JP6697902B2 - トレイ及び熱処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理物が載置されて、被処理物と共に熱処理炉に搬入及び搬出されるトレイ、及び該トレイを使用する熱処理方法に関する。
熱処理とは、加熱又は冷却によって、被処理物の性質を変化させる処理の総称である。熱処理には、焼入れ、焼き戻し、焼き鈍し、焼きならし、油焼き、黒化処理等が包含される(特許文献1)。電動機や発電機の電機子鉄心のような積層鉄心の製造工程において各種の熱処理が施される。例えば、油焼き、焼き鈍し、黒化処理などが施される。油焼きは、加工工程で素板の表面に付着したスタンピングオイル等の油分を蒸発させて除去する処理である。焼き鈍しは、焼鈍とも呼ばれ、素板の歪みや内部応力を除去する処理である(特許文献2)。黒化処理は、ブルーイングとも呼ばれ、防錆のために、素板の表面に四酸化三鉄(Fe)の被膜(いわゆる黒さび)を生成する処理である。油焼き、焼き鈍し、黒化処理は連続して施されることもある。例えば、特許文献3の図1には、脱油炉2、焼鈍炉3、ブルーイング炉4を送路1で結んで、被処理物を各炉に搬入及び搬出する連続焼鈍・ブルーイング装置が開示されている。
さて、特許文献1には、多数の被処理物を搬送治具に載置して、熱処理炉に搬入して、熱処理を行い、その後に搬出し、次工程に搬送することが記載されている。搬送治具は、トレイあるいはパレットとも呼ばれ、被処理物が均等に加熱・冷却されるように、格子状に構成されるのが一般的である(特許文献1,4,5)。
特開2003−113421号公報 特開平11−332183号公報 特公平7−42508号公報 特開2008−38194号公報 特開2009−249649号公報
このようなトレイ(搬送治具)は、搬送の過程あるいは熱処理の過程で被処理物が相互に接触して傷が生じたり、熱処理に不均一が生じたりすることがないように、位置ずれ規制部を備えて、被処理物のトレイに対する水平方向の位置ずれを規制している。位置ずれ規制部は、例えば、被処理物の平面形に合わせて形成された凹部や突起物である。
この位置決め規制部は、被処理物の平面形に合わせて形成される必要があるので、被処理物の機種毎に専用のトレイを用意する必要があった。そのため、多数の機種が混流して処理される熱処理ラインにおいては、工場内に多数種のトレイを保管するスペースを用意する必要があるので、工場スペースの利用効率が低下するという問題があった。また、処理対象の機種が変更される度にライン上に置かれたトレイを変更するので、段取り替えに時間を要し、その結果、能率が低下するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、被処理物を載置して、被処理物を熱処理炉に搬入・搬出するトレイであって、寸法や形状の異なる複数種の被処理物を搬送できるトレイを提供することを目的とする。また、寸法や形状の異なる複数種の被処理物について搬送中や熱処理過程における損傷、あるいは変形の発生を抑制できる熱処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係るトレイは、被処理物を載置して、被処理物を熱処理炉内に搬送するトレイにおいて、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されると共に、トレイの上面及び下面に配置されているものである。
位置ずれ規制部は、平面形において被処理物の輪郭の全周を囲むように形成された凹部であっても良い。
本発明の第2の観点に係るトレイは、被処理物を載置して、被処理物を熱処理炉内に搬送するトレイにおいて、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されていると共に、位置ずれ規制部は、平面形において被処理物の輪郭の一部を囲むように形成された複数の凸部であるものである
本発明の第3の観点に係る熱処理方法は、被処理物を、上記のいずれかのトレイの当該被処理物の位置ずれを規制する位置ずれ規制部に載置して、トレイと共に被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、トレイと共に被処理物を熱処理炉から搬出するものである。
本発明の第4の観点に係る熱処理方法は、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、被処理物を載置して、トレイと共に被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、トレイと共に被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、被処理物をトレイに載置する前に、当該被処理物の位置ずれを規制する位置ずれ規制部に嵌合するサイズのプレートをトレイの当該位置ずれ規制部に嵌合させて、プレートの上に被処理物を載置するものである
本発明の第5の観点に係る熱処理方法は、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、被処理物を載置して、トレイと共に被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、トレイと共に被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、被処理物をトレイの当該被処理物の位置ずれを規制する位置ずれ規制部に載置した後に、当該被処理物の上面からピンを挿入し、ピンの先端をトレイに固定するものである。
本発明の第6の観点に係る熱処理方法は、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、被処理物を載置して、トレイと共に被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、トレイと共に被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、被処理物をトレイの当該被処理物の位置ずれを規制する位置ずれ規制部に載置した後に、被処理物の上面にサイズの異なる別の被処理物を載置するものである。
別の被処理物の上面からピンを挿入し、ピンを当該別の被処理物及び当該被処理物に挿通させるようにしても良い。
本発明の第7の観点に係る熱処理方法は、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に被処理物を載置して、トレイと共に被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、トレイと共に被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、平面形において環状をなしていて、全体として筒状に構成された第1の被処理物の筒内に、第2の被処理物を配置して、トレイに載置するとともに、第1及び第2の被処理物を、当該第1及び第2の被処理物の位置ずれを規制する、それぞれ別の位置ずれ規制部に係合させるものである
本発明の第8の観点に係る熱処理方法は、サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に被処理物を載置して、トレイと共に被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、トレイと共に被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、被処理物をトレイの当該被処理物の位置ずれを規制する位置ずれ規制部に載置した後に、被処理物が載置されたトレイを複数段積層して、熱処理炉に搬入及び搬出するものである。
本発明によれば、トレイにサイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部を備えたので、1台のトレイでサイズの異なる複数種の被処理物を搬送することができる。そのため、被処理物の機種毎に専用のトレイを準備する必要が無くなる。そのため、トレイを保管するスペースを縮小することができる。その結果、工場内のスペースの利用効率が向上する。また、被処理物が変更される度にトレイを交換する必要が無くなるので、段取り替えの時間が短縮され、生産性が向上する。
また、本発明に係る熱処理方法によれば、サイズの異なる複数種の被処理物について、搬送中や熱処理過程における損傷、あるいは変形の発生を抑制できるので、製品の品質が向上する。
本発明の実施形態に係るトレイの構成を示す説明図であって、図1(a)はトレイの平面図であり、図1(b)はトレイを図1(a)でA−A’線で示す断面で切断した断面図である。 図1に記載のトレイが備える載置部を、図1(a)でB−B’線で示す断面で切断した断面図である。 載置部の変形例を示す図であって、図2に対応する断面図である。 載置部の別の変形例を示す図であって、図2及び図3に対応する断面図である。 載置部の更に別の変形例を示す図であって、図5(a)は載置部の平面図であり、図5(b)は側面図である。 本発明の実施形態に係る熱処理方法を説明する図であって、図6(a)はトレイに積層鉄心を載置した状態を示す図であり、図6(b)はトレイを上下に積層した状態を示す図であり、図6(c)は積層されたトレイと積層鉄心を焼鈍炉に搬入及び搬出する装置を示す図である。 熱処理方法の変形例を説明する図であって、載置部にプレートを取り付けて、プレートの上に積層鉄心を載置した状態を示す断面図である。 貫通穴を備える積層鉄心の平面図である。 熱処理方法の変形例を説明する図であって、図8に記載の積層鉄心の上面から貫通穴にピンを挿入して、当該ピンを載置部に固定した状態を示す断面図である。 熱処理方法の変形例を説明する図であって、載置部に載置された被処理物の上に、サイズの異なる別の被処理物を載置した状態を示す断面図である。 熱処理方法の変形例を説明する図であって、平面形において環状をなしていて、全体として筒状に構成された第1の被処理物の筒内に、第2の被処理物を配置した状態を示す断面図である。 載置部の更に別の変形例を説明する図であって、図12(a)は載置部の平面図であり、図12(b)は載置部を図12(a)においてC−C’線で示す断面で切断した断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るトレイと、熱処理方法について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施形態に係るトレイ1の構成を示す説明図である。図1(a)に示すように、トレイ1は、平面図において矩形をなす外枠2を備えている。外枠2の内側には、横桁3と縦桁4がそれぞれ4本ずつ、格子状に配置されている。横桁3と縦桁4の両端は外枠2に結合されていて、横桁3と縦桁4の交点には、合計16個の載置部5が固定されている。つまり、載置部5は横桁3と縦桁4を介して外枠2に結合されている。なお、載置部5の機能と詳細な構成については後述する。また、図1(a)においては、煩雑を避けるために、横桁3、縦桁4及び載置部5の一部だけに符号を付し、一部において符号の記載を省略している。
また、トレイ1は4本の支持筒6を備えている。これらの支持筒6は、載置部5の間に配置されて、それぞれ4本のブラケット7を介して、横桁3と縦桁4に固定されている。支持筒6は、図1(b)に示すように、支持筒6は中空円筒状の部材である。また、支持筒6の上端又は下端には、トレイ1を複数段に積層する際に、アダプタ14が嵌合される。アダプタ14と支持筒6の詳細な機能については、後述する。
図1(a)に戻って、載置部5の詳細な構成と機能について説明する。図1(a)に示すように、載置部5は、それぞれ寸法の異なる被処理物A〜C(図1(a)において図示せず)の水平方向の位置ずれを規制する第1の位置ずれ規制部8、第2の位置ずれ規制部9及び第3の位置ずれ規制部10を備えている。第2の位置ずれ規制部9は第1の位置ずれ規制部8の内側に同心配置されている。また第3の位置ずれ規制部10は第2の位置ずれ規制部9の内側に同心配置されている。つまり、第1〜3の位置ずれ規制部8〜10は互いに同心配置されている。また、第3の位置ずれ規制部10の内側には、貫通穴11が形成されている。貫通穴11も第1〜3の位置ずれ規制部8〜10と同心に配置されている。
図2は、載置部5を図1(a)でB−B’線で示す断面で切断した断面図である。図2に示すように、第1の位置ずれ規制部8は、載置部5の上端から一段低くされた凹部である。第2の位置ずれ規制部9は、第1の位置ずれ規制部8から、更に一段低くされた凹部である。第3の位置ずれ規制部10は、第2の位置ずれ規制部9から、更に一段低くされた凹部である。また、貫通穴11は第3の位置ずれ規制部10の中心に形成されている。また、第1〜3の位置ずれ規制部8〜10の直径は、第1の位置ずれ規制部8から順に小さくされていて、貫通穴11の直径は第3の位置ずれ規制部10よりも小さくされている。そのため、載置部5には、図2に示す断面形において、階段状の段差が形成される。
前述したように、第1〜3の位置ずれ規制部8〜10は、それぞれ寸法の異なる被処理物A〜Cの水平方向の位置ずれを規制する部位である。そのため、図2に示すように、第1〜3の位置ずれ規制部8〜10の直径は、それぞれ被処理物A〜Cの直径に隙間を加えた大きさに設定されている。被処理物Aを載置部5の上に載置すると、被処理物Aは第1の位置ずれ規制部8の底面に当接して支持される。この時、被処理物Aの水平方向の位置ずれは、第1の位置ずれ規制部8の直径と被処理物Aの直径の差(隙間)の範囲では許容されるが、被処理物Aの側面が、第1の位置ずれ規制部8の側壁に当接すると、被処理物Aは、そこで停止する。つまり、許容範囲を超える被処理物Aの水平方向の位置ずれは、規制される。そのため、搬送の途中や処理の過程において、被処理物Aが、隣接する別の載置部5の上に載置された被処理物Aと接触することを防止できる。同様に、被処理物Bは第2の位置ずれ規制部9の底面に当接して支持される。被処理物Cは第3の位置ずれ規制部10の底面に当接して支持される。そして、被処理物Bの水平方向の位置ずれは第2の位置ずれ規制部9によって、被処理物Cの水平方向の位置ずれは第3の位置ずれ規制部10によって、それぞれ規制される。このように載置部5は、寸法の異なる3種類の被処理物A〜Cを載置して、被処理物A〜Cの水平方向の位置ずれを規制することができる。
トレイ1を上下反転して使用できるように、構成することもできる。例えば、図3に示すように、載置部5に第1〜3の位置ずれ規制部8〜10と第4の位置ずれ規制部12を形成して、第2の位置ずれ規制部9と第3の位置ずれ規制部10の間に貫通穴11を配置するようにしても良い。この場合、正立状態(図3に示す状態)においては、第1の位置ずれ規制部8又は第2の位置ずれ規制部9に図示しない被処理物が載置される。載置部5を上下反転させると、第3の位置ずれ規制部10又は第4の位置ずれ規制部12に図示しない被処理物を載置することができる。このように、載置部5を図3に示すように構成すれば、トレイ1を反転することによって、寸法の異なる合計4種類の被処理物を載置して、4種類の被処理物の水平方向の位置ずれを規制することができる。
また、図4に示すように、載置部5に第1の位置ずれ規制部8と第2の位置ずれ規制部9を形成して、第1の位置ずれ規制部8と第2の位置ずれ規制部9の間に貫通穴11を配置するようにしても良い。この場合、正立状態(図4に示す状態)においては、第1の位置ずれ規制部8に図示しない被処理物が載置される。載置部5を上下反転させると、第2の位置ずれ規制部9に図示しない被処理物を載置することができる。このように、載置部5を図4に示すように構成すれば、トレイ1を反転することによって、寸法の異なる2種類の被処理物を載置して、2種類の被処理物の水平方向の位置ずれを規制することができる。
上記においては、載置部5に、平面形において被処理物の輪郭の全周を取り囲むように凹部を形成して、該凹部を位置ずれ規制部とする例を示した。しかしながら、位置ずれ規制部は凹部によって構成されるものには限定されない。
図5は、載置部5の別の構成例を示す説明図であって、図5(a)は載置部5の平面図であり、図5(b)は載置部5の側面図である。図5(a)に示すように、この載置部5にも、第1の位置ずれ規制部8と第2の位置ずれ規制部9が、平面形において同心配置されている。そして、第1の位置ずれ規制部8は被処理物Aの水平方向の位置ずれを規制し、第2の位置ずれ規制部9は被処理物Bの水平方向の位置ずれを規制するように構成されている。しかしながら、以下の点において、図2ないし図4に示した構成例とは異なる。
図5(a)に示すように、第1の位置ずれ規制部8は平面形において内径Dの円弧をなす2個の部材であって、図5(a)において上下方向に間隔を空けて配置されている。そのため、第1の位置ずれ規制部8は被処理物Aの輪郭の全部を取り囲んでいない。つまり、第1の位置ずれ規制部8は被処理物Aの輪郭の一部を取り囲んでいる。なお、第1の位置ずれ規制部8の内径Dは、被処理物Aの外径Dよりも大きい(D>D)。そのため、第1の位置ずれ規制部8は被処理物Aの水平方向の位置ずれを規制することができる。
第2の位置ずれ規制部9も平面形において円弧をなす2個の部材であって、図において左右方向に間隔を空けて配置されている。そのため、第2の位置ずれ規制部9も被処理物Bの輪郭の全部を取り囲んでいない。つまり、第2の位置ずれ規制部9は被処理物Bの輪郭の一部を取り囲んでいる。なお、第2の位置ずれ規制部9の外径はDであり、内径はDである。第2の位置ずれ規制部9の内径Dは、被処理物Bの外径Dよりも大きい(D>D)。そのため、第2の位置ずれ規制部9は被処理物Bの水平方向の位置ずれを規制することができる。
図5(b)に示すように、第1の位置ずれ規制部8と第2の位置ずれ規制部9は載置部5から隆起した凸部である。そして、第1の位置ずれ規制部8の上端は、第2の位置ずれ規制部9の上端よりも高い位置にある。また、図5(b)に示すように、第2の位置ずれ規制部9の外径Dは、被処理物Aの外径Dよりも大きい(D>D)。そのため、被処理物Aの下面は、第2の位置ずれ規制部9の上端面に当接して支持される。被処理物Bの下面は、載置部5の基板上面5aに当接して支持される。
このように構成されているので、図5(a)及び図5(b)に記載の載置部5においても、寸法の異なる2種類の被処理物A,Bを載置して、被処理物A,Bの水平方向の位置ずれを規制することができる。なお、図5(a)及び図5(b)に記載の載置部5においても、載置部5の下面に位置ずれ規制部を形成するようにしても良い。
以上、トレイ1の構成と作用について説明したが、トレイ1は被処理物の熱処理に使用される。以下においては、トレイ1を使用して行う熱処理の具体例を例示する。なお、以下においては、回転電機の電機子を構成する積層鉄心13を焼鈍炉15に入れて焼き鈍す例を示す。
積層鉄心13を焼鈍処理するにあたっては、まず、図6(a)に示すように、トレイ1に積層鉄心13を載置する。トレイ1には合計16個の積層鉄心13が載置される。積層鉄心13の載置は作業者が人力で行っても良いし、オートローダやロボットで行っても良い。積層鉄心13の焼鈍処理は、多数の積層鉄心13を一括して行う。そのために、積層鉄心13が載置されたトレイ1を上下に積み上げる。この時、最下層に置かれたトレイ1の支持筒6の上部にアダプタ14を取り付ける。アダプタ14は支持筒6を相互に連結するとともに、トレイ1の上下方向の高さを調整する棒状の部材である。図1(b)に示したように、アダプタ14の上下端の寸法及び形状は、支持筒6と嵌合するように構成されている。最下層に置かれたトレイ1の支持筒6にアダプタ14を取り付けたら、その上に別のトレイ1を載置して、アダプタ14の上端を、そのトレイ1の支持筒6の下端に嵌合させる。そして、そのトレイ1の支持筒6の上部に、別のアダプタ14を取り付ける。これを繰り返すことによって、図6(b)に示すような、トレイ1の積層体が完成する。
図6(c)に示すように、焼鈍炉15は、全体としてトンネル状に構成されていて、図6(c)において左側に搬入口15aを備え、右側に搬出口15bを備えている。また、焼鈍炉15の左側から焼鈍炉15の中を通って焼鈍炉15の右側に焼鈍対象物を搬送するチェーンコンベア16が配置されている。トレイ1の積層体は、チェーンコンベア16で搬送されて、焼鈍炉15の中に搬入される。積層鉄心13は焼鈍炉15の中で焼鈍処理され、その後トレイ1と共に搬出される。つまり、図6(c)において、想像線で示す位置まで搬送される。
上記熱処理方法によれば、トレイ1に積層鉄心13を載置して、搬送及び熱処理を行うので、搬送中あるいは熱処理の過程における積層鉄心13の水平方向の位置ずれが抑制される。その結果、積層鉄心13の損傷や変形の発生が抑制され、熱処理後の積層鉄心13の品質が向上する。また、サイズの異なる複数種類の積層鉄心13について同様の効果が得られる。
通常、被処理物は、トレイ1の載置部5に直接載置されるが、載置部5にプレートを載置して、そのプレートの上に被処理物を載置するようにしても良い。例えば、図7に示すように、第2の位置ずれ規制部9に、嵌まるように構成されたプレート17を載置部5に載置して、そのプレート17の上に積層鉄心13を載置するようにしても良い。この場合、積層鉄心13の下面の全体がプレート17に面接触するので、重力による積層鉄心13の撓みが抑制される。
また、図8に示すように、積層鉄心13に、積層鉄心13を上下に貫通する貫通穴18が形成されている場合に、図9に示すように、ピン19を貫通穴18に差し込んで、ピン19の先端を載置部5に固定するようにしても良い。このようにすれば、積層鉄心13の位置ずれが、さらに確実に防止される。なお、この場合、事前に、載置部5にピン19を嵌合させる穴を形成しておく必要がある。また、プレート17を使用する場合は、プレート17にピン19を嵌合させる穴を形成しても良い。
また、図10に示すように、載置部5に載置された積層鉄心13aの上に、サイズの異なる別の積層鉄心13bを載置することもできる。図10に示す場合においては、ピン19が、積層鉄心13aを上下に貫通する貫通穴18aと、積層鉄心13bを上下に貫通する貫通穴18bに挿通されている。このピン19は、積層鉄心13bの積層鉄心13aに対する水平方向の位置ずれを規制する部材として機能する。また、ピン19は積層鉄心13aと積層鉄心13bに挿通されるが、載置部5には固定されない。
また、図11に示すように、積層鉄心13aが、平面形において環状をなしていて、全体として筒状に構成されている場合に、つまり、例えば、積層鉄心13aが、円環状の積層鉄心である場合に、サイズの異なる別の積層鉄心13bを積層鉄心13aの筒内に配置することもできる。図11に示す場合においては、積層鉄心13aの下端は第1の位置ずれ規制部8の底面に当接し、積層鉄心13aは第1の位置ずれ規制部8によって、水平方向の位置ずれが規制される。積層鉄心13bの下端は第3の位置ずれ規制部10の底面に当接し、積層鉄心13bは第3の位置ずれ規制部10によって、水平方向の位置ずれが規制される。
以上説明したように、上記実施形態によれば、概略、次のような効果が生じる。トレイ1にサイズの異なる複数の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する第1の位置ずれ規制部8、第2の位置ずれ規制部9及び第3の位置ずれ規制部10を備えるので、被処理物のサイズ毎に専用のトレイを準備する必要がない。そのため、トレイを保管するスペースを縮小することができる。その結果、工場のスペースの利用効率が向上する。また、被処理物の変更に要する段取り代えの時間を削減できるので、生産性が向上する。
上記において、本発明の実施形態と変形例を説明したが、これらは、この発明の具体的実施態様を例示するものであって、この発明の技術的範囲を画すものではない。この発明は特許請求の範囲に記述された技術的思想の限りにおいて、自由に変形、応用あるいは改良して実施することができる。
「平面形において同心に配置された複数種の位置ずれ規制部」は、図2〜図5に示されたような、複数種の位置ずれ規制部が上下方向に配置されたものには限定されない。複数種の位置ずれ規制部は、同一水平面上に配置されても良い。例えば、積層鉄心13aと積層鉄心13bが、それぞれ矩形をなす場合には、積層鉄心13aの水平方向の位置ずれを規制する第1の位置ずれ規制部8を、積層鉄心13bの水平方向の位置ずれを規制する第2の位置ずれ規制部9に対して、中心軸回りに回転させて向きを変えて配置することができる。
例えば、図12(a)に示すように、第1の位置ずれ規制部8は第2の位置ずれ規制部9に対して45°だけ傾けて配置すると、第1の位置ずれ規制部8の隅部と第2の位置ずれ規制部9の隅部は、それぞれ、相手方の輪郭の外側に形成される。そのため、積層鉄心13aの水平方向の位置ずれは第1の位置ずれ規制部8の隅部において、積層鉄心13bの水平方向の位置ずれは第2の位置ずれ規制部9の隅部において、それぞれ規制される。この場合、第1の位置ずれ規制部8と第2の位置ずれ規制部9を同一水平面上に配置することができる。つまり、図12(b)に示すように、第1の位置ずれ規制部8の底面と第2の位置ずれ規制部9の底面の高さを同一にすることができる。
また、上記実施形態の説明においては、トレイ1に載置される被処理物の具体例として、回転電機の電機子を構成する積層鉄心13を例示したが、トレイ1に載置される被処理物は積層鉄心13には限定されないし、電機部品にも限定されない。トレイ1には、機械部品や構造部品等、様々な被処理物を載置することができる。
図1に示したトレイ1の構成は例示であって、トレイ1の構成は図1に示したものには限定されない。例えば、支持筒6を配置する位置は載置部5の間には限定されない。載置部5に載置される被処理物が平面形において環状をなしている場合、つまり被処理物の中心に貫通穴が開いている場合は、支持筒6を載置部5の中心に配置することができる。また、アダプタ14は支持筒6と一体に構成されていても良い。つまり図1(b)において、支持筒6を上方又は下方に延長して、延長された部分がアダプタ14として機能するようにしても良い。
被処理物をトレイに載置した後に、当該被処理物の上面に載置されるサイズの異なる別の被処理物として、図10において積層鉄心13bを例示した。積層鉄心13bは積層鉄心13aよりも小さい。しかしながら、「サイズの異なる別の被処理物」は、その下にあってトレイに直接載置された被処理物より小さいものには限定されない。「サイズの異なる別の被処理物」は、その下にあってトレイに直接載置された被処理物より大きいものであっても良い。例えば、図10において、積層鉄心13bは積層鉄心13aからオーバーハングするようなサイズであっても良い。
「平面形において環状をなしていて、全体として筒状に構成された被処理物」は、円筒状の被処理物には限定されない。被処理物は、例えば、平面形において矩形をなしていて、その中心に円管状の貫通穴が形成されたものであっても良い。貫通穴の断面形も円には限定されない。貫通穴の断面形は、例えば矩形であっても良い。
また、位置ずれ規制部(第1の位置ずれ規制部8等)の平面形は、円や矩形あるいは円弧には限定されない。位置ずれ規制部の平面形は、被処理物の平面形に合わせて、様々に変形させることができる。
また、図5において、第1及び第2の位置ずれ規制部8,9を、それぞれ2個の部材で構成する例を示した。つまり、第1及び第2の位置ずれ規制部8,9を、平面形において被処理物の輪郭の一部を囲むように形成された2個の凸部で構成される例を示した。しかしながら、この場合の凸部は2個には限定されない。第1及び第2の位置ずれ規制部8,9は、3個以上の凸部で構成されても良い。
上記実施形態においては、熱処理の具体例として、焼鈍を例示したが、トレイ1を使用して処理される熱処理は、焼鈍には限定されない。背景技術で説明したように、熱処理は、焼入れ、焼き戻し、焼き鈍し、焼きならし、油焼き、黒化処理等が包含される広い概念であって、本発明は、各種の熱処理工程に広く適用される。
上記実施形態においては、熱処理炉の具体例として、焼鈍炉15を例示したが、本発明が適用される熱処理炉は焼鈍炉15に限定されない。前述したように、本発明は、各種の熱処理工程に広く適用されるものであるので、本発明は各種様々な熱処理炉を使用する工程に適用される。また、熱処理炉は単一の処理を行うバッチ式熱処理装置には限定されない。複数の異なる処理を行う熱処理路がシリーズに配置されて、複数の熱処理を連続して行う連続式熱処理装置を備える工程において本発明を適用することもできる。
上記実施形態においては、積層鉄心13を載置したトレイ1を搬送する手段として、チェーンコンベア16を例示したが、搬送手段はチェーンコンベア16には限定されない。搬送手段は、例えば、ベルトコンベアやローラコンベアであっても良い。搬送手段はコンベア以外のものであって良い。つまり、本発明においては、様々な形式の搬送手段を任意に選択することができる。
上記実施形態においては、複数台のトレイ1を積層して、焼鈍炉15に搬送する例を示したが、トレイ1を1台ずつ、熱処理炉に搬入して、処理を行うようにしても良い。
また、トレイ1、プレート17及びピン19の素材や構造は、特に限定されない。被処理物の物理的化学的性質、あるいは、熱処理の種類、あるいは温度条件に応じて、様々な素材や構造を選択することができる。
1 トレイ
2 外枠
3 横桁
4 縦桁
5 載置部
5a 基板上面
6 支持筒
7 ブラケット
8 第1の位置ずれ規制部
9 第2の位置ずれ規制部
10 第3の位置ずれ規制部
11 貫通穴
12 第4の位置ずれ規制部
13,13a,13b 積層鉄心
14 アダプタ
15 焼鈍炉
15a 搬入口
15b 搬出口
16 チェーンコンベア
17 プレート
18,18a,18b 貫通穴
19 ピン

Claims (10)

  1. 被処理物を載置して、前記被処理物を熱処理炉内に搬送するトレイにおいて、
    サイズの異なる複数種の前記被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されていると共に、前記トレイの上面及び下面に配置されていることを特徴とするトレイ。
  2. 前記位置ずれ規制部は、平面形において前記被処理物の輪郭の全周を囲むように形成された凹部であることを特徴とする請求項1に記載のトレイ。
  3. 被処理物を載置して、前記被処理物を熱処理炉内に搬送するトレイにおいて、
    サイズの異なる複数種の前記被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されていると共に、
    前記位置ずれ規制部は、平面形において前記被処理物の輪郭の一部を囲むように形成された複数の凸部であることを特徴とするトレイ。
  4. 前記被処理物を、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のトレイの当該被処理物の位置ずれを規制する前記位置ずれ規制部に載置して、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法。
  5. サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、前記被処理物を載置して、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、
    前記被処理物を前記トレイに載置する前に、当該被処理物の位置ずれを規制する前記位置ずれ規制部に嵌合するサイズのプレートを前記トレイの当該位置ずれ規制部に嵌合させて、前記プレートの上に前記被処理物を載置する熱処理方法。
  6. サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、前記被処理物を載置して、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、
    前記被処理物を前記トレイの当該被処理物の位置ずれを規制する前記位置ずれ規制部に載置した後に、当該被処理物の上面からピンを挿入し、前記ピンの先端を前記トレイに固定する熱処理方法。
  7. サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、前記被処理物を載置して、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、
    前記被処理物を前記トレイの当該被処理物の位置ずれを規制する前記位置ずれ規制部に載置した後に、前記被処理物の上面にサイズの異なる別の被処理物を載置する熱処理方法。
  8. 前記別の被処理物の上面からピンを挿入し、前記ピンを当該別の被処理物及び当該被処理物に挿通させる請求項に記載の熱処理方法。
  9. サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、前記被処理物を載置して、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、
    平面形において環状をなしていて、全体として筒状に構成された第1の被処理物の筒内に、第2の被処理物を配置して、前記トレイに載置するとともに、
    前記第1及び第2の被処理物を、当該第1及び第2の被処理物の位置ずれを規制する、それぞれ別の前記位置ずれ規制部に係合させる熱処理方法。
  10. サイズの異なる複数種の被処理物の水平方向の位置ずれをそれぞれ規制する複数種の位置ずれ規制部が、平面形において同心に配置されているトレイの上に、前記被処理物を載置して、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉に搬入して、熱処理を施し、その後、前記トレイと共に前記被処理物を熱処理炉から搬出する熱処理方法において、
    前記被処理物を前記トレイの当該被処理物の位置ずれを規制する前記位置ずれ規制部に載置した後に、
    前記被処理物が載置された前記トレイを複数段積層して、前記熱処理炉に搬入及び搬出する熱処理方法。
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