JP6696476B2 - シャッタ装置 - Google Patents

シャッタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6696476B2
JP6696476B2 JP2017088023A JP2017088023A JP6696476B2 JP 6696476 B2 JP6696476 B2 JP 6696476B2 JP 2017088023 A JP2017088023 A JP 2017088023A JP 2017088023 A JP2017088023 A JP 2017088023A JP 6696476 B2 JP6696476 B2 JP 6696476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fin
fins
seal member
air
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017088023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018184121A5 (ja
JP2018184121A (ja
Inventor
裕之 坂根
裕之 坂根
匡史 山口
匡史 山口
悠起朗 設楽
悠起朗 設楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017088023A priority Critical patent/JP6696476B2/ja
Priority to DE112018002246.3T priority patent/DE112018002246T5/de
Priority to PCT/JP2018/013377 priority patent/WO2018198664A1/ja
Publication of JP2018184121A publication Critical patent/JP2018184121A/ja
Publication of JP2018184121A5 publication Critical patent/JP2018184121A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6696476B2 publication Critical patent/JP6696476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/08Air inlets for cooling; Shutters or blinds therefor
    • B60K11/085Air inlets for cooling; Shutters or blinds therefor with adjustable shutters or blinds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/02Arrangement in connection with cooling of propulsion units with liquid cooling
    • B60K11/04Arrangement or mounting of radiators, radiator shutters, or radiator blinds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/08Air inlets for cooling; Shutters or blinds therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/52Radiator or grille guards ; Radiator grilles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本開示は、車両用のシャッタ装置に関する。
車両のグリル開口部には、エンジンルーム内に流れ込む空気の流量を調整するためのシャッタ装置が設けられる。シャッタ装置は、例えば車両の高速走行時において、エンジンルーム内に流れ込む空気の流量を低下させる。これにより、車両の空力性能を向上させることができる。また、シャッタ装置は、例えばラジエータを流れるエンジン冷却水の温度が高くなったときに、エンジンルーム内に流れ込む空気の流量を増加させる。これにより、エンジン冷却水の温度を適切に調整することができる。特許文献1には、このようなシャッタ装置の一例が記載されている。
下記特許文献1に記載のシャッタ装置では、板状に形成された複数のフィンのそれぞれを回転させることにより、空気の流れを遮断する遮断状態と、空気を通過させる開口状態と、を切り替える構成となっている。遮断状態においては、複数のフィンのそれぞれの端部同士が互いに当接した状態となり、これにより空気の流れが遮断される。開口状態においては、それぞれのフィンが互いに離間した状態となり、フィンの間を空気が通過する。
特開2015−134510号公報
ところで、遮断状態においては上記のようにフィンの端部同士が互いに当接しているのであるが、走行中にフィンに風が当たること等により、それぞれのフィンの間に隙間が空いてしまうことがある。このような状態になると、シャッタ装置によって空気の流れが完全には遮断されないので、シャッタ装置の機能を十分に発揮することができなくなる。また、上記の隙間に水が入り込んで凍結し、フィン同士が固着してしまうという問題も生じ得る。
本開示は、空気の流れを確実に遮断することのできるシャッタ装置、を提供することを目的とする。
本開示に係るシャッタ装置は、車両用のシャッタ装置(30)であって、複数設けられた板状の部材であって、それぞれがその長手方向に沿った回転軸(310)の周りに回転することにより、空気の流れを遮断する遮断状態と、空気を通過させる開口状態と、を切り替えるフィン(31)と、可撓性を有する材料によって形成された部材であって、フィンのうち回転軸に対して垂直な方向における端部から、外側に向けて伸びるように形成されたシール部材(313,314)と、を備える。互いに隣り合うフィンのうちの一方を第1フィンとし、他方を第2フィンとしたときに、遮断状態においては、第1フィンに設けられたシール部材が、空気から受ける力によって第2フィンに押し付けられた状態となる。このシャッタ装置は、フィンを回転させるアクチュエータ(33,33a,33b)と、アクチュエータを制御する制御部(40)と、を更に備える。制御部は、第2フィンのうち一方側の表面である第1受風面(311)に空気が当たるときには、第1フィンに設けられたシール部材が第1受風面に当接した状態である第1遮断状態となり、第2フィンのうち他方側の表面である第2受風面(312)に空気が当たるときには、第1フィンに設けられたシール部材が第2受風面に当接した状態である第2遮断状態となるように、アクチュエータを制御する。
このような構成のシャッタ装置では、遮断状態においては、第1フィンの端部に設けられたシール部材が、空気から受ける力によって、隣の第2フィンに押し付けられた状態となる。シャッタ装置に向かう空気の力により、シール部材と第2フィンとの間の密着が保たれるので、両者の間に隙間が形成されることが防止される。その結果、遮断状態においては空気の流れを確実に遮断することが可能となる。
本開示によれば、空気の流れを確実に遮断することのできるシャッタ装置が提供される。
図1は、第1実施形態に係るシャッタ装置が、車両に設けられている状態を模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態に係るシャッタ装置の構造を示す図である。 図3は、第1実施形態に係るシャッタ装置の構造を示す図である。 図4は、第1実施形態に係るシャッタ装置が、車両に設けられている状態を模式的に示す図である。 図5は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図6は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図10は、第1実施形態に係る制御部により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、第1実施形態に係る制御部により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図13は、第1実施形態に係る制御部により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、第1実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図15は、第2実施形態に係るシャッタ装置の構造を示す図である。 図16は、第2実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図17は、第2実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図18は、第2実施形態に係る制御部により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図19は、第2実施形態に係るフィンの動作を説明するための図である。 図20は、第3実施形態に係るフィンの構造を模式的に示す図である。
以下、シャッタ装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>本実施形態に係るシャッタ装置30は、車両10に搭載される装置であって、車両10のエンジンルーム13に流入する空気の流れを調整するための装置である。はじめに、車両10の概略構成について説明する。図1には、車両10の前方側部分における内部の状態が、上面視で模式的に示されている。
同図に示されるように、車両10の前方側(図1では左側)には、グリル開口部11が形成されている。グリル開口部11は、車両10の前方の外部空間と、車両10のエンジン12が配置されるエンジンルーム13とを連通させている。エンジンルーム13の内部には、グリル開口部11からエンジン12に向かって、室外熱交換器20、ラジエータ21、ファン装置22が順に設けられている。
室外熱交換器20は、車両10の空調装置(全体は不図示)の一部であって、その内部を流れる冷媒と、外部を流れる空気との間で熱交換を行うための熱交換器である。室外熱交換器20は、暖房運転の際には所謂蒸発器として機能し、冷房運転の際には所謂凝縮器として機能する。なお、室外熱交換器20を含む空調装置の構成は周知であるため、その詳細な説明は割愛する。
ラジエータ21は、その内部を流れる冷却水と、外部を流れる空気との間で熱交換を行うための熱交換器である。ラジエータ21には、エンジン12を通り高温となった冷却水が供給される。当該冷却水は、ラジエータ21を通過する際においてその温度を低下させた後、再びエンジン12に供給される。
ファン装置22は、室外熱交換器20及びラジエータ21を通過する空気の流れをつくり出すための装置である。ファン装置22は、その回転方向を正回転及び逆回転に切り替えて動作することが可能である。ファン装置22が正回転している場合、図中に矢印W1で示される方向、すなわちグリル開口部11からエンジンルーム13に向かう方向に空気が送風される。ファン装置22が逆回転している場合、図中に矢印W2で示される方向、すなわちエンジンルーム13からグリル開口部11に向かう方向に空気が送風される。
以下では、ファン装置22が正回転している運転モードを「順送風モード」とも称し、ファン装置22が逆回転している運転モードを「逆送風モード」とも称する。また、矢印W1で示される方向を「順方向W1」とも称し、矢印W2で示される方向を「逆方向W2」とも称する。
続いて、シャッタ装置30の構成について説明する。シャッタ装置30は、車両10のグリル開口部11に配置されている。シャッタ装置30は、フィン31と、動力伝達部32と、アクチュエータ33と、制御部40と、を備えている。
フィン31は板状の部材であって、シャッタ装置30に複数枚設けられている。フィン31は、グリル開口部11に固定されたフレーム34(図2を参照)によって支持された状態で、車両10の左右方向(図1では上下方向)に沿って等間隔に並ぶように配置されている。それぞれのフィン31は、その主面の形状が略長方形となるように形成されており、その長手方向を上下方向(図1では紙面奥行方向)に沿わせた状態で配置されている。図1では、複数のフィン31が並ぶ方向が矢印Zで示されている。以下では、矢印Zで示される方向を「フィン配列方向Z」とも称する。
各フィン31は、その長手方向における先端となる位置に、当該長手方向に沿って突出する回転軸310を有している。各フィン31の回転軸310には、図2及び図3に示されるように外歯車315が形成されている。複数のフィン31のそれぞれの外歯車315は、フィン配列方向Zにおいて一直線に並ぶように配置されている。各フィン31の回転軸310は、フレーム34により回転可能に支持されている。このような構造により、各フィン31は、回転軸310を中心に回転可能となっている。各フィン31が回転することにより、シャッタ装置30の開閉が行われる。
このように、複数のフィン31は、それぞれがその長手方向に沿った回転軸310の周りに回転することにより、図1のように空気を通過させる状態(以下では「開口状態」とも称する)と、図4のように空気の流れを遮断する状態(以下では「遮断状態」とも称する)と、を切り替えるものとして構成されている。尚、ここでいう「回転軸」とは、フィン31が回転する際の回転中心となる軸であればよく、本実施形態のような有体の軸ではなく仮想的な軸であってもよい。例えば、フィン31の長手方向における端部に2本の突起が形成されており、これらの突起の間となる位置に、回転中心である仮想的な回転軸が設定されているような構成であってもよい。
遮断状態においては、後に説明する図5や図7に示されるように、互いに隣り合うフィン31同士の間に隙間が形成されていない。このため、シャッタ装置30を通過するような空気の流れが遮断される。開口状態においては、後に説明する図9に示されるように、互いに隣り合うフィン31同士の間に隙間が形成される。当該隙間を通る経路で、シャッタ装置30を空気が通過する。
図3に示されるように、それぞれのフィン31にはシール部材313が設けられている。シール部材313は、フィン31のうち回転軸310に対して垂直な方向における端部(フィン31の短手方向の端部ともいえる)から、外側に伸びるように形成されている。シール部材313は、可撓性を有する材料、具体的にはエラストマーによって形成されている。尚、シール部材313の材料としては、外力を受けた際において容易に変形し得る材料であればよく、好ましくは、外力がなくなると元に戻るような弾性を有する材料であればよい。
それぞれのフィン31は、第1受風面311と第2受風面312とを有している。第1受風面311は、板状に形成されたフィン31の一方側の表面であり、第2受風面312は他方側(つまり反対側)の表面である。第1受風面311は、遮断状態において順方向W1に流れる空気が当たる面である。第2受風面312は、遮断状態において逆方向W2に流れる空気が当たる面である。図5及び図7に示されるように、遮断状態においては、第1受風面311及び第2受風面312のいずれかに対して、その隣のフィン31に設けられたシール部材313が当接した状態となる。
動力伝達部32は、次に説明するアクチュエータ33の駆動力をそれぞれのフィン31に伝達し、それぞれのフィン31を回転させるための部材である。図2や図3に示されるように、動力伝達部32は、全てのフィン31の外歯車315に対向するように、フィン配列方向Zに沿って伸びるように形成されている。動力伝達部32は、各フィン31の外歯車315に噛み合う歯部320を有しており、所謂ラックアンドピニオンを構成している。
アクチュエータ33は、動力伝達部32を移動させることにより、それぞれのフィン31を回転させるための装置である。図2及び図3に示されるように、アクチュエータ33は、動力伝達部32の一端に連結される駆動軸330を有している。アクチュエータ33は、駆動軸330をフィン配列方向Zに沿って移動させる。駆動軸330と共に動力伝達部32がフィン配列方向Zに沿って移動すると、それぞれのフィン31がその回転軸310の周りに回転する。
図1に示されるように、アクチュエータ33には位置センサ41が設けられている。位置センサ41は、フィン配列方向Zにおける駆動軸330の位置を検出するとともに、検出された駆動軸330の位置に応じた信号を出力する。位置センサ41の出力信号は、後述の制御部40に入力される。
制御部40は、ファン装置22及びアクチュエータ33の動作を制御するための装置である。制御部40は、記憶装置400等を有するマイクロコンピュータとして構成されている。本実施形態における制御部40は、車両10の制御を行うECU(Electronic Control Unit)の一部として構成されている。尚、このような態様に替えて、制御部40がECUとは別体の装置として構成されており、制御部40とECUとの間で通信が行われるような態様であってもよい。制御部40は、車両10の走行状態やエンジン12の駆動状態、及び位置センサ41から入力される信号等に基づいて、ファン装置22やアクチュエータ33等の動作を制御する。
制御部40は、通常は、フィン31を開口状態にしている。これにより、車両10の走行風により、車両10の前方の空気を室外熱交換器20、ラジエータ21、及びエンジン12に供給することができるため、エンジン12を冷却することができるとともに、空調装置を動作することができる。
車両10が停車している状況や、車両10が低速域で走行している状況においては、制御部40は、ファン装置22を順送風モードで動作させる。これにより、車両10の外部の空気を室外熱交換器20、ラジエータ21、及びエンジン12に強制的に供給することができる。
制御部40は、例えば車両10が高速域で走行している場合には、フィン31を遮断状態にする。これにより、エンジンルーム13内に流れ込む空気の流量が制限されるため、車両の空力性能を向上させることができる。
制御部40は、エンジン12が停止した場合には、フィン31を遮断状態にする。これにより、車両10の走行中においてエンジンルーム13内で加熱された空気が、車両10の外部に逃げ難くなるため、エンジンルーム13の内部を保温させることができる。その後にエンジン12の始動が行われた際に、温度の高い状態でエンジン12を始動させることができるため、燃費の改善等の効果を奏することができる。
制御部40は、例えばエンジン12の冷間始動時には、フィン31を遮断状態にするとともに、ファン装置22を逆送風モードで動作させる。これにより、エンジン12において加熱された空気をエンジンルーム13内で循環させることができる。
次に、制御部40によるシャッタ装置30の制御方法について具体的に説明する。以下では説明の便宜上、互いに隣り合うフィン31のうちの一方を「第1フィン31a」と称し、他方を「第2フィン31b」と称する。以下における「第1フィン31a」及び「第2フィン31b」についての説明は、特定のフィン31についてのみ適用されるのではなく、複数のフィン31のいずれについても適用されるものとなっている。つまり、以下では第1フィン31a及び第2フィン31bの動作や状態を説明することにより、複数のフィン31の動作や状態を説明する。
制御部40の記憶装置400には、図5〜図9のそれぞれに示されるフィン31の各姿勢に対応した駆動軸330の位置が、予め記憶されている。
図5に示されるフィン31の姿勢のことを、以下では「前方閉塞姿勢」と称する。また、全てのフィン31が前方閉塞姿勢となるような駆動軸330の位置のことを、以下では「前方閉塞位置」と称する。
前方閉塞姿勢は、遮断状態においてフィン31が取り得る姿勢の一つとなっている。全てのフィン31が前方閉塞姿勢となっているときには、第1フィン31aのシール部材313が、第2フィン31bのうち前方側の表面である第1受風面311に当接した状態となっている。つまり、前方閉塞姿勢とは、それぞれのシール部材313が、その隣にあるフィン31に対して前方側から当接するような姿勢のことである。
遮断状態のうち図5に示される状態、すなわち、第1フィン31aのシール部材313が第2フィン31bの第1受風面311に当接している状態のことを、以下では「第1遮断状態」とも称する。
図6に示されるフィン31の姿勢のことを、以下では「前方乗り越え姿勢」と称する。また、全てのフィン31が前方乗り越え姿勢となるような駆動軸330の位置のことを、以下では「前方乗り越え位置」と称する。
全てのフィン31が前方乗り越え姿勢となっているときには、第1フィン31aのシール部材313の位置が、その近傍にある第2フィン31bの端部よりも前方側の位置となっており、両者の間が離間した状態となっている。このとき、シール部材313の先端から第2フィン31bの上記端部までの距離L1は、シール部材313の長さL2よりも大きくなっている。
図7に示されるフィン31の姿勢のことを、以下では「後方閉塞姿勢」と称する。また、全てのフィン31が後方閉塞姿勢となるような駆動軸330の位置のことを、以下では「後方閉塞位置」と称する。
後方閉塞姿勢は、先に述べた前方閉塞姿勢と同様に、遮断状態においてフィン31が取り得る姿勢の一つとなっている。全てのフィン31が後方閉塞姿勢となっているときには、第1フィン31aのシール部材313が、第2フィン31bのうち後方側の表面である第2受風面312に当接した状態となっている。つまり、後方閉塞姿勢とは、それぞれのシール部材313が、その隣にあるフィン31に対して後方側から当接するような姿勢のことである。
遮断状態のうち図7に示される状態、すなわち、第1フィン31aのシール部材313が第2フィン31bの第2受風面312に当接している状態のことを、以下では「第2遮断状態」とも称する。
図8に示されるフィン31の姿勢のことを、以下では「後方乗り越え姿勢」と称する。また、全てのフィン31が後方乗り越え姿勢となるような駆動軸330の位置のことを、以下では「後方乗り越え位置」と称する。
全てのフィン31が後方乗り越え姿勢となっているときには、第1フィン31aのシール部材313の位置が、その近傍にある第2フィン31bの端部よりも後方側の位置となっており、両者の間が離間した状態となっている。このとき、シール部材313の先端から第2フィン31bの上記端部までの距離L1は、シール部材313の長さL2よりも大きくなっている。
図9に示されるフィン31の姿勢のことを、以下では「開口姿勢」と称する。また、全てのフィン31が開口姿勢となるような駆動軸330の位置のことを、以下では「開口位置」と称する。
開口姿勢は、開口状態においてフィン31が取る姿勢となっている。全てのフィン31が開口姿勢となっているときには、第1フィン31aと第2フィン31bとの間が大きく離間した状態となっており、両者の間を空気が通過する。
制御部40は、位置センサ41により検出される駆動軸330の位置が、記憶装置400に記憶されている各位置(前方閉塞位置等)となるようにアクチュエータ33を制御する。これにより、フィン31の姿勢を図5〜図9に示される各姿勢に設定する。
次に、図10を参照して、制御部40により実行されるシャッタ装置30の制御手順、並びにシャッタ装置30の動作例について説明する。なお、制御部40は、図10に示される処理を所定の周期で繰り返し実行する。
図10に示されるように、制御部40は、まず、ステップS10の処理として、ファン装置22の運転モードが逆送風モードであるか否かを判断する。制御部40は、ステップS10の処理で否定判断した場合には、すなわちファン装置22が停止している場合、あるいはファン装置22の運転モードが順送風モードである場合には、ステップS11の処理として、フィン31の目標姿勢が開口姿勢であるか否かを判断する。
制御部40は、ステップS11の処理で肯定判断した場合には、すなわちフィン31の目標姿勢が開口姿勢である場合には、ステップS12の処理として、開口制御を実行する。開口制御とは、フィン31の姿勢が図9の開口姿勢で維持されるように、アクチュエータ33に対して行われる制御である。
制御部40は、ステップS11の処理で否定判断した場合には、すなわちフィン31の目標姿勢が前方閉塞姿勢又は後方閉塞姿勢である場合には、ステップS13の処理として、現在のフィン31の姿勢が前方閉塞姿勢であるか否かを判断する。制御部40は、ステップS13の処理で否定判断した場合には、すなわち現在のフィン31の姿勢が後方閉塞姿勢である場合には、ステップS14の処理として、前方閉塞切り替え制御を実行する。前方閉塞切り替え制御とは、それぞれのフィン31の姿勢を後方閉塞姿勢から前方閉塞姿勢へと切り替えるための制御である。前方閉塞切り替え制御の具体的な手順は、図11に示される通りである。
図11に示されるように、制御部40は、まず、ステップS140の処理として、フィン31を後方閉塞姿勢(図7)から前方乗り越え姿勢(図6)に向かう方向に回転させ始める。このときのフィン31の回転方向は、図7等における時計回り方向であって、第1フィン31aに設けられたシール部材313が第2フィン31bに対して更に押し付けられるような方向である。このような方向にフィン31が回転すると、第1フィン31aに設けられたシール部材313は変形し、第2フィン31bを乗り越えることとなる。図12には、シール部材313が上記のように変形し、第2フィン31bを乗り越える直前における状態が示されている。
ステップS140に続くステップS141の処理として、制御部40は、フィン31を前方乗り越え姿勢(図6)になるまで変位させる。このとき、既に述べたように、シール部材313の先端から第2フィン31bの上記端部までの距離L1は、シール部材313の長さL2よりも大きくなっている。このため、第1フィン31aに設けられたシール部材313は、第2フィン31bから確実に離れた状態となる。
その後、制御部40は、ステップS142の処理として、フィン31をそれまでとは逆方向に回転させ、前方閉塞姿勢(図5)になるまで変位させる。換言すれば、制御部40は、第1フィン31aに設けられたシール部材313が、第2フィン31bに対してそれまで(図7の第2遮断状態)とは反対側から当接するような方向に、複数のフィン31を回転させる制御を行う。
図10に戻って説明を続ける。制御部40は、ステップS14の処理を実行した後、ステップS15の処理として、前方閉塞制御を実行する。前方閉塞制御とは、フィン31の姿勢が図5の前方閉塞姿勢で維持されるように、アクチュエータ33に対して行われる制御である。
また、制御部40は、ステップS13の処理で肯定判断した場合にも、すなわち現在のフィン31の姿勢が前方閉塞姿勢である場合にも、ステップS15の処理として、前方閉塞制御を実行する。
制御部40は、ステップS10の処理で肯定判断した場合には、すなわちファン装置22の運転モードが逆送風モードである場合には、ステップS16の処理として、現在のフィン31の姿勢が後方閉塞姿勢であるか否かを判断する。制御部40は、ステップS16の処理で否定判断した場合には、すなわち現在のフィン31の姿勢が前方閉塞姿勢である場合には、ステップS17の処理として、後方閉塞切り替え制御を実行する。後方閉塞切り替え制御とは、それぞれのフィン31の姿勢を前方閉塞姿勢から後方閉塞姿勢へと切り替えるための制御である。後方閉塞切り替え制御の具体的な手順は、図13に示される通りである。
図13に示されるように、制御部40は、まず、ステップS170の処理として、フィン31を前方閉塞姿勢(図5)から後方乗り越え姿勢(図8)に向かう方向に回転させる。このときのフィン31の回転方向は、図5等における反時計回り方向であって、第1フィン31aに設けられたシール部材313が第2フィン31bに対して更に押し付けられるような方向である。このような方向にフィン31が回転すると、第1フィン31aに設けられたシール部材313は変形し、第2フィン31bを乗り越えることとなる。図14には、シール部材313が上記のように変形し、第2フィン31bを乗り越える直前における状態が示されている。
ステップS170に続くステップS171の処理として、制御部40は、フィン31を後方乗り越え姿勢(図8)になるまで変位させる。このとき、既に述べたように、シール部材313の先端から第2フィン31bの上記端部までの距離L1は、シール部材313の長さL2よりも大きくなっている。このため、第1フィン31aに設けられたシール部材313は、第2フィン31bから確実に離れた状態となる。
その後、制御部40は、ステップS172の処理として、フィン31をそれまでとは逆方向に回転させ、後方閉塞姿勢(図7)になるまで変位させる。換言すれば、制御部40は、第1フィン31aに設けられたシール部材313が、第2フィン31bに対してそれまでとは反対側から当接するような方向に、複数のフィン31を回転させる制御を行う。
図10に戻って説明を続ける。制御部40は、ステップS17の処理を実行した後、ステップS18の処理として、後方閉塞制御を実行する。後方閉塞制御とは、フィン31の姿勢が図7の後方閉塞姿勢で維持されるように、アクチュエータ33に対して行われる制御である。
また、制御部40は、ステップS16の処理で肯定判断した場合にも、すなわち現在のフィン31の姿勢が後方閉塞姿勢である場合にも、ステップS18の処理として後方閉塞制御を実行する。
以上説明した本実施形態のシャッタ装置30によれば、以下に示される作用及び効果を得ることができる。
遮断状態であり、且つファン装置22の運転モードが逆送風モードとはなっていないとき、すなわち、順方向W1に流れている空気がフィン31の第1受風面311に当たるようなときには、フィン31の姿勢は図5の前方閉塞姿勢に設定され、シャッタ装置30は第1遮断状態となる。この第1遮断状態においては、第1フィン31aのシール部材313が、順方向W1に流れる空気から受ける力によって変形し、第2フィン31bの第1受風面311に押し付けられることとなる。シール部材313が第1受風面311に密着し、両者の間に隙間が生じなくなるので、ファン装置22を通過するような空気の流れが完全に遮断される。また、両者の間に水が浸入することが無いので、当該水が凍結してフィン31の固着が生じるようなことが防止される。
遮断状態であり、且つファン装置22の運転モードが逆送風モードとなっているとき、すなわち、逆方向W2に流れている空気がフィン31の第2受風面312に当たるようなときには、フィン31の姿勢は図7の後方閉塞姿勢に設定され、シャッタ装置30は第2遮断状態となる。この第2遮断状態においては、第1フィン31aのシール部材313が、逆方向W2に流れる空気から受ける力によって変形し、第2フィン31bの第2受風面312に押し付けられることとなる。シール部材313が第2受風面312に密着し、両者の間に隙間が生じなくなるので、ファン装置22を通過するような空気の流れが完全に遮断される。また、両者の間に水が浸入することが無いので、当該水が凍結してフィン31の固着が生じるようなことが防止される。
このように、制御部40は、シャッタ装置30の近傍における空気の流れ方向に応じて、第1遮断状態(図5)と第2遮断状態(図7)との間を切り替える。これにより、順方向W1及び逆方向W2のいずれの方向に空気が流れている場合であっても、第1フィン31aに設けられたシール部材313が、空気から受ける力によって第2フィン31bに押し付けられた状態とされる。これにより、第1フィン31aのシール部材313と第2フィン31bとの間に隙間が空いてしまうことが上記のように防止される。
<第2実施形態>次に、シャッタ装置30の第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態との相違点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態のシャッタ装置30は、隣り合う第1フィン31a及び第2フィン31bを独立して回転させることが可能となっている。
図15に示されるように、シャッタ装置30は、2つのアクチュエータ33a、33bを備えている。アクチュエータ33aの駆動軸330aには動力伝達部32aが設けられており、アクチュエータ33bの駆動軸330bには動力伝達部32aが設けられている。制御部40は、アクチュエータ33aの動作とアクチュエータ33bの動作とを、それぞれ独立に制御することができる。
尚、アクチュエータ33a、33b、及び動力伝達部32a、32bのそれぞれの構造は、第1実施形態におけるアクチュエータ33、及び動力伝達部32のそれぞれの構造と同様であるため、それらの詳細な説明は割愛する。
複数のフィン31は、回転軸310に外歯車315aが形成されているものと、中心軸に外歯車315aが形成されているものとが、フィン配列方向Zに沿って交互に並ぶように配置されている。外歯車315aには、動力伝達部32aの歯部320(不図示)が噛み合っている。また、外歯車315bには、動力伝達部32bの歯部320(不図示)が噛み合っている。
このように、複数のフィン31は、外歯車315aを有する第1グループと、外歯車315bを有する第2グループとに分かれており、それぞれのグループに属するフィン31が、フィン配列方向Zに沿って交互に並ぶように配置されている。第1グループに属するフィン31はアクチュエータ33aによって駆動されるものであり、第2グループに属するフィン31はアクチュエータ33bによって駆動されるものである。
制御部40によるシャッタ装置30の制御方法について具体的に説明する。本実施形態の説明においても、説明の便宜上、互いに隣り合うフィン31のうちの一方を「第1フィン31a」と称し、他方を「第2フィン31b」と称する。第1フィン31aは上記の第1グループに属しており、第2フィン31bは上記の第2グループに属している。
本実施形態の制御部40の記憶装置400には、図5〜図9のそれぞれに示されるフィン31の各姿勢に加えて、図16及び図17に示されるフィン31の各姿勢に対応した駆動軸330a、330bの位置が予め記憶されている。
図16に示される第2フィン31bの姿勢のことを、以下では「前方退避姿勢」と称する。また、第2グループに属する全てのフィン31が前方退避姿勢となるような駆動軸330bの位置のことを、以下では「前方退避位置」と称する。図16においてハッチングで示される円形の領域は、第1フィン31aの回転可能領域を示す。全ての第2フィン31bが前方退避姿勢となっているときには、第2フィン31bのシール部材313は回転軸310よりも前方側に位置している。また、第2フィン31bの全体は上記の回転可能領域の外側にある。このため、第1フィン31aのシール部材313等を第2フィン31bに当てることなく、第1フィン31aを自由に回転させることが可能となっている。
図17に示される第1フィン31aの姿勢のことを、以下では「後方退避姿勢」と称する。また、第1グループに属する全てのフィン31が後方退避姿勢となるような駆動軸330aの位置のことを、以下では「後方退避位置」と称する。全ての第1フィン31aが後方退避姿勢となっているときには、第1フィン31aのシール部材313は回転軸310よりも後方側に位置している。また、第1フィン31aの全体は、第2フィン31bの回転可能領域の外側にある。このため、第2フィン31bのシール部材313等を第1フィン31aに当てることなく、第2フィン31bを自由に回転させることが可能となっている。
本実施形態では、図10に示される処理のうち、ステップS14において行われる前方閉塞切り替え制御の態様、及びステップS17において行われる後方閉塞切り替え制御の態様において、第1実施形態と異なっている。以下では、本実施形態で行われる後方閉塞切り替え制御の例について説明する。
図18に示される一連の処理は、本実施形態における後方閉塞切り替え制御として、図13に示される一連の処理に換えて実行されるものである。制御部40は、まず、ステップS180の処理として、第2グループに属する全てのフィン31を前方閉塞姿勢(図5)から前方退避姿勢(図16)となるように回転させる。このときのフィン31の回転方向は、図16等における時計回り方向であって、第2フィン31bに設けられたシール部材313が第1フィン31aから遠ざかるような方向である。このような処理が行われる結果、それぞれのフィン31は図16に示される状態となる。
続いて制御部40は、ステップS181の処理として、第1グループに属する全てのフィン31を前閉塞姿勢(図5)から後方退避姿勢(図17)となるように回転させる。このときのフィン31の回転方向は、図18等における反時計回り方向である。このような処理が行われる結果、それぞれのフィン31は図17に示される状態となる。
続いて制御部40は、ステップS182の処理として、第2グループに属する全てのフィン31を反時計回り方向に回転させ、第1グループに属するフィン31に対して平行な状態とする。このような処理が行われる結果、それぞれのフィン31は図19に示される状態となる。当該状態においては、それぞれのフィン31に設けられたシール部材313が、回転軸310よりも後方側に位置している。
続いて制御部40は、ステップS183の処理として、全てのフィン31を時計周り方向に回転させ、後方閉塞姿勢(図7)になるまで変位させる。
以上のような態様の制御によれば、それぞれのフィン31が前閉塞姿勢(図5)から後方閉塞姿勢(図7)へと変化するにあたり、それぞれのフィン31に設けられたシール部材313が、他のフィン31に押し付けられて乗り越えることが無い。換言すれば、制御部40は、シール部材313がフィン31を乗り越えることの無いように、第1グループに属するフィン31と、第2グループに属するフィン31とを交互に動作させる。本実施形態では、シール部材313の摩耗が低減されるので、長期間に亘ってシャッタ装置30を動作させることができる。
尚、後方閉塞姿勢(図7)から前方閉塞姿勢(図5)に切り替える際には、それぞれのフィン31を、例えば、図18を参照しながら説明したような順序とは逆の順序で動作させればよい。このため、図10のステップS14において行われる前方閉塞切り替え制御の具体的な態様については、その説明を省略する。
<第3実施形態>次に、シャッタ装置30の第3実施形態について説明する。以下では、第1実施形態との相違点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図20に示されるように、本実施形態におけるそれぞれのフィン31にはシール部材313、314が設けられている。シール部材313は、フィン31のうち回転軸310に対して垂直な方向における一端部(フィン31の短手方向の端部ともいえる)から、外側に伸びるように形成されている。シール部材314は、フィン31のうち回転軸310に対して垂直な方向における他端部(上記の一端部とは反対側の端部である)から、外側に伸びるように形成されている。このように本実施形態では、フィン31のうち回転軸310に対して垂直な方向における両端に、それぞれシール部材が設けられている。
図20に示されるように、シャッタ装置30が遮断状態となっているときには、第1フィン31aに設けられたシール部材313は、第2フィン31bの第1受風面311に前方側から当接している。また、第1フィン31aに設けられたシール部材314は、第2フィン31bの第2受風面312に後方側から当接している。
同様に、第2フィン31bに設けられたシール部材313は、第1フィン31aの第1受風面311に前方側から当接している。また、第2フィン31bに設けられたシール部材314は、第1フィン31aの第2受風面312に後方側から当接している。
シャッタ装置30が遮断状態となっており、空気が順方向W1に流れている場合には、第1フィン31aのシール部材313が、順方向W1に流れる空気から受ける力によって変形し、第2フィン31bの第1受風面311に押し付けられることとなる。また、第2フィン31bのシール部材313も、順方向W1に流れる空気から受ける力によって変形し、第1フィン31aの第1受風面311に押し付けられることとなる。シール部材313が第1受風面311に密着し、両者の間に隙間が生じなくなるので、第1実施形態において説明したものと同様の効果を奏する。
シャッタ装置30が遮断状態となっており、空気が逆方向W2に流れている場合には、第1フィン31aのシール部材314が、逆方向W2に流れる空気から受ける力によって変形し、第2フィン31bの第2受風面312に押し付けられることとなる。また、第2フィン31bのシール部材314も、逆方向W2に流れる空気から受ける力によって変形し、第1フィン31aの第2受風面312に押し付けられることとなる。シール部材313が第2受風面312に密着し、両者の間に隙間が生じなくなるので、やはり第1実施形態において説明したものと同様の効果を奏する。
このように、本実施形態では、空気の流れ方向に応じてフィン31を回転させなくても、常にシール部材313、314をフィン31に密着させることができる。
本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
30:シャッタ装置
31:フィン
310:回転軸
313,314:シール部材

Claims (6)

  1. 車両用のシャッタ装置(30)であって、
    複数設けられた板状の部材であって、それぞれがその長手方向に沿った回転軸(310)の周りに回転することにより、空気の流れを遮断する遮断状態と、空気を通過させる開口状態と、を切り換えるフィン(31)と、
    可撓性を有する材料によって形成された部材であって、前記フィンのうち前記回転軸に対して垂直な方向における端部から、外側に向けて伸びるように形成されたシール部材(313,314)と、を備え、
    互いに隣り合う前記フィンのうちの一方を第1フィンとし、他方を第2フィンとしたときに、
    前記遮断状態においては、
    前記第1フィンに設けられた前記シール部材が、空気から受ける力によって前記第2フィンに押し付けられた状態となり、
    前記フィンを回転させるアクチュエータ(33,33a,33b)と、
    前記アクチュエータを制御する制御部(40)と、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第2フィンのうち一方側の表面である第1受風面(311)に空気が当たるときには、前記第1フィンに設けられた前記シール部材が前記第1受風面に当接した状態である第1遮断状態となり、
    前記第2フィンのうち他方側の表面である第2受風面(312)に空気が当たるときには、前記第1フィンに設けられた前記シール部材が前記第2受風面に当接した状態である第2遮断状態となるように、前記アクチュエータを制御するシャッタ装置。
  2. 前記第1遮断状態と第2遮断状態との間を切り替える際において、
    前記制御部は、
    前記第1フィンに設けられた前記シール部材が前記第2フィンに対して更に押し付けられるような方向に、前記フィンを回転させることにより、前記シール部材に前記第2フィンを乗り越えさせる制御を行う、請求項に記載のシャッタ装置。
  3. 前記シール部材が前記第2フィンを乗り越えて前記第2フィンから離れた状態となった後、
    前記制御部は、
    前記シール部材が、前記第2フィンに対してそれまでとは反対側から当接するような方向に、前記フィンを回転させる制御を行う、請求項に記載のシャッタ装置。
  4. 第1グループに属する前記フィンと、第2グループに属する前記フィンとが、交互に並ぶように配置されており、
    前記第1遮断状態と第2遮断状態との間を切り替える際において、
    前記制御部は、
    それぞれの前記シール部材が前記フィンを乗り越えることのないように、前記第1グループに属する前記フィンと、前記第2グループに属する前記フィンとを交互に動作させる、請求項に記載のシャッタ装置。
  5. 前記フィンのうち前記回転軸に対して垂直な方向における両端に、それぞれ前記シール部材が設けられている、請求項1に記載のシャッタ装置。
  6. 車両用のシャッタ装置(30)であって、
    複数設けられた板状の部材であって、それぞれがその長手方向に沿った回転軸(310)の周りに回転することにより、空気の流れを遮断する遮断状態と、空気を通過させる開口状態と、を切り換えるフィン(31)と、
    前記フィンのうち前記回転軸に対して垂直な方向における端部から、外側に向けて伸びるように形成されたシール部材(313,314)と、を備え、
    互いに隣り合う前記フィンのうちの一方を第1フィンとし、他方を第2フィンとしたときに、
    前記第1フィンに設けられた前記シール部材は、前記遮断状態において隣り合う前記第2フィンに当接した状態となる長さを有し、
    前記フィンを回転させるアクチュエータ(33,33a,33b)と、
    前記アクチュエータを制御する制御部(40)と、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第2フィンのうち一方側の表面である第1受風面(311)に空気が当たるときには、前記第1フィンに設けられた前記シール部材が前記第1受風面に当接した状態である第1遮断状態となり、
    前記第2フィンのうち他方側の表面である第2受風面(312)に空気が当たるときには、前記第1フィンに設けられた前記シール部材が前記第2受風面に当接した状態である第2遮断状態となるように、前記アクチュエータを制御するシャッタ装置。
JP2017088023A 2017-04-27 2017-04-27 シャッタ装置 Active JP6696476B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017088023A JP6696476B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 シャッタ装置
DE112018002246.3T DE112018002246T5 (de) 2017-04-27 2018-03-29 Blendenvorrichtung
PCT/JP2018/013377 WO2018198664A1 (ja) 2017-04-27 2018-03-29 シャッタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017088023A JP6696476B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 シャッタ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018184121A JP2018184121A (ja) 2018-11-22
JP2018184121A5 JP2018184121A5 (ja) 2019-07-25
JP6696476B2 true JP6696476B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=63918315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017088023A Active JP6696476B2 (ja) 2017-04-27 2017-04-27 シャッタ装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6696476B2 (ja)
DE (1) DE112018002246T5 (ja)
WO (1) WO2018198664A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3095166B1 (fr) * 2019-04-16 2021-05-07 Flex N Gate France Dispositif d’aération pour un véhicule, véhicule associé
WO2023106027A1 (ja) * 2021-12-07 2023-06-15 株式会社デンソー シャッター装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106727A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Honda Motor Co Ltd 車両前部の空気取入装置
JP2008260447A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Mikuni Corp ラジエータシャッター
CA2974627C (en) * 2009-07-21 2018-12-04 Magna International Inc. Vehicle compartment louver carrier with integrated ducting
JP5909864B2 (ja) * 2011-04-18 2016-04-27 トヨタ自動車株式会社 車両用シャッター装置
JP5919720B2 (ja) * 2011-10-17 2016-05-18 アイシン精機株式会社 グリルシャッタ装置
JP2013193603A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Aisin Seiki Co Ltd グリルシャッタ装置
JP2016135636A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 シロキ工業株式会社 車両用シャッター装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018198664A1 (ja) 2018-11-01
DE112018002246T5 (de) 2020-01-16
JP2018184121A (ja) 2018-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9931905B2 (en) Air conditioning device for vehicle
CN103046852B (zh) 可变促动速率的百叶窗窗板
US8919470B2 (en) Grille shutter device
KR101694058B1 (ko) 차량의 외장형 액티브 에어플랩 장치
KR101283036B1 (ko) 차량용 액티브 에어플랩 장치
US9617907B2 (en) System for controlling air flow into vehicle engine compartment
JP6696476B2 (ja) シャッタ装置
KR101588761B1 (ko) 차량 엔진 룸 공기 유량 제어 시스템
JP4580377B2 (ja) 空気調和機
CN103568821A (zh) 用于车辆格栅百叶窗的初始化过程
JP2008284963A (ja) 車両
JP6658713B2 (ja) 制御モジュール
JP2013145082A (ja) 冷凍冷蔵庫
JP6189194B2 (ja) グリルシャッター装置
JP2009068819A (ja) 冷却装置
CN110822551B (zh) 一种室内机及空调器
US4064932A (en) All climate heat exchanger unit with adjustable temperature and defrost control
JP7172154B2 (ja) シャッター装置
JP2015093665A (ja) グリルシャッタ装置
JP2008037364A (ja) 空調装置のリンク連結部材構造
JP6150756B2 (ja) ダンパの開閉機構および空気調和機器
WO2016207946A1 (ja) 空気調和機
CN111594993A (zh) 空调室内机的控制方法及空调器
WO2021044798A1 (ja) シャッター装置
JP2008149757A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200406

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6696476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250