JP6701093B2 - レドックスフロー電池用電極およびレドックスフロー電池 - Google Patents

レドックスフロー電池用電極およびレドックスフロー電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6701093B2
JP6701093B2 JP2016566448A JP2016566448A JP6701093B2 JP 6701093 B2 JP6701093 B2 JP 6701093B2 JP 2016566448 A JP2016566448 A JP 2016566448A JP 2016566448 A JP2016566448 A JP 2016566448A JP 6701093 B2 JP6701093 B2 JP 6701093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
redox flow
electrode
carbon
carbon nanotubes
flow battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016566448A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016104613A1 (ja
Inventor
恵三 井関
恵三 井関
雅敏 市川
雅敏 市川
学 織地
学 織地
健三 塙
健三 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Publication of JPWO2016104613A1 publication Critical patent/JPWO2016104613A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6701093B2 publication Critical patent/JP6701093B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/96Carbon-based electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8647Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites
    • H01M4/8652Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites as mixture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8647Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites
    • H01M4/8657Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites layered
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/18Regenerative fuel cells, e.g. redox flow batteries or secondary fuel cells
    • H01M8/184Regeneration by electrochemical means
    • H01M8/188Regeneration by electrochemical means by recharging of redox couples containing fluids; Redox flow type batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Description

本発明は、レドックスフロー電池用電極、および前記電極を有するレドックスフロー電池に関する。本願は、2014年12月26日に、日本に出願された特願2014−264704に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
大容量蓄電池として知られるレドックスフロー電池には、バナジウム系レドックスフロー電池に代表される強酸性水溶液を用いるレドックスフロー電池がある。
特許文献1には、レドックスフロー電池の電極材料に気相法炭素繊維を使用することが開示されている。特許文献2には、電解液を電極に通液させた時の圧力損失が小さく、厚さ方向への導電性の良い電極の材料として、フェルト内部に空隙部を有する炭素繊維フェルトが記載されている。また、特許文献3には、イオン交換膜と電極との間に、電極の構成材料よりも柔らかい材質から構成された多孔質シート材を備えるレドックスフロー電池が開示されている。
特開2006−156029号公報 特開2013−144857号公報 特開2013−65530号公報
しかし、上述の技術に基づくレドックスフロー電池は、電気容量、セル抵抗率、圧力損失等の性能において改善の余地があった。
本発明の目的は、電気容量が大きく且つセル抵抗率が低く、電解液を電極に通液させた時の圧力損失が小さいレドックスフロー電池、およびレドックスフロー電池に用いられる電極を提供することである。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討した結果、イオン交換膜と双極板との間に配置されるレドックスフロー電池用電極であって、前記電極が、平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブを含む導電性シートと、平均繊維径が1μmより大きい繊維からなる多孔性シートとが積層されてなるレドックスフロー電池用電極を使用することにより、電気容量、セル抵抗率、圧力損失の性能が優れるレドックスフロー電池を得ることができることを見出した。すなわち、本発明は以下の発明を含む。
[1] 平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブを含む導電性シートと、前記導電性シートに積層された平均繊維径が1μmより大きい繊維からなる多孔性シートとを有するレドックスフロー電池用電極。
[2] 前記カーボンナノチューブが、平均繊維径100〜1000nmの第1のカーボンナノチューブと、平均繊維径30nm以下の第2のカーボンナノチューブとを含む[1]に記載のレドックスフロー電池用電極。
[3] 前記カーボンナノチューブが、前記第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部が2本以上の前記第1のカーボンナノチューブに跨った構造を有する[2]に記載のレドックスフロー電池用電極。
[4] 前記第1のカーボンナノチューブと該第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対し、前記第2のカーボンナノチューブを0.05〜30質量部含む[2]または[3]のいずれかに記載のレドックスフロー電池用電極。
[5] 前記導電性シートが、平均繊維径が1μmより大きいカーボンファイバーを含み、前記カーボンナノチューブと該カーボンファイバーの合計100質量部に対し、前記カーボンファイバーを95質量部以下含む[1]〜[4]のいずれか一つに記載のレドックスフロー電池用電極。
[6]前記導電性シートが、水溶性導電性高分子を含み、前記カーボンナノチューブ及び前記カーボンファイバーの合計100質量部に対し、前記水溶性導電性高分子を5質量部以下含む[5]に記載のレドックスフロー電池用電極。
[7] 前記多孔性シートが、平均繊維径が1μmより大きいカーボンファイバーからなる[1]〜[6]のいずれか一つに記載のレドックスフロー電池用電極。
[8] 前記多孔性シートが、平均繊維径が1μmより大きいポリフェニレンサルファイドからなる[1]〜[6]のいずれか一つに記載のレドックスフロー電池用電極。
[9] イオン交換膜と双極板との間に[1]〜[8]のいずれか一つに記載のレドックスフロー電池用電極を備えるレドックスフロー電池。
[10] 前記双極板の前記電極に対向する面に櫛型形状の溝部が形成されている[9]に記載のレドックスフロー電池。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極を使用することにより、電気容量が大きく且つセル抵抗率が低く、電解液を電極に通液させた時の圧力損失が小さいレドックスフロー電池を得ることができる。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極を備えたレドックスフロー電池の基本的な構成を示す図であって、電極の厚さ方向に平行な面に沿った断面図である。 櫛型形状の溝部が形成された双極板の一例を示す平面図である。
[導電性シート]
導電性シートは、平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブの平均繊維径は、好ましくは1〜300nm、より好ましくは10〜200nm、さらに好ましくは15〜150nmである。
平均繊維径は、透過型電子顕微鏡にて、繊維の種類ごとに無作為に100本以上の繊維の直径を測定し、各々その算術平均値として求めた。
導電性シートに含まれるカーボンナノチューブは、平均繊維径が異なる複数の種類のカーボンナノチューブが混合する構成であってもよい。例えば、導電性シートにおけるカーボンナノチューブが、平均繊維径100〜1000nmの第1のカーボンナノチューブと、平均繊維径30nm以下の第2のカーボンナノチューブとを含むことが好ましい。
平均繊維径が異なる複数の種類のカーボンナノチューブが導電性シートに混合する構成の場合、成形された導電性シートを透過型電子顕微鏡で観察し、同一視野において繊維径が50nm以上のものを第1のカーボンナノチューブ、繊維径が50nm未満のものを第2のカーボンナノチューブとみなす。そして、第1のカーボンナノチューブ及び第2のカーボンナノチューブそれぞれについて、前述の通りに平均繊維径を算出する。
導電性シートに含まれるカーボンナノチューブが、平均繊維径が異なる複数の種類のカーボンナノチューブを混合する構成であるかどうかは、以下のように判断する。まず成形された導電性シートを透過型電子顕微鏡で観察し、同一視野におけるその繊維径分布を測定する。そして、その分布における繊維径のピークが2つ以上ある場合は、平均繊維径が異なる複数の種類のカーボンナノチューブが混合する構成であると判断する。
第1のカーボンナノチューブの平均繊維径は、好ましくは100〜300nm、より好ましくは100〜200nm、さらに好ましくは100〜150nmである。第1のカーボンナノチューブの平均繊維長は、好ましくは0.1〜30μm、より好ましくは0.5〜25μm、さらに好ましくは0.5〜20μmである。
第2のカーボンナノチューブの平均繊維径は、好ましくは1〜30nm、より好ましくは5〜25nm、さらに好ましくは5〜20nmである。第2のカーボンナノチューブの平均繊維長は、好ましくは0.1〜10μm、より好ましくは0.2〜8μm、さらに好ましくは0.2〜5μmである。
平均繊維長は、透過型電子顕微鏡にて、繊維の種類ごとに無作為に100本以上の繊維長を測定し、各々その算術平均値として求める。
第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部は、2本以上の第1のカーボンナノチューブに跨っていることが好ましい。すなわち、導電性シートにおけるカーボンナノチューブが、第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部が2本以上の第1のカーボンナノチューブに跨った構造を有することが好ましい。跨った構造は、例えば透過電子顕微鏡観察により確認することができる。第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部が、2本以上の第1のカーボンナノチューブと交差するような構造が確認できるとき、「跨った構造を有する」と判断する。
「跨った構造」は、すべてのカーボンナノチューブに配置されている必要はない。例えば、透過電子顕微鏡の10万倍の倍率で電極を撮影した際に、第1のカーボンナノチューブに跨った第2のカーボンナノチューブが確認できればよい。撮影画像内における第2のカーボンナノチューブの内、2本以上の第1のカーボンナノチューブに跨った構造を有する第2のカーボンナノチューブの割合は、好ましくは10%以上、より好ましくは50%以上である。
割合は、例えば、透過型電子顕微鏡の10万倍の倍率で電極を撮影し、写真に全体がおさまっている第2のカーボンナノチューブを100%として算出する。写真から端がはみ出した第2のカーボンナノチューブは、算出には用いない。
カーボンナノチューブが上述の跨った構造を有すると、導電性シートがその成形過程でバラバラになることなく、シートの形態を安定に維持することができる。また、この構造によれば、導電性の主となる第1のカーボンナノチューブ間の空隙を第2のカーボンナノチューブが埋めることができ、より電極の導電性を高めることができる。電極の導電性を高めると、レドックスフロー電池のセル抵抗率を低くし、また電気容量を大きくすることができる。
第1のカーボンナノチューブおよび第2のカーボンナノチューブの平均繊維径が上述の範囲であると、電極が高い強度および高い導電性を維持できる構造となる。これは、第1のカーボンナノチューブが幹となり、第2のカーボンナノチューブが、複数の第1のカーボンナノチューブ間に枝状に懸架された構造となるためである。例えば、第1のカーボンナノチューブの平均径が100nm以上であると、幹が安定となり電極の構造に割れが生じにくくなり、十分な強度を保つことが容易になる。一方で、第2のカーボンナノチューブの平均径が30nm以下であると、第2のカーボンナノチューブが十分に第1のカーボンナノチューブ に絡まることができ、導電性が向上する。すなわち、このような平均繊維径の異なる2種類のカーボンナノチューブを含む導電性シートを有する電極を用いることで、レドックスフロー電池のセル抵抗率を低くし、また電気容量を大きくすることができる。
導電性シートにおけるカーボンナノチューブは、第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部が2本以上の第1のカーボンナノチューブに絡まった構造を有することがより好ましい。絡まった構造も、例えば透過電子顕微鏡観察により確認することができる。第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部が、2本以上の第1のカーボンナノチューブの周りを1周以上している構造が確認できるとき、「絡まった構造を有する」と判断する。
絡まった構造についても、跨った構造を有するときと同様の効果が期待できる。
第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対し、第2のカーボンナノチューブを0.05〜30質量部含むことが好ましい。第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対する第2のカーボンナノチューブの質量部は、より好ましくは0.1〜20質量部、さらに好ましくは1〜15質量部である。第2のカーボンナノチューブがこの範囲で含まれれば、電極が高い強度および高い導電性を維持できる構造となる。第2のカーボンナノチューブがこの範囲で含まれていることで、第1のカーボンナノチューブ が導電の主構成として機能し、第2のカーボンナノチューブが、それぞれの第1のカーボンナノチューブ間を電気的に繋ぎ、導電を効率的にサポートするサポート構成として機能する。
第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対する第2のカーボンナノチューブの割合は、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブが同一密度であるとして数と大きさから質量に換算して求める。換算は、成形された導電性シートを透過型電子顕微鏡で観察し、同一視野で行う。第1カーボンナノチューブ及び第2カーボンナノチューブは、上述の方法で判定する。
第1のカーボンナノチューブおよび第2のカーボンナノチューブの割合が上記範囲である場合、前述の「跨った構造」および「絡まった構造」が形成されやすくなる。このため、上述の通り、セル抵抗の低下、電気容量の増大等の効果が得られる。
導電性シートは、カーボンナノチューブ以外の導電性材料を含んでもよい。具体的には、導電性ポリマー、グラファイト、導電性のカーボンファイバーなどが挙げられる。耐酸性、耐酸化性、およびカーボンナノチューブとの混合しやすさから、導電性シートは導電性のカーボンファイバーを含むことが好ましい。カーボンファイバーの体積抵抗率は好ましくは10Ω・cm以下であり、より好ましくは10Ω・cm以下である。カーボンファイバーの体積抵抗率は、日本工業規格 JIS R7609:2007に記載の方法により測定することができる。
導電性シートが含むカーボンファイバーの平均繊維径は、1μmより大きいことが好ましい。カーボンナノチューブよりも平均繊維径が太いカーボンファイバーを用いると、導電性シート内により大きな空隙を形成することができ、電解液を電極に通液させた時の圧力損失を小さくすることができる。また、シートの導電性、強度の向上などの効果も期待できる。カーボンナノチューブとカーボンファイバーの構造は、カーボンファイバーの表面にカーボンナノチューブが付着し、カーボンナノチューブが複数のカーボンファイバー間に跨った構造を有することが好ましい。この構造によれば、電解液を電極に通液させた時の圧力損失を小さくするとともに良好な導電性を備えることができる。カーボンファイバーの平均繊維径は、好ましくは2〜100μm、より好ましくは5〜30μmである。平均繊維長は、好ましくは0.01〜20mm、より好ましくは0.05〜8mm、さらに好ましくは0.1〜1mmである。
導電性シートが含むカーボンファイバーの含有量は、カーボンナノチューブと導電性シートが含むカーボンファイバーの合計100質量部に対し、95質量部以下であることが好ましい。導電性シートが含むカーボンファイバーの含有量をこの範囲内とすることで、電解液を電極に通液させた時の圧力損失が小さいレドックスフロー電池用電極を得ることができる。導電性シートが含むカーボンファイバーの含有量は、カーボンナノチューブと導電性シートが含むカーボンファイバーの合計100質量部に対し、より好ましくは90質量部以下、さらに好ましくは85質量部以下である。
導電性シートは、水溶性導電性高分子を含んでいてもよい。水溶性導電性高分子は、カーボンナノチューブの表面を親水化することができる。その結果、電解液を電極に通液させた時の圧力損失が小さくなり好ましい。水溶性導電性高分子は、スルホ基を有する導電性高分子が好ましく、具体的にはポリイソチアナフテンスルホン酸を用いることができる。
水溶性導電性高分子の添加量は、カーボンナノチューブ及び導電性シートにふくまれるカーボンファイバーの合計100質量部に対して5質量部以下が好ましく、4質量部以下がより好ましく、1質量部以下がさらに好ましい。導電性シートを、カーボンナノチューブ及びカーボンファイバーを含む分散液を濾過して得る場合、水溶性導電性高分子は通常5質量部より多くは含まれない。
導電性シートの乾燥状態での厚みは、好ましくは0.01mm〜1mm、より好ましくは0.01mm〜0.8mm、さらに好ましくは0.02〜0.5mmである。0.01mm以上では導電性が良好になり、1mm以下では良好な通液性が得られる。
一般的に、レドックスフロー電池用電極は膜厚が厚い方が、通液性は良好になる。しかし本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極は、導電性シートと、後述する多孔性シートとを積層することにより、膜厚をあえて厚くしなくても通液性が良好となる。また、本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極における導電性シート内は、厚み方向に液が流れる。このため、導電性シートとしては厚みが薄いほうが好ましい。導電性シートの製造方法は後述する。
[多孔性シート]
多孔性シートは、平均繊維径が1μmより大きい繊維からなる。ただし、少量の不純物や添加物等は含んでもよい。
多孔性シートが含む繊維の平均繊維径は、好ましくは1μmより大きく200μm以下、より好ましくは2〜100μm、さらに好ましくは5〜30μmである。多孔性シートは、比較的長い繊維を織った織物、繊維を織らずに絡み合わせた不織布(フェルト)、比較的短い繊維を漉いてシート状にしたペーパーの何れの形態であってもよい。平均繊維長としては、それぞれの形態において通常用いられる長さが採用されることが好ましい。
平均繊維径が1μmより大きい繊維として、導電性を有する材料からなる繊維を用いる場合には、耐酸性および耐酸化性のある金属や合金からなる繊維や、カーボンファイバーを用いることができる。金属や合金の繊維としては、チタン、ジルコニウムや白金などを含むものが挙げられる。これらのうち、カーボンファイバーを用いることが好ましい。
平均繊維径が1μmより大きい繊維として、導電性を有しない材料からなる繊維を用いる場合には、耐酸性を有する高分子やガラスからなる繊維が好ましい。高分子としてはフッ素系樹脂やフッ素系エラストマー、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイドの少なくとも1つからなる繊維が好ましく用いられる。耐酸性の観点からは、フッ素樹脂、フッ素系エラストマー、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイドがより好ましい。耐酸化性の観点からは、フッ素樹脂、フッ素系エラストマー、ポリエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイドがより好ましい。耐熱性の観点からはフッ素樹脂、フッ素系エラストマー、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイドがより好ましい。これらのうち、ポリフェニレンサルファイドからなる繊維はさらに好ましい。これらの繊維を用いた織布や不織布、シート材を適切な大きさに加工して利用することができる。市販のシート材を利用することもできる。
多孔性シートが含むカーボンファイバーの平均繊維径は、好ましくは1μmより大きく200μm以下、より好ましくは2〜100μm、さらに好ましくは5〜30μmである。
多孔性シートが含むカーボンファイバーの体積抵抗率は、好ましくは1×10Ω・cm以下、より好ましくは10Ω.cm以下である。平均繊維径がこの範囲にあると電解液を電極に通液させた時の圧力損失が小さく好ましい。カーボンファイバーの体積抵抗率は前述の通りの方法で測定することができる。
多孔性シートの乾燥状態での厚みは、好ましくは0.05mm〜1mm、より好ましくは0.07mm〜0.5mm、さらに好ましくは0.08〜0.3mmである。0.05mm以上では通液性が良好になり、1mm以下では良好な導電性が得られるため好ましい。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極は、レドックスフロー電池においてイオン交換膜と双極板との間に配置される。
イオン交換膜は、公知の陽イオン交換膜を用いることができる。具体的には、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体、スルホン酸基を有する炭化水素系高分子化合物、リン酸などの無機酸をドープさせた高分子化合物、一部がプロトン伝導性の官能基で置換された有機/無機ハイブリッドポリマー、高分子マトリックスにリン酸溶液や硫酸溶液を含浸させたプロトン伝導体が挙げられる。これらのうち、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体が好ましく、ナフィオン(登録商標)がより好ましい。
双極板は、公知のものを用いることができ、例えば炭素を含有する導電性材料を用いることができる。具体的には、黒鉛と塩素化有機化合物とからなる導電性プラスチック、もしくは黒鉛の一部をカーボンブラックとダイヤモンドライクカーボンの少なくとも1つに置換した導電性プラスチック、カーボンとプラスチックとを混練成形した成形材が挙げられる。これらのうち、カーボンとプラスチックとを混練成形した成形材を用いることが好ましい。
[レドックスフロー電池及び電極の構成]
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池の一例を図1に示す。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極(単に「電極」ということがある)1はイオン交換膜4と双極板6との間に配置される。電極1は、導電性シート2と多孔性シート3が積層された構成からなる。電極1の周囲にガスケット5が配置され、電極1はイオン交換膜4と双極板6との間の空間に密閉されることが好ましい。
本発明の一態様に係るレドックスフロー電池用電極は、多孔性シートがイオン交換膜側にあっても、双極板側にあっても構わない。通液性を向上させる目的で、導電性シートの両側に多孔性シートがあっても良い。ただし、電極の構成は、電気抵抗が極端に増加しないようにすることが好ましい。多孔性シートが双極板側にある場合、多孔性シートは導電性を有することが好ましい。
イオン交換膜と、多孔性シートと、導電性シートと、双極板とがこの順番で積層されていることが好ましい。
双極板6には電解液の通液性を向上させるための溝や凹みからなる溝部が電極側に形成されていることが好ましい。電極1に対向する面に櫛型形状の溝部が形成されている双極板6を好ましく用いることができる。
図2は櫛型形状の溝部が形成された双極板6の一例を示す平面図である。電解液の入口側の溝部7、出口側の溝部8はそれぞれ略同様な櫛型形状の溝部からなり、例えば入口側と出口側の溝部は略180度点対称となるように双極板の面内に配置される。入口側と出口側のそれぞれの溝部の溝は交互に隣接して平行になるように配置される。入口側の溝部に供給された電解液は、溝部に合わせて配置される電極内を通って連接する出口側の溝部に流れる。双極板に対向する面に導電性シートが配置され、イオン交換膜に対向する面に多孔性シートが配置された電極の実施態様では、導電性シートのみを経由する電解液の流れだけでなく、さらに多孔性シートも経由する電解液の流れも生じるため、通液時の圧力損失を小さくすることができる。
正極および負極として一組の電極をイオン交換膜の両側に載置し、さらに電極の外側に双極板が載置される。単セルを構成する場合、2枚の双極板の外側の面に、さらに集電タブを備える集電板がそれぞれ1枚ずつ載置される。集電板は、例えば銅板や金メッキした真鍮製の板などを用いることができる。単セルを構成する時は、2枚の集電板の外側の面にプラスチック製のフレームを当て固定ボルトで固定される。
[製造方法]
<導電性シート>
導電性シートは、あらかじめカーボンナノチューブを含む分散液を調整しておいて、濾過による分散媒の除去、もしくは塗布、スピンキャスト、スプレー法などを行った後に分散媒を留去することによりシート状に成形することができる。
カーボンナノチューブを含む分散液を調製する方法は特に限定されないが、ボールミル、ペイントシェーカー、超音波ホモジナイザー、ジェットミル等を挙げることができる。カーボンナノチューブの損傷を抑えつつカーボンナノチューブが均一に分散できることから湿式ジェットミルが好ましい。湿式ジェットミルによる分散を行う前に、湿式分散機等を用いて予備的な混合を行ってもよい。
平均繊維径が異なる複数の種類のカーボンナノチューブを含む場合、分散媒に平均繊維径が異なる複数の種類のカーボンナノチューブを加え、前述の通りに分散液を調製し、成形することができる。
カーボンファイバーまたは導電性ポリマーを含む導電性シートは、カーボンナノチューブを含む分散液に、さらにカーボンファイバーまたは導電性ポリマーを混合して分散させて分散液を得、これを前述の方法で成形して製造することができる。カーボンファイバー分散させるときは、簡便であることから超音波処理を行うことが好ましい。
カーボンナノチューブを含む分散液を調整するとき、分散剤を加えるとカーボンナノチューブが均一に混合しやすくなる。分散剤としては公知のものを用いることができ、例えば水溶性導電性ポリマーが挙げられる。
<多孔性シート>
多孔性シートは、例えば、平均繊維径が1μmより大きい繊維からなる市販のシートを、所定の大きさに加工することにより得ることができる。
<導電性シートと多孔性シートの積層>
別々に作製された導電性シートと多孔性シートを積層し、電極を形成することができる。導電性シートと多孔性シートの積層は、例えば、濾過機の上に濾紙を配置し、さらにその上に多孔性シートを配置して、多孔性シート上にカーボンナノチューブを含む分散液を流し込み、吸引濾過することにより行っても良い。
<プレス成形>
本発明の一態様に係る電極は、上記の通りにして得た導電性シートと多孔性シートの積層体を、プレス成形により一体化させ、シート状の電極としても良く、プレス成形は加熱しながら行ってもよい。
プレス圧と加熱温度は、予備実験により求めることができる。例えば、20MPaのプレス圧で圧力をかけてから、50〜250℃の温度で加熱を行うことにより製造することができる。分散媒が水の場合、分散媒を除去するためには80℃程度での加熱が好ましい。
上記の通りにして得た導電性シートと多孔性シートの積層体の、導電性シートの上にさらに多孔性シートを積層させ、プレス成形を行ってもよい。
このようにして作製される電極は、常法によりレドックスフロー電池に組み込むことができる。電池の運転方法は、一般的なレドックスフロー電池の運転方法に従えばよい。
以下に本発明の実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。これらの実施例は説明のための単なる例示であって、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
[実施例1]
1.カーボンナノチューブの分散液の調製
純水500mlにポリイソチオナフテンスルホン酸0.4gを溶解した溶液を作製した。この溶液に、第1のカーボンナノチューブとして昭和電工株式会社製のVGCF(登録商標)−H(平均繊維径150nm、平均繊維長15μm)36gと、第2のカーボンナノチューブとして昭和電工株式会社製のVGCF(登録商標)−X(平均繊維径15nm、平均繊維長3μm)4gとを加え、26000rpmで30分間予備的に混合した。混合には湿式分散機(IKA社製Magic LAB(登録商標)を用いた。この工程中、純水1Lを加えて洗浄と混合物の回収を行い、純水1.5Lにカーボンナノチューブを含む混合物を得た。第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの混合比は、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対し、それぞれ90質量部、10質量部である。水溶性導電性高分子であるポリイソチオナフテンスルホン酸の混合比は、カーボンナノチューブ及び導電性シートにふくまれるカーボンファイバーの合計100質量部に対し、1質量部である。
得られた混合物を湿式ジェットミル(スギノマシン社製StarBurst HJP−25005)で処理した。チャンバーノズル径は直径0.15mm、噴射圧力は150MPaとして2回処理した。この工程中、純水500mlを加えて洗浄と混合物の回収を行い、純水2L中に分散したカーボンナノチューブの分散液を得た。
2.導電性シートの作製
濾過機の上に直径9cmの濾紙(ADVANTEC製 5C(型番))を配置した。前述のカーボンナノチューブの分散液を30ml秤量し、純水で250mlに希釈し、濾紙上に流し込んだ。その後、吸引濾過後、乾燥し、導電性シートを得た。乾燥状態での導電性シートの厚みは0.3mmであった。
3.多孔性シートの作製
ポリフェニレンサルファイドからなる不織布(前田工繊社製 目付60g/mグレード、平均繊維径25μm)を直径9cmに加工して多孔性シートとした。乾燥状態での多孔性シートの厚みは0.1mmであった。
4.電極及び電池の作製
得られた導電性シートと多孔性シートを各々5cm×5cmの大きさに切り出し、1枚ずつ重ね合せて電極を作製した。この電極を正極電極および負極電極として1枚ずつ用い、電極は多孔性シート側をイオン交換膜側に配置してレドックスフロー電池を組んだ。両電極間のイオン交換膜はナフィオン(登録商標)115(型番)を用いた。
双極板は、カーボンとプラスチックとを混練成形した成形材を用いた。双極板の電極に対向する面には櫛型形状の溝部を形成した。入口側の溝部と出口側の溝部の溝幅は0.5mmとし、両者の溝の間隔を0.5mmとし、溝の深さはいずれも1.0mmとした。
ガスケットは、0.5mm厚のPTFEシートを用いた。電池セルを密閉し組み上げた状態で、ガスケットの厚さが約0.3mmに圧縮される条件とした。
2枚の双極板の外側に集電板として金メッキを施した真鍮板を載置し、単セルを構成した。
5.充放電特性評価
得られたレドックスフロー電池の充放電特性を確認した。正極側にバナジウムイオン(IV価)と硫酸を含む水溶液、負極側にバナジウムイオン(III価)と硫酸を含む水溶液を電解液として導入し、それぞれ25mlの電解液をチューブポンプで循環させた。電解液の流量は64ml/minに設定した。充放電時の電流は2A(80mA/cm)とし、充電停止電圧を1.75V、放電停止電圧を1.00Vとした。
電気容量は、充放電サイクル5回目の放電電気容量を測定した。
セル抵抗率は、充放電サイクル5回目における充電平均電圧及び放電平均電圧を求め、次の計算式の基づいて得られる値とした。
セル抵抗率[Ω・cm]=(充電平均電圧[V]−放電平均電圧[V])×電極面積[cm]÷(2×充電電流[A])
得られた電極を用いて組んだレドックスフロー電池のセル抵抗率は0.99Ω・cmであった。
圧力損失は、レドックスフロー電池を組み、電解液を20ml/minで流した時の液導入口の圧力と液導出口の圧力を圧力計で測定し、両者の差圧を圧力損失とした。
表1〜表5に、各種条件、電気容量、セル抵抗率、圧力損失を、以下に示す実施例2〜22、比較例1〜4と共に示す。
[実施例2]
ポリイソチアナフテンスルホン酸を用いなかったこと以外は実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。さらにこの電極を用いてレドックスフロー電池を組み、電気容量、セル抵抗率、圧力損失を測定した。以下の実施例、比較例でも同様である。
[実施例3]
ポリイソチアナフテンスルホン酸を1.6g(カーボンナノチューブ及び導電性シートに含まれるカーボンファイバーの合計100質量部に対して4質量部)としたこと以外は実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例4〜7]
VGCF−H、VGCF−Xの混合比を表1のように変更したこと以外は、実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[比較例1]
実施例1と同様にして導電性シートを作製し、多孔性シートを用いず、これを電極とした。
[比較例2]
実施例4と同様にして導電性シートを作製し、多孔性シートを用いず、これを電極とした。
[比較例3]
「2.導電性シートの作製」の濾過において、濾紙上に流し込んだ溶液を、カーボンナノチューブの分散液10mlに、純水250mlを加えた液としたことを除いて、比較例1と同様にして導電性シートを作製し、多孔性シートを用いず、これを電極とした。
[実施例8]
「1.カーボンナノチューブの分散液の調製」において、湿式分散機で予備的に混合する際に、洗浄と混合物の回収を行う時に加える純水の量を200mlとした。また「2.導電性シートの作製」で濾紙の上に多孔性シートを配置して、多孔性シート上にカーボンナノチューブを含む分散液を流し込み、吸引濾過して、多孔性シートと導電性シートが一体化した電極を作製した。これら以外は実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。乾燥状態での導電性シートの厚みは0.5mmであった。
[実施例9]
「2.導電性シートの作製」の濾過において、多孔性シート上に流し込んだ溶液を、カーボンナノチューブの分散液10mlに、純水250mlを加えた液としたこと以外は、実施例8と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。乾燥状態での導電性シートの厚みは0.1mmであった。このため電池のガスケットは、0.25mm厚のPTFEシートを用いた。電池セルを密閉し組み上げた状態で、ガスケットの厚さが約0.15mmに圧縮される条件とした。以下の実施例でも導電性シートの厚みが0.1mm以下の場合は、同様のガスケットを用いた。
[実施例10]
カーボンナノチューブの分散液10mlを2mlに変更したこと以外は実施例9と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。乾燥状態での導電性シートの厚みは0.02mmに相当する。
[実施例11]
1.カーボンナノチューブの分散液の調製
VGCF−Hを32.4g、VGCF−Xを3.6gに変更したこと以外は実施例1と同様にして、カーボンナノチューブの分散液を調整した。
2.カーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液の調製
カーボンナノチューブの分散液50mlにカーボンファイバー(大阪ガスケミカル製ドナカーボ・チョップ(登録商標)S−232(繊維直径13μm、平均繊維長5.5mm))4g、純水200mlを加え、2時間撹拌してカーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液を得た。撹拌にはマグネティックスターラーを用いた。
2.導電性シートの作製
カーボンナノチューブ分散液をカーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液に変更したこと以外は実施例1と同様にして、導電性シートを得た。カーボンファイバーの混合比は、カーボンナノチューブと導電性シートが含むカーボンファイバーの合計100質量部に対し、10重量部である。
3.多孔性シートの作製
実施例1と同様にして多孔性シートを得た。
4.電極及び電池の作製
実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例12]
カーボンファイバーとしてドナカーボ・チョップS−232の代わりに、炭素繊維(大阪ガスケミカル製ドナカーボ・ミルド(登録商標)SG−249(繊維直径13μm、平均繊維長0.11mm))4gを添加したこと以外は実施例11と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例13]
VGCF−Hを18g、VGCF−Xを2g、ドナカーボ・ミルドSG−249を20gにしたこと以外は実施例12と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。カーボンファイバーの混合比は、カーボンナノチューブと導電性シートが含むカーボンファイバーの合計100質量部に対し、50重量部である。
[比較例4]
VGCF−Hを0g、VGCF−Xを0g、ドナカーボ・ミルドSG−249を40gにしたこと以外は実施例12と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
しかし、導電性が不足して充放電ができなかった。
[実施例14]
「2.導電性シートの作製」の濾過において、濾紙上に流し込んだ溶液を、カーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液10mlに、純水250mlを加えた液としたこと以外は実施例12と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。カーボンファイバーの混合比は、カーボンナノチューブと導電性シートが含むカーボンファイバーの合計100質量部に対し、10重量部である。
[実施例15〜17]
ドナカーボ・ミルドSG−249の混合比を表4のように変更したこと以外は実施例14と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例18]
カーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液10mlを2mlに変更したこと以外は実施例14と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例19]
多孔性シートを市販のカーボンファイバーペーパー(SGL製GDL10AA、平均繊維径12μm)とした以外は実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例20]
VGCF−Hを18g、VGCF−Xを2g、ドナカーボ・ミルドSG−249を20gにしたこと、「2.導電性シートの作製」の濾過において、濾紙上に流し込んだ溶液を、カーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液10mlに、純水250mlを加えた液としたこと以外は実施例19と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例21]
多孔性シートを市販のカーボンファイバーフェルト(平均繊維径10μm)とした以外は実施例1と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
[実施例22]
VGCF−Hを18g、VGCF−Xを2g、ドナカーボ・ミルドSG−249を20gにしたこと、「2.導電性シートの作製」の濾過において、濾紙上に流し込んだ溶液を、カーボンナノチューブとカーボンファイバーとを含む分散液10mlに、純水250mlを加えた液としたこと以外は実施例19と同様にしてレドックスフロー電池用電極を得た。
Figure 0006701093
Figure 0006701093
Figure 0006701093
Figure 0006701093
Figure 0006701093
実施例1〜7、比較例1〜3の比較より、カーボンナノチューブを含む導電性シートを多孔性シートと積層した構成の電極とすることで、電気容量、セル抵抗率、圧力損失が改善されることがわかった。
実施例1〜7においては、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブとの混合比を変化させている。それぞれ比較例1〜3より優れた特性を有することがわかった。第2のカーボンナノチューブの質量部が、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対して5質量部である実施例5では、電気容量が最も高くなった。第2のカーボンナノチューブを含まない実施例4では、セル抵抗率は比較的高いものの、電気容量、圧力損失で優れた特性を示した。
水溶性導電性高分子が他に比べて4倍量含まれている実施例3では、電気容量、セル抵抗率、圧力損失の特性がバランスよく優れている。
実施例8〜10においては、導電性シートの厚さが異なるレドックスフロー電池用電極を作製した。導電性シートの厚さが薄い方が電気容量、圧力損失の特性が優れる傾向が見られた。
実施例11〜13、比較例4の比較より、導電性シートが平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブを含むと電気容量、セル抵抗率、圧力損失の特性が改善されることがわかった。
導電性シートに含まれるカーボンファイバーの質量部が、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対して50質量部である実施例13は、10質量部である12よりも電気容量、圧力損失の特性が優れる傾向が見られた。
実施例14〜18においては、導電性シートに含まれるカーボンファイバーの混合比、導電性シートの厚さが異なるレドックスフロー電池を作製した。導電性シートに含まれるカーボンファイバーが少ないとセル抵抗率が優れ、多いと圧力損失が優れる傾向が見られた。また、導電性シートの厚さは薄い方が電気容量が優れる傾向が見られた。
また、実施例9、10、14〜18のように導電性シートの厚みが0.3mm未満でも多孔性シート積層する構成とすることで問題なく電極が作製できたのに対し、比較例3では強度が不足して電極作製ができなかったことから、実施例の電極の方が強度面でも優れると考えられる。
実施例19〜22は、多孔性シートが導電性を持つ場合であり、セル抵抗率の低減に有効であることがわかる。また導電性シートにカーボンファイバーを添加することにより、電気容量、圧力損失の特性が優れる傾向が見られた。
実施例1、5、6、7において、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの構造を確認した。確認には透過型電子顕微鏡を用いた。結果を表6に示す。
Figure 0006701093
表6より、跨った構造の比率が大きい方が圧力損失、電気容量の特性が優れる傾向が見られた。また、第2のカーボンナノチューブの割合が小さい方が、跨った構造が形成されやすいこともわかった。
1:電極
2:導電性シート
3:多孔性シート
4:イオン交換膜
5:ガスケット
6:双極板
7:入口側の溝部
8:出口側の溝部

Claims (10)

  1. 平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブを含む導電性シートと、
    前記導電性シートに積層された平均繊維径が1μmより大きい繊維からなる多孔性シートと、を有し、
    前記導電性シートは、平均繊維径が1μmより大きいカーボンファイバーを含まず、
    前記カーボンナノチューブは、平均繊維径100〜1000nmの第1のカーボンナノチューブを少なくとも含む、レドックスフロー電池用電極。
  2. 平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブと平均繊維径が1μmより大きいカーボンファイバーとを含む導電性シートと、
    前記導電性シートに積層された平均繊維径が1μmより大きい繊維からなる多孔性シートと、を有し、
    前記カーボンナノチューブは、平均繊維径100〜1000nmの第1のカーボンナノチューブを少なくとも含み、
    前記カーボンナノチューブと前記カーボンファイバーの合計100質量部に対する前記カーボンファイバーの質量部は、0質量部より多く80質量部以下である、レドックスフロー電池用電極。
  3. 前記カーボンナノチューブが、平均繊維径30nm以下の第2のカーボンナノチューブをさらに含む請求項1又は2に記載のレドックスフロー電池用電極。
  4. 前記カーボンナノチューブが、前記第2のカーボンナノチューブの少なくとも一部が2本以上の前記第1のカーボンナノチューブに跨った構造を有する請求項に記載のレドックスフロー電池用電極。
  5. 前記第1のカーボンナノチューブと該第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対して、前記第2のカーボンナノチューブを0.05〜30質量部含む請求項またはのいずれかに記載のレドックスフロー電池用電極。
  6. 前記導電性シートが、水溶性導電性高分子を含み、
    前記カーボンナノチューブ及び前記カーボンファイバーの合計100質量部に対し、前記水溶性導電性高分子を5質量部以下含む請求項5に記載のレドックスフロー電池用電極。
  7. 前記多孔性シートが、平均繊維径が1μmより大きいカーボンファイバーからなる請求項1〜6のいずれか一項に記載のレドックスフロー電池用電極。
  8. 前記多孔性シートが、平均繊維径が1μmより大きいポリフェニレンサルファイドからなる請求項1〜6のいずれか一項に記載のレドックスフロー電池用電極。
  9. イオン交換膜と双極板との間に請求項1〜8のいずれか一項に記載のレドックスフロー電池用電極を備えるレドックスフロー電池。
  10. 前記双極板の前記電極に対向する面に櫛型形状の溝部が形成されている請求項9に記載のレドックスフロー電池。
JP2016566448A 2014-12-26 2015-12-24 レドックスフロー電池用電極およびレドックスフロー電池 Expired - Fee Related JP6701093B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264704 2014-12-26
JP2014264704 2014-12-26
PCT/JP2015/086043 WO2016104613A1 (ja) 2014-12-26 2015-12-24 レドックスフロー電池用電極およびレドックスフロー電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016104613A1 JPWO2016104613A1 (ja) 2017-10-05
JP6701093B2 true JP6701093B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=56150626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016566448A Expired - Fee Related JP6701093B2 (ja) 2014-12-26 2015-12-24 レドックスフロー電池用電極およびレドックスフロー電池

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10727498B2 (ja)
EP (1) EP3240071B1 (ja)
JP (1) JP6701093B2 (ja)
CN (1) CN107004867A (ja)
ES (1) ES2818134T3 (ja)
WO (1) WO2016104613A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016213177A (ja) * 2016-01-05 2016-12-15 株式会社ギャラキシー 電解槽及び電池
WO2018016626A1 (ja) 2016-07-22 2018-01-25 三菱ケミカル株式会社 多孔質基材、多孔質電極、炭素繊維紙、炭素繊維紙の製造方法、多孔質基材の製造方法
US20190267657A1 (en) * 2016-08-04 2019-08-29 Showa Denko K.K. Redox flow battery
CN109716570A (zh) 2016-08-05 2019-05-03 昭和电工株式会社 氧化还原液流电池
EP3544104A4 (en) * 2016-11-16 2019-12-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. CELL FRAME, CELL STACK AND REDOX FLOW BATTERY
AU2016429826A1 (en) * 2016-11-16 2018-06-28 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Cell frame, cell stack, and redox flow battery
JP6836723B2 (ja) * 2016-12-22 2021-03-03 住友電気工業株式会社 セルフレーム、セルスタック、およびレドックスフロー電池
US20200350597A1 (en) * 2017-12-26 2020-11-05 Showa Denko K. K. Electrode for redox flow battery, and redox flow battery
JP7067136B2 (ja) * 2018-03-07 2022-05-16 凸版印刷株式会社 触媒層、膜電極接合体、固体高分子形燃料電池
JP2021121984A (ja) * 2018-05-02 2021-08-26 昭和電工株式会社 レドックスフロー電池用電極シート及びその製造方法、並びにレドックスフロー電池
JP2021121985A (ja) * 2018-05-02 2021-08-26 昭和電工株式会社 レドックスフロー電池用電極シートの製造方法
EP3840095A4 (en) * 2018-08-13 2022-04-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. REDOX FLOW BATTERY CELL AND REDOX FLOW BATTERY
WO2020111084A1 (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 昭和電工株式会社 レドックスフロー電池用電極及びその製造方法、並びにレドックスフロー電池及び電極用導電シート材料
CN109860665B (zh) * 2019-01-21 2020-08-21 西安交通大学 一种低泵功液流电池及其工作方法
JP7194361B2 (ja) * 2019-01-29 2022-12-22 住友電気工業株式会社 電池セル、セルスタック、及びレドックスフロー電池
WO2022153615A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 住友電気工業株式会社 電池セル、セルスタック、及びレドックスフロー電池システム

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5656390A (en) 1995-02-16 1997-08-12 Kashima-Kita Electric Power Corporation Redox battery
JP3496385B2 (ja) * 1995-02-16 2004-02-09 住友電気工業株式会社 レドックス電池
US6730439B2 (en) * 2000-08-01 2004-05-04 Tonen Tapyrus Co., Ltd. Heat-resistant separator
JP2006156029A (ja) 2004-11-26 2006-06-15 Kansai Electric Power Co Inc:The バナジウム系レドックスフロー電池用炭素電極材料
CN101271969B (zh) 2007-03-23 2010-08-25 清华大学 碳纳米管复合电极材料、其制备方法及电极
EP2254181B1 (en) 2008-03-21 2012-10-24 Asahi Glass Company, Limited Membrane electrode assembly for solid polymer fuel cell, and solid polymer fuel cell comprising the same
US8074049B2 (en) * 2008-08-26 2011-12-06 Nine Technology, Llc Online backup system with global two staged deduplication without using an indexing database
JP2010244972A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Sharp Corp レドックスフロー電池
CN101651201B (zh) * 2009-08-19 2011-11-09 湖南维邦新能源有限公司 一种电极材料及包含其的全钒液流电池
US20110124253A1 (en) * 2009-11-23 2011-05-26 Applied Nanostructured Solutions, Llc Cnt-infused fibers in carbon-carbon composites
JP2011228059A (ja) 2010-04-16 2011-11-10 Sumitomo Electric Ind Ltd レドックスフロー電池用双極板
KR20120130953A (ko) 2011-05-24 2012-12-04 삼성에스디아이 주식회사 레독스 플로우 전지
JP2013065530A (ja) 2011-09-20 2013-04-11 Sumitomo Electric Ind Ltd レドックスフロー電池
US8822057B2 (en) * 2011-10-17 2014-09-02 Lockheed Martin Corporation High surface area flow battery electrodes
JP2013144857A (ja) 2012-01-16 2013-07-25 Toho Tenax Co Ltd 炭素繊維フェルト、その製造方法、及び電極
JP5497109B2 (ja) 2012-07-03 2014-05-21 昭和電工株式会社 複合炭素繊維
US9631105B2 (en) 2012-08-07 2017-04-25 GM Global Technology Operations LLC PPS electrode reinforcing material/crack mitigant
JP6160177B2 (ja) 2013-03-29 2017-07-12 大日本印刷株式会社 電池用導電性多孔質層及びそれを用いた電池
US9923234B2 (en) * 2013-04-29 2018-03-20 Seeo, Inc. Long cycle life lithium sulfur electrochemical cells
KR102163726B1 (ko) * 2013-11-22 2020-10-08 삼성전자주식회사 레독스 플로우 전지

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016104613A1 (ja) 2017-10-05
EP3240071A1 (en) 2017-11-01
ES2818134T3 (es) 2021-04-09
EP3240071B1 (en) 2020-07-22
US10727498B2 (en) 2020-07-28
US20180034066A1 (en) 2018-02-01
WO2016104613A1 (ja) 2016-06-30
CN107004867A (zh) 2017-08-01
EP3240071A4 (en) 2018-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6701093B2 (ja) レドックスフロー電池用電極およびレドックスフロー電池
US10680248B2 (en) Electrode material, electrode of redox flow battery, and redox flow battery
JP2018510473A (ja) 多孔質電極、膜電極接合体、電極アセンブリ並びにこれらによる電気化学セル及び液体フロー電池
JP6433071B2 (ja) 電極材料の製造方法、電極の製造方法及びレドックスフロー電池の製造方法
JP6370019B1 (ja) レドックスフロー電池
US10707514B2 (en) Redox flow battery
CN109983607A (zh) 集电板和氧化还原液流电池
WO2019131232A1 (ja) レドックスフロー電池の電極およびレドックスフロー電池
WO2020111084A1 (ja) レドックスフロー電池用電極及びその製造方法、並びにレドックスフロー電池及び電極用導電シート材料
WO2019212053A1 (ja) レドックスフロー電池の運転方法
JP2019194963A (ja) レドックスフロー電池の電極及びその製造方法、並びにレドックスフロー電池
CN109314263A (zh) 离子交换膜以及生产离子交换膜的方法、膜电极组件和氧化还原液流电池组
JP2019012694A (ja) 集電板
JP2021121984A (ja) レドックスフロー電池用電極シート及びその製造方法、並びにレドックスフロー電池

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181102

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6701093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees