JP6694659B2 - フィラーキャップ - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係るフィラーキャップの分解斜視図である。
図2は、フィラーキャップ100の正面図である。
図3は、フィラーキャップ100の背面図である。
図4は、フィラーキャップ100を図2中の矢印Y−Yの位置で切断した断面図である。
図5は、フィラーキャップ100を図3中の矢印X−Xの位置で切断した断面図である。
なお、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
また、以下の説明では、図1における右、図4における左、図2における手前側、図3における奥側を前、図1における左、図4における右、図2における奥側、図3における手前側を後とし、シリンダ2の円筒形状部の径方向に相当する方向を径方向と呼んで説明を行う。
本体1は、タンクに形成された液体注入口であるフィラーパイプP(図8,10,12参照)にシール部材12を挟んだ状態で着脱自在に密着して装着される。
本体1の中央には、シリンダ収容部1aが前後方向に貫通して形成されている。
また、シリンダ2には、複数のタンブラ3が収容されている。
図6に示すように、タンブラ3は、シリンダ2のタンブラ収容部2b内に収納されている。タンブラ3は、タンブラスプリング3aにより、シリンダ2から突出する向きに付勢されている。
本体1のシリンダ収容部1aには、シリンダ2から突出するタンブラ3を受け入れることができる凹溝1bがロック位置にのみ形成されている。ロック位置以外(例えば、アンロック位置)には、この凹溝が形成されていない。
したがって、タンブラ3は、シリンダ2がロック位置にある状態でのみシリンダ2の外方に突出可能となる。
仮に、凹溝1bが形成されていないアンロック位置でキーKを引き抜こうとすると、タンブラ3が本体1のシリンダ収容部1aの内壁に当接し、シリンダ2から突出することができないため、タンブラ3によってキーKの引抜きが阻止されることになる。よって、ロック位置でのみキーKが挿抜可能である。なお、このようなシリンダ2及びタンブラ3の構成は、一般的に用いられているものである。
カム孔13aは、シリンダ2の後端面に沿った部位に形成されており、シリンダ2の突起2cと係合している。
図5に示すように、パイプ係止部13bは、カバー14から突出可能なように、カバー14の略円筒形状の径方向外側に向かって突出する向きに形成されている。
ロック部材13は、シリンダ2の回転によってカム孔13aを介して突起2cから駆動力を得て、図5中の左右方向に移動する。図5では、ロック部材13のパイプ係止部13bがカバー14から図中の右側に突出したロック位置にロック部材13が移動した状態であり、フィラーパイプPに形成された係合部(不図示)にパイプ係止部13bが係合する。
図5のロック位置では、ロック部材13は、パイプ係止部13bがフィラーパイプPと係合してフィラーパイプPから本体1が取り外されることを阻止する。
また、ロック部材13は、シリンダ2がアンロック位置に移動するとパイプ係止部13bとフィラーパイプPとの係合が解除されてフィラーパイプPから本体1の取り外しを可能とするアンロック位置に移動する。
また、規制部材19と本体1との間には、着脱検知部19bがフィラーパイプPの径方向外側へ向けて突出し、かつ、規制部19aがフィラーパイプPの径方向内側へ向けて没入する方向、すなわち、規制部19aがロック部材13の係止部13cと係合する方向に規制部材19を付勢するリターンスプリング(付勢部材)21を備えている。
図7は、フィラーパイプPに取り付けられた状態であってシリンダ2がロック位置にあるフィラーキャップ100を示す背面図である。
図8は、フィラーパイプPに取り付けられた状態であってシリンダ2がロック位置にあるフィラーキャップ100を示す斜視図である。
図7及び図8に示した、フィラーパイプPに取り付けられた状態であって、シリンダ2がロック位置にある状態は、車両を使用中の状態に相当する。この状態では、キーKが引き抜かれているか、又は、キーKが挿入されていても、これを引き抜くことができる。また、この状態では、パイプ係止部13bが径方向外側へ突出し、着脱検知部19bが径方向内側へフィラーパイプPにより押し込まれているので、ロック部材13の係止を解除した状態となっている。よって、ロック部材13の移動が規制されておらず、キーKを用いてシリンダ2を回転させることが可能である。
図10は、フィラーパイプPに取り付けられた状態であってシリンダ2がアンロック位置にあるフィラーキャップ100を示す斜視図である。
図7及び図8の状態から、給油を行うためには、キーKを挿入してアンロック位置までシリンダ2を回転させて、図9及び図10の状態とする。アンロック位置へシリンダ2を回転させると、図9中の矢印Aの向きにシリンダ2が回転して、これにより、ロック部材13は、矢印B方向に移動してアンロック位置となり、ロック部材13もパイプ係止部13bが径方向内側へ移動したアンロック位置(図9及び図10の状態)となる。図9及び図10の状態になれば、フィラーキャップ100を引き抜いて、フィラーパイプPから取り外すことができる。
図12は、フィラーパイプPから取り外された状態であってシリンダ2がアンロック位置にあるフィラーキャップ100を示す斜視図である。
フィラーパイプPから取り外されたフィラーキャップ100では、着脱検知部19bを押圧する力がなくなるので、着脱検知部19bが矢印C方向(径方向外側)へ突出する。この着脱検知部19bの移動に連動して、規制部19aが矢印D方向(径方向内側)に移動し、係止部13cと規制部19aとが係合して、図11及び図12に示す状態となる。
図11及び図12の状態では、シリンダ2がアンロック位置にあるので、キーKは、シリンダ2に挿入されたままであって、規制部材19がロック部材13と係合する位置にある。よって、ロック位置にしようとして、シリンダ2とともにキーKを矢印E方向に回しだすと、ロック部材13は、矢印F方向へ移動をしようとする。しかし、図中のG部において、規制部材19によりロック部材13の移動が制限されており、ロック部材13と連結しているシリンダ2をキーKにより回転させることができない。
このため、キーKの挿抜ができるロック位置までシリンダ2を回動させることができず、フィラーキャップ100を取外した状態でキーKが引抜かれるおそれがない。キーKを引抜くときには、フィラーキャップ100をフィラーパイプPに装着し、規制部材19を揺動させて、規制部材19とロック部材13との係合を解除する必要がある。
そして、このフィラーキャップ100には、フィラーパイプPに装着していない状態ではロック部材のロック位置への移動を制限する規制部材19を設け、キーKを引き抜くことができるロック位置ヘシリンダ2を回転することを規制部材19により阻止する構成とした。これにより、フィラーキャップ100をフィラーパイプPに取り付けてシリンダ2をロック位置まで回転させない限りは、キーKを引き抜くことができない。
したがって、給油後にフィラーキャップ100をフィラーパイプPに取り付け忘れたまま自動車を発進させてしまうことを防止でき、タンクから油が漏れ出してしまったり、異物がタンク内に侵入してしまったりすることを回避できる。
さらにまた、第1実施形態のフィラーキャップ100は、規制部材19を揺動する部材としたことにより、フィラーパイプPによる押圧又は押圧解除により規制部材19が作動するときに、本体1の着脱である直線運動を、規制部材19の揺動、すなわち回転運動に変換することになる。したがって、第1実施形態のフィラーキャップ100では、構成部品にかかる負担が少なく、また、規制部材19を効率よく作動させることができる。
図14は、フィラーパイプPに取り付けられた状態であってシリンダ2がロック位置にある第2実施形態のフィラーキャップ200を示す斜視図である。
第2実施形態では、規制部材219を直進移動する部材とし、また、ロック部材213の係止部213cを第1実施形態よりも前方に設けた点が、第1実施形態からの主な変更箇所となっている。また、第2実施形態のフィラーキャップ200は、ロック部材213と、規制部材219と、リターンスプリング221の形態が第2実施形態と異なる他は、第1実施形態と同様である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
カム孔213aは、シリンダ2の後端面に沿った部位に形成されており、シリンダ2の突起2cと係合している。
パイプ係止部213bは、カバー14から突出可能なように、カバー14の略円筒形状の径方向外側に向かって突出する向きに形成されている。
また、ロック部材213は、シリンダ2がアンロック位置に移動するとパイプ係止部213bのフィラーパイプPとの係合が解除されてフィラーパイプPから本体1の取り外しを可能とするアンロック位置に移動する。
また、規制部材219と本体1との間には、着脱検知部219b及び規制部219aがフィラーパイプPの径方向外側へ向けて突出する方向に規制部材219を付勢するリターンスプリング(付勢部材)221を設けている。
図14の状態から、アンロック位置へシリンダ2を回転させると、ロック部材213もパイプ係止部213bが径方向内側(矢印I方向)へ移動したアンロック位置(図15の状態)となる。図15の状態になれば、フィラーキャップ100を引き抜いて、フィラーパイプPから取り外すことができる。
フィラーパイプPから取り外されたフィラーキャップ100では、着脱検知部219bを押圧する力がなくなるので、着脱検知部219bが矢印J方向(径方向外側)へ突出する。この着脱検知部219bの移動に連動して、規制部219aも矢印J方向(径方向外側)に移動し、図中のM部において係止部213cと規制部219aとが係合して、ロック部材213が矢印L方向に移動できず、したがって、シリンダ2をキーKにより回転させることができない。
このため、キーKの挿抜ができるロック位置までシリンダ2を回動させることができず、フィラーキャップ200を取外した状態でキーKが引抜かれるおそれがない。
また、第2実施形態のフィラーキャップ200は、規制部材219を直線移動する部材としたことにより、フィラーパイプPによる押圧又は押圧解除により規制部材219が作動するときに、本体1の着脱である直線運動を、直交する方向の直線運動に変換することになる。したがって、第2実施形態のフィラーキャップ200は、第1実施形態のように揺動する部材によって構成した規制部材19の場合と比べて各部品にかかる負担が大きくなるものの、規制部材219をさらに小型化することができ、本体1の規制部材219を収容するスペースもさらに小さくすることができる。
1a シリンダ収容部
1b 凹溝
1c シャフト挿通孔
2 シリンダ
2a ストッパプレート
2b タンブラ収容部
2c 突起
2d キー孔
3 タンブラ
3a タンブラスプリング
4 シャッタ
5 シャッタスプリング
6 シャッタ押さえ
7 シリンダカバー
8 保護部材スプリング
9 保護部材シール
10 キー孔保護部材
11 シャフト
12 シール部材
13 ロック部材
13a カム孔
13b パイプ係止部
13c 係止部
14 カバー
19 規制部材
19a 規制部
19b 着脱検知部
20 シャフト
21 リターンスプリング
22 シール押さえ
100,200 フィラーキャップ
213 ロック部材
213a カム孔
213b パイプ係止部
213c 係止部
219 規制部材
219a 規制部
219b 着脱検知部
221 リターンスプリング
Claims (2)
- タンクに形成された液体注入口に着脱自在に密着して装着される本体と、
前記本体に形成されたシリンダ収納部に取り付けられキーの操作によりロック位置とアンロック位置との間で回転移動するシリンダと、
前記シリンダに収容されて前記シリンダがロック位置にある状態でのみ前記シリンダの外方に突出可能となるタンブラと、
前記シリンダの回転に連動する部材であって、前記シリンダがロック位置に移動すると前記液体注入口と係合させられて前記液体注入口から前記本体が取り外されることを阻止するロック位置に移動し、かつ、前記シリンダがアンロック位置に移動すると前記液体注入口との係合が解除されて前記液体注入口から前記本体の取り外しを可能とするアンロック位置に移動するロック部材と、
前記本体を前記液体注入口から取外した状態において前記ロック部材のロック位置への移動を制限する規制部材と、
前記規制部材は、
前記本体の前記液体注入口への着脱に応じて移動する着脱検知部と、
前記着脱検知部に連動して進退移動し、前記本体が前記液体注入口から取り外されると前記ロック部材を係止して前記ロック部材の移動を規制する位置に移動し、かつ、前記本体が前記液体注入口へ装着されると前記ロック部材の係止を解除する位置に移動する規制部と、
を備え、
前記規制部材は、前記本体に対して揺動可能な状態で軸支されており、
前記規制部材の一端には、前記着脱検知部が形成されており、他端には、前記規制部が形成されており、
前記規制部材と前記本体との間には、前記着脱検知部が前記液体注入口の径方向外側へ向けて突出し、かつ、前記規制部が前記液体注入口の径方向内側へ向けて没入する方向に前記規制部材を付勢する付勢部材を備えたこと、
を特徴とするフィラーキャップ。 - タンクに形成された液体注入口に着脱自在に密着して装着される本体と、
前記本体に形成されたシリンダ収納部に取り付けられキーの操作によりロック位置とアンロック位置との間で回転移動するシリンダと、
前記シリンダに収容されて前記シリンダがロック位置にある状態でのみ前記シリンダの外方に突出可能となるタンブラと、
前記シリンダの回転に連動する部材であって、前記シリンダがロック位置に移動すると前記液体注入口と係合させられて前記液体注入口から前記本体が取り外されることを阻止するロック位置に移動し、かつ、前記シリンダがアンロック位置に移動すると前記液体注入口との係合が解除されて前記液体注入口から前記本体の取り外しを可能とするアンロック位置に移動するロック部材と、
前記本体を前記液体注入口から取外した状態において前記ロック部材のロック位置への移動を制限する規制部材と、
前記規制部材は、
前記本体の前記液体注入口への着脱に応じて移動する着脱検知部と、
前記着脱検知部に連動して進退移動し、前記本体が前記液体注入口から取り外されると前記ロック部材を係止して前記ロック部材の移動を規制する位置に移動し、かつ、前記本体が前記液体注入口へ装着されると前記ロック部材の係止を解除する位置に移動する規制部と、
を備え、
前記規制部材は、前記本体に対して直進移動可能な状態で設けられており、
前記規制部材と前記本体との間には、前記着脱検知部及び前記規制部が前記液体注入口の径方向外側へ向けて突出する方向に前記規制部材を付勢する付勢部材を備えたこと、
を特徴とするフィラーキャップ。
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