JP6693753B2 - 羽根駆動装置、フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents
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Description
地板に形成された開口部(2a、2b)の開閉動作を行う羽根群(3)を駆動する羽根駆動装置であって、
通電により前記羽根群に対して駆動力を与え、非通電時には前記羽根群を所定位置に保持する保持力を与える電磁駆動源(ロータ15、ヨーク16、コイル17、及び駆動レバー12)と、
弾性体(ばね13)により付勢された補助レバー(第1補助レバー14a、及び第2補助レバー14b)であって、前記羽根群の動作開始位置近傍では前記羽根群に補助駆動力を与え、前記羽根群の動作終端位置近傍では前記羽根群に補助制動力を与える補助レバーと、を備える
羽根駆動装置である。
前記弾性体が、前記羽根群に補助駆動力を与える第1アームと、前記羽根群に補助制動力を与える第2アームとを有するねじりコイルばねである。
上記の羽根駆動装置と、
開口部が形成された地板と、
前記開口部の開閉状態を切り替える羽根群と、
を備えるフォーカルプレンシャッタである。
1.実施形態
2.補足事項
本実施形態のカメラなどの撮像装置に適用されるフォーカルプレンシャッタは、羽根群を駆動する駆動レバーに対して初動時に補助駆動力を与えつつ、走行完了時に補助制動力を与えるねじりコイルばねを備える構成としている点に特徴のひとつがある。以下、本実施形態のフォーカルプレンシャッタについて、図を参照しながら具体的に説明する。
地板1a及び1bは、フォーカルプレンシャッタの基板部分であって、それぞれに開口部2a及び2bが形成されている。これらの開口部2aおよび2bは、地板1a及び1bが連結されて結合された状態で互いに平面視で重なり合う位置に形成されており、開口部2a及び2bによりフォーカルプレンシャッタの画枠が形成される。この開口部2a及び2bの重なり合いにより形成された開口部を指して開口部2と呼ぶことがある。開口部2は、羽根群3の状態によってその開閉状態が変化する。地板1aと1bとは、羽根室となる所定の空間(隙間)を介して配置される。この羽根室には、複数の羽根を有する羽根群3が配置される。地板1a上には羽根駆動装置5が搭載される。地板1aに対して、地板1bは補助地板と呼ばれることがある。
羽根群3は、複数枚(例えば4枚)の羽根の集合であって、開口部を開閉する羽根群として機能する。この羽根群3は、幕と呼ばれることもある。羽根群3は、羽根駆動装置5によって駆動されることで動作して、開口部2の開閉状態を変化させる。これにより、開口部2の先に配置された撮像素子に対して露光が行われる。なお、本実施形態では、一組の羽根群を備える単幕構成のフォーカルプレンシャッタの構成となっているが、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、先羽根群及び後羽根群の2組の羽根群を備える構成のフォーカルプレンシャッタにも応用可能である。
アーム4a及び4bは、羽根駆動装置5と羽根群3との双方に連結されて配置され、羽根駆動装置5により与えられた駆動力を羽根群3に伝達することで羽根群3を駆動するよう構成される。アーム4a及び4bは、羽根駆動装置5の駆動レバー12が回動することで動作する。
次に、本発明の特徴部分である羽根駆動装置5について説明する。図1及び図2に示されるように、羽根駆動装置5は、孔11、駆動レバー12、ばね13、第1補助レバー14a、第2補助レバー14b、ロータ15、ヨーク16、及びコイル17を含んで構成される。図3〜図6は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタにおける羽根駆動装置5の各動作状態を示す図である。羽根駆動装置5は、動作時には図3−図4−図5−図6の順にその状態が変化する。図3は、フォーカルプレンシャッタにおける羽根群3が走行動作をする前の、走行待機状態における羽根駆動装置5の状態を示す図である。図4は、フォーカルプレンシャッタにおける羽根群3が走行を開始した後、補助駆動力の付加が終了した時の状態における羽根駆動装置5の状態を示す図である。図5は、フォーカルプレンシャッタにおける羽根群3が走行した後、補助制動力の付加が開始した時の状態における羽根駆動装置5の状態を示す図である。図6は、フォーカルプレンシャッタにおける羽根群3が走行を完了した状態における羽根駆動装置5の状態を示す図である。なお、羽根駆動装置5以外のアーム4a及び4b、並びに羽根群3などは、一般的なフォーカルプレンシャッタと同様の動作をするため、ここではその説明を省略する。
駆動レバー12の近傍に配置された軸18には、ばね13の胴部(巻回部)が固定されている。ばね13はねじりコイルばねであって、軸18に固定された胴部と、第1アーム13a及び第2アーム13bを有する構成となっている。第1アーム13aは、第1補助レバー14aに対して反時計回り方向の付勢力を与える。第2アーム13bは、第2補助レバー14bに対して時計回り方向の付勢力を与える。なお、これらの時計回りまたは反時計回りの方向は、図3〜図6に示される平面視における方向を指しており、以下も同様である。
第1補助レバー14aは、一端が軸18に固定され、他端には、ばね13の第1アーム13aにより反時計回り方向に付勢力が与えられている。第1補助レバー14aは、ストッパ19aにより反時計回り方向への移動が規制される。第1補助レバー14aは、羽根群3の走行待機状態では(図3参照)、駆動レバー12との接点から与えられる保持力A(ディテントトルク)と、第1アーム13aから与えられる付勢力Bとがバランスした状態で固定されている。
第2補助レバー14bは、第1補助レバー14aと同軸の軸18に一端が固定され、他端には、ばね13の第2アーム13bにより時計回り方向に付勢力が与えられている。第2補助レバー14bは、ストッパ19bにより時計回り方向への移動が規制される。第2補助レバー14bは、羽根群3の走行完了状態では(図6参照)、駆動レバー12との接点から与えられる力Dと、第2アーム13bから与えられる付勢力Eとがバランスした状態で固定されている。
次に、本実施形態の羽根駆動装置5の動作について説明する。
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、同様の技術思想に基づいて当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
2、2a、2b開口部
3…羽根群
4a、4b…アーム
5…羽根駆動装置
11…孔
12…駆動レバー
12a…歯車
12b…駆動アーム
13a…第1アーム
13b…第2アーム
14a…第1補助レバー
14b…第2補助レバー
15…ロータ
15a…歯車
15b…レバー
16…ヨーク
17…コイル
18…軸
19a、19b…ストッパ
Claims (3)
- 地板に形成された開口部の開閉動作を行う羽根群を駆動する羽根駆動装置であって、
前記羽根群と連結され、前記地板に対して回動可能に配置される駆動レバーと、
通電により前記駆動レバーに対して駆動力を与え、非通電時には前記駆動レバーを所定位置に保持する保持力を与える電磁駆動源と、
前記羽根群に補助駆動力を与える第1アームと、前記羽根群に補助制動力を与える第2アームと、前記駆動レバーの回動中心と異なる位置において前記地板に立設された軸に固定される胴部と、を有するねじりコイルばねと、
前記第1アームにより付勢され、前記軸を回動中心とし、前記駆動レバーの動作開始後に、前記地板に形成された第1ストッパと当接するまでの所定角度範囲で前記駆動レバーに補助駆動力を与える第1補助レバーと、
前記第2アームにより付勢され、前記軸を回動中心とし、前記駆動レバーの動作終端前に、前記地板に形成された第2ストッパと当接した状態からの所定角度範囲で前記駆動レバーに補助制動力を与える第2補助レバーと、を備える、
羽根駆動装置。 - 請求項1に記載の羽根駆動装置と、
開口部が形成された地板と、
前記開口部の開閉状態を切り替える羽根群と、を備える、
フォーカルプレンシャッタ。 - 請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置。
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