JP6692863B2 - 全固体リチウム二次電池用固体電解質の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、全固体リチウム二次電池用固体電解質、その製造方法、及びそれを含む全固体リチウム二次電池に関し、より詳細には、出発物質のガリウム(Ga)含有量およびリチウム(Li)含有量を調節し、テイラー反応工法によって共沈反応を行うが、混合物質の流動制御(乱流制御)によって高精度の立方(Cubic)構造を形成するとともに焼結特性の向上によって固体電解質のイオン伝導度を向上させることができる、全固体リチウム二次電池用固体電解質、その製造方法、及びそれを含む全固体リチウム二次電池に関する。
リチウム二次電池は、大きい電気化学容量、高い作動電位及び優れた充放電サイクル特性を持つため、携帯情報端末、携帯電子機器、家庭用小型電力貯蔵装置、モーターサイクル、電気自動車、ハイブリッド車などの用途でその需要が増加している。このような用途の広がりに伴い、リチウム二次電池の安全性向上及び高性能化が求められている。
従来のリチウム二次電池は、液体電解質を使用することにより、空気中の水に晒される場合に容易に発火してしまい、安定性の問題が常に提起されてきた。このような安定性の問題は、電気自動車が商業的に実現可能になってくるにつれて、さらに重要な問題となっている。
これにより、最近、安全性の向上を目的に、不燃材料である無機材料からなる固体電解質を用いた全固体二次電池(All-Solid-State Secondary Battery)の研究が盛んに行われている。全固体二次電池は、安定性、高エネルギー密度、高出力、長寿命、製造工程の単純化、電池の大型化/コンパクト化及び低コスト化などの観点から、次世代二次電池として注目されている。
全固体リチウム二次電池は、陽極/固体電解質層/陰極から構成されるが、このうち、固体電解質層の固体電解質には、高いイオン伝導度及び低い電子伝導度が要求される。また、電極層である陽極及び陰極層の構成要素にも固体電解質が含まれるが、電極層で使用される固体電解質には、イオン伝導度と電子伝導度の両方が高い混合伝導性材料が有利である。
全固体二次電池の固体電解質層の要求条件を満足する固体電解質には、硫化物系や酸化物系などがある。このうち、硫化物系固体電解質は、陽極活物質または陰極活物質との界面反応によって抵抗成分が生成され、吸湿性が強く、有毒ガスである硫化水素(HS)ガスが発生するという問題点がある。
日本国特許第4779988号には、陽極/固体電解質層/陰極の積層構造を有し、硫化物系固体電解質層からなる全固体リチウム二次電池が開示されている。
酸化物系固体電解質には、LLTO(Li3xLa2/(3-x)TiO)系、LLZO(LiLaZr12)などが広く知られており、LLTO系に比べて比較的粒界抵抗が高いものの、電位窓特性に優れると知られているLLZOが有望な材料として注目されている。
前記LLZOは、高いイオン伝導度、電極材料との低い反応性、広い電位窓(Potential Window、0〜6V)などの利点にも拘らず、焼結(sintering)工程におけるリチウム(Li)の揮発により処理条件をコントロールすることが難しく、難焼結性によりその製造工程が複雑で厄介であるから、実際適用するには困難がある。また、結晶構造によってイオン伝導度が大きく異なるため、出発物質の組成や焼結特性などを調節してLLZOの結晶構造を制御する技術の開発が求められる。
特許第4779988号
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、出発物質のガリウム(Ga)及びリチウム(Li)含有量を調節し、テイラー反応工法の原料混合物質の流動制御(乱流制御)によって高精度の立方構造を形成するとともに焼結特性の向上によってイオン伝導度を向上させることができる固体電解質及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記の固体電解質を適用した全固体リチウム二次電池を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の一態様は、下記化学式1で表される、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質に関する。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3乃至1.6×10−3であり、単相の立方構造を持つことができる。
本発明の他の態様によれば、(a)ランタン(La)、ジルコニウム(Zr)及びガリウム(Ga)を含む金属水溶液と、錯化剤と、pH調整剤とが混合された混合溶液を共沈反応させて固体電解質前駆体スラリーを製造する段階と、(b)前記固体電解質前駆体スラリーを洗浄し、乾燥させて固体電解質前駆体を製造する段階と、(c)前記固体電解質前駆体をリチウム源と混合して混合物を製造する段階と、(d)前記混合物を600乃至1000℃でか焼(calcination)して、下記化学式1で表される、ガリウムがドープされたリチウムランタンジルコニウム酸化物(lithium lanthanum zirconium oxide、LLZO)固体電解質を製造する段階とを含み、前記段階(a)がクエット・テイラー渦流反応器で行われる、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法に関する。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
また、段階(c)のリチウム源のリチウム元素のモル数(M1)に対する段階(a)の金属水溶液のガリウム元素のモル数(M2)の比(M1:M2)を調節して、前記化学式1のリチウム元素のモル数(m1)に対するガリウム元素のモル数(m2)の比(m1:m2)を6.7:0.1乃至5.8:0.4となるように制御することができる。
また、段階(c)のリチウム源のリチウム元素のモル数(M1)に対する段階(a)の金属水溶液のガリウム元素のモル数(M2)の比(M1:M2)を調節して、前記化学式1のリチウム元素のモル数(m1)に対するガリウム元素のモル数(m2)の比(m1:m2)を6.55:0.15乃至6.25:0.25となるように制御することができる。
また、段階(d)の後に、前記化学式1で表される固体電解質を1000乃至1300℃で焼結(sintering)する段階(e)をさらに含むことができる。
前記金属水溶液がランタン硝酸塩水和物(La(NO・xHO)、ジルコニウム塩酸塩水和物(ZrOCl・xHO)及びガリウム硝酸塩水和物(Ga(NO・xHO)を含み、xはそれぞれ独立して1〜9の整数のいずれかであり得る。
また、前記錯化剤が水酸化アンモニウム(NH・OH)であり得る。
また、前記pH調整剤が水酸化ナトリウム(NaOH)であり得る。
また、前記リチウム源が水酸化リチウム水和物(LiOH・HO)であり得る。
前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3乃至1.6×10−3であり、単相の立方構造であり得る。
本発明の別の態様によれば、第1リチウムランタンジルコニウム酸化物(第1LLZO)、第1伝導性高分子、陽極活物質、第1リチウム塩および導電材を含む陽極;リチウム金属を含む陰極;及び前記陽極と陰極との間に配置され、第2リチウムランタンジルコニウム酸化物(第2LLZO)、第2伝導性高分子及び第2リチウム塩を含む複合固体電解質層;を含み、
前記第1LLZO及び第2LLZOは、それぞれ独立して、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質であり、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、下記化学式1で表される全固体リチウム二次電池に関する。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3乃至1.6×10−3であり、単相の立方構造であり得る。
本発明の一実施形態による全固体リチウム二次電池において、前記陽極は、前記陽極活物質100重量部に対して、第1LLZO 5〜70重量部、第1伝導性高分子5〜25重量部、導電材5〜25重量部を含み、前記複合固体電解質層は、第2LLZO 100重量部に対して伝導性高分子1〜300重量部を含むことができる。
また、前記第1伝導性高分子及び第2伝導性高分子は、それぞれ独立して、ポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)、ポリエチレングリコール(Polyethylene glycol)、ポリプロピレンオキシド(Polypropylene oxide)、ポリホスファゼン(Polyphosphazene)、ポリシロキサン(Polysiloxane)、及びそれらの共重合体の中から選ばれた1種以上を含むことができる。
また、前記第1伝導性高分子及び第2伝導性高分子は、それぞれ独立して、平均分子量500乃至1,000,000のポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)であり得る。
また、前記陽極活物質は、下記の化学式3で表されるNi−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)であり得る。
[化学式3]
LiNiCoMn
式中、0<p<0.9、0<q<0.5、0<r<0.5、p+q+r=1である。
また、前記導電材は、カーボンブラック、アセチレンブラック及びケッチェンブラックの中から選ばれた1種以上を含むことができる。
また、前記第1リチウム塩および第2リチウム塩は、それぞれ独立して、リチウムペルクロラート(LiClO)、リチウムトリフルオロメタンスルホナート(LiCFSO)、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)、リチウムテトラフルオロボラート(LiBF)及びリチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド(LiN(CFSO)の中から選ばれた1種以上であり得る。
また、前記全固体リチウム二次電池は、前記第1伝導性高分子及び第2伝導性高分子がポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)であり、前記陽極活物質がNi−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)であり、前記第1リチウム塩および第2リチウム塩がリチウムペルクロラート(LiClO)であり、前記導電材がカーボンブラックであり得る。
本発明の固体電解質の製造方法は、出発物質のガリウム(Ga)含有量及びリチウム(Li)含有量を調節し、テイラー反応工法によって共沈反応を行うが、原料供給流速の制御によって高精度の立方(Cubic)構造を形成するとともに、焼結特性の向上によって固体電解質のイオン伝導度を向上させることができるという効果がある。
本発明の固体電解質の製造方法を示すフローチャートである。 クエット・テイラー渦流反応器の概略図である。 実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2によって製作されたペレット焼結体に対してEIS方法で測定された抵抗値のグラフである。 実施例1及び比較例1の温度によるイオン伝導度の変化を示すグラフである。 実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2のか焼条件で固体電解質粉末の表面に対するSEM観察結果である。 実施例1、比較例1及び比較例2によって製造されたペレット焼結体の断面に対するSEM観察結果である。 実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2によって製造されたペレット焼結体に対するXRD分析結果である。 実施例1、比較例1及び比較例2によって製造された固体電解質粉末に対するXRD分析結果である。 本発明の全固体リチウム二次電池の概略図である。 製造例1によって製造された複合固体電解質フィルムシートである。 製造例1によって製造された複合固体電解質フィルムと製造例2によって製造されたポリエチレンオキシド膜のインピーダンスを測定した結果である。 製造例1によって製造された複合固体電解質層を適用した電気化学セルの酸化還元挙動を測定した結果である。 素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルと素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルに対して0.1Cの電流密度、70℃で充放電実験を実施した結果である。 素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルと素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルの10サイクルの放電容量特性を0.1Cの電流密度、70℃で測定して示す。
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるので、特定の実施形態を例示し、詳細な説明に詳細に説明する。ところが、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するにあたり、関連した公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明確にするおそれがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
また、以下で使用される「第1」、「第2」などの序数を含む用語は様々な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素はこれらの用語により限定されるものではない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。例えば、本発明の権利範囲から逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、これと同様に、第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。
また、ある構成要素が「他の構成要素上に」、「他の構成要素上に形成され」または「他の構成要素上に積層され」ていると記載されたときは、その他の構成要素の表面上の全面または一面に直接付着形成されているか積層されていることもあるが、それらの間に他の構成要素がさらに介在することもあると理解されるべきである。
単数の表現は、文脈上明らかに別の意味を有しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせが存在することを指定するもので、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせの存在または付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
本発明は、下記化学式1で表される、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質を提供する。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、下記化学式2で表されることができる。
[化学式2]
Li7−3xGaLaZr12(0.1≦x≦0.4)
前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3乃至1.6×10−3であり、単相の立方構造を持つことができる。
図1は本発明に係るガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法を示すフローチャートである。
以下、図1を参照して、本発明のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法について詳細に説明する。但し、これは例示として提示されるものであり、これに本発明が制限されない。本発明は、後述する請求の範囲の範疇によってのみ定められる。
本発明のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法は、(a)ランタン(La)、ジルコニウム(Zr)及びガリウム(Ga)を含む金属水溶液と、錯化剤と、pH調整剤が混合された混合溶液を共沈反応させて固体電解質前駆体スラリーを製造する段階と、(b)前記固体電解質前駆体スラリーを洗浄し、乾燥させて固体電解質前駆体を製造する段階と、(c)前記固体電解質前駆体をリチウム源と混合して混合物を製造する段階と、(d)前記混合物を600乃至1000℃でか焼(calcination)して、化学式1で表される、ガリウムがドープされたリチウムランタンジルコニウム酸化物(lithium lanthanum zirconium oxide、LLZO)固体電解質を製造する段階とを含み、前記段階(a)がクエット・テイラー渦流反応(Couette-Taylor vortices reaction)器で行われ得る。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
また、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、下記化学式2で表される。
[化学式2]
Li7−3xGaLaZr12(0.1≦x≦0.4)
まず、ランタン、ジルコニウム及びガリウムを含む金属水溶液と、錯化剤と、pH調整剤とが混合された混合溶液を共沈反応させ、固体電解質前駆体スラリーを製造する(段階a)。
前記金属水溶液がランタン硝酸塩水和物(La(NO・xHO)、ジルコニウム塩酸塩水和物(ZrOCl・xHO)及びガリウム硝酸塩水和物(Ga(NO・xHO)を含み、xはそれぞれ独立して1〜9の整数のいずれかであり得る。
また、前記錯化剤は、水酸化アンモニウム(NH・OH)、水酸化ナトリウムなどが使用可能である。
また、前記pH調整剤は、水酸化ナトリウム、アンモニアなどを含むことができるが、これに限定されるものではない。イオン伝導性固体酸化物の物性に影響を与えることなく混合溶液のpHを調整することができる他のいずれのpH調整剤も使用可能である。
段階(a)がクエット・テイラー渦流反応(Couette-Taylor vortices reaction)器で行われ得る。
図2はテイラー渦流反応器の概略図である。
図2を参照すると、クエット・テイラー渦流反応を行うことが可能なクエット・テイラー渦流反応器は、外部固定円筒と、その内部で回転する内部回転円筒とを含んでなる。内部回転円筒は、外部固定円筒の縦軸と一致する回転軸を有する。内部回転円筒と外部固定円筒は、所定の間隔で互いに離隔するように設置され、内部回転円筒と外部固定円筒との間には、反応液体の流れる流体通路が形成される。内部回転円筒が回転すると、流体通路における内部回転円筒側に位置していた流体が遠心力によって外部固定円筒方向に出ようとする傾向を持ち、これにより流体が不安定になり、回転軸に沿って規則的で互いに反対方向に回転するリングペアアレイの渦流が形成される。これをテイラーあるいはクエット・テイラー渦流という。クエット・テイラー渦流は、共沈反応を促進させることにより、従来の共沈反応器よりもさらに有利に前駆体を製造することができる。
このとき、クエット・テイラー反応器は、無次元変数であるテイラー数(Taylor number、Ta)を用いて流体流れの特徴を区別し、各特徴別に当該領域に対する定義を示すことができる。テイラー数(Ta)は、レイノルズ数(Reynolds number、Re)の関数で示され、次のとおり式1で表される。
式中、wは内部シリンダーの角速度を示し、rは内部シリンダーの半径、dは二つのシリンダー間の平行距離、vは動粘度をそれぞれ示す。一般に、内部シリンダーの角速度で表現される分あたりの回転数(RPM)を用いてテイラー数(Ta)の値を調節する。一般に、二枚の平板の間に流体が流れる場合、せん断応力によってクエット流れが発生し、これと同様に二つのシリンダーの間でも、低いRPMの場合にクエット流れが発生する。しかし、内部シリンダーのRPMが一定のしきい値を越えると、クエット流れは、新しい定常状態であるクエ−テイラー流れになり、クエット流れでは見られなかったテイラー渦流が生じることになる。テイラー渦流は二つの渦流が1対からなり、線対称の特徴を持ってトロイダル(toroidal)方向に位置する。よって、時計回りに回転する渦流の両側には、反時計回りに回転する渦流が存在し、それぞれの渦流には互いに影響を及ぼす。クエット・テイラー流れにおいて一定の大きさのRPMを増加させると、テイラー渦流の不安定性の増加により、新たな流れに変わる。この時、テイラー渦流は方位波数(azimuthal wavenumber)を持つ。この流れは、Wavy渦流れと呼ばれ、このときの混合効果はクエット・テイラー流れよりも増加することができる。
次に、前記固体電解質前駆体スラリーを洗浄し、乾燥させて固体電解質前駆体を製造する(段階b)。
前記固体電解質前駆体スラリーを水で洗浄して、前記固体電解質前駆体のpHは約7になれる。
次に、前記洗浄し、乾燥させた固体電解質前駆体をリチウム源と混合して混合物を製造する(段階c)。
段階(c)のリチウム源のリチウム元素のモル数(M1)に対する段階(a)の金属水溶液のガリウム元素のモル数(M2)の比(M1:M2)を調節して、前記化学式1のリチウム元素のモル数(m1)に対するガリウム元素のモル数(m2)の比(m1:m2)を6.7:0.1〜5.8:0.4となるように制御することができ、好ましくは6.55:0.15〜6.25:0.25となるように制御することができる。
ここで、前記段階(c)のリチウム源のリチウム元素のモル数(M1)に対する段階(a)の金属水溶液のガリウム元素のモル数(M2)の比(M1:M2)を調節して、固体電解質の結晶構造を制御するとともに焼結性を向上させることができる。モル数の比(M1:M2)が6.7:0.1未満であれば、立方(Cubic)構造の形成に必要なGaドーピング量が不足して焼結性の制御が困難であり、イオン伝導度が低くなるおそれがあり、5.8:0.4を超えても、Gaが過剰であってペレット焼結密度が減少する現象が発生し、イオン伝導度が低くなるおそれがある。
また、前記リチウム源は、水酸化リチウム水和物(LiOH・HO)、水酸化リチウム(LiOH)、硝酸リチウム(LiNO)、コバルトリチウム(LOiCO)などであり得る。
前記リチウム源のリチウム含有量は、か焼または焼結の際に蒸発するリチウム量を考慮して、過剰に添加でき、最終生成物であるガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質のリチウム含有量100重量部に対して、前記リチウム源のリチウム含有量101乃至125重量部、好ましくは103乃至120重量部、さらに好ましくは105乃至115重量部を含むように前記混合物に含まれ得る。
つまり、リチウム源のリチウム含有量は、最終生成される固体電解質においてリチウム元素が占める含有量よりも1〜20wt%、好ましくは5〜15wt%過量のリチウムを含むように、前記混合物に含まれ得る。
前記固体電解質は、リチウム含有量が高いほど好ましい。また、構造的に立方構造であることがイオン伝導度の面で有利であり、正方(tetragonal)構造の場合、イオン伝導度が低くなるおそれがある。
場合によっては、前記前駆体と前記リチウム源とを混合する前に、前記前駆体を粉砕することができる。
前記粉砕及び混合は、ボールミル工程で行われ得る。
最後に、前記の混合物を600乃至1000℃でか焼(calcination)して、下記化学式1で表される、ガリウムがドープされたリチウムランタンジルコニウム酸化物(lithium lanthanum zirconium oxide、LLZO)固体電解質を製造する(段階d)。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
また、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、下記化学式2で表される。
[化学式2]
Li7−3xGaLaZr12(0.1≦x≦0.4)
前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3乃至1.6×10−3であり、単相の立方構造であり得る。
前記か焼は、600〜1000℃で行うことができ、好ましくは800〜950℃、さらに好ましくは880〜920℃で行う。
前記か焼は、1〜20時間、好ましくは1〜7時間行うことができる。しかし、か焼時間が必ずしもこれに限定されるものではなく、か焼温度に応じて変わり得る。
場合によっては、段階(d)の後に、前記化学式1で表される固体電解質を1000乃至1300℃で焼結(sintering)する段階(e)をさらに含むことができる。
前記焼結は、1000〜1300℃で行うことができ、好ましくは1100〜1250℃、さらに好ましくは1150〜1220℃で行うことができる。
前記焼結は3〜7時間行うことができ、好ましくは4時間〜6時間行う。しかし、焼結時間が必ずしもこれに限定されるものではなく、焼結温度に応じて変わり得る。
前記固体電解質及び前記固体電解質焼結体は、立方(cubic)構造及び正方(tetragonal)構造から選ばれた1種以上の構造を含み、好ましくは、前記固体電解質及び前記固体電解質焼結体は、単相の立方構造である。
上述したように、前記固体電解質は、立方構造であることがイオン伝導度の面で有利であり、正方構造の場合にはイオン伝導度が低くなるおそれがある。
図9は本発明の全固体リチウム二次電池の概略図である。ここで、伝導性高分子がPEOであり、陽極活物質がNi−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)であり、リチウム金属陰極が積層されたものと例示したが、本発明の範囲はこれに限定されない。
以下、図9を参照して、本発明の全固体リチウム二次電池について詳細に説明する。但し、これは例示として提示されるものであり、これにより本発明が制限されず、本発明は、後述する請求の範囲の範疇によってのみ定められる。
図9を参照すると、本発明の全固体リチウム二次電池100は、第1リチウムランタンジルコニウム酸化物(第1LLZO)、第1伝導性高分子、陽極活物質、第1リチウム塩及び導電材を含む陽極10と、リチウム金属を含む陰極30と、前記陽極10と陰極30との間に配置され、第2リチウムランタンジルコニウム酸化物(第2LLZO)、第2伝導性高分子及び第2リチウム塩を含む複合固体電解質層20とを含む。ここで、前記第1LLZO及び第2LLZOは、それぞれ独立して、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質であり、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、下記化学式1で表される。
[化学式1]
LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
また、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、下記化学式2で表される。
[化学式2]
Li7−3xGaLaZr12(0.1≦x≦0.4)
また、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3乃至1.6×10−3であり得る。
本発明において、前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、立方(cubic)構造または正方(tetragonal)構造を含むことができ、好ましくは、単相として立方構造を含むことができる。
本発明に係る全固体リチウム二次電池100において、前記陽極10は、前記陽極活物質100重量部に対して、第1LLZO 5〜70重量部、第1伝導性高分子5〜25重量部、及び導電材5〜25重量部を含むことができる。前記陽極10は、好ましくは、前記陽極活物質100重量部に対して第1伝導性高分子10〜20重量部を含むことができる。
前記陽極10に含まれる陽極活物質の含有量に応じて全固体リチウム二次電池のサイクル特性が改善でき、好ましくは、前記陽極活物質100重量部に対して第1LLZO 10〜40重量部を含むことができる。
また、前記複合固体電解質層20は、第2LLZO 100重量部に対して第2伝導性高分子1〜300重量部を含むことができ、好ましくは、第2LLZO 100重量部に対して第2伝導性高分子1〜250重量部を含むことができる。
本発明において、前記第1伝導性高分子及び第2高分子電解質は、それぞれ独立して、ポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)、ポリエチレングリコール(Polyethylene glycol)、ポリプロピレンオキシド(Polypropylene oxide)、ポリホスファゼン(Polyphosphazene)、ポリシロキサン(Polysiloxane)、及びそれらの共重合体などが使用可能であるが、好ましくは、平均分子量500乃至1,000,000のポリエチレンオキシドである。さらに好ましくは、平均分子量が1、000乃至600,000である。
本発明によれば、前記陽極10と前記複合固体電解質層20に、ガリウム(Ga)がドープされたLLZOと高分子電解質の両方が含まれることにより、活物質/活物質粒子間、固体電解質粒子間、電解質層/電極間の界面特性が向上して全固体リチウム二次電池の放電容量及びサイクル特性が向上し得る。
前記高分子電解質についてより詳細に説明すると、一般に、高分子電解質は、伝導率10−7Scm−1(半導体以上の値)以上の値を表示する伝導性高分子を意味し、ほとんどの場合は、電子受容体または電子供与体を高分子に塗布することにより、高い伝導率が得られる。塗布されたポリエチレン、ポリピロール、ポリチオフェンなどが代表的な伝導性高分子として知られている。本発明では、リチウム塩と複合化して最適のイオン伝導性を持つことができる伝導性高分子を選択することが好ましく、ポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)が好ましい。
前記陽極活物質は、リチウムコバルト酸化物(LiCoO)、リチウムニッケル酸化物(LiNiO)などの、層状化合物もしくは1またはそれ以上の遷移金属で置換された化合物;化学式Li1+xMn2−x(ここで、xは0〜0.33である。)、LiMnO、LiMn、LiMnOなどのリチウムマンガン酸化物;リチウム銅酸化物(LiCuO);LiV、 LiV、V、Cuなどのバナジウム酸化物;化学式LiNi1−x(ここで、M=Co、Mn、Al、Cu、Fe、Mg、BまたはGaであり、x=0.01〜0.3である。)で表されるNiサイト型リチウムニッケル酸化物;化学式LiMn2−x(ここで、M=Co、Ni、Fe、Cr、ZnまたはTaであり、x=0.01〜0.1である。)またはLiMnMO(ここで、M=Fe、Co、Ni、CuまたはZnである。)で表されるリチウムマンガン複合酸化物;化学式のLiの一部がアルカリ土類金属イオンで置換されたLiMn;ジスルフィド化合物;Fe(MoO;Ni−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)であるLi[NiCo1−2xNnO](0<x<0.5)で表されるLi[Nil/3Col/3Nnl/3O]などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、前記陽極活物質は、好ましくは、下記化学式3で表されるNi−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)であり得る。
[化学式3]
LiNiCoMn
式中、0<p<0.9、0<q<0.5、0<r<0.5、p+q+r=1である。
また、前記導電材は、カーボンブラック、アセチレンブラック及びケッチェンブラックなどが使用可能であり、好ましくはカーボンブラックである。
本発明において、前記第1リチウム塩及び第2リチウム塩としては、それぞれ独立して、リチウムペルクロラート(LiClO)、リチウムトリフルオロメタンスルホナート(LiCFSO)、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)、リチウムテトラフルオロボラート(LiBF)及びリチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド(LiN(CFSO)の中から選ばれた1種以上を含むことができる。
本発明において、前記全固体リチウム二次電池100は、前記第1伝導性高分子及び第2伝導性高分子がポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)であり、前記陽極活物質がNi−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)であり、前記第1リチウム塩および第2リチウム塩がリチウムペルクロラート(LiClO)であり、前記導電材がカーボンブラックであり得る。
本発明の一実施形態によれば、前記全固体リチウム二次電池100は、好ましくは、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質、ポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)、Ni−Co−Mnの三成分系リチウム金属酸化物(NCM)、リチウムペルクロラート(LiClO)、及びカーボンブラックを含む陽極;リチウム金属を含む陰極;及び前記陽極と陰極との間に配置され、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質、ポリエチレンオキシド(Polyethylene oxide)及びリチウムペルクロラート(LiClO)を含む複合固体電解質層;を含むことができる。
以下、本発明の好適な実施例を挙げて説明する。しかし、これは例示のためのものであって、これにより本発明の範囲が限定されるのではない。
実施例1:Gaが0.2モルドープされた固体電解質のペレット焼結体の製造
出発物質であるランタン硝酸塩(La(NO・6HO)、ジルコニウム塩酸塩(ZrOCl・2HO)及びガリウム硝酸塩(Ga(NO・9HO)を、それらの金属元素であるLa:Zr:Gaのモル比が3:2:0.2となるように蒸留水に溶解させて、出発物質が1モル濃度である出発物質溶液を製造した。
図2を参照すると、クエット・テイラー渦流反応器を用いて固体電解質を製造した。前記クエット・テイラー渦流反応器は、溶液注入部1、温度調節溶液吐出部2、温度調節溶液注入部3、反応溶液ドレイン部4、反応物(スラリー状)吐出部5、攪拌棒6、溶液反応部7、反応溶液温度調節部8を含む。前記クエット・テイラー渦流反応器の溶液注入部1を介して、前記出発物質溶液、錯化剤としてのアンモニア水0.6モル、及び水酸化ナトリウム水溶液を適量添加して、pHが11に調整された混合溶液となるようにし、反応温度は25℃、反応時間は4時間、撹拌棒の攪拌速度は1300rpmにして共沈させ、液相スラリー状の前駆体スラリーを反応物吐出部5から吐出した。
前記前駆体スラリーを精製水で洗浄した後、24時間乾燥した。乾燥した前駆体をボールミルで粉砕した後、これにリチウム源LiOH・HOのLiと前記ガリウム硝酸塩(Ga(NO・9HO)のGaとのモル比(Li:Ga)が7.04:0.20となるようにLiOH・HOを添加し、ボールミルで混合して混合物を製造した。前記混合物のLiOH・HO含有量は、LiOH・HO中のLi含有量が、生成される固体電解質中のLi100重量部に対して110重量部となるように(10wt%過剰)投入した。前記混合物を900℃で2時間か焼した後、粉砕して、ガリウム(Ga)が0.2モルドープされたLi6.4Ga0.2LaZr12固体電解質を製造した。
次に、前記か焼された粉末に対して成形型でペレットを作製した後、1200℃で5時間焼結してペレット焼結体を製造した。
実施例2:Gaが0.2モルドープされた固体電解質のペレット焼結体の製造
焼成温度を800℃にした以外は、実施例1と同様にして固体電解質のペレット焼結体を製造した。
比較例1:Alが0.25モルドープされた固体電解質のペレット焼結体の製造
出発物質であるランタン硝酸塩(La(NO・6HO)、ジルコニウム塩酸塩(ZrOCl・2HO)及びアルミニウム硝酸塩(Al(NO・9HO)を、それらの金属元素であるLa:Zr:Alのモル比が3:2:0.25となるように蒸留水に溶解させて、出発物質が1モル濃度である出発物質溶液を製造した。
図2を参照すると、クエット・テイラー渦流反応器を用いて固体電解質を製造した。前記クエット・テイラー渦流反応器は、溶液注入部1、温度調節溶液吐出部2、温度調節溶液注入部3、反応溶液ドレイン部4、反応物(スラリー状)吐出部5、攪拌棒6、溶液反応部7、及び反応溶液温度調節部8を含む。前記クエット・テイラー渦流反応器の溶液注入部1を介して、前記出発物質溶液、錯化剤としてのアンモニア水0.6モル、及び水酸化ナトリウム水溶液を適量添加して、pHが11に調整された混合溶液となるようにし、反応温度は25℃、反応時間は4時間、撹拌棒の攪拌速度は1300rpmにして共沈させ、液相スラリー状の前駆体スラリーを反応物吐出部5から吐出した。
前記前駆体スラリーを精製水で洗浄した後、24時間乾燥させた。乾燥した前駆体をボールミルで粉砕した後、これにリチウム源LiOH・HOのLiと前記アルミニウム硝酸塩(Al(NO・9HO)のAlとのモル比(Li:Al)が6.44:0.25となるようにLiOH・HOを添加し、ボールミルで混合して混合物を製造した。前記混合物のLiOH・HO含有量は、LiOH・HO中のLi含有量が、生成される固体電解質中のLi100重量部に対して103重量部となるように(3wt%過剰)投入した。前記混合物を900℃で2時間か焼した後、粉砕して、アルミニウム(Al)が0.25モルドープされたLi6.25Al0.25LaZr12固体電解質を製造した。
次いで、前記か焼された粉末に対して成形型でペレットを作製した後、1200℃で5時間焼結してペレット焼結体を製造した。
比較例2:バッチ式反応による、Gaが0.2モルドープされた固体電解質のペレット焼結体の製造
クエット・テイラー渦流反応器の代わりにバッチ式共沈反応器を用いて固体電解質を製造した。その製造工程は次のとおりである。
出発物質であるランタン硝酸塩(La(NO・6HO)、ジルコニウム塩酸塩(ZrOCl・2HO)及びガリウム硝酸塩(Ga(NO・9HO)を、それらの金属元素であるLa:Zr:Gaのモル比が3:2:0.2となるように蒸留水に溶解させて、出発物質が1モル濃度である出発物質溶液を製造した。
前記出発物質溶液、錯化剤としてのアンモニア水0.6モル、及び水酸化ナトリウム水溶液を適量添加して、pHが11に調整された混合溶液となるようにし、反応温度は25℃、反応時間は24時間にして、撹拌しながら共沈させて液相スラリー状の前駆体スラリーを得た。
前記前駆体スラリーを精製水で洗浄した後、24時間乾燥させた。乾燥した前駆体をボールミルで粉砕した後、これにリチウム源LiOH・HOのLiと前記ガリウム硝酸塩(Ga(NO・9HO)のGaとのモル比(Li:Ga)が6.40:0.20となるようにLiOH・HOを添加し、ボールミルで混合して混合物を製造した。前記混合物のLiOH・HO含有量は、LiOH・HO中のLi含有量が、生成される固体電解質中のLi100重量部に対して110重量部となるように(10wt%過剰)投入した。前記混合物を900℃で2時間か焼した後、粉砕して固体電解質を製造した。
次に、前記焼成された粉末に対して成形型でペレットを作製した後、1200℃で5時間焼結してペレット焼結体を製造した。
[全固体リチウム二次電池の製造]
製造例1:複合固体電解質層の製造
図10は本発明の複合固体電解質フィルムシートである。図10を参照すると、実施例1によって製造されたGa−LLZO及びポリエチレンオキシド(PEO、溶融温度:65℃)全体重量(Ga−LLZO+PEO)に対してGa−LLZOの含有量が70wt%となるようにGa−LLZOとPEO固体電解質バインダーを秤量し、シンキーミキサー(Thinky mixer)を用いて2,000rpmで5分間撹拌して混合物を製造した。
このとき、前記PEO固体電解質バインダーは、PEO、ACN及びLiClOを含む混合溶液であり、また、前記PEO固体電解質バインダーは、イオン伝導性を持つように設計し、PEOとLiClOの含有量比が[EO]:[Li]=15:1となるようにした。
前記混合物にACNを混合し、シンキーミキサーで攪拌して適切な粘度に調節した。次に、2mmのジルコンボールを添加し、シンキーミキサーによって2,000rpmで5分間攪拌してスラリーを製造した。前記スラリーは、PET(polyethylene terephthalate)フィルム上にキャストし、常温乾燥させた。その厚さが150μmとなるように調節して、複合固体電解質層を製造した。
製造例2:ポリエチレンオキシド膜の製造
実施例1によって製造されたGa−LLZOを添加していない以外は、製造例1と同様にしてポリエチレンオキシド膜を製造した。
製造例3:陽極の製造(A)
陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 0重量部、PEOバインダー12.5重量部、導電材(Super−p)12.5重量部を混合した。(NCM:Ga−LLZO:PEO:Super−p=80:0:10:10(wt%))
このとき、前記PEOバインダーは、PEO(Polyethylene Oxide、溶融温度:65℃)、ACN及びLiClOを含む混合溶液であり、また、前記PEOバインダーは、イオン伝導性を持つように設計し、PEOとLiClOの含有量比が[EO]:[Li]=15:1となるようにした。
具体的には、まず、NCM、実施例1によって製造されたGa−LLZO及びSuper−pを前記重量比で秤量した後、乳鉢を用いて30分間混合して混合粉末を製造した。前記混合粉末をシンキーミキサー(Thinky mixer)専用の容器に移し入れた後、前記重量比でPEOバインダーを混合し、ミキサーに装着して1回2000rpmで5分間3回混合することにより混合物を製造した。次に、前記混合物にACN(acetonitrile)を混合して適切な粘度に調節し、ジルコンボールを入れた後、2000rpmで5分間混合してスラリーを製造した。最後に、前記スラリーをアルミニウム箔上にキャストし、真空オーブンによって60℃で24時間乾燥させた後、圧着して陽極(A)を製造した。
製造例4:陽極の製造(B)
製造例3で陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 0重量部、PEOバインダー12.5重量部、導電材(Super−p)12.5重量部を混合する代わりに、陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 14.3重量部、PEOバインダー14.3重量部、導電材(Super−p)14.3重量部を混合した以外は、製造例3と同様にして陽極(B)を製造した。(NCM:Ga−LLZO:PEO:Super−p=70:10:10:10(wt%))
製造例5:陽極の製造(C)
製造例3で陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 0重量部、PEOバインダー12.5重量部、導電材(Super−p)12.5重量部を混合する代わりに、陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 23.1重量部、PEOバインダー15.4重量部、導電材(Super−p)15.4重量部を混合した以外は、製造例3と同様にして陽極(C)を製造した。(NCM:Ga−LLZO:PEO:Super−p=65:15:10:10(wt%))
製造例6:陽極の製造(D)
製造例3で陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 0重量部、PEOバインダー12.5重量部、導電材(Super−p)12.5重量部を混合する代わりに、陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 33.3重量部、PEOバインダー16.7重量部、導電材(Super−p)16.7重量部を混合する以外は、製造例3と同様にして陽極(D)を製造した。(NCM:Ga−LLZO:PEO:Super−p=60:20:10:10(wt%))
製造例7:陽極の製造(E)
製造例3で陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 0重量部、PEOバインダー12.5重量部、導電材(Super−p)12.5重量部を混合する代わりに、陽極活物質(リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物、NCM)100重量部に対して、実施例1によって製造されたGa−LLZO 60重量部、PEOバインダー20重量部、導電材(Super−p)20重量部を混合する以外は、製造例3と同様にして陽極(E)を製造した。(NCM:Ga−LLZO:PEO:Super−p=50:30:10:10(wt%))
素子実施例1
製造例4によって製造された陽極(B)と製造例1によって製造された複合固体電解質層をそれぞれφ16サイズにパンチングした後、積層した。次に、約50〜60℃で加熱しながら加圧して積層体を製造した。前記積層体上にリチウム金属をのせ、2032規格のコインセルに全固体リチウム二次電池を製造した。
素子実施例2
製造例4によって製造された陽極(B)の代わりに、製造例5によって製造された陽極(C)を用いる以外は、素子実施例1と同様にして全固体リチウム二次電池を製造した。
素子実施例3
製造例4によって製造された陽極(B)の代わりに、製造例6によって製造された陽極(D)を用いる以外は、素子実施例1と同様にして全固体リチウム二次電池を製造した。
素子実施例4
製造例4によって製造された陽極(B)の代わりに、製造例7によって製造された陽極(E)を用いる以外は、素子実施例1と同様にして全固体リチウム二次電池を製造した。
素子比較例1
製造例4によって製造された陽極(B)の代わりに、製造例3によって製造された陽極(A)を用いる以外は、素子実施例1と同様にして全固体リチウム二次電池を製造した。
[試験例]
試験例1:イオン伝導度及びインピーダンスの測定
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2によって製造されたペレット焼結体に対してEIS(Electrochemical Impedance Spectroscopy)方法でイオン伝導度、インピーダンスを測定した結果を、それぞれ表1、図3及び図4に示す。
図3は最終製作されたペレット焼結体に対してEIS方法で測定された抵抗値を示す。これを用いてイオン伝導度を計算した結果を、図4及び表1にまとめて示した。GaをドープしたLLZOの場合は、Alをドープした場合よりも優れたイオン伝導特性が確認された。同じ組成でテイラー反応の場合よりも優れた伝導特性が確認された。特にテイラー反応によるGa0.20モルドーピング及び900℃か焼条件で最も優れたイオン伝導性(1.49×10−3S/cm@R.T)が確認された。このような結果は、共沈反応による酸化物ベースの固体電解質として最も優れたイオン伝導特性を示している。
試験例2:ドーピング及び合成工程によるLLZO粉末の微細構造特性(SEM)
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2のか焼条件で固体電解質粉末の表面のモルフォロジー状態のSEM観察結果を図5に示した。実施例1及び実施例2の場合は、約50nmレベルの均一で球状のナノ粒子を形成していた。ところが、比較例1及び比較例2の場合は、粉末が凝集し、粒子サイズが約200nmのレベルに増加した。よって、実施例1及び2によるナノ粒子形成がペレット焼結特性に影響を与えるものと推定される。
試験例3:ドーピング及び合成工程によるLLZOペレットの焼結特性(SEM)
実施例1、比較例1及び比較例2で製造されたペレット焼結体の断面に対するSEM観察結果を図6に示した。テイラー反応による実施例1が比較例2のバッチ式反応による共沈法よりも焼結性に優れて粒子間の粒界が見えないためイオン伝導性の向上に寄与したものと推定される。また、比較例1のように同じテイラー反応でAlドーピングによるペレットの断面は、比較例2と類似するから、最終的にはテイラー反応とGaドーピングの同時効果によって緻密な高密度焼結特性が得られることが分かる。
試験例4:ドーピング及び合成工程によるLLZO素材の結晶構造特性(XRD)
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2によって製造されたペレット焼結体に対するXRD分析結果を図7に示した。また、実施例1、比較例1及び比較例2によって製造された固体電解質粉末に対するXRD分析結果を図8に示した。図7及び図8から分かるように、すべてのサンプルに対して典型的な立方構造を示していた。ところが、Alドーピングの場合、LaAlOのような不純物が形成されることが分かった。LLZO素材の立方(Cubic)構造がイオン伝導性の向上に寄与することが報告されており、本発明のすべてのサンプルはこのような特性と一致している。しかし、立方特性は、一定以上のイオン伝導特性を与える条件であるが、粒子間の抵抗を制御する焼結特性には大きく寄与していないものと推定される。
試験例5:複合固体電解質層及びポリエチレンオキシド膜のインピーダンス測定
図11は製造例1によって製造された複合固体電解質層と製造例2によって製造されたポリエチレンオキシド膜をそれぞれ常温でSUSジグに装着し、70℃、7MHz〜100mHz、10mVの条件でインピーダンス測定を実施した結果である。
図11を参照すると、製造例1によって製造された複合固体電解質層のインピーダンスは、約1000Ω・cm(1.35×10−4S/cm)であり、LLZOが含有されていない製造例2によって製造されたポリエチレンオキシド膜は、インピーダンスが約40,000Ω・cm(〜10−7S/cm)であって、複合固体電解質層のインピーダンスが約40倍以上減少することが分かった。
試験例6:酸化還元挙動の測定
図12は製造例1によって製造された複合固体電解質層を適用した電気化学セルの酸化還元挙動を測定した結果である。
前記酸化還元挙動を測定して電気化学的電位安定性を評価するために、前記複合固体電解質層を適用した電気化学セルを製造し、サイクリック・ボルタンメトリー(Cyclic Voltammetry)で測定した。前記電気化学セルの作用電極は金でコートされたSUSを適用し、相手電極はリチウム金属を適用し、70℃にて1mV/sで印加して測定した。
図12を参照すると、製造例1によって製造された複合固体電解質層を適用した電気化学セルは、0Vの周りでリチウムの酸化還元される挙動を除いては、約5Vまでは電気化学的な反応性が安定することが分かった。
試験例7:陽極の陽極活物質/LLZO含有量によるコインセルの充放電特性の測定
図13aは素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池コインセル(図13aにB乃至Eで表示)と素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池コインセル(図13aにAで表示)を0.1Cの電流密度、70℃で充放電実験を行った。
図13aを参照すると、素子実施例2(C)によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルの1サイクルの初期放電容量は、約126mAh/gと最も優れていることが分かった。
また、素子比較例1(A)によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルは、素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池に比べて、1サイクルの初期容量が少ないことを確認することができた。
よって、陽極にGa−LLZOを含まない素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池に比べて、陽極にGa−LLZOを含む素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池の充放電特性が大きく改善されることが分かった。
試験例8:陽極の陽極活物質/LLZO含有量によるコインセルのサイクルによる放電容量の測定
図13bは素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルと素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルの10サイクルの放電容量特性を0.1Cの電流密度、70℃で測定して示したものである。
図13bを参照すると、素子実施例2によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルの10サイクルの放電容量は、1サイクルの初期放電容量から少しずつ減少してから、約120mAh/gを維持することが分かった。その結果、陽極活物質100重量部に対してGa−LLZO 23.1重量部の場合(陽極活物質:Ga−LLZO=65:15(wt%))に最も優れた初期放電容量及びサイクル特性を有することが分かった。
また、素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルは、素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池に比べてサイクル容量が減少することを確認することができた。
したがって、陽極にGa−LLZOを含まない素子比較例1によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルに比べて、陽極にGa−LLZOを含む素子実施例1〜4によって製造された全固体リチウム二次電池コインセルのサイクル特性が大きく改善されることが分かった。
以上で本発明の好適な実施形態について説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などによって本発明を多様に修正及び変更させることができ、これも本発明の権利範囲内に含まれるものといえる。例えば、単一型と説明されている各構成要素は分散して実施されてもよい、これと同様に、分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
1 溶液注入部
2 温度調節溶液吐出部
3 温度調節溶液注入部
4 反応溶液ドレイン部
5 反応物(スラリー状)吐出部
6 攪拌棒
7 溶液反応部
8 反応溶液温度調節部
10 陽極
20 複合固体電解質層
30 陰極
100 全固体リチウム二次電池

Claims (7)

  1. (a)ランタン(La)、ジルコニウム(Zr)及びガリウム(Ga)を含む金属水溶液と、錯化剤と、pH調整剤とが混合された混合溶液を共沈反応させて固体電解質前駆体スラリーを製造する段階と、
    (b)前記固体電解質前駆体スラリーを洗浄し、乾燥させて固体電解質前駆体を製造する段階と、
    (c)前記固体電解質前駆体をリチウム源と混合して混合物を製造する段階と、
    (d)前記混合物を600乃至1000℃でか焼(calcination)して、下記化学式1
    で表される、ガリウムがドープされたリチウムランタンジルコニウム酸化物(lithium lanthanum zirconium oxide、LLZO)固体電解質を製造する段階と
    (e)段階(d)の後に、前記化学式1で表される固体電解質を1000乃至1300℃で焼結(sintering)する工程とを含み、
    前記段階(a)がクエット・テイラー渦流反応器で行われ
    段階(c)のリチウム源のリチウム元素のモル数(M1)に対する段階(a)の金属水溶液のガリウム元素のモル数(M2)の比(M1:M2)を調節して、前記化学式1のリチウム元素のモル数(m1)に対するガリウム元素のモル数(m2)の比(m1:m2)を6.7:0.1乃至5.8:0.4となるように制御する、ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
    [化学式1]
    LiGaLaZr12(5≦x≦9、0<y≦4、2≦z≦4、1≦w≦3)
  2. 段階(c)のリチウム源のリチウム元素のモル数(M1)に対する段階(a)の金属水溶液のガリウム元素のモル数(M2)の比(M1:M2)を調節して、前記化学式1のリチウム元素のモル数(m1)に対するガリウム元素のモル数(m2)の比(m1:m2)を6.55:0.15乃至6.25:0.25となるように制御することを特徴とする、請求項に記載のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
  3. 前記金属水溶液がランタン硝酸塩水和物(La(NO・xHO)、ジルコニウム塩酸塩水和物(ZrOCl・xHO)及びガリウム硝酸塩水和物(Ga(NO・xHO)を含み、xはそれぞれ独立して1〜9の整数のいずれかであることを特徴とする、請求項に記載のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
  4. 前記錯化剤が水酸化アンモニウム(NH・OH)であることを特徴とする、請求項に記載のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
  5. 前記pH調整剤が水酸化ナトリウム(NaOH)であることを特徴とする、請求項に記載のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
  6. 前記リチウム源が水酸化リチウム水和物(LiOH・HO)であることを特徴とする、請求項に記載のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
  7. 前記ガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質は、イオン伝導度が1.2×10−3 S/cm乃至1.6×10−3 S/cmであり、単相の立方構造であることを特徴とする、請求項に記載のガリウム(Ga)がドープされたLLZO固体電解質の製造方法。
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