JP6708251B2 - タービン軸、および、過給機 - Google Patents

タービン軸、および、過給機 Download PDF

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Description

本開示は、シャフトとインペラを備えるタービン軸、および、過給機に関する。
従来、シャフトが、ベアリングハウジングに回転自在に軸支された過給機が知られている。シャフトの一端には、タービンインペラが設けられる。シャフトの他端には、コンプレッサインペラが設けられる。こうした過給機をエンジンに接続する。エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラが回転する。タービンインペラの回転によって、シャフトを介してコンプレッサインペラが回転する。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに送出する。
特許文献1には、インペラとシャフトの溶接構造が記載されている。具体的には、インペラの背面に設けられた窪み部に、シャフトの先端に形成された挿入部が挿入されている。また、シャフトのうち、挿入部の基端側では、窪み部より径方向外側に突出する部位に、溶接面が形成されている。このシャフトの溶接面が、インペラの背面と軸方向に当接する。溶接面は、電子ビームで溶接される。
特開2013−194528号公報
ところで、シャフトの外周面にはシール溝が形成されている。シール溝には、シールリングが設けられる。シール溝に要求される寸法精度は高い。シャフトとインペラの溶接時の熱による熱変形を抑制するため、溶接部分からシール溝への伝熱を抑える技術の開発が希求されている。
本開示の目的は、シャフトとインペラの溶接部分からシール溝への伝熱を抑制することが可能なタービン軸、および、過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るタービン軸は、本体部の背面に設けられた突出部と、本体部の背面のうち、突出部より径方向外側に設けられた被溶接面と、を有するインペラと、一端面に設けられ、突出部が挿通される端穴と、端穴より径方向外側に設けられ、被溶接面に溶接される溶接面と、溶接面より他端側に設けられ、底面が溶接面より径方向外側に位置するシール溝と、溶接面とシール溝との間に形成され、溶接面側からシール溝側に向かって径方向外側に拡径する拡径部と、を有するシャフトと、を備える。
シール溝は、端穴よりも他端側に形成されてもよい。
シャフトの端穴の底面に設けられ、軸方向に窪むセンタ穴と、センタ穴の内周面に設けられ、軸心を含む断面形状が曲線となる湾曲部と、を備えてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る過給機は、上記タービン軸を備える。
本開示によれば、シャフトとインペラの溶接部分からシール溝への伝熱を抑制することが可能となる。
過給機の概略断面図である。 タービン軸を説明するための説明図である。 タービン軸の溶接構造を説明するための説明図である。 図3の破線部分を拡大した抽出図である。 第1比較例を説明するための第1の図である。 第1比較例を説明するための第2の図である。 第2比較例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機Cの左側として説明する。矢印R方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2を備える。ベアリングハウジング2の左側の一端面には、締結ボルト3によってタービンハウジング4が取り付けられる。ベアリングハウジング2の右側の一端面には、締結ボルト5によってコンプレッサハウジング6が取り付けられる。
ベアリングハウジング2には、軸受孔2aが形成されている。軸受孔2aは、過給機Cの左右方向に貫通する。軸受孔2aには軸受7が設けられる。軸受7によって、シャフト8が回転自在に軸支されている。シャフト8の左端部には、タービンインペラ9(インペラ)が設けられる。タービンインペラ9がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、シャフト8の右端部には、コンプレッサインペラ10が設けられる。コンプレッサインペラ10がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、吸気口11が形成されている。吸気口11は、過給機Cの右側に開口する。吸気口11は、不図示のエアクリーナに接続される。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6が連結された状態では、ディフューザ流路12が形成される。ディフューザ流路12は、ベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6の対向面によって形成される。ディフューザ流路12は、空気を昇圧する。ディフューザ流路12は、シャフト8の径方向内側から外側に向けて環状に形成されている。ディフューザ流路12は、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ10を介して吸気口11に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、コンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は環状である。コンプレッサスクロール流路13は、例えばディフューザ流路12よりもシャフト8の径方向外側に位置する。コンプレッサスクロール流路13は、不図示のエンジンの吸気口と連通する。コンプレッサスクロール流路13は、ディフューザ流路12にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ10が回転すると、吸気口11からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気される。吸気された空気は、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において、遠心力の作用により増速される。増速された空気は、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧される。昇圧された空気は、エンジンの吸気口に導かれる。
タービンハウジング4には、吐出口14が形成されている。吐出口14は、過給機Cの左側に開口する。吐出口14は、不図示の排気ガス浄化装置に接続される。また、タービンハウジング4には、流路15と、タービンスクロール流路16とが設けられている。タービンスクロール流路16は環状である。タービンスクロール流路16は、例えば流路15よりもタービンインペラ9の径方向外側に位置する。タービンスクロール流路16は、不図示のガス流入口と連通する。タービンスクロール流路16は、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる。タービンスクロール流路16は、上記の流路15にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路16に導かれた排気ガスは、流路15およびタービンインペラ9の翼間(後述する複数の羽根22の間)を介して、吐出口14に導かれる。吐出口14に導かれる排気ガスは、その流通過程においてタービンインペラ9を回転させる。
そして、上記のタービンインペラ9の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ10に伝達される。上記の通り、空気は、コンプレッサインペラ10の回転力によって、昇圧されて、エンジンの吸気口に導かれる。
図2は、タービン軸20を説明するための説明図である。図2に示すように、タービン軸20は、シャフト8と、例えばラジアル式のタービンインペラ9とで構成される。タービンインペラ9の本体部21は、タービン軸20の軸方向(以下、単に軸方向と称す)に、図2中、左側(一方側)から右側(他方側)に向かって拡径する。
そして、本体部21は、軸方向の一方側に外周面21aを臨ませている。本体部21は、軸方向の他方側に背面21bを臨ませている。外周面21aおよび背面21bは、軸方向に見たときの外形が例えば円形である。本体部21の外周面21aは、軸方向の他方側に向かって徐々に外径が大きくなっている。
外周面21aには、複数の羽根22が設けられている。複数の羽根22は、外周面21aの周方向に離隔している。複数の羽根22は、外周面21aから径方向に突出している。
また、本体部21の背面21bは、径方向内側が軸方向に突出している。具体的には、背面21bの径方向内側の部位は、タービンインペラ9(羽根22)が軸方向に延在する位置よりもシャフト8側(コンプレッサインペラ10側、図2中、右側)に突出している。例えば、ラジアル式タービンインペラの場合、図2に示すように、タービンインペラ9のうち、最も径方向外側に位置する最外周部22a(本体部21の外径が最も大きくなる部分)よりも、右側に突出している。
そして、本体部21の背面21bのうち、この突出部分がシャフト8の後述する端穴に挿通されて、溶接される。このように、シャフト8は、タービンインペラ9の本体部21の背面21bに接合される。
図3は、タービン軸20の溶接構造を説明するための説明図である。図3には、図2の破線III部分におけるシャフト8の軸心を含む断面構造を抽出して示す。
図3に示すように、本体部21の背面21bには、被溶接面23が形成されている。被溶接面23は、例えば、環状である。被溶接面23は、シャフト8に溶接される。被溶接面23は、上記の本体部21に設けられた羽根22の最外周部22a(図2参照)よりも、軸方向に(コンプレッサインペラ10側に、図2、3中、右側に)突出している。
本体部21の外径が最も大きくなる部分(本体部21の最大径部分、図2に示すラジアル式のタービンインペラ9の一例では、最外周部22aと概ね同じ位置)の径方向内側には、径方向外側まで本体部21や羽根22が延在している。本体部21の最大径部分では、運転時(タービン軸20の回転時)に作用する遠心力が大きくなる。そのため、シャフト8とタービンインペラ9との溶接部分の位置は、本体部21の最大径部分から、軸方向において、コンプレッサインペラ10側にずれている。この場合、溶接部分の遠心力による変位が抑えられる。応力集中を緩和することが可能となる。
本体部21の背面21bのうち、被溶接面23の径方向内側には、突出部24が形成される。突出部24は、被溶接面23より軸方向に突出する。また、シャフト8の一端面8aには、端穴25が設けられている。端穴25は、後述する溶接面26より軸方向に窪んでいる。端穴25にタービンインペラ9の突出部24が挿通される。突出部24が端穴25に挿通されることで、シャフト8とタービンインペラ9は、それぞれの軸心が同軸になるように、位置決めされる。
シャフト8のうち、端穴25の径方向外側には、溶接面26が形成されている。タービンインペラ9の突出部24をシャフト8の端穴25に挿通する。こうして、被溶接面23および溶接面26が当接した状態では、突出部24の先端面24aは、端穴25の底面25aから離隔している。すなわち、シャフト8の軸方向の位置決めが、溶接面26によってなされる。ここで、例えば、被溶接面23および溶接面26は、軸方向に垂直な面とすることが考えられる。
このとき、溶接面26および被溶接面23は、外周側が露出している。溶接面26および被溶接面23に対して、外周側から周方向に亘って、電子ビームやレーザ光が照射される。こうして、溶接面26および被溶接面23が溶接されている。
また、シャフト8の外周面には、第1シール溝27、第2シール溝28(シール溝)が形成されている。第1シール溝27、第2シール溝28は、溶接面26より、図3中、右側(他端側)に位置する。第1シール溝27、第2シール溝28は、溶接面26側から、第1シール溝27、第2シール溝28の順に配される。第1シール溝27、第2シール溝28には、それぞれ、シールリングの内周側が挿通される。
図4は、図3の破線部分を拡大した抽出図である。図4中、シャフト8の溶接面26とタービンインペラ9の被溶接面23との溶接部分は、クロスハッチングで示される。タービン軸20の回転時、タービンインペラ9の本体部21に作用する遠心応力による変位量(図4に白抜き矢印aで示す)は、シャフト8に作用する遠心応力による変位量(図4に白抜き矢印bで示す)よりも僅かに大きい。ここで、例えば、タービンインペラ9の材質は、インコネル材などのNi基超合金などが考えられる。シャフト8の材質は、クロムモリブデン鋼などの高強度炭素鋼などが考えられる。
図5、図6は、第1比較例を説明するための図である。図5には、第1比較例における図3に対応する部位の断面図を示す。図6には、図5の破線部分を拡大した抽出図を示す。
図5に示すように、第1比較例では、シャフトSに突出部Saを設けている。タービンインペラTに端穴Taを設けている。そして、突出部Saを端穴Taに挿通している。シャフトSとタービンインペラTが回転すると、タービンインペラTに作用する遠心応力による変位量(図6に白抜き矢印aで示す)は、シャフトSに作用する遠心応力による変位量(図6に白抜き矢印bで示す)よりも大きくなる。
その結果、溶接部分のうち、突出部Saの外周面Sbと端穴Taの内周面Tbの近傍(図6中、破線の丸で示す)には、引張応力が作用する。
本実施形態では、シャフト8に端穴25を設けている。タービンインペラ9に突出部24を設けている。この場合、前述する通り、タービンインペラ9の突出部24の外周面24bより、端穴25の内周面25bの方が、図4中、上側に変位する変位量が小さくなる。このとき、溶接部分のうち、突出部24の外周面24bと端穴25の内周面25bの近傍(図4中、破線の丸で示す)の径方向には、圧縮応力が作用する。このため、タービン軸20の回転時の遠心力によって、溶接部分のうち、突出部24の外周面24bと端穴25の内周面25bの近傍に応力集中したとしても、外周面24bと内周面25bで形成される隙間が、き裂として軸方向に進展する方向に力が生じることを防止できる。
また、図3に示すように、シャフト8の外周面のうち、溶接面26と第1シール溝27(第2シール溝28)との間には、拡径部29を形成してもよい。拡径部29は、溶接面26側から第1シール溝27側に向かって径方向外側に拡径している。図3に示すように、拡径部29は、シャフト8の軸心を含む断面形状(以下、単に断面形状と称す)が、例えば曲線となっている。
換言すれば、拡径部29は、隔壁8bに形成される。隔壁8bは、シャフト8のうち、第1シール溝27と溶接面26との間にある。すなわち、隔壁8bの軸方向に垂直な厚み(環状の断面積)は、第1シール溝27に向かうにつれて大きくなっている。また、拡径部29は、例えば溶接面26の外周端から、連続形成されている。
例えば、被溶接面23と溶接面26の溶接時、溶接による熱は、シャフト8中、溶接面26から第1シール溝27、第2シール溝28に向かって伝熱する。ここで、第1シール溝27、第2シール溝28は、要求される寸法精度が高い。第1シール溝27、第2シール溝28の熱変形が大きいと、例えば別に機械加工などを行い、精度を確保する必要がある。このため、この熱変形を抑制することが望まれている。拡径部29を設ける場合、溶接面26から第1シール溝27、第2シール溝28側に伝熱する熱は、径方向に拡散する。軸方向へ到達する熱量を抑制することができる。その結果、溶接時の伝熱による第1シール溝27、第2シール溝28の熱変形を緩和することが可能となる。
図7は、第2比較例を説明するための説明図である。図7に示すように、第2比較例においては、シャフトSの最大外径が、シャフト8の最大外径と大凡等しい。シャフトSに拡径部29が形成されない。
本実施形態では、第2比較例に対して、シャフト8の最大外径を変えずに拡径部29が設けられる。溶接面26、被溶接面23、突出部24、端穴25が、第2比較例よりも径方向内側に位置している。すなわち、拡径部29を設けるために、突出部24の外周面24bおよび端穴25の内周面25bを、第2比較例よりも径方向内側にずらしている。
第1比較例のように、シャフトSの突出部Saを設け、タービンインペラTに端穴Taを設けたとする。この場合、シャフトSに拡径部Scを設けると、タービンインペラ9の本体部21の最大径部分と、突出部Saの径方向距離が大きくなる。そのため、タービン軸20の回転時の遠心力によって、突出部Saの外周面Sb、および、端穴Taの内周面Tbの変位差が拡大する。溶接部分の引張応力が一層大きくなってしまう。
本実施形態では、シャフト8に端穴25が設けられる。タービンインペラ9に突出部24が設けられる。溶接部分には圧縮応力が作用している。このため、シャフト8の最大外径を変えずに拡径部を設ける場合にも適している。ここで、タービンインペラ9の突出部24は、中実形状である。そのため、遠心応力が大きくなっても、変位量は大きくなり難い。一方で、シャフト8の端穴25の内周面25bは、遠心応力の増大に対する変位の増加量が、突出部24の外周面24bよりも大きくなる。
その結果、タービンインペラ9の突出部24の外周面24bと、端穴25の内周面25bとの変位差が縮小する。そのため、溶接部分に発生する圧縮応力を一層抑えることが可能となる。
このように、シャフト8に端穴25が設けられる。タービンインペラ9に突出部24を設けられる。シャフト8に拡径部29が設けられる。その結果、溶接部分への応力集中の抑制効果が相乗的に向上する。第1シール溝27、第2シール溝28への伝熱を抑制することが可能となる。
また、図3に示すように、第1シール溝27の底面27a、および、第2シール溝28の底面28aは、溶接面26より径方向外側に位置してもよい。この場合、被溶接面23と溶接面26の溶接による熱は、径方向外側に向かって第1シール溝27、第2シール溝28に到達する。その結果、伝熱経路を長く確保し、第1シール溝27、第2シール溝28に到達する熱量を抑制することが可能となる。
また、第2シール溝28は、端穴25の底面25aよりも、図3中、右側(他端側)に形成してもよい。この場合、第2シール溝28と端穴25との間の肉厚が十分に確保される。強度を向上することが可能となる。
また、シャフト8の端穴25の底面25aには、軸方向に窪むセンタ穴30が設けられてもよい。センタ穴30は、例えば、シャフト8の加工時、シャフト8のセンタ(軸心)を合わせて、加工装置に取り付けるために設けられる。
また、センタ穴30の内周面30aには、湾曲部30bが形成されてもよい。湾曲部30bは、断面形状が曲線となる。湾曲部30bの断面形状は、例えば中心側が両端側よりも径方向内側に向かって突出する曲線である。湾曲部30bを設ける場合、端穴25およびセンタ穴30近傍の応力集中が緩和される。シャフト8の強度を向上することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、第1シール溝27、第2シール溝28の双方が設けられる場合について説明した。ただし、シール溝はこれに限られない。例えば、第1シール溝27が設けられず、第2シール溝28のみが設けられるなど、シャフト8にシール溝が1つだけ設けられてもよい。また、シール溝が、端穴25よりも他端側に位置する場合、上述した実施形態と同様、シール溝と端穴25との間の肉厚が十分に確保される。強度を向上することが可能となる。
また、上述した実施形態では、拡径部29は、溶接面26の外周端から連続形成される場合について説明した。ただし、拡径部29はこれに限られない。例えば、溶接面26と第1シール溝27との間で、部分的でも拡大する領域が設けられればよい。例えば、拡径部29が、溶接面26と回転軸方向に離隔していてもよい。また、例えば、拡径部29は不連続でもよい。例えば、拡径部29は、途中に平行部などを設けてもよい。拡径部29が、溶接面26の外周端から連続形成されている場合、加工性がよくなる。生産性を向上することが可能となる。
また、上述した実施形態では、拡径部29は、断面形状が曲線となる場合について説明した。ただし、拡径部29は、溶接面26から第1シール溝27、第2シール溝28に向かって径方向外側に拡径すれば、例えば、直線であってもよい。
また、上述した実施形態では、突出部24が、拡径部29の径方向内側に位置する場合について説明した。ただし、突出部24は、これに限られない。例えば、突出部24は、拡径部29の径方向内側に対応する領域よりも、コンプレッサインペラ10側まで延在してもよい。
また、上述した実施形態では、第1シール溝27の底面27a、および、第2シール溝28の底面28aは、溶接面26より径方向外側に位置する場合について説明した。ただし、第1シール溝27の底面27a、および、第2シール溝28の底面28aが、溶接面26より径方向内側に位置してもよい。第1シール溝27の底面27a、および、第2シール溝28の底面28aは、溶接面26と径方向の位置が等しくともよい。
また、上述した実施形態では、第2シール溝28は、端穴25よりも他端側に形成される場合について説明した。ただし、第2シール溝28は、端穴25より一端側に形成されてもよい。第2シール溝28は、端穴25と軸方向の位置が等しくともよい。
また、上述した実施形態では、センタ穴30の内周面30aに湾曲部30bが形成される場合について説明した。ただし、湾曲部30bは必須の構成ではない。
また、上述した実施形態では、タービンインペラ9がラジアル式の場合について説明した。ただし、タービンインペラ9は、斜流式、または、軸流式であってもよい。
また、上述した実施形態では、タービンインペラ9の外周面21aおよび背面21bは、軸方向に見たときの外径が円形である場合について説明した。ただし、タービンインペラ9の外周面21aおよび背面21bは、これに限られない。例えば、背面21bは円形(フルディスク)ではなく、背面21bのうち、複数の羽根22の間に切欠き(スキャロップ)が設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、タービン軸20は、過給機Cに設けられる場合を例に挙げて説明した。ただし、タービン軸20は、例えば、ガスタービンなどの他のタービンに設けられてもよい。
本開示は、シャフトとインペラを備えるタービン軸、および、過給機に利用することができる。
C 過給機
8 シャフト
8a 一端面
9 タービンインペラ(インペラ)
20 タービン軸
21 本体部
21a 外周面
21b 背面
22 羽根
23 被溶接面
24 突出部
25 端穴
25a 底面
26 溶接面
28 第2シール溝(シール溝)
28a 底面
29 拡径部
30 センタ穴
30a 内周面
30b 湾曲部

Claims (4)

  1. 本体部の背面に設けられた突出部と、前記本体部の背面のうち、前記突出部より径方向外側に設けられた被溶接面と、を有するインペラと、
    一端面に設けられ、前記突出部が挿通される端穴と、前記端穴より径方向外側に設けられ、前記被溶接面に溶接される溶接面と、前記溶接面より他端側に設けられ、底面が前記溶接面より径方向外側に位置するシール溝と、前記溶接面と前記シール溝との間に形成され、前記溶接面側から前記シール溝側に向かって径方向外側に拡径する拡径部と、を有するシャフトと、
    を備えるタービン軸。
  2. 前記シール溝は、前記端穴よりも他端側に形成される請求項1に記載のタービン軸。
  3. 前記シャフトの端穴の底面に設けられ、軸方向に窪むセンタ穴と、
    前記センタ穴の内周面に設けられ、軸心を含む断面形状が曲線となる湾曲部と、
    を備える請求項1または2に記載のタービン軸。
  4. 前記請求項1からのいずれか1項に記載のタービン軸を備える過給機。
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