JP7284591B2 - 羽根駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、羽根駆動装置に係り、特に羽根を駆動するために電磁アクチュエータを用いる羽根駆動装置に関するものである。
従来から、カメラなどの光学機器においては、複数枚の羽根を電磁アクチュエータによって駆動することで光が通過する開口を開閉する羽根駆動装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の羽根駆動装置においては、すべての羽根が1つの電磁アクチュエータに連結され、この電磁アクチュエータにより駆動される。
例えば、カメラのシャッタスピードを上げるためには羽根を高速で駆動する必要があるが、上述のように、従来の羽根駆動装置では、すべての羽根が一体的に駆動されるため、駆動される羽根の慣性が大きくなる。このため、駆動力の小さな電磁アクチュエータでは高速で羽根を駆動することができず、トルクの大きなバネを用いて羽根を付勢してシャッタスピードを上げる必要が生じる。しかしながら、そのようなトルクの大きなバネを用いた場合には、バネの力に抗して羽根の開状態を保持するための電磁石も大きくする必要が生じる。このように、従来の羽駆動装置においては、高速で羽根を駆動するとともに小型化を図ることが困難であった。
特開2012-189641号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、複数枚の羽根を高速で駆動することができる小型の羽根駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、複数枚の羽根を高速で駆動することができる小型の羽根駆動装置が提供される。この羽根駆動装置は、開口が形成された枠体と、上記開口を開放する開位置と上記開口を閉塞する閉位置との間で移動可能な複数の羽根とを備える。この複数の羽根は、該複数の羽根のうち他の羽根に先行して上記開位置から上記開口内に進入する先行羽根と、上記先行羽根に続いて上記開位置から上記開口内に進入する少なくとも1枚の後続羽根とを含む。上記羽根駆動装置は、少なくとも上記先行羽根に連結され、第1の支軸を中心に回転可能に構成された第1アームと、少なくとも上記先行羽根に連結され、第2の支軸を中心に回転可能に構成された第2アームと、記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結され、上記第1の支軸を中心に回転可能に構成された第3アームと、上記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結され、上記第2の支軸を中心に回転可能に構成された第4アームと、上記第2アーム及び上記第4アームに接続される駆動部を有する駆動レバーと、上記駆動レバーの上記駆動部を閉方向に移動させて上記第2アーム及び上記第4アームを移動させる主駆動手段と、上記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根が上記閉位置に向かって移動するように上記第3アームを駆動する補助駆動手段とを備える。上記第3アーム及び上記第4アームは、少なくとも上記先行羽根が上記開位置から移動を開始するときに、上記駆動レバーの上記駆動部から上記閉方向に力を受けることなく上記補助駆動手段により駆動されるように構成される。
このような構成によれば、少なくとも先行羽根が開位置から移動を開始するときに、第3アーム及び第4アーム、駆動レバーの駆動部から閉方向に力を受けることなく補助駆動手段により駆動されるので、主駆動手段は、すべての羽根とアームを移動させるだけのトルクを生じさせる必要がなく、第1アーム、第2アーム及びこれに連結された羽根を移動させるだけのトルクを生じさせればよい。したがって、主駆動手段として駆動力の小さいものを用いることができ、装置を小型化することができる。また、性能への影響が大きい先行羽根は主駆動手段によって高速に駆動されるので、主駆動手段として駆動力の小さいものを用いても装置の性能を維持することができる。
記補助駆動手段は、上記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根が上記閉位置に向かって移動するように上記第3アームを付勢する付勢部材であってもよい。このような付勢部材を補助駆動手段として用いれば装置の構成を簡単にすることができる。
上記第2アームには、上記駆動レバーの上記駆動部が嵌合する嵌合孔が形成されていてもよい。このような嵌合孔に駆動レバーの駆動部を嵌合させることにより、主駆動手段の駆動により第2アーム及びこれに連結された羽根を駆動することができる。
上記第4アームには、上記駆動レバーの上記駆動部を収容する収容孔が形成されていてもよい。
この場合において、上記第4アームの上記収容孔には、上記駆動部の上記閉方向側に回避空間が形成されることが好ましい。このような回避空間を形成することにより、駆動レバーの駆動部が閉方向に回転しても、駆動部は第4アームに対して閉方向の力を加えないため、駆動部に必要とされるトルクを小さくすることができる。
また、上記第4アームの上記収容孔は、上記閉方向とは反対の開方向側で上記駆動部と係合する内面を有することが好ましい。このように、第4アームの収容孔の内面を駆動レバーの駆動部と開方向側で係合させることにより、補助駆動手段によって閉方向に駆動される第4アームの移動を駆動部によって規制することができる。また、収容孔の内面が駆動レバーの駆動部に係合しているので、第3アームを駆動する補助駆動手段による力は、第4アームに伝達されるだけではなく、駆動レバーの駆動部にも伝達される。したがって、駆動レバーの駆動部による第2アームの閉方向の移動を補助駆動手段によって補助することができる。一方で、羽根を閉位置から開位置に移動する際には、主駆動手段によって駆動レバーの駆動部を開方向に移動させることにより、第4アームの収容孔の内面と駆動レバーの駆動部との係合によって第4アームを開方向に移動させることができる。
記第1の主駆動手段として、電磁力を用いて上記第1の駆動レバーの上記第1の駆動部を移動させる電磁アクチュエータを用いてもよい。
本発明の他の一態様によれば、複数枚の羽根を高速で駆動することができる小型の羽根駆動装置が提供される。この羽根駆動装置は、開口が形成された枠体と、上記開口を開放する開位置と上記開口を閉塞する閉位置との間で移動可能な複数の第1の羽根とを備える。この複数の第1の羽根は、該複数の第1の羽根のうち他の羽根に先行して上記開位置から上記開口内に進入する第1の先行羽根と、上記第1の先行羽根に続いて上記開位置から上記開口内に進入する少なくとも1枚の第1の後続羽根とを含む。上記羽根駆動装置は、少なくとも上記第1の先行羽根に連結された第1のアーム部と、上記第1の後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結された第2のアーム部と、上記第1のアーム部に接続される第1の駆動部を有する第1の駆動レバーと、上記第1の駆動レバーの上記第1の駆動部を閉方向に移動させて上記第1のアーム部を移動させる第1の主駆動手段と、上記第1の後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根が上記閉位置に向かって移動するように上記第2のアーム部を駆動する第1の補助駆動手段とを備える。上記第2のアーム部は、少なくとも上記第1の先行羽根が上記開位置から移動を開始するときに、上記第1の駆動レバーの上記第1の駆動部から上記閉方向に力を受けることなく上記第1の補助駆動手段により駆動されるように構成される。また、上記羽根駆動装置は、上記開口を開放する開位置と上記開口を閉塞する閉位置との間で移動可能な複数の第2の羽根をさらに備えてい。この複数の第2の羽根は、該複数の第2の羽根のうち他の第2の羽根に続いて上記開口から退出する第2の後続羽根と、上記第2の後続羽根に先行して上記開口から退出する少なくとも1枚の第2の先行羽根とを含む。上記羽根駆動装置は、少なくとも上記第2の後続羽根に連結された第3のアーム部と、上記第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結された第4のアーム部と、上記第3のアーム部に接続される第2の駆動部を有する第2の駆動レバーと、上記第2の駆動レバーの上記第2の駆動部を開方向に移動させて上記第3のアーム部を移動させる第2の主駆動手段と、上記第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根が上記開位置に向かって移動するように上記第4のアーム部を駆動する第2の補助駆動手段とをさらに備えてい。上記第4のアーム部は、少なくとも上記第2の後続羽根が上記閉位置から移動を開始するときに、上記第2の駆動レバーの上記第2の駆動部から上記開方向に力を受けることなく上記第2の補助駆動手段により駆動されるように構成され
このような構成によれば、少なくとも第2の後続羽根が閉位置から移動を開始するときに、第4のアーム部が、第2の駆動レバーの第2の駆動部から開方向に力を受けることなく第2の補助駆動手段により駆動されるので、第2の主駆動手段は、すべての第2の羽根と第3及び第4のアーム部を移動させるだけのトルクを生じさせる必要がなく、第3のアーム部及びこれに連結された羽根を移動させるだけのトルクを生じさせればよい。したがって、第2の主駆動手段として駆動力の小さいものを用いることができ、装置を小型化することができる。また、性能への影響が大きい第2の後続羽根は第2の主駆動手段によって高速に駆動されるので、第2の主駆動手段として駆動力の小さいものを用いても装置の性能を維持することができる。
上記第2の補助駆動手段は、上記第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根が上記開位置に向かって移動するように上記第4のアーム部を付勢する付勢部材であってもよい。このような付勢部材を第2の補助駆動手段として用いれば装置の構成を簡単にすることができる。
上記第3のアーム部には、上記第2の駆動レバーの上記第2の駆動部が嵌合する第2の嵌合孔が形成されていてもよい。このような第2の嵌合孔に第2の駆動レバーの第2の駆動部を嵌合させることにより、第2の主駆動手段の駆動により第2のアーム部及びこれに連結された羽根を駆動することができる。
上記第4のアーム部には、上記第2の駆動レバーの上記第2の駆動部を収容する第2の収容孔が形成されていてもよい。
この場合において、上記第4のアーム部の上記第2の収容孔には、上記第2の駆動部の上記開方向側に回避空間が形成されることが好ましい。このような回避空間を形成することにより、第2の駆動レバーの第2の駆動部が開方向に回転しても、第2の駆動部は第4のアーム部に対して開方向の力を加えないため、第2の駆動部に必要とされるトルクを小さくすることができる。
上記第4のアーム部の上記第2の収容孔は、上記開方向とは反対の閉方向側で上記第2の駆動部と係合する内面を有することが好ましい。このように、第4のアーム部の第2の収容孔の内面を第2の駆動レバーの第2の駆動部と閉方向側で係合させることにより、第2の補助駆動手段によって開方向に駆動される第4のアーム部の移動を第2の駆動部によって規制することができる。
また、第2の収容孔の内面が第2の駆動レバーの第2の駆動部に係合しているので、第4のアーム部を駆動する第2の補助駆動手段による力は、第4のアーム部に伝達されるだけではなく、第2の駆動レバーの第2の駆動部にも伝達される。したがって、第2の駆動レバーの第2の駆動部による第3のアーム部の開方向の移動を第2の補助駆動手段によって補助することができる。一方で、第2の羽根を開位置から閉位置に移動する際には、第2の主駆動手段によって第2の駆動レバーの第2の駆動部を閉方向に移動させることにより、第4のアーム部の第2の収容孔の内面と第2の駆動レバーの第2の駆動部との係合によって第4のアーム部を閉方向に移動させることができる。
上記第3のアーム部と上記第4のアーム部とは同一の回転中心を有することが好ましい。また、上記第2の主駆動手段として、電磁力を用いて上記第2の駆動レバーの上記第2の駆動部を移動させる電磁アクチュエータを用いてもよい。
本発明によれば、少なくとも先行羽根が開位置から移動を開始するときに、第3アーム及び第4アーム、駆動レバーの駆動部から閉方向に力を受けることなく補助駆動手段により駆動されるので、主駆動手段は、すべての羽根とアームを移動させるだけのトルクを生じさせる必要がなく、第1アーム、第2アーム及びこれに連結された羽根を移動させるだけのトルクを生じさせればよい。したがって、主駆動手段として駆動力の小さいものを用いることができ、装置を小型化することができる。また、性能への影響が大きい先行羽根は主駆動手段によって高速に駆動されるので、主駆動手段として駆動力の小さいものを用いても装置の性能を維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態における羽根駆動装置を示す斜視図である。 図2は、図1の羽根駆動装置の分解斜視図である。 図3は、図2に示す羽根駆動装置の電磁アクチュエータ及び駆動レバーを示す分解斜視図である。 図4は、図1の羽根駆動装置のカバーを取り外した状態を示す正面図である。 図5Aは、図4における4枚の羽根のうち先行する2枚の羽根に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。 図5Bは、図4における4枚の羽根のうち後続の2枚の羽根に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。 図6は、図4に示す状態から羽根が移動した状態を示す正面図である。 図7Aは、図6における4枚の羽根のうち先行する2枚の羽根に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。 図7Bは、図6における4枚の羽根のうち後続の2枚の羽根に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。 図8は、図6に示す状態から羽根が移動した状態を示す正面図である。 図9Aは、図8における4枚の羽根のうち先行する2枚の羽根に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。 図9Bは、図8における4枚の羽根のうち後続の2枚の羽根に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。 図10は、本発明の他の実施形態における羽根駆動装置の動作を説明するための拡大平面図である。
以下、本発明に係る羽根駆動装置の実施形態について図1から図10を参照して詳細に説明する。なお、図1から図10において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図10においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態における羽根駆動装置1を示す斜視図、図2は、分解斜視図である。本実施形態における羽根駆動装置1は、カメラなどの光学機器に組み込まれるフォーカルプレーンシャッタであるものとして説明するが、これは例示に過ぎず、本発明に係る羽根駆動装置はこのようなシャッタの用途に限られるものではない。
図1及び図2に示すように、羽根駆動装置1は、矩形状の開口(露出開口)S1が形成された枠体10と、枠体10に取り付けられるカバー部20と、枠体10とカバー部20の間に形成される空間に収容される4枚の羽根31~34と、枠体10の後面に取り付けられる主駆動手段としての電磁アクチュエータ40と、この電磁アクチュエータ40に連結される駆動レバー50と、第1羽根31及び第2羽根32に連結された第1アーム61と、第1羽根31及び第2羽根32に連結された第2アーム62と、第3羽根33及び第4羽根34に連結された第3アーム63と、第3羽根33及び第4羽根34に連結された第4アーム64とを含んでいる。羽根31~34のそれぞれは、全体としてX方向に延びる薄板状の部材であり、本実施形態ではフォーカルプレーンシャッタの後幕を構成するものである。
枠体10の開口S1に対応して、カバー部20にも矩形状の開口S2が形成されている。図1においては、+Y方向側が被写体側であり、被写体からの光は、カバー部20の開口S2及び枠体10の開口S1を通過して、羽根駆動装置1の-Y方向側に配置されたCCDやCMOSセンサなどの撮像素子(図示せず)に入射するようになっている。なお、本実施形態では、便宜的に、図1における+Y方向を「前」又は「前方」、-Y方向を「後」又は「後方」ということとする。
図3は、電磁アクチュエータ40及び駆動レバー50を示す分解斜視図である。図3に示すように、電磁アクチュエータ40は、略直方体状のハウジング41と、ハウジング41内で回転可能に保持されるロータ部材42A,42Bと、ハウジング41内に収容されるボビン43と、ボビン43の内部に挿入されるステータ44と、ボビン43に巻回されたコイル45と、ハウジング41に取り付けられるカバー46とを含んでいる。ロータ部材42Aは、周方向に異なる磁極に着磁された磁極部47Aと、周方向に複数の歯が並んだギア部48Aとを有している。同様に、ロータ部材42Bは、周方向に異なる磁極に着磁された磁極部47Bと、周方向に複数の歯が並んだギア部48Bとを有している。
ステータ44は、それらの端部同士がX方向に対向するように配置されており、これらの端部の間にロータ部材42A,42Bの磁極部47B,47Bがそれぞれ位置するようになっている。電磁アクチュエータ40のコイル45に通電されると、ロータ部材42A,42Bの磁極部47B,47Bを挟んで対向するステータ44の端部が互いに異なる極性に励磁され、ステータ44の端部とロータ部材42A,42Bの磁極部47A,47Bとの間に生じる磁気的吸引力及び反発力によってそれぞれのロータ部材42A,42Bが同一方向に回転するようになっている。
図3に示すように、駆動レバー50には、電磁アクチュエータ40のハウジング41に設けられた軸49が挿通される軸孔51が形成されており、この軸孔51にハウジング41の軸49が挿通されることで、駆動レバー50はこの軸49を中心として回転できるようになっている。駆動レバー50は、周方向に複数の歯が並んだギア部52A,52Bと、+Y方向に延びる駆動部53とを有している。駆動レバー50のギア部52A,52Bは、それぞれ電磁アクチュエータ40のロータ部材42A,42Bのギア部48A,48Bと噛合しており、電磁アクチュエータ40のロータ部材42A,42Bの回転に伴って駆動レバー50が軸49を中心として回転するようになっている。
図2に戻って、枠体10には、+Y方向に延びる支軸11,12が形成されている。この支軸11には、アーム61~64のうち第1アーム61及び第3アーム63が取り付けられ、支軸12には、第2アーム62及び第4アーム64が取り付けられる。支軸12は、ハウジング41の軸49と同軸上に位置している。また、枠体10には、支軸12を中心とする円弧に沿った円弧溝16が形成されており、上述した駆動レバー50の駆動部53は、この円弧溝16を通って枠体10の+Y方向に突出している。上述したように駆動レバー50が回転すると、駆動レバー50の駆動部53が円弧溝16内を移動するようになっている。なお、円弧溝16の+Z方向側の端部には衝撃吸収用のダンパ14が設けられている。
図4は、羽根駆動装置1のカバー部20を取り外した状態を示す正面図である。また、図5Aは、図4における4枚の羽根31~34のうち先行する第1羽根31及び第2羽根32に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図であり、図5Bは、後続の第3羽根33及び第4羽根34に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。
図4、図5A、及び図5Bに示すように、4枚の羽根31~34は+Y方向に順番に重ねられている。図1に示す状態では、図4に示すように、羽根31~34が重なった状態で開口S1(及び開口S2)の-Z方向側に収容されている。これにより、図1においては、羽根駆動装置1は、開口S1,S2が完全に開放された状態となっている。以下、この状態における羽根31~34の位置をそれぞれ「開位置」ということとする。
羽根31~34は、それぞれの開位置から+Z方向に移動できるようになっており、最終的には羽根31~34が全体として開口S1(及び開口S2)を完全に閉塞するまでそれぞれ+Z方向に移動できるようになっている。以下、羽根31~34が全体として開口S1を完全に閉塞しているときの羽根31~34の位置を「閉位置」ということとする。
図5Aに示すように、第1羽根31は、ピン611により第1アーム61と連結され、ピン621により第2アーム62と連結されている。また、第2羽根32は、ピン612により第1アーム61と連結され、ピン622により第2アーム62と連結されている。このように、第1アーム61、第2アーム62、及び第1羽根31によりリンク機構が構成され、同様に、第1アーム61、第2アーム62、及び第2羽根32によりリンク機構が構成される。
第1アーム61には、枠体10の支軸11が挿通される軸孔615(図2参照)が形成されており、この第1アーム61の軸孔615に支軸11が挿通されることで、枠体10の支軸11を中心として第1アーム61が回転できるようになっている。また、第1アーム61には、後述するねじりコイルバネ70を回避するためのバネ回避孔616が形成されている。
第2アーム62は、枠体10の支軸12が挿通される円筒部625を有しており、この第2アーム62の円筒部625に支軸12が挿通されることで、枠体10の支軸12を中心として第2アーム62が回転できるようになっている。また、第2アーム62には、駆動レバー50の駆動部53が嵌合する嵌合孔626が形成されており、枠体10の円弧溝16を通って枠体10の+Y方向側に突出する駆動レバー50の駆動部53がこの嵌合孔626に嵌合している。本実施形態では、駆動レバー50の駆動部53が第2アーム62の嵌合孔626に隙間なく嵌合している。
第1羽根31及び第2羽根32は、第2羽根32が第1羽根31の前方に重なった状態で第1アーム61及び第2アーム62(第1のアーム部)に連結されている。したがって、第1アーム61が支軸11を中心として回転し、第2アーム62が支軸12を中心として回転すると、上述した2つのリンク機構によって、第1羽根31と第2羽根32とが互いに重なる領域を変化させつつ、主としてZ方向に移動するようになっている。
図5Bに示すように、第3羽根33は、ピン633により第3アーム63と連結され、ピン643により第4アーム64と連結されている。また、第4羽根34は、ピン634により第3アーム63と連結され、ピン644により第4アーム64と連結されている。このように、第3アーム63、第4アーム64、及び第3羽根33によりリンク機構が構成され、同様に、第3アーム63、第4アーム64、及び第4羽根34によりリンク機構が構成される。
第3アーム63には、枠体10の支軸11が挿通される軸孔635(図2参照)が形成されており、この第3アーム63の軸孔635に支軸11が挿通されることで、枠体10の支軸11を中心として第3アーム63が回転できるようになっている。このように、第3アーム63の回転中心は第1アーム61の回転中心と一致している(支軸11)。また、第3アーム63には、ねじりコイルバネ70(付勢部材)が係合するバネ係合孔636が形成されている。
ねじりコイルバネ70のコイル部は、枠体10の支軸11の周囲に配置されており、ねじりコイルバネ70の一端71は、枠体10に形成された係合壁18に係合している。また、ねじりコイルバネ70の他端72は第3アーム63のバネ係合孔636に係合している。図5Bに示す状態においては、ねじりコイルバネ70は、支軸11を中心として第3アーム63を反時計回りに付勢するようにねじられた状態で配置されている。なお、図5Aに示すように、第1アーム61のバネ回避孔616は、第3アーム63のバネ係合孔636よりも大きくなっており、ねじりコイルバネ70は第1アーム61に係合していない。
第4アーム64には、第2アーム62の円筒部625が挿通される軸孔645(図2参照)が形成されており、この第4アーム64の軸孔645に第2アーム62の円筒部625が挿通されることで、第2アーム62の円筒部625を中心として、換言すれば枠体10の支軸12を中心として第4アーム64が回転できるようになっている。このように、第4アーム64の回転中心は第2アーム62の回転中心と一致している(支軸12)。また、第4アーム64には、駆動レバー50の駆動部53を内部に収容する収容孔646が形成されている。
上述のように、第3アーム63は、ねじりコイルバネ70によって反時計回りに付勢されているため、第3アーム63に連結された第3羽根33及び第4羽根34を介して第4アーム64も支軸12を中心として反時計回りに付勢される。なお、以下の説明では、支軸11を中心として反時計回りを「閉方向」、時計回りを「開方向」といい、支軸12を中心として反時計回りを「閉方向」、時計回りを「開方向」ということがある。
ここで、図5Bに示すように、第4アーム64の収容孔646には駆動レバー50の駆動部53が収容されているが、この駆動部53は、開方向側で第4アーム64の収容孔646の内面646Aに係合している。この駆動レバー50の駆動部53と第4アーム64の収容孔646の内面646Aとの係合によって、反時計回りに付勢される第4アーム64の回転が規制されている。
また、第4アーム64の収容孔646の大きさは、駆動レバー50の駆動部53よりも大きくなっており、駆動部53の閉方向側には回避空間647が形成されている。この回避空間647の存在によって、駆動部53は、第4アーム64を閉方向に押すことなく、閉方向に回転することとなる。
第3羽根33及び第4羽根34は、第4羽根34が第3羽根33の前方に重なった状態で第3アーム63及び第4アーム64(第2のアーム部)に連結されている。したがって、第3アーム63が支軸11を中心として回転し、第4アーム64が支軸12を中心として回転すると、上述した2つのリンク機構によって、第3羽根33と第4羽根34とが互いに重なる領域を変化させつつ、主としてZ方向に移動するようになっている。このとき、第3羽根33は第2羽根32の前方に重なっているため、第2羽根32と第3羽根33も互いに重なる領域を変化させつつ主としてZ方向に移動することとなる。
次に、このような構成の羽根駆動装置1の動作について説明する。図6は、図4に示す状態から電磁アクチュエータ40を駆動して羽根31~34を少し移動させた状態を示す正面図であり、図7Aは、図6の第1羽根31及び第2羽根32に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図、図7Bは、図6の第3羽根33及び第4羽根34に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。また、図8は、図6に示す状態からさらに電磁アクチュエータ40を駆動して羽根31~34を移動させた状態を示す正面図であり、図9Aは、図8の第1羽根31及び第2羽根32に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図、図9Bは、図8の第3羽根33及び第4羽根34に関連する部材を抜き出して示す拡大平面図である。
図4に示す状態で電磁アクチュエータ40を駆動すると、上述したようにステータ44の端部とロータ部材42A,42Bの磁極部47A,47Bとの間に生じる磁気的吸引力及び反発力によってそれぞれのロータ部材42A,42Bが回転する。そして、電磁アクチュエータ40のロータ部材42A,42Bのギア部48A,48Bと駆動レバー50のギア部52A,52Bとの噛合により、駆動レバー50が回転して、図6に示すように駆動レバー50の駆動部53が閉方向(反時計回り)に回転する。上述したように、駆動レバー50の駆動部53は第2アーム62の嵌合孔626に嵌合しているため、図7Aに示すように、駆動レバー50の駆動部53の反時計回りの回転に伴い、第2アーム62は支軸12を中心として閉方向(反時計回り)に回転する。これにより、上述した2つのリンク機構を介して、図7Aに示すように、第1アーム61も支軸11を中心として閉方向(反時計回り)に回転し、第1羽根31及び第2羽根32が互いに重なる領域を変化させつつ主として+Z方向に移動して枠体10の開口S1内に進入する。
ここで、上述したように、第4アーム64の収容孔646における駆動部53の閉方向側には回避空間647が形成されているため、駆動レバー50の駆動部53が閉方向に回転しても、駆動部53は第4アーム64に対して閉方向の力を加えない。一方で、上述したように、第4アーム64は、第3アーム63のバネ係合孔636に係合するねじりコイルバネ70によって閉方向(反時計回り)に付勢されている。したがって、第4アーム64(及び第3アーム63)は、ねじりコイルバネ70の付勢力によって支軸11を中心として閉方向(反時計回り)に回転する。これに伴い、上述した2つのリンク機構を介して、図7Bに示すように、第4アーム64も支軸12を中心として反時計回りに回転し、第3羽根33及び第4羽根34が互いに重なる領域を変化させつつ主として+Z方向に移動して枠体10の開口S1内に進入する。
図4に示す状態では、羽根31~34はいずれも枠体10の開口S1の-Z方向側の開位置にあるが、上述のように駆動レバー50の駆動部53の回転により第1羽根31及び第2羽根32が+Z方向に移動して枠体10の開口S1内に進入するとともに、ねじりコイルバネ70の付勢力により第3羽根33及び第4羽根34が+Z方向に移動して枠体10の開口S1内に進入する。このとき、図6に示すように、第1羽根31が他の羽根32~34よりも先に開口S1内に進入するようになっている。すなわち、本実施形態における第1羽根31は、複数の羽根31~34の中で最も先に(先行して)開口内に進入する先行羽根となっている。
図6に示す状態からさらに電磁アクチュエータ40の駆動を続けると、第1羽根31及び第2羽根32が、駆動レバー50の駆動部53の回転によりさらに+Z方向に移動するとともに、第3羽根33及び第4羽根34が、ねじりコイルバネ70の付勢力によりさらに+Z方向に移動する。最終的には、図8に示すように、羽根31~34が閉位置まで移動して枠体10の開口S1を完全に閉塞する。
羽根31~34を閉位置から開位置に戻す場合には、電磁アクチュエータ40のコイル45に供給する電圧の極性を逆にして駆動レバー50の駆動部53を開方向に回転させる。駆動レバー50の駆動部53は第2アーム62の嵌合孔626に嵌合しているため、駆動部53の開方向の回転に伴い、第2アーム62は支軸12を中心として開方向(時計回り)に回転する。これにより、上述した2つのリンク機構を介して、第1アーム61も支軸11を中心として開方向(反時計回り)に回転し、第1羽根31及び第2羽根32が互いに重なる領域を変化させつつ主として-Z方向に移動する。
また、駆動レバー50の駆動部53は、開方向側で第4アーム64の収容孔646の内面646Aに係合しているため、駆動部53の開方向の回転に伴い、第4アーム64は支軸12を中心として開方向(時計回り)に回転する。これにより、上述した2つのリンク機構を介して、第3アーム63も支軸11を中心として開方向(反時計回り)に回転し、第3羽根33及び第4羽根34が互いに重なる領域を変化させつつ主として-Z方向に移動する。
このように、本実施形態における電磁アクチュエータ40は、電磁力を用いて駆動レバー50の駆動部53を閉方向又は開方向に回転させて、第1アーム61及び第2アーム62(第1のアーム部)を閉方向又は開方向に回転させるように構成されている。また、本実施形態においては、ねじりコイルバネ70が、第3羽根33及び第4羽根34が図8に示す閉位置に向かって移動するように第3アーム63及び第4アーム64(第2のアーム部)を駆動(付勢)する補助駆動手段としての役割を有する。
このような構成により、羽根31~34が図4に示す開位置から図8に示す閉位置に移動する際には、第1アーム61及び第2アーム62は、電磁アクチュエータ40により駆動レバー50の駆動部53から回転力を受けて閉方向に回転し、第3アーム63及び第4アーム64は、駆動レバー50の駆動部53からは閉方向に力を受けることなく、ねじりコイルバネ70の付勢力によって閉方向に回転する。したがって、電磁アクチュエータ40には、第1アーム61及び第2アーム62とこれらに連結された第1羽根31及び第2羽根32とを閉方向に回転させるためのトルクだけが必要とされ、第3アーム63及び第4アーム64とこれらに連結された第3羽根33及び第4羽根34とを閉方向に回転させるためのトルクは必要とされない。このため、電磁アクチュエータ40として駆動力の小さいものを用いることができ、装置を小型化することができる。
また、羽根31~34のうち、他の羽根32~34に先行して枠体10の開口S1内に進入する第1羽根31(先行羽根)が、最も羽根駆動装置1の性能(シャッタスピード)に影響を与えるが、この第1羽根31は、第1アーム61及び第2アーム62に連結されており、電磁アクチュエータ40によって高速に駆動されるので、電磁アクチュエータ40の駆動力が小さくても羽根駆動装置1の性能(シャッタスピード)を維持することができる。換言すれば、従来の羽根駆動装置に組み込まれている電磁アクチュエータと同じ駆動力の電磁アクチュエータを用いた場合には、羽根駆動装置1の性能が向上する(シャッタスピードが速くなる)と言える。
また、第4アーム64の収容孔646の内面646Aは、駆動レバー50の駆動部53に係合しているので、ねじりコイルバネ70によって第3アーム63及び第4アーム64に与えられる付勢力は、第3アーム63及び第4アーム64に伝達されるだけではなく、駆動レバー50の駆動部53にも伝達される。したがって、駆動レバー50の駆動部53による第1アーム61及び第2アーム62の閉方向の移動をねじりコイルバネ70によって補助することができる。
第4アーム64の収容孔646の回避空間647の大きさは特に限定されるものではないが、羽根31~34を閉位置に移動させたときに、閉位置に移動した第3羽根33及び第4羽根34が跳ね返ってきてしまうことを防止するために、回避空間647の大きさを閉位置での第2羽根32と第3羽根33との重なりを維持できるような大きさとすることが好ましい。
なお、上述した実施形態では、第3アーム63及び第4アーム64(第2のアーム部)を駆動する補助駆動手段としてねじりコイルバネ70を用いて羽根駆動装置1の構成を簡単にした例を説明したが、このような補助駆動手段は、上述したねじりコイルバネ70に限られるものではない。例えば、電磁アクチュエータ40とは別個に設けた小型の電磁アクチュエータを補助駆動手段として用いてもよい。
上述した実施形態では、羽根31~34が開位置から閉位置に移動するまでの間は、駆動レバー50の駆動部53からの力が第3アーム63及び第4アーム64に伝わらないように構成されているが、駆動部53に最もトルクが必要とされるのは、先行羽根31が開位置から移動を開始するときであるので、少なくとも先行羽根31が開位置から移動を開始するときに、駆動レバー50の駆動部53からの力が第3アーム63及び第4アーム64に伝わらないようにすればよい。したがって、羽根31~34が開位置から閉位置に移動する途中から第3アーム63及び第4アーム64に駆動レバー50の駆動部53からの力が伝わるように構成してもよい。例えば、ねじりコイルバネ70により駆動される第3アーム63及び第4アーム64の移動速度が、駆動レバー50の駆動部53により駆動される第1アーム61及び第2アーム62の移動速度よりも遅い場合には、図10に示すように、羽根31~34が開位置から閉位置に移動するまでの間に、駆動レバー50の駆動部53が第4アーム64の収容孔646の内面646Aから離れ、やがて第3アーム63及び第4アーム64に追いつき、それ以降は駆動レバー50の駆動部53からの力が第3アーム63及び第4アーム64に伝わることとなるが、そのような構成にすることも可能である。
また、上述した実施形態では、第1羽根31(先行羽根)と第2羽根32とを主駆動手段としての電磁アクチュエータ40により駆動するように構成しているが、少なくとも羽根駆動装置1の性能(シャッタスピード)に最も影響を与える第1羽根31(先行羽根)を主駆動手段(電磁アクチュエータ40)により駆動すればよく、他の羽根(本実施形態における第2羽根32)は主駆動手段(電磁アクチュエータ40)により駆動されなくてもよい。すなわち、第1のアーム部には少なくとも先行羽根を連結すればよく、先行羽根に続いて枠体10の開口S1に進入する羽根32~34(後続羽根)については、任意の組み合わせで第1のアーム部又は第2のアーム部に連結することができる。
また、第1のアーム部(第1アーム61及び第2アーム62)は閉方向に移動する際に上述した主駆動手段によって駆動されればよく、開方向に移動する際には主駆動手段以外の手段によって駆動されてもよい。したがって、主駆動手段として電磁アクチュエータ40に代えてバネを用いて羽根駆動装置1を構成することも可能である。
本実施形態における羽根31~34は、いわゆるフォーカルプレーンシャッタの後幕を構成するものとして説明したが、これに限られるものではなく、フォーカルプレーンシャッタの先幕についても本発明を適用できることは言うまでもない。その場合には、羽根駆動装置1は、上述した羽根31~34に加え、先幕を形成する複数の羽根として、他の羽根に続いて開口S1から退出する後続羽根(第2の後続羽根)と、この後続羽根に先行して開口S1から退出する少なくとも1枚の先行羽根(第2の先行羽根)とを含むこととなる。このとき、先幕の羽根が閉位置から開位置に移動する際に、先幕の後続羽根が最も羽根駆動装置1の性能(シャッタスピード)に影響を与える。すなわち、先幕の後続羽根が上述の実施形態における後幕の先行羽根に対応すると言える。このように、先幕の後続羽根が後幕の先行羽根に対応するように、上述した後幕用の第1のアーム部(アーム61,62)、第2のアーム部(アーム63,64)、駆動レバー50、電磁アクチュエータ40、及びねじりコイルバネ70に対応する構成要素を先幕用に追加してもよい。より具体的には、少なくとも先幕の後続羽根に連結された第3のアーム部と、先幕の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結された第4のアーム部と、第3のアーム部に接続される第2の駆動部を有する第2の駆動レバーと、第2の駆動レバーの第2の駆動部を開方向に移動させて第3のアーム部を移動させる第2の主駆動手段(例えば電磁アクチュエータ)と、第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根が開位置に向かって移動するように第4のアーム部を駆動する第2の補助駆動手段(例えばねじりコイルバネ)とを上述した羽根駆動装置1に追加してもよい。この場合において、少なくとも先幕の後続羽根が閉位置から移動を開始するときに、第4のアーム部が、第2の駆動レバーの第2の駆動部から開方向に力を受けることなく第2の補助駆動手段により駆動されるように構成すれば、上述した後幕の例と同様に、先幕の後続羽根が第2の主駆動手段によって高速に駆動されるので、第2の主駆動手段の駆動力が小さくても羽根駆動装置1の性能(シャッタスピード)を維持することができる。
なお、本明細書において使用した用語「前方」、「後方」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 羽根駆動装置
10 枠体
11,12 支軸
16 円弧溝
18 係合壁
20 カバー部
31 第1羽根(先行羽根)
32 第2羽根
33 第3羽根
34 第4羽根
40 電磁アクチュエータ
41 ハウジング
42A,42B ロータ部材
43 ボビン
44 ステータ
45 コイル
46 カバー
47A,47B 磁極部
48A,48B ギア部
49 軸
50 駆動レバー
51 軸孔
52A,52B ギア部
53 駆動部
61 第1アーム(第1のアーム部)
62 第2アーム(第1のアーム部)
63 第3アーム(第2のアーム部)
64 第4アーム(第2のアーム部)
70 ねじりコイルバネ(補助駆動手段)
615 軸孔
616 バネ回避孔
625 円筒部
626 嵌合孔
635 軸孔
636 バネ係合孔
645 軸孔
646 収容孔
646A 内面
647 回避空間
S1,S2 開口

Claims (16)

  1. 開口が形成された枠体と、
    前記開口を開放する開位置と前記開口を閉塞する閉位置との間で移動可能な複数の羽根であって、
    該複数の羽根のうち他の羽根に先行して前記開位置から前記開口内に進入する先行羽根と、
    記先行羽根に続いて前記開位置から前記開口内に進入する少なくとも1枚の後続羽根と
    を含む複数の羽根と、
    少なくとも前記先行羽根に連結され、第1の支軸を中心に回転可能に構成された第1アームと、
    少なくとも前記先行羽根に連結され、第2の支軸を中心に回転可能に構成された第2アームと、
    記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結され、前記第1の支軸を中心に回転可能に構成された第3アームと、
    前記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結され、前記第2の支軸を中心に回転可能に構成された第4アームと、
    前記第アーム及び前記第4アームに接続される駆動部を有する駆動レバーと、
    記駆動レバーの前記駆動部を閉方向に移動させて前記第アーム及び前記第4アームを移動させる主駆動手段と、
    記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根が前記閉位置に向かって移動するように前記第3アームを駆動する補助駆動手段と
    を備え、
    前記第アーム及び前記第4アームは、少なくとも前記先行羽根が前記開位置から移動を開始するときに、前記駆動レバーの前記駆動部から前記閉方向に力を受けることなく前記補助駆動手段により駆動されるように構成される、
    羽根駆動装置。
  2. 記補助駆動手段は、前記後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根が前記閉位置に向かって移動するように前記第3アームを付勢する付勢部材である、請求項1に記載の羽根駆動装置。
  3. 前記付勢部材は、前記第1の支軸の周囲に配置され、前記第3アームを前記第1の支軸を中心として回転させるように付勢するねじりコイルバネである、請求項2に記載の羽根駆動装置。
  4. 前記第2アームには、前記駆動レバーの前記駆動部が嵌合する嵌合孔が形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
  5. 前記第4アームには、前記駆動レバーの前記駆動部を収容する収容孔が形成される、請求項1からのいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
  6. 前記第4アームの前記収容孔には、前記駆動部の前記閉方向側に回避空間が形成される、請求項に記載の羽根駆動装置。
  7. 前記第4アームの前記収容孔は、前記閉方向とは反対の開方向側で前記駆動部と係合する内面を有する、請求項又はに記載の羽根駆動装置。
  8. 記主駆動手段は、電磁力を用いて前記駆動レバーの前記駆動部を移動させる電磁アクチュエータにより構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
  9. 開口が形成された枠体と、
    前記開口を開放する開位置と前記開口を閉塞する閉位置との間で移動可能な複数の第1の羽根であって、
    該複数の第1の羽根のうち他の羽根に先行して前記開位置から前記開口内に進入する第1の先行羽根と、
    前記第1の先行羽根に続いて前記開位置から前記開口内に進入する少なくとも1枚の第1の後続羽根と
    を含む複数の第1の羽根と、
    少なくとも前記第1の先行羽根に連結された第1のアーム部と、
    前記第1の後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結された第2のアーム部と、
    前記第1のアーム部に接続される第1の駆動部を有する第1の駆動レバーと、
    前記第1の駆動レバーの前記第1の駆動部を閉方向に移動させて前記第1のアーム部を移動させる第1の主駆動手段と、
    前記第1の後続羽根のうち少なくとも1枚の羽根が前記閉位置に向かって移動するように前記第2のアーム部を駆動する第1の補助駆動手段と、
    前記開口を開放する開位置と前記開口を閉塞する閉位置との間で移動可能な複数の第2の羽根であって、
    該複数の第2の羽根のうち他の第2の羽根に続いて前記開口から退出する第2の後続羽根と、
    前記第2の後続羽根に先行して前記開口から退出する少なくとも1枚の第2の先行羽根と
    を含む複数の第2の羽根と、
    少なくとも前記第2の後続羽根に連結された第3のアーム部と、
    前記第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根に連結された第4のアーム部と、
    前記第3のアーム部に接続される第2の駆動部を有する第2の駆動レバーと、
    前記第2の駆動レバーの前記第2の駆動部を開方向に移動させて前記第3のアーム部を移動させる第2の主駆動手段と、
    前記第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根が前記開位置に向かって移動するように前記第4のアーム部を駆動する第2の補助駆動手段と
    を備え、
    前記第2のアーム部は、少なくとも前記第1の先行羽根が前記開位置から移動を開始するときに、前記第1の駆動レバーの前記第1の駆動部から前記閉方向に力を受けることなく前記第1の補助駆動手段により駆動されるように構成され、
    前記第4のアーム部は、少なくとも前記第2の後続羽根が前記閉位置から移動を開始するときに、前記第2の駆動レバーの前記第2の駆動部から前記開方向に力を受けることなく前記第2の補助駆動手段により駆動されるように構成される、
    根駆動装置。
  10. 前記第2の補助駆動手段は、前記第2の先行羽根のうち少なくとも1枚の羽根が前記開位置に向かって移動するように前記第4のアーム部を付勢する付勢部材である、請求項9に記載の羽根駆動装置。
  11. 前記第3のアーム部には、前記第2の駆動レバーの前記第2の駆動部が嵌合する第2の嵌合孔が形成される、請求項9又は10に記載の羽根駆動装置。
  12. 前記第4のアーム部には、前記第2の駆動レバーの前記第2の駆動部を収容する第2の収容孔が形成される、請求項9から11のいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
  13. 前記第4のアーム部の前記第2の収容孔には、前記第2の駆動部の前記開方向側に回避空間が形成される、請求項12に記載の羽根駆動装置。
  14. 前記第4のアーム部の前記第2の収容孔は、前記開方向とは反対の閉方向側で前記第2の駆動部と係合する内面を有する、請求項12又は13に記載の羽根駆動装置。
  15. 前記第3のアーム部と前記第4のアーム部とは同一の回転中心を有する、請求項9から14のいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
  16. 前記第2の主駆動手段は、電磁力を用いて前記第2の駆動レバーの前記第2の駆動部を移動させる電磁アクチュエータにより構成される、請求項9から15のいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
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