JPH0742508A - 蒸気タービンのロータ冷却装置 - Google Patents

蒸気タービンのロータ冷却装置

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Publication number
JPH0742508A
JPH0742508A JP20992393A JP20992393A JPH0742508A JP H0742508 A JPH0742508 A JP H0742508A JP 20992393 A JP20992393 A JP 20992393A JP 20992393 A JP20992393 A JP 20992393A JP H0742508 A JPH0742508 A JP H0742508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
steam
bypass hole
blade
moving blade
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20992393A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikanori Masuzawa
近統 増沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP20992393A priority Critical patent/JPH0742508A/ja
Publication of JPH0742508A publication Critical patent/JPH0742508A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気タービンのロータ表面温度が高温になる
のを防止するロータ冷却装置を提供する。 【構成】 調速段動翼4の植込みディスク10を貫通す
る蒸気バイパス孔11を穿設する。該バイパス孔11
は、動翼出口に対して動翼入口側が半径方向に高くなる
ように傾斜させる。さらに、動翼入口側のバイパス孔1
1は底面がロータ5の外径と一致するように半径方向へ
屈曲し、且つその流出方向がロータ5の回転方向と90
°以下の小さな鋭角で交差するようにロータ回転方向に
屈曲させた形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複流形ノズルボックス
を有する蒸気タービンロータの信頼性を向上させる技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示す従来例において、ボイラから
供給された高圧、高温の蒸気1は複流形ノズルボックス
2へ導かれ、調速段静翼3、動翼4を通った後、ここに
は図示していない複数列の静翼及び動翼で形成された高
圧タービンへ導かれる。この蒸気の流れに沿って圧力、
温度を低下させ、それに対応したタービン出力が発生す
る。このような複流形ノズルボックスを備えた構造で
は、ノズルボックス2とロータ5で囲まれる密閉空間6
が形成されるので、ロータ回転による風損により空間6
の温度が上昇する。
【0003】一方、調速段静翼3と調速段動翼4の隙間
から高温の漏洩蒸気7が密閉空間6に侵入してくるの
で、該空間6内は温度が更に上昇する。
【0004】従って、ロータ5の表面温度が上昇するの
でロータ材料のクリープ強度が低下し、ロータが経年的
に曲ることが懸念される。
【0005】このような従来の蒸気タービンには、図3
に示す如く、ノズルボックス2及びロータ5で囲まれる
密閉空間6と調速段動翼4の出口に通じる空間8とを結
ぶノズルボックスバイパス孔9を設置したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例では、
密閉された空間6は、高圧、高温の漏洩蒸気7がロータ
回転風損により更に付加的な高温、高圧蒸気となったも
ので充満される。一方、調速段動翼4の出口に連絡した
空間8は調速段動翼出口圧力と同一であり、ノズルボッ
クス2とロータ5に密閉された空間6に対して低圧側に
なる。従って、密閉空間6の高圧、高温漏洩蒸気7がノ
ズルボックスバイパス孔9を介して空間8へ排気される
ため、ロータ表面温度は漏洩蒸気とロータ回転風損と排
気量にバランスした温度になる。
【0007】このような従来例では、密閉空間6に積極
的に冷却蒸気が導入されていないので、主蒸気温度がよ
り高温化するとロータ表面温度が上昇し、クリープ強度
が低下しロータが経年的に曲ることが懸念される。
【0008】そこで、本発明は、ロータ表面温度が高温
になるのを防止する蒸気タービンのロータ冷却装置の提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するために創案されたもので、複流形ノズルボック
スを備えた蒸気タービンのロータ冷却装置において、調
速段動翼の植込みディスクを貫通する蒸気バイパス孔を
設け、該バイパス孔は、動翼出口に対して動翼入口側が
半径方向に高くなるように傾斜させ、更に動翼入口側の
バイパス孔はその底面がロータ外径に一致するように半
径方向に屈曲し、且つ、その流出方向がロータ回転方向
と90°以下の小さな鋭角で交差するようにロータ回転
方向に屈曲させた形状としたことを特徴とする蒸気ター
ビンのロータ冷却装置である。
【0010】
【作用】前述の手段によれば、蒸気バイパス孔を半径方
向に傾斜させたことによりポンピング作用が生じ、動翼
出口から動翼入口へ向かう蒸気のバイパス流れを発生さ
せる。また、この蒸気バイパス孔は、動翼入口側ではそ
の底面がロータ外径に一致するように半径方向に屈曲
し、且つ、その流出方向がロータ回転方向と90°以下
の小さな鋭角で交差するようにロータ回転方向に屈曲し
ているため、蒸気のバイパス流れはロータ表面に沿っ
て、ロータ回転方向と同一方向に螺旋状となってノズル
ボックスとロータで囲まれた密閉空間に流れ込む。
【0011】一方、静翼と動翼との間からの漏洩蒸気も
ノズルボックスとロータで囲まれた密閉空間に流れ込
み、最終的にはバイパス流れと共にノズルボックスバイ
パス孔を介して空間へ排気される。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて
説明する。図1は複流形ノズルボックスを有する蒸気タ
ービン高圧部の断面図、図2は調速段動翼の植込みディ
スクの断面図である。なお、従来例と同一の部分には同
じ符号を付してある。
【0013】本発明では、調速段動翼4の植込みディス
ク10に蒸気バイパス孔11を設けてある。この蒸気バ
イパス孔11は、植込みディスク10を貫通し、図2
(A)に示す如く、動翼出口側12に対して動翼入口側
13が半径方向に高くなるように傾斜させると共に、動
翼入口側13はその底面がロータ外径14に一致するよ
うに半径方向に屈曲させている。また、蒸気バイパス孔
11は、図2(B)に示す如く、動翼入口側13の流出
方向θがロータ回転方向15と90°以下の小さな鋭角
で交差するようにロータ回転方向に屈曲した形状とし、
他方の動翼出口側のバイパス孔12はロータ回転方向側
を切欠いた形状とする。
【0014】これらの蒸気バイパス孔11は、左右の調
速段植込みディスク10にそれぞれ同数で円周方向に複
数個設置する。
【0015】また、ノズルボックス2の下面水平継手側
には、ノズルボックス2とロータ5とで囲まれる密閉空
間6と、調速段動翼4出口に連絡する空間8とを結ぶノ
ズルボックスバイパス孔9を設置する。
【0016】上述した構成によれば、ノズルボックス2
内の蒸気1aよりも低圧、低温の調速段動翼出口の蒸気
16は、その一部のバイパス蒸気(冷却蒸気)16が、
蒸気バイパス孔11が動翼入口側に向って半径方向に傾
斜しているため、ポンピング作用を受けて昇圧しながら
ノズルボックス2とロータ5とで囲まれる密閉空間6へ
噴出する。この場合、動翼入口側のバイパス孔13の流
出方向θがロータ回転方向15に転向し、且つ、ロータ
外面14に沿っているため、バイパス蒸気16はロータ
旋回速度に誘引されつつ螺旋状となってロータ表面14
に沿って流下する。
【0017】一方、調速段静翼3及び調速段動翼4の間
からも高温の漏洩蒸気7がノズルボックス7とロータ5
とで囲まれる密閉空間6に侵入するが、ロータ表面14
は低温のバイパス蒸気16に覆われているため、直接ロ
ータ表面をこの高温の漏洩蒸気7に晒されることがない
ので、ロータ表面温度の高温化を防止できる。
【0018】また、これらの漏洩蒸気7とバイパス蒸気
16とは、ノズルボックスバイパス孔9を介して動翼出
口に連絡する空間8へ排気されるため、密閉空間6の温
度は高温にならず常に一定に保持される。
【0019】
【発明の効果】前述した本発明によれば、ロータ表面が
高温蒸気に晒されないので、ロータのクリープ強度が低
下するのを防止でき、経年的なロータ曲りが防止される
ため、蒸気タービンの信頼性向上に大きな効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る蒸気タービンのロータ
冷却装置の断面図である。
【図2】蒸気バイパス孔の詳細を示す図で、(A)は図
1のA部拡大図、(B)は(A)の横断面図である。
【図3】蒸気タービンのロータ冷却装置の従来例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気 2 ノズルボックス 3 調速段静翼 4 調速段動翼 5 ロータ 6 密閉空間 7 漏洩蒸気 9 ノズルボックスバイパス孔 10 植込みディスク 11 蒸気バイパス孔 16 バイパス蒸気(冷却蒸気)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複流形ノズルボックスを備えた蒸気タービ
    ンのロータ冷却装置において、調速段動翼の植込みディ
    スクを貫通する蒸気バイパス孔を設け、該バイパス孔
    は、動翼出口に対して動翼入口側が半径方向に高くなる
    ように傾斜させ、更に動翼入口側のバイパス孔はその底
    面がロータ外径に一致するように半径方向に屈曲し、且
    つ、その流出方向がロータ回転方向と90°以下の小さ
    な鋭角で交差するようにロータ回転方向に屈曲させた形
    状としたことを特徴とする蒸気タービンのロータ冷却装
    置。
JP20992393A 1993-08-02 1993-08-02 蒸気タービンのロータ冷却装置 Withdrawn JPH0742508A (ja)

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JP20992393A JPH0742508A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 蒸気タービンのロータ冷却装置

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JPH0742508A true JPH0742508A (ja) 1995-02-10

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ID=16580909

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JP (1) JPH0742508A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8596982B2 (en) 2009-06-30 2013-12-03 Hitachi, Ltd. Turbine rotor
JP2015522130A (ja) * 2012-07-12 2015-08-03 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト ターボ機械のための流入セグメント
US10365042B2 (en) 2016-02-26 2019-07-30 Mitsui High-Tec, Inc. Tray and heat treatment method
US11174527B2 (en) 2015-03-03 2021-11-16 Mitsui High-Tec, Inc. Heat-treatment apparatus and heat-treatment method
DE112022005110T5 (de) 2021-10-25 2024-10-02 Mitsui High-Tec, Inc. Laminierter eisenkern und verfahren zur herstellung davon

Cited By (5)

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US10365042B2 (en) 2016-02-26 2019-07-30 Mitsui High-Tec, Inc. Tray and heat treatment method
DE112022005110T5 (de) 2021-10-25 2024-10-02 Mitsui High-Tec, Inc. Laminierter eisenkern und verfahren zur herstellung davon

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Effective date: 20001003