JP6696891B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体に対して障子が面外方向に開閉する建具に関するものである。
開き窓やすべり出し窓等のように枠体に対して障子が面外方向に開閉する建具では、障子の戸先に位置する框の見付け面にハンドルが配設されており、このハンドルの施錠操作によって障子を施錠状態に維持するようにしている。すなわち、この種の建具では、障子の戸先に対応する枠の見込み面にラッチ受けが設けられている。ラッチ受けは、見付け方向に沿って突設されており、障子が閉じられると、その室外側部分に対して框の見付け面が当接可能となる。ハンドルは、把持部とラッチとの間に見込み方向に沿った支持軸部を有しており、支持軸部の軸芯を中心として回転可能となるように框に取り付けられている。この建具では、障子を閉じた状態でハンドルを施錠操作すると、ラッチがラッチ受けの室内側部分に当接した状態となり、障子が閉じた状態に維持される。この状態からハンドルを解錠操作すると、ラッチ受けの室内側部分に対してラッチが退行することになり、障子を開くことが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−154685号公報
室内の換気を行う場合には、枠体に対して障子を少し開いた状態に維持できることが好ましい。上述した建具においては、障子が少し開いた位置にも、ラッチ受けと同様のサブラッチ受けが設けられていれば、ハンドルのラッチを当接させることで、障子を少し開いた状態に維持することは可能となる。しかしながら、サブラッチ受けを設けた建具にあっては、サブラッチ受けに当接して障子を閉じることが不可能となるため、具現化することが困難である。もちろん、枠体と障子との間に全く別個の専用機構を新たに設ければ、障子を閉じた状態に維持することも、障子を少し開いた状態に維持することも可能となるが、コストが大幅に増大する事態を招来するのは否めない。
本発明は、上記実情に鑑みて、コストが大幅に増大する事態や障子が閉じられなくなる事態を招来することなく、障子を少し開いた状態に維持することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠の見込み面から見付け方向に沿って突出するように設けられ、室外側部分に対して框の見付け面が当接可能となるラッチ受けと、前記框の見付け面に移動可能に配設し、施錠位置に配置した場合にラッチを介して前記ラッチ受けの室内側部分に当接するハンドルとを備えた建具において、前記枠において前記ラッチ受けよりも室外側となる部位には、見付け方向に沿って退行した位置と突出した位置とに移動可能となるサブラッチ受けを配設し、前記サブラッチ受けは、前記退行した位置に移動することによって障子の閉じる方向への移動を許容し、前記突出した位置に配置された状態においては前記ハンドルを施錠位置に配置した際のラッチと前記框の見付け面との間に配置されることを特徴とする。
この発明によれば、サブラッチ受けが退行した位置に移動することで障子を閉じることが可能となり、ハンドルのラッチをラッチ受けに当接させて障子を閉じた状態に維持することができる。一方、サブラッチ受けを突出した位置に配置すれば、同じハンドルのラッチを当接させることで障子を少し開いた状態に維持することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記サブラッチ受けは、前記枠の長手方向に沿った軸部材及び支持部材を介して前記枠に取り付けられ、前記支持部材に対して前記軸部材の軸芯を中心として回転することにより前記退行した位置と前記突出した位置とに移動するものであり、前記サブラッチ受けと前記支持部材との間には前記サブラッチ受けが前記突出した位置に配置された場合に前記退行した位置への移動を規制する規制機構が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、規制機構を設けることによってサブラッチ受けを突出した位置に維持するようにしているため、枠の長手方向に沿った軸部材を中心として回転するサブラッチ受けを構成することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記規制機構は、前記サブラッチ受けに移動可能に配設したロック部材と、前記支持部材に形成した係合面とを有し、前記サブラッチ受けが前記突出した位置に配置された場合に前記ロック部材を前記係合面に当接させることにより前記退行した位置への移動を規制することを特徴とする。
この発明によれば、規制機構としてロック部材を係合面に当接させるものを適用しているため、構造が複雑化する事態を招来することがない。
また本発明は、上述した建具において、前記サブラッチ受けと前記ロック部材との間には、前記ロック部材を前記係合面に当接した状態に付勢する当接用付勢手段が設けてあることを特徴とする。
この発明によれば、サブラッチ受けを突出した位置に配置した場合に当接用付勢手段の付勢力によってロック部材が係合面に当接されることになり、ロック部材を係合面に当接させる操作が不要となる。
また本発明は、上述した建具において、前記サブラッチ受けと前記ロック部材との間には、前記ロック部材を前記係合面から離隔する方向に付勢する離隔用付勢手段が設けてあり、前記ロック部材は、前記サブラッチ受けが前記突出した位置に配置された状態で、前記ハンドルを施錠位置に配置した際のラッチに当接することにより、前記離隔用付勢手段の付勢力に抗して前記係合面に当接された状態を維持することを特徴とする。
この発明によれば、サブラッチ受けが突出した位置に配置された状態でハンドルを施錠位置に配置すれば、ロック部材が係合面に当接される一方、ラッチとサブラッチ受けとの当接状態を解除するようにハンドルを操作すれば、離隔用付勢手段の付勢力によってロック部材が係合面から離隔することになり、ロック部材を操作することなく障子を閉じた状態及び少し開いた状態に維持することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記サブラッチ受けと前記支持部材との間には、前記サブラッチ受けを前記突出した位置に向けて付勢する突出用付勢手段が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、障子を開いた場合に突出用付勢手段の付勢力によってサブラッチ受けが突出した位置に配置されるため、サブラッチ受けを操作することなくハンドルを施錠位置に配置することにより、障子を少し開いた状態に維持することができる。
本発明によれば、サブラッチ受けが退行した位置に移動することで障子を閉じることが可能となり、ハンドルのラッチをラッチ受けに当接させて障子を閉じた状態に維持することができる。一方、サブラッチ受けを突出した位置に配置すれば、同じハンドルのラッチを当接させることで障子を少し開いた状態に維持することが可能となる。従って、コストが大幅に増大する事態を招来することなく、障子を閉じること及び障子を少し開いた状態に維持することを両立することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1である建具を示したもので、障子が閉じた状態の横断面図である。 図2は、図1に示した建具において障子が開いた状態の要部横断面図である。 図3は、図1に示した建具において障子が少し開いた状態に維持された要部横断面図である。 図4は、図1に示した建具に適用するサブラッチユニットの斜視図である。 図5は、図4に示したサブラッチユニットの構成要素を示すもので、(a)は支持部材の斜視図、(b)はサブラッチ受けの斜視図、(c)はロック部材の斜視図、(d)はストッパ部材の斜視図、(e)は軸部材の斜視図である。 図6は、図4に示したサブラッチユニットを示すもので、(a)はロック部材が係合面に当接された状態の断面図、(b)はロック部材が係合面から離隔した状態の断面図である。 図7は、本発明の実施の形態2である建具を示したもので、障子が閉じた状態の横断面図である。 図8は、図7に示した建具において障子が開いた状態の要部横断面図である。 図9は、図7に示した建具において障子が少し開いた状態に維持された要部横断面図である。 図10は、図7に示した建具に適用するサブラッチユニットを示すもので、(a)はロック部材が係合面から離隔した状態の斜視図、(b)はロック部材が係合面に当接した状態の斜視図である。 図11は、図10に示したサブラッチユニットの構成要素を示すもので、(a)は支持部材の斜視図、(b)はサブラッチ受けの斜視図、(c)はロック部材の斜視図、(d)はストッパ部材の斜視図、(e)は軸部材の斜視図である。 図12は、図10に示したサブラッチユニットを示すもので、(a)はストッパ部材を通過する位置の横断面図、(b)はスライドガイドを通過する位置の横断面図、(c)はサブラッチ受けと軸受板部との間を通過する位置の横断面図である。 図13は、変形例1である建具の障子が少し開いた状態に維持された要部横断面図である。 図14は、変形例1で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。 図15は、変形例2で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。 図16は、変形例3で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。 図17は、変形例4で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。 図18は、変形例5で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。 図19は、変形例6で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。 図20は、変形例7で適用するサブラッチユニットを室内側から見たもので、(a)はサブラッチ受けが退行した位置に配置された概念図、(b)はサブラッチ受けが突出した位置に配置された概念図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10及び障子20を備え、枠体10に対して障子20を面外方向に移動させることにより、障子20を室外側に向けて開放するように構成した縦すべり出し窓と称されるものである。
枠体10は、左縦枠11、右縦枠12、上枠(図示せず)及び下枠(図示せず)を四周枠組みすることによって構成したものである。左縦枠11は、室内側から見た場合に左側に位置する縦枠であり、右縦枠12は、室内側から見た場合に右側に位置する縦枠である。障子20は、矩形状を成す複層ガラス21の四周に左縦框22、右縦框23、上框(図示せず)及び下框(図示せず)を装着して構成したもので、枠体10を開閉することのできる大きさに構成してある。左縦框22は、室内側から見た場合に左側に位置する縦框であり、右縦框23は、室内側から見た場合に右側に位置する縦框である。図示の例では、枠体10を構成する枠11,12及び障子20を構成する框22,23として、それぞれが複合タイプと称されるものを適用している。すなわち、アルミニウム合金等の金属によって成形した室外側枠部11A,12Aと、樹脂によって成形した室内側枠部11B,12Bとによってそれぞれの枠11,12が構成してあり、アルミニウム合金等の金属によって成形した室外側框部22A,23Aと、樹脂によって成形した室内側框部22B,23Bとによってそれぞれの框22,23が構成してある。
図には明示していないが、この建具には、上枠(図示せず)と上框(図示せず)との間及び下枠(図示せず)と下框(図示せず)との間にそれぞれフリクションステーと称されるリンク機構が設けてある。リンク機構は、枠体10に対して障子20を開閉可能に支持するためのものである。本実施の形態1では、右縦框23の長手を中心として障子20が回転し、左縦框22が室外側に突出するように障子20を開くことが可能である。
なお、以下の説明においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いることとする。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については、見込み面と称する場合がある。また、見付け方向とは、上枠(図示せず)や下枠(図示せず)等のように水平に沿って配置される部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、左縦枠11や右縦枠12等のように上下に沿って配置される部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
障子20の左縦框22には、室内に臨む見付け面22aにハンドル30が設けてある。ハンドル30は、台座31に対して回転可能に支持されたもので、回転軸芯から径方向に沿って延在する操作部32及びラッチ33を有している。このハンドル30は、回転軸芯が見込み方向に沿う状態で台座31を介して左縦框22に取り付けてあり、解錠位置と施錠位置とに移動することが可能である。ハンドル30が解錠位置に配置された場合には、ラッチ33の先端が下方に向けて延在した状態となる。この解錠位置においては、ラッチ33が台座31を越えて左縦枠11に近接する向きに突出することはない。ハンドル30が施錠位置に配置された場合には、ラッチ33の先端が左縦枠11に向けてほぼ水平に延在した状態となる。この施錠位置においては、ラッチ33が台座31を越えて左縦枠11に近接する向きに突出することになる。
図1からも明らかなように、台座31は、見付け方向に沿った寸法が左縦框22の見付け面22aよりも小さく構成してある。この台座31は、左縦框22の見付け面22aにおいて左縦枠11に近接する部分に当接部22a1を確保するように右側に寄せて配置してある。ハンドル30の操作部32は、ラッチ33との角度がほぼ90°となるように設けたもので、解錠位置にある場合に右縦枠12に向けてほぼ水平に延在し、施錠位置にある場合に下方に向けて延在することになる。
一方、枠体10の左縦枠11には、ラッチ受け40及びサブラッチユニット50が設けてある。ラッチ受け40は、左縦枠11の内周側となる見込み面11aから見付け方向に沿って突出するように設けられた部分である。このラッチ受け40は、障子20が閉じられた際にその室外に臨む部分に左縦框22の当接部22a1が当接可能、かつハンドル30の台座31とは干渉しない突出寸法に構成してある。また、障子20が閉じられた際にハンドル30を解錠位置から施錠位置に移動させた場合には、ラッチ受け40の室内に臨む部分にラッチ33が当接し、障子20を閉じた状態に維持することが可能である。
ラッチ受け40において室外に臨む部分には、タイト材41が設けてあり、室内に臨む部分には、カバー部材42が設けてある。タイト材41は、障子20が閉じられた際に左縦框22の当接部22a1に圧接されて互いの間の水密性及び気密性を確保するものである。カバー部材42は、ハンドル30を施錠位置に配置した場合にラッチ33が摺接される部分に設けたもので、樹脂によって成形してある。
サブラッチユニット50は、左縦枠11の内周側となる見込み面11aにおいてラッチ受け40よりも室外側となる部分に設けたもので、図4〜図6に示すように、ブラケット(支持部材)51及びサブラッチ受け52を備えている。ブラケット51は、平板状を成す基板部51aと、基板部51aの両端部から互いに平行となるように突出した一対の軸受板部51b,51cとを有したものである。ブラケット51の軸受板部51b,51cは、基板部51aを介して左縦枠11の見込み面11aに取り付けた状態で障子20を開閉した場合にも、障子20の左縦框22とは接触しない突出寸法に形成してある。
ブラケット51の一方の軸受板部51bには、内径の大きな軸挿通孔51b1が設けてあり、他方の軸受板部51cには、内径の小さい軸支持孔51c1が設けてある。軸挿通孔51b1を有する軸受板部51bは、突出端面が軸挿通孔51b1の軸芯を中心とした円弧状に構成してあり、その周面の2カ所に係合面51d1,51d2を有している。係合面51d1,51d2は、軸受板部51b,51cの周面に形成した凹状の円弧面であり、互いにほぼ90°離隔した2位置に形成してある。本実施の形態1では、図1に示すように、基板部51aを介して左縦枠11の見込み面11aに取り付けた場合に、軸受板部51bの突出端となる位置に係合面51d1が設けてあり、この位置から室内側にほぼ90°ずれた位置に係合面51d2が設けてある。
サブラッチ受け52は、支持部52a及び受け本体部52bを一体に形成したブロック状を成すものである。支持部52aは、ブラケット51に設けた一対の軸受板部51b,51cの間に配置される寸法に構成したものである。この支持部52aには、軸支孔52cが設けてある。軸支孔52cは、支持部52aの両端面に貫通した円形の孔であり、全長にわたって同一の内径を有するように形成してある。受け本体部52bは、支持部52aから軸支孔52cの径方向に沿って突出した部分であり、先端部が左縦框22の当接部22a1とハンドル30のラッチ33との間の隙間にほぼ等しい板厚に構成してある。この受け本体部52bには、摺動孔52dが設けてある。摺動孔52dは、軸支孔52cと平行となるように形成したもので、太径孔部52d1及び細径孔部52d2を有している。太径孔部52d1は、受け本体部52bの端面から形成した内径の大きな部分である。この太径孔部52d1の内径は、ブラケット51に設けた係合面51d1,51d2の内径とほぼ同じ寸法となるように形成してある。図からも明らかなように、この太径孔部52d1には、互いに平行となる2つの平面52d3によって二面幅が規定してある。細径孔部52d2は、一端部が太径孔部52d1に連続し、かつ他端が受け本体部52bの内部で終端している。この摺動孔52dには、ロック部材53が摺動可能に挿入してある。
ロック部材53は、太径孔部52d1に嵌合する太径軸部53aと、細径孔部52d2に嵌合する細径軸部53bとを有した柱状部材である。太径軸部53aには、太径孔部52d1の2つの平面52d3に対応する2つの回転規制面53a1が形成してある。回転規制面53a1は、太径軸部53aにおいて細径軸部53bとの連結部分から端部の柱状頭部53a2を除く部分に形成してある。回転規制面53a1を有する太径軸部53aは、回転規制面53a1をそれぞれ太径孔部52d1の平面52d3に対向させた場合にのみ太径孔部52d1に挿通することが可能である。また太径軸部53aの周面には、通過用溝53a3が設けてある。通過用溝53a3は、軸方向に沿った寸法が上述した軸受板部51bの板厚よりも大きな切欠である。この通過用溝53a3は、回転規制面53a1を設けた部分において柱状頭部53a2に近接した部分に形成してある。
一方、細径軸部53bには、2つの摺動規制面53b1が設けてある。摺動規制面53b1は、細径軸部53bの両側から形成した互いに平行となる面であり、端部のストッパ頭部53b2を除く部分に形成してある。この摺動規制面53b1を形成した細径軸部53bは、サブラッチ受け52に装着したストッパ部材54のガイド溝54aに嵌合している。ストッパ部材54は、ガイド溝54a及び軸孔54bを有した厚板状部材である。ガイド溝54aは、摺動規制面53b1の相互間隔に対応した幅の切欠である。軸孔54bは、サブラッチ受け52に設けた軸支孔52cと同一の内径を有した開口である。このストッパ部材54は、サブラッチ受け52に設けたストッパ収容部52eに装着することにより、軸孔54bがサブラッチ受け52の軸支孔52cに合致し、かつガイド溝54aが摺動孔52dの細径孔部52d2に配置された状態となる。
上述のロック部材53は、サブラッチ受け52の太径孔部52d1に予めコイルバネ(当接用付勢手段)55を配置した状態で摺動孔52dに挿入し、さらにこの状態からストッパ収容部52eにストッパ部材54を挿入してガイド溝54aに細径軸部53bを嵌合させることにより、摺動規制面53b1の範囲内においてサブラッチ受け52に摺動可能に装着されることになる。
すなわち、図6の(a)に示すように、通常状態においては、コイルバネ55の付勢力によってストッパ頭部53b2がストッパ部材54に当接し、ロック部材53がサブラッチ受け52の外部に最も突出した状態に維持される。この状態においては、通過用溝53a3を形成した部分を越えて太径軸部53aの外周面がサブラッチ受け52の端面から外部に露出することになる。
コイルバネ55の付勢力に抗してロック部材53をサブラッチ受け52の内部に押し入れると、図6の(b)に示すように、サブラッチ受け52の端面からは、太径軸部53aにおいて通過用溝53a3を形成した部分のみが外部に露出することになる。ロック部材53に加えていた操作力を除去すれば、コイルバネ55の復元力によってロック部材53が突出方向に押し出され、再び図6の(a)に示した状態となる。
上記のようにしてロック部材53を内蔵したサブラッチ受け52は、ブラケット51の軸受板部51bに設けた軸挿通孔51b1を介して軸支孔52cに軸部材56を貫通させ、軸部材56の貫通端部56aをブラケット51の軸支持孔51c1に装着することにより、ブラケット51の軸受板部51b,51cの間に支持される。さらにこの状態から、軸部材56が左縦枠11の長手に沿って上下に延在する状態でブラケット51の基板部51aを介してサブラッチ受け52が左縦枠11の見込み面11aに取り付けられる。
上述したように、通常状態においては、図6の(a)に示すように、ロック部材53の太径軸部53aがサブラッチ受け52の端面から突出した状態に維持されている。これにより、軸受板部51bに設けた係合面51d1,51d2のいずれかにロック部材53の太径軸部53aを合致させた場合には、ロック部材53が係合面51d1,51d2に当接することでブラケット51に対するサブラッチ受け52の回転が阻止されることになる。
例えば、図1及び図2に示すように、軸受板部51bの室内側となる位置に設けた係合面51d2にロック部材53の太径軸部53aを合致させた状態においては、サブラッチ受け52の受け本体部52bが室内側に向けて突出した状態となり、軸受板部51b,51cから内周側に向けては、ほとんど突出していない退行した位置となる。従って、ハンドル30が施錠位置に配置された図1に示す状態から、ハンドル30を解錠位置に移動させれば、図2に示すように、サブラッチ受け52に干渉することなく障子20を開閉することが可能となる。
一方、図6の(b)に示すように、ロック部材53をサブラッチ受け52の摺動孔52dに押し込んだ状態においては、軸受板部51bに対してロック部材53の通過用溝53a3が対向するため、ブラケット51に対してサブラッチ受け52を軸部材56の軸芯回りに回転させることが可能となる。従って、図3に示すように、軸受板部51bの突出端に設けた係合面51d1にロック部材53が対向した状態でロック部材53に加えていた操作力を除去すれば、ロック部材53の太径軸部53aが係合面51d1に当接し、軸受板部51b,51cの突出端から受け本体部52bが内周側に向けて突出した位置に維持されることになる。これにより、左縦框22の当接部22a1がサブラッチ受け52に当接するまで障子20を閉じ、この状態からハンドル30を施錠位置に移動させれば、ラッチ33がサブラッチ受け52の受け本体部52bにおいて室内側となる部分に当接し、障子20を少し開いた状態に維持することが可能となる。
この状態から障子20を再び開閉するには、ロック部材53をサブラッチ受け52の摺動孔52dに押し込んだ状態でサブラッチ受け52を回転させ、ロック部材53を軸受板部51bの室内側となる位置に設けた係合面51d2に当接させれば、サブラッチ受け52が退行した位置に維持される。この状態においては、左縦框22の当接部22a1にラッチ受け40の室内に臨む部分を当接させることができ、ハンドル30を施錠位置に移動させれば、障子20を閉じた状態に維持することができる。
このように、上述の建具によれば、サブラッチ受け52を退行した位置に配置することで障子20との干渉がなくなるため、ハンドル30のラッチ33をラッチ受け40に当接させて障子20を閉じた状態に維持することができる。一方、サブラッチ受け52を突出した位置に配置すれば、同じハンドル30のラッチ33を当接させることで障子20を少し開いた状態に維持することが可能となる。従って、コストが大幅に増大する事態を招来することなく、障子20を閉じること及び障子20を少し開いた状態に維持することを両立することが可能となる。
なお、上述した実施の形態1では、支持部材として基板部51a及び一対の軸受板部51b,51cを有したブラケット51を例示しているが、サブラッチ受け52を移動可能に支持するものであれば、その他の形状を有した支持部材を適用しても良い。また、ロック部材53を係合面51d1,51d2に当接した状態に付勢する当接用付勢手段として、コイルバネ55を例示しているが、その他の形態からなるものを適用してももちろん良い。
(実施の形態2)
図7〜図9は、本発明の実施の形態2である建具を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、枠体10に対して障子20を面外方向に開閉するようにした縦すべり出し窓と称されるもので、実施の形態1とは、サブラッチユニットの構成が異なる。以下、実施の形態1と異なる構成について詳述し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付すこととする。なお、実施の形態2で用いる見込み方向、見込み面、見付け方向及び見付け面という用語についても、その定義は実施の形態1と同様である。
実施の形態2の建具で適用するサブラッチユニット150は、左縦枠11の内周側となる見込み面11aにおいてラッチ受け40よりも室外側となる部分に設けたもので、図10〜図12に示すように、ブラケット(支持部材)151、サブラッチ受け152及びロック部材153を備えている。
ブラケット151は、平板状を成す基板部151aと、基板部151aの両端部から互いに平行となるように突出した一対の軸受板部151b,151cとを有したものである。ブラケット151の軸受板部151b,151cは、基板部151aを介して左縦枠11の見込み面11aに取り付けた状態で障子20を開閉した場合にも、障子20の左縦框22とは接触しない寸法に形成してある。
ブラケット151の一方の軸受板部151bには、内径の大きな軸挿通孔151b1が設けてあり、他方の軸受板部51cには、内径の小さい軸支持孔151c1が設けてある。また基板部151aには、軸受板部151b,151cの相互間となる部位にストッパ溝151dが設けてある。ストッパ溝151dは、軸受板部151b,151cの並設方向に沿って形成した長孔状を成すもので、長手方向に沿った内壁面が係合面151d1を構成している。
サブラッチ受け152は、支持部152a及び受け本体部152bを一体に形成したブロック状を成すものである。支持部152aは、ブラケット151に設けた一対の軸受板部151b,151cの間に配置される寸法に構成したものである。この支持部152aには、軸支孔152cが設けてある。軸支孔152cは、支持部152aの両端面に貫通したもので、全長にわたって同一の内径を有するように形成してある。受け本体部152bは、支持部152aの先端部から軸支孔152cの径方向に沿って突出した部分であり、先端部が左縦框22の当接部22a1とハンドル30のラッチ33との間の隙間にほぼ同じ板厚に構成してある。
サブラッチ受け152の支持部152aには、一対のスライドガイド152d及びストッパ収容部152eが設けてある。スライドガイド152dは、支持部152aの側面において両端となる部位に設けた突出部であり、軸支孔152cに直交する方向に沿って延在している。それぞれのスライドガイド152dには、互いに対向する部位にガイド溝152fが形成してある。ガイド溝152fは、スライドガイド152dの延在方向に沿って形成した直線状の切欠であり、支持部152aの基端側となる端部が開口し、先端側となる端部が閉塞している。ストッパ収容部152eは、支持部152aにおいてスライドガイド152dの間となる部位に開口した切欠であり、軸支孔152cを含む大きさに形成してある。このストッパ収容部152eには、ストッパ部材154が装着してある。ストッパ部材154は、軸孔154a及びバネ座154bを有したブロック状部材である。このストッパ部材154は、軸孔154aがサブラッチ受け152の軸支孔152cに合致し、かつバネ座154bが支持部152aの側面から突出した位置においてサブラッチ受け152の先端側に延在する状態でストッパ収容部152eに装着してある。
ロック部材153は、先端の両隅部に面取が施された厚板の平板状を成すもので、一対のスライドガイド152dの間に配置することのできる幅寸法に形成してある。このロック部材153には、ガイドリブ153a及びバネ収容凹部153bが設けてある。ガイドリブ153aは、ロック部材153の両側面において基端側となる部分に設けた突条部分であり、ロック部材153の延在方向に沿った直線状に形成してある。ガイドリブ153aの寸法は、スライドガイド152dに設けたガイド溝152fに摺動可能に挿入することのできる値に設定してある。バネ収容凹部153bは、ストッパ部材154のバネ座154bに対応する部位に形成した長孔状の凹部であり、ロック部材153の延在方向に沿って形成してある。
上述のロック部材153は、サブラッチ受け152のバネ座154bとバネ収容凹部153bとの間にコイルバネ(離隔用付勢手段)155を介在させた状態で、ガイドリブ153aをそれぞれスライドガイド152dのガイド溝152fに挿入することにより、サブラッチ受け152に対してスライド可能に支持させてある。このロック部材153は、通常状態にある場合、コイルバネ155の付勢力によって図10の(a)に示すように、サブラッチ受け152の先端側に配置された状態となる。このとき、ロック部材153の基端部は、サブラッチ受け152の基端部とほぼ同じ位置に配置される。
コイルバネ155の付勢力に抗して操作力を加えた場合には、図10の(b)に示すように、サブラッチ受け152に対してロック部材153を基端側にスライドさせることができる。このとき、ロック部材153の基端部は、サブラッチ受け152の基端部から突出した状態となる。ロック部材153に加えていた操作力を除去すれば、コイルバネ155の復元力によってロック部材153が先端側に移動され、再び図10の(a)に示した状態となる。
ロック部材153を備えたサブラッチ受け152は、ブラケット151の軸受板部151bに設けた軸挿通孔151b1を介して軸支孔152cに軸部材156を貫通させ、軸部材156の貫通端部156aをブラケット151の軸支持孔151c1に装着することにより、ブラケット151の軸受板部151b,151cの間に支持される。さらにこの状態から、軸部材156が左縦枠11の長手に沿って上下に延在する状態でブラケット151の基板部151aを介して左縦枠11の見込み面11aに取り付けられる。軸部材156には、一方の軸受板部151bとサブラッチ受け152の端面との間に介在するように捩りバネ(突出用付勢手段)157が配設してある。この捩りバネ157は、図12の(c)に示すように、サブラッチ受け152における支持部152aの基端面がブラケット151の基板部151aに当接し、受け本体部152bが軸受板部151b,151cの突出端から障子20の左縦框22に向けて突出した位置に維持されるようにサブラッチ受け152を回転付勢するものである。
上記のように構成した建具では、図7及び図8に示すように、障子20を閉じると、突出した位置に配置されたサブラッチ受け152の受け本体部152bに対して左縦框22の当接部22a1が当接するため、捩りバネ157の付勢力に抗してサブラッチ受け152がブラケット151に対して軸部材156の軸芯回りに室内側へ回転する。この結果、この建具によれば、左縦框22の当接部22a1がラッチ受け40の室外に臨む部分(タイト材41)に当接するまで障子20を閉じることができる。さらにこの状態においてハンドル30を解錠位置から施錠位置に移動させれば、ラッチ受け40の室内に臨む部分(カバー部材42)にラッチ33が当接し、障子20を閉じた状態に維持することが可能である。
一方、上述の状態からハンドル30を施錠位置から解錠位置に配置して障子20を室外側に開くと、捩りバネ157の付勢力によって再びサブラッチ受け152が突出した位置に復帰する。従って、図9に示すように、サブラッチ受け152の室外に臨む部分に左縦框22の当接部22a1を当接させた状態で、ハンドル30を施錠位置に移動させれば、ラッチ33をサブラッチ受け152の受け本体部152bにおいて室内側となる部分に当接することができる。このとき、ラッチ33がサブラッチ受け152の受け本体部152bに当接する際には、ラッチ33の先端部が当接することにより、コイルバネ155の付勢力に抗してロック部材153がブラケット151の基板部151aに向けて移動する。これにより、ロック部材153は、その基端部が基板部151aに設けたストッパ溝151dに挿入された状態となる。ロック部材153の基端部が基板部151aのストッパ溝151dに挿入された状態においては、ロック部材153と係合面151d1とが対向するため、ブラケット151に対してサブラッチ受け152が室内側に回転しようとした場合、ロック部材153が係合面151d1に当接することによってこれが阻止される。これらの結果、上述の状態においては、障子20が少し開いた状態に維持されることになる。なお、上述の状態からハンドル30を解錠位置に移動させれば、コイルバネ155の付勢力によってロック部材153がサブラッチ受け152の先端部側に移動し、基板部151aのストッパ溝151dから逸脱するため、サブラッチ受け152のブラケット151に対する回転が許容状態となる。従って、障子20を閉じれば、図7に示すように、左縦框22の当接部22a1をラッチ受け40の室外に臨む部分(タイト材41)に当接させることができる。
このように、上述の建具によれば、サブラッチ受け152が退行した位置に移動することで障子20の閉じる方向への移動が許容されるため、ハンドル30のラッチ33をラッチ受け40に当接させて障子20を閉じた状態に維持することができる。一方、サブラッチ受け152を突出した位置に配置すれば、同じハンドル30のラッチ33を当接させることで障子20を少し開いた状態に維持することが可能となる。従って、コストが大幅に増大する事態を招来することなく、障子20を閉じること及び障子20を少し開いた状態に維持することを両立することが可能となる。
なお、上述した実施の形態2では、支持部材として基板部151a及び一対の軸受板部151b,151cを有したブラケット151を例示しているが、サブラッチ受け152を移動可能に支持するものであれば、その他の形状を有した支持部材を適用しても良い。また、ロック部材153を係合面151d1から離隔した状態に付勢する離隔用付勢手段として、コイルバネ155を例示しているが、その他の形態からなるものを適用してももちろん良い。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、いずれも建具として縦すべり出し窓を例示しているが、開き窓、横すべり出し窓等々、枠体に対して障子が面外方向に開閉されるものであれば、その他のものにも適用することが可能である。なお、上述した縦すべり出し窓においては右縦框23の長手を中心として障子20が回転するものを例示しているが、左縦框22の長手を中心として障子20が回転するものであっても構わない。この場合、サブラッチ受け52,152を含むサブラッチユニット50,150の構成については、実施の形態1や実施の形態2に示したものと対称形状のものを適用すれば良い。
さらに、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、支持部材であるブラケット51,151に対してサブラッチ受け52,152が枠の長手方向に沿った軸部材56,156の軸芯回りに回転するものを例示しているが、本発明は必ずしもこれに限定されず、その他の移動態様でサブラッチ受けを突出した位置と退行した位置とに移動させるようにしても良い。
例えば、図13及び図14の変形例1に示すように、ブラケット(支持部材)251に傾斜面251aを設けるとともに、この傾斜面521aに沿ってサブラッチ受け252を移動可能に配設することによってサブラッチユニット250を構成することも可能である。ブラケット251の傾斜面251aは、下方に向かうに従って漸次左縦枠11の見込み面11aから内周側に突出するように傾斜したものである。このサブラッチユニット250を備えた建具によれば、サブラッチ受け252を上下方向に移動させ、ブラケット251の傾斜面251aに対するサブラッチ受け252の配置位置を変更すれば、サブラッチ受け252を退行した位置と突出した位置とに移動させることが可能となる。
また、図15の変形例2及び図16の変形例3に示すように、ブラケット(支持部材)351,451に対してサブラッチ受け352,452を見込み方向に沿った軸部材353,453の軸芯を中心として回転可能に配設するようにしても良い。この場合、図15の(a)に示す変形例2のように、上方に向けて回転し、ブラケット351の上面から突出することによってサブラッチ受け352が退行した位置となるようにサブラッチユニット350を構成しても良いし、図16の(a)に示す変形例3のように、下方に向けて回転し、ブラケット451の下面から突出することによってサブラッチ受け452が退行した位置となるようにサブラッチユニット450を構成することも可能である。なお、ブラケット351,451に対してサブラッチ受け352,452を回転可能に配設する場合には、必ずしも直接ブラケット351,451とサブラッチ受け352,452とに軸部材353,453を設ける必要はない。例えば、図17の変形例4に示すように、ブラケット(支持部材)551及びサブラッチ受け552の間にリンク桿553を介在させ、リンク桿553の端部をそれぞれ軸部材554によってブラケット551及びサブラッチ受け552に回転可能に支持させるようにサブラッチユニット550を構成しても良い。
さらに、図18の変形例5及び図19の変形例6に示すように、ブラケット(支持部材)651,751に対してサブラッチ受け652,752を左縦枠11の見付け方向に沿って直線的に移動可能に配設するようにサブラッチユニット650,750を構成しても良い。この場合、図18の(a)に示す変形例5のように、退行した位置においてブラケット651の内部にサブラッチ受け652が収容されるように構成しても良いし、図19の(a)に示す変形例6のように、退行した位置においてサブラッチ受け752の内部にブラケット751が収容されるように構成することも可能である。
またさらに、図20の変形例7に示すように、ブラケット(支持部材)851とサブラッチ受け852との間に2つのリンク桿853を介在させ、一方のリンク桿853の端部をブラケット851に対してスライド可能となる状態で回転支持するように構成しても良い。このサブラッチユニット850においては、ブラケット851に対してサブラッチ受け852の姿勢を変更することなく退行した位置と突出した位置とに移動させることが可能となる。なお、上述した変形例1〜変形例7において実施の形態1と同様の構成については同一の符号が付してある。
11 左縦枠、11a 見込み面、20 障子、22 左縦框、22a 見付け面、22a1 当接部、30 ハンドル、33 ラッチ、40 ラッチ受け、51,151,251,351,451,551,651,751,851 ブラケット、51d1,51d2,151d1 係合面、52,152,252,352,452,552,652,752,852 サブラッチ受け、53,153 ロック部材、55 コイルバネ、56,156,353,453,554 軸部材、155 コイルバネ、157 捩りバネ

Claims (6)

  1. 枠の見込み面から見付け方向に沿って突出するように設けられ、室外側部分に対して框の見付け面が当接可能となるラッチ受けと、
    前記框の見付け面に移動可能に配設し、施錠位置に配置した場合にラッチを介して前記ラッチ受けの室内側部分に当接するハンドルと
    を備えた建具において、
    前記枠において前記ラッチ受けよりも室外側となる部位には、見付け方向に沿って退行した位置と突出した位置とに移動可能となるサブラッチ受けを配設し、
    前記サブラッチ受けは、前記退行した位置に移動することによって障子の閉じる方向への移動を許容し、前記突出した位置に配置された状態においては前記ハンドルを施錠位置に配置した際のラッチと前記框の見付け面との間に配置されることを特徴とする建具。
  2. 前記サブラッチ受けは、前記枠の長手方向に沿った軸部材及び支持部材を介して前記枠に取り付けられ、前記支持部材に対して前記軸部材の軸芯を中心として回転することにより前記退行した位置と前記突出した位置とに移動するものであり、
    前記サブラッチ受けと前記支持部材との間には前記サブラッチ受けが前記突出した位置に配置された場合に前記退行した位置への移動を規制する規制機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記規制機構は、前記サブラッチ受けに移動可能に配設したロック部材と、前記支持部材に形成した係合面とを有し、前記サブラッチ受けが前記突出した位置に配置された場合に前記ロック部材を前記係合面に当接させることにより前記退行した位置への移動を規制することを特徴とする請求項2に記載の建具。
  4. 前記サブラッチ受けと前記ロック部材との間には、前記ロック部材を前記係合面に当接した状態に付勢する当接用付勢手段が設けてあることを特徴とする請求項3に記載の建具。
  5. 前記サブラッチ受けと前記ロック部材との間には、前記ロック部材を前記係合面から離隔する方向に付勢する離隔用付勢手段が設けてあり、
    前記ロック部材は、前記サブラッチ受けが前記突出した位置に配置された状態で、前記ハンドルを施錠位置に配置した際のラッチに当接することにより、前記離隔用付勢手段の付勢力に抗して前記係合面に当接された状態を維持することを特徴とする請求項3に記載の建具。
  6. 前記サブラッチ受けと前記支持部材との間には、前記サブラッチ受けを前記突出した位置に向けて付勢する突出用付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の建具。
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