JP2010242561A - ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ - Google Patents

ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ Download PDF

Info

Publication number
JP2010242561A
JP2010242561A JP2009090434A JP2009090434A JP2010242561A JP 2010242561 A JP2010242561 A JP 2010242561A JP 2009090434 A JP2009090434 A JP 2009090434A JP 2009090434 A JP2009090434 A JP 2009090434A JP 2010242561 A JP2010242561 A JP 2010242561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
rotor
fitting
adjustment
turbine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009090434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5218226B2 (ja
Inventor
Tomohiro Inoue
智裕 井上
Yukio Takahashi
幸雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2009090434A priority Critical patent/JP5218226B2/ja
Publication of JP2010242561A publication Critical patent/JP2010242561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5218226B2 publication Critical patent/JP5218226B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

【課題】製造に伴う手間やコストを削減しつつ、高い精度を有するロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャを提供する。
【解決手段】本発明は、回転翼7と軸6とが接続されたロータ5の製造方法であって、軸6の一端部に設けられる嵌合凸部61が挿入される凹部と、該凹部の内周面から嵌合凸部61の径よりも中心側に突出する調整部とを有する、回転翼7を成形する回転翼成形工程と、調整部における中心側の端部によって形成される嵌合凹部の位置及び径を調整する調整工程と、嵌合凹部に嵌合凸部61を嵌合し、回転翼7と軸6とを一体的に接続する接続工程とを備えるという方法を採用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャに関する。
従来から、エンジンから排出される排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに圧縮された空気を過給するターボチャージャが用いられている。また、このようなターボチャージャでは、排気ガスが流動することで回転する回転翼(いわゆるタービンインペラ)と軸とが一体的に接続されたロータが使用されている。
ロータは、排気ガスの流動によって高速で回転する(例えば、10万rpm以上)。そのため、回転翼の回転中心と軸の軸中心とがずれた状態では、ロータの回転中心におけるバランスが不均一となり、ロータの回転時に振動等を発生させる虞がある。さらに、その振動等が原因となって、タービン効率の低下やターボチャージャ及びロータの破損を引き起こす虞もある。
そこで、特許文献1には、凹部を有する回転翼と、凸部を有する軸とを成形し、凹部に凸部を嵌合させた後に、凹部及び凸部以外の箇所で回転翼と軸とを溶接により接続することで、ロータを製造する方法が開示されている。
特許文献1に開示されている方法では、凹部の中心位置は、回転翼の回転中心と同一軸上に配置され、かつ、凹部の径は、凸部の径に対応する大きさで形成されている。したがって、溶接による接続後には、回転翼の回転中心と軸の軸中心とを略同一軸上に合わせ込むことができた。
特開平7−286528号公報
しかしながら、凹部の位置及び径、並びに、凸部の径の成形精度には限度があることから、凹部と凸部との間には一定の隙間(クリアランス)が生じ、該クリアランスの範囲で回転翼の回転中心と軸の軸中心との間でのずれが生じる場合があった。そのため、ロータの回転中心における高いバランスを確保するには、回転翼と軸との接続時又は接続後において所定の補正作業等が発生してしまい、ロータの製造に関する手間やコストが増加してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、製造に伴う手間やコストを削減しつつ、高い精度を有するロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、回転翼と軸とが接続されたロータの製造方法であって、軸の一端部に設けられる嵌合凸部が挿入される凹部と、該凹部の内周面から嵌合凸部の径よりも中心側に突出する調整部とを有する、回転翼を成形する回転翼成形工程と、調整部における中心側の端部によって形成される嵌合凹部の位置及び径を調整する調整工程と、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合し、回転軸と軸とを一体的に接続する接続工程とを備えるという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、回転翼成形工程で、凹部の中心側に突出する調整部を成形し、調整工程で、調整部の中心側の端部を調整して、嵌合凹部の位置及び径を調整する。そのため、一度の加工で嵌合凹部を成形する場合に比べ、調整工程での調整代が小さくなることから、高い精度で嵌合凹部の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本発明は、調整部が軸の軸周り方向に関して複数設置されているという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、調整部が上記軸周り方向で延在し、例えば環状に形成されている場合に比べ、調整工程での調整代が小さくなることから、高い精度で嵌合凹部の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本発明は、調整部が軸の軸周り方向に関して略等間隔で複数設置されているという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、調整部が上記軸周り方向に関して略等間隔で複数設置されているため、軸周り方向での回転に関するバランスが均一化し、ロータ回転時の振動等が減少する。
また、本発明は、回転翼成形工程で形成される調整部の、軸の軸方向に略直交する面での断面形状は、中心側に対向する略山型状に形成されているという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、調整工程での調整部分が調整部の山型状の先端部に限定されるため、調整代が小さくなり、高い精度で嵌合凹部の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本発明のロータは、回転翼と軸とが接続されたロータであって、回転翼は、軸の一端部に設けられる嵌合凸部が挿入される凹部と、該凹部の内周面に設けられ嵌合凸部の径よりも凹部の中心側に突出した形状から径方向外側に調整される調整部とを有し、嵌合凸部は、調整部における中心側の端部によって形成される嵌合凹部に嵌合しているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、まず、凹部の中心側に突出する調整部を成形し、次に、調整部の中心側の端部を調整して、該端部によって形成される嵌合凹部の位置及び径を調整する。そのため、一度の加工で嵌合凹部を成形する場合に比べ、調整部における調整代が小さくなることから、高い精度で嵌合凹部の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本発明のロータは、調整部が軸の軸周り方向に関して複数設置されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、調整部が上記軸周り方向で延在し、例えば環状に形成されている場合に比べ、調整部における調整代が小さくなることから、高い精度で嵌合凹部の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本発明のロータは、調整部が軸の軸周り方向に関して略等間隔で複数設置されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、調整部が上記軸周り方向に関して略等間隔で複数設置されているため、軸周り方向での回転に関するバランスが均一化し、ロータ回転時の振動等が減少する。
また、本発明のロータは、軸の軸方向に略直交する面での調整部の断面形状が、中心側に対向する略山型状に形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、調整部分が調整部における山型状の先端部に限定されるため、調整代が小さくなり、高い精度で嵌合凹部の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本発明のターボチャージャは、請求項5から8のいずれか一項に記載のロータを備えるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、ロータにおける回転翼及び軸の接続に用いられる、回転翼の嵌合凹部の位置及び径を高い精度で調整することが可能となる。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
本発明によれば、回転翼における嵌合凹部の位置及び径を高い精度で調整できることから、回転翼の回転中心と軸の軸中心とを高い精度で合わせ込むことができる。したがって、本発明によれば、少ない手間及びコストで、高精度のロータを製造できるという効果がある。
ターボチャージャTの全体構成を示す概略図である。 ロータ5の構成を示す概略図である。 タービン軸6の構成を示す概略図である。 タービンインペラ7の構成を示す概略図である。 山型凸部73の成形及び調整を示す概略図である。 山型凸部73の変形例を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係るターボチャージャTの構成を、図1を参照して説明する。
図1は、ターボチャージャTの全体構成を示す概略図である。なお、図1中の矢印Fは前方向を示す。
ターボチャージャTは、不図示のエンジンから導かれる排気ガスのエネルギーを利用してエンジンに供給される空気を過給する装置である。
図1に示すように、ターボチャージャTは、タービンハウジング1と、軸受けハウジング2と、シールプレート3と、コンプレッサハウジング4とが前側より順次配置され一体的に設けられた構成となっている。
軸受けハウジング2には、前後方向で延びるロータ5が複数のベアリング21を介して回転自在に支持されている。ロータ5は、後述するように、軸状のタービン軸(軸)6と、タービン軸6の前端部に接続されるタービンインペラ(回転翼)7と、タービン軸6の後端部に接続されるコンプレッサインペラ8とを有している。なお、タービンインペラ7はタービンハウジング1内に設置され、コンプレッサインペラ8はコンプレッサハウジング4内に設置されている。
タービンハウジング1は、タービンインペラ7の径方向外側で略環状に形成されるタービンスクロール流路11と、排気ガスの排気口であるタービンハウジング出口12とを有している。
タービンスクロール流路11は、排気ガスを導入するための不図示のガス流入口と連通している。また、タービンスクロール流路11は、タービンインペラ7の設置箇所を介してタービンハウジング出口12に連通している。タービンハウジング出口12は、不図示の排気ガス浄化装置に接続されている。
コンプレッサハウジング4は、後側に開口し不図示のエアクリーナに接続される吸気口41と、コンプレッサインペラ8の径方向外側で略環状に形成されるコンプレッサスクロール流路42とを有している。また、シールプレート3とコンプレッサハウジング4との間には、空気を圧縮して昇圧させるディフューザ流路43がコンプレッサインペラ8の径方向外側で略環状に形成されている。
吸気口41は、コンプレッサインペラ8の設置箇所を介してディフューザ流路43に連通しており、ディフューザ流路43は、コンプレッサスクロール流路42に連通している。
次に、本実施形態に係るロータ5の構成を、図2から図4を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るロータ5の構成を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は前後方向に沿う所定の面における断面図である。図3は、本実施形態におけるタービン軸6の構成を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図4は、本実施形態におけるタービンインペラ7の構成を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は(b)の円筒部71部分の拡大図である。なお、上記図面中の矢印Fは前方向を示す。
ロータ5は、タービンスクロール流路11を介して導入された排気ガスの流動により回転し、その回転により吸気口41から導入された空気をディフューザ流路43に圧送するものである。
図2に示すように、ロータ5は、タービン軸(軸)6と、タービンインペラ(回転翼)7と、コンプレッサインペラ8とを有している。タービン軸6の前端部にはタービンインペラ7が一体的に接続され、タービン軸6の後端部にはコンプレッサインペラ8がナット81を用いて一体的に接続されている。
タービン軸6は、タービンインペラ7とコンプレッサインペラ8とを一体的に接続するための回転軸である。
図3に示すように、タービン軸6は、前後方向で延びる軸であり、強度の高い材質(例えばクロムモリブデン鋼等)を用いて形成されている。タービン軸6の前端部には、後述するタービンインペラ7の凹部(図4参照)72に挿入される嵌合凸部61と、嵌合凸部61の後側に隣接する段部62とが設けられている。
嵌合凸部61は、略円柱状に形成され、その中心軸はタービン軸6の中心軸と同一軸上に配置されている。
段部62は、嵌合凸部61の径よりも大きな径を有する略円柱状に形成され、嵌合凸部61と同じく、その中心軸はタービン軸6の中心軸と略同一軸上に配置されている。段部62の前方に対向する端面である段部端面62aは、略平面状に形成されている。
タービンインペラ7は、タービンスクロール流路11を介して導入された排気ガスの流動により回転する回転翼であり、高い強度及び耐熱性を有する金属材料(例えばニッケル系やチタン系の合金)を用いて形成されている。
図4に示すように、タービンインペラ7は、略円錐状を呈するベース部材の外周面に複数の翼が周方向で略等間隔に配設された構成となっている。タービンインペラ7の後面部(上記ベース部材の底面)には、タービン軸6との接続に用いられる円筒部71が設けられている。
円筒部71は、その中心軸が前後方向と同一方向となる向きで設置されており、その内部はタービン軸6の嵌合凸部61が挿入される凹部72となっている。円筒部71の後方に対向する端面である円筒部端面71aは、略平面状に形成されている。
円筒部71の内周面には、山型凸部(調整部)73が、凹部72の中心側に対向しつつ周方向(タービン軸6の軸周り方向)に関して略等間隔で複数設けられており、複数の山型凸部73は互いに隣接していることから凹部72は後側から見た場合に菊座形状を呈している。
より詳しくは、山型凸部73の先端である端部73aは、円筒部71の周方向に沿う略平面状に形成されている。また、複数の端部73aによって形成される嵌合凹部74は、タービン軸6の嵌合凸部61が隙間なく嵌合できる径となっている。さらに、嵌合凹部74の中心軸は、タービンインペラ7の回転中心と同一軸上に配置されている。
続いて、本実施形態に係るロータ5の製造方法を、図2及び図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態における山型凸部73の成形及び調整を示す概略図であり、(a)はタービンインペラ7の成形時における山型凸部73の形状を示す概略図、(b)は山型凸部73の調整後の形状を示す概略図である。
まず、タービンインペラ7を成形する(回転翼成形工程)。
タービンインペラ7を、金属射出成型法(MIM:Metal Injection Molding)を用いて成型する。なお、タービンインペラ7を他の成型法、例えば精密鋳造法(ロストワックス等)を用いて成形してもよい。
図5(a)に示すように、タービンインペラ7の成形時における山型凸部73の調整前端部(端部)73bは、凹部72の中心側に対向して尖った形状となっており、タービン軸6の嵌合凸部61の径よりも上記中心側に突出して形成されている。すなわち、複数の調整前端部73bによって形成される調整前嵌合凹部74Aは、嵌合凸部61の径よりも小さい径で形成されている。
次に、山型凸部73の調整前端部73bを調整する(調整工程)。
例えばプレス処理等により、調整前端部73bを調整して端部73aに変形させる。具体的には、タービン軸6の嵌合凸部61の径と略同一の径を有する不図示の調整部材を、調整前嵌合凹部74A内に挿入し、調整前端部73bを径方向外側に押し広げて塑性変形させる。なお、上記調整部材の挿入時において、タービンインペラ7の回転中心と、調整部材の軸中心とを同一軸上に配置しておく。
上記プレス処理を経ることにより、図5(b)に示すように、調整前端部73bは調整され、端部73aに変形される。複数の端部73aによって形成される嵌合凹部74は、タービン軸6の嵌合凸部61が隙間なく嵌合できる径となる。さらに、嵌合凹部74の中心軸は、タービンインペラ7の回転中心と同一軸上に配置される。
上記回転翼成形工程及び調整工程を用いることにより、一度の加工で嵌合凹部74を成形する場合に比べ、調整前端部73bの調整代が小さくなる。そのため、高い精度で嵌合凹部74の位置及び径を調整することが可能となる。
また、本実施形態では山型凸部73が周方向に関して複数設けられているため、円筒部71の内周面が周方向で延在した環状に形成されている場合に比べ、調整前端部73bの調整代が小さくなる。
さらに、本実施形態では山型凸部73が周方向に関して略等間隔で複数設けられているため、タービンインペラ7の回転方向での回転に関するバランスが均一化し、ロータ5の回転時における振動等が減少する。
加えて、回転翼成形工程における山型凸部73の調整前端部73bは、凹部72の中心側に対向して尖った形状を呈しており、調整工程での調整を施す部分が山型凸部73の先端部に限定されるため、調整代が小さくなり、高い精度で嵌合凹部74の位置及び径を調整することが可能となる。
次に、タービン軸6とタービンインペラ7とを一体的に接続する(接続工程)。
図2(b)に示すように、タービンインペラ7の凹部72にタービン軸6の嵌合凸部61を挿入させる。より詳しくは、タービンインペラ7の嵌合凹部74に、嵌合凸部61を嵌合させる。嵌合凹部74は、嵌合凸部61が隙間なく嵌合できる径となっているため、余分なクリアランスを生じさせることなく嵌合凹部74に嵌合凸部61が嵌合する。この状態で、円筒部71の円筒部端面71aと、段部62の段部端面62aとの接触部Cを、溶接処理(例えば電子ビーム溶接等)により溶接し、タービン軸6とタービンインペラ7とを一体的に接続する。
ここで、嵌合凹部74の中心軸はタービンインペラ7の回転中心と同一軸上に配置されているため、タービンインペラ7の回転中心とタービン軸6の軸中心とを高い精度で合わせ込むことができる。
最後に、タービン軸6を複数のベアリング21を介して軸受けハウジング2に設置した後に、タービン軸6の後端部にコンプレッサインペラ8をナット81により一体的に接続させる。
以上で、本実施形態に係るロータ5の製造が終了する。
続いて、ターボチャージャTの過給動作、すなわち、不図示のエンジンから排出される排気ガスの流動によりタービンインペラ7を回転させ、その回転エネルギーによりエンジンに供給される空気を過給する動作について説明する。
エンジンの排気口から排出された排気ガスは、タービンハウジング1のガス流入口を通ってタービンスクロール流路11へ導入される。そして、排気ガスは、タービンスクロール流路11からタービンインペラ7の設置箇所に導入される。
排気ガスはその流動によりタービンインペラ7を回転させ、その後、タービンハウジング出口12より排出される。
なお、タービンインペラ7の回転中心とタービン軸6の軸中心とは高い精度で合わせ込まれており、かつ、複数の山型凸部73が周方向に関して略等間隔で設けられているため、ロータ5の回転に関するバランスは均一化されており、ロータ5の回転時の振動等が減少する。
タービンインペラ7は、タービン軸6を介してコンプレッサインペラ8と連結されているため、タービンインペラ7が回転することでコンプレッサインペラ8が回転する。
コンプレッサインペラ8の回転により、吸気口41から導入された空気がディフューザ流路43に供給される。空気は、ディフューザ流路43を通ることで圧縮され昇圧される。昇圧された空気は、コンプレッサスクロール流路42を通ってエンジンの吸気口に供給される。結果として、エンジンに空気を過給し、エンジンの出力を向上させることができる。
以上で、ターボチャージャTの過給動作が終了する。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、タービンインペラ7における嵌合凹部74の位置及び径を高い精度で調整できることから、タービンインペラ7の回転中心とタービン軸6の軸中心とを高い精度で合わせ込むことができる。したがって、本実施形態によれば、少ない手間及びコストで、高精度のロータ5を製造できるという効果がある。
なお、前述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、複数の山型凸部73は互いに隣接して設けられているが、図6に示すような構成となっていてもよい。図6は、タービンインペラ7における山型凸部73の変形例を示す概略図であり、(a)は第1の変形例を示す概略図、(b)は第2の変形例を示す概略図である。
図6(a)に示すように、円筒部71の内周面に山型凸部73を3箇所で設けてもよい。この場合の山型凸部73も、周方向に関して略等間隔に設置されている。山型凸部73を3箇所設けることで、山型凸部73によって嵌合凹部74の位置が一義的に決定される。
また、図6(b)に示すように、山型凸部73の形状を変更して略扇形を呈する扇形凸部75を、例えば2箇所で互いに略対向する位置に設置してもよい。
また、上記実施形態では、山型凸部73は周方向で略等間隔に設けられているが、この要件は絶対ではなく、回転に関するバランスの不均一性を許容できるのであれば、山型凸部73を互いに異なった間隔で設置してもよい。
また、上記実施形態では、嵌合凸部61、凹部72及び嵌合凹部74は、タービン軸6の軸方向から見たときにいずれも略円形に形成されているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば略矩形に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、プレス加工によって山型凸部73における調整前端部73bの調整を行っているが、この調整に切削加工等を利用してもよい。切削加工等を利用した場合でも、調整前端部73bの調整代が小さくなっていることから、調整後の精度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、タービン軸6とタービンインペラ7との接続に本発明の方法が用いられているが、タービン軸6とコンプレッサインペラ8との接続に本発明の方法を用いてもよい。
5…ロータ、6…タービン軸(軸)、61…嵌合凸部、7…タービンインペラ(回転翼)、72…凹部、73…山型凸部(調整部)、73a…端部、73b…調整前端部(端部)、74…嵌合凹部

Claims (9)

  1. 回転翼と軸とが接続されたロータの製造方法であって、
    前記軸の一端部に設けられる嵌合凸部が挿入される凹部と、該凹部の内周面から前記嵌合凸部の径よりも中心側に突出する調整部とを有する、前記回転翼を成形する回転翼成形工程と、
    前記調整部における前記中心側の端部によって形成される嵌合凹部の位置及び径を調整する調整工程と、
    前記嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合し、前記回転軸と前記軸とを一体的に接続する接続工程とを備えることを特徴とするロータの製造方法。
  2. 前記調整部は、前記軸の軸周り方向に関して複数設置されていることを特徴とする請求項1に記載のロータの製造方法。
  3. 前記調整部は、前記軸の軸周り方向に関して略等間隔で複数設置されていることを特徴とする請求項2に記載のロータの製造方法。
  4. 前記回転翼成形工程で形成される前記調整部の、前記軸の軸方向に略直交する面での断面形状は、前記中心側に対向する略山型状に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のロータの製造方法。
  5. 回転翼と軸とが接続されたロータであって、
    前記回転翼は、前記軸の一端部に設けられる嵌合凸部が挿入される凹部と、該凹部の内周面に設けられ、前記嵌合凸部の径よりも前記凹部の中心側に突出した形状から径方向外側に調整される調整部とを有し、
    前記嵌合凸部は、前記調整部における前記中心側の端部によって形成される嵌合凹部に嵌合していることを特徴とするロータ。
  6. 前記調整部は、前記軸の軸周り方向に関して複数設置されていることを特徴とする請求項5に記載のロータ。
  7. 前記調整部は、前記軸の軸周り方向に関して略等間隔で複数設置されていることを特徴とする請求項6に記載のロータ。
  8. 前記軸の軸方向に略直交する面での前記調整部の断面形状は、前記中心側に対向する略山型状に形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のロータ。
  9. 請求項5から8のいずれか一項に記載の前記ロータを備えることを特徴とするターボチャージャ。

JP2009090434A 2009-04-02 2009-04-02 ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ Expired - Fee Related JP5218226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090434A JP5218226B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090434A JP5218226B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010242561A true JP2010242561A (ja) 2010-10-28
JP5218226B2 JP5218226B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=43095840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009090434A Expired - Fee Related JP5218226B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5218226B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101570139B1 (ko) 2008-06-19 2015-11-19 보르그워너 인코퍼레이티드 터보기계의 로터 샤프트, 및 터보기계의 로터의 제조 방법

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6015933U (ja) * 1983-07-12 1985-02-02 トヨタ自動車株式会社 タ−ボチヤ−ジヤ
JPS60105801U (ja) * 1983-12-23 1985-07-19 トヨタ自動車株式会社 タ−ボチヤ−ジヤ用タ−ビンホイ−ル
JPS63183434U (ja) * 1987-05-20 1988-11-25
JPH02302382A (ja) * 1989-05-17 1990-12-14 Toyota Motor Corp セラミック部材と金属部材との結合方法
JPH0442755A (ja) * 1990-06-06 1992-02-13 Mitsuba Electric Mfg Co Ltd 回転電機におけるアーマチユアおよびその製造方法
JP2004052616A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Ndk Kako Center Kk 過給機のタービン翼の加工方法
WO2008064868A2 (de) * 2006-11-29 2008-06-05 Borgwarner Inc. Turbolader

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6015933U (ja) * 1983-07-12 1985-02-02 トヨタ自動車株式会社 タ−ボチヤ−ジヤ
JPS60105801U (ja) * 1983-12-23 1985-07-19 トヨタ自動車株式会社 タ−ボチヤ−ジヤ用タ−ビンホイ−ル
JPS63183434U (ja) * 1987-05-20 1988-11-25
JPH02302382A (ja) * 1989-05-17 1990-12-14 Toyota Motor Corp セラミック部材と金属部材との結合方法
JPH0442755A (ja) * 1990-06-06 1992-02-13 Mitsuba Electric Mfg Co Ltd 回転電機におけるアーマチユアおよびその製造方法
JP2004052616A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Ndk Kako Center Kk 過給機のタービン翼の加工方法
WO2008064868A2 (de) * 2006-11-29 2008-06-05 Borgwarner Inc. Turbolader

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101570139B1 (ko) 2008-06-19 2015-11-19 보르그워너 인코퍼레이티드 터보기계의 로터 샤프트, 및 터보기계의 로터의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5218226B2 (ja) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10519850B2 (en) Turbine housing and method of producing turbine housing
KR101739400B1 (ko) 스탬핑된 조절 링 조립체를 구비한 비용 절감된 가변구조 터보차저
US20060188368A1 (en) Structure of scroll of variable-throat exhaust turbocharger and method for manufacturing the turbocharger
CN101918692A (zh) 外壳联接方法
JP2010512481A (ja) ターボチャージャ
JP2013002466A (ja) スラスト軸受構造及び過給機
JP2013512385A (ja) 可変タービンジオメトリを有するターボチャージャ
EP2093379A2 (en) Variable-nozzle assembly for a turbocharger
WO2010137576A1 (ja) インペラホイール、及び、ターボチャージャ
JP5365411B2 (ja) ノズルベーン及びターボチャージャ
JP2013002293A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5010712B2 (ja) 可変容量型排気ターボ過給機及び可変ノズル機構構成部材の製造方法
JP5230590B2 (ja) 排気タービン過給機の排気入口ケーシング
JP5218226B2 (ja) ロータの製造方法、ロータ及びターボチャージャ
JP6992910B2 (ja) 可変容量型過給機
EP3287619B1 (en) Variable nozzle mechanism and variable geometry turbocharger
US10329948B2 (en) Stamped variable geometry turbocharger lever using retention collar
JPWO2017203917A1 (ja) 回転体、および、過給機
JPWO2017203962A1 (ja) 過給機
JP2015158187A (ja) 遠心圧縮機およびディフューザ製造方法
JP7097505B2 (ja) ノズル装置及び排気ターボ過給機
JP2011196256A (ja) ロータ及び過給機
JP6969670B2 (ja) 過給機
JP2014058884A (ja) ターボチャージャ
JP2010249070A (ja) 遠心圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5218226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees