JP2005304221A - 駆動装置及びシャッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力特性のばらつきの原因となる第1及び第2のステータヨークの各突き当て端面のずれを無くして磁束のロスを低減し、高出力特性を有する駆動装置を提供する。
【解決手段】回転マグネットと、筒状のボビンに巻き回されるコイルと、一端側が磁極部となり、他端側が突き当て端面14y1B,14y2B,15y1B,15y2Bとなる第1及び第2のステータヨーク14y1,14y2,15y1,15y2の、各突き当て端面がボビン14b,15bの筒状の内部で突き当て接続されて一体化されるとともに各磁極部が回転マグネットに対して所定の空隙をもって対向配置されるステータヨーク14y,14yとを有し、第1及び第2のステータヨークの各突き当て端面が、ボビンの筒状内部でそれぞれの突き当て端面同士にずれが生じないように噛み合い接続されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、所定の角度回転させる駆動装置やカメラに好適なシャッター装置に関するものである。
従来、カメラ用のシャッター装置において、該シャッター装置を組み立てる際に、ばらつきのある駆動装置の中から予め特性の揃った駆動装置を用意する必要がないように、特性を揃えるための手段を設けているものがある(特許文献1参照)。それは、撮影用開口部を開放及び閉鎖する遮光部材と、これら遮光部材の駆動機構である緊定部材をそれぞれ動作させる(緊定を解除させる)複数の駆動装置とを有するシャッター装置において、駆動装置の動作に抵抗又は補助力を付与するバネ部材等を設け、これら抵抗又は補助力の大きさを選択可能にして、出力特性を合わせるようしたものである。
上記のシャッター装置(フォーカルプレーンシャッターを例にしている)について、図8を用いて具体的に説明する。このシャッター装置の主基台1には、該主基台1の表側から裏側に貫通する軸4j,5jが取り付けられている。軸4j,5jの裏側部分には、遮光部材である先羽根4及び後羽根5に連結された平行リンクレバー(付番せず)がそれぞれ回動可能に取り付けられている。
また、軸4j,5jの表側部分にはそれぞれ、先駆動アーム6及び後駆動アーム7が回動可能に取り付けられている。これら先駆動アーム6及び後駆動アーム7の先端には、主基台1に形成された円弧溝1a,1bを通って裏側に延びる駆動軸6k,7kが設けられている。これら駆動軸6k,7kはそれぞれ先羽根4及び後羽根5に係合連結されており、先駆動アーム6及び後駆動アーム7が軸4j,5j回りで回動すると、上記平行リンクレバーが各アーム6,7と一体的に回動し、先羽根4及び後羽根5が主基台1に形成されたアパーチャ2内にて走行して露光用スリットを形成するようになっている。なお、先羽根4及び後羽根5は、主基台1の裏側に固定されたカバー部材3によって走行案内される。
また、主基台1の表側には、不図示の2本の支柱が取り付けられており、これら支柱及び軸4j,5jによって上基台13が支持されている。軸4j,5jの表側部分の外周には、トーションバネ6s,7sが取り付けられており、これらトーションバネ6s,7sの下端腕部はそれぞれ先駆動アーム6及び後駆動アーム7に係合し、上端腕部は上基台13に係合して固定されている。このため、先駆動アーム6はトーションバネ6sにより図中の矢印A方向に付勢され、後駆動アーム7はトーションバネ7sにより図中の矢印B方向に付勢される。
また、主基台1の表側には軸10j,10kが設けられており、これら10j,10kにより2枚のリンク板10,12が回動可能に支持され、さらにこれらリンク板10,12には軸を介してリンク板11が取り付けられている。これら3枚のリンク板10〜12により構成されるリンク機構は、リンク板10が図中の矢印D方向に外部からの動力を受けて揺動すると、リンク板12のカム面が先駆動アーム6及び後駆動アーム7を押し、先駆動アーム6とトーションバネ6sをチャージしながら図中の矢印Aと反対方向に、後駆動アーム7とトーションバネ7sをチャージしながら図中の矢印Bと反対方向にそれぞれ揺動させる。
ここで、図8は、先駆動アーム6及び後駆動アーム7が矢印A,B方向と反対方向の端部まで揺動した状態を示しており、先駆動アーム6及び後駆動アーム7はこの状態で、緊定位置に位置する先緊定レバー8及び後緊定レバー9により緊定される。先緊定レバー8及び後緊定レバー9は、主基台1に設けられた軸(付番せず)に、前述した緊定位置と先駆動アーム6及び後駆動アーム7の緊定を解除する解除位置との間で回動可能に取り付けられている。なお、先緊定レバー8及び後緊定レバー9は、一端が主基台1に固定されたトーションバネ8s,9sによりそれぞれ図中の矢印C,E方向に付勢されている。
また、上基台13には先羽根用モータ14及び後羽根用モータ15が取り付けられており、これらモータ14,15の出力軸の上部には、一端が上基台13に固定されたトーションバネ14s,15sの他端が掛けられており、これらトーションバネ14s,15sは各出力軸を図中の矢印F,Gとは反対方向に付勢して、回転動作後の出力軸を元の位置に戻す働きをするとともに、出力軸の回転動作に抵抗を付与する働きをする。そして、各出力軸の下部には、樹脂製の緊定レバー駆動用カム14c,15cが取り付けられている。
このように構成されたシャッター装置、つまり、撮影用開口部を開放及び閉鎖する遮光部材(先羽根及び後羽根4,5)と、これら遮光部材の緊定部材(先緊定レバー及び後緊定レバー8,9)をそれぞれ動作させる複数の駆動装置(先羽根用モータ及び後羽根用モータ14,15)とを有するシャッター装置において、少なくとも一方の駆動装置(先羽根用モータもしくは後羽根用モータまたは両モータ)の出力に対して例えば抵抗力(一端が上基台13に固定されたトーションバネ14sもしくは15sまたは両方のバネ力)を選択可能に付与することにより、該シャッター装置の組立後に複数の駆動装置の応答特性を合わせられるようにしている。
特開平10−68982号公報
しかしながら、上記従来例では、シャッター装置の遮光部材の緊定を解除するための先、後駆動装置(モータ)の特性を揃えるために、該駆動装置の出力を減衰させる例えば抵抗力を与えて調整している。つまり、出力の高い駆動装置と低い駆動装置の組み合せがあった場合、出力の高い駆動装置の出力値を出力の低い駆動装置の出力値に合わせて下げることが行われており、せっかく高出力の駆動装置がありながら、それを有効に使うことができず、無駄になってしまっていた。したがって、最終的なシャッター精度は、きりむらなどの発生によって低下してしまい、最悪はシャッターユニットとして成り立たない(製品として使えない)ことも発生する虞があった。
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、出力特性のばらつきの原因となる第1及び第2のステータヨークの各突き当て端面のずれを無くして、この突き当て端面を通過する磁束のロスを低減し、高出力特性を有する駆動装置を提供しようとするものである。
本発明の第2の目的は、複数の駆動装置の出力特性を低減させることなく略同一なものし、シャッター精度を良好なものにすることのできるシャッター装置を提供しようとするものである。
本発明の第3の目的は、各突き当て端面を通過する磁束のロスをより低減させるとともに、突き当て端面の突き当て接続作業を容易にすることのできる駆動装置を提供しようとするものである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転マグネットと、筒状のボビンに巻き回されるコイルと、一端側が磁極部となり、他端側が突き当て端面となる第1及び第2のステータヨークの、前記各突き当て端面が前記ボビンの筒状の内部で突き当て接続されて一体化されるとともに前記各磁極部が前記回転マグネットに対して所定の空隙をもって対向配置されるステータヨークとを有し、前記コイルへの通電により前記ステータヨークが励磁され、該ステータヨークに対して前記回転マグネットが所定の角度回転するように構成された駆動装置において、前記第1及び第2のステータヨークの前記各突き当て端面が、前記ボビンの筒状内部でそれぞれの突き当て端面同士にずれが生じないように噛み合い接続される駆動装置とするものである。
上記構成においては、第1のステータヨークの突き当て端面と第2のステータヨークの突き当て端面の接続を噛み合い接続とすることで、突き当て端面同士のずれを無くし、突き当て端面における磁束のロスの低減を図るようにしている。
また、上記第2の目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、第1及び第2の遮光部材と、前記第1の遮光部材を作動させて開口部を開口状態にするための請求項1ないし3のいずれかに記載の第1の駆動装置と、前記第1の遮光部材の作動から所定時間後に前記第2の遮光部材を作動させ、前記開口部を前記所定時間、開口状態にするための請求項1ないし3のいずれかに記載の第2の駆動装置とを有するシャッター装置とするものである。
また、上記第3の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、前記凸形状の突き当て端面が、先端の径寸法が先端になる程徐々に小さくなるように傾斜した形状をしており、前記凹形状の突き当て端面が、前記凸形状の傾斜部分を案内するように傾斜した形状をしている請求項2に記載の駆動装置とするものである。
上記構成においては、凸形状の突き当て端面及び凹形状の突き当て端面に設けられた傾斜した形状部分を、噛み合わせ接続時の案内部として利用するとともに、噛み合わせ接続時に、凸形状の突き当て端面の角が凹形状の突き当て端面の角にぶつかったり、凹形状の突き当て端面の内部を削ったりしてその塵が突き当て端面間に挟まれて磁気抵抗を高くしてしまうといったことを無くすようにしている。
本発明によれば、出力特性のばらつきの原因となる第1及び第2のステータヨークの各突き当て端面のずれを無くして、この突き当て端面を通過する磁束のロスを低減し、高出力特性を有する駆動装置を提供できるものである。
また、本発明によれば、複数の駆動装置の出力特性を低減させることなく略同一なものし、シャッター精度を良好なものにすることができるシャッター装置を提供できるものである。
また、本発明によれば、各突き当て端面を通過する磁束のロスをより低減させるとともに、突き当て端面の突き当て接続作業を容易にすることができる駆動装置を提供できるものである。
以下の実施例1及び実施例2に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わるシャッター装置の一例であるカメラ用のフォーカルプレーンシャッターを示している。なお、図8のシャッター装置と同一の機能を有する部材には同一の符号を付してある。
このフォーカルプレーンシャッターの主基台1には、この表側から裏側に貫通する軸4j,5jが取り付けられている。軸4j,5jの裏側部分には、遮光部材である先羽根4及び後羽根5に連結された平行リンクレバー(付番せず)がそれぞれ回動可能に取り付けられている。
また、軸4j,5jの表側部分にはそれぞれ、先駆動アーム6及び後駆動アーム7が回動可能に取り付けられている。これら先駆動アーム6及び後駆動アーム7の先端には、主基台1に形成された円弧溝1a,1bを通って裏側に延びる駆動軸6k,7kが設けられている。これら駆動軸6k,7kはそれぞれ先羽根4及び後羽根5に係合連結されており、先駆動アーム6及び後駆動アーム7が軸4j,5j回りで回動すると、上記平行リンクレバーが各アーム6,7と一体的に回動し、先羽根4及び後羽根5が主基台1に形成されたアパーチャ2内にて走行して露光用スリットを形成するようになっている。なお、先羽根4及び後羽根5は、主基台1の裏側に固定されたカバー部材3によって走行案内される。
また、主基台1の表側には、2本の支柱13p,13qが取り付けられており、これら支柱13p,13q及び軸4j,5jによって上基台13が支持されている。軸4j,5jの表側部分の外周にはトーションバネ6s,7sが取り付けられており、これらトーションバネ6s,7sの下端腕部はそれぞれ先駆動アーム6及び後駆動アーム7に係合し、又トーションバネ6sの上端腕部は先ウォームホイール16と先ウォーム17を介して上基台13に係合し、トーションバネ7sの上端腕部は後ウォームホイール18と後ウォーム19を介して上基台13に係合して固定されている。このため、先駆動アーム6はトーションバネ6sにより上面から見て時計回りに付勢され、後駆動アーム7はトーションバネ7sにより上面から見て時計回りに付勢される。
また、主基台1の表側には軸10j,10kが設けられており、これら軸10j,10kにより2枚のリンク板10,12が回動可能に支持され、さらにこれらリンク板10,12には軸を介してリンク板11が取り付けられている。これら3枚のリンク板10〜12により構成されるリンク機構は、リンク板10が図中の矢印D方向に外部からの動力を受けて揺動すると、リンク板12のカム面が先駆動アーム6及び後駆動アーム7を押し、先駆動アーム6とトーションバネ6sをチャージしながら上面から見て反時計回りに、後駆動アーム7とトーションバネ7sをチャージしながら上面から見て反時計方向にそれぞれ揺動させる。
図1は、先駆動アーム6及び後駆動アーム7が上面から見て反時計回りの端部まで揺動した状態を示しており、先駆動アーム6及び後駆動アーム7はこの状態で、緊定位置に位置する先緊定レバー8及び後緊定レバー9により係止される。先緊定レバー8及び後緊定レバー9は、主基台1に設けられた軸(付番せず)に、前述した緊定位置と先駆動アーム6及び後駆動アーム7の緊定を解除する解除位置との間で回動可能に取り付けられている。なお、先緊定レバー8及び後緊定レバー9は、一端が主基台1に固定されたトーションバネ8s,9sによりそれぞれ上面から見て反時計回りに付勢されている。
また、上基台13には先羽根用モータ14及び後羽根用モータ15が取り付けられており、これらモータ14,15の出力軸には、一端が上基台13に固定されたトーションバネ14s,15sの他端が掛けられており、これらトーションバネ14sは上面から見て時計回りに、トーションバネ15sは上面から見て反時計回りに、各出力軸を付勢して、回転動作後の出力軸を元の位置に戻す働きをする。そして、各出力軸の下部には、樹脂製の緊定レバー駆動用カム14c,15cが取り付けられている。
上基台13に固定された先羽根用モータ14及び後羽根用モータ15は、樹脂製の緊定レバー駆動用カム14c,15cが取り付けられた出力軸と一体的に回転する回転マグネット14r,15rと、第1のステータヨーク14y1,15y1及び第2のステータヨーク14y2,15y2(不図示)より成るステータヨーク14y,15y(不図示)と、コイル14B,15B、該コイル14B,15Bが巻き回される筒状のボビン14b,15bとで構成されている。
なお、前記ステータヨーク14y,15yの構成要素である第1のステータヨーク14y1,15y1及び第2のステータヨーク14y2,15y2は、一端側が磁極部14y1A,15y1A(不図示)となり、他端側が突き当て端面14y1B,15y1B(図1ではいずれも不図示、後述の図4等参照)となっており、磁極部14y1A,15y1Aは回転マグネット14r,15rを囲むように配置され、突き当て端面14y1B,15y1Bは後述するようにボビン14b,15bの筒状内部で突き当て接続されて一体化される。
また、第1及び第2のステータヨーク14y1,14y2は、固定板14h1に植設された位置決めピン14p1,14p2と、第1及び第2のステータヨーク14y1,14y2の位置決め穴14a1,14a2と、固定板14h2とによって平面方向は位置決め固定されている。後羽根用モータ15も同様に構成されている。
図2乃至図5は、先羽根用モータ14(もしくは後羽根用モータ15)の図1のH方向(もしくはH方向と反対方向)から見た、例えば4枚の積層したステータヨーク14y(もしくは15y)の構成要素である第1及び第2のステータヨーク14y1,14y2(もしくは15y1,15y2)と、突き当て端面を覆うボビン14b(もしくは15b)と、コイル14B(もしくは15B)の断面図であり、詳しくは、図2は第1及び第2のステータヨーク14y1,14y2(もしくは15y1,15y2)の突き当て端面14y1B,14y2B(もしくは15y1B,15y2B)が厚さ方向で一致したずれのない理想的な取り付け状態の参考例を示す。図3は同じく第1及び第2のステータヨーク14y1,14y2(もしくは15y1,15y2)の突き当て端面14y1B,14y2B(もしくは15y1B,15y2B)がずれた状態で、後述するモータ出力軸のトルクが、急激に落ち込んでしまう状態の参考例を示す。図4は一方の凸形状の突き当て端面14y1B(もしくは15y1B)が、他方の凹形状の突き当て端面14y2B(もしくは15y2B)に噛み合うように接続された、本実施例1に係わる第1及び第2のステータヨークを示し、図2に示す第1及び第2のステータヨークの突き当て状態と同様の、理想的な状態になっていることを示す。図5は突き当て端面の一方と他方が噛み合う前の状態(図4の状態となる前の状態)を示す。
ここで、第1のステータヨーク14y1と第2のステータヨーク14y2とが突き当て構造になっているのは、コイル14Bが巻き回された筒状のボビン14bの、前記筒状の内部で接続することが可能なようにして、これらを一体化に組み付ける際の作業を容易にしたものである。第1のステータヨーク15y1と第2のステータヨーク15y2とが突き当て構造になっているのも同様の理由による。
上記構成において、まず先羽根用モータ14への通電が行われると、ボビン14bに巻かれたコイル14Bによりステータヨーク14yが励磁され、磁気的作用により回転マグネット14rと一体的に回転する先緊定レバー駆動用カム14cの回転により先緊定レバー8にて係止されている先駆動アーム6の緊定が解除される。先駆動アーム6の緊定が解除されると、時計回りの付勢力を有するトーションバネ6sにより先羽根4がアパーチャ2を開放する方向に作動し、露光が開始される。所定のシャッター秒時が経過すると、今度は後羽根用モータ15への通電が行われ、先羽根4と同様の機構を介して後羽根5がアパーチャ2を覆う方向に作動し、露光が終了する。露光が終了すると、リンク板10は矢印D方向に回動され、初期状態にセットされる。
上記のシャッター秒時を制御する駆動装置であるところの各モータの出力特性は外界からの影響(駆動電圧、温度等)を受けたとき、先後羽根用モータで同じように変化することが望ましい。そこで同じように変化するように、特性の揃ったモータの組み合せが必要になってくることから、従来では、高出力のモータの出力を低出力のモータに揃えるために高出力側のモータの出力を減衰させる(例えば抵抗力を与えることで)調整を行っていた。しかしこのような調整では前述したようにせっかくの高出力のモータを有効に使うことができないという課題を有していた。そこで、羽根駆動に用いるモータについて各種の実験による解析の結果、このばらつきの大きな要因の一つとして、固定マグネットの突き当て端面のずれの影響(磁路の断面の減少による磁気ロスを招く)が大きいことが判明した。これについて図6を用いて詳述する。
図6は、縦軸にトルク、横軸に回転マグネットの回転角をプロットした、モータの出力トルクカーブを示す図である。
図6のトルクカーブ(1)は、ステータヨークの突き当て端面のずれが無い状態(図2及び図4の状態)を示し、トルクカーブ(2)は、ステータヨークの突き当て端面にずれ(ずれ量10%)が有る状態(図3の状態)を示している。モータの作動範囲で見ると、トルクカーブ(2)のステータヨークの突き当て端面のずれ量が約10%に対して、トルクは最大で約35%ダウンしていることがわかる。このトルクカーブのばらつきが、温度変化によるコイル抵抗値(起磁力)の変化等に影響し、先後羽根用モータのバランス(モータが起動してから先緊定レバー8と先駆動アーム6との係止、及び、後緊定レバー9と後駆動アーム7との係止を解除するまでの時間のバランス)が崩れて、シャッター精度に悪い影響を与えてしまっていた。
上記の結果を踏まえ、本実施例1においては、図4及び図5に示すように、ステータヨーク14y,15yを構成する第1のステータヨーク14y1,15y1と第2のステータヨーク14y2,15y2の各突き当て端面を凸形状と凹形状にすることで、突き当て接続された際に各突き当て端面同士にずれが無い状態にして磁路の断面減少を無くし、この連結された部分を通過する磁束のロスを低減させ、各モータの出力特性に差が生じにくいようにしている。
なお、第1のステータヨーク14y1,15y1と第2のステータヨーク14y2,15y2の平面方向のずれに対しては、固定板14h2と固定板14h1に植設された位置決めピン14p1,14p2と磁極の位置決め穴14a1,14a2によって、嵌合公差により位置決め固定されているので、組み込みによるずれは発生しない。
以上の実施例1によれば、第1のステータヨーク14y1,15y1の凸形状の突き当て端面14y1B,15y1Bが第2のステータヨーク14y2,15y2の凹形状の突き当て端面14y2B,15y2Bに噛み合い接続する構成にして、前記各突き当て端面のずれを無くしている(磁路の断面が減少しないようにするため)ので、先後羽根用モータの各出力の特性を低減させることなく揃えることができる。換言すれば、先後羽根用モータの特性を揃えるために、特性のばらつきのあるモータの中から任意に選んで、特性の悪いモータに合わせて良いものを悪くして使うのではなく、根本的に特性のばらつきを抑えるものである。このように、特性の良いものを悪いものに合わせるのではなく、悪いものを良くしてばらつきを低減するものであるので、駆動電圧の変化や温度変化によるコイル抵抗の変動等のパラメータが変化しても同じ出力特性を持ったモータを提供できる。
よって、先後羽根用モータ14,15の回転マグネット14r,15rを初期位置に戻す為のトーションバネ14s,15sのバネ力を必要最小限にすることができ、モータ出力を無駄なく利用することができるので、従来のように、シャッター精度がきりむらなどの発生によって低下してしまい、最悪はシャッターユニットとして成り立たない(製品として使えない)といったことを無くすことができる。
図7は本発明の実施例2に係わるフォーカルプレーンシャッターの駆動装置であるモータの主要部分(上記図4に対応する部分)の構成を示す断面図である。その他の構成は上記実施例1と同様であるので,その説明は省略する。
本発明の実施例2では、第1のステータヨーク14y1(15y1)の凸形状の突き当て端面14y1B(15y1B)の形状を、先端の径寸法が先端になる程徐々に小さくなるように傾斜した形状とし、第2のステータヨーク14y2(15y2)の凹形状の突き当て端面14y2B(15y2B)の形状を、前記突き当て端面14y1B(15y1B)の傾斜部分を案内するように傾斜した形状としている。
詳しくは、第1のステータヨーク14y1(15y1)の凸形状の突き当て端面14y1B(15y1B)の先端面は、その端面の角を無くすために、先端の径寸法が先端になる程徐々に小さくなるように傾斜14Y1,15Y1が設けられており、第2のステータヨーク14y2(15y2)の凹形状の突き当て端面14y2B(15y2B)は、同じく端面の角を無くすために、前記突き当て端面14y1B(15y1B)の挿入口端から奥にいく程徐々に開口寸法が小さくなるように傾斜14Y2,15Y2が設けられている。これにより、第1のステータヨーク14y1(15y1)と第2のステータヨーク14y2(15y2)の突き当て接続のための作業をスムーズに行うことができる。また、前記傾斜が設けられていなかった場合、凹形状の突き当て端面14y2B(15y2B)の挿入口端の角や凸形状の突き当て端面14y1B,15y1Bの角がその突き当ての為の挿入時に欠けてしまったり、凸形状の突き当て端面14y1B,15y1Bの角によって凹形状の突き当て端面14y2B,15y2Bの内部が挿入時に削れてしまったりして、その切り欠き等のごみが突き当て端面間に挟み込まれて磁気抵抗を高くして磁気ロスを招くといった虞があったが、このような事がなくなり、モータの出力特性をさらに向上させることができ、先後羽根用モータのばらつきをなくす事が可能となる。
(変形例)
上記実施の各形態では、固定マグネットは4枚が積層されて成る例を示しているが、これに限定されるものではなく、2枚以上であればよい。但し、突き当て端面を容易にずれなく組み立てるには3枚以上とし、そのうちの中側の板状部材の一方を凸形状にし、他方を凹形状にする構成が望ましい。また、積層構造でなくても、一枚の肉厚の板状の磁極部の突き当て端面を、凹凸形状にしたものであっても良い。
また、上記各実施例では、フォーカルプレーンシャッターに適用した例を示しているが、これに限定されるものではなく、複数のモータを用いて一つの動作を実行させる機能をもつ装置への適用も可能である。また、単一のモータに適用することでも、該モータの磁気ロスを低減させることができ、該モータの出力特性を向上させることができる。
本発明の実施例1に係わるフォーカルプレーンシャッターの分解斜視図である。 本発明の実施例1に係わる参考例を示すモータの一部の断面図である。 同じく本発明の実施例1に係わる参考例を示すモータの一部の断面図である。 本発明の実施例1に係わるモータの一部を示す断面図である。 同じく本発明の実施例1に係わるモータの一部を示す断面図である。 本発明の実施例1に係わる各モータ出力のトルクカーブを示す図である。 本発明の実施例2に係わるモータの一部を示す断面図である。 従来例のシャッター装置を示す斜視図である。
符号の説明
4 先羽根
5 後羽根
9 後緊定レバー
14 先羽根用モータ
15 後羽根用モータ
14r,15r 回転マグネット
14y,15y ステータヨーク
14y1,15y1 第1のステータヨーク
14y2,15y2 第2のステータヨーク
14y1A,15y1A 第1のステータヨークの磁極部
14y2A,15y2A 第2のステータヨークの磁極部
14y1B,15y1B 第1のステータヨークの凸形状の突き当て端面
14y2B,15y2B 第2のステータヨーク凹形状の突き当て端面
14Y1,15Y1,14Y2,15Y2 傾斜

Claims (4)

  1. 回転マグネットと、
    筒状のボビンに巻き回されるコイルと、
    一端側が磁極部となり、他端側が突き当て端面となる第1及び第2のステータヨークの、前記各突き当て端面が前記ボビンの筒状の内部で突き当て接続されて一体化されるとともに前記各磁極部が前記回転マグネットに対して所定の空隙をもって対向配置されるステータヨークと、
    を有し、前記コイルへの通電により前記ステータヨークが励磁され、該ステータヨークに対して前記回転マグネットが所定の角度回転するように構成された駆動装置において、
    前記第1及び第2のステータヨークの前記各突き当て端面は、前記ボビンの筒状内部でそれぞれの突き当て端面同士にずれが生じないように噛み合い接続されることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記第1及び第2のステータヨークの突き当て端面は、一方が凸形状をしており、他方が前記凸形状に対して噛み合う凹形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記凸形状の突き当て端面は、先端の径寸法が先端になる程徐々に小さくなるように傾斜した形状をしており、前記凹形状の突き当て端面は、前記凸形状の傾斜部分を案内するように傾斜した形状をしていることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 第1及び第2の遮光部材と、
    前記第1の遮光部材を作動させて開口部を開口状態にするための請求項1ないし3のいずれかに記載の第1の駆動装置と、
    前記第1の遮光部材の作動から所定時間後に前記第2の遮光部材を作動させ、前記開口部を前記所定時間、開口状態にするための請求項1ないし3のいずれかに記載の第2の駆動装置と、
    を有することを特徴とするシャッター装置。
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