JP2016176332A - タービン軸および過給機 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャフトとインペラの圧入を可能とし、シャフトとインペラの軸心の位置を高精度に合わせることで、バランス調整が容易となる。【解決手段】タービン軸17は、シャフト8と、シャフトの一端側に設けられたタービンインペラ9と、シャフト、および、タービンインペラのいずれか一方に設けられた突出部20と、他方に設けられた圧入穴9bと、突出部の外周面20b、および、圧入穴の内周面18aのいずれか一方に設けられ、シャフトの径方向に突出し、突出部の外周面、および、圧入穴の内周面のいずれか他方に当接する当接部20cと、突出部が圧入穴に圧入された、シャフトとタービンインペラが接合される接合部21と、を備え、当接部が、突出部の外周面、または、圧入穴の内周面に当接する部位は、突出部の外周面と圧入穴の内周面の対向部位よりも、シャフトの軸方向の長さが短い。【選択図】図2
Description
本発明は、シャフトの一端にインペラが接合されたタービン軸および過給機に関する。
従来、シャフトの一端にタービンインペラが接合されたタービン軸が、ベアリングハウジングに軸支された過給機が知られている。タービン軸のうち、シャフトの他端にはコンプレッサインペラがナット締めされ、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、シャフトを介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに供給する。
シャフトとタービンインペラには、一方にタービン軸の軸方向に窪んだ挿入穴が設けられ、他方にタービン軸の軸方向に突出し、挿入穴に嵌合する突出部が設けられている。例えば、特許文献1では、タービンインペラに形成された挿入穴に、シャフトに形成された突出部を挿入している。そして、挿入穴の開口が形成される端面と、この端面に対向し、突出部の基端から径方向外側に延在する部位とが溶接されている。
従来のタービン軸においては、挿入穴の内径に対し、突出部の外径を小さく形成し、寸法公差があったとしても、突出部を挿入穴に確実に挿入できるように、余裕を持たせている。その結果、突出部を挿入穴に挿入しても、シャフトの径方向に隙間が生じ、シャフトの軸心とタービンインペラの軸心の位置がずれた状態で溶接される可能性がある。そうすると、タービン軸のアンバランスが過大となって、バランス調整が困難となってしまう場合があった。
この解決方法として、挿入穴の内径に対し、突出部の外径を僅かに大きく形成し、挿入穴に突出部を圧入することで、シャフトの軸心とタービンインペラの軸心の位置ずれを抑制することが考えられる。しかし、タービンインペラの材質は固く弾性変形し難いため、挿入穴および突出部の寸法のバラつきが寸法公差の範囲内であっても、圧入力が過大となって強度を損ねたり、突出部が挿入穴の内周面に引っかかってしまう、所謂かじりが生じたりしてしまう可能性があることから、圧入は困難であった。
そこで、本発明の目的は、シャフトとインペラの圧入を可能とし、シャフトとインペラの軸心の位置を高精度に合わせることで、バランス調整が容易となるタービン軸および過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のタービン軸は、シャフトと、シャフトの一端側に設けられたインペラと、シャフト、および、インペラのいずれか一方に設けられた、シャフトの軸方向に突出する突出部と、シャフト、および、インペラのいずれか他方に設けられた、シャフトの軸方向に窪んだ圧入穴と、突出部の外周面、および、圧入穴の内周面のいずれか一方に設けられ、シャフトの径方向に突出し、突出部の外周面、および、圧入穴の内周面のいずれか他方に当接する当接部と、突出部が圧入穴に圧入された状態で、シャフトとインペラが接合される接合部と、を備え、当接部が、突出部の外周面、または、圧入穴の内周面に当接する部位は、突出部の外周面と圧入穴の内周面の対向部位よりも、シャフトの軸方向の長さが短いことを特徴とする。
当接部は、シャフトの周方向に環状に形成されてもよい。
当接部は、シャフトの径方向外側に突出するように湾曲していてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、過給機本体と、過給機本体内に回転自在に収容され、シャフトの一端にタービンインペラが接合されたタービン軸と、タービン軸におけるシャフトの他端に設けられたコンプレッサインペラと、を備える過給機であって、タービン軸は、シャフト、および、タービンインペラのいずれか一方に設けられた、シャフトの軸方向に突出する突出部と、シャフト、および、タービンインペラのいずれか他方に設けられた、シャフトの軸方向に窪んだ圧入穴と、突出部の外周面、および、圧入穴の内周面のいずれか一方に設けられ、シャフトの径方向に突出し、突出部の外周面、および、圧入穴の内周面のいずれか他方に当接する当接部と、突出部が圧入穴に圧入された状態で、シャフトとタービンインペラが接合される接合部と、を備え、当接部が、突出部の外周面、または、圧入穴の内周面に当接する部位は、突出部の外周面と圧入穴の内周面の対向部位よりも、シャフトの軸方向の長さが短いことを特徴とする。
当接部は、シャフトの周方向に環状に形成されてもよい。
当接部は、シャフトの径方向外側に突出するように湾曲していてもよい。
本発明によれば、シャフトとインペラの圧入を可能とし、シャフトとインペラの軸心の位置を高精度に合わせることで、バランス調整が容易となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図に示す矢印L方向を過給機Cの左側とし、矢印R方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の左側の一端面に締結ボルト3によって固定されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の右側の一端面に締結ボルト5によって固定されるコンプレッサハウジング6と、を備えている。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの左右方向に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aに設けられた軸受7によって、シャフト8が回転自在に軸支されている。シャフト8の左端部(一端)にはタービンインペラ9(インペラ)が一体的に固定されており、このタービンインペラ9がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、シャフト8の右端部(他端)にはコンプレッサインペラ10が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ10がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの右側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口11が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を昇圧するディフューザ流路12が形成される。このディフューザ流路12は、シャフト8(コンプレッサインペラ10)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ10を介して吸気口11に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路12よりもシャフト8の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路12にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ10が回転すると、吸気口11からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気されるとともに、当該吸気された空気は、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において遠心力の作用により増速され、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4には、過給機Cの左側に開口するとともに不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口14が形成されている。また、タービンハウジング4には、流路15と、この流路15よりもシャフト8(タービンインペラ9)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路16とが設けられている。タービンスクロール流路16は、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる不図示のガス流入口と連通するとともに、上記の流路15にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路16に導かれた排気ガスは、流路15およびタービンインペラ9を介して吐出口14に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ9を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ9の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ10に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ10の回転力によって、上記のとおりに、空気が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
図2は、本実施形態のタービン軸17を説明するための説明図である。図2(a)に示すように、タービン軸17は、シャフト8とタービンインペラ9で構成され、シャフト8の一端(図2(a)中、左端部)にタービンインペラ9が接合されている。
図2(b)には、図2(a)の破線II(b)部分におけるシャフト8の軸心を含む断面構造を抽出して示す。図2(b)に示すように、タービンインペラ9のうち、シャフト8に対向する対向面9aには、シャフト8の軸方向に窪んだ圧入穴9bが形成されている。圧入穴9bは、対向面9aから連続する大径部18と、大径部18より内径が小さく大径部18に対してシャフト8と反対側に連続する小径部19とを含んで構成される。圧入穴9b(小径部19)の底面9cは、シャフト8の軸方向に垂直な平面形状となっている。
シャフト8のうち、タービンインペラ9に対向する対向面8aには、シャフト8の軸方向に突出する突出部20が形成されている。突出部20は、先端側の端面20aが、シャフト8の軸方向に垂直な平面形状となっており、対向面8aから端面20aまでのシャフト8の軸方向の長さ(すなわち、突出部20の高さ)は、大径部18におけるシャフト8の軸方向の長さ(すなわち、大径部18と小径部19の境界までの圧入穴9bの深さ)よりも短い。
そのため、突出部20が圧入穴9bに挿入され、シャフト8の対向面8aがタービンインペラ9の対向面9aに当接するまで押し込まれると、圧入穴9bの底面9cと突出部20の端面20aとの間に空隙が形成される。
この状態で、シャフト8の対向面8a、および、タービンインペラ9の対向面9aの当接部分に対し、シャフト8の径方向外側から、シャフト8の周方向に亘って電子ビームが照射されると、シャフト8の対向面8aとタービンインペラ9の対向面9aが溶接される。すなわち、シャフト8の対向面8aとタービンインペラ9の対向面9aは、シャフト8とタービンインペラ9を接合する接合部21となっている。なお、接合部21に対する接合処理は、電子ビーム溶接に限らず、レーザ溶接やろう付けなどを用いてもよい。
図2(c)には、比較例におけるシャフトSとタービンインペラTを示す。シャフトSには円柱状の突出部Saが形成され、タービンインペラTに設けられた挿入穴Taに挿入されている。挿入穴Taの内周面Tbに対向する、突出部Saの外周面SbはシャフトSの軸方向に平行に形成されている。そのため、挿入穴Taの内径に対し、突出部Saの外径を僅かに大きく形成し、挿入穴Taに突出部Saを圧入する場合、突出部Saの外周面Sbと、挿入穴Taの内周面Tbとが面接触して圧入力が過大となることから圧入は困難であった。
図2(d)には、図2(b)の破線II(d)部分の抽出図を示す。本実施形態では、図2(d)に示すように、突出部20の外周面20bに、シャフト8の周方向に亘って環状に形成される当接部20cが設けられている。
当接部20cは、シャフト8の軸方向の中心部が両端側よりも、シャフト8の径方向外側(図2(d)中、上方向)に突出するように湾曲している。すなわち、シャフト8の軸心を含む断面において、当接部20cは、シャフト8の径方向外側に膨らんだ曲面形状となっている。また、突出部20における当接部20cの外径は、大径部18(圧入穴9b)の内周面18aの内径よりも僅かに大きい。
なお、突出部20の外周面20bに、シャフト8の径方向に突出する当接部20cが形成される構成は、言い換えれば、突出部20の外周面20bの外径を、大径部18の内周面18aの内径よりも僅かに大きく形成しつつ、突出部20の外周面20bに、シャフト8の径方向に窪んだ溝20d(図2(d)参照)が形成される構成と実質的に同じである。突出部20の溝20dの外径は、大径部18の内周面18aの内径よりも小さい。
シャフト8の突出部20が圧入穴9bに圧入されると、突出部20が、大径部18(圧入穴9b)の内周面18aに当接する。このとき、突出部20の外周面20bと、圧入穴9bの内周面18aの対向部位のシャフト8の軸方向の長さを、図2(d)中、長さLで示す。当接部20cが、大径部18の内周面18aに当接する部位のシャフト8の軸方向の長さは、この長さLよりも短い。
そのため、上記の比較例に対して、圧入時、大径部18の内周面18aが、突出部20の外周面20bに当接する面積が小さく抑えられることから、シャフト8やタービンインペラ9に生じる変形が抑えられ、圧入力が抑制されることとなる。そのため、シャフト8とタービンインペラ9の強度を損ねることなく、また、突出部20が大径部18の内周面18aに引っかかってしまう、所謂かじりが生じなくなって、圧入が可能となる。その結果、シャフト8とタービンインペラ9の軸心の位置ずれが抑制され、タービン軸17のバランス調整を容易に遂行することが可能となる。
また、当接部20cは、シャフト8の周方向に環状に形成されているため、圧入時において、当接部20cが大径部18の内周面18aに、シャフト8の周方向に全周に亘って接して、圧入力に対する大径部18の内周面18aからの反力を受ける。そのため、シャフト8とタービンインペラ9の相対的な位置がシャフト8の径方向にずれ難く、軸心の位置ずれがさらに抑制される。
また、当接部20cにおけるシャフト8の軸方向の中心側が、径方向外側に突出するように湾曲しているため、当接部20cと大径部18の内周面18aが線接触することとなり、接触面積を小さく抑えて圧入しやすくすることができる。その上、当接部20cと大径部18の内周面18aの接触部分を滑りやすくして、かじりの発生を抑制することが可能となる。また、ここで説明をした湾曲形状には、球面形状が含まれる。
図3は、変形例を説明するための説明図である。図3(a)に示す第1変形例においては、突出部30の外周面30bには、2つの当接部30cが形成されており、それぞれの当接部30cが、大径部18の内周面18aに当接している。このように、当接部30cが2つ(複数)であってもよく、3つ以上であってもよい。
また、図3(b)に示す第2変形例においては、突出部40の外周面40bに形成された当接部40cは、シャフト8の周方向に湾曲するものの、シャフト8の軸方向に対しては平行となっている。このように、シャフト8の軸心を含む、当接部40cの断面形状は、当接部20c、30cのような湾曲形状に限定されず、矩形であってもよい。
また、図3(c)に示す第3変形例においては、突出部50の外周面50bは、シャフト8の軸方向に対して平行となっており、大径部58の内周面58aには、シャフト8の径方向内側に突出し、突出部50の外周面50bに当接する当接部58bが形成されている。このように、当接部58bが、大径部58に設けられていてもよい。
また、図3(d)に示す第4変形例においては、シャフト68のうち、タービンインペラ69に対向する対向面68aには、シャフト68の軸方向に窪んだ圧入穴68bが形成されており、タービンインペラ69のうち、シャフト68に対向する対向面69aには、シャフト68の軸方向に突出する突出部80が設けられている。
図3(e)には、図3(d)の破線III(e)部分の抽出図を示す。図3(e)に示すように、突出部80の外周面80bには、圧入穴68bを構成する小径部78および大径部79のうち、大径部79の内周面79aに当接する当接部80cが形成されている。
このように、圧入穴68bをシャフト68に設け、突出部80をタービンインペラ69に設けて、突出部80の外周面80bに当接部80cを形成してもよい。また、第4変形例において、突出部80の外周面80bをシャフト68の軸方向に平行に形成し、大径部79の内周面79aに、突出部80の外周面80bに当接する当接部を設けてもよい。
上記の第1〜第4変形例のいずれにおいても、当接部が、突出部50の外周面50b、または、大径部18、79の内周面18a、79aに当接する部位は、突出部の外周面と大径部18、79の内周面18a、79aの対向部位よりも、シャフト8、68の軸方向の長さが短い。そのため、上記の実施形態と同様、圧入が可能となり、シャフト8、68とタービンインペラ9、69の軸心の位置ずれが抑制され、タービン軸17のバランス調整を容易に遂行することが可能となる。
また、上記の実施形態と同様、当接部30c、40c、58b、80cは、シャフト8、68の周方向に環状に形成されているため、シャフト8、68の軸心とタービンインペラ9、69の軸心の位置ずれがさらに抑制される。また、上記の実施形態と同様、当接部30c、58b、80cは、シャフト8、68の軸方向の中心側が、シャフト8、68の径方向外側に突出するように湾曲しているため、圧入しやすく、かじりの発生を抑制することが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例においては、当接部がシャフト8、68の周方向に亘って環状に形成される場合について説明したが、当接部は、シャフト8、68の周方向に延在するとともに、部分的に切り欠きがあってもよいし、シャフト8、68の周方向に複数の当接部が点在していてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、シャフトの一端にインペラが接合されたタービン軸および過給機に利用することができる。
C 過給機
1 過給機本体
8、68 シャフト
9、69 タービンインペラ(インペラ)
9b、68b 圧入穴
10 コンプレッサインペラ
17 タービン軸
18a 内周面
20、30、40、50、80 突出部
20b、30b、40b、50b、80b 外周面
20c、30c、40c、58b、80c 当接部
21 接合部
58、79 大径部
58a、79a 内周面
1 過給機本体
8、68 シャフト
9、69 タービンインペラ(インペラ)
9b、68b 圧入穴
10 コンプレッサインペラ
17 タービン軸
18a 内周面
20、30、40、50、80 突出部
20b、30b、40b、50b、80b 外周面
20c、30c、40c、58b、80c 当接部
21 接合部
58、79 大径部
58a、79a 内周面
Claims (6)
- シャフトと、
前記シャフトの一端側に設けられたインペラと、
前記シャフト、および、前記インペラのいずれか一方に設けられた、該シャフトの軸方向に突出する突出部と、
前記シャフト、および、前記インペラのいずれか他方に設けられた、該シャフトの軸方向に窪んだ圧入穴と、
前記突出部の外周面、および、前記圧入穴の内周面のいずれか一方に設けられ、前記シャフトの径方向に突出し、該突出部の外周面、および、該圧入穴の内周面のいずれか他方に当接する当接部と、
前記突出部が前記圧入穴に圧入された状態で前記シャフトと前記インペラが接合される接合部と、
を備え、
前記当接部が、前記突出部の外周面、または、前記圧入穴の内周面に当接する部位は、該突出部の外周面と該圧入穴の内周面の対向部位よりも、前記シャフトの軸方向の長さが短いことを特徴とするタービン軸。 - 前記当接部は、前記シャフトの周方向に環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタービン軸。
- 前記当接部は、前記シャフトの径方向外側に突出するように湾曲していることを特徴とする請求項2に記載のタービン軸。
- 過給機本体と、前記過給機本体内に回転自在に収容され、シャフトの一端にタービンインペラが接合されたタービン軸と、該タービン軸における該シャフトの他端に設けられたコンプレッサインペラと、を備える過給機であって、
前記タービン軸は、
前記シャフト、および、前記タービンインペラのいずれか一方に設けられた、該シャフトの軸方向に突出する突出部と、
前記シャフト、および、前記タービンインペラのいずれか他方に設けられた、該シャフトの軸方向に窪んだ圧入穴と、
前記突出部の外周面、および、前記圧入穴の内周面のいずれか一方に設けられ、前記シャフトの径方向に突出し、該突出部の外周面、および、該圧入穴の内周面のいずれか他方に当接する当接部と、
前記突出部が前記圧入穴に圧入された状態で、前記シャフトと前記タービンインペラが接合される接合部と、
を備え、
前記当接部が、前記突出部の外周面、または、前記圧入穴の内周面に当接する部位は、該突出部の外周面と該圧入穴の内周面の対向部位よりも、前記シャフトの軸方向の長さが短いことを特徴とする過給機。 - 前記当接部は、前記シャフトの周方向に環状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の過給機。
- 前記当接部は、前記シャフトの径方向外側に突出するように湾曲していることを特徴とする請求項5に記載の過給機。
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