JP6703433B2 - 加工装置 - Google Patents

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本発明は、ボールねじを回転させてスライダを移動させる直動機構を備えた加工装置に関する。
半導体ウェーハに代表される板状の被加工物を加工する際には、例えば、被加工物を保持するためのチャックテーブルや、被加工物を加工するための加工ユニットを備える加工装置が使用される。この加工装置では、ボールねじ式の直動機構によってチャックテーブルと加工ユニットとを相対的に移動させている(例えば、特許文献1参照)。
直動機構は、サーボモータによって回転するボールねじと、ボールねじに螺合するナットと、ナットが固定されたスライダとで構成されており、サーボモータでボールねじを回転させることによって、スライダを直線的に移動させることができる。なお、このスライダには、チャックテーブルや加工ユニット等が取り付けられている。
特開2012−161861号公報
ところで、ボールねじとナットとの間に加工屑等の異物が侵入すると、この異物によって摩耗が進行し、ボールねじとナットとの隙間や、ナット内の溝とボールとの隙間等が拡大し易くなる。サーボモータは、例えば、スライダ(ナット)の位置に基づいてフィードバック制御されるので、この隙間が拡大すると、オーバーシュートによってスライダが振動(発振)してしまう。
このように、スライダ(ナット)の位置を精度良く制御できない状況で被加工物を加工すると、加工の精度も大幅に低下する。本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、直動機構の劣化を適切に検出できる加工装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、フィードバック制御されたサーボモータで回転するボールねじと該ボールねじに螺合するナットと該ナットが固定されたスライダとを含む直動機構と、該直動機構の劣化を検出する劣化検出ユニットと、を備え、該劣化検出ユニットは、該スライダを所定の速度で移動させる際に、該サーボモータが出力するトルクを測定するトルク測定部と、トルクの絶対値の下限値に相当する閾値を設定する閾値設定部と、該トルク測定部で測定したトルクが該閾値設定部で設定した閾値によって規定される範囲を外れた場合に、該ボールねじと該ナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を発生する信号発生部と、を含み、該スライダには、該チャックテーブルが取り付けられており、該直動機構は、該スライダとともに該チャックテーブルを移動させ、該トルク測定部は、該スライダの移動範囲の該加工ユニットに対して対称な区間でトルクを測定することを特徴とする加工装置が提供される。
本発明の一態様に係る加工装置では、サーボモータが出力するトルクが閾値によって規定される範囲を外れた場合に、ボールねじとナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を発生させるので、サーボモータのトルク変動を伴う直動機構の劣化を適切に検出できる。
切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 トルク測定部で測定されるトルクの時間変化の例を示すグラフである。 図3(A)、図3(B)、図3(C)及び図3(D)は、それぞれ、トルク測定部で測定されるトルクの時間変化の例を示すグラフである。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。なお、本実施形態では、板状の被加工物を切削する切削装置を例に挙げて説明するが、本発明の加工装置は、直動機構を備える研削装置やレーザー加工装置等でも良い。図1は、本実施形態に係る切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、切削装置(加工装置)2は、各構成要素を収容するための筐体4を備えている。筐体4の内部には、基台6が収容されている。基台6の上面には、X軸移動機構(直動機構)8が設けられている。X軸移動機構8は、X軸方向(加工送り方向、前後方向)に平行な一対のX軸ガイドレール10を備えており、X軸ガイドレール10には、X軸移動テーブル(スライダ)12がスライド可能に取り付けられている。
X軸移動テーブル12の下面(裏面)側には、ナット(不図示)が設けられており、このナットには、X軸ガイドレール10に平行なX軸ボールねじ(ボールねじ)14が螺合されている。X軸ボールねじ14の一端部には、X軸パルスモータ(サーボモータ)16が連結されている。X軸パルスモータ16でX軸ボールねじ14を回転させることで、X軸移動テーブル12は、X軸ガイドレール10に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル12の上面側(表面側)には、テーブルベース18が設けられている。テーブルベース18の上部には、被加工物11を保持するためのチャックテーブル20が配置されている。チャックテーブル20の周囲には、被加工物11を支持する環状のフレーム15を四方から固定する4個のクランプ20aが設置されている。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体でなる円形のウェーハであり、その上面(表面)側は、中央のデバイス領域と、デバイス領域を囲む外周余剰領域とに分けられている。デバイス領域は、格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)でさらに複数の領域に区画されており、各領域には、IC、LSI等のデバイスが形成されている。
被加工物11の下面(裏面)側には、被加工物11より径の大きいテープ13が貼り付けられている。テープ13の外周部分は、環状のフレーム15に固定されている。すなわち、被加工物11は、テープ13を介してフレーム15に支持されている。なお、本実施形態では、シリコン等の半導体でなる円形のウェーハを被加工物11としているが、被加工物11の材質、形状等に制限はない。例えば、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる任意の形状の基板を被加工物11として用いることもできる。
チャックテーブル20は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向、高さ方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、上述したX軸移動機構8でX軸移動テーブル12をX軸方向に移動させれば、チャックテーブル20はX軸方向に加工送りされる。
チャックテーブル20の上面は、被加工物11を保持する保持面20bとなっている。この保持面20bは、X軸方向及びY軸方向に対して概ね平行に形成されており、チャックテーブル20やテーブルベース18の内部に形成された流路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。なお、この吸引源の負圧は、テーブルベース18に対してチャックテーブル20を固定する際にも利用される。
チャックテーブル20に近接する位置には、被加工物11をチャックテーブル20へと搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。また、X軸移動テーブル12の近傍には、切削時(加工時)に使用された純水等の切削液(加工液)の廃液を一時的に貯留するウォーターケース22が設けられている。ウォーターケース22内に貯留された廃液は、ドレーン(不図示)等を通じて切削装置2の外部に排出される。
基台6の上面には、X軸移動機構8を跨ぐ門型の支持構造24が配置されている。支持構造24の前面上部には、2組の切削ユニット移動機構(直動機構)26が設けられている。各切削ユニット移動機構26は、支持構造24の前面に配置されY軸方向(割り出し送り方向、左右方向)に概ね平行な一対のY軸ガイドレール28を共通に備えている。Y軸ガイドレール28には、各切削ユニット移動機構26を構成するY軸移動プレート(スライダ)30がスライド可能に取り付けられている。
各Y軸移動プレート30の裏面側には、ナット(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール28に平行なY軸ボールねじ(ボールねじ)32がそれぞれ螺合されている。各Y軸ボールねじ32の一端部には、Y軸パルスモータ(サーボモータ)34が連結されている。Y軸パルスモータ34でY軸ボールねじ32を回転させれば、Y軸移動プレート30は、Y軸ガイドレール28に沿ってY軸方向に移動する。
各Y軸移動プレート30の前面(表面)には、Z軸方向に概ね平行な一対のZ軸ガイドレール36が設けられている。Z軸ガイドレール36には、Z軸移動プレート(スライダ)38がスライド可能に取り付けられている。
各Z軸移動プレート38の裏面側には、ナット(不図示)が設けられており、このナットには、Z軸ガイドレール36に平行なZ軸ボールねじ(ボールねじ)40がそれぞれ螺合されている。各Z軸ボールねじ40の一端部には、Z軸パルスモータ(サーボモータ)42が連結されている。Z軸パルスモータ42でZ軸ボールねじ40を回転させれば、Z軸移動プレート38は、Z軸ガイドレール36に沿ってZ軸方向に移動する。
各Z軸移動プレート38の下部には、被加工物11を切削(加工)するための切削ユニット(加工ユニット)44が設けられている。また、切削ユニット44に隣接する位置には、被加工物11を撮像するためのカメラ(撮像ユニット)46が設置されている。各切削ユニット移動機構26で、Y軸移動プレート30をY軸方向に移動させれば、切削ユニット44及びカメラ46は割り出し送りされ、Z軸移動プレート38をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット44及びカメラ46は昇降する。
切削ユニット44は、Y軸方向に概ね平行な回転軸を構成するスピンドル(不図示)の一端側に装着された円環状の切削ブレード48を備えている。スピンドルの他端側にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、切削ブレード48は、スピンドルを介して伝達される回転駆動源の回転力によって回転する。
X軸移動機構8、チャックテーブル20、搬送機構、切削ユニット移動機構26、切削ユニット44、カメラ46等の構成要素は、それぞれ、制御ユニット50に接続されている。この制御ユニット50は、ウェーハ11の加工条件等に合わせて、上述した各構成要素を制御する。
また、この制御ユニット50には、X軸移動機構8や切削ユニット移動機構26の劣化を検出するための劣化検出ユニット52が接続されている。劣化検出ユニット52は、トルク測定部52a、閾値設定部52b、信号発生部52c等を含む。
トルク測定部52aは、X軸移動テーブル12、Y軸移動プレート30、又はZ軸移動プレート38を移動させる際に、X軸パルスモータ16、Y軸パルスモータ34、又はZ軸パルスモータ42が出力するトルクを測定する。なお、トルク測定部52aのサンプリング周期(測定の間隔)は、任意に設定できる。
閾値設定部52bは、X軸ボールねじ14、Y軸ボールねじ32、Z軸ボールねじ40、又はこれらに螺合するナットの劣化を検出するための閾値を設定する。この閾値としては、例えば、X軸パルスモータ16、Y軸パルスモータ34、又はZ軸パルスモータ42が出力するトルクの絶対値の下限値に相当する値が使用される。
信号発生部52cは、トルク測定部52aで測定したトルクが閾値設定部52bで設定した閾値によって規定される範囲を外れた場合に、X軸ボールねじ14、Y軸ボールねじ32、Z軸ボールねじ40、又はこれらに螺合するナットが劣化していることを通知するための信号を発生する。
例えば、プラス(正方向)のトルクを測定する場合には、信号発生部52cは、トルク測定部52aで測定したトルクが閾値設定部52bで設定した閾値を下回った場合に、X軸ボールねじ14、Y軸ボールねじ32、又はZ軸ボールねじ40と、これらに螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を発生する。
一方、マイナス(負方向)のトルクを測定する場合には、信号発生部52cは、トルク測定部52aで測定したトルクが閾値設定部52bで設定した閾値を上回った場合に、X軸ボールねじ14、Y軸ボールねじ32、又はZ軸ボールねじ40と、これらに螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を発生する。信号発生部52cで発生した信号は、例えば、制御ユニット50へと送られる。
信号発生部52cからの信号を受け取った制御ユニット50は、この信号によって通知される情報を、例えば、筐体4の前面に設置されている表示パネル54に表示させる。なお、制御ユニット50は、信号発生部52cからの信号を受け取った場合に、X軸移動機構8や切削ユニット移動機構26等の動作を停止させても良い。
次に、上述した切削装置2でX軸移動機構8の劣化を検出する手順について説明する。なお、切削ユニット移動機構26の劣化も同様の手順で検出できる。X軸移動機構8の劣化を検出する際には、まず、X軸パルスモータ16でX軸ボールねじ14を回転させて、X軸移動テーブル12を移動させる。
X軸移動テーブル12の移動速度は、例えば、被加工物11を加工する際の移動速度(代表的には、200mm/s)に合わせると良い。ただし、この移動の速度は、任意に設定、変更できる。同時に、X軸パルスモータ16が出力するトルクを、トルク測定部52aによって測定する。
図2は、トルク測定部52aで測定されるトルクの時間変化の例を示すグラフである。なお、図2では、時刻tにおいてX軸移動テーブル12の移動が開始し、時刻tにおいてX軸移動テーブル12の移動が終了している。また、図2の縦軸は、トルク比(トルク測定部52aで測定したトルクを、X軸パルスモータ16の定格トルクで割った値)を表している。さらに、図2では、プラスのトルクが測定されている。
例えば、X軸ボールねじ14と、X軸ボールねじ14に螺合するナットとの間に加工屑等の異物が侵入すると、この異物によって摩耗が進行し、X軸ボールねじ14と、X軸ボールねじ14に螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大してしまう。この場合、X軸ボールねじ14を回転させる際のX軸ボールねじ14とナットとの摩擦が小さくなるので、X軸パルスモータ16の負荷も減少する。
本実施形態に係る劣化検出ユニット52では、この現象を利用して、トルク測定部52aによって測定したトルク(トルク比)が所定の閾値で規定される範囲を外れた場合に、X軸ボールねじ14と、X軸ボールねじ14に螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を信号発生部52cから発生させる。
劣化を検出する際の閾値として用いられるトルク(トルク比)の値は、閾値設定部52bによって設定される。閾値設定部52bは、例えば、プラス(正方向)のトルクを測定対象とする場合、検出対象期間のトルク(トルク比)の平均値(算術平均値)aから、当該期間のトルク(トルク比)の標準偏差σを引いた値a−σを閾値に設定する。
一方、閾値設定部52bは、例えば、マイナス(負方向)のトルクを測定対象とする場合、検出対象期間のトルク(トルク比)の平均値(算術平均値)aに、当該期間のトルク(トルク比)の標準偏差σを加えた値a+σを閾値に設定する。これによって、X軸移動機構8の僅かな劣化を適切に検出できる。ただし、その他の値を閾値に設定しても良い。
図2に示すように、X軸移動テーブル12の移動の開始時には加速が必要なので、トルク(トルク比)の絶対値は大きくなる傾向にある。一方、X軸移動テーブル12の移動の終了時には、トルク(トルク比)の絶対値は小さくなる傾向にある。よって、X軸移動テーブル12の速度が安定する期間を検出対象期間に設定することが望ましい。
例えば、X軸移動テーブル12の全移動距離が200mm程度の場合、その中央の100mm程度の距離に対応する期間を検出対象期間に設定することができる。また、加工の精度を高める観点からは、切削ユニット44に関して対称な区間(例えば、切削ユニット44を中心に±50mm程度の区間)に対応する期間を検出対象期間に設定すると良い。
図2では、時刻tから時刻tまでが検出対象期間に設定されており、この検出対象期間において、測定したトルク(トルク比)が部分的に閾値a−σを下回っている。つまり、測定したトルク(トルク比)の一部は、閾値によって規定される範囲を外れている。よって、この場合、信号発生部52cは、X軸ボールねじ14、又はX軸ボールねじ14に螺合するナットが劣化していることを通知するための信号を発生する。
信号発生部52cからの信号を受け取った制御ユニット50は、例えば、筐体4の前面に設置されている表示パネル54に、X軸ボールねじ14と、X軸ボールねじ14に螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大している旨の情報を表示させる。切削装置2を操作するオペレータは、この表示を確認することによって適切な対策を採ることができる。
オペレータの採り得る対策としては、例えば、X軸ボールねじ14、及びX軸ボールねじ14に螺合するナットの清掃、交換、X軸パルスモータ16のゲイン調整等がある。これらの対策を採ることで、オーバーシュートによるX軸移動テーブル12の振動(発振)を防いで、切削(加工)の精度を高く維持できる。
図3(A)、図3(B)、図3(C)及び図3(D)は、それぞれ、トルク測定部52aで測定されるトルク(トルク比)の時間変化の例を示すグラフである。なお、図3(A)、図3(B)、図3(C)及び図3(D)では、図2の場合とは逆向きにX軸移動テーブル12を移動させる際のトルク比の時間変化を示している。すなわち、図3(A)、図3(B)、図3(C)及び図3(D)では、マイナスのトルクが測定される。
図3(A)では、X軸移動テーブル12が振動(発振)しておらず、トルク比の絶対値も30%程度と高い。一方で、図3(B)では、X軸移動テーブル12の振動の振幅は小さいものの、トルク比の絶対値が図3(A)の場合に比べて小さくなっている。つまり、この場合には、X軸ボールねじ14と、X軸ボールねじ14に螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大していると考えられる。
図3(C)では、X軸移動テーブル12の移動開始後の所定の期間で振動の振幅が大きくなっている。また、図3(D)では、X軸移動テーブル12の移動開始から移動終了までの全期間で振動の振幅が大きくなっている。本実施形態によれば、このようなトルク(トルク比)の時間変化に基づいてX軸移動機構8の劣化を適切に検出できる。
以上のように、本実施形態に係る加工装置では、X軸パルスモータ(サーボモータ)16、Y軸パルスモータ(サーボモータ)34、又はZ軸パルスモータ(サーボモータ)42が出力するトルクが閾値によって規定される範囲を外れた場合に、X軸ボールねじ(ボールねじ)14、Y軸ボールねじ(ボールねじ)32、又はZ軸ボールねじ(ボールねじ)40と、これらに螺合するナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を発生させるので、X軸パルスモータ16、Y軸パルスモータ34、又はZ軸パルスモータ42のトルク変動を伴うX軸移動機構(直動機構)8又は切削ユニット移動機構(直動機構)26の劣化を適切に検出できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、検出対象期間のトルク(トルク比)の平均値(算術平均値)aから、当該期間のトルク(トルク比)の標準偏差σを引いた値a−σ等を閾値に設定することでX軸移動機構8の劣化を検出しているが、その他の値を閾値に設定することもできる。
例えば、検出対象期間においてトルク(トルク比)の閾値を任意に設定し、トルク(トルク比)がこの閾値を下回った場合、又は上回った場合に、X軸移動機構8の劣化を検出するようにしても良い。同様に、検出対象期間のトルク(トルク比)の平均値(算術平均値)に対して任意の閾値を設定し、X軸移動機構8の劣化を検出するようにしても良い。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 切削装置(加工装置)
4 筐体
6 基台
8 X軸移動機構(直動機構)
10 X軸ガイドレール
12 X軸移動テーブル(スライダ)
14 X軸ボールねじ(ボールねじ)
16 X軸パルスモータ(サーボモータ)
18 テーブルベース
20 チャックテーブル
20a クランプ
20b 保持面
22 ウォーターケース
24 支持構造
26 切削ユニット移動機構(直動機構)
28 Y軸ガイドレール
30 Y軸移動プレート(スライダ)
32 Y軸ボールねじ(ボールねじ)
34 Y軸パルスモータ(サーボモータ)
36 Z軸ガイドレール
38 Z軸移動プレート(スライダ)
40 Z軸ボールねじ(ボールねじ)
42 Z軸パルスモータ(サーボモータ)
44 切削ユニット(加工ユニット)
46 カメラ(撮像ユニット)
48 切削ブレード
50 制御ユニット
52 劣化検出ユニット
52a トルク測定部
52b 閾値設定部
52c 信号発生部
54 表示パネル
11 被加工物
13 テープ
15 フレーム

Claims (1)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、
    フィードバック制御されたサーボモータで回転するボールねじと該ボールねじに螺合するナットと該ナットが固定されたスライダとを含む直動機構と、
    該直動機構の劣化を検出する劣化検出ユニットと、を備え、
    該劣化検出ユニットは、
    該スライダを所定の速度で移動させる際に、該サーボモータが出力するトルクを測定するトルク測定部と、
    トルクの絶対値の下限値に相当する閾値を設定する閾値設定部と、
    該トルク測定部で測定したトルクが該閾値設定部で設定した閾値によって規定される範囲を外れた場合に、該ボールねじと該ナットのねじ溝との間の隙間が拡大していることを通知するための信号を発生する信号発生部と、を含み、
    該スライダには、該チャックテーブルが取り付けられており、
    該直動機構は、該スライダとともに該チャックテーブルを移動させ、
    該トルク測定部は、該スライダの移動範囲の該加工ユニットに対して対称な区間でトルクを測定することを特徴とする加工装置。
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