JP7286456B2 - 加工装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、保持手段と加工手段とを相対的に加工送りする送り手段と、各作動部を制御する制御手段と、を含み構成される加工装置の制御方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分解され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ダイシング装置、レーザー加工装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を加工(ダイシング加工、レーザー加工)する加工手段と、該保持手段に保持された被加工物を撮像して加工すべき領域を検出する撮像手段と、該保持手段と該加工手段とを相対的に加工送りする送り手段と、各作動部を制御する制御手段と、を含み構成されていて、ウエーハを個々のデバイスチップに加工できる。
また、該送り手段によって保持手段、加工手段、撮像手段の各手段が相対的に移動させられる加工装置においては、撮像手段によりウエーハを撮像して加工すべき領域を検出するアライメント動作を実施する(例えば、特許文献1を参照)。
特開平02-290040号公報
該アライメント動作を実施する際には、該送り手段を構成する駆動源の動作、又はスケールから検出される位置情報に基づき所定の位置に停止したことを判定することで停止信号が発せられ、該停止信号に基づいて、該撮像手段を作動する。しかし、該送り手段によって駆動される該保持手段、該加工手段、又は該撮像手段の各手段は、慣性力の影響により、制御手段が該停止信号を検出した後においても減衰振動が継続し、該停止信号の検出に基づいて撮像手段で被加工物を撮像すると、正確なアライメントがなされないという問題がある。特に、被加工物を保持する保持手段をX軸方向、及びY軸方向に移動させるモータ等からなる送り手段によって移動させるように構成した場合、被加工物が載置され固定されたチャックテーブルが完全に停止するまでに時間が掛かる。これに対応すべく該保持手段が完全に停止する時間を見越して十分に長い時間が経過した後に次の作業を実施しようとすると、生産効率が悪化するという問題がある。さらに、該保持手段を構成するチャックテーブルは、被加工物の大きさに合わせて交換され、その重量が変化し、また、チャックテーブルに保持される被加工物の種類に応じても重量が変化する。すなわち、制御手段が該停止信号を受信してから保持手段が完全に停止するまでの時間は、加工条件により変化して一定でないことから、被加工物が載置され固定されたチャックテーブルが完全に停止するまでの時間を固定値で適切に設定することは困難である。
本発明の主たる技術課題は、上記事実に鑑み、送り手段の停止動作に伴う減衰振動の影響を回避して、高精度に送り手段を制御できる制御手段を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、該保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、該保持手段と該加工手段とを相対的に加工送りする送り手段と、各作動部を制御する制御手段と、を含み構成される加工装置の制御方法であって、表面にマークを備えた被加工物を該保持手段に保持し、該送り手段を作動して該マークを該撮像手段の直下に位置付けて該マークを撮像して基準マークとして記録すると共に、該撮像手段の直下に位置付けられ基準マークとして記録された該マークの位置座標を制御手段の記録部に記録する基準マーク記録工程と、該送り手段を作動して該マークを該撮像手段の直下から離れた位置に位置付けた後、該送り手段を作動して該記録部に記録された該位置座標に基づき該マークを該撮像手段の直下に位置付け、該マークを撮像しながら該記録部に記録された該基準マークとでパターンマッチングを実施してマッチング度を時間経過と共に該記録部に記録するマッチング度記録工程と、該マッチング度記録工程において、該マークを該撮像手段の直下に位置付けられ該位置座標に達した際に発する停止信号の時間と、該マッチング度が最大となった際の時間との時間差を検出し、該時間差を該記録部に記録する時間差検出工程と、を含み構成され、該制御手段は、送り手段により移動させられて所定の位置に到達して停止信号が発せられた時間から該時間差を経過した後に、次の動作を指示する加工装置の制御方法が提供される。
該制御手段は、該時間差が許容値を超えている場合、該保持手段、該加工手段、該撮像手段の少なくともいずれかの点検を指示するようにすることもできる。
本発明の加工装置の制御方法は、表面にマークを備えた被加工物を保持手段に保持し、送り手段を作動して該マークを撮像手段の直下に位置付けて該マークを撮像して基準マークとして記録すると共に、撮像手段の直下に位置付けられ基準マークとして記録された該マークの位置座標を制御手段の記録部に記録する基準マーク記録工程と、該送り手段を作動して該マークを該撮像手段の直下から離れた位置に位置付けた後、該送り手段を作動して該記録部に記録された該位置座標に基づき該マークを該撮像手段の直下に位置付け、該マークを撮像しながら該記録部に記録された該基準マークとでパターンマッチングを実施してマッチング度を時間経過と共に該記録部に記録するマッチング度記録工程と、該マッチング度記録工程において、該マークを該撮像手段の直下に位置付けられ該位置座標に達した際に発する停止信号の時間と、該マッチング度が最大となった際の時間との時間差を検出し、該時間差を該記録部に記録する時間差検出工程と、を含み構成され、該制御手段は、送り手段により移動させられて所定の位置に到達して停止信号が発せられた時間から該時間差を経過した後に、次の動作を指示するようにしていることから、減衰振動の影響を受けることなく各手段を高精度に制御できる。
レーザー加工装置の全体斜視図である。 基準マーク記録工程を実施する態様を示す斜視図である。 マッチング度記録工程を実施する際の保持手段の移動を示す斜視図である。 (a)停止信号が発せられた直後のマッチング度が低い状態を示すイメージ図、(b)停止信号が発せられた後、減衰振動が低下し、マッチング度が上昇した状態を示すイメージ図、(c)停止信号が発せられた後、減衰振動がなくなりマッチング度が最大となった状態を示すイメージ図である。 停止信号が発せられてからのマッチング度の変化を示すイメージ図である。
以下、本発明に基づいて構成される加工装置の制御方法に係る実施形態について添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、本発明の加工装置の制御方法が適用される具体例としてのレーザー加工装置2の全体斜視図が示されている。レーザー加工装置2は、基台2A上に配置され、被加工物である板状物に対してレーザー光線を照射する加工手段としてのレーザー照射手段4と、該板状物を保持する保持手段22と、保持手段22に保持された被加工物を撮像する撮像手段6と、レーザー照射手段4及び保持手段22とを相対的に加工送りし、撮像手段6及び保持手段22とを相対的に移動させる送り手段23と、基台2A上の送り手段23の側方に立設される垂直壁部261及び垂直壁部261の上端部から水平方向に延びる水平壁部262からなる枠体26と、を備えている。
枠体26の水平壁部262の内部には、レーザー照射手段4を構成する光学系(図示は省略)が収容される。水平壁部262の先端部下面側には、レーザー照射手段4の一部を構成する集光器42が配設されると共に、集光器42に対して図中矢印Xで示すX軸方向で隣接する位置に撮像手段6が配設される。水平壁部262の上方には、レーザー加工装置2の加工条件を表示したり、オペレータが加工条件を入力したりするタッチパネル機能を備えた表示手段8が配置される。なお、X軸方向及びY軸方向により規定される面は実質的に水平である。
保持手段22は、図1に示すように、X軸方向において移動自在に基台2Aに搭載された矩形状のX軸方向可動板30と、Y軸方向において移動自在にX軸方向可動板30に搭載された矩形状のY軸方向可動板31と、Y軸方向可動板31の上面に固定された円筒状の支柱32と、支柱32の上端に固定された矩形状のカバー板33とを含む。カバー板33にはカバー板33上に形成された長穴を通って上方に延びるチャックテーブル34が配設されている。チャックテーブル34は、円形状の板状物を保持し、支柱32内に収容された図示しない回転駆動手段により回転可能に構成される。チャックテーブル34の上面には、通気性を有する多孔質材料から形成され実質上水平に延在する円形状の吸着チャック35が配置されている。吸着チャック35は、支柱32を通る流路によって図示しない吸引手段に接続されており、吸着チャック35の周囲には、間隔をおいてクランプ36が4つ配置されている。クランプ36は、環状のフレームを介して保持された板状物をチャックテーブル34に固定する際に、該フレームを掴む。
送り手段23は、X軸送り手段50と、Y軸送り手段52と、を含む。X軸送り手段50は、モータ50aの回転運動を、ボールねじ50bを介して直線運動に変換してX軸方向可動板30に伝達し、基台2A上の案内レール27、27に沿ってX軸方向可動板30をX軸方向において進退させる。Y軸送り手段52は、モータ52aの回転運動を、ボールねじ52bを介して直線運動に変換し、Y軸方向可動板31に伝達し、X軸方向可動板30上の案内レール37、37に沿ってY軸方向可動板31をY軸方向において進退させる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置2は、チャックテーブル34のX軸方向の送り量を検出するためのX軸方向送り量検出手段を備えている。該X軸方向送り量検出手段は、案内レール27に沿って配設されたリニアスケール28と、X軸方向可動板30の下面側に配設されX軸方向可動板30とともにリニアスケール28に沿って移動する読み取りヘッド(図示は省略する)とからなっている。このX軸方向送り量検出手段の該読み取りヘッドは、図示の実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段70に送る。そして後述する制御手段70は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル34のX軸方向加工送り量を検出する。
さらに、レーザー加工装置2は、Y軸方向可動板31のY軸方向におけるY軸方向送り量を検出するためのY軸方向送り量検出手段を備えている。Y軸方向送り量検出手段は、X軸方向可動板30上に配設されY軸方向の延びる案内レール37に沿って配設されたリニアスケール38と、Y軸方向可動板31の下面側に配設されY軸方向可動板31とともにリニアスケール38に沿って移動する読み取りヘッド(図示は省略する)とからなっている。Y軸方向送り量検出手段の読み取りヘッドは、上記したX軸送り量検出手段と同様に、1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段70に送る。そして後述する制御手段70は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル34のY軸方向の送り量を検出する。上記したX軸方向送り量検出手段、及びY軸方向送り量検出手段によって、保持手段22のチャックテーブル34の位置を正確に検出しながら、撮像手段6、及びレーザー照射手段4に対してチャックテーブル34を移動して所望の位置に位置付けることができる。
撮像手段6は、保持手段22を構成するチャックテーブル34に保持される板状物を撮像し、レーザー照射手段4の集光器42と、該板状物の加工領域との位置合わせを行うためのアライメント動作に利用される。
図1に示すレーザー加工装置2は、概ね上記したとおりの構成を備えており、本発明の加工装置の制御方法の実施形態について、以下に順を追って説明する。
(基準マーク記録工程)
本実施形態の加工装置の制御方法を実施するに際し、図1、図2に示すようなレーザー加工装置2によってレーザー加工が施される被加工物、例えば半導体のウエーハ10を用意する。ウエーハ10は、複数のデバイス14が分割予定ライン12によって区画され表面に形成されたものであり、粘着テープTを介して、環状のフレームFに保持されている。オペレータは、制御手段70に対して、チャックテーブル34上に保持されたウエーハ10が、送り手段23が停止してからどの程度の時間差をもって停止するのかを学習する時間差学習モードを実施することを指示する。
図2に示すように、撮像手段6は、制御手段70に接続されており、撮像手段6によって撮像された画像は、制御手段70に出力され、制御手段70を介して表示手段8に表示される。なお、制御手段70は、コンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算処理する中央演算処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、撮像手段6が撮像した画像、検出した検出値、及び演算結果等を一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース、及び出力インターフェースとを備えている(詳細についての図示は省略)。制御手段70は、適宜の情報を記録する記録部72を構成すると共に、2つの画像の一致度(マッチング度)を演算するパターンマッチングを実施するパターンマッチング部74(制御プログラム)を備える。
基準マーク記録工程を実施するには、まず、ウエーハ10を、保持手段22を構成するチャックテーブル34に載置して図示しない吸引手段を作動して吸引保持し、送り手段23を作動して撮像手段6の直下に位置付ける。図2に示すように、ウエーハ10を撮像手段6の直下に位置付けたならば、半導体ウエーハ10の表面を撮像する。ここで、半導体ウエーハ10の表面には、図2に示す表示手段8に表示されているようなマーク100が形成されている。このマーク100の形態は特に限定されず、本発明を実施すべくデバイス14とは別に形成されたものであってもよいし、デバイス14を構成する一部の形状をそのままマーク100とするものであってもよい。
ウエーハ10上のマーク100を、表示手段8に表示される撮像領域の中央に位置付けたならば、ウエーハ10のマーク100を撮像した画像を基準マーク100Aとして制御手段70の記録部72に記録すると共に、基準マーク100Aを撮像した際のチャックテーブル34の基準位置座標(X0,Y0)を記録部72に記録する(基準マーク記録工程)。
(マッチング度記録工程)
上記したように、基準マーク記録工程を実施したならば、送り手段22を作動して図3(a)に示すように、送り手段23によって保持手段22を矢印X1で示す方向に移動して、マーク100を含むウエーハ10を撮像手段6の直下から離れた位置、例えば、ウエーハ10をチャックテーブル34に搬入したり、チャックテーブル34から搬出したりする搬出入位置に位置付ける。チャックテーブル34を図3(a)に示す搬出入位置に位置付けたならば、その後、送り手段23を作動して、図3(b)の矢印X2で示す方向に移動して、基準マーク記録工程において記録部72に記録された基準マーク100Aの基準位置座標(X0,Y0)に基づき、基準マーク100Aとして記録されたウエーハ10のマーク100を撮像手段6の直下に移動する。この動作は、実際にウエーハ10にレーザー加工を施して、個々のデバイスチップに分割する際にアライメント動作を実施する際の移動に準じた動作とする。
図3(b)に示すように、矢印X2の方向にマーク100を移動させる際のチャックテーブル34の目標位置は、記録部72の記録された基準位置座標(X0,Y0)であり、上記したX軸方向送り量検出手段、及びY軸方向送り量検出手段により検出しながら送り手段23が作動される。なお、本実施形態では、基準マーク記録工程を実施した状態からY軸送り手段52を作動していないため、X軸送り手段52のみが作動される。保持手段22が、基準位置座標(X0)に到達したことがX軸方向送り量検出手段によって検出されたならば、送り手段23の作動を停止すると共に、停止信号を発生させる。この停止信号が発生させられたならば、該停止信号が発生させられた時(停止時期)からの経過時間の計測を開始し、これと同時に、パターンマッチング部74に備えられた制御プログラムにより、撮像手段6によりウエーハ10上のマーク100を撮像しながら、撮像された画像と、記録部72に記録された基準マーク100Aの画像とのマッチング度を演算するパターンマッチング処理を実施する。以下に、より具体的に説明する。
図4(a)には、チャックテーブル34が基準位置座標(X0,Y0)に停止した直後に表示手段8に表示される画像が示されている。パターンマッチング処理を実施する際には、表示手段8に、記録部72に記録された基準マーク100Aと、撮像手段6によって撮像された画像が重ねて表示される。図4(a)に示すように、停止信号が発せられた直後に撮像手段6によって撮像されるマーク100Bは、基準マーク100Aの画像に対して保持手段22の減衰振動に伴うズレがX軸方向に生じている。図5には、上記した停止時期(T0)からの経過時間(横軸(ms))と、マッチング度(縦軸(%))の変化が示されている。チャックテーブル34の停止直後(T0)においてパターンマッチング部74において演算されるマッチング度は、図5から理解されるように、75%程度である。制御手段70は、このようなマッチング度の変化を、停止時期からの時間経過と共に記録部72に記録する(マッチング度記録工程)。
(時間差検出工程)
制御手段70は、上記したマッチング度記録工程を実施しながら、マッチング度が最大となったか否かの判定を実施する。このマッチング度が最大となったか否かの判定は、制御手段により停止信号が発せられてから、保持手段22上に保持されたウエーハ10上のマーク100が減衰振動を経てチャックテーブル34が完全に停止したか否かを判定するものである。ところで、ウエーハ10上のマーク100は、X軸方向において反復振動しており、基準マーク100Aと周期的に一致する状態、すなわちマッチング度が100%となる状態に瞬間的に達しながら減衰振動を繰り返すため、該マッチング度は、図5に示すように、停止信号が発せられた時間T0から一様に上昇するのではない。よって、マッチング度が最大となったか否かの判定は、マーク100が、減衰振動を経て停止したことを適正に判定すべく、マーク100が停止したと判定できるマッチング度が100%に近い所定値(例えば98%以上)に達してから所定時間(例えば5ms)の間留まっていることを判定したり、或いは、マッチング度の移動平均を検出して該移動平均が98%以上になったことを判定したりすることによって、マッチング度が最大となったと判定することができる。
図4(b)に示すように、停止信号が発せられてから300ms経過したタイミングのマーク100Cは、停止信号が発せられた直後と比較して振動幅は減少しているものの、依然として振動が継続して基準マーク100Aに対してX軸方向でズレが生じており、図5に示すように、マッチング度は、90%程度となっている。そして、図4(c)に示すように、停止信号が発せられてから400ms経過した時点の基準マーク100Dは、基準マーク100Aと一致して、図5に示すように、マッチング度が最大、すなわち98%以上に達し、その後も、98%以上に留まっていることが確認される。よって、停止信号が発せられてから400msの時間差で実際にマーク100が停止したことが検出される。このようにして該時間差が検出されたならば、制御手段70の記録部72に記録し、時間差検出工程が完了し、時間差学習モードが完了する。
なお、上記した時間差学習モードに関する説明は、撮像手段6に配設されたカメラが、シャッター速度が速く高速度で撮像可能な高速度カメラである場合を前提にして行った。しかし、一般的なレーザー加工装置2において採用されるシャッター速度が遅い低速度カメラを撮像手段6に採用している場合は、上記した態様とは異なる。以下に、その相違点について説明する。
上記した時間差学習モードにおいて、チャックテーブル34を図3(a)に示す搬出入位置に位置付けた後、送り手段23を作動して移動させ、基準マーク100Aとして記録されたウエーハ10のマーク100を撮像手段6の直下に移動させる。チャックテーブル34が基準位置座標(X0,Y0)に達して停止させた直後から、チャックテーブル34の減衰振動が発生し、これに伴いマーク100も、X軸方向において減衰振動する。このマーク100の減衰振動の中心、すなわち、撮像されるマーク100が、基準マーク100Aの位置と一致する位置では、マーク100が最も高速に移動するため、撮像手段6に採用された低速度カメラによって撮像される画像は、鮮明度が最も低い画像となる。そして、当該画像と、記録部72に記録された基準マーク100Aの画像とのパターンマッチングを実施した場合は、減衰振動しているマーク100の画像の鮮明度が低いことに起因して、マッチング度が低い評価となる。
他方、減衰振動に伴うマーク100の移動速度は、減衰振動の両端部で最も遅くなり、一旦停止状態となるため、そのタイミングで撮像手段6によって撮像される画像は、最も鮮明な画像となる。このタイミングで撮像された画像と、基準マーク100Aとのパターンマッチングを実施した場合は、撮像された画像が鮮明であることに起因して、マッチング度が高い評価になる。このように、低速度カメラを使用した場合のマッチング度の評価は、画像の鮮明度に大きな影響を受けて変化する。そして、減衰振動が徐々に縮小して、マーク100の移動速度が低下し、基準マーク100Aの位置に収束するにしたがって、パターンマッチングによって得られるマッチング度の評価値は徐々に上昇し、所定の基準値(たとえば98%以上)に、所定時間(例えば、5ms)留まっていることが検出された場合に、マッチング度が最大となったと判定することができる。このようにしてマッチング度が最大となったことが判定されたならば、停止信号が発せられてからの時間差が検出される。このようにして時間差が検出されたならば、制御手段70の記録部72に該時間差を記録し、時間差検出工程を完了させることができる。
なお、上記した時間差学習モードは、同一のウエーハ10に対して同一の加工条件でレーザー加工を施す場合は、レーザー加工を開始する際に、最初に一回だけ実施して、上記した時間差を制御手段70に記録すればよい。これに対し、例えば、レーザー加工を施すウエーハ10のサイズを変更したり、チャックテーブル34を交換したりして、ウエーハ10を保持した際の保持手段22の重量が変化するような場合は、その都度、上記した時間差学習モードを実施して時間差を記録する。
本実施形態では、上記した時間差が検出された場合に、該時間差と、上記した時間差が収まっているべき許容値、例えば600msとの対比を実施する。仮に、上記時間差検出工程によって検出された時間差が、該許容値(600ms)を超えてしまった場合は、保持手段22が正常に構成されている場合を想定した減衰振動の長さ、すなわち許容値を超えることになり、いずれかの部分に異常が発生していることが想定されることから、表示手段8に対してエラーメッセージを表示し、オペレータに対して点検を指示する。なお、本実施形態のように、撮像手段6に対して保持手段22を移動させる場合は、該点検の指示を、保持手段22、及び送り手段23に対して行うように指示すればよいが、例えば、撮像手段6をチャックテーブル34に対して相対的に移動させる場合は、撮像手段6の構成に異常がある可能性もあるので、撮像手段6に対しても点検を実施するように指示する。
上記したように、時間差学習モードが実施されて、制御手段70に該時間差が記録されたならば、レーザー加工装置2は、通常のレーザー加工を実施する。チャックテーブル34に保持されたウエーハ10に対してレーザー加工を実施するためには、図3(a)に示す搬出入位置に位置付けられたチャックテーブル34上にウエーハ10を載置して吸引保持して固定し、その後、ウエーハ10を保持したチャックテーブル34を撮像手段6の直下に移動させて、ウエーハ10上の加工領域とレーザー照射手段4のレーザー光線照射位置との位置合わせを実施すべく、アライメント動作を実施する。その際、チャックテーブル34を、アライメント動作を実施するための所定の位置座標に移動させるが、該移動はX軸方向送り量検出手段、及びY軸方向送り量検出手段によって管理され、チャックテーブル34が所定の位置座標に移動したことが検出されたならば、停止信号が発せられる。チャックテーブル34が所定の位置座標に移動され送り手段23が停止させられると共に、停止信号が発せられてからの経過時間を計測する。そして、計測された時間が、記録手段72に記録された時間差(400ms)となった後に、撮像手段6に基づくアライメント動作を指示する。
上記した構成によれば、保持手段22を送り手段23によって停止させる所定の位置座標に移動させてから、直ぐに次の動作が指示されず、制御手段70に記録された時間差だけ時間が経過した後に指示される。これにより、減衰振動によってウエーハ10が振動している最中には、次の動作が指示されず、アライメント動作が減衰振動の影響を受けて不適切に実施されることが防止される。また、次のアライメント動作は、該時間差が経過したことをもって指示されるため、次の動作の指示までの時間を漠然と長く設定する必要がなく、生産効率を低下させることが確実に防止され、且つアライメント動作が高精度で制御される。
なお、上記した実施形態では、時間差学習モードで学習した時間差を、撮像手段6の直下にウエーハ10を位置付けて停止させてから、次のアライメント動作を指示するまでの時間差として使用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、撮像手段6の直下にウエーハ10が位置付けられてアライメント動作が実施された後、その位置から、レーザー照射手段4の集光器42の直下にチャックテーブル34と共にウエーハ10を送り、レーザー加工の開始を指示する際にも使用できる。より具体的には、保持手段22のチャックテーブル34を撮像手段6の直下から、集光器42の直下の所定の位置座標に移動させる。そして、チャックテーブル34が、集光器42の直下の所定の位置座標に達したことを、X軸方向送り量検出手段、及びY軸方向送り量検出手段によって検出され、チャックテーブル34が所定の位置座標に移動したことが検出されたならば、制御手段70により停止信号が発せられる。これにより送り手段23を停止させると共に、停止信号が発せられてから記録手段72に記録された時間差(400ms)だけ時間が経過した後に、レーザー照射手段4に基づくレーザー加工を指示し、送り手段23、及びレーザー照射手段4を適宜制御して、ウエーハ10の分割予定ライン12に沿ってレーザー加工を施す。
上記したように、チャックテーブル34に保持されたウエーハ10にレーザー光線を照射してレーザー加工を実施する際にも、上記時間差を考慮して実際の加工開始の指示を行うことができることから、減衰振動の影響を受けることなく、高精度にレーザー加工を施すことができる。
上記した実施形態では、チャックテーブル34を所望の位置に位置付けて停止すべくリニアスケール28を含むX軸方向送り量検出手段、及びリニアスケール38を含むY軸方向送り量検出手段を備えてチャックテーブル34の位置座標を把握するようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、送り手段23を構成するモータ50a及びモータ52aをパルスモータで構成し、パルスモータ50a及びパルスモータ52aを駆動する際の基準位置からのパルス数に基づいて、X軸方向、及びY軸方向の送り量を検出して、チャックテーブル34の位置座標を把握して制御するようにしてもよい。
上記した実施形態では、本発明を、レーザー加工装置2に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば切削ブレードを用いて被加工物を加工するダイシング装置に適用してもよい。
2:レーザー加工装置
2A:基台
4:レーザー照射手段
42:集光器
6:撮像手段
10:ウエーハ
12:分割予定ライン
14:デバイス
22:保持手段
30:X軸方向可動板
31:Y軸方向可動板
34:チャックテーブル
37:案内レール
38:リニアスケール
23:送り手段
50:X軸送り手段
52:Y軸送り手段
27:案内レール
28:リニアスケール
70:制御手段
72:記録部
74:パターンマッチング部
100、100B~100D:マーク
100A:基準マーク

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、該保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、該保持手段と該加工手段とを相対的に加工送りする送り手段と、各作動部を制御する制御手段と、を含み構成される加工装置の制御方法であって、
    表面にマークを備えた被加工物を該保持手段に保持し、該送り手段を作動して該マークを該撮像手段の直下に位置付けて該マークを撮像して基準マークとして記録すると共に、該撮像手段の直下に位置付けられ基準マークとして記録された該マークの位置座標を制御手段の記録部に記録する基準マーク記録工程と、
    該送り手段を作動して該マークを該撮像手段の直下から離れた位置に位置付けた後、該送り手段を作動して該記録部に記録された該位置座標に基づき該マークを該撮像手段の直下に位置付け、該マークを撮像しながら該記録部に記録された該基準マークとでパターンマッチングを実施してマッチング度を時間経過と共に該記録部に記録するマッチング度記録工程と、
    該マッチング度記録工程において、該マークを該撮像手段の直下に位置付けられ該位置座標に達した際に発する停止信号の時間と、該マッチング度が最大となった際の時間との時間差を検出し、該時間差を該記録部に記録する時間差検出工程と、
    を含み構成され、
    該制御手段は、送り手段により移動させられて所定の位置に到達して停止信号が発せられた時間から該時間差を経過した後に、次の動作を指示する加工装置の制御方法。
  2. 該制御手段は、該時間差が許容値を超えている場合、該保持手段、該加工手段、該撮像手段の少なくともいずれかの点検を指示する請求項1に記載の加工装置の制御手段。
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