JP6189194B2 - グリルシャッター装置 - Google Patents
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Description
エンジンルーム内へ外気を送り込むためのグリル開口部にフィンが設けられ、このフィンは、アクチュエータの駆動軸を回転駆動させることで、リンク機構の作動を通じてグリル開口部の開閉が繰り返されるように構成されたグリルシャッター装置であって、アクチュエータは、その駆動軸を正逆両方向へ回転駆動させることが可能であり、フィンは、第1のフィンおよび第2のフィンによって構成されている。第1のフィンおよび第2のフィンは、グリル開口部を開いた状態において、エンジンルーム内の個別の流路へ外気を送り込むことができる。そして、これらの第1のフィンおよび第2のフィンが個々にリンク機構を備え、これらのリンク機構は、それぞれワンウェイクラッチを通じてアクチュエータの駆動軸に連結され、アクチュエータの駆動軸が正方向へ回転駆動することにより、第1のフィンがグリル開口部を開閉し、アクチュエータの駆動軸が逆方向へ回転駆動することにより、第2のフィンがグリル開口部を開閉し、第1のフィンおよび第2のフィンが選択的にグリル開口部を開閉するように構成されている。
グリル開口部は、第1グリル開口部および第2グリル開口部によって構成され、第1グリル開口部および第2グリル開口部は、互いに異なる位置に配置され、かつ、それぞれがエンジンルーム内の個別の流路に通じており、第1のフィンが第1グリル開口部を開閉し、第2のフィンが第2グリル開口部を開閉するように構成されている。
第1のフィンおよび第2のフィンは、アクチュエータの駆動軸と平行に配置された個々の回転軸を中心に回転することによってグリル開口部を開閉し、アクチュエータの駆動軸には、該駆動軸を中心に回転する回転盤が取付けられている。リンク機構は、クラッチ側リンクと、フィン側リンクと、クラッチ側リンクとフィン側リンクとを連結し、かつ、直線移動するように規制された中間リンクとによって構成されている。クラッチ側リンクは、その一端が回転盤に対して回転可能に連結され、フィン側リンクは、その一端が第1のフィンもしくは第2のフィンの回転軸に固定され、他端が第1のフィンもしくは第2のフィンの回転軸に固定された端部側に向けて延びる軸受け孔を備え、中間リンクは、その一端がクラッチ側リンクに対して回転可能に連結され、他端がフィン連結軸によってフィン側リンクに対して回転可能に連結されている。フィン連結軸はフィン側リンクの軸受け孔に嵌入されて該軸受け孔に沿って動くことが可能であり、かつ、その移動によってフィン側リンクを回転させることができ、回転盤が回転してクラッチ側リンクが動くと中間リンクが直線移動し、それに伴いフィン連結軸が軸受け孔に沿って動いてフィン側リンクが回転し第1のフィンもしくは第2のフィンを回転させるように構成されている。
まず、本発明のグリルシャッター装置を適用した車両1のフロント部を説明する。図1に示す車両1のフロント部において、車両ボディー10にはフロントバンパー20を有するバンパーリンフォースメント22が組付けられている。そして、フロントバンパー20を挟んだ上下には、上開口部1aと下開口部1bとが形成されている。
なお、第1グリル開口部33および第2グリル開口部34は、それぞれがエンジンルーム100内の個別の流路に通じている。
第1グリル開口部33には、該開口部を開閉可能な第1のフィン37が設けられている(図1,2,3参照)。第1のフィン37は、第1グリル開口部33を開放する図1,3,4に示す開位置と第1グリル開口部33を閉鎖する図5に示す閉位置との間を回転できる。第1のフィン37の回転軸37aは後述のアクチュエータ40の駆動軸42と平行して配置されている。
図4に示すように、中間リンク64は第2中間リンク66の前後のガイド部材G1によって上下に直線移動するように規制されている。
図3に示すように、中間リンク64aは第2中間リンク66aの前後のガイド部材G2によって上下に直線移動するように規制されている。
上述の第1リンク機構60および第2リンク機構60aが本発明の「リンク機構」に相当する。
駆動軸42を正回転の方向に回転駆動すると、アクチュエータ40左部の従動盤50bが回転し、第1リンク機構60が作動する(図4,5参照)。なお、図4においては第1のフィン37が開位置から回転する様子が、図5においては第1のフィン37が閉位置から回転する様子が示されている。
第1のフィン37が開位置から閉位置に回転する間、連結軸L3は、軸受け孔68a内における第1のフィン37の回転軸37aに対して遠い端部側から近い端部側へ一端動き、再度遠い端部側に戻る。
第1のフィン37が閉位置から開位置に回転する間、連結軸L3は、軸受け孔68a内における第1のフィン37の回転軸37aに対して遠い端部側から近い端部側へ一端動き、再度遠い端部側に戻る。
各第2のフィン38が開位置から閉位置に回転する間、各連結軸L3は、各軸受け孔68a内における各第2のフィン38の回転軸38aに対して遠い端部側から近い端部側へ一端動き、再度遠い端部側に戻る。
各第2のフィン38が閉位置から開位置に回転する間、各連結軸L3は、各軸受け孔68a内における各第2のフィン38の回転軸38aに対して遠い端部側から近い端部側へ一端動き、再度遠い端部側に戻る。
なお、第1のフィン37を開位置に回転させた場合においても、各第2のフィン38を開位置に回転させた場合においても、ラジエータ130は冷却される。
例えば、上述の実施形態では、アクチュエータ40左部の従動盤50bは駆動軸42が正回転したときにのみ回転し、アクチュエータ40右部の従動盤52bは駆動軸42が逆回転したときにのみ回転するように設定されていた。しかしながら、アクチュエータ40左部の従動盤50bが、駆動軸42が逆回転したときにのみ回転し、アクチュエータ40右部の従動盤52bが、駆動軸42が正回転したときにのみ回転するように設定しても良い。
33 第1グリル開口部
34 第2グリル開口部
36 フィン
37 第1のフィン
38 第2のフィン
40 アクチュエータ
42 駆動軸
50,52 回転盤
60 第1リンク機構
60a 第2リンク機構
Claims (2)
- エンジンルーム内へ外気を送り込むためのグリル開口部にフィンが設けられ、このフィンは、アクチュエータの駆動軸を回転駆動させることで、リンク機構の作動を通じてグリル開口部の開閉が繰り返されるように構成されたグリルシャッター装置であって、
アクチュエータは、その駆動軸を正逆両方向へ回転駆動させることが可能であり、
フィンは、第1のフィンおよび第2のフィンによって構成され、第1のフィンおよび第2のフィンは、グリル開口部を開いた状態において、エンジンルーム内の個別の流路へ外気を送り込むことができ、
これらの第1のフィンおよび第2のフィンが個々にリンク機構を備え、
これらのリンク機構は、それぞれワンウェイクラッチを通じてアクチュエータの駆動軸に連結され、
アクチュエータの駆動軸が正方向へ回転駆動することにより、第1のフィンがグリル開口部を開閉し、アクチュエータの駆動軸が逆方向へ回転駆動することにより、第2のフィンがグリル開口部を開閉し、第1のフィンおよび第2のフィンが選択的にグリル開口部を開閉するように構成されており、
第1のフィンおよび第2のフィンは、アクチュエータの駆動軸と平行に配置された個々の回転軸を中心に回転することによってグリル開口部を開閉し、
アクチュエータの駆動軸には、該駆動軸を中心に回転する回転盤が取付けられ、
リンク機構は、クラッチ側リンクと、フィン側リンクと、クラッチ側リンクとフィン側リンクとを連結し、かつ、直線移動するように規制された中間リンクとによって構成され、
クラッチ側リンクは、その一端が回転盤に対して回転可能に連結され、
フィン側リンクは、その一端が第1のフィンもしくは第2のフィンの回転軸に固定され、他端が第1のフィンもしくは第2のフィンの回転軸に固定された端部側に向けて延びる軸受け孔を備え、
中間リンクは、その一端がクラッチ側リンクに対して回転可能に連結され、他端がフィン連結軸によってフィン側リンクに対して回転可能に連結され、フィン連結軸はフィン側リンクの軸受け孔に嵌入されて該軸受け孔に沿って動くことが可能であり、かつ、その移動によってフィン側リンクを回転させることができ、
回転盤が回転してクラッチ側リンクが動くと中間リンクが直線移動し、それに伴いフィン連結軸が軸受け孔に沿って動いてフィン側リンクが回転し第1のフィンもしくは第2のフィンを回転させるように構成されているグリルシャッター装置。 - 請求項1に記載のグリルシャッター装置であって、
グリル開口部は、第1グリル開口部および第2グリル開口部によって構成され、
第1グリル開口部および第2グリル開口部は、互いに異なる位置に配置され、かつ、それぞれがエンジンルーム内の個別の流路に通じており、
第1のフィンが第1グリル開口部を開閉し、第2のフィンが第2グリル開口部を開閉するように構成されたグリルシャッター装置。
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