が規制され、規制壁36aによって芯材71の上方移動が規制される。
・下支持壁14は、図6では、芯材71の下端部に少し入り込むような高さに形成されているが、下支持壁14の上下方向の寸法は特に限定されない。例えば、芯材71の上下方向中央位置に近い位置まで形成されていてもよい。芯材71の内周面に当接する下支持壁14の上下方向の寸法が大きくても、フロス72に対する影響はなく、寸法が大きい分、芯材71のがたつきをより好適に抑制することができる。
・上支持壁36は、その外径が芯材71の内径より僅かに小径に形成されていてもよい。この場合、芯材71の上端部内に上支持壁36の下端部が入り込むことにより芯材71の上端部が支持されることになり、起立状態が安定する。
・上支持壁36の外径が芯材71の内径より僅かに小径に形成されている場合において、規制壁36aが、上支持壁36から径方向外方へ延びるように形成されていてもよい。芯材71の上端部が上支持壁36で支持されるとともに、芯材71の上方移動が規制壁36aによって規制される。
・図9(b)に示すように、下支持壁14が芯材71より大径に形成されていてもよい。なお、図9(b)では、芯材71より大径の下支持壁14を下支持壁14aとして示している。大径の下支持壁14aは、その内径が芯材71の外径より僅かに大径となるように形成されている。また、下支持壁14aの壁は肉厚であることが好ましい。こうした構成により、フロス72が下支持壁14aの上端縁に当接しても、フロス72に対する影響を抑制することができる。
・図9(b)に示すように、芯材71の内周面に当接する下支持壁14と芯材71の外周面に当接する下支持壁14aの両方が形成されていてもよい。
・規制壁36aは上支持壁36と一体に形成されているが、別体で形成されていてもよい。
1…歯間清掃具、10…ケース本体、11…底壁、12…周壁、13…開口部、14、14a…下支持壁(第1支持壁)、20…ヒンジキャップ、30…キャップ基体、31…上壁、32…周壁、33…開口部、34…取出孔、34a…案内溝、35…挿入開口部、36…上支持壁(第2支持壁)、40…蓋体、41…上壁、42…周壁、43…開口部、44…突部、50…ヒンジ部、51、51a、51b…ヒンジ板、52…弾性アーム板、60…切断部、65…切断刃、70…ロール、71…芯材、72…フロス、80…飾り部、82…平板部。

Claims (6)

  1. 筒状の芯材の軸線周りにフロスが巻回されてなるロールと、
    前記ロールが内部に収納される有底筒状のケース本体と、
    前記ケース本体の上部に取り付けられるとともにキャップ基体と蓋体とがヒンジ部で一体に連結されたヒンジキャップを備えた歯間清掃具であって、
    前記キャップ基体の上部には、前記フロスを引き出すための取出孔が貫設されており、
    前記キャップ基体及び前記蓋体のいずれか一方には一対の係合部が設けられているとともに、他方には前記係合部のそれぞれが係合する一対の被係合部が設けられており、
    前記ケース本体は、前記ヒンジ部の回動軸に直交するとともに該ケース本体の中心軸を通る仮想面に対して非対称に形成されており、
    一対の前記係合部の一方及び一対の前記被係合部の一方は前記仮想面に対して一方側に設けられているとともに、一対の前記係合部の他方及び一対の前記被係合部の他方は前記仮想面に対して他方側に設けられており、一方の前記係合部及び被係合部と他方の前記係合部及び被係合部は該仮想面からの距離が異なる位置に設けられていることを特徴とする歯間清掃具。
  2. 前記ケース本体の周面は、曲率の異なる複数の曲面が連結された形状をなし、
    複数の前記曲面のうち、前記仮想面に対してそれぞれ異なる側であって対向する位置には、他の曲面より曲率が小さいとともに互いに同じ曲率の第1曲面及び第2曲面が形成され、
    前記第1曲面は、前記第2曲面より前記ヒンジ部寄りに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯間清掃具。
  3. 前記ヒンジ部は、一対のヒンジ板と該ヒンジ板の間に設けられるとともに中間部が屈曲された弾性アーム板とを有する3点ヒンジ構造であり、
    一対の前記ヒンジ板は、前記仮想面に対してそれぞれ異なる側に設けられており、
    前記仮想面からの距離が短い前記係合部及び前記被係合部が設けられた側の前記ヒンジ板は、前記仮想面からの距離が長い前記係合部及び前記被係合部が設けられた側の前記ヒンジ板より長いことを特徴とする請求項2に記載の歯間清掃具。
  4. 前記取出孔は、前記キャップ基体における前記ヒンジ部とは反対側の上端部に貫設されており、
    前記キャップ基体の上壁における前記ヒンジ部側の端部には、前記取出孔から引き出されたフロスを切断するための切断刃が設けられている請求項1~3のいずれか一項に記載の歯間清掃具。
  5. 前記ヒンジキャップは、前記蓋体が前記ヒンジ部を介して回動することにより前記キャップ基体の上壁の外面が露出される開状態とされ、
    前記開状態では、前記蓋体は、その下端縁が前記キャップ基体の上壁に対して150゜未満の角度となるように保持されることを特徴とする請求項4に記載の歯間清掃具。
  6. 前記ケース本体の上部における径方向の断面積は、前記ケース本体の底部における径方向の断面積より大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の歯間清掃具。
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