JP6691074B2 - オイルストレーナ - Google Patents

オイルストレーナ Download PDF

Info

Publication number
JP6691074B2
JP6691074B2 JP2017109504A JP2017109504A JP6691074B2 JP 6691074 B2 JP6691074 B2 JP 6691074B2 JP 2017109504 A JP2017109504 A JP 2017109504A JP 2017109504 A JP2017109504 A JP 2017109504A JP 6691074 B2 JP6691074 B2 JP 6691074B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
pair
oil
pipe
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017109504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018204502A (ja
Inventor
寛 栗山
寛 栗山
秀彰 酒井
秀彰 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Iron Works Co Ltd filed Critical Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority to JP2017109504A priority Critical patent/JP6691074B2/ja
Publication of JP2018204502A publication Critical patent/JP2018204502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691074B2 publication Critical patent/JP6691074B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、オイルストレーナに関する。
例えば、内燃機関におけるオイルポンプでは、オイルストレーナを介してオイルパン内のオイルを吸い込むように構成されている。通常、オイルストレーナには、吸い込まれたオイルの流路としての機能と、オイルを吸い込む際にオイルから異物を取り除くためのフィルタとしての機能が必要である。そして、部品点数の削減や組み付け作業の高効率化の観点で、これら機能を個別に実現するのではなく、製造の時点で一体的に成形することが考えられている。
例えば、特許文献1には、パイプ状の中空体と、一面が開放された箱体とをインテグラルヒンジによって連結して一体化した樹脂成形品が開示されている。特許文献1に記載の樹脂成形品は、中空体と、箱体とをインテグラルヒンジによって連結したものを樹脂射出成形によって一体的に成形し、その成形したものを弾性係合させることで完成する。
特開2016−159464公報
特許文献1に記載の樹脂成形品は、中空体を上記流路として機能させ、箱体を上記フィルタとしての機能させることで、上記オイルストレーナとして用いることができる。この場合、中空体及び箱体の内部が連通するように、箱体の外側に中空体の開口が連結される。これに対して、中空体の開口が箱体の内部に進入していれば、吸い込むオイルの量を好適に確保する観点でより機能的な構造を実現することができる。このようにより機能的な構造を実現する場合であっても、例えば、上記特許文献1と同様、中空体と、箱体とを一体的に成形することが望まれている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より機能的な構造を実現する場合であっても、一体的に成形できるオイルストレーナを提供することにある。
上記課題を解決するオイルストレーナは、両側に設けられた開口のうち、一方の開口を通じて吸い込まれたオイルの流路として機能する第1の部材と、前記第1の部材の前記一方の開口を含む一部の部位を覆うように設けられ、当該一方の開口を通じてオイルを吸い込む際にオイルから異物を取り除くためのフィルタとして機能する第2の部材と、を備え、前記第2の部材は、複数に分割された分割体が互いに組み付けられたものであり、前記複数の分割体は、薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて一体化されており、前記第1の部材は、薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて前記複数の分割体のうち少なくとも一つの分割体と一体化されている。
上記構成によれば、第1の部材は、一方の開口を第2の部材の内部に進入させた状態で、当該第2の部材の内部から外部に延びるように構成されるようになる。この場合、吸い込むオイルの量を好適に確保する観点でより機能的なオイルストレーナを実現することができる。
そして、上記構成のオイルストレーナについて、第2の部材を複数の分割体で構成することで、第1の部材の一方の開口を第2の部材の内部に進入させる構造を実現している。しかも、複数の分割体が薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて一体化されているので、例えば、樹脂射出成形で製造する際、これらを一体的に成形することができるようになる。また、上記構成のオイルストレーナについて、第1の部材と、第2の部材とが薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて一体化されているので、上述の如く、樹脂射出成形で製造する際、これらを一体的に成形することができるようになる。したがって、オイルストレーナとしてより機能的な構造を実現する場合であっても、当該オイルストレーナを一体的に成形することができる。
上記オイルストレーナにおいて、前記複数の分割体は、一対の分割体であり、前記薄肉ヒンジ部は、前記一対の分割体のそれぞれと、前記第1の部材とを連結する一対の薄肉ヒンジ部を含み、前記一対の分割体は、前記一対の薄肉ヒンジ部を介して連結される前記第1の部材を介在させて一体化されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1の部材は、一方の開口を第2の部材の内部に進入させた状態で、当該第2の部材の内部において一対の薄肉ヒンジ部によって少なくとも2か所で支持されるようになる。これにより、第1の部材を安定して支持することができ、オイルを吸い込む際の好適な姿勢保持が可能になる。したがって、オイルストレーナとしてより機能的な構造を実現する場合、この機能を好適に維持することができる。
また、上記オイルストレーナにおいて、前記複数の分割体は、前記第2の部材として組み付けられる際に互いに係合する係合構造を有していることが好ましい。
上記構成によれば、第2の部材を複数の分割体としたとしても、オイルストレーナの使用時に複数の分割体の組み付けが解除されることが係合構造によって抑制されるようになる。したがって、オイルストレーナとしてより機能的な構造を実現する場合、この機能を好適に維持することができる。
また、上記オイルストレーナにおいて、前記第2の部材は、前記フィルタとして機能するためのフィルタ構造が一体化されていることが好ましい。
上記構成によれば、第2の部材について、フィルタ構造が一体化されているので、第1の部材及び第2の部材の成形後、例えば、第2の部材に別工程でフィルタ構造を成形や搭載する必要がなくなり、オイルストレーナを製造する際の工程数を削減することができる。
具体的には、上記フィルタ構造は、網目構造であることが好ましい。
上記構成によれば、第2の部材について、例えば、樹脂射出成形で製造する際、第2の部材にフィルタ構造を一体的に成形する場合も比較的容易に実現することができる。この場合、オイルストレーナの製造の際の効率を高めるのに効果的である。
本発明によれば、より機能的な構造を実現する場合であっても、一体的に成形することができる。
第1実施形態のオイルストレーナについてその概略構成を示す斜視図。 同オイルストレーナについてその概略構成を示す斜視図。 同オイルストレーナについてその組み付け前の状態を示す斜視図。 図3のIV−IV線の断面構造を示す断面図。 同オイルストレーナの製造工程を説明する図。 第2実施形態のオイルストレーナについてその断面構造を示す断面図。 第3実施形態のオイルストレーナについてその構成を示す斜視図。 図7のVIII−VIII線の断面構造を示す断面図。 変形例のオイルストレーナについてその断面構造を示す断面図。 変形例のオイルストレーナについてその構成を示す図。 変形例のオイルストレーナについてその構成を示す図。 (a),(b)は、変形例のオイルストレーナについてその構成を示す図。
(第1実施形態)
以下、オイルストレーナの第1実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、オイルストレーナ10は、例えば、内燃機関におけるオイルポンプに接続されている。オイルストレーナ10は、吸い込まれたオイルの流路として機能するパイプ部20と、オイルを吸い込む際にオイルから異物を取り除くためのフィルタとして機能(濾過機能)するフィルタ部30とが一体化された樹脂成形品である。なお、オイルストレーナ10は、樹脂射出成形によって成形される。本実施形態において、パイプ部20は第1の部材の一例であり、フィルタ部30は第2の部材の一例である。
具体的には、パイプ部20は、筒状に延び、途中で延びる方向が変化するように折れ曲がる形状をなしている。パイプ部20は、筒状に延びる両側に開口21,22を有し、これら開口21,22の間を繋ぐように延びるパイプ中空部23を有している。本実施形態において、パイプ中空部23は、吸い込まれたオイルの流路である。
フィルタ部30は、台形状の一対の底壁31a,31bの長辺の部位同士を組み合わせた六角形状の底壁31を有する柱状の箱である。フィルタ部30は、底壁31に対向し、台形状の一対の対向壁32a,32bの長辺の部位同士を組み合わせた六角形状の対向壁32と、底壁31及び対向壁32とを柱の周囲で連結するそれぞれ四角形状の側壁33a,33b,33c,33d,33e,33fを組み合わせた角筒状の側壁33とを有している。フィルタ部30の内側には、底壁31、対向壁32、及び側壁33の内壁面によって囲まれたフィルタ中空部34が設けられている。対向壁32には、フィルタ部30の外部と、フィルタ中空部34とを連通する連通口35が設けられている。側壁33のうち、広い表面を有する一対の側壁33b,33eには、所定の大きさの網目が設けられた網目構造(メッシュ構造)MKが設けられている。本実施形態において、所定の大きさは、内燃機関の動作を妨げるとして想定される、例えば、鉄くず等と比較して比較的大きめの異物よりも小さくなるように設定されるメッシュ数に基づいている。本実施形態において、網目構造MKは、オイルから異物を取り除くフィルタ、すなわちフィルタ構造である。
フィルタ中空部34には、開口21,22のうち、一方の開口21から連通口35を通じてパイプ部20が進入している。つまり、フィルタ部30は、フィルタ中空部34を画成する各壁31,32,33によって、パイプ部20の一方の開口21を含む所定範囲(本実施形態では、開口21から折れ曲がるまで)の延在部位20aを覆うように設けられている。これにより、パイプ部20は、開口21をフィルタ中空部34に進入させた状態で、当該フィルタ中空部34から外部に延びるように構成されている。
このようなオイルストレーナ10は、内燃機関のオイルパン内に配置される。そして、オイルパン内のオイルは、吸い込み口であるパイプ部20の開口21からパイプ中空部23に吸い込まれる。その際、フィルタ部30の網目構造MKで異物が取り除かれる(濾過される)。その吸い込まれたオイルは、オイルの流路であるパイプ中空部23を通ってオイルポンプ側に流れる。
図1及び図2に示すように、フィルタ部30は、複数(本実施形態では2つ)に分割された一対の分割体40,50が互いに組み付けられたものである。これは、パイプ部20と、フィルタ部30とを樹脂射出成形によって一体的に成形するための構成である。以下、これについて説明する。
図3及びその断面構造を示す図4に、フィルタ部30、すなわち一対の分割体40,50が互いに組み付けられる前の状態である組み付け前のオイルストレーナ10を示すように、パイプ部20において、延在部位20aの外周には、当該外周から径方向外側に延びる薄肉の片状の一対の薄肉ヒンジ部24,25が一体的に設けられている。
一対の薄肉ヒンジ部24,25は、延在部位20aの延びる方向において略中央に設けられている。また、一対の薄肉ヒンジ部24,25は、延在部位20aの外周の周方向に等間隔を空けて設けられている。つまり、一対の薄肉ヒンジ部24,25は、延在部位20aの外周の対角線上の位置に設けられている。本実施形態において、一対の薄肉ヒンジ部24,25は、樹脂射出成形によって成形可能な、所謂、インテグラルヒンジやリビングヒンジのことである。一対の薄肉ヒンジ部24,25が延びる側のそれぞれの先端24a,25aは、他の部位と比較して薄肉に設定されている。そして、先端24aには、分割体40が一体的に設けられている。また、先端25aには、分割体50が一体的に設けられている。
分割体40は、底壁31aと、対向壁32aと、側壁33a,33b,33cとを有し、網目構造MKが設けられた側壁33bを底とし、当該側壁33bと対向する一面が長辺及び短辺を有する矩形状に開口する有底の箱である。分割体40の開口の周縁には、各壁31a,32a,33a,33cの先端の部位によって、フィルタ部30が組み付けられた状態で、分割体50と係合する開口部41が設けられている。開口部41のうち、側壁33cの先端の部位である長辺41aは、薄肉ヒンジ部24の先端24aと連結されている。長辺41aと、先端24aとの間は、分割体40が開口する側と反対側からV字に切り欠かれた溝状をなしている(図4中、拡大して示す)。
また、分割体50は、底壁31bと、対向壁32bと、側壁33d,33e,33fとを有し、網目構造MKが設けられた側壁33eを底とし、当該側壁33eと対向する一面が長辺及び短辺を有する矩形状に開口する有底の箱である。分割体50の開口の周縁には、各壁31b,32b,33d,33fの先端の部位によって、フィルタ部30が組み付けられた状態で、分割体40と係合する開口部51が設けられている。開口部51のうち、側壁33fの先端の部位である長辺51aには、薄肉ヒンジ部25の先端25aが連結されている。長辺51aと、先端25aとの間は、分割体50が開口する側と反対側からV字に切り欠かれた溝状をなしている(図4中、拡大して示す)。
これにより、パイプ部20は、一対の薄肉ヒンジ部24,25を介した連結を通じて一対の分割体40,50、すなわちフィルタ部30と一体化されている。つまり、一対の分割体40,50は、一対の薄肉ヒンジ部24,25を介して連結されるパイプ部20を介在させて一体化されている。
ここで、一対の分割体40,50の構成について詳しく説明する。
図3及び図4に示すように、分割体40は、開口部41の一対の長辺41a,41bが延びる方向と、パイプ部20の延在部位20aが延びる方向とが一致するように、パイプ部20に薄肉ヒンジ部24を介して連結されている。なお、分割体40において、一対の長辺41a,41bに対して直交する一対の短辺41c,41dが延びる方向は、延在部位20aが延びる方向と直交する。このことは、分割体50において、一対の長辺51a,51bと、当該一対の長辺51a,51bに対して直交する一対の短辺51c,51dについても同様である。また、一対の分割体40,50は、それぞれの開口部41,51が異なる方向(図3中、紙面手前側と奥側、図4中、上側と下側)に開口するように、パイプ部20に対して連結されている。つまり、一対の分割体40,50の長辺41a,51aと、一対の薄肉ヒンジ部24,25の先端24a,25aとの間は、V字に切り欠かれた溝の開口が異なる方向に開口する。
分割体40において、開口部41のうち、パイプ部20に近接する側に設けられた長辺41aには、係合凹部42が設けられている。係合凹部42は、開口部41が開口する方向に開口し、分割体40の深さ方向に深さを有する溝状をなしている。また、係合凹部42は、長辺41aが延びる方向に沿って延びている。また、係合凹部42は、長辺41aが延びる方向に沿って延びるなかで、薄肉ヒンジ部24が連結される部位を避けるように、当該部位で一旦途切れている。
また、開口部41のうち、パイプ部20から離間する側に設けられた長辺41bには、係合凸部43が設けられている。係合凸部43は、長辺41bから開口部41が開口する側に延びる凸状をなしている。また、係合凸部43は、長辺41bが延びる方向に沿って延びている。また、係合凸部43は、一対の長辺41a,41bの間で、係合凹部42と対向するように設けられている。つまり、係合凸部43は、長辺41bが延びる方向に沿って延びるなかで、薄肉ヒンジ部24が連結される部位と対向する部位で一旦途切れている。
また、開口部41のうち、パイプ部20の開口21に近接する側に設けられた短辺41cには、位置決め凹部44が設けられている。位置決め凹部44は、開口部41から分割体40の深さ方向に凹ませた窪みをなしている。また、位置決め凹部44は、短辺41cが延びる方向の中央に配置されている。
また、開口部41のうち、パイプ部20の開口21から離間する側に設けられた短辺41dには、連通口35の一部をなす挿通凹部45が設けられている。挿通凹部45は、開口部41から分割体40の深さ方向にR形状をなしている。本実施形態において、R形状は、パイプ部20(延在部位20a)の外周の半分と一致するように設定されている。また、挿通凹部45は、短辺41dが延びる方向の中央に配置されている。
また、分割体50において、開口部51のうち、パイプ部20に近接する側に設けられた長辺51aには、分割体40に設けられた係合凹部42と同様の構成を有する係合凹部52が設けられている。
また、開口部51のうち、パイプ部20から離間する側に設けられた長辺51bには、分割体40に設けられた係合凸部43と同様の構成を有する係合凸部53が設けられている。
また、開口部51のうち、パイプ部20の開口21に近接する側に設けられた短辺51cには、位置決め凸部54が設けられている。位置決め凸部54は、短辺51cから開口部51が開口する側に出っ張らせた角柱状をなしている。また、位置決め凸部54は、短辺51cが延びる方向の中央に配置されている。
また、開口部51のうち、パイプ部20の開口21から離間する側に設けられた短辺51dには、連通口35の一部をなし、分割体40に設けられた挿通凹部45と同様の構成を有する挿通凹部55が設けられている。
そして、組み付け前のオイルストレーナ10において、一対の分割体40,50は、一対の薄肉ヒンジ部24,25の先端24a,25aを中心に、パイプ部20の延在部位20aを覆うように回動させられることによってフィルタ部30として組み付けられる。
具体的には、図4中、矢印で示すように、一対の分割体40,50は、互いの開口部41,51同士が近付いて対向するように、一対の薄肉ヒンジ部24,25の先端24a,25aのV字に切り欠かれた溝が開口する側と反対側に向かって回動させられる。この場合、互いの開口部41,51同士を当接させるべく、分割体40の位置決め凹部44及び分割体50の位置決め凸部54が対向するように位置決めした状態で、一対の薄肉ヒンジ部24,25の先端24a,25aを弾性変形させるように力を作用させる。この位置決めした状態では、一対の分割体40,50の互いの係合凹部42及び係合凸部53、係合凸部43及び係合凹部52、挿通凹部45,55がそれぞれ対向するように位置決めされる。
そして、図4中、二点鎖線で示すように、フィルタ部30が組み付けられた状態では、一対の分割体40,50において、互いの開口部41,51同士が当接する。この場合、一対の分割体40,50の互いの係合凹部42及び係合凸部53、係合凸部43及び係合凹部52がそれぞれ係合する。つまり、フィルタ部30として組み付けられる際に、一対の分割体40,50の間で、互いに係合する互いの係合凹部42及び係合凸部53、係合凸部43及び係合凹部52で凹凸係合する係合構造KKが構成されている。
また、分割体40の位置決め凹部44に分割体50の位置決め凸部54が嵌め込まれる。また、一対の分割体40,50の互いの挿通凹部45,55がパイプ部20の延在部位20aの外周に当接する。また、パイプ部20の延在部位20aは、フィルタ中空部34の内面との間に隙間を空けた状態で、一対の薄肉ヒンジ部24,25によって両持ちの構成(2か所)で支持される。これにより、一対の分割体40,50の内部には、パイプ部20の延在部位20aを覆うようにフィルタ中空部34が画成される。つまり、パイプ部20は、開口21をフィルタ中空部34に進入させた状態で、当該フィルタ中空部34から外部に延びる状態となる。
次に、オイルストレーナ10の製造方法について説明する。
図5にて簡略化して示すように、組み付け前のオイルストレーナ10は、樹脂成形用金型60(第1金型61及び第2金型62)を型締めして、当該樹脂成形用金型60の内部に溶解した合成樹脂材63を射出充填し、一体的に樹脂射出成形される。樹脂成形用金型60の内部には、図示しない射出口から合成樹脂材63が射出充填される。なお、射出口は、例えば、第1金型61に設けられる図示しない通路(所謂、ランナーやスプルー)と連結されている。この通路は、合成樹脂材63を射出する図示しない射出機が配置される部位と連結されている。
樹脂成形用金型60には、各金型61,62を組み合わせた内部にパイプ部20、一対の薄肉ヒンジ部24,25、及び一対の分割体40,50をかたどった一続きの空洞600が設けられている。
空洞600において、一対の分割体40,50のうち、それぞれの側壁33b,33eに対応する部位には、網目構造MKを成形するための複数の金型ボス601が各金型61,62の一方又は両方から延びるように設けられている。また、空洞600において、一対の分割体40,50のうち、それぞれの側壁33c,33fに対応する部位には、係合凹部42,52を成形するための金型凸部602,603が各金型61,62から延びるように設けられている。また、空洞600において、一対の分割体40,50のうち、それぞれの側壁33a,33dに対応する部位には、係合凸部43,53を成形するための金型凹部604,605が各金型61,62を凹ませるように設けられている。また、空洞600において、分割体40のうち、底壁31aに対応する部位には、位置決め凹部44を成形するための金型凸部606が第1金型61から延びるように設けられている。また、空洞600において、分割体50のうち、底壁31bに対応する部位には、位置決め凸部54を成形するための金型凹部607が第2金型62を凹ませるように設けられている。また、空洞600において、一対の分割体40,50のうち、それぞれの対向壁32a,32bに対応する部位には、挿通凹部45,55を成形するための金型R部608,609が各金型61,62から延びるように設けられている。
また、空洞600において、パイプ部20に対応する部位には、当該パイプ部20の一対の開口21,22に対応する部位からそれぞれ棒状の金型64が挿入されている。なお、パイプ部20の肉厚を一様に成形する場合、上記棒状の金型64を挿入することに替えて、例えば、国際公開2016/104457号公報の中空体成形装置を用いてもよい。
そして、樹脂射出成形によって、パイプ部20、一対の薄肉ヒンジ部24,25、及び一対の分割体40,50が一体化された一体品が樹脂成形用金型60から取り出されることにより、組み付け前のオイルストレーナ10が完成する。
樹脂成形用金型60から取り出された組み付け前のオイルストレーナ10において、一対の分割体40,50を、一対の薄肉ヒンジ部24,25の先端24a,25aを中心に、パイプ部20の延在部位20aを覆うように回動させることによってフィルタ部30として組み付ける。これにより、オイルストレーナ10が完成する。
以下、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態のオイルストレーナ10によれば、パイプ部20は、吸い込み口である開口21をフィルタ部30のフィルタ中空部34に進入させた状態で、当該フィルタ中空部34から外部に延びるように構成されるようになる。この場合、吸い込むオイルの量を好適に確保する観点でより機能的なオイルストレーナ10を実現することができる。
そして、本実施形態のオイルストレーナ10について、フィルタ部30を一対の分割体40,50で構成することで、パイプ部20の開口21をフィルタ部30のフィルタ中空部34に進入させる構造を実現している。しかも、一対の分割体40,50が一対の薄肉ヒンジ部24,25を介した連結を通じて一体化されているので、樹脂射出成形で製造する際、これらを一体的に成形することができるようになる。また、オイルストレーナ10について、パイプ部20と、フィルタ部30とが一対の薄肉ヒンジ部24,25を介した連結を通じて一体化されているので、上述の如く、樹脂射出成形で製造する際、これらを一体的に成形することができるようになる。したがって、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現する場合であっても、当該オイルストレーナ10を一体的に成形することができる。
(2)本実施形態のオイルストレーナ10は、一対の分割体40,50を一対の薄肉ヒンジ部24,25を介して連結されるパイプ部20を介在させて一体化するようにしている。この場合、パイプ部20は、開口21をフィルタ部30のフィルタ中空部34に進入させた状態で、当該フィルタ中空部34において一対の薄肉ヒンジ部24,25によって両持ちの構成で支持されるようになる。これにより、パイプ部20を安定して支持することができ、オイルを吸い込む際の好適な姿勢保持が可能になる。したがって、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現する場合、この機能を好適に維持することができる。
(3)一対の分割体40,50がフィルタ部30として組み付けられる際に互いに係合する係合構造KKを有しているので、フィルタ部30を一対の分割体40,50としたとしても、オイルストレーナ10の使用時に一対の分割体40,50の組み付けが解除されることが係合構造KKによって抑制されるようになる。したがって、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現する場合、この機能を好適に維持することができる。
(4)フィルタ部30について、フィルタとして機能するための網目構造MKが一体化されているので、組み付け前のオイルストレーナ10の成形後、例えば、フィルタ部30に別工程でフィルタ構造を成形や搭載する必要がなくなり、オイルストレーナ10を製造する際の工程数を削減することができる。しかも、網目構造MKであれば、樹脂射出成形で製造する際、フィルタ部30に網目構造MKを一体的に成形する場合も比較的容易に実現することができる。この場合、オイルストレーナ10を製造する際の効率を高めるのに効果的である。
(第2実施形態)
次に、オイルストレーナの第2実施形態について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態において、係合構造KKとしては、凹凸係合の替わりに、爪係合を採用している。
具体的には、分割体40において、開口部41のうち、パイプ部20に近接する側に設けられた長辺41aには、係合掛部70が設けられている。係合掛部70は、側壁33cの薄肉ヒンジ部24側からV字に切り欠かれている。また、係合掛部70は、長辺41aが延びる方向の中央に設けられている。
また、開口部41のうち、パイプ部20から離間する側に設けられた長辺41bには、係合爪部71が設けられている。係合爪部71は、長辺41bから開口部41が開口する側に延びる爪状をなしている。また、係合爪部71は、一対の長辺41a,41bの間で、係合掛部70と対向するように設けられている。
また、分割体50において、開口部51のうち、パイプ部20に近接する側に設けられた長辺51aには、分割体40に設けられた係合掛部70と同様の構成を有する係合掛部72が設けられている。
また、開口部51のうち、パイプ部20から離間する側に設けられた長辺51bには、分割体40に設けられた係合爪部71と同様の構成を有する係合爪部73が設けられている。
そして、図6中、二点鎖線で示すように、フィルタ部30が組み付けられた状態では、一対の分割体40,50において、一対の分割体40,50の互いの係合掛部70及び係合爪部73、係合爪部71及び係合掛部72がそれぞれ係合する。つまり、フィルタ部30として組み付けられる際に、一対の分割体40,50の間で、互いに係合する互いの係合掛部70及び係合爪部73、係合爪部71及び係合掛部72で構成される爪係合である係合構造KKが構成されている。
以上に説明した本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、オイルストレーナの第3実施形態について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本実施形態において、フィルタ部30には、フィルタ構造として網目構造MKが設けられる替わりに、パイプ部20との間でクランク状の経路をなすフィルタ用経路構造FKが設けられたフィルタ部30を備えている。
具体的には、本実施形態のパイプ部20において、延在部位20aの外周には、当該外周から径方向外側(図7中、上側)に延びる板状の複数(本実施形態では4枚)のパイプ側リブ80が一体的に設けられている。各パイプ側リブ80は、延在部位20aが延びる方向に板状の両側の面80aが向いた状態で、一対の薄肉ヒンジ部24,25が延びる方向と直交する方向に延び、延在部位20aが延びる方向に等間隔を空けて設けられている。また、各パイプ側リブ80が延びる長さは、フィルタ部30が組み付けられた状態で、先端がフィルタ部30の内面に接触しない大きさに設定されている。また、各パイプ側リブ80の幅は、フィルタ部30が組み付けられた状態で、幅方向の両側がフィルタ部30の内面に当接する大きさに設定されている。また、各パイプ側リブ80の厚みは、先端に向かって厚みが薄くなっている。
また、延在部位20aの外周には、各パイプ側リブ80の対角線上の位置から各パイプ側リブ80と対をなすように径方向外側(図7中、下側)に延びる、当該各パイプ側リブ80と同様の構成を有する板状の複数(本実施形態では4枚)のパイプ側リブ81が一体的に設けられている。
また、本実施形態の分割体40は、底壁31aと、側壁33a,33b,33cとを有し、底壁31aと対向する一面と、側壁33bと対向する一面とが長辺及び短辺を有する矩形状に開口するように構成されている。なお、本実施形態の側壁33bには、網目が設けられないように構成されている。分割体40には、側壁33bから互いに対向する側壁33a,33cに沿って延びる板状の複数(本実施形態では4枚)のフィルタ側リブ90が一体的に設けられている。各フィルタ側リブ90は、側壁33bに沿って各側壁33a,33cが延びる方向に板状の両側の面90aが向いた状態で、一対の薄肉ヒンジ部24,25が延びる方向と直交する方向に延び、側壁33bに沿って各側壁33a,33cが延びる方向に等間隔を空けて設けられている。
また、各フィルタ側リブ90は、パイプ部20に設けられた各パイプ側リブ80,81に対して、側壁33bに沿って各側壁33a,33cが延びる方向にずれるように配置されている。また、各フィルタ側リブ90が延びる長さは、フィルタ部30が組み付けられた状態で、先端がパイプ部20の延在部位20aに接触しない大きさに設定されている。また、各フィルタ側リブ90の厚みは、先端に向かって厚みが薄くなっている。
また、本実施形態の分割体50は、底壁31bと、側壁33d,33e,33fとを有し、底壁31bと対向する一面と、側壁33eと対向する一面とが長辺及び短辺を有する矩形状に開口するように構成されている。なお、本実施形態の側壁33eには、網目が設けられないように構成されている。分割体50には、分割体40に設けられた各フィルタ側リブ90と同様の構成を有する板状の複数(本実施形態では4枚)のフィルタ側リブ91が一体的に設けられている。
そして、フィルタ部30が組み付けられた状態では、各パイプ側リブ80と、各フィルタ側リブ90とが、延在部位20aが延びる方向において重なるように配置される。これと同様、各パイプ側リブ81と、各フィルタ側リブ91とが、延在部位20aが延びる方向において重なるように配置される。また、フィルタ部30の底壁31に対向する側において、側壁33の端部が周縁をなすオイル流入口92が設けられている。
この場合、図8に、フィルタ部30が組み付けられた状態の断面構造を示すように、フィルタ中空部34において、延在部位20aが延びる方向に沿って、各パイプ側リブ80及び各フィルタ側リブ90が交互に配置される。これと同様、フィルタ中空部34において、延在部位20aが延びる方向に沿って、各パイプ側リブ81及び各フィルタ側リブ91が交互に配置される。これにより、フィルタ中空部34において、各パイプ側リブ80及び各フィルタ側リブ90の互いに対向する板状の面80a,90aの間に、クランク状の経路をなすフィルタ用経路構造FKが構成されている。なお、各パイプ側リブ80及び各フィルタ側リブ90の互いに対向する板状の面80a,90aの間の隙間は、例えば、上記第1実施形態の網目構造MKの網目の隙間と同等の大きさに設定されている。これは、各パイプ側リブ81及び各フィルタ側リブ91についても同様である。
このようなオイルストレーナ10において、オイルパン内のオイルは、吸い込み口であるパイプ部20の開口21からパイプ中空部23に吸い込まれる際、オイル流入口92を通じてフィルタ中空部34に流入し、フィルタ用経路構造FKのクランク状の経路を通過するなかで異物が取り除かれる(濾過される)。
以上に説明した本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(3)と同様の作用及び効果に加えて、以下の作用及び効果を奏する。
(5)フィルタ部30について、フィルタとして機能するためのフィルタ用経路構造FKが一体化されているので、組み付け前のオイルストレーナ10の成形後、例えば、フィルタ部30に別工程でフィルタ構造を成形や搭載する必要がなくなり、オイルストレーナ10を製造する際の工程数を削減することができるのは、上記第1実施形態と同様である。そして、フィルタ用経路構造FKであれば、各パイプ側リブ80,81及び各フィルタ側リブ90,91の形状や配置を変更し、オイル流入口92の大きさや、各パイプ側リブ80及び各フィルタ側リブ90の互いに対向する板状の面80a,90aの間の隙間を変えることによって、フィルタの機能を調整することができる。これにより、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現することができる。
なお、上記各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・上記第1実施形態では、図9に示すように、パイプ部20の延在部位20aの外周から径方向外側に延びる一対のピン100a,100bが一体的に設けてもよい。この場合、一対のピン100a,100bは、先端周辺の外径が他と比較して大きく設定されている。また、一対のピン100a,100bは、一対の薄肉ヒンジ部24,25を避ける位置で、延在部位20aの外周の対角線上の位置に設けられている。この場合、分割体40のうち、側壁33bには、フィルタ部30が組み付けられた状態(図9中、二点鎖線で示す)で、挿通されるピン100aの先端が引っ掛かけられる貫通孔101aを設けるようにする。また、分割体50のうち、側壁33eには、フィルタ部30が組み付けられた状態(図9中、二点鎖線で示す)で、挿通されるピン100bの先端が引っ掛かけられる貫通孔101bを設けるようにする。なお、各貫通孔101a,101bの径は、一対のピン100a,100bの先端の外径よりも大きく設定されている。この構成によれば、フィルタ部30を組み付ける際の位置決めがし易くなる。また、オイルストレーナ10の使用時にはフィルタ部30の強度を高めることができ、例えば、網目構造MKが設けられた側壁33b,33eの部位がオイルを吸い込む際の負圧によって変形することを抑制することができる。これは、上記第2実施形態においても同様に適用可能である。
・上記各実施形態では、図10に示すように、流路としての機能と、フィルタとしての機能以外の他の機能、例えば、オイルを吸い込む際の渦の発生を抑制するガイド部材110を分割体40に一体的に設けてもよい。この場合、オイルを吸い込む際の渦の発生を抑制し、空気(エアー)の吸い込みを抑制することができる。これにより、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現することができる。これは、分割体50においても同様に適用可能である。
・上記第1実施形態では、図11に示すように、パイプ部20の延在部位20aにおいて、吸い込み口である開口120(ここでは3つ)を追加して設けてもよい。開口120は、一対の薄肉ヒンジ部24,25が延びる方向に直交する方向、すなわち網目構造MKと対向するように開口する。この場合、吸い込む口として、複数の開口21,120が設けられるので、オイルを効率よく吸い込むことができるようになる。これにより、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現することができる。これは、上記第2実施形態においても同様に適用可能である。
・上記変形例では、図12(a)に示すように、図11に示した開口120の周縁を、パイプ部20の延在部位20aの径方向外側に向かってフランジ状に延ばしてなるサブパイプ130として設けてもよい。この場合、サブパイプ130の吸い込み口である開口131と、網目構造MKとの距離が縮まることで、オイルをさらに効率よく吸い込むことができるようになる。これにより、オイルストレーナ10としてより機能的な構造を実現することができる。また、図12(b)に示すように、サブパイプ130の開口131は、延在部位20aから開口131に向かって径が大きくなるファンネル形状とすることで、オイルを吸い込む際の圧力を高めることができるようになる。このようなサブパイプ130を成形する場合、例えば、特許第6068756号の分岐部付き中空部品の製造方法及び製造装置を用いてもよい。
・上記第1実施形態では、組み付け前のオイルストレーナ10の成形後の一対の分割体40,50に対して、網目を後工程で加工してもよい。また、フィルタ部30では、網目構造MKを割愛してもよい。この場合、組み付け前のオイルストレーナ10の成形後の一対の分割体40,50に対して、別部材のフィルタ部材を後付けする等して、フィルタ構造を付加してもよい。これらは、第2実施形態においても同様に適用可能である。
・上記第1実施形態では、位置決め凹部44及び位置決め凸部54を割愛してもよい。これは、第2実施形態においても同様に適用可能である。
・上記第1実施形態では、側壁33b,33e以外の側壁33a,33c,33d,33fに対しても網目構造MKを設けてもよい。これは、第2実施形態においても同様に適用可能である。
・上記第3実施形態では、フィルタ部30が組み付けられた状態で、各パイプ側リブ80,81の幅方向の両側がフィルタ部30の内面に当接することによって、オイルストレーナ10の使用時に一対の分割体40,50の組み付けが解除される可能性がない又は低いのであれば、係合構造KKを割愛してもよい。この場合、位置決め凹部44及び位置決め凸部54も合わせて割愛してもよい。
・上記第1実施形態において、係合凹部42及び係合凸部43の構成は、適宜変更可能である。例えば、係合凹部42及び係合凸部43は、一対の長辺41a,41bに沿って、2か所以上で途切れるように設けてもよいし、一対の短辺41c,41dに設けてもよい。これは、係合凹部52及び係合凸部53についても同様に適用可能である。
・上記第2実施形態において、係合掛部70及び係合爪部71の構成は、適宜変更可能である。例えば、係合掛部70及び係合爪部71は、一対の長辺41a,41bに沿って、2か所以上に設けてもよいし、一対の短辺41c,41dに設けてもよい。これは、係合掛部72及び係合爪部73についても同様に適用可能である。
・上記各実施形態において、一対の薄肉ヒンジ部24,25は、それぞれの先端24a、25aよりもパイプ部20側で弾性変形可能であったり、2か所で弾性変形可能であったりしてもよい。
・上記各実施形態において、パイプ部20と、一対の分割体40,50の連結の構成は、適宜変更可能である。例えば、一対の分割体40,50が薄肉ヒンジ部を介して直接連結されるように構成し、一対の分割体40,50のうち何れか一方の分割体と、パイプ部20とが薄肉ヒンジ部を介して連結されるように構成してもよい。この場合、一対の分割体40,50については、それぞれの開口部41,51の長辺同士を薄肉ヒンジ部で直接連結したり、それぞれの開口部41,51の短辺同士を薄肉ヒンジ部で直接連結したりすればよい。また、パイプ部20については、一対の分割体40,50の何れかの開口部の長辺と薄肉ヒンジ部で連結したりすればよい。
・上記各実施形態において、パイプ部20やフィルタ部30(一対の分割体40,50)の形状の構成は、適宜変更可能である。例えば、パイプ部20は、緩やかな曲線状に延びていてもよい。このような緩やかな曲線状に延びるパイプ部20を成形する場合、例えば、国際公開2016/104457号公報の中空体成形装置を用いてもよい。また、フィルタ部30は、円形の底を有する柱状の箱、すなわち一対の分割体40,50は、半球形の底を有する箱であってもよい。
・上記各実施形態では、フィルタ部30を3つ以上の分割体で構成してもよい。
・各変形例は、互いに組み合わせて適用してもよく、例えば、パイプ部20を緩やかな曲線状に延びるように成形することと、その他の変形例の構成とは、互いに組み合わせて適用してもよい。
10…オイルストレーナ、20…パイプ部、20a…延在部位、21,22…開口、23…パイプ中空部、24,25…薄肉ヒンジ部、24a,25a…先端、30…フィルタ部、31(31a,31b)…底壁、32(32a,32b)…対向壁、33(33a,33b,33c,33d,33e,33f)…側壁、34…フィルタ中空部、35…連通口、40,50…分割体、41,51…開口部、41a,41b,51a,51b…長辺、41c,41d,51c,51d…短辺、42,52…係合凹部、43,53…係合凸部、44…位置決め凹部、45,55…挿通凹部、54…位置決め凸部、60…樹脂成形用金型、61…第1金型、62…第2金型、63…合成樹脂材、64…金型、70,72…係合掛部、71,73…係合爪部、80,81…パイプ側リブ、80a,81a…板状の面、90,91…フィルタ側リブ、90a,91a…板状の面、92…オイル流入口、100a,100b…ピン、101a,101b…貫通孔、110…ガイド部材、120…開口、130…サブパイプ、131…開口、600…空洞、601…金型ボス、602,603,606…金型凸部、604,605,607…金型凹部、608,609…金型R部、KK…係合構造、FK…フィルタ用経路構造、MK…網目構造。

Claims (4)

  1. 両側に設けられた開口のうち、一方の開口を通じて吸い込まれたオイルの流路として機能する第1の部材と、
    前記第1の部材の前記一方の開口を含む一部の部位を覆うように設けられ、当該一方の開口を通じてオイルを吸い込む際にオイルから異物を取り除くためのフィルタとして機能する第2の部材と、を備え、
    前記第2の部材は、複数に分割された分割体が互いに組み付けられたものであり、
    前記複数の分割体は、一対の分割体であり、薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて一体化されており、
    前記第1の部材は、薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて前記複数の分割体のうち少なくとも一つの分割体と一体化され
    前記薄肉ヒンジ部は、前記一対の分割体のそれぞれと、前記第1の部材とを連結する一対の薄肉ヒンジ部を含み、
    前記一対の分割体は、前記一対の薄肉ヒンジ部を介して連結される前記第1の部材を介在させて一体化されているオイルストレーナ。
  2. 両側に設けられた開口のうち、一方の開口を通じて吸い込まれたオイルの流路として機能する第1の部材と、
    前記第1の部材の前記一方の開口を含む一部の部位を覆うように設けられ、当該一方の開口を通じてオイルを吸い込む際にオイルから異物を取り除くためのフィルタとして機能する第2の部材と、を備え、
    前記第2の部材は、複数に分割された分割体が互いに組み付けられたものであり、
    前記複数の分割体は、薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて一体化されており、
    前記第1の部材は、薄肉ヒンジ部を介した連結を通じて前記複数の分割体のうち少なくとも一つの分割体と一体化され、
    前記複数の分割体は、前記第2の部材として組み付けられる際に互いに係合する係合構造を有しているオイルストレーナ。
  3. 前記第2の部材は、前記フィルタとして機能するためのフィルタ構造が一体化されている請求項1又は請求項に記載のオイルストレーナ。
  4. 前記フィルタ構造は、網目構造である請求項に記載のオイルストレーナ。
JP2017109504A 2017-06-01 2017-06-01 オイルストレーナ Active JP6691074B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017109504A JP6691074B2 (ja) 2017-06-01 2017-06-01 オイルストレーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017109504A JP6691074B2 (ja) 2017-06-01 2017-06-01 オイルストレーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018204502A JP2018204502A (ja) 2018-12-27
JP6691074B2 true JP6691074B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=64956690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017109504A Active JP6691074B2 (ja) 2017-06-01 2017-06-01 オイルストレーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6691074B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7126256B2 (ja) 2018-10-30 2022-08-26 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム
JP2021014150A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 株式会社イノアックコーポレーション 排熱口構造及び蓋体付き排熱ダクトの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018204502A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6691074B2 (ja) オイルストレーナ
JP6410578B2 (ja) オイルストレーナ
JP2007001232A (ja) メッシュフィルタの製造方法及びメッシュフィルタ製造用射出成形金型
JP6778013B2 (ja) メッシュフィルタ
CN107850002B (zh) 进气端口用嵌件的模具组件
KR101105500B1 (ko) 주조용 금형의 가스배출 벤트
JP4865479B2 (ja) オイルストレーナ
JP6602680B2 (ja) オイルストレーナ
JP6013090B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP4024654B2 (ja) 濾過体用センターチューブの射出成形用金型及び濾過体用センターチューブの製造方法
KR101676879B1 (ko) 오일 스트레이너의 제조 방법
JP6778299B2 (ja) オイルストレーナ
JP6013085B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP5046805B2 (ja) オイルストレーナ
JP5374307B2 (ja) フィルタ
JP4036633B2 (ja) 繊維成形体の抄造型
JP4622163B2 (ja) 中空糸膜モジュール
US20050133440A1 (en) Filter device and method of manufacturing the same
JP4913936B2 (ja) 引出し式コアのセットと成形工具の組み合わせ体、この引出し式コアによって製造された中空室を備えた吸気管及びこの吸気管の製造方法
JP6211870B2 (ja) オイルセパレータ
JP6068242B2 (ja) フィルタ及びオイルストレーナ
JP2017133398A (ja) オイルストレーナ
JP2014125989A (ja) フィルタ及びオイルストレーナ
JP2010144560A (ja) 樹脂製ダクト及びその製造方法
JP4866387B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180411

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190415

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191227

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691074

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250