JPH11286999A - 木質材結合具および木質材結合具の使用方法 - Google Patents

木質材結合具および木質材結合具の使用方法

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JPH11286999A
JPH11286999A JP8893498A JP8893498A JPH11286999A JP H11286999 A JPH11286999 A JP H11286999A JP 8893498 A JP8893498 A JP 8893498A JP 8893498 A JP8893498 A JP 8893498A JP H11286999 A JPH11286999 A JP H11286999A
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wood
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pair
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JP8893498A
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Inventor
Yukinobu Sato
之信 佐藤
Ichiro Tokutomi
一郎 徳富
Kanemasa Ono
兼正 大野
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Sato Kogyo Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 建築用パネル等の木質材同士を強固に結合さ
せることができる木質材結合具、この木質材結合の使用
方法を提供する。 【解決手段】 木質材結合具10は、木質材11A,1
1Bに圧入される一対の圧入部2A,2Bを備える。一
対の圧入部2A,2Bは、その外周に、先端側斜面を有
する突起が螺旋状に連続する鋸歯状突条を、互いに逆巻
きに備える。圧入部2A,2Bより先端側には案内部3
A,3Bを備える。取付孔12A,12Bに、木質材結
合具10をセットして押圧すると、圧入部2A,2Bが
軸OO’の周りに回転しながら取付孔2A,2Bに圧入
される。このため、結合具10が抜ける方向の応力が掛
かると、突起5A,5Bが取付孔12A,12Bの内周
面に食い込み容易に抜けず、木質材を確実に結合させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用パネルや木
製家具用部品等の木質材同士を容易に結合させることが
でき、しかも抜けにくい木質材結合具、およびこの木質
材結合具の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用のパネル等の木質材同士を
結合させる場合、木質ダボを用いることが一般的であ
る。木質ダボを用いた従来の結合法は、図7に示すよう
に、まず、結合させようとする一対の木質材X、Yの結
合面Xa,Yaの所定の位置に、所定の径で所定の深さ
の盲状円孔(取付孔)Xh、Yhを複数対形成する。こ
の円孔Xh、Yhが結合の位置合わせに使用される。次
に、両結合面Xa,Yaに接着剤をコーティングすると
共に、一方の木質材、例えば木質材Yの各円孔Yhに木
質ダボ400の一端を挿入する。さらに、他方の木質材
Xの円孔Xhに上記木質ダボ400の他端が挿入される
ように位置合わせし、両木質材X、Yを密着加圧する。
さらに、5〜10分間加圧乾燥放置することにより、接
着剤の接着力で、両木質材X、Yは結合される。
【0003】ここで、木質材の円孔Xh、Yhの径は、
通常、木質ダボ400の挿入が容易なように、木質ダボ
400の径よりやや大きく形成されるため、この木質ダ
ボ400は、単に木質材X,Yの位置合わせのみに利用
され、それ自身結合力はないものとなる。しかし、木質
ダボ400が両木質材X、Yに挿入されるため、加圧乾
燥中に両木質材が互いにずれることが無い。従って、加
圧方向がややずれたとしても、両木質材は安定的に正し
い位置に結合されるのが利点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記木
質ダボによる結合では、結合面Xa,Yaにコーティン
グした接着剤が接着力を発揮するまでの加圧乾燥時間と
して、例えば、5〜10分間必要である。この間は、木
質材XおよびYを移動することも出来ず、次の工程にも
かかれないため、時間のロスとなる。特に、多数の木質
材を結合使用する場合に、この時間のロスは非常に大き
いものとなる。また、加圧乾燥するためのスペースも必
要となる。
【0005】あるいは、一旦接着が終了し、結合した製
品として出荷した後に、例えば運搬中等の取扱不注意に
より、大きな力がその結合面にかかってしまうことがあ
る。あるいは、現場で使用する際にも、不注意等により
大きな力がかかる場合がある。従来の結合方法では、木
質ダボは位置合わせのためのみに用い、両木質材の円孔
に対し、全く結合力はない。すなわち、両木質材は接着
剤の接着力のみで結合しているため、大きな力が加わっ
た場合に、再び木質材XとYとが、結合面(接着面)で
分離することがあった。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、建築用パネル等の木質材同
士を容易に、かつ抜けにくく強固に結合させることがで
き、結合作業後には直ちに移動や次工程の作業が可能と
なる木質材結合具、この木質材結合の使用方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】しかし
て、その解決手段は、互いに結合される一対の木質材に
それぞれ穿孔された取付孔にそれぞれ圧入される一対の
圧入部を備えた木質材結合具であって、上記一対の圧入
部は、それぞれその外周に、先端側から基端側に向かっ
て高さが高くなる斜面を有する突起が螺旋状に連続する
鋸歯状突条を、互いに逆巻きに備えることを特徴とする
木質材結合具である。
【0008】上記構成を有する本発明の木質材結合具
は、圧入部に、互いに逆巻きの螺旋状に連続する突条を
備えるので、一対の木質材の取付孔にそれぞれ圧入部の
先端を挿入して、木質材同士を接近させると、木質材結
合具はその軸の周りに回転しながら取付孔内に圧入され
る。つまり、ねじ込まれる。このため、一方の圧入部が
一方の木質材にねじ込まれると、木質材結合具が回転す
るので、逆巻きの螺旋状の突条が形成された他方の圧入
部も、他方の木質材にねじ込まれることになり、両方の
木質材に均一に木質材結合具がねじ込まれるため、確実
に両者を結合させることができる。これにより、結合具
の圧入後直ちに移動させ、あるいは次工程に取り掛かる
ことができる。
【0009】しかも、各圧入部の形成された突条は、先
端側から基端側に向かって高さが高くなる突起が連続し
た鋸歯状突条とされているので、圧入される(ねじ込ま
れる)際には、突起の先端側が低いため容易に進む。一
方、結合後に木質材同士を離す方向の応力、即ち、取付
孔から圧入部が抜ける方向の応力が掛かった場合、回転
しながら圧入されているため、突起が取付孔の内周面に
食い込むように作用するので、圧入部が抜けることが防
止される。木質材の硬い部分(例えば節部)に取付孔が
形成されているなど、結合させる一対の木質材の硬さに
差がある場合でも、他方の木質材の取付孔に圧入される
に従い、結合具が回転するので、鋸歯状突条で硬い部分
も削りながら進むこととなり、結局いずれの木質材にも
圧入することができ、両者を結合できる。
【0010】なお、この木質材結合具において、前記突
起のうち頂上より基端側の面が、木質材結合具の軸に対
して垂直な面、または、内側ほど先端側に戻るオーバー
ハング斜面とされていることを特徴とする木質材結合具
とすると良い。このように突起の基端側の面が軸に垂直
な面とされ、または、内側ほど先端側に戻るオーバーハ
ング斜面(いわゆるカエシが形成された状態)とされて
いると、圧入部が抜ける方向の応力が掛かった場合に、
この基端側の面が取付孔内周面に食い込んで、さらに抜
けにくくなるからである。
【0011】さらに、この発明において、前記一対の圧
入部が備える前記鋸歯状突条の数が、相等しく、ぞれぞ
れ2〜8条であり、周方向に均一に分布していることを
特徴とする木質材結合具とすると良い。一対の圧入部に
おいて、鋸歯状突条の数を相等しくすると、圧入部の取
付孔への圧入抵抗が略等しくなる。このため、一対の圧
入部を略等しい深さで各々取付孔に圧入できる。また、
突条は、木質材結合具を径方向断面で見たときに、圧入
部の周方向に均一に分布していると、圧入の際に軸を中
心として回転させる力となるので、回転も滑らかになっ
て好ましい。そのためには、少なくとも2条以上とす
る。一方、突条の数が多すぎる場合には、形状が複雑に
なって製造しにくくなる上、隣接する突条間に位置する
木質材の幅が狭くなるため、圧入部が抜ける方向の応力
が掛かった際に、この部分の木質材が折れたり突条が変
形したりして、圧入部が抜け易くなる。したがって、突
条の数は、2〜8条(本)とすると良い。なお、さらに
好ましくは、突条は、3〜8条とするのが好ましい。3
条以上とすれば、隣接する突条間の角度が120度以下
となり、圧入時の木質材結合具の回転が容易に生じるか
らである。
【0012】さらに、上記発明において、前記鋸歯状突
条のねじれ角を、4〜45度としたことを特徴とする木
質材結合具と良い。ねじれ角を4度未満とすると、木質
材の取付孔に圧入部を圧入する際、木質材結合具が、ほ
とんど回転することなく軸方向にまっすぐ圧入されてし
まうため、抜ける方向の応力が掛かった場合に、突起が
木質材取付孔の内周面に食い込みにくく、抜けやすくな
る。一方、45度を越えると、圧入の際に軸方向に掛け
る力の多くが、木質材結合具の回転方向にも分散されて
しまい、圧入抵抗が極めて大きくなるため、取付孔に圧
入困難となるからである。ここで、ねじれ角が4〜10
度とすると、圧入された際に、回転をあまり生じないで
圧入されるので、比較的抜けやすいものの、圧入抵抗が
小さいため、圧入しやすく、小さな力でも木質材同士を
結合させやすい。従って、圧入抵抗を小さくしたい場合
に好適に用いることができる。一方、ねじれ角が10〜
35度とすると、比較的圧入抵抗が大きくなるが、圧入
困難ではなく、木質材結合具が十分回転しながら圧入さ
れるため、抜けにくく確実に木質材同士を結合させるこ
とが出来る。従って、圧入に要する押圧力の大きさと、
得られる結合力のバランスが良く、確実な結合を得たい
場合に好適に用いることができる。
【0013】さらに、上記発明において、前記圧入部よ
りも先端側に、それぞれ外周面略円柱状の案内部を設け
たことを特徴とする木質材結合具とするとよい。本発明
の木質材結合具で一対の木質材を結合させるためには、
例えば、以下のようにして行う。即ち、まず、一方の木
質材に形成した取付孔に、木質材結合具の一端(先端)
を軽く挿入しておく。ついで、他方の木質材に形成した
取付孔に、木質材結合具の他端が挿入されるように位置
決めする。その後、両方の木質材の間隔を狭める方向に
力を掛けることで、一対の取付孔内にそれぞれの圧入部
を圧入し、木質材結合具が2つの取付孔を跨るようにし
て、木質材同士を結合する。しかし、上記のように一方
の木質材の取付孔に軽く挿入しておいただけの木質材結
合具は外れやすい。また、一対の取付孔の位置が僅かに
ずれて位置合わせされた場合にも、木質材結合具が斜め
になるため、取付孔から外れやすい。特に、複数対の取
付孔に複数の木質材結合具を一挙に圧入しようとする場
合には、木質材結合具が外れ易いと、結合作業が極めて
面倒になる。さらに、取付孔の軸に対して木質材結合具
が斜めに圧入されたりする危険性もある。
【0014】これに対し、本発明の木質材結合具では、
圧入部よりも先端側にそれぞれ案内部を設けたため、こ
の案内部が取付孔内に挿入され、圧入部が取付孔の外に
出ても、案内部が取付孔内にあれば、木質材結合具は落
下する等して外れることが防止される。従って、容易に
複数の取付孔に同時に木質材結合具を圧入して結合させ
ることが出来る。また、取付孔の軸に対し木質材結合具
が斜めに進もうとすると、この案内部が取付孔内周面と
当接することから、斜めに圧入されることを防ぎ、木質
材結合具が真っ直ぐに圧入される。
【0015】なお、案内部の径は、取付孔に遊嵌状に挿
入可能な径のうちで、出来るだけ大径とする、つまり、
取付孔に遊嵌状に挿入可能な径であって、取付孔と略同
一の径とするのがよい。遊嵌状に挿入できるので挿入は
容易であり、しかも、取付孔との間の隙間が小さくなる
と、より外れ難く、より傾くことなく真っ直ぐに圧入さ
れ易くなるからである。さらに、前記案内部の長さが、
その径の1.5倍以上であることを特徴とする木質材結
合具とするのが好ましい。案内部の長さを、その径の
1.5倍以上に長くすることで、案内部がさらに取付孔
から外れ難くなり、圧入時の傾きの抑制もできる。
【0016】また、他の解決手段は、一対の木質材にそ
れぞれ穿孔した取付孔と、請求項1〜請求項4に記載の
木質材結合具の両端とをそれぞれ位置合わせし、上記一
対の木質材の間隔が狭くなる方向に木質材を押圧して、
上記木質材結合具の圧入部を上記取付孔にそれぞれ圧入
し、上記2つの取付孔に跨るように上記木質材結合具を
位置させる木質材結合具の使用方法である。
【0017】上記構成を有する本発明の木質材結合具の
使用方法では、木質材の取付孔と木質材結合具の両端を
それぞれ位置合わせし、木質材の間隔が狭くなる方向に
木質材を押圧して、木質材結合具の圧入部を取付孔にそ
れぞれ圧入し、2つの取付孔に跨るように木質材結合具
を位置させる。このため、木質材を押圧すれば、2つの
取付孔にそれぞれ木質材結合具の圧入部が圧入されるた
め、一対の木質材を結合させることができ、接着剤の乾
燥等を待つ必要もなく、直ちに移動させ、あるいは、次
工程に移行することが出来る。また、木質材結合具がそ
の軸の周りに回転しながら取付孔内に圧入される。つま
り、ねじ込まれる。このため、一方の圧入部が一方の木
質材にねじ込まれると、木質材結合具が回転するので、
他方の圧入部が他方の木質材にもねじ込まれることにな
り、両方の木質材に均一に結合具がねじ込まれるため、
確実に両者を結合させることができる。しかも、各圧入
部の形成された突条は、先端側から基端側に向かって高
さが高くなる突起が連続した鋸歯状突条とされているの
で、圧入される(ねじ込まれる)際には、突起の先端側
が低いため容易に進む。一方、結合後に木質材同士を離
す方向の応力、即ち、取付孔から圧入部が抜ける方向の
応力が掛かった場合、回転しながら圧入されているた
め、突起が取付孔の内周面に食い込むように作用するの
で、圧入部が抜けることが防止される。
【0018】さらに、上記木質材結合具の使用方法にお
いて、前記一対の木質材を結合するにあたり、複数の前
記木質材結合具を用い、しかも、上記複数の木質材結合
具のうち、前記押圧をする部位から距離の遠い取付孔に
圧入する上記木質材結合具には、前記鋸歯状突条のねじ
れ角が小さい木質材結合具を用いることを特徴とする木
質材結合の使用方法とすると良い。複数の木質材結合具
を用いる場合には、木質材を押圧した部位から遠い距離
にある取付孔では、木質材結合具を圧入しようとする
と、その反力で木質材が撓む。この為、木質材同士を全
面(あるいは広い範囲にわたって)密着させ、あるい
は、一定間隔とする予定で押圧したのに、一部が密着し
ていないなど、結合させた木質材同士の間隔に部分的な
バラツキを生じやすい。本発明では、遠い距離にある取
付孔に圧入する木質材結合具には、ねじれ角の小さなも
のを用いる。ねじれ角の小さな木質材結合具は、相対的
に圧入抵抗が小さいので、小さな押圧力で圧入でき、そ
の反力による木質材の撓みを抑制できる。このため、木
質材同士を全面に均一に密着させるなど、木質材同士の
間隔を均一にすることができる。
【0019】さらに、他の解決手段は、一対の木質材に
それぞれ穿孔した取付孔に、請求項4に記載の木質材結
合具の案内部が挿入されるように位置合わせし、上記一
対の木質材の間隔が狭くなる方向に押圧して、上記木質
材結合具の圧入部を上記取付孔にそれぞれ圧入し、2つ
の取付孔に跨るように上記木質材結合具を位置させる木
質材結合具の使用方法であって、上記案内部の径は、上
記取付孔に遊嵌状に挿入可能な径であって、上記取付孔
と略同一の径としたことを特徴とする木質材結合具の使
用方法である。上記構成を有する本発明の木質材結合具
の使用方法では、木質材結合具の案内部の径が、取付孔
に遊嵌状に挿入可能な径であって、この取付孔と略同一
の径とされているので、取付孔に木質材結合具の案内部
を容易に挿入可能である。しかも、取付孔と案内部との
間の隙間が小さいので、木質材の結合作業時に、案内部
が取付孔から外れ難いため、結合作業が容易となる。さ
らに、圧入部が取付孔に圧入される際に、傾いた状態で
進もうとすると、案内部が取付孔の内周面と当接するた
め、斜めに圧入されることが防止され、木質材結合具が
まっすぐ圧入される。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施の形
態を、図面と共に説明する。図1、図2に示す本実施形
態の木質材結合具(以下、単に結合具とも言う)10
は、アルミニウム製で大略円柱状であり、連結部1を介
して、図2(a)において左右対称形状とされ、圧入部
2A,2B、さらにその右側先端及び左側先端にそれぞ
れ案内部3A,3Bを有する。
【0021】ここで、圧入部2A,2Bは、図2(c)
から判るように、その周囲にそれぞれ周方向に等間隔
(角度にして90度ごと)の螺旋状に巻かれた4条(4
本)の突条4A,4Bを有する。つまり、突条4A,4
Bはいずれも周方向の位相が90度ずつ異なる4重螺旋
の突条とされている。この突条4A,4Bは、その巻き
方が互いに逆にされており、本実施形態では、突条4A
が左巻きで、突条4Bが右巻きとされている。また、こ
の突条のねじれ角ψは、ψ=16度に設定されている。
さらに、突条4A,4Bの中心に沿って切断(つまり、
左巻き及び右巻きにねじりつつ切断)した状態の断面図
である図2(b)からも理解できるように、突条4A,
4Bは、それぞれ複数山(本実施形態では4山)の鋸歯
状の突起5A,5A,5Aおよび5B,5B,5Bを有
する。従って、突条4A,4Bは、その頂部がギザギザ
となった鋸歯状突条である。
【0022】さらに詳しく言うと、この突起5A,5B
は、いずれもその先端(突起5Aにおいては、図中左側
先端、突起5Bにおいては、図中右側先端)側から基端
側(連結部1側)に向かって高さ(径方向高さ、即ち、
軸OO’からの距離)が高くなる先端側斜面5Af,5
Bfを備える。一方、突起5A,5Bの頂上5Ap,5
Bpよりも基端側(連結部1側)は、本実施形態では、
それぞれ結合具10の軸OO’に垂直な基端側面5A
e,5Beとされている。即ち、軸OO’と基端側面5
Ae,5Beとがなす角αは、α=90度とされてい
る。さらに、図2(c)から判るように、各突条の径方
向断面形状は、半径Rの切り欠きによって、突条4B
(4Aも同じ)の頂上を結ぶ頂上径Gの円を、4箇所切
り欠いて、内接円の径をHとした形状とされている。即
ち、隣接する突条4B(突起5B)の周方向側面は、な
だらかな斜面とされている。一方、案内部3A,3B
は、図2(a)に示すように、直径D、長さEの外周面
円柱形状とされている。ここで、案内部の直径Dと長さ
Eとは、長さEを直径Dの1.5倍以上、即ち、1.5
D≦Eとされている。
【0023】ついで、この結合具10を用いて一対の木
質材を結合するに際しての結合具の使用方法について、
図3および図4を参照しつつ説明する。図3(a)は、
結合させたい一対の木質材11A,11Bに、それぞれ
直径JA,JBの取付孔(円孔)12A,12Bを空け
た状態を示す。この取付孔12A,12Bは、いずれも
木質材11A,11Bの表面(結合面)11As,11
Bsに垂直な軸12AO,12BOを持つ。取付孔12
a,12Bの直径JA,JBは、上記結合具10の案内
部3A,3Bの径Dとほぼ同一であるが、若干これより
も大きな径(例えば、D=7.8mmのとき、JA=J
B=7.9〜8.1mm程度)とされている。この取付
孔12A,12Bは、公知の方法、例えば、ドリル等で
穿孔する。
【0024】この一対の木質材のうちの一方、例えば木
質材11Aの取付孔12Aに、図3(b)に示すよう
に、上記結合具10の案内部(左側の案内部3A)を挿
入する。上記したように、案内部3Aの径Dに対して取
付孔12Aの径JAは、略同一であるが若干大きいの
で、案内部3Aは、取付孔12Aに遊嵌状に挿入でき
る。この状態では、結合具10は取付孔12Aから容易
に抜けるが、案内部3Aが取付孔12A内に挿入されて
いるため、例えば、破線矢印で示す方向に結合具10が
倒れようとしても、案内部3Aが取付孔12Aの内周面
に当接するため、ある程度の角度以上には傾かず、従っ
て、容易には抜ける(外れる)ことがない。特に、本実
施形態では、案内部3Aにおいて、長さEがその径Dの
1.5倍以上の値とされているので、外れ難くなってい
る。なお、さらに結合具10を手などで図中左方向に軽
く押し込んでおけば、圧入部2Aの先端側が若干木質材
11Aに食い込んで、木質材11Aの弾性により保持さ
れるので、さらに外れ難くできる。
【0025】また、取付孔12Aの径JAと案内部3A
の径Dとの差が小さい方が、外れ難いので、挿入の容易
さを顧慮しつつ、両者の径の差を出来る小さくするのが
よい。さらに言えば、挿入の容易さ、及び、後述する圧
入部の圧入時に、案内部が圧入されることによる抵抗の
大きさを考慮しつつ、取付孔12Aと案内部3Aの径
を、中間ばめ、あるいは、締まりばめの関係となる径の
中から選択しても良い。このような場合には、案内部3
Aを取付孔12Aに挿入すると、案内部3Aが取付孔1
2Aに仮固定されるので、さらに、外れ難く、また次述
する他の木質材11Bの位置合わせも容易となる。
【0026】ついで、図4(a)に示すように、他の木
質材11Bに形成した取付孔12Bの軸12BOが、上
記一方の木質材11Aに形成した取付孔12Aの軸12
AOと一致するように対向させつつ、案内部3Bが取付
孔12B内に挿入されるように近づける。このとき、結
合具10の軸OO’は、案内部3A,3Bに案内され
て、取付孔12A,12Bの軸12AO,12BOと、
ほぼ一致する。このように、案内部3Bが形成されてい
るため、木質材11Bの位置合わせの際にも、容易に位
置合わせができる。
【0027】その後、矢印Mで示すように、2つの木質
材11A,11Bの間隔が狭くなる方向に押圧する。す
ると、圧入部2A,2Bが、取付孔12A,12Bにそ
れぞれ圧入され始める。このとき、上記において図2
(b)を参照して説明したように、鋸歯状突条4A,4
Bの各突起5A,5Bは、その先端側斜面5Af,5B
fが基端側より先端側で高さが低くされているので、圧
入される際に、容易に取付孔内12A,12Bに圧入さ
れる。また、取付孔12A,12Bの軸12AO,12
BOに対し結合具の軸OO’が傾いた状態で圧入しよう
とすると、案内部3A,3Bが取付孔12A,12Bの
内周面に当接するので、結合具10が案内部3A,3B
によって、自動的に取付孔12A,12Bの軸12A
O,12BOと結合具の軸OO’とが一致する(平行と
なる)ように案内されるため、結合具10が、取付孔1
2A,12Bに真っ直ぐに圧入される。ここで、鋸歯状
突条4A,4Bは、互いに逆巻きの螺旋状にされている
ので、圧入されると共に、結合具10の圧入部2A,2
Bは、矢印Nで示す方向に回転しつつ、取付孔12A,
12B内に圧入される(つまり、ねじ込まれる)ことと
なる。
【0028】これにより、後述するように抜けにくくな
るのであるが、その他にも利点がある。木質材同士を結
合させる場合、硬さの異なる材質を木質材を結合させる
場合や、節の近傍など部分的に硬さの異なる部位がある
場合においても、確実に結合させることが求められる。
このような場合には、結合具から見て左右両側の圧入抵
抗が大きく異なる状態となる。ここで、例えば、鋸歯状
突条が螺旋状に形成されておらず、軸OO’に平行に真
っ直ぐに形成されていた場合を想定する。この場合に
は、取付孔12A,Bに圧入する際、回転は生じない。
このような結合具を用いて、両側で圧入抵抗の異なる木
質材を結合させようとすると、圧入抵抗の低い側のみ圧
入され、圧入抵抗の高い側は、ほとんど圧入されない状
態となる。これに対し、本実施形態の結合具10では、
圧入と共に回転を生じるので、圧入抵抗の低い側に圧入
されると、結合具10に回転が生じ、突起5A,5Bが
回転して、取付孔の内周面を削りながら圧入されて行
く。従って、圧入抵抗の高い側でも取付孔内に圧入する
ことができ、確実に木質材同士を結合させることが出来
る。
【0029】このようにして、回転と共に圧入部2A,
2Bが取付孔12A,12Bに圧入され、図4(b)に
示すように、木質材11A,11Bの表面11As,1
1Bsが互いに密着する。このとき、結合具10は、2
つの取付孔12A,12Bに跨った状態となり、2つの
木質材11A,11Bが結合具10を介して結合され
る。ここで、結合具10が取付孔11A,11Bから抜
ける方向、即ち、矢印Qで示す方向の応力が掛かった場
合、突起5A,5Bは上述したように回転してねじ込ま
れているので、抜ける方向、即ち軸OO’方向にかかる
応力と、ねじられて圧入された突起5A,5Bの螺旋状
経路とに角度を生じる。このため、突起5A,5Bは、
木質材11A,11Bに食い込み、結合具10が抜ける
のを防ぐから、2つの木質材11A,11Bの結合が強
固に保たれる。このように、結合具10で木質材11
A,11Bを結合させた本実施形態においては、従来の
ように、接着剤の硬化(乾燥)を待つ必要もなく、直ち
に移動させ、あるいは、次工程に取り掛かることができ
る。なお、木質材表面11As,11Bsに接着剤を塗
布しておけば、接着剤の硬化後には、さらに強固に木質
材11A、B同士を結合させることができる。
【0030】なお、本実施形態では、図2(b)に示し
たように、各突起5A,5Bの基端側面5Ae,5Be
が、軸OO’となす角αがα=90度とされている。従
って、矢印Qで示す方向の応力に対して、この基端側面
5Ae,5Beが木質材11A,11Bに食い込むよう
にして応力を受けるので、抜けにくい。これに対して、
図5(a)に示す結合具10’のように、突起5A’,
5B’の基端側面5Ae’,5Be’が軸OO’となす
角αが、鈍角とされている場合には、結合具10’が抜
ける方向の応力に対して、木質材への食い込みが少なく
なり、相対的に抜けやすくなる。従って、角αをなるべ
く小さな値とするのがよい。一方、図5(b)に示す結
合具10”のように、突起5A”,5B”の基端側面5
Ae”,5Be”が軸OO’となす角αが、鋭角とされ
ている場合、つまり内側ほど先端側に戻るオーバーハン
グした斜面となっている場合には、結合具10”が抜け
る方向の応力に対して、α=90度の本実施形態の場合
よりもさらに木質材への食い込みが多くなり、さらに抜
けにくくなる。ただし、あまり角αを小さくする(鋭い
鋭角にする)と、突起5A”,5B”の頂上近傍で突起
の強度が低下し、却って抜けやすくなるので、材料強度
を考慮して、例えばα≧60度の範囲で、適当な角度α
とするのがよい。
【0031】さらに、前記した頂上径G=11mm、切
り欠き半径R=5.0mm、内接円径H=6.9mmの
一定とした結合具10を用意し、取付孔の径JA(=J
B)を変化させて木質材11A,Bに圧入し、圧入の様
子を調査したところ、以下のようになった。なお、案内
部3A,3Bの径Dは、圧入の際の抵抗とならないよう
に、JA(=JB)より小さな値としておいた。まず、
JA=7.5mmの場合には、圧入抵抗が大きく圧入で
きなかった。一方、JA=7.8〜8.5mmの場合に
は、結合具10が回転しながら圧入され、良好に木質材
が結合できた。特に、JAが小さい値ほど抜けにくく強
固に結合していた。さらに、JA=9.0mmとした場
合には、回転をほとんど生じず、突条4A,4Bが滑る
ようにして圧入された。突条4A,4B(突起5A,5
B)の取付孔12A,12B内周面への食い込みが少な
く、取付孔12A,12Bの内周面が突起5A,5Bに
より容易に変形しあるいは削られたためと推測される。
このことより、頂上径Gと取付孔の径JAとの差は、
2.0〜3.2mmの範囲が適当であることが判る。
【0032】また、上記寸法の結合具10において、螺
旋状突条4A,4Bのねじれ角ψ(図2(a)参照)を
変化させた結合具を製作し、JA(=JB)=8.0m
m一定とした取付孔12A,12Bに圧入して、圧入の
様子を調査した。すると、ねじれ角ψが4度未満の場合
には、ほとんど回転が生じないまま圧入された。このた
め、結合具10が取付孔12A,12Bから抜けやす
く、木質材11A,B同士の結合が不十分であった。突
条4A,4Bを圧入した際に出来る突起5A,5Bの螺
旋状経路が、ほぼ軸OO’と平行になってしまうので、
突起5A,5Bが木質材11A,11Bに食い込む量が
僅かとなるためと推測される。
【0033】これに対し、ねじれ角ψ≧4度とした場合
には、圧入部2A,2Bが回転しつつ圧入された。この
ため、抜ける方向、即ち軸OO’方向にかかる応力と、
ねじられて圧入された突起5A,5Bの螺旋状経路とに
角度を生じるので、突起5A,5Bは、木質材11A,
11Bに食い込み、結合具10が抜けるのを防ぐから、
2つの木質材11A,11Bの結合が強固に保たれた。
特に、ψ≧10度では、圧入時の回転量が多くなり、確
実に結合して抜け難くなる。ただし、ねじれ角ψ>35
度となると、圧入抵抗が大きくなり圧入困難となった。
特にψ>45度では、圧入抵抗が大きく、軸OO’方向
の力によって圧入しようとするだけでは、圧入が極めて
困難となる。ねじれ角ψが大きくなるほど、軸OO’方
向に掛ける力が、回転方向(周方向)にも分散されるた
めと推測される。従って、ねじれ角ψ(度)は、4≦ψ
≦45とするのが良い。さらに、圧入の容易さおよび確
実な結合を勘案すると、10≦ψ≦35の範囲にするの
が好ましい。なお、圧入抵抗が小さいものを選択したい
場合には、4≦ψ≦10とするのが良い。
【0034】上記のようなねじれ角ψの異なる結合具
を、圧入に必要な力(圧入抵抗に抗して圧入する力)
と、要求される結合強度とに応じて適宜使い分けると良
い。例えば、図6(a)に示すように、一対の木質材3
1A,31Bにそれぞれ形成した同形状複数対(本例で
は、3対)の取付孔32A,32B,33A,33B,
34A,34Bに、それぞれ結合具をセットし、木質材
31Aの両端近傍の押圧部S1,S2において、矢印S
で示す方向に押圧して、結合具を各取付孔に圧入し、木
質材31Aと31Bを結合させる場合について説明す
る。まず、結合具として、それぞれ上記した結合具10
と同形状(同じねじれ角ψ=16度)の結合具21,2
2,23を用いた場合には、図6(b)に示すように、
図中中央において、木質材31A,31Bが密着せず、
隙間Uが生じることがある。押圧部S1,S2から取付
孔33A、33B(結合具22)までの距離T1,T2
が、他の取付孔32A,34A等までの距離に比較して
大きいため、取付孔33A,Bに結合具22を圧入する
際の反力で木質材31A,31Bが撓んだためと思われ
る。
【0035】そこで、結合具22のみを、略同形状であ
るが突条のねじれ角ψを小さくした結合具24(例え
ば、ψ=8度)に変更する。このようにした場合には、
同様に押圧しても、図6(c)に示すように、図中中央
においても、木質材31A,31Bが密着し、隙間は生
じない。ねじれ角ψの小さい結合具24は、圧入抵抗が
低く、圧入が容易で、圧入の際に発生する反力も小さく
なり、撓みを生じ難いからである。このようにしても、
(ねじれ角ψの大きい)結合具21,23により、強固
に木質材31A,B同士を結合させるので、十分な結合
を得ることができ、しかも、両者を密着させることもで
きた。このように、押圧部(S1,S2)からの距離を
考慮して、押圧部からの距離が大きい部分の取付孔に
は、ねじれ角ψの小さな結合具を用いるようにすると良
い。
【0036】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、結合具10
は、アルミニウム製としたが、他の金属、例えば、鉄、
ステンレス、銅、ジュラルミン等を用いても良く、十分
な強度や硬度が得られるならば、ナイロン、ポリカーボ
ネートその他の樹脂であっても良い。また、上記実施形
態では、突条4A,4Bは、その周方向側面が半径Rで
切り欠かれた形状(R形状)とした(図2(c)参照)
が、これに限定されるものではなく、例えば、図5
(c)に示すように、断面略台形状の突条44B(44
A)とするなど、他の形状としても良い。さらに、上記
実施形態においては、木質材11A,Bをその表面11
As,11Bsで密着させたが、結合具10は、木質材
を密着して結合させる場合の他、木質材同士を離間させ
て結合させることもできる。2つの木質材に形成した取
付孔に跨って、各圧入部がそれぞれ取付孔と結合してい
るからである。なお、上記実施形態において、取付孔1
2A,12Bは、単に円孔とのみ説明したが、貫通孔で
あっても、盲孔(有底孔)であってもよい。結合具10
は取付孔12A,Bの内周面(側面)と結合するので、
取付孔12A,Bの底の有無に拘わらないからである。
【0037】また、上記実施形態では、結合具10にお
いて、2つの圧入部2A,2B相互間を結ぶ連結部1を
設けたが、連結部を設けることなく、直接圧入部2A,
2Bが結合した形状としても良い。また、圧入部の圧入
に際しては、突起は、概略先に圧入された突起の軌跡に
沿って圧入されるので、突起の数が多くても圧入抵抗は
それほど上昇しない。一方、圧入後は、結合具が向ける
方向の応力が掛かると、各突起がそれぞれ取付孔内周面
に食い込むので、突起が多いほど抜けにくく(結合強度
が高く)なる。従って、上記実施形態では、突起5A,
5Bの数を、各々4つ(4山)としたが、得たい結合強
度の大きさや結合具の軸方向寸法等を勘案して適数とす
ればよい。ただし、圧入時に結合具が回転するようにす
るため、少なくとも3山以上設けるのがよい。さらに、
上記実施形態においては、突条4A,4Bの数を4条
(4本)としたが、これに限定されない。但し、圧入時
にスムーズに回転するようにするためには、少なくとも
2条以上、好ましくは3条以上とし、周方向に均一に分
布しているのが好ましい。一方、突条4A、4Bの数が
多すぎる場合には、突条間の間隔が狭くなって、この間
に位置する木質材の幅が狭くなって折れたりして、抜け
やすくなるので、8条以下とするのがよい。
【0038】なお、結合具の製造は、その材質によって
公知の技法を適宜選択すればよいが、金属製の場合に
は、切削で形成するほか、転造や鋳造(ダイキャス
ト)、さらには、一旦軸方向に沿う鋸歯状突条を形成し
た後、これをねじれ加工によって捻って螺旋状としても
良い。その他、樹脂製の場合には、射出成形等によって
も製造できる。また、上記実施形態では、結合具10の
両端、即ち、案内部3A,3Bは、いずれも円柱形状と
したが(図2参照)、取付孔12A,12Bへの挿入を
さらに容易にするため、その先端側を細径とした円錐台
形状、あるいは円錐形状などにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる木質材結合具の斜視図であ
る。
【図2】実施形態にかかる木質材結合具の形状を示し、
(a)は正面図、(b)は鋸歯状突条に沿って切断した
断面図、(c)は径方向断面図である。
【図3】実施形態にかかる木質材結合具の使用方法を説
明する説明図であり、(a)は一対の木質材に取付孔を
形成した状態、(b)一方の木質材の取付孔に木質材結
合具の左側の案内部を挿入した状態を示す。
【図4】図3に続いて木質材結合具の使用方法を説明す
る説明図であり、(a)は他の木質材の取付孔を位置合
わせして木質材結合具の右側の案内部を挿入した状態、
(b)は一対の木質材を結合させた状態を示す。
【図5】鋸歯状突条の他の形態例を示す断面図であり、
(a)突部の頂上より基端側の面と軸とのなす角αが鈍
角となった状態、(b)は同じく角αが鋭角となりオー
バーハング形状となった状態、(c)は突条(突起)の
周方向側面が切り立った状態とした例である。
【図6】複数対(三対)の取付孔にそれぞれ木質材結合
具(計3ヶ)を圧入して一対の木質材を結合させる様子
を示す説明図であり、(a)は圧入前の状態、(b)は
同じ木質材結合具を3ヶ用いた場合の結合後の状態、
(c)は中央の木質材結合具にねじれ角の小さなものを
用いた場合の結合後の状態を示す。
【図7】従来の木質ダボを用いて一対の木質材を結合す
る様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10,21〜24 木質材結合具 1 連結部 2A,2B 圧入部 3A,3B 案内部 4A,4B 鋸歯状突条 5A,5B 突起 5Af,5Bf 先端側斜面 5Ae,5Be 基端側面 OO’ (結合具の)軸 11A,11B,31A,31B 木質材 11As、11Bs 木質材表面 12A,12B 取付孔 12AO,12BO (取付孔の)軸 ψ ねじれ角 S1,S2 押圧部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに結合される一対の木質材にそれぞ
    れ穿孔された取付孔にそれぞれ圧入される一対の圧入部
    を備えた木質材結合具であって、 上記一対の圧入部は、それぞれその外周に、先端側から
    基端側に向かって高さが高くなる斜面を有する突起が螺
    旋状に連続する鋸歯状突条を、互いに逆巻きに備えるこ
    とを特徴とする木質材結合具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の木質材結合具であっ
    て、前記一対の圧入部が備える前記鋸歯状突条の数が、
    相等しく、ぞれぞれ2〜8条であり、周方向に均一に分
    布していることを特徴とする木質材結合具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の木質材
    結合具であって、前記鋸歯状突条のねじれ角を、4〜4
    5度としたことを特徴とする木質材結合具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3に記載の木質材結合
    具であって、 前記圧入部よりも先端側に、それぞれ外周面略円柱状の
    案内部を設けたことを特徴とする木質材結合具。
  5. 【請求項5】 一対の木質材にそれぞれ穿孔した取付孔
    と、請求項1〜請求項4に記載の木質材結合具の両端と
    をそれぞれ位置合わせし、 上記一対の木質材の間隔が狭くなる方向に押圧して、上
    記木質材結合具の圧入部を上記取付孔にそれぞれ圧入
    し、上記2つの取付孔に跨るように上記木質材結合具を
    位置させる木質材結合具の使用方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の木質材結合具の使用方
    法であって、 前記一対の木質材を結合するにあたり、複数の前記木質
    材結合具を用い、 しかも、上記複数の木質材結合具のうち、前記押圧をす
    る部位から距離の遠い取付孔に圧入する上記木質材結合
    具には、前記鋸歯状突条のねじれ角が小さい木質材結合
    具を用いることを特徴とする木質材結合具の使用方法。
  7. 【請求項7】 一対の木質材にそれぞれ穿孔した取付孔
    に、請求項4に記載の木質材結合具の案内部が挿入され
    るように位置合わせし、 上記一対の木質材の間隔が狭くなる方向に押圧して、上
    記木質材結合具の圧入部を上記取付孔にそれぞれ圧入
    し、2つの取付孔に跨るように上記木質材結合具を位置
    させる木質材結合具の使用方法であって、 上記案内部の径は、上記取付孔に遊嵌状に挿入可能な径
    であって、上記取付孔と略同一の径としたことを特徴と
    する木質材結合具の使用方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004065693A1 (en) * 2003-01-20 2004-08-05 Gong-Chul Kim Pin, wedge and pin having wedge for joining block
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US11434912B2 (en) 2019-04-12 2022-09-06 Otics Corporation Compressor housing for turbocharger and method for manufacturing the same

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