JP6702613B2 - 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法 - Google Patents
加飾合成樹脂成形品及びその成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6702613B2 JP6702613B2 JP2016108778A JP2016108778A JP6702613B2 JP 6702613 B2 JP6702613 B2 JP 6702613B2 JP 2016108778 A JP2016108778 A JP 2016108778A JP 2016108778 A JP2016108778 A JP 2016108778A JP 6702613 B2 JP6702613 B2 JP 6702613B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- resin molded
- molded product
- gate
- insert label
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
インサートラベルにより表面を加飾した合成樹脂成型品であって、
該合成樹脂成型品は、透明性を有し、容器側面にゲート跡を有しているものであり、
該インサートラベルが貼着された合成樹脂成型品の内側は、少なくとも該ゲート側の該インサートラベルの端縁部に隣接する外側の位置にスリット溝が形成されており、
該スリット溝の深さが0.25mm以上である
ことを特徴とする。
該インサートラベルは、少なくとも合成樹脂を射出するゲート側の端縁部に隣接する外側の位置にインサートラベル面よりも0.25mm以上高い有効高さを有する金型周壁を備えたコア金型の型面部分に配置され、
配置された該インサートラベルを、バキューム孔を介して吸引保持しつつ、
該合成樹脂成型品の側面のゲートから透明性を有する合成樹脂を射出成形する
ことを特徴とする。
本発明の主たる構成においては、インサートラベルを所定の場所に確実に固定して加飾性を高めた加飾合成樹脂成形品を提供することが可能となった。
図1は本発明の加飾合成樹脂成形品の一実施形例を示す斜視図であり、図2は図1の加飾合成樹脂成形品の上面図であり、図3は加飾合成樹脂成形品である上蓋の図2のI−I線での断面図及びインサートラベル端部の拡大断面図である。
以下の説明において、後方又は後端部とは後述の蝶番部25を有する側を意味し、前方又は前端部とはその逆側(操作ボタン18を有する側)を意味する。また、左右方向又は側面とは前方と後方とを結ぶ縦方向に対して平面的に直交する方向を意味する。
金型40はコア金型41とキャビティ金型42から構成され、インサートラベル30を固着させたいコア金型41の所定の型面部分に、予め固着させようとしているインサートラベル30の大きさ及び形状に合わせたバキューム孔46を形成配置する。そしてコア金型41は、インサートラベル30の端縁部の全周に亘って金型周壁45が形成されている。このコア金型41の型面部分にインサートラベル30を、バキューム孔46を介して吸引保持した状態のまま、上蓋20の蝶番部25側のゲート44からアクリロニトリルスチレン樹脂を射出する。このアクリロニトリルスチレン樹脂の流動圧力をインサートラベル30の端縁部分が直接受けるのを防止するため、本発明では少なくともゲート44側のインサートラベル30に形成した金型周壁45が防御壁又は流動圧力を低減させる役割を果たすことになる。図4においては、ゲート44側の後方とゲート44の逆側の前方に金型周壁45が形成されているが、本発明においては、射出樹脂の流動圧力が高いゲート44側に金型周壁45は必須で、少なくともゲート44側の後方に金型周壁45が形成されていれば構わない。
本実施形態においては、コア金型41からの全高さが0.5mmである金型周壁45をインサートラベル30の端縁部の全周を覆うように有する金型40を用い、インサートラベル30に全体の肉厚が0.05mm、つまり金型周壁45の有効高さhが0.45mm(転写されるスリット溝の深さdは同様に0.45mm)となるインサートラベル30を所定位置に設置し、バキューム孔46の金型クリアランスwが0.08mmのバキュームによる吸引保持しつつ、蝶番部25側のゲート44からアクリロニトリルスチレン樹脂を射出した。これにより、容器側方となる蝶番部25側にゲート跡を有する。
例えば上記実施形態では、透明性を有する合成樹脂製としてアクリロニトリルスチレン(AS)樹脂を用いたが、AS樹脂以外のポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アイオノマー系樹脂等も用いてもよい。なお、透明性を有する合成樹脂製は、無色透明に限定されるものではなく、目的に応じて着色透明又は半透明であっても構わない。
10 ; 容器本体
11 ; 底部
12 ; 容器周壁
13 ; 前壁部
13a; 切欠部
14 ; 後壁部
14a; 蝶番凹部
15 ; 側壁部
16 ; 収容部
17 ; フック機構
17a; 係止突起
18 ; 操作ボタン
18a; 押上片
20 ; 上蓋
21 ; 上蓋表面
22 ; 上蓋裏面
23 ; 上蓋周壁
23a; 前壁部
23b; 後壁部
23c; 側壁部
24 ; 係止片
25 ; 蝶番部
25a; 蝶番軸壁部
25b; 軸部
26 ; スリット溝
26f; 前方スリット溝
26b; 後方スリット溝
27 ; バキューム跡
30、130 ; インサートラベル
40、140 ; 金型
41、141 ; コア金型
42、142 ; キャビティ金型
43、143 ; キャビティ
44、144 ; ゲート
45 ; 金型周壁
46、146 ; バキューム孔
h ; (周壁の)有効高さ
d ; (スリット溝の)深さ
df ; 前方スリット溝深さ
db ; 後方スリット溝深さ
w ; 金型クリアランス
Claims (12)
- インサートラベル(30)により表面を加飾した合成樹脂成型品であって、
該合成樹脂成型品は、透明性を有し、成型品の側面にゲート(44)跡を有しているものであり、
該インサートラベル(30)が貼着された合成樹脂成型品の内側は、少なくとも該ゲート(44)側の該インサートラベル(30)の端縁部に隣接する外側の位置にスリット溝(26)が形成されており、
該スリット溝(26)の深さ(d)が0.25mm以上であることを特徴とする加飾合成樹脂成形品。 - 前記スリット溝は、前記ゲート(44)側の後方スリット溝(26b)と前記ゲート(44)の逆側に前方スリット溝(26f)を有している請求項1記載の加飾合成樹脂成形品。
- 前記スリット溝が、前記インサートラベル(30)の端縁部の全周を覆うように形成されている請求項1又は2のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品。
- 前記後方スリット溝(26b)の溝深さ(db)は、前記前方スリット溝(26f)の溝深さ(df)に比べ、深くなっている請求項1〜3のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品。
- 前記スリット溝(26)の深さ(d)が0.30mm以上である請求項1〜4のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品。
- インサートラベル(30)をインサート材としたインサート成形により表面を加飾した合成樹脂成型品の成形方法であって、
該インサートラベル(30)は、少なくとも合成樹脂を射出するゲート(44)側の端縁部に隣接する外側の位置にインサートラベル(30)面よりも0.25mm以上高い有効高さ(h)を有する金型周壁(45)を備えたコア金型(41)の型面部分に配置され、
配置された該インサートラベル(30)を、バキューム孔(46)を介して吸引保持しつつ、
該合成樹脂成型品の側面のゲート(44)から透明性を有する合成樹脂を射出成形することを特徴とする加飾合成樹脂成形品の成形方法。 - 前記金型周壁(45)が、前記ゲート(44)側と前記ゲート(44)の逆側に形成されている請求項6に記載の加飾合成樹脂成形品の成形方法。
- 前記金型周壁(45)が、前記インサートラベル(30)の端縁部の全周を覆うように形成されている請求項6又は7に記載の加飾合成樹脂成形品の成形方法。
- 前記金型周壁(45)の有効高さ(h)は、前記ゲート(44)の逆側に比べ前記ゲート(44)側の方が高い請求項6〜8のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品の成形方法。
- 前記金型周壁(45)の有効高さ(h)が0.30mm以上である請求項6〜9のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品の成形方法。
- 前記インサートラベル(30)を固定するコア金型(41)は、該インサートラベル(30)の設置する型面部分を、射出樹脂の流動方向に対して直交するように粗面化加工している請求項6〜10のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品の成形方法。
- 前記バキューム孔(46)の金型クリアランス(w)が0.05mm以上である請求項6〜11のいずれかに記載の加飾合成樹脂成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016108778A JP6702613B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016108778A JP6702613B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017213762A JP2017213762A (ja) | 2017-12-07 |
JP6702613B2 true JP6702613B2 (ja) | 2020-06-03 |
Family
ID=60576314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016108778A Active JP6702613B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6702613B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7399575B2 (ja) * | 2020-03-31 | 2023-12-18 | 株式会社吉野工業所 | インサート成形用金型、インサート成形方法及び容器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0727819U (ja) * | 1993-10-29 | 1995-05-23 | 市光工業株式会社 | 装飾用樹脂部品 |
JPH11314554A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-11-16 | Denso Corp | エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法 |
JP2005088315A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Nissha Printing Co Ltd | 射出成形同時加飾用金型および射出成形同時加飾品の製造方法 |
JP5510803B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-06-04 | 株式会社吉野工業所 | 加飾合成樹脂成形品 |
-
2016
- 2016-05-31 JP JP2016108778A patent/JP6702613B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017213762A (ja) | 2017-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6635196B1 (en) | Molded articles having a surface bearing a lenticular image | |
JP5115918B2 (ja) | 樹脂成形品の表面加飾方法 | |
US20120280426A1 (en) | Manufacturing method of decorating molding | |
JP4054040B2 (ja) | 成形同時加飾成形品及び成形同時加飾成形品の製造方法 | |
JP6702613B2 (ja) | 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法 | |
US3298558A (en) | Molded laminated article | |
JP2013049250A (ja) | 加飾合成樹脂成形品 | |
JP2011177973A (ja) | 加飾合成樹脂成形品 | |
JP5442970B2 (ja) | インサート成形方法 | |
JP5845165B2 (ja) | 樹脂製容器の製造方法 | |
JP5202898B2 (ja) | コンパクト容器用加飾成形体の製法およびそれによって得られるコンパクト容器用加飾成形体。 | |
US7608320B2 (en) | Container structure | |
JP2828376B2 (ja) | 成形同時絵付金型および成形同時絵付成形品の製造方法 | |
JP2009214499A (ja) | 加飾樹脂成形品の製造方法及び加飾樹脂成形品 | |
JP4375599B2 (ja) | 合成樹脂製の装飾模様付き蓋状体 | |
JP2017213747A (ja) | 加飾合成樹脂成形品及びその製造方法 | |
JPH0852760A (ja) | 印刷化粧積層材 | |
JP2013248766A (ja) | インモールド成形用フィルムおよびインモールド成形方法 | |
JP4502172B2 (ja) | 合成樹脂製模様付き透明蓋状体の成形方法と該成形方法で使用する金型 | |
JPH06210677A (ja) | 成形同時絵付金型および成形同時絵付品の製造方法 | |
JP5888874B2 (ja) | 樹脂製装飾品 | |
KR20180000539U (ko) | 선물세트용 트레이 | |
JP6817886B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
JP2000281038A (ja) | リブ付きインモールドラベル容器 | |
FR2523042A1 (fr) | Article decore et son procede de fabrication |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200428 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6702613 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |