JP5378850B2 - 金属リングの押し込み方法及び押込装置 - Google Patents

金属リングの押し込み方法及び押込装置 Download PDF

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Description

本発明は、無段変速機(CVT)等に用いられる無端状金属ベルトにおける金属リングを自動的にかつ大量に熱処理するための方法に関するものである。
自動車等の変速装置として用いられる無段変速機には、一対のプーリーに巻き掛けられる無端帯状金属ベルトが備えられている。この無端帯状金属ベルトは、少しずつ周長の異なる複数の無端帯状の金属リングをそれらの厚み方向に積層した積層金属リングを一対用い、これら一対の積層金属リングを幅方向から係合させて、板片状の多数のエレメントを互いに板厚方向に向かって環状に配列させた構成である。
上記の金属リングは、以下のようにして製造される。まず、マルエージング鋼、ステンレス鋼等の鋼材料の薄板の両端を円筒状になるように溶接する。この際、溶接の熱により鋼材料の一部が硬質化されてしまうため、この円筒状の鋼材料を溶体化して均質にする。次いで、この溶体化された円筒状の鋼材料を所定幅に裁断して無端帯状のリングを形成した後、所定厚さに圧延する。この圧延により金属組織が変形してしまうため、この圧延されたリングを再度溶体化して金属組織を再結晶させる。その後、溶体化されたリングを所定の周長に補正して、少しずつ周長の異なる金属リングを製造し、さらに、時効処理及び窒化処理を施すことにより硬度及び耐摩耗性を向上させている。
上記の窒化処理としては、金属リングを所定雰囲気内に所定時間保持するガス窒化法、ガス軟窒化法、塩浴窒化法等が知られている。このガス窒化法またはガス軟窒化法においては、金属リング全体が雰囲気に曝露されることが好ましく、これにより金属リングが均一に窒化される。
このような金属リングの窒化処理においては、多数の金属リングを保持しつつこれらを一度に窒化することを可能とした治具が用いられている。具体的には、上下に設けられた一対の懸架手段に金属リングを内周面側から垂直方向に懸架させる金属リングの窒化処理治具が報告されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この窒化処理治具では、金属リングを懸架させた構成であるため、加熱炉内で金属リングが不安定であり、また、加熱炉内における金属リングの充填率が低いため、金属リング数当たりの治具重量が大きく、熱処理時の熱効率が悪いといった問題を有していた。さらに、上側の懸架手段に当接する金属リングに負荷が集中し、窒化処理を行った際に金属リングの変形等が生じるといった問題も有していた。
また、金属リングをその径方向に挿入自在な枠体が設けられ、この枠体に備えられた複数の保持部材により、金属リングを外周面側から押圧して楕円形状に撓ませた状態で保持する金属リングの窒化処理治具が報告されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この窒化処理治具においても、金属リングが垂直方向で楕円形状に保持されているため、窒化処理による金属リングの変形等の問題が解決されていなかった。なお、上記の変形等は、周長補正の工程にて周長の補正とともに矯正される場合もあるが、変形等が大きい場合には、周長の補正と併せてこの変形を矯正するための時間が掛かりすぎるという問題がある。
そこで、この問題に対しては、3本以上の平行なロッドが垂直方向に立設され、水平方向に突き出した二重円錐形のリング座が多数このロッドに設けられ、これらのロッド間に金属リングを挿入すると、隣接するリング座の傾斜面により形成されたV字型の凹部に金属リングが外周面側から挟持される構成となる金属リングの搬送ラックが報告されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、この搬送ラックへの金属リングの取付及び取外は全て手作業によるため、大量の金属リングを取り付け又は取り外す作業には多くの時間が必要であり、また、生産数も制限されていた。また、上記のような従来技術において金属リングの取付及び取外作業の自動化を図ったとしても、金属リングを1本ずつ処理したのでは、大量の金属リングを全て処理し終えるまでに長時間を要することとなるため、生産数を制限するか装置を増設する必要があった。
特開2002−161314号公報 特許第4219186号 特開2008−240085号公報
したがって、本発明は、上記問題点に鑑み、金属リングの熱処理を自動的にかつ大量に行うことを可能とした整列ストッカーへの金属リングの押し込み方法及び押込装置を提供することを目的としている。
本発明の金属リングの押し込み方法は、金属リングの外周よりも辺の長さの総和が長い開口部を備えると共に、平行かつ一定間隔で垂直方向に設けられた、複数の棚部材の間に、当該金属リングを押し込む方法であって、上記金属リングの押込方向先端が上記開口部上を通過する際に、上記金属リングの押込方向後端が浮き上がることを防ぐことを特徴としている。
また、本発明の金属リングの押込装置は、整列ストッカーと、リング受渡台と、リング整列機構とを備え、上記整列ストッカーは、複数の棚部材が平行にかつ一定間隔で支持されており、上記棚部材を上記リング受渡台と同一平面となるように上下方向に移動させる移動手段を備え、上記棚部材は、金属リングの外周より辺の長さの総和が長い開口部を有し、上記リング整列機構は、上記リング受渡台から上記整列ストッカーの上記棚部材に上記金属リングを押し込むために押圧するワークプッシャーを備えると共に、当該ワークプッシャーが押し込む金属リングにおける端部上面に当接するワーク落下防止部材を設けていることを特徴としている。
本発明によれば、大量の金属リングを整列ストッカーへ自動的に押し込むことを可能とし、これにより、金属リングの自動的かつ大量の熱処理を実現している。なお、多角形と円形とを比較すると、その周長が同じ時、それぞれが形成する形状の面積は、多角形よりも円形の方が大きくなることを利用して、整列ストッカーの棚部材に、整列リング移載ロボットハンドにより変形クランプした形状に対応する開口を設け、上方からの積載及び取り出しを実現している。
本発明の金属リングの押し込み方法を利用した金属リングの自動熱処方法の一実施形態を示す概念図である。 本発明における整列ストッカーの一実施形態を示した正面図である。 本発明における整列ストッカーの一実施形態を示した上面図である。 本発明における整列ストッカーの開口部と金属リングとの配置を示した概念図である。 本発明における整列ストッカーへの金属リングの押込工程を示した断面図である。 本発明における整列ストッカーへの金属リングの押込工程を示した上面図である。 本発明における整列ストッカーへの金属リングの押込工程を示した上面図である。 整列リング移載ロボットハンドの一実施形態を示した正面図である。 整列リング移載ロボットハンドの一実施形態を示した下面図である。 整列リング移載ロボットハンドを金属リング内に挿入した状態を示した下面図である。 整列リング移載ロボットハンドを金属リング内で拡張した状態を示した下面図である。 金属リングの熱処理治具の一実施形態を示す上面図である。 金属リングの熱処理治具の一実施形態を示す正面図である。 金属リングの熱処理治具に変形クランプされた金属リングを挿入した状態を示す上面図である。 金属リングの熱処理治具に挿入された変形クランプ金属リングを略円形状に復元した状態を示す上面図である。 整列ストッカーからの金属リングの引出工程を示した断面図である。
以下、図面を用いて本発明の金属リングの押し込み方法を利用した金属リングの自動熱処理方法及び本発明の金属リングの押込装置の実施形態について具体的に説明する。図1は本発明の押し込み方法を利用した金属リングの自動熱処方法の一実施形態を示す概念図である。この金属リングの自動熱処理方法では、まず、図1に示されたように、金属リング1が金属リング搬送コンベア2によりリング受渡台3に搬送される。リング受渡台3に搬送された金属リング1は、リング整列機構4によって整列ストッカー5に積載される。この整列ストッカー5に整列して積載された金属リング1は、この配置状態のまま整列リング移載ロボットハンド6によって熱処理治具7に移載して取り付けられる。
次いで、この金属リング1が積載された熱処理治具7は、治具移載ロボット8によって治具積載パレット9上に積み重ねられる。この治具積載パレット9は、パレット搬送コンベア10によって熱処理炉内へ搬送され、積載された大量の金属リング1に対して所定の熱処理が実施される。
そして、熱処理を終えた金属リング1はこれまでの工程を逆に辿って1本ずつの金属リング1とされる。すなわち、熱処理後の治具積載パレット9は、パレット搬送コンベア11によって熱処理炉から搬送される。治具積載パレット9に積み重ねられた熱処理治具7は、治具移載ロボット12によって治具積載パレット9から下ろされる。熱処理治具7に整列して積載された金属リング1は、この配置状態のまま整列リング移載ロボットハンド13によって熱処理治具7から取り外されて整列ストッカー14に移載される。
その後、移載された金属リング1は、押出シリンダ15によって整列ストッカー14から押し出され、次いで、リング引出機構16によって整列ストッカー14からリング受渡台17上に引き出される。引き出された金属リング1は、金属リング搬送コンベア18によって搬送される。このようにして大量の金属リング1が自動的に治具付け、熱処理される。以下、これらの各工程を詳細に説明する。
1.金属リング整列工程
この工程においては、金属リング搬送コンベア2によりリング受渡台3に搬送されてくる金属リング1を、リング整列機構4によって整列ストッカー5に積載する。ここで、本発明における金属リング1は、マルエージング鋼、ステンレス鋼等の鋼材料の薄板の両端を円筒状になるように溶接し、溶接の熱により硬質化された部分を均質化するための溶体化を行った後、所定幅に裁断して無端帯状の金属リングとし、さらに、このの金属リングを所定厚さに圧延した後、金属組織を再結晶させるための溶体化を行い、必要に応じて周長補正を行ったものである。なお、この金属リング1は外力が付加されていない状態では略円環形状である。
また、本発明における整列ストッカー5は、大量の金属リングを垂直方向に整列して積載し得る同一の構成を2つ回転自在に並列したものであり、その一つの構成は、図2及び3に示されたように、複数の棚部材101が、上部板材102及び下部板材103の間において、複数の支持部材104〜109により、上部板材102及び下部板材103と平行に一定間隔で支持されている。この複数の棚部材101の間隔は、後述する熱処理治具に積載される複数の金属リングの間隔とほぼ等しい大きさであり、整列ストッカー5はこの間隔分上下に移動可能な構成であり、全ての棚部材101がリング受渡台3と同じ高さになるよう制御でき、これにより全ての棚部材101間に金属リング1を積載することができる。なお、図2は本発明における整列ストッカーの一実施形態を示した正面図であり、図3はその上面図である。
また、支持部材104及び109は金属リングの直径よりも離間しており、支持部材105〜108は金属リングが積載された際に金属リングの外周部に当接するように構成されている。これにより、図2における前方または図3における下方から金属リングを押し込むと、金属リングは支持部材104及び109間を通過し、金属リングの外周部が支持部材105〜108に当接するまで挿入される。
さらに、上部板材102及び棚部材101には、金属リングの外周よりも辺の長さの総和が長い六角形の開口部110が設けられている。この開口部110は、後述する金属リングの熱処理治具への移載の際に用いられるものであり、金属リングが完全に挿入された状態では何ら問題ないが、図4に示されたように、図面下方から金属リングを押し込み、点線、一点鎖線及び二点差線と挿入していく場合、点線で示された位置から一点鎖線で示された位置までの領域において、金属リングの端部が開口部110に傾斜して入り込んでしまうといった問題を有している。
そこで、本発明におけるリング整列機構4では、図5に示されたように、リング受渡台3から整列ストッカー5の棚部材101に金属リング1を押し込むための、シリンダ111及びワークプッシャー112に加えて、上記問題を解決するためのワーク落下防止部材113が設けられている。このワーク落下防止部材113は、図5及び6に示されたように、ワークプッシャー112とともにシリンダ111により整列ストッカー5側に押し出される構成であり、ワークプッシャー112が当接している金属リング1の端部の上面を覆うように配置されている。
そして、金属リング1が、リング整列機構4によって整列ストッカー5に押し込まれていくと、金属リング1の端部が上記開口部110に入り込もうとして、この開口部110側の端部とは反対側の端部、すなわちワークプッシャー112に当接している端部が浮き上がり始める。ところが、浮き上がり始めた端部の上面には、ワーク落下防止部材113が設けられているため、この金属リング1端部の浮き上がりが抑制され、棚部材101と平行な状態が維持されたまま金属リング1が棚部材101間に押し込まれていく。
その後、端部が開口部110に入り込む領域を金属リング1が通過すると、図5及び7に示されたように、ワーク落下防止部材113が棚部材101に当接することになるが、ワーク落下防止部材113はスプリング114を介してシリンダ111に設けられているため、棚部材101に当接した後はワーク落下防止部材113の移動が停止し、ワークプッシャー112のみによって金属リング1の外周部が支持部材105〜108に当接するまで押し込まれる。
そして、整列ストッカー5には、隣接する棚部材101の間隔分上方または下方に移動して、金属リング1が押し込まれていない棚部材101が、リング受渡台3と同一平面となるように上下方向に移動させる移動手段が備えられており、これにより、次の金属リング1を空の棚部材101間に押し込み、この動作を繰り返すことにより、大量の金属リング1を整列ストッカー5に積載し、垂直方向に整列させる。次いで、上記のようにして全ての棚部材101間に金属リングを積載及び整列させた整列ストッカー5を回転させて、並列する同一構成の整列ストッカーにおいても同様にして大量の金属リング1を積載及び整列させる。
2.熱処理治具への移載工程
この工程においては、整列リング移載ロボットハンド6によって、整列ストッカー5に整列して積載された大量の金属リング1をこの配置状態のまま熱処理治具7に移載して取り付ける。整列リング移載ロボットハンド6は、図8及び9に示されたように、ベース部201に備えられた駆動機構により3方向にそれぞれが拡張するフィンガー部材202が備えられており、このフィンガー部材202には2カ所の突起部203が設けられている。なお、図8は整列リング移載ロボットハンドの一実施形態を示した正面図であり、図9はその下面図である。
このような構成の整列リング移載ロボットハンド6は、図10に示されたように、整列ストッカー5内で垂直方向に整列された略円形状の大量の金属リング1の径方向の中心に、上部板材102及び棚部材101における六角形の開口部110を通して上方からフィンガー部材202を垂直に挿入することができる。次いで、金属リング1の中心に挿入されたフィンガー部材202を3方向にそれぞれ拡張させることにより、図11に示されたように、大量の金属リング1の内周面を突起部203が外方向に押し広げ、全ての金属リング1が六角形状に変形クランプされる。
そして、前述したように、上記開口部110の辺の長さの総和が、この六角形状に変形クランプされた金属リング1の外周よりも長くなるよう構成されているため、大量の金属リング1がクランプされたフィンガー部材202を上方に引き抜くことにより、整列された大量の金属リング1の全てをその整列状態のまま一度に取り出すことができる。
また、3本のフィンガー部材202のうちの1本の2カ所の突起部203には、金属リング1との接触部にクッション機構を設けることが好ましく、これにより、周長の異なる金属リング1を用いてもその差異を吸収することができる。
熱処理治具7は、図12及び13に示したように、蓋体301と底部302との間において、3本以上の平行な金属リング保持部材303が金属リング1の外周に当接するように垂直方向に立設され、蓋体301には、上記の変形クランプされた金属リング1の外周よりも辺の長さの総和が長い開口部304が設けられている。また、この金属リング保持部材303には、金属リング1に対向する面にのみ一定間隔で突起部305が設けられている。この突起部305は傾斜面を有しており、隣接する2つの突起部305の間に金属リング1の外周が挿入された場合に、金属リング1の外周端縁が上記の傾斜面に当接する構成である。さらに、金属リング保持部材303は、3本以上を平行に立設した際に、同じ高さにそれぞれの突起部が形成されるように構成されており、これらの隣接する突起部間に金属リング1が挿入された場合に、金属リング1が水平に挟持される。なお、図12は金属リングの熱処理治具の一実施形態を示す上面図であり、図13はその正面図である。
このような構成の熱処理治具7において、図14に示されたように、上記のようにして大量の金属リング1がクランプされたフィンガー部材を、上方から開口部304へ挿入し、載置する金属リング1の外周と、載置される各金属リング保持部材303の凹部とが同じ高さになるように位置合わせする。そして、フィンガー部材を縮小させると、六角形に変形クランプされた金属リング1の形状が弾性力により略円形状に復元され、図15に示されたように、金属リング1の外周端縁が金属リング保持部材303の凹部に挟持され、大量の金属リング1の全てが一度に水平に保持される。
3.金属リングの熱処理工程
この工程においては、治具移載ロボット8によって大量の金属リング1が積載された熱処理治具7を治具積載パレット9上に積み重ね、パレット搬送コンベア10によってこの治具積載パレット9を熱処理炉内へ搬送した後、積載された大量の金属リング1に対して所定の熱処理が実施される。ここで、本発明においては、上記の治具積載パレット9は、熱処理治具7を5列2行2段の計20個積み重ねることが好ましく、このような構成によれば、加熱炉内における金属リングの充填率が高く、低コストかつ効率よく熱処理することができる。
4.金属リングの引出工程
この工程においては、熱処理完了後、パレット搬送コンベア11によって熱処理された治具積載パレット9を熱処理炉から搬送し、治具移載ロボット12によって積み重ねられた熱処理治具7を治具積載パレット9から下ろす。そして、整列リング移載ロボットハンド13によって、熱処理治具7に整列して積載された金属リング1を、この配置状態のまま熱処理治具7から取り外し、整列ストッカー14に移載する。これらの動作については、上記の整列ストッカーから熱処理治具への移載及び熱処理の各工程を逆に辿るものであるため詳細な説明は省略する。
次いで、整列ストッカー14に移載された金属リング1を、押出シリンダ15によって整列ストッカー14から押し出した後、リング引出機構16によって整列ストッカー14からリング受渡台17上に引き出し、搬送コンベア18によって次工程へ搬送される。
ここで、本発明における整列ストッカーからの金属リングの引出工程をより詳細に説明すると、まず、図1に示されたように、整列ストッカー14に移載された金属リング1を、押出シリンダ15によって整列ストッカー14から押し出す。これにより、整列ストッカー14の隣接する棚部材401間から金属リング1の端部を押し出すことができ、次工程の金属リング1の引出を可能としている。
次に、隣接する棚部材401間から押し出された金属リング1の内周面にワーク引掛け405を引掛ける。リング引出機構16には、図16(a)に示されたように、金属リング1の端部と当接する先端面402と、当接した金属リング1の端部の上面を覆うように配置されたワーク落下防止部材403とが設けられ、シリンダ404によって、整列ストッカー14に押し込められた金属リング1に向けてリング受渡台17上を摺動可能な構成となっている。また、このワーク落下防止部材403の先端部には、金属リング1の引出方向にのみ押し上げられ、押し上げられた状態で金属リング1の端部上方を通過し、この端部が通過した後に、金属リング1の内側に落下する構成の爪状のワーク引掛け405が設けられている。さらに、ワーク落下防止部材403の下面の長さは、ワーク引掛け405の長さよりも長く、金属リング1の引出方向に押し上げられた状態においても、ワーク引掛け405の先端とリング引出機構の先端面402との間は、金属リング1の厚さよりも大きく離間している。
そして、図16(b)に示されたように、シリンダ404により、金属リング1の端部にリング引出機構16の先端を近接させていき、ワーク引掛け405を金属リング1の端部に当接させると、このワーク引掛け405が金属リング1の端部上方に押し上げられる。さらに、このワーク引掛け405が押し上げられた状態のまま、リング引出機構16をさらに金属リング1に近接させると、図16(c)に示されたように、押し上げられたワーク引掛け405の先端が金属リング1の内側に入り込み、次いで、ワーク引掛け405の先端が落下して金属リング1の内側にワーク引掛け405が引掛けられる。
その後、シリンダ404によって、リング引出機構16を引出方向に移動させることにより金属リング1がリング受渡台14に引き出されるが、この際、リング整列ストッカー14の棚部材401に設けられた開口部に、金属リング1の端部が入り込もうとして、この開口部側の端部とは反対側の端部、すなわちリング引出機構16の先端面402に当接している端部が浮き上がり始める。ところが、浮き上がり始めた端部の上面には、ワーク落下防止部材403が設けられているため、この金属リング1端部の浮き上がりが抑制され、棚部材401と平行な状態が維持されたまま金属リング1が棚部材401間から引き出される。
次いで、図16(d)及び(e)に示したように、リング受渡台14は、引出方向と直交する方向に傾斜するように構成されている。そのため、リング受渡台14を傾斜させることにより、ワーク引掛け405が金属リング1の内側から外れ、金属リング1が金属リング搬送コンベア18まで滑り落ち、このコンベア18により次工程に搬送される。
1…金属リング、2…金属リング搬送コンベア、3…リング受渡台、
4…リング整列機構、5…整列ストッカー、6…整列リング移載ロボットハンド、
7…熱処理治具、8…治具移載ロボット、9…治具積載パレット9

Claims (2)

  1. 金属リングの外周よりも辺の総和が長い開口部を備えると共に、平行かつ一定間隔で垂直方向に設けられた、複数の棚部材の間に、当該金属リングを押し込む方法であって、
    上記金属リングの押込方向先端が上記開口部上を通過する際に、上記金属リングの押込方向後端が浮き上がることを防ぐことを特徴とする金属リングの押し込み方法。
  2. 整列ストッカーと、リング受渡台と、リング整列機構とを備え、
    上記整列ストッカーは、複数の棚部材が平行にかつ一定間隔で支持されており、上記棚部材を上記リング受渡台と同一平面となるように上下方向に移動させる移動手段を備え、
    上記棚部材は、金属リングの外周より辺の総和が長い開口部を有し、
    上記リング整列機構は、上記リング受渡台から上記整列ストッカーの上記棚部材に上記金属リングを押し込むために押圧するワークプッシャーを備えると共に、当該ワークプッシャーが押し込む金属リングにおける端部上面に当接するワーク落下防止部材を設けていることを特徴とする金属リングの押込装置。
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