JP5442970B2 - インサート成形方法 - Google Patents

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本発明は、合成樹脂面にフィルムを被覆させたフィルムインサート成形品を成形するインサート成形方法関する。
一般に、合成樹脂面にフィルムを被覆させたフィルムインサート成形品を成形することが行われている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載された方法では、表皮フィルムを真空引き可能な金型(射出側ではない側の金型)に固定し、予備真空成形を行って表皮フィルムを金型に密着させる。次いで、射出機側の樹脂ゲートが設けられた金型を型閉めして、樹脂ゲートから加熱溶解した合成樹脂を金型内に射出し注入する。そして、型開きをすることによって、表皮フィルムを被覆させたインサート成形品を得ることができる。
特開2000−167869号公報(段落0027、図1−5)
しかし、特許文献1等に記載された従来のインサート成形方法では、射出側ではない側の金型に表皮フィルムを固定してインサート成形できるにすぎない。すなわち、表面又は裏面のいずれか一方に表皮フィルムが被覆された状態のインサート成形品を成形できるにすぎず、表裏両面に表皮フィルムが被覆された状態のインサート成形品を得ることはできない。
また、一般に、インサート成形品本体を形成する合成樹脂と、インサート成形品に被覆される表皮フィルムとでは、その射出成形後の収縮率が異なる。そのため、射出成形後に収縮率の違いにより発生する応力により、成形したインサート成形品が変形してしまうことがあった。
そこで、本発明は、射出成形後の変形を防止することができるインサート成形方法提供することを目的とする。
本発明によるインサート成形方法、フィルムをインサート成形してインサート成形品を作製するインサート成形方法であって、第1の金型(例えば、可動側金型21)に第1のフィルム(例えば、表面フィルム11)を密着させ、溶融された合成樹脂を注入するための樹脂注入部(例えば、射出ゲート23)を備えた第2の金型(例えば、固定側金型22)に第2のフィルム(例えば、裏面フィルム12)を密着させ、第2のフィルムが第2の金型から剥がれることを防止するとともに樹脂注入部から注入される合成樹脂を金型内に導くための溝部が形成されている溶融樹脂導入部品(例えば、溶融樹脂導入部品24)を、第2の金型に密着させた第2のフィルムのうちの樹脂注入部に位置する部分に仮固定させ、第1の金型と第2の金型とを型閉めして、溶融された合成樹脂を樹脂注入部から注入することによって、表面及び裏面の両面にフィルムがインサート成形されたインサート成形品(例えば、図1及び図2に示すインサート成形品10)を作製することを特徴とする。
インサート成形方法は、第1の金型に第1のフィルムとして天然素材(例えば、本革、布、天然木等の木材、和紙等の紙類)を用いたフィルムを密着させ、第2の金型に第2のフィルムとして天然素材を用いたフィルムを密着させるものであってもよい。
本発明によれば、インサート成形方法を用いて、表面と裏面との両面にフィルムが被覆した態様のインサート成形品を得ることができる。そのため、インサート成形品の表面側の収縮率と裏面側の収縮率とをつり合わせることができ、表面側と裏面側とに発生する応力を相殺させることができる。従って、インサート成形して得られたインサート成形品の射出成形後の変形を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、本発明によるインサート成形方法を用いて成形したインサート成形品の具体例について説明する。図1は、本発明によるインサート成形方法を用いて成形したインサート成形品10の具体例を示す斜視図である。このうち、図1(A)は、インサート成形品10の表面を斜め方向から見た斜視図を示している。また、図1(B)は、インサート成形品10の裏面を斜め方向から見た斜視図を示している。また、図2は、図1に示すインサート成形品10を切断して示した断面図(図1(A)に示すA−A面で切断した断面図)である。
なお、図1及び図2に示すインサート成形品10は一例であり、本発明によるインサート成形方法を用いて、様々な形状や意匠を施した成形品を成形することが可能である。
図2に示すように、インサート成形品10は、合成樹脂層17の表面を表面フィルム11で被覆され、合成樹脂層17の裏面を裏面フィルム12で被覆された態様で形成されている。すなわち、本実施形態では、インサート成形品10は、表面と裏面との両面がフィルムで被覆された態様で形成されている。具体的には、インサート成形品10は、後述するように、表面フィルム11及び裏面フィルム12をフィルムインサート成形することによって形成される。
なお、合成樹脂層17は、具体的には、ABS(アクリロニトル・ブラジエン・スチレン樹脂)や、AS(アクリロニトリルスチレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(アクリル樹脂)等の合成樹脂を用いて成形される。
また、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、基材自体が機能性を有する様々なフィルムを用いることが可能である。例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、PE(ポリエチレン)やL−LDPE(リニアポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)を用いた収縮フィルムを用いてもよい。また、例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、耐薬品で耐油性や耐候性を有するフッ素樹脂フィルム等の高温耐熱性フィルムを用いてもよい。また、例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、K−CelやPE、V−OP(ポリ塩化ビニリデンコートOP)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ON(延伸ナイロン)、AL(アルミニウム)を用いた防湿フィルムや防水フィルムを用いてもよい。また、例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、RVCIやPEを用いた気化性防錆フィルムを用いてもよい。また、例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、PEやCPP(無延伸ポリプロピレン)、PET、PVCを用いた表面保護用フィルムを用いてもよい。また、例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、無機系PEフィルムを用いた抗菌性フィルムを用いてもよい。
また、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、PCやPET等を基材とし表面に機能性物質をコーティングしたフィルムを用いることも可能である。例えば、表面フィルム11及び裏面フィルム12として、光学用フィルムや偏光フィルム、光拡散フィルム、AR(Anti-Reflection :アンチリフレクション(反射防止))コートフィルム、ハードコートフィルム、AG(Anti-Glare:アンチグレア(防眩))コートフィルム等を用いてもよい。
また、インサート成形品10は、射出成形によって表面や裏面に凹形形状や凸形形状が形成され、3次元形状に成形されている。図1及び図2に示す例では、インサート成形品10は、表面側から見ると裏面に向かって凹んだ形状となるように凹形状部13が形成されており、逆に裏面側から見ると出っぱった形状となるように凸形状部15が形成されている。なお、図1及び図2は一例であり、インサート成形品10は、射出成形に用いる金型に応じて様々な3次元形状に形成されていてもよい。
また、図1(A)に示すように、インサート成形品10は、例えば、表面側に文字や模様(例えば、植物を模した模様)等の意匠14が施されている。また、図1(B)に示すように、インサート成形品10は、例えば、裏面側にも文字や模様(例えば、円等の幾何学模様)等の意匠16が施されている。なお、これらの意匠14,16は、例えば、予め表面フィルム11や裏面フィルム12に施され、フィルムインサート成形される。また、インサート成形品10に施される意匠は、インサート成形品10の表面又は裏面のいずれか一方に施されてもよく、様々な模様や色彩を用いて施されていてもよい。
次に、本発明によるインサート成形方法の手順について説明する。図3は、本発明によるインサート成形方法の手順を示す説明図である。なお、図3に示す例では、説明をわかりやすくするために、可動側金型21及び固定側金型22に凹凸形状等が設けられていない場合を示しているが、可動側金型21及び固定側金型22に各種の凹凸形状が設けられていてもよい。例えば、可動側金型21及び固定側金型22に、図1及び図2に示したインサート成形品10の凹形状部13や凸形状部15を形成するための凹凸形状が設けられていてもよい。
フィルムインサート成形を行う場合、図3(A)に示すように、可動側金型21と固定側金型22との金型が型開きされた状態から、まず、図3(B)に示すように、表面フィルム11及び裏面フィルム12を各金型21,22に密着させてセットする。この場合、図3(B)に示すように、可動側金型21に表面フィルム11を密着させ、固定側金型22に裏面フィルム12を密着させる。なお、表面フィルム11及び裏面フィルム12は、例えば、真空引きを行うことによって、各金型21,22内に密着させることができる。また、裏面フィルム12には、固定側金型22に密着された状態で射出ゲート23に位置する部分に、射出ゲート23から射出注入される合成樹脂を通過させるための開口が予め設けられているものとする。
また、図3(B)に示すように、固定側金型22側に密着させた裏面フィルム12に所定の溶融樹脂導入部品24を仮固定させる。溶融樹脂導入部品24は、射出側の金型である固定側金型22に密着させた裏面フィルム12が固定側金型22から剥がれることを防止するとともに、射出ゲート23から注入される合成樹脂(溶融された合成樹脂)を金型内に導入するための部品である。なお、溶融樹脂導入部品24は、インサート成形品10を形成する合成樹脂層17と同じ材質の合成樹脂を用いて作製されたものであることが望ましい。
溶融樹脂導入部品24は、図3(B)に示すように、裏面フィルム12のうちの固定側金型22の射出ゲート23に位置する部分に、所定の接着剤を用いて仮固定される。この場合、所定の接着剤として、例えば、シアノアクリレートを用いた瞬間接着剤を用いればよい。また、所定の接着剤として、樹脂同士の接着に適した成分の接着剤(例えば、シリル化ウレタン樹脂やアクリル樹脂、ウレタン樹脂を用いた接着剤)を用いてもよい。また、このような接着剤を用いず、例えば、超音波溶着により溶融樹脂導入部品24を裏面フィルム12に仮固定してもよい。
溶融樹脂導入部品24の形状について説明する。図4は、溶融樹脂導入部品24の具体的な形状を示す斜視図である。また、図5は、図4に示した溶融樹脂導入部品24の正面、上面、下面及び各側面を示した説明図である。なお、図4及び図5において、溶融樹脂導入部品24の各面のうち、各溝部241a〜241dが設けられている側の面を正面とする。
図4及び図5に示す例において、溶融樹脂導入部品24の背面244側が、固定側金型22に密着された裏面フィルム12に接するように仮固定される。また、溶融樹脂導入部品24の正面側が、可動側金型21と固定側金型22とが型閉めされた状態で、可動側金型21に密着された表面フィルム11に接する。なお、図4及び図5に示すように、溶融樹脂導入部品24の正面のうち、各溝部241a〜241dが形成されていない部分の各面243a〜243dが、表面フィルム11に接触する接触面を形成している。
また、図4及び図5に示すように、溶融樹脂導入部品24の背面244には、溶融された合成樹脂を注入するための開口部242が設けられている。従って、図3(B)において、溶融樹脂導入部品24の背面244に設けられた開口部242が、固定側金型22の射出ゲート23に位置するように、溶融樹脂導入部品24が裏面フィルム12に仮固定される。
また、図4及び図5に示すように、溶融樹脂導入部品24の正面側には、溶融された合成樹脂を金型内に導入するための溝部241a〜241dが上下左右4方向に形成されている。
なお、本実施形態では、図4及び図5に示すように、直方体形状の溶融樹脂導入部品24を用いる場合を説明するが、溶融樹脂導入部品24は、裏面フィルム12が固定側金型22から剥がれることを防止するとともに溶融された合成樹脂を金型内に導入できるものであれば、本実施形態で示した形状のものにかぎられない。例えば、溶融樹脂導入部品24は、円柱形状の部品として構成され、溶融された合成樹脂を導入可能な複数溝部が形成されたものであってもよい。
次いで、図3(C)に示すように、可動側金型21を可動して可動側金型21と固定側金型22とを型閉めする。そして、図3(D)に示すように、射出側の固定側金型22の射出ゲート23から、溶融された合成樹脂を金型内に射出し注入する。なお、この場合、射出ゲート23から注入された合成樹脂は、溶融樹脂導入部品24の背面244に設けられた開口部242から、溶融樹脂導入部品24に設けられた各溝部241a〜241dを介して(図4及び図5参照)、金型内部に注入される。
その後、溶融された合成樹脂の注入が完了すると、図3(E)に示すように、可動側金型21と固定側金型22とが型開きされ、表面及び裏面の両面にフィルム11,12がインサート成形されたインサート成形品25が得られる。例えば、図3に示すようなフィルムインサート成形方法を用いることによって、図1及び図2に示したようなインサート成形品10を得ることができる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、フィルムインサート成形方法を用いて、表面と裏面との両面にフィルムが被覆した態様のインサート成形品を得ることができる。そのため、インサート成形して得られたインサート成形品の射出成形後の変形を防止することができる。
例えば、特開2000−167869号公報等に記載されたような従来のインサート成形方法を用いて、フィルムを片面にのみインサート成形した場合には、インサート成形品本体を形成する合成樹脂層の収縮率とフィルムの収縮率とが異なる。そのため、射出成形後に収縮率の違いにより発生する応力により、成形したインサート成形品が変形してしまうことがある。
これに対して、本実施形態によれば、インサート成形品の表裏両面にフィルムがインサート成形されているので、例えば、表面と裏面とで同じ材質で厚みが同程度のフィルムをインサート成形すれば、表面側の収縮率と裏面側の収縮率とをつり合わせることができる。そのため、表面側と裏面側とに発生する応力を相殺させることができ、射出成形後にインサート成形品が変形してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、射出側の固定側金型22に密着させた裏面フィルム12に溶融樹脂導入部品24を仮固定した状態で、フィルムインサート成形を行う。そのため、フィルムインサート成形を行う際に、射出側の固定側金型22に密着させた裏面フィルム12が固定側金型22から剥がれてしまう事態を防止することができ、適切に両面インサート成形を行うことができる。
なお、例えば、溶融樹脂導入部品24を用いずに、可動側金型及び固定側金型にそれぞれフィルムをそのまま密着させて、フィルムインサート成形を行う方法も考えられる。しかし、この場合、射出側の金型に密着させたフィルムが射出ゲート付近で剥がれてしまい、うまくインサート成形できない。
図6は、溶融樹脂導入部品24を用いずにフィルムインサート成形を行う場合の例を示す説明図である。この場合、図6(A)に示すように、可動側金型21と固定側金型22との金型が型開きされた状態から、まず、図6(B)に示すように、表面フィルム11及び裏面フィルム12を各金型21,22に密着させてセットする。
次いで、溶融樹脂導入部品24を用いることなく、図6(C)に示すように、可動側金型21を可動して可動側金型21と固定側金型22とを型閉めする。そして、図6(D)に示すように、射出側の固定側金型22の射出ゲート23から、溶融された合成樹脂を金型内に射出し注入する。
すると、図6(D)に示すように、射出ゲート23から注入される合成樹脂の噴出力により、裏面フィルム12のうち射出ゲート23付近の部分が固定側金型22から剥がれてしまい、うまくインサート成形できない。このように、一般に、射出側の金型にフィルムをセットしてフィルムインサート成形を行うことは難しく、合成樹脂層の両面にフィルムがインサート成形されたインサート成形品を作製することは難しい。
本実施形態では、溶融樹脂導入部品24を用いてインサート成形を行うので、溶融樹脂導入部品24によって裏面フィルム12のうち射出ゲート23付近の部分が剥がれないように仮固定することができ、射出側の金型にフィルムをセットした場合であっても、適切にフィルムインサート成形を行うことができる。従って、表面と裏面との両面にフィルムが被覆した態様のインサート成形品を容易に作製することができる。
なお、本実施形態では、表面フィルム11や裏面フィルム12として、主として合成樹脂製のフィルムを用いる場合を示したが、本革や布、天然木等の木材、和紙等の紙類のような天然素材の材質を用いたフィルムを用いることも可能である。また、この場合、表面フィルム11と裏面フィルム12とで収縮率がつり合うようにすれば、表面フィルム11と裏面フィルム12とで、異なる天然素材を用いたフィルムを用いてもよい。
例えば、表面フィルム11として本革製フィルムを用い、裏面フィルム12として布製フィルムを用いてもよい。この場合、0.5mm〜1.3mmの範囲で、表面フィルム11と裏面フィルム12との収縮率がつり合う厚みのものをそれぞれ選択して用いれば、表面側と裏面側との応力を相殺させることができ、射出成形後にインサート成形品が変形してしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態で示したインサート成形方法は、表裏両面にフィルムをインサート成形する場合だけでなく、他の用途にも適用可能である。例えば、図1及び図2に示したような形状のインサート成形品において、表面だけに表面フィルム11をインサート成形したインサート成形品と、裏面だけに裏面フィルム12をインサート成形したインサート成形品との2種類の成形品を作製したい場合にも適用可能である。
上記の場合、例えば、溶融樹脂導入部品24を用いずに従来のフィルムインサート成形を行おうとすると、図6に示したように射出側の金型にフィルムをセットしてインサート成形することはできないので、成形品の形状自体は同じであるにもかかわらず、表面側の金型に射出ゲートを設けたものと、裏面側の金型に射出ゲートを設けたものとの2種の金型を用意しなければならず、コストがかかる。これに対して、本実施形態で示した溶融樹脂導入部品24を用いれば、射出側の金型であってもフィルムをセットしてインサート成形できる。そのため、成形品の形状自体が同じである場合に、1種類の金型のみを用いて、表面だけに表面フィルム11をインサート成形したインサート成形品と、裏面だけに裏面フィルム12をインサート成形したインサート成形品との2種類の成形品を作製でき、コストを低減することができる。
本発明は、合成樹脂表面にフィルムを被覆した態様のインサート成形品を作製する用途に適用できる。
本発明によるインサート成形方法を用いて成形したインサート成形品の具体例を示す斜視図である。 図1に示すインサート成形品を切断して示した断面図である。 本発明によるインサート成形方法の手順を示す説明図である。 溶融樹脂導入部品の具体的な形状を示す斜視図である。 図4に示した溶融樹脂導入部品の正面、上面、下面及び各側面を示した説明図である。 溶融樹脂導入部品を用いずにフィルムインサート成形を行う場合の例を示す説明図である。
符号の説明
10 インサート成形品
11 表面フィルム
12 裏面フィルム
13 凹形状部
14,16 意匠
15 凸形状部
17 合成樹脂層
21 可動側金型
22 固定側金型
23 射出ゲート
24 溶融樹脂導入部品
25 インサート成形品
241a〜241d 溝部
242 開口部
243a〜243d 接触面
244 背面

Claims (2)

  1. フィルムをインサート成形してインサート成形品を作製するインサート成形方法であって、
    第1の金型に第1のフィルムを密着させ、
    溶融された合成樹脂を注入するための樹脂注入部を備えた第2の金型に第2のフィルムを密着させ、
    前記第2のフィルムが前記第2の金型から剥がれることを防止するとともに前記樹脂注入部から注入される合成樹脂を金型内に導くための溝部が形成されている溶融樹脂導入部品を、前記第2の金型に密着させた前記第2のフィルムのうちの前記樹脂注入部に位置する部分に仮固定させ、
    前記第1の金型と前記第2の金型とを型閉めして、溶融された合成樹脂を前記樹脂注入部から注入することによって、表面及び裏面の両面にフィルムがインサート成形されたインサート成形品を作製する
    ことを特徴とするインサート成形方法。
  2. 第1の金型に第1のフィルムとして天然素材を用いたフィルムを密着させ、
    第2の金型に第2のフィルムとして天然素材を用いたフィルムを密着させる
    請求項1記載のインサート成形方法。
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