JP6711377B2 - 弾性波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共振子や帯域フィルタなどに用いられる弾性波装置に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして弾性波装置が広く用いられている。下記の特許文献1や特許文献2には、弾性表面波装置において、ピストンモードを形成することにより横モードのスプリアスを抑制する構造が開示されている。例えば下記の特許文献1の図9や特許文献2の図4には、IDT電極の電極指に太幅部分が設けられている。この太幅部分を設けることにより低音速領域が形成されている。
他方、特許文献1の図12や特許文献2の図8(c)及び図9では、IDT電極の一部に膜が積層されている。より具体的には、IDT電極の電極指の延びる方向において、中央領域よりも外側の領域において膜が積層されている。それによって低音速領域が構成されている。
特開2011−101350号公報 WO2011/088904
しかしながら、電極指に太幅部を設ける構造では、太幅部の幅を大きくするにも限界があった。すなわち、幅が大きくなりすぎると、隣り合う電極指に太幅部が接触してしまうため、低音速領域の音速を十分に低くすることができなかった。従って、横モードを確実に抑制することが困難であった。また、追加の膜を積層する方法では、工程が煩雑であり、かつコストが高くつくことになる。
本発明の目的は、製造工程の複雑化及びコストの上昇を招くことなく、横モードリップルを抑制し得る、弾性波装置を提供することにある。
本発明に係る弾性波装置は、圧電膜を有する弾性波装置であって、前記圧電膜を伝搬する弾性波の音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速材と、前記高音速材上に積層されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、前記低音速膜上に積層された前記圧電膜と、前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備え、前記IDT電極が、第1のバスバーと、前記第1のバスバーと隔てられて配置された第2のバスバーと、前記第1のバスバーに基端が電気的に接続されており、先端が前記第2のバスバーに向かって延ばされている複数本の第1の電極指と、前記第2のバスバーに基端が接続されており、先端が前記第1のバスバーに向かって延ばされている複数本の第2の電極指とを有し、前記第1及び第2の電極指の延びる方向と直交する方向を幅方向としたときに、前記第1及び第2の電極指の少なくとも一方において、前記第1及び第2の電極指の長さ方向中央に比べて幅方向寸法が大きくされている太幅部が、中央領域よりも前記基端側および前記先端側のうちの少なくとも一方の側に設けられており、前記第1及び第2のバスバーの少なくとも一方が前記第1または第2のバスバーの長さ方向に沿って分離配置された複数の開口部を有し、前記第1及び第2のバスバーが、前記開口部よりも前記第1または第2の電極指側に位置しており、かつ前記第1及び第2のバスバーの長さ方向に延びる内側バスバー部と、前記開口部が設けられている中央バスバー部と、前記内側バスバー部に対して、前記中央バスバー部を挟んで反対側に位置している外側バスバー部とを有する。
本発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、前記内側バスバー部が、弾性波伝搬方向に延びる帯状の形状を有する。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記第1の電極指及び第2の電極指の双方に前記太幅部が設けられている。この場合には、リップルをより一層効果的に抑圧することができる。
本発明に係る弾性波装置の別の特定の局面では、前記太幅部が、前記第1及び第2の電極指の少なくとも一方においてそれぞれ複数設けられている。この場合には、リップルをより一層効果的に抑圧することができる。
本発明に係る弾性波装置の別の特定の局面では、前記IDT電極は、交叉幅重み付けが施されていない正規型のIDT電極である。この場合には、IDT電極を容易に形成することができる。
本発明に係る弾性波装置の別の特定の局面では、前記第1及び第2の電極指の先端と、前記第1及び第2の電極指の先端と対向している第2,第1のバスバーとの間の距離が、弾性表面波の波長をλとしたときに、0.5λ以下とされている。この場合には、低音速領域中の高音速な部分の幅を小さくすることができる。従って、伝搬するモードを理想的なピストンモードに近づけることができる。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記高音速材を支持している支持基板をさらに備え、前記高音速材が高音速膜である。
本発明に係る弾性波装置の別の特定の局面では、前記高音速材が、高音速支持基板である。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、前記IDT電極内の少なくとも1本の電極指の極性が反転されており、極性が反転された前記電極指と、両隣の電極指との間が電極材料で埋められている。それによって、弾性波装置がフィルタである場合には、フィルタ特性の急峻性を高めることができる。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記IDT電極がAlまたはA1を主体とする合金からなり、前記IDT電極の電極膜厚が、0.08λ以上である。この場合には、電極指の抵抗を小さくすることができる。
本発明に係る弾性波装置のさらに別の特定の局面では、前記IDT電極の膜厚が、0.10λ以上、400nm以下である。この場合には、電極指の抵抗を小さくすることができる。
本発明に係る弾性波装置の別の特定の局面では、前記高音速材がシリコン基板であり、その体積抵抗率が1000Ωcm以上である。それによって弾性波装置がフィルタである場合には、フィルタの挿入損失を低下させることができる。
本発明に係る弾性波装置のさらに別の特定の局面では、前記高音速材がシリコン基板であり、その体積抵抗率が4000Ωcm以上である。それによって弾性波装置がフィルタである場合には、フィルタ特性の急峻性を高めることができる。
本発明に係る弾性波装置によれば、ピストンモードを形成することができ、横モードリップルを効果的に抑圧することができる。しかも、ピストンモードを形成するために、追加の膜を積層する必要は必ずしもない。よって、製造工程の複雑化及びコストの上昇も招き難い。さらに、Q値を高めることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の略図的正面断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の模式的平面図である。 図4は、第1の実施形態の弾性波装置のインピーダンス周波数特性を示す図である。 図5は、比較例の弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図6は、比較例の弾性波装置のインピーダンス周波数特性を示す図である。 図7は、ピストンモードが形成されているときの、中央領域と低音速領域の音速差ΔVの中央領域の音速に対する割合と、低音速領域の長さ方向の寸法Yとの関係を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図10は、本発明の第4の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図11は、本発明の第5の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図12は、本発明の第6の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図13は、本発明の第7の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図14は、本発明の第8の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図15は、本発明の第9の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図16は、本発明の第10の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図である。 図17は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る弾性波装置の略図的正面断面図である。 図18は、高音速支持基板材料としてのSiの体積抵抗率と、挿入損失変化量との関係を示す図である。 図19は、高音速支持基板材料としてのSiの体積抵抗率と、フィルタ特性の急峻性の変化量との関係を示す図である。 図20は、Al膜厚を変化させた場合の周波数差の変化を示す図である。 図21は、Al膜厚を変化させた場合の挿入損失の変化を示す図である。 図22は、弾性波装置におけるLiTaO膜の膜厚とQとの関係を示す図である。 図23は、弾性波装置におけるLiTaO膜の膜厚と、周波数温度係数TCFとの関係を示す図である。 図24は、弾性波装置におけるLiTaO膜の膜厚と、音速との関係を示す図である。 図25は、弾性波装置におけるLiTaOからなる圧電膜の厚みと、比帯域との関係を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠き平面図であり、図2はその略図的正面断面図であり、図3は、第1の実施形態の弾性波装置の模式的平面図である。
図2に示すように、弾性波装置1は、高音速材としての高音速支持基板7を有する。高音速支持基板7は、Siからなる。高音速支持基板7上に、音速が相対的に低い低音速膜8が積層されている。また、低音速膜8上に圧電膜9が積層されている。この圧電膜9の上面にIDT電極3が積層されている。なお、圧電膜9の下面にIDT電極3が積層されていてもよい。
本実施形態では、圧電膜9は、50°Y−XのLiTaO膜からなる。なお、圧電膜9は、例えば、LiNbOやLiTaOなどのように電気機械結合係数が比較的大きければ、他の圧電単結晶あるいは圧電セラミックスからなるものでもよい。カット角も50°Yに限定されるものではない。本実施形態では、LTの厚みは0.3λである。
低音速膜8は、圧電膜9を伝搬する弾性波音速が、圧電膜9を伝搬するバルク波音速よりも低い材料からなる。本実施形態では、低音速膜8は、SiOからなる。本実施形態ではSiOの膜厚は0.35λである。
もっとも、低音速膜8は、上記条件を満たす限り、その材料は特に限定されない。従って、低音速膜8は、SiOなどの酸化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナ、炭化ケイ素、ジルコニアなどの各種セラミックスやガラスなどの誘電体、あるいはシリコンもしくは窒化ガリウムなどの半導体により構成することができる。
なお、本明細書において、高音速材とは、圧電膜を伝搬する表面波や境界波等の弾性波よりも、該高音速材中のバルク波の音速が高速となる層を言うものとする。また、低音速膜とは、圧電膜を伝搬する弾性波よりも、該低音速膜中のバルク波の音速が低速となる膜を言うものとする。また、ある構造のIDT電極からは様々な音速の異なるモードの弾性波が励振されることになるが、圧電膜を伝搬する弾性波とは、フィルタや共振子の特性を得るために利用する特定のモードの弾性波を示す。上記バルク波の音速を決定するバルク波のモードは、圧電膜を伝搬する弾性波の使用モードに応じて定義される。
上記高音速支持基板7は、弾性表面波を圧電膜9及び低音速膜8が積層されている部分に閉じ込め、高音速支持基板7より下の構造に漏れないように機能する。本実施形態では、高音速支持基板7は、Siからなる。もっとも、上記弾性表面波を閉じ込め得る限り、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、DLC膜またはダイヤモンド、上記材料を主成分とする媒質、上記材料の混合物を主成分とする媒質等のさまざまな高音速材料を用いることができる。
弾性表面波を圧電膜9及び低音速膜8が積層されている部分に閉じ込めるには、高音速材の厚みは厚いほど望ましく、弾性表面波の波長λの0.5倍以上、さらには1.5倍以上であることが望ましい。
なお、上記高音速支持基板の体積抵抗率は1000Ωcm以上であることが好ましい。電気抵抗が高いSiを用いることにより、より一層良好な共振特性やフィルタ特性を得ることができる。図18に高音速支持基板材料であるSiの体積抵抗率と挿入損失変化量との関係を示す。図18の横軸はSiの体積抵抗率で、縦軸は通過帯域における挿入損失変化量を示す。Siからなる高音速支持基板の体積抵抗率が小さくなると、挿入損失が増大し、劣化する。縦軸の挿入損失変化量とは、高音速支持基板が絶縁体であるとしたときの挿入損失を基準とし、該基準からの挿入損失劣化量を表す。図18から明らかなように、Siの体積抵抗率が1000Ωcm以上であれば、挿入損失の劣化が抑制でき、その結果、良好なフィルタ特性を得ることが可能となる。従って、Siからなる高音速支持基板の体積抵抗率は1000Ωcm以上であることが望ましい。
図19に高音速支持基板材料であるSiの体積抵抗率とフィルタ特性の急峻性の変化量との関係を示す。図19の横軸はSiの体積抵抗率で、縦軸はフィルタ特性の急峻性の変化量を示す。フィルタ特性の急峻性の変化量とは、高音速支持基板が絶縁体であるとしたときのフィルタ特性の急峻性を基準とし、該基準に比べて、フィルタ特性の急峻性が変化した量を急峻性の変化量とする。ここで、フィルタ特性の急峻性とは、通過帯域肩部において、減衰量が3.5dBとなる周波数と、減衰量が40dBとなる周波数との周波数差をいうものとする。この周波数差が小さいほど、急峻性が高いことを意味する。図19から明らかなように、Siの体積抵抗率が4000Ωcm以上であれば、急峻性の変化を抑制でき、さらに良好なフィルタ特性を得ることが可能となる。従って、Siからなる高音速支持基板の体積抵抗率は4000Ωcm以上であることがより一層望ましい。
なお、Siの体積抵抗率は、通常、100×10Ωcm以下である。
また、高音速材としては、高音速支持基板7に代えて、図17に示す変形例のように、支持基板7a上に積層された高音速膜7bを用いてもよい。その場合には、支持基板7aとしては、適宜の材料を用いることができる。このような材料としては、サファイア、LiTaO、LiNbO、水晶等の圧電体、アルミナ、マグネシア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト等の各種セラミックス、ガラス等の誘電体またはシリコン、窒化ガリウム等の半導体及び樹脂基板等を用いることができる。
弾性波装置1では、高音速支持基板7と圧電膜9との間に低音速膜8が配置されている。従って、弾性波の音速が低下する。他方、弾性波のエネルギーは、本質的に低音速の媒質に集中する。従って、圧電膜9内及びIDT電極3内への弾性波エネルギーの閉じ込め効果を高めることができる。よって、低音速膜8が設けられていない場合に比べて、損失を低減し、Q値を高めることができる。図22から明らかなように、LiTaOの膜厚が3.5λ以下の場合、3.5λを超えた場合に比べて、Q値が高くなり、Q特性が良好となることがわかる。また、図23により、LiTaOの膜厚が2.5λ以下の場合、周波数温度係数TCFの絶対値が2.5λを超えた場合に比べて小さくし得ることがわかる。より好ましくは、2λ以下の範囲では、周波数温度係数TCFの絶対−10ppm/℃以下とすることができ、望ましい。さらに、図24により、LiTaOの膜厚が1.5λ以下の場合、音速が小さくなることがわかる。そのため、所望の周波数を得るためのIDT電極の大きさが小さくなり、デバイスの小型化が実現できる。さらに、図25から明らかなように、LiTaOの膜厚が0.5λ以下の場合、比帯域が大きくなりより好ましい。
また、高音速支持基板7により、弾性波の高音速支持基板7より下の層への漏えいが抑制されている。
なお、本実施形態では、圧電膜9の下方に低音速膜8及び高音速材としての高音速支持基板7が積層されていたが、この低音速膜及び高音速材は、複数層積層されていてもよい。
図2では、IDT電極3を含む電極構造を略図的に示しているが、図3に示すように、弾性波装置1では、IDT電極3の弾性表面波伝搬方向両側に反射器4,5が設けられている。すなわち、弾性波装置1は、1ポート型の弾性表面波共振子である。
なお、図3では、IDT電極3について、Xを矩形の枠で囲んだ記号で略図的に示している。図1を参照して、IDT電極3の詳細を説明する。
IDT電極3は、交叉幅重み付けが施されていない正規型のIDT電極であり、電極指周期は2.0μmである。もっとも、IDT電極の電極指周期は特に限定されない。また、電極指の対数は150対、交叉部は10λ(λはIDT電極で励振される弾性波の波長)である。反射器4,5は両端を短絡してなるグレーティング反射器である。反射器4,5における電極指の本数は20本である。
本実施形態では、IDT電極3及び反射器4,5は、Ti膜と、Ti膜上に積層されたAl膜とを有する積層金属膜からなる。このTi膜の厚みは10nm、Al膜の厚みは167nmとした。この積層金属膜では、Al膜が主体であり、その厚みは、167nm=0.0835λである。
なお、IDT電極3を構成している金属はこれに限定されるものではなく、適宜の金属もしくは合金を用いることができる。
また、上記のように、Alを主体とするIDT電極の厚みは、0.0835λとされていたが、本願発明者らの実験によれば、0.08λ以上とすることが好ましい。それによって、例えば弾性波装置として弾性波フィルタを構成した場合、フィルタ特性の急峻性を高めることができる。
図20は、Al膜厚を変化させた場合の周波数差の変化を示す図である。この周波数差とは、通過帯域肩部における周波数差であり、減衰量が3.5dBになる周波数と、減衰量が40dBとなる周波数との周波数差をいうものとする。この周波数差が小さいほど肩部における急峻性が高められることになる。
図20から明らかなように、Al膜の膜厚が0.08λより小さくなると、Al膜の膜厚が小さくなるに従って、周波数差が著しく大きくなることがわかる。これに対して、Al膜厚が0.08λ以上であれば、周波数差がほぼ一定であり、小さいことがわかる。従って、好ましくは、Al膜の膜厚は0.08λ以上であることが望ましい。
さらに、IDT電極3の膜厚を0.1λ以上とすることが望ましい。それによって、電極指の電気抵抗を低めることができる。よって、損失を小さくすることができる。
図21は、上記Al膜の膜厚を変化させた場合の挿入損失の変化を示す図である。上記挿入損失とは、通過帯域内において、最も挿入損失が小さい最小挿入損失をいうものとする。
図21から明らかなように、Al膜の膜厚が0.10λ以上になれば、挿入損失が十分に小さく、Al膜の膜厚の変化により挿入損失の変動が小さいことがわかる。従って、より一層好ましくは、Al膜の膜厚は、0.10λ以上である。なお、Al膜厚はあまり厚くなりすぎると製造が困難になるため、400nm以下であることが好ましい。よって、IDT電極の膜厚も400nm以下であることが好ましい。
なお、図1に示した電極構造を覆うように、SiO膜を形成してもよい。それによって、周波数温度特性を改善することができる。
本実施形態の弾性波装置1では、IDT電極3において、ピストンモードを形成することにより横モードリップルを抑圧する構造が備えられている。これを、図1を参照して説明する。
IDT電極3は、第1のバスバー11と、第1のバスバー11と隔てられて配置された第2のバスバー12とを有する。第1のバスバー11と第2のバスバー12とは、弾性表面波伝搬方向に平行に延びている。
また、第1のバスバー11に、複数本の第1の電極指13の基端が接続されている。複数本の第1の電極指13の先端は、第1のバスバー11から第2のバスバー12側に向かって延ばされている。すなわち、弾性表面波伝搬方向と直交する方向に、複数本の第1の電極指13が延ばされている。
他方、複数本の第2の電極指14の基端が、第2のバスバー12に接続されている。複数本の第2の電極指14の先端は、第2のバスバー12から第1のバスバー11側に向かって延ばされている。すなわち、複数本の第2の電極指14も、弾性表面波伝搬方向と直交する方向に延びている。
複数本の第1の電極指13と複数本の第2の電極指14とは、間挿し合っている。第1の電極指13には、太幅部13a,13b,13c,13dが設けられている。第2の電極指14にも、太幅部14a,14b,14c,14dが設けられている。太幅部13aを代表として太幅部13a〜13d,14a〜14dの形状を説明する。太幅部13aは、第1の電極指13の残り部分よりもその幅方向寸法すなわち弾性表面波伝搬方向に沿う寸法が長くされている。本実施形態では、太幅部13aは、電極指13の側縁から弾性表面波伝搬方向に突出する等脚台形の形状とされている。もっとも、太幅部の形状はこれに限定されず、半円状の突出部などの様々な形状の突出部を電極指13の側縁から弾性表面波伝搬方向に突出させてもよい。
太幅部13a,13bは、第1の電極指13において、第1の電極指13の基端側に寄せられて設けられている。言い換えれば、太幅部13a,13bは、第1のバスバー11側に寄せられて形成されている。他方、太幅部13c,13dは、第1の電極指13の先端側に、すなわち第2のバスバー12側に寄せられて設けられている。
他方、第2の電極指14においては、先端側に太幅部14a,14bが設けられている。太幅部14a,14bと、太幅部13a,13bとは、第1のバスバー11に近い領域で弾性表面波伝搬方向と直交する方向において、すなわち電極指の延びる方向において交互に配置されている。同様に、太幅部13c,13dと、太幅部14c,14dとは、第2のバスバー12に近い側において、上記電極指の延びる方向において交互に配置されている。
上記太幅部13a,13bと太幅部14a,14bとが設けられている領域において、図1に示す領域V2が形成される。図1の右側のV1〜V6は、IDT電極3の中央から弾性表面波伝搬方向と直交する方向において外側に向かって配置されている領域を示す。領域V1〜V6を伝搬する弾性波の速度(以下、音速とする)V〜Vを図1に模式的に示す。以下、本明細書では、領域Vn(nは自然数)の音速をVとする。ここで、領域V1は、上記太幅部13bと、太幅部13cとの間に位置しているIDT中央領域である。
上記太幅部13a,13b,14a,14bが設けられている領域V2は、IDT中央の領域V1よりも音速が低い。
他方、本実施形態では、電極指13の基端において、電極指幅方向に突出している突出部13eが設けられている。従って、突出部13eが設けられている領域V3においては、音速が、後述する高音速部の領域V5よりも低められている。もっとも、領域V3では、第2の電極指14が存在しないため、音速Vは領域V2の音速Vよりも高音速である。
上記のように太幅部13a,13b,14a,14bを設けることにより、より低音速の領域V2を設ける構成は、特許文献1や特許文献2においても記載されていた。なお、第2のバスバー12側においても、同様に、太幅部13c,13d,14c,14dが設けられている領域が領域V2となる。
本実施形態では、第1のバスバー11が、内側バスバー部11A、中央バスバー部11B及び外側バスバー部11Cを有する。ここで、内側及び外側とは、IDT電極3におけるIDT電極の電極指の延びる方向において、第1,第2の電極指13,14が存在している側を内側、反対側を外側としている。
内側バスバー部11Aは、上記複数本の第1の電極指13の基端が接続されている部分である。内側バスバー部11Aは、本実施形態では、弾性表面波伝搬方向に延びる細長い帯状の形状を有している。ここはメタライズされている部分であるため、この内側バスバー部11Aは、低音速である領域V4を構成している。
他方、中央バスバー部11Bには、弾性表面波伝搬方向に沿って複数の開口部15が分散配置されている。本実施形態では、開口部15は、電極指の延びる方向に延びる連結部16,16間に位置している。連結部16は、本実施形態では、第1の電極指13と同じ幅を有し、かつ第1の電極指13の延長上に位置している。もっとも、連結部16の寸法及び設ける位置はこれに限定されるものではない。また、開口部15は、本実施形態では矩形の形状を有しているが、矩形の形状に限定されるものでもない。
中央バスバー部11Bでは、弾性表面波伝搬方向に沿って、連結部16と開口部15とが交互に配置されている。従って、メタライズされていない部分が多いため、中央バスバー部11Bは、高音速の領域V5を構成する。外側バスバー部11Cは、開口部を有しない。従って、外側バスバー部11Cはメタライズされた領域であり、この領域V6は、低音速の領域となる。
第2のバスバー12側においても、同様に、内側バスバー部12A、中央バスバー部12B及び外側バスバー部12Cが形成されている。同一部分については同一の参照番号を付することによりその説明を省略する。
弾性波装置1では、IDT電極3が上記のように構成されているため、中央領域V1の外側に低音速領域が設けられ、低音速領域である領域V2〜V4の外側に高音速の領域V5が存在している。従って、ピストンモードを形成することが可能となり、横モードリップルを効果的に抑圧することができる。さらに、弾性波を効果的に閉じ込めることができる。これを、図4〜図7を参照して詳述する。
図4は、第1の実施形態の弾性波装置のインピーダンス周波数特性を示す図である。また図6は、比較例の弾性波装置のインピーダンス周波数特性を示す図である。この比較例の弾性波装置のIDT電極の要部を図5を参照して説明する。図5に示すように、本比較例では、第1のバスバー1011が、太い帯状のメタライズ領域のみを有するように構成されている。すなわち、本比較例では、上記実施形態とは異なり、複数の開口部15を有する中央バスバー部11Bは設けられていない。従って、第1のバスバー1011が設けられている部分はV14で示す低音速の領域となる。
また、比較例では、図1で示した突出部13eは設けられていない。その他の構成は、本比較例は上記実施形態と同様である。比較例の弾性波装置におけるIDT電極の電極指の延びる方向における各領域V11〜V14の音速V11〜V14を図5の右側に模式的に示す。
図4と図6とを対比すれば明らかなように、図6では、共振周波数と反共振周波数との間及び反共振周波数よりも高域側に、大きなリップルが現れている。このリップルは横モードリップルである。これに対して、図4では、このようなリップルが現れていない。
上記実施形態では、各領域V1〜V6の音速V〜Vが、図1に示すとおりとなっている。すなわち、太幅部13a,13b,14a,14bに加えて、内側バスバー部11Aが設けられていることによって、低音速領域である領域V2,V3,V4の音速の平均値が効果的に低められている。
従って、低音速領域と中央領域との間の音速差ΔVが非常に大きくなっている。よって、横モードリップルを効果的に抑圧することが可能となると考えられる。すなわち、音速差ΔVが大きいほど、ピストンモードがより確実に発生し、横モードリップルを効果的に抑圧することが可能とされている。
他方、図7は、ピストンモードが形成される条件を満たすときの、中央領域と低音速領域の音速差ΔVの中央領域の音速に対する割合と、低音速領域の電極指の延びる長さ方向に沿う寸法Yとの関係を示す図である。図7から明らかなように、低音速領域の電極指の延びる方向における長さ方向寸法Yが小さい場合には、ピストンモードを形成するために必要な中央領域と低音速領域の音速差ΔVが大きくなることがわかる。すべての横モードリップルを抑圧できる理想的なピストンモードを形成するためには、寸法Yは小さいほうが望ましい。すなわち、中央領域と低音速領域の音速差ΔVを大きくするほうが望ましい。
図5の比較例の構造のような場合は、低音速領域を太幅部のみで形成することになるため、中央領域と低音速領域の音速差をあまり大きくすることができない。従って、ピストンモードを形成するためには、寸法Yを大きく取る必要があるが、この場合には理想的なピストンモードを形成することができない。したがって、図6のように横モードリップルが発生する。
一方、本実施形態の構造では、内側バスバー部11Aが設けられているため、中央領域と低音速領域の音速差ΔVを大きくすることができ、ピストンモードを形成するために必要な寸法Yを小さくすることができる。従って、理想的なピストンモードを形成することが可能となる。よって、図4に示したように、横モードリップルを効果的に抑圧することができる。
本願発明者らの実験によれば、上記太幅部13a,13b,14a,14bなどが設けられている部分において、電極指のデューティ比は0.6〜0.9の範囲とすることが望ましいことが確かめられている。デューティ比がより大きい方が音速差ΔVを大きくすることができるが、プロセス上の制約により、0.9以下とすることが望ましい。
また、本実施形態では、上記第2の電極指14の先端と、第1のバスバー11との間の弾性表面波伝搬方向と直交する方向に沿う距離、すなわち領域V3で示される電極指先端と相手側のバスバーとの間のギャップの寸法は小さい方が望ましい。もっとも、領域V3の上記寸法を小さくするにも、プロセス上の限界がある。本願発明者らの実験によれば、弾性表面波の波長をλとしたとき、0.5λ以下、より好ましくは0.25λ以下であることが望ましい。
上記領域V3における電極指の幅方向寸法は上記突出部13e,14eが設けられているため、本実施形態では、領域V1における電極指13,14の幅よりも拡がっている。このため、音速V<音速Vの関係になっている。もっとも、この突出部13e,14eは設けられずともよい。従って、領域V3における電極指14の幅は、中央領域である領域V1における電極指14の幅と等しくてもよい。
好ましくは、本実施形態のように、領域V3に突出部13e,14eを設け、より一層領域V3における音速を低めることが望ましい。すなわち、低音速領域である領域V2〜V4全体の音速V〜Vの平均値をより一層低めることができる。
また、内側バスバー部11Aが位置している領域V4も低音速領域である。ここでは、前述したように、全体がメタライズされているため音速が効果的に低められている。この内側バスバー部11Aは、細長い帯状の形状を有しているが、この内側バスバー部11Aの弾性波伝搬方向と直交する方向に沿う寸法すなわち幅は、0.5λ以下とすることが望ましい。
また、中央バスバー部11Bにおける連結部16の幅は、本実施形態では領域V1における電極指13,14の幅と等しくされている。もっとも、連結部16の幅方向寸法は電極指13,14の幅方向寸法と必ずしも等しくしなくともよい。
なお、領域V1における電極指のデューティ比は0.5とされている。本実施形態においては、高音速領域である中央バスバー部11Bの弾性波伝搬方向と垂直な方向の幅は、2.0λとされている。高音速領域は、IDT電極で励振される弾性表面波のエネルギーが、外側バスバー部11Cの部分で十分に小さくなるような幅であればよい。中央バスバー部11Bの幅を2.0λ以上とすることで外側バスバー部11Cの励振を十分小さくすることが可能となる。
本実施形態では、上記のように、太幅部13a,13b,13c,13d、太幅部14a,14b,14c,14dが設けられており、中央領域である領域V1の外側に、低音速領域である領域V2〜V4と、開口部15が形成されている高音速領域である領域V5とが設けられている。そして、中央領域と低音速領域の音速の平均との差である音速差ΔVが非常に大きくされているため、上記横モードリップルを効果的に抑圧することが可能とされている。これは、上記音速差ΔVが大きいほど理想に近いピストンモードを発生させることができることによる。従って、図4に示したように、横モードスプリアスを効果的に抑圧することが可能とされている。
図8〜図15は、本発明の第2〜第9の実施形態に係る弾性波装置の各要部を説明するための部分切欠き平面図である。
図8に示す第2の実施形態のように、第1の電極指13の基端側に、図1に示した突出部13eが設けられずともよい。第2の実施形態では、第2の電極指14においても基端側に突出部が同様に設けられていない。
また、第2の実施形態では、第1の電極指13の1つの太幅部13aに対し、隣り合う第2の電極指14に2個の太幅部14a,14bが設けられていた。従って、1.5対の突出部が配置されている。領域V1〜V6の音速V〜Vの関係は図8の右側に示すとおり、音速Vと音速Vが等しくなる。本実施形態においても、低音速領域である領域V2〜V4の音速V〜Vの平均値が中央領域である領域V1の音速Vよりも効果的に低められる。従って、第1の実施形態と同様に、横モードリップルを効果的に抑圧することができる。その他の構成は、第2の実施形態は第1の実施形態と同様とされている。
図9に示す第3の実施形態では、第1のバスバー11側において、第2の電極指14の先端に太幅部14aが設けられている。この太幅部14aが設けられている部分の近傍において、第1の電極指13には太幅部は設けられていない。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。本実施形態における領域V1〜V6の音速V〜Vを図9の右側に模式的に示す。本実施形態においても、領域V2〜V4の音速V〜Vの平均値が、中央領域である領域V1の音速Vよりも効果的に低められる。従って、第1の実施形態と同様に横モードリップルを抑圧することができる。
第1及び第2の電極指13,14のうち、一方にのみ太幅部が設けられていてもよい。また、太幅部の数についても、1つの電極指において1つの太幅部14aのみが一方のバスバー11側において設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、第1の電極指13の先端側に、太幅部14aと同様に1つの太幅部が設けられており、第2のバスバー側においては、第2の電極指14に太幅部が設けられていない。
図10に示す第4の実施形態では、第1のバスバー11側において、第1の電極指13及び第2の電極指14のそれぞれに、太幅部13a、太幅部14aが設けられている。すなわち、第1のバスバー11側に寄せられた領域において、低音速領域を形成するために、電極指13,14のそれぞれに、1つの太幅部13a、14aが設けられている。また、電極指13の基端に図1に示した突出部13eは設けられていない。第2の電極指の基端においても上記突出部は設けられていない。
なお、第1の電極指13の先端側、すなわち第2のバスバー側においても、第1の電極指の先端と、第2の電極指の基端近傍に太幅部がそれぞれ1個設けられている。
本実施形態のように、電極指13,14に、それぞれ各1個の太幅部が設けられて低音速領域V2の音速Vを効果的に低めてもよい。この場合においても、第1〜第3の実施形態と同様に、ピストンモードの原理により、横モードリップルを効果的に抑圧することができる。
図11に示す第5の実施形態のように、中央バスバー部11Bに設けられる開口部15の弾性波伝搬方向に沿う寸法を大きくしてもよい。ここでは、開口部15の両側の連結部16,16のピッチは、第1の電極指13の弾性波伝搬方向に沿う周期の2倍とされている。このように、開口部15の形状を第1の実施形態よりも大きくしてもよい。その他の構成は第1の実施形態と同様である。本実施形態においても、高音速領域である領域V5の音速Vを効果的に高め得るため、横モードリップルを効果的に抑圧しつつ、弾性波を確実に閉じ込めることができる。特に、開口部15の面積が大きくなるため、領域V5の音速Vをより一層効果的に高めることができる。
図12に示す第6の実施形態では、連結部16,16が、第2の電極指14の先端の延長線上に位置している。このように、連結部16,16は、第1の電極指13の延長上ではなく、第2の電極指14の延長上に設けられていてもよい。この場合、対称性を高めるには、第2のバスバー12側においては、第1の電極指13の先端の延長上に連結部を設けることが望ましい。
図13に示す第7の実施形態では、連結部16の幅が、すなわち弾性波伝搬方向に沿う寸法が、電極指13,14よりも小さくされている。そして、第1,第2の電極指13,14の各延長上に連結部16が設けられている。従って、開口部15の弾性波伝搬方向に沿う寸法が小さくなっている。このように連結部16の配置形態は適宜変更することができる。さらに図14に示す第8の実施形態のように、図13に示した連結部16のうち弾性波伝搬方向に沿って1本おきに、連結部16ではなく、外側バスバー部11Cから内側バスバー部11Aに至らない電極ストリップ16aを設けてもよい。また、電極ストリップ16aとは逆に、内側バスバー部11Aから外側バスバー部11C側に向かって延び、外側バスバー部11Cに至っていない電極ストリップを設けてもよい。
さらに、図15に示す第9の実施形態のように、複数本の連結部16が設けられる位置を、電極指13,14の延長線から弾性波伝搬方向においてずれた位置としてもよい。
図16は、本発明の第10の実施形態に係る弾性波装置の要部を説明するための部分切欠き平面図である。第10の実施形態の弾性波装置では、第1の電極指13と第2の電極指14とが弾性波伝搬方向において隣り合っている。もっとも、複数本の第1の電極指13のうち、電極指13Xは、他の電極指13よりも幅が太くされている。より詳細には、電極指13Xの幅は、電極指13Xの幅+電極指13と電極指14との間の弾性波伝搬方向寸法すなわち幅+第2の電極指14の幅+第2の電極指14と第1の電極指13との間のギャップの弾性波伝搬方向に沿う寸法+第1の電極指13の幅とされている。言い換えれば、1本の第2の電極指14を極性変換し、第1の電極指13とする。そして、極性変換により設けられた第1の電極指13と、両側の第1の電極指13との間のギャップを電極指構成用金属膜で埋めた構成が、電極指13Xに相当する。
第10の実施形態では、IDT電極3において、少なくとも一部の電極指が、電極指13Xとされて、間引き重み付けが施されている。それによって、例えば弾性波装置として弾性波フィルタを構成した場合、フィルタ特性の急峻性を高めることができる。
図8〜図16に示したように、本発明における開口部15の形状、連結部16の寸法、形状、ピッチ等は高音速領域である領域V5の音速Vを高め得る限り、様々な形態で変形することができ、特に図示の構造に限定されるものではない。
また、低音速領域である領域V2〜V4の音速V〜Vの平均値を低め得る限り、太幅部13a,13b,14a,14b等の形状及び寸法等についても適宜変形し得る。
また、前述したように、電極指13と電極指14が隣り合っている部分において、一方の電極指にのみ太幅部を設けてもよく、上記第1の実施形態のように双方の電極指13,14に太幅部を設けてもよい。さらに、太幅部は、電極指の中央領域よりも基端側にのみ、あるいは、先端側にのみ設けられてもよい。すなわち、基端側及び先端側の内の少なくとも一方の側に、太幅部が設けられていればよい。
また、太幅部の低音速領域における数についても1個や2個に限定されず、任意の数の太幅部を設けることができる。
本発明は弾性表面波装置に限らず、弾性境界波装置などの様々な弾性波装置に適用することができる。また、1ポート型共振子を構成する電極形状に限らず、ラダー型フィルタや縦結合共振子型弾性波フィルタなどの帯域フィルタやトラップフィルタなどの様々な弾性波装置に本発明を適用することができる。
1…弾性波装置
2…支持基板
3…IDT電極
4,5…反射器
7…高音速支持基板
7a…支持基板
7b…高音速膜
8…低音速膜
9…圧電膜
11…第1のバスバー
11A…内側バスバー部
11B…中央バスバー部
11C…外側バスバー部
12…第2のバスバー
12A…内側バスバー部
12B…中央バスバー部
12C…外側バスバー部
13…第1の電極指
13a,13b,13c,13d…太幅部
13e…突出部
13X…電極指
14…第2の電極指
14a,14b,14c,14d…太幅部
14e…突出部
15…開口部
16…連結部
16a…電極ストリップ
1011…第1のバスバー
V1〜V6…領域
V11〜V14…領域

Claims (15)

  1. 圧電膜を有する弾性波装置であって、
    前記圧電膜を伝搬する弾性波の音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速材と、
    前記高音速材上に積層されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、
    前記低音速膜上に積層された前記圧電膜と、
    前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備え、
    前記IDT電極が、第1のバスバーと、前記第1のバスバーと隔てられて配置された第2のバスバーと、前記第1のバスバーに基端が電気的に接続されており、先端が前記第2のバスバーに向かって延ばされている複数本の第1の電極指と、前記第2のバスバーに基端が接続されており、先端が前記第1のバスバーに向かって延ばされている複数本の第2の電極指とを有し、
    前記第1及び第2の電極指の延びる方向と直交する方向を幅方向としたときに、前記第1の電極指と前記第2の電極指とが前記幅方向において重なり合っている領域が交差部であり、前記交差部では、前記第1及び第2の電極指の少なくとも一方において、前記第1及び第2の電極指の長さ方向中央に比べて幅方向寸法が大きくされている太幅部が、中央領域よりも前記基端側および前記先端側のうちの少なくとも一方の側に設けられており、
    前記第1及び第2のバスバーの少なくとも一方が前記第1または第2のバスバーの長さ方向に沿って分離配置された複数の開口部を有し、
    前記第1及び第2のバスバーが、前記開口部よりも前記第1または第2の電極指側に位置しており、かつ前記第1及び第2のバスバーの長さ方向に延びる内側バスバー部と、前記開口部が設けられている中央バスバー部と、前記内側バスバー部に対して、前記中央バスバー部を挟んで反対側に位置している外側バスバー部とを有し、
    前記中央バスバー部は、前記中央領域の音速よりも高音速である領域を構成しており、
    前記太幅部が設けられた領域の音速と、前記第1の電極指の先端と前記第2のバスバーとの間の領域及び前記第2の電極指の先端と前記第1のバスバーとの間の領域の音速と、前記内側バスバー部が設けられた領域の音速との平均値は、前記中央領域の音速よりも低音速である、弾性波装置。
  2. 前記内側バスバー部が、弾性波伝搬方向に延びる帯状の形状を有し、
    前記太幅部が設けられている部分において、前記第1の電極指及び前記第2の電極指のデューティ比は0.6〜0.9の範囲とされている、請求項1に記載の弾性波装置。
  3. 前記第1及び第2の電極指の少なくとも一方の基端において、当該電極指の幅方向に突出している突出部が設けられており、
    前記突出部は、前記中央バスバー部の音速よりも低音速である領域を構成しており、
    前記中央バスバー部は、前記複数の開口部同士の間にそれぞれ設けられた連結部を複数個有し、
    前記開口部の両側の前記連結部のピッチは、前記第1の電極指の弾性波伝搬方向に沿う周期の2倍とされている、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  4. 前記第1及び第2の電極指の先端と、前記第1及び第2の電極指の先端と対向している第2,第1のバスバーとの間の距離が、弾性表面波の波長をλとしたときに、0λより大きく、0.5λ以下とされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  5. 前記第1の電極指及び第2の電極指の双方に前記太幅部が設けられており、
    前記連結部の幅が、前記第1の電極指及び前記第2の電極指の幅よりも小さくされている、請求項に記載の弾性波装置。
  6. 前記太幅部が、前記第1及び第2の電極指の少なくとも一方においてそれぞれ複数設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  7. 前記IDT電極は、交差幅重み付けが施されていない正規型のIDT電極である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  8. 前記高音速材を支持している支持基板をさらに備え、前記高音速材が高音速膜である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  9. 前記高音速材が、高音速支持基板である、請求項1〜のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  10. 前記IDT電極内の少なくとも1本の電極指の極性が反転されており、極性が反転された前記電極指と、両隣の電極指との間が電極材料で埋められている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  11. 前記IDT電極がAlまたはAlを主体とする合金からなり、前記IDT電極の電極膜厚が、弾性表面波の波長をλとしたときに、0.08λ以上、400nm以下である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  12. 前記IDT電極の膜厚が、弾性表面波の波長をλとしたときに、0.10λ以上、400nm以下である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  13. 前記高音速材がシリコン基板であり、その体積抵抗率は1000Ωcm以上、100×10Ωcm以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  14. 前記高音速材がシリコン基板であり、その体積抵抗率は4000Ωcm以上、100×10Ωcm以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  15. 前記第1及び第2の電極指のそれぞれにおいて、前記太幅部が中央領域よりも前記基端側および前記先端側のうちの少なくとも一方の側に設けられており、
    前記第1の電極指における前記太幅部と前記第2の電極指における前記太幅部とは前記第1及び第2の電極指の延びる方向において交互に配置されている、請求項1〜14のいずれか1項に記載の弾性波装置。
JP2018153984A 2014-11-28 2018-08-20 弾性波装置 Active JP6711377B2 (ja)

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