JP5365411B2 - ノズルベーン及びターボチャージャ - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルベーン及びターボチャージャに関するものである。
従来から、内燃機関から導かれる排気ガスの流動によりタービンインペラを回転させ、タービンインペラの回転により圧縮機を作動させて外部から導入される空気を圧縮し、圧縮された空気を内燃機関に過給することで、内燃機関の性能を向上させるターボチャージャが用いられている。
また、タービンインペラに導入される排気ガスの流量や流速を調整する可変ノズルを備え、低回転域から高回転域までの広い範囲に亘って、内燃機関の性能を向上させる可変容量型のターボチャージャも使用されている。この可変ノズルには、翼状に形成された複数のノズルベーンが設けられている。ノズルベーンの向きが回転して変化することで、複数のノズルベーンの間を流れる排気ガスの流量や流速を調整することができる。
ノズルベーンは、翼部と、該翼部の端面から突出する略円柱状のノズル軸とを有しており、ノズル軸を中心として回転する。また、ノズルベーンは、ノズル軸の先端部において、ノズルベーンを回転させるためのリンク部材と連結されている。ノズル軸の先端部は、リンク部材に形成された貫通孔に貫通して圧入されており、上記先端部の端面近傍がカシメられることで、ノズル軸とリンク部材とが一体的に連結されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−172145号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような課題が存在する。
上述したように、ノズル軸の先端部はリンク部材の貫通孔に圧入されているが、先端部と貫通孔との間の圧入代が大きくなりすぎると、圧入に大きな力を必要としていた。そして、圧入のための力が足りない場合には、所定の位置まで先端部を圧入できず圧入不良が生じる虞があった。
このような圧入不良を生じさせないためには、圧入代を管理し、圧入に必要な力を所定の範囲内に維持する必要がある。もっとも、そのためには先端部の径や、貫通孔の内径を高い精度で製作しなければならず、ノズルベーンやリンク部材を製作するための手間やコストが増加してしまうという課題があった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、製作の手間及びコストを抑制できるノズルベーン及びターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明におけるノズルベーンは、翼と、該翼の端面から突出するノズル軸とを備えるノズルベーンであって、ノズル軸に設けられ圧入寸法に形成された圧入部と、圧入部の少なくとも一部を欠落させた形状を備えた非圧入部とを有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、非圧入部が、圧入部の少なくとも一部を欠落させた形状でノズル軸に設けられており、非圧入部は後述する圧入対象部材に形成された貫通孔へ圧入せずとも嵌入される。また、非圧入部が設けられているために、圧入部の外周面は従来よりも狭くなっている。よって、ノズルベーンや圧入対象部材の製作の結果、圧入部と貫通孔との間の圧入代が大きく設定された場合でも、圧入に要する力が過度に上昇せず、圧入不良の発生が抑制される。
また、本発明におけるノズルベーンは、非圧入部がノズル軸の先端側に設けられ、圧入部が非圧入部の翼側に隣り合って設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、ノズル軸は、先端に向かうに従い圧入部から非圧入部へと縮小する形状となっており、ノズル軸の中心軸方向で順次加工できるため、加工の手間が抑えられる。
また、本発明におけるノズルベーンは、圧入部が圧入対象部材に圧入され、ノズル軸の中心軸方向での圧入部の幅が圧入対象部材よりも小さく形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、圧入対象部材に形成されノズル軸の先端部が貫通して嵌入される貫通孔を、その中心軸方向で全域に亘り高い精度で加工する必要はなく、圧入部が嵌入される箇所のみ高い精度で加工すればよい。
また、本発明におけるノズルベーンは、圧入部と非圧入部との間に設けられ、圧入対象部材を非圧入部から圧入部に案内する案内部を有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、圧入対象部材の貫通孔にノズル軸を貫入させるとき、まず非圧入部が嵌入され、次いで圧入部が圧入されるのであるが、案内部の設置により非圧入部の嵌入から圧入部の圧入へ円滑に移行する。
また、本発明におけるノズルベーンは、ノズル軸の外周面を中心軸と略平行して切り欠いた切欠部を有し、圧入部及び非圧入部は、上記中心軸方向に関して切欠部の切り欠き範囲に位置して設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、ノズル軸に切欠部が設けられると共に、圧入対象部材における貫通孔の内周面には上記切欠部と対応する突出部等が設けられる。よって、貫通孔にノズル軸を嵌入させ、切欠部と突出部とを互いに対応させることで、ノズル軸の圧入対象部材に対する回り止めが構成される。
また、本発明におけるノズルベーンは、切欠部が、中心軸を挟んで相対する位置にそれぞれ設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、ノズル軸を圧入対象部材の貫通孔に圧入させるにあたり、圧入により生じる不均一な応力の発生や、圧入時の軸ずれ等を防ぐことが可能となる。
また、本発明におけるターボチャージャは、請求項1から7のいずれか一項に記載のノズルベーンを有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、ノズルベーンや圧入対象部材の製作の結果、圧入部と貫通孔との間の圧入代が大きく設定された場合でも、圧入に要する力が過度に上昇せず、圧入不良の発生が抑制される。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
本発明によれば、ノズルベーンや圧入対象部材の製作の結果、圧入部と貫通孔との間の圧入代が大きく設定された場合でも、圧入に要する力が過度に上昇しない。そのため、圧入部の製作精度を従来よりも緩くしたとしても、圧入不良の発生を防ぐことができる。したがって、上記製作精度を緩和することで、ノズルベーンやターボチャージャ全体の製作の手間及びコストを抑制できるという効果がある。
ターボチャージャ100の全体構成図である。 可変ノズル構造5の概略図である。 ノズル駆動部7の背面図である。 図2におけるノズルベーン8周辺の拡大図である。 第1リンク部材74との連結前におけるノズルベーン8の構成を示す概略図である。 第1リンク部材74の構成を示す概略図である。 ノズルベーン8の第1の変形例を示す概略図である。 ノズルベーン8の第2の変形例を示す概略図である。 ノズルベーン8の第3の変形例を示す概略図である。
以下、本発明のノズルベーン及びターボチャージャに係る実施の形態を、図1から図9を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能は大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、各図面における矢印Fは前方向を示している。
図1は、本実施形態に係るターボチャージャ100の全体構成図である。
ターボチャージャ100は、不図示の内燃機関から導かれる排気ガスの運動エネルギー等を利用して、外部から導入される空気を圧縮し、圧縮された空気を内燃機関に過給して、内燃機関の性能を向上させる可変容量型のターボチャージャである。ターボチャージャ100は、ロータ1と、タービンハウジング2と、軸受ハウジング3と、コンプレッサハウジング4とを有している。タービンハウジング2、軸受ハウジング3及びコンプレッサハウジング4は、前方より順次配置され一体的に設けられている。
ロータ1は、排気ガスの流動によって回転するものであって、ロータ軸11と、タービンインペラ12と、コンプレッサインペラ13とを有している。
ロータ軸11は、前後方向で延在する回転軸であって、軸受ハウジング3に回転自在に設けられている。タービンインペラ12は、排気ガスの流動によって回転する回転翼であって、タービンハウジング2の内部に設置され、ロータ軸11の前端部に一体的に接続されている。コンプレッサインペラ13は、回転することで空気を吸引すると共に、吸引した空気を径方向外側に送り出す回転翼であって、コンプレッサハウジング4の内部に設置され、ロータ軸11の後端部に一体的に接続されている。
タービンハウジング2は、ターボチャージャ100の外殻を構成する部材であり、排気ガスの運動エネルギー等がタービンインペラ12の回転運動に変換される箇所であって、タービンスクロール流路21と、可変ノズル構造5と、タービン出口22とを有している。なお、タービンハウジング2は、複数のボルト2aを用いて軸受ハウジング3と一体的に接続されている。
タービンスクロール流路21は、内燃機関から排出された排気ガスが不図示のガス導入口を介して導入される流路であって、タービンインペラ12を囲んで略リング状に形成されている。
可変ノズル構造5は、タービンスクロール流路21からタービンインペラ12に導入される排気ガスの流量や流速を調整するものであって、可変ノズル6と、ノズル駆動部7とを有している。
可変ノズル6は、タービンインペラ12に導入される排気ガスの流量や流速を調整するノズルであって、タービンスクロール流路21の内側に設けられ、タービンインペラ12を囲んで略環状に形成されている。なお、可変ノズル6は、ノズル駆動部7と一体的に接続され、ノズル駆動部7によって支持されている。ノズル駆動部7は、可変ノズル6の開度を調整する駆動部であり、可変ノズル6の後側且つタービンハウジング2と軸受ハウジング3との接続部近傍に設けられている。なお、可変ノズル6及びノズル駆動部7の詳細は後述する。
タービン出口22は、タービンハウジング2における排気ガスの吐出口であって、不図示の排ガス浄化装置に接続されている。なお、タービン出口22は、タービンインペラ12の設置箇所を介して可変ノズル6と連通している。
軸受ハウジング3は、ターボチャージャ100の外殻を構成する部材であり、複数のベアリング31を介してロータ軸11を回転自在に軸支するものである。
コンプレッサハウジング4は、ターボチャージャ100の外殻を構成する部材であり、外部から導入された空気が圧縮される箇所であって、コンプレッサ入口41と、ディフューザ流路42と、コンプレッサスクロール流路43とを有している。なお、コンプレッサハウジング4は、複数のボルト4aを用いて軸受ハウジング3と一体的に接続されている。
コンプレッサ入口41は、不図示のエアクリーナを介して外部から空気を導入するための導入口であって、コンプレッサハウジング4の後側に向かって開口している。
ディフューザ流路42は、コンプレッサインペラ13によって送り出された空気が導入される流路であって、コンプレッサインペラ13を囲んで略リング状に形成されている。また、ディフューザ流路42は、コンプレッサインペラ13の設置箇所を介してコンプレッサ入口41と連通している。
コンプレッサスクロール流路43は、ディフューザ流路42と連通し、コンプレッサインペラ13を囲んで略環状に形成されている。コンプレッサスクロール流路43には、不図示の空気吐出口が接続され、該空気吐出口は、内燃機関の吸気口に接続されている。
次に、可変ノズル構造5における、可変ノズル6及びノズル駆動部7の詳細を、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、可変ノズル構造5の概略図である。
図3は、ノズル駆動部7の背面図である。
図2に示すように、可変ノズル6は、シュラウドリング61と、ハブリング62と、クリアランスピン63(以下、「ピン63」と表記する)と、ノズルベーン8とを有している。
シュラウドリング61及びハブリング62は、共に略円環状に形成された円板部材であって、所定の間隔を空けて前後方向で対向して設けられ、それらの間の隙間は排気ガスが流動する流路となっている。なお、シュラウドリング61は前側に設けられ、ハブリング62は後側に設けられている。
ピン63は、シュラウドリング61とハブリング62とを、互いに対向させて所定の間隔で一体的に連結する略円柱状の部材である。ピン63は、シュラウドリング61及びハブリング62のそれぞれに形成された孔部に圧入して接続されており、周方向で間隔を空けて複数(本実施形態では3本)設けられている。また、ピン63は、可変ノズル6とノズル駆動部7とを接続するためにも用いられており、ピン63を介してハブリング62と、後述する外側ガイド71及び内側ガイド73とが互いに接続されている。
ノズルベーン8は、その回転により可変ノズル6の開度を変化させ、可変ノズル6からタービンインペラ12に導入される排気ガスの流量及び流速を調整する翼部材である。ノズルベーン8は、後述する翼部64の翼面が前後方向と略平行する向きで、シュラウドリング61とハブリング62との間に周方向で間隔を空けて複数設けられている。
ノズルベーン8は、翼状に形成された翼部64と、翼部64の前側端面64a(図4参照)から前方に向けて突出する第1軸部65と、翼部64の後側端面64b(図4参照)から後方に向けて突出する第2軸部66とを有している。シュラウドリング61及びハブリング62には、前後方向で貫通する孔部(図示せず)がそれぞれ形成されている。そして、第1軸部65及び第2軸部66は、シュラウドリング61及びハブリング62の各孔部にそれぞれ嵌合して回転自在に軸支されている。よって、ノズルベーン8は、シュラウドリング61とハブリング62との間に、前後方向で延びる所定の軸周りで回転自在に設けられている。なお、第2軸部66は、ハブリング62から後方に向けて突出しており、後述する第1リンク部材74と一体的に接続されている。なお、ノズルベーン8における第2軸部66の詳細は後述する。
ノズル駆動部7は、外側ガイド71と、駆動リング72と、内側ガイド73と、第1リンク部材74と、第2リンク部材75と、駆動軸76と、駆動レバー77とを有している。
外側ガイド71は、可変ノズル6を支持し且つ駆動リング72を回転自在に保持するための略リング状のガイド部材である(図3参照)。外側ガイド71の外縁側は、タービンハウジング2と軸受ハウジング3とにより挟持されて保持されている。一方、外側ガイド71の内縁側は、ピン63を介して可変ノズル6のハブリング62と一体的に接続されている。すなわち、外側ガイド71は、可変ノズル6をタービンハウジング2及び軸受ハウジング3に接続して支持している。また、外側ガイド71は、駆動リング72をその径方向外側及び前方側から支持している。
駆動リング72は、複数のノズルベーン8を同期して回転させる略リング状の板部材であって(図3参照)、外側ガイド71の径方向内側にその中心軸周りで回転自在に設けられている。また、駆動リング72の外周面及び前方に臨む面は、外側ガイド71の内周面及び後方に臨む面にそれぞれ摺動自在に当接している。駆動リング72は、第1リンク部材74の一端部及び第2リンク部材75の一端部がそれぞれ嵌合する第1凹部72a及び第2凹部72bを有している。
内側ガイド73は、駆動リング72の径方向内側に設けられ、駆動リング72を回転自在に保持するための略リング状のガイド部材である(図3参照)。内側ガイド73は、ピン63を介して可変ノズル6のハブリング62及び外側ガイド71と一体的に接続されている。内側ガイド73は、複数の爪部73aを有しており、爪部73aは、駆動リング72の後方に臨む面に摺動自在に当接している。よって、駆動リング72は、外側ガイド71及び内側ガイド73から前後方向で挟持されて保持されている。
第1リンク部材74は、複数のノズルベーン8と駆動リング72とをそれぞれ連結する延在部材あって、外側ガイド71の径方向に略沿って設けられている。第1リンク部材74における径方向外側の端部は、駆動リング72の第1凹部72aに摺動自在に嵌合している。一方、第1リンク部材74における径方向内側の端部は、ノズルベーン8の第2軸部66と一体的に接続されている。よって、駆動リング72が回転することで、第1リンク部材74を介して駆動リング72に接続される複数のノズルベーン8は同期して回転する。なお、第1リンク部材74の詳細は後述する。
第2リンク部材75は、駆動リング72と駆動軸76とを連結する延在部材あって、外側ガイド71の径方向に略沿って設けられている。第2リンク部材75における径方向外側の端部は、駆動リング72の第2凹部72bに摺動自在に嵌合している。一方、第2リンク部材75における径方向内側の端部は、駆動軸76と一体的に接続されている。
駆動軸76は、前後方向で延びる軸部材であって、軸受ハウジング3に回転自在に設けられている。駆動軸76の後端部は、駆動レバー77と一体的に接続されている。
駆動レバー77は、不図示のアクチュエータと連結されるレバー状の部材であって、アクチュエータの作動により駆動軸76を回転させるものである。よって、アクチュエータの作動により駆動軸76が回転し、駆動軸76と接続される第2リンク部材75が回転することで、駆動リング72が回転する。
図3に示すように、第1リンク部材74は、周方向で間隔を空けて複数設けられている。なお、本実施形態ではノズルベーン8の数は11枚であるため、第1リンク部材74及び第1凹部72aの数もそれぞれ11個ずつ設けられている。
第2リンク部材75は、第1リンク部材74の間に設けられている。
次に、ノズルベーン8における第2軸部66、及び第1リンク部材74の詳細を、図4から図6を参照して説明する。
図4は、図2におけるノズルベーン8周辺の拡大図である。
図5は、第1リンク部材74との連結前におけるノズルベーン8の構成を示す概略図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)における第2軸部66の先端部の拡大図である。
図6は、第1リンク部材74の構成を示す概略図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図4に示すように、第2軸部66の先端側(後側)には、第1リンク部材74に形成された孔部74a(後述)に嵌入される嵌入部81が設けられている。嵌入部81には、第2軸部66の外周面をその中心軸Sと略平行して切り欠いた切欠部82が形成されている。また、切欠部82は、中心軸Sを挟んで相対する位置にそれぞれ設けられており、嵌入部81の中心軸Sと直交する方向での断面形状は略楕円形となっている。
一対の切欠部82の翼部64側には、後側に臨み中心軸Sと直交する面である当接面83が各々設けられている。当接面83は、第1リンク部材74に当接している。
嵌入部81の翼部64と逆側には、カシメ部84が設けられている。カシメ部84は、後述する突出部85(図5参照)を中心軸S方向で押圧してカシメることにより形成される部分である。カシメ部84は、中心軸Sと直交する方向に関して嵌入部81より大きく形成されており、第1リンク部材74に後側から当接している。すなわち、当接面83とカシメ部84とが第1リンク部材74を前後方向で挟持しており、この挟持によって第1リンク部材74は第2軸部66に一体的に連結されている。
次に、第1リンク部材74との連結前におけるノズルベーン8の構成を、図5を参照して説明する。図5は、ノズルベーン8の、第1リンク部材74と連結される前の構成を示している。
嵌入部81の翼部64と逆側には、突出部85が設けられている。突出部85は、第1リンク部材74の孔部74aを貫通した後に、中心軸S方向で押圧されてカシメられカシメ部84となる部分である。突出部85は、嵌入部81と略同一の断面形状で形成されている。
中心軸S方向に関して、第2軸部66における切欠部82の切り欠き範囲には、圧入部86と、非圧入部87とが設けられている。非圧入部87は、第2軸部66の先端側に設けられ、圧入部86は、非圧入部87の翼部64側に隣り合って設けられている。
圧入部86は、圧入寸法すなわち第1リンク部材74の孔部74aに対して圧入される寸法で形成されている。より詳細には、切欠部82と直交する方向での圧入部86の長さは、孔部74aの上記方向での長さよりも僅かに大きく設定されている。一方、切欠部82と平行し且つ中心軸Sと直交する方向での圧入部86の長さは、孔部74aの上記方向での長さと略同一か僅かに小さく設定されている。圧入部86の加工には、一般的な切削加工が用いられる。
また、中心軸S方向での圧入部86の幅は、第1リンク部材74よりも小さく形成されている。
非圧入部87は、圧入部86の切欠部82が形成されている部分を僅かに欠落させた形状となっており、切欠部82と直交する方向での非圧入部87の長さは、圧入部86よりも小さく形成されている。なお、突出部85の断面形状は、非圧入部87と同一となっている。すなわち、第2軸部66は、先端に向かうに従い圧入部86から非圧入部87及び突出部85へと縮小する形状となっており、第2軸部66を中心軸S方向で順次加工できるため、加工の手間が抑えられる。
圧入部86と非圧入部87との間には、案内部88が設けられている。案内部88の、中心軸Sを含み且つ切欠部82と直交する面での断面形状は、略円弧状となっている。
次に、第1リンク部材74の構成を、図6を参照して説明する。
第1リンク部材74は、所定の方向に延在した板状の部材であって、第1端部74bと、第2端部74cと、連結部74dとを有している。
第1端部74bは、ノズルベーン8の第2軸部66と連結される部分であって、略円板状に形成され、その中央部には孔部74aを有している。孔部74aは、第1端部74bの中央部に設けられ、板厚方向で貫通する貫通孔である。孔部74aの形状は、第2軸部66の嵌入部81が嵌入できる、略楕円形に形成されている。なお、本実施形態の孔部74aは、その貫通方向に関して同一の形状で形成されている。
第2端部74cは、駆動リング72と連結される部分であって、略矩形板状に形成されている。連結部74dは、第1端部74bと第2端部74cとを連結するものであり、第1端部74b及び第2端部74cよりも幅狭に形成されている。
続いて、ノズルベーン8の第2軸部66と、第1リンク部材74との連結について説明する。
まず、嵌入部81を、第1リンク部材74の孔部74aに嵌入させる。
孔部74aには、最初に突出部85及び非圧入部87が嵌入されるが、非圧入部87は切欠部82と直交する方向に関して圧入部86よりも小さく形成されており、突出部85の断面形状も非圧入部87と同一の形状となっているため、非圧入部87及び突出部85は孔部74aへ圧入せずとも嵌入される。
次に、孔部74aに圧入部86が嵌入されるが、非圧入部87と圧入部86との間に案内部88が設けられているため、第1リンク部材74は非圧入部87から圧入部86へ円滑に移行することができる。
切欠部82と直交する方向での圧入部86の長さは、孔部74aの上記方向での長さよりも僅かに大きく形成されているため、圧入部86は孔部74aに圧入される。もっとも、嵌入部81には非圧入部87が設けられており、圧入部86の外周面は従来よりも狭くなっている。よって、第2軸部66や第1リンク部材74の製作の結果、圧入部86と孔部74aとの間の圧入代が大きく設定された場合でも、圧入に要する力が過度に上昇せず、圧入不良の発生を抑制することができる。
第1リンク部材74が当接面83に当接し、圧入が完了する。なお、嵌入部81には一対の切欠部82が設けられ、孔部74aは略楕円形に形成されているため、それぞれの形状が対応することで第2軸部66の第1リンク部材74に対する回り止めとなっている。また、一対の切欠部82は、中心軸Sを挟んで相対する位置に設けられており、圧入により生じる不均一な応力の発生や、圧入時の軸ずれ等を防ぐことができる。
次に、突出部85をカシメることで、カシメ部84を形成する。
第1リンク部材74から翼部64と逆方向に突出した突出部85を、中心軸S方向で押圧してカシメることで、カシメ部84を形成する。そして、当接面83とカシメ部84とが第1リンク部材74を前後方向で挟持し、この挟持によって第1リンク部材74は第2軸部66に一体的に連結される。
以上で、ノズルベーン8の第2軸部66と、第1リンク部材74との連結が完了する。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、ノズルベーン8や第1リンク部材74の製作の結果、圧入部86と孔部74aとの間の圧入代が大きく設定された場合でも、圧入に要する力が過度に上昇しない。そのため、圧入部86の製作精度を従来よりも緩くしたとしても、圧入不良の発生を防ぐことができる。したがって、上記製作精度を緩和することで、ノズルベーン8やターボチャージャ100の製作の手間及びコストを抑制できるという効果がある。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、嵌入部81には一対の切欠部82が形成されているが、これに限定されるものではなく、切欠部82を形成せず、圧入部86及び非圧入部87の断面形状がいずれも略円形となっていてもよい。また、嵌入部81に、1つの切欠部82のみを形成してもよい。
また、上記実施形態では、孔部74aは貫通方向に関して同一の形状となっているが、これに限定されるものではなく、圧入部86が圧入される箇所のみを圧入部86に応じた形状に形成してもよい。また、孔部74aの貫通方向で全域に亘り所定の精度で加工せずともよく、圧入部86が圧入される箇所のみを所定の精度で加工してもよい。
また、上記実施形態では、中心軸S方向に関する圧入部86の幅は、第1リンク部材74よりも小さく形成されているが、これに限定されるものではなく、第1リンク部材74以上の大きさで形成されていてもよい。
図7は、ノズルベーン8の第1の変形例を示す概略図である。
第2ノズルベーン8Aは、上記実施形態におけるノズルベーン8の第1の変形例である。嵌入部81には第2圧入部90が設けられ、突出部85には第2非圧入部91が設けられている。中心軸S方向での第2圧入部90の幅は、第1リンク部材74以上の大きさで形成されている。このような構成では、圧入後において孔部74aの内周面の全域に亘り第2圧入部90が圧入されているため、カシメ部84を形成する前でも第2軸部66と第1リンク部材74との間を安定して連結することができる。
また、上記実施形態では、第2軸部66は先端に向かうに従い圧入部86から非圧入部87へ縮小した形状となっているが、これに限定されるものではなく、図8に示す構成としてもよい。
図8は、ノズルベーン8の第2の変形例を示す概略図である。
第3ノズルベーン8Bは、上記実施形態におけるノズルベーン8の第2の変形例である。嵌入部81には、第3圧入部93及び第3非圧入部94が設けられている。第3圧入部93は、嵌入部81の中心軸S方向での中間部に設けられている。また、第3非圧入部94は、中心軸S方向に関して第3圧入部93の両側にそれぞれ設けられている。
また、上記実施形態では、圧入部86及び非圧入部87は中心軸S方向に関して並んで配置されているが、これに限定されるものではなく、図9に示す構成としてもよい。
図9は、ノズルベーン8の第3の変形例を示す概略図である。
第4ノズルベーン8Cは、上記実施形態におけるノズルベーン8の第3の変形例である。嵌入部81及び突出部85には、第4圧入部97及び第4非圧入部98が設けられている。第4圧入部97及び第4非圧入部98は、第2軸部66の周方向で並んで配置されている。また、一方の切欠部82には、一対の第4圧入部97が第4非圧入部98を挟持する位置に配置されている。
8…ノズルベーン、64…翼部(翼)、64b…後側端面(端面)、66…第2軸部(ノズル軸)、74…第1リンク部材(圧入対象部材)、82…切欠部、86…圧入部、87…非圧入部、88…案内部、100…ターボチャージャ、S…中心軸

Claims (3)

  1. 翼と、該翼の端面から突出するノズル軸とを備えるノズルベーンであって、
    前記ノズル軸に設けられ、圧入寸法に形成された圧入部と、
    前記圧入部の少なくとも一部を欠落させた形状を備えた非圧入部とを有し、
    前記非圧入部は、前記ノズル軸の先端側に設けられ、
    前記圧入部は、前記非圧入部の前記翼側に隣り合って設けられ、
    前記圧入部は、圧入対象部材に圧入され、
    前記ノズル軸の中心軸方向での前記圧入部の幅は、前記圧入対象部材よりも小さく形成され、
    前記圧入部と前記非圧入部との間に設けられ、前記圧入対象部材を前記非圧入部から前記圧入部に案内する案内部を有し、
    前記ノズル軸の外周面を中心軸と略平行して切り欠いた切欠部を有し、
    前記圧入部及び前記非圧入部は、前記中心軸方向に関して前記切欠部の切り欠き範囲に位置して設けられていることを特徴とするノズルベーン。
  2. 請求項1に記載のノズルベーンにおいて、
    前記切欠部は、前記中心軸を挟んで、相対する位置にそれぞれ設けられていることを特徴とするノズルベーン。
  3. 請求項1または2に記載のノズルベーンを有することを特徴とする可変容量型のターボチャージャ。
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